JPH09300748A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH09300748A
JPH09300748A JP12153596A JP12153596A JPH09300748A JP H09300748 A JPH09300748 A JP H09300748A JP 12153596 A JP12153596 A JP 12153596A JP 12153596 A JP12153596 A JP 12153596A JP H09300748 A JPH09300748 A JP H09300748A
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晃志郎 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字テープの送り量にバラツキが生じるのを
防ぎ、良好な印字結果を得ることが可能な印字装置を提
供すること。 【解決手段】 印字テープ22の送り量は、プラテンロ
ーラ65の外形寸法にて規定し、プラテンローラ65と
テープ送りサブローラ66の回転量の関係を、(プラテ
ンローラ65<テープ送りサブローラ66)とし、プラ
テンローラ65とテープ送りサブローラ66による印字
テープ22の搬送力の関係を、(プラテンローラ65>
テープ送りサブローラ66)とし、テープ送りローラ6
6と印字テープ22との間にはスリップを発生させるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
により印字媒体に文字や図形等を印字する印字装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファイルの背表紙に貼付する
などの用途に適したテープ状のラベルを作成する装置が
知られている。例えば、本出願人は、特開平5ー849
94号公報において、キーボード等により入力したキャ
ラクタやマークをサーマルヘッドとインクリボンによ
り、テープ状の印字媒体に印字するテープ状ラベル作成
装置を提案している。この種のラベル作成装置は、キー
ボード、ディスプレイ、及びサーマル印字方式の印字機
構を備え、印字媒体としての印字テープ(例えば、テー
プ幅6、9、12、18、あるいは24mm)に、キャ
ラクタやマークを、種々のサイズや書体で印字できるよ
うに構成されている。
【0003】また、作成するテープの種類としては、印
字テープの表面に直接印字するレセプタータイプのもの
と、透明印字テープに文字を反転させて印字すると共に
印字面側に両面粘着テープを貼り合わせるラミネートタ
イプのものを考案した。
【0004】ここで、ラミネートタイプのテープを作成
するためには、印字テープを搬送するためのプラテンロ
ーラの他に前記透明印字テープと両面粘着テープとを貼
り合わせるための送りローラが必要となり、双方のロー
ラを駆動させて印字テープを搬送する必要がある。そこ
で、従来は、送りローラ側で印字テープの送り量を制御
するように構成し、ローラの回転量と印字テープの搬送
力をそれぞれ設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では印字テープの搬送を送りローラの側で制御して
いたので、送りローラの搬送量に対してプラテローラの
搬送量が少なく、かつ搬送力が送りローラの方が強い場
合、プラテンローラの方で印字テープがスリップしてし
まい、印字テープの送り量にバラツキが生じ、印字品質
が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、印字テープの送り量にバラツキ
が生じるのを防ぎ、良好な印字結果を得ることが可能な
印字装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の印字装置は、印字ヘッ
ドを含む印字手段により文字や記号等を印字媒体に印字
する印字装置であって、前記印字ヘッドに対向して配置
され、かつ前記印字媒体を搬送するための第1の搬送ロ
ーラと、その第1の搬送ローラとは別体に設けられ、前
記印字媒体の搬送を補助するための第2の搬送ローラと
を備え、前記印字媒体を搬送する際に、前記第1の搬送
ローラによる搬送力を第2の搬送ローラによる搬送力よ
りも大きくなるように設定している。
【0008】この構成によれば、第2の搬送ローラに対
し第1の搬送ローラの方が搬送力が大きくなるように設
定されているので、第1の搬送ローラ部分で印字媒体が
スリップするのを防止することができ、印字媒体の送り
量を安定させることができ、これによって、印字品質を
向上させることができる。
【0009】また、請求項2記載の印字装置は、前記第
1の搬送ローラの表面摩擦係数は、第2の搬送ローラの
表面摩擦係数よりも大きくなるように構成されているの
で、簡単な構成で第1の搬送ローラの搬送力を確実に大
きくすることができる。
【0010】また、請求項3記載の印字装置は、前記第
1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラを印字媒体に対し
て所定の圧力で押圧させるための押圧手段を備え、第1
の搬送ローラが印字媒体を押圧する圧力が、第2の搬送
ローラが印字媒体を押圧する圧力よりも大きくなるよう
に、前記押圧手段による押圧力を設定しているので、簡
単な構成で第1の搬送ローラの搬送力を確実に大きくす
ることができる。
【0011】また、請求項4記載の印字装置は、前記第
1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラは、共通の駆動手
段によって駆動され、その駆動手段による所定駆動量あ
たりの前記第2の搬送ローラの回転量は、第1の搬送ロ
ーラの回転量よりも大きくなるように設定されているの
で、前記第2の搬送ローラ部分で印字媒体をスリップさ
せることになり、印字媒体の送り量を安定させることが
でき、印字品質を向上させることができる。
【0012】また、請求項5記載の印字装置は、前記第
1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラは、印字媒体の搬
送経路に沿って各々配置され、前記第2の搬送ローラは
印字媒体の搬送経路における下流側に配置されているの
で、上流側に配置された第1の搬送ローラによって印字
媒体の送り量を制御するように構成すれば、印字媒体の
種類によっては、第1の搬送ローラのみで印字媒体を搬
送するように構成することも可能である。
【0013】また、請求項6記載の印字装置は、前記下
流側に配置された第2の搬送ローラは、前記印字媒体が
テープで、かつ透明テープと粘着テープとを貼り合わせ
ることにより印字テープを形成するテープの場合、その
透明テープと粘着テープの貼り合わせ動作を行うように
構成されているので、印字テープを搬送しながら透明テ
ープと粘着テープを貼り合わせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、第1の実施形態について説
明する。尚、本実施形態では、本発明のインクリボンを
テープ状ラベル作成装置に用いた場合を例として説明す
る。
【0015】図1はテープ状ラベル作成装置の概略平面
図である。
【0016】テープ状ラベル作成装置1において、本体
ケース2の上面には、後述するテープカセットを装着す
るためのカセット収容部5を覆う開閉可能なカセットカ
バー3が設けられている。本体ケース2には、文字等を
入力するためのキーボード4、各種操作スイッチパネル
7、入力された文字等を表示するための液晶表示部9が
配置されている。
【0017】ここで、テープ状ラベル作成装置に用いら
れるカセットには、印字テープとインクリボンとを収容
するレセプタタイプのカセットと、印字テープの代わり
に透明テープと両面粘着テープを収容しこれらを貼り合
わせて印字テープとするラミネートタイプのカセットが
ある。
【0018】さらに、レセプタタイプのカセットには、
一つのカセットに印字テープとインクリボンを収容した
所謂テープ・リボン一体型カセットと、印字テープとイ
ンクリボンを夫々テープカセットとリボンカセットに分
けて収容しテープカセットに対してリボンカセットを着
脱可能とした所謂テープ・リボン分離型カセットがあ
る。
【0019】第1の実施形態に示すテープ状ラベル作成
装置は、レセプタタイプとラミネートタイプのいずれの
カセットにも対応できるものであるが、この第1の実施
形態では、テープ状ラベル作成装置に、レセプタタイプ
のテープ・リボン分離型カセットを装着した場合につい
て説明する。
【0020】図2は、テープカセットとリボンカセット
を装着したテープ状ラベル作成装置1を示す平面図であ
る。図2に示すように、カセット収容部5には、印字テ
ープ22を巻きつけるためのテープスプール23を備え
たテープカセット20と、インクリボン23が巻装され
たリボンスプール33を備えたリボンカセット30とが
装着される。
【0021】テープカセット20は、テープケース21
の内部に、印字テープ22を巻回するための回転可能な
テープスプール23と、印字テープ22の搬送に寄与す
るテープ送りローラ24を設けたものである。
【0022】又、リボンカセット30は、リボンケース
31の内部に、インクリボン32が巻回されたリボンス
プール33と、このインクリボン32を巻取るリボン巻
取りスプール34とを回転可能に設けたものである。ま
た、リボンカセット30には、下方から挿入されるサー
マルヘッド12(後述)を収容するヘッド収容部37が
形成されている。
【0023】インクリボン32と印字テープ22とは、
互いに重なった状態で、ヘッド挿入部37に挿入された
サーマルヘッド12(後述)に導かれる。そして、イン
クリボン32は、リボンケース31の、ヘッド挿入部3
7に近接して設けられた分離部材35によって、略鋭角
的に折曲されて印字テープ22から離間し、リボン巻取
りスプール34で巻き取られるように構成されている。
【0024】次に、テープ状ラベル作成装置1について
説明する。テープ状ラベル作成装置1では、テープカセ
ット20しテープスプール23に係合可能なテープ巻取
カム41と、リボンカセット30のリボン巻取スプール
34に係合可能なリボン巻取カム42と、テープ送りロ
ーラ24に係合するテープ駆動カム43とが、本体フレ
ーム11により回転可能に支持されている。
【0025】テープ状ラベル作成装置1には、テープに
印字を行うためのサーマルヘッド12が設けられてい
る。サーマルヘッド12は、リボンカセット30をテー
プ状ラベル作成装置1に装着した状態で、リボンカセッ
ト30のヘッド収容部37に挿入される。
【0026】サーマルヘッド12には、サーマルヘッド
12との間でテープを挟み込むプラテンローラ65(第
1の搬送ローラ)が対向している。また、テープカセッ
ト20のテープ送りローラ24には、テープ送りローラ
24との間でテープを挟み込むテープ送りサブローラ6
6(第2の搬送ローラ)が対向している。プラテンロー
ラ65とテープ送りサブローラ66とは、本体フレーム
11に対して揺動可能なローラホルダ67によって保持
されている。そして、ローラホルダ67に保持されたプ
ラテンローラ65とテープ送りサブローラ66が、各々
対峙するサーマルヘッド12及びテープ送りローラ24
との間で印字テープ及びインクリボンを押圧する圧接位
置(図2)と、サーマルヘッド12とテープ送りローラ
24から離間したリース位置(図3)との間で揺動する
ように構成されている。
【0027】即ち、テープカセット20に収容された印
字テープ20と、リボンカセット30に収容されたイン
クリボン32は、プラテンローラ65等によって搬送さ
れ、サーマルヘッド12にて印字が行われた後、インク
リボン32はリボンスプール34に巻き取られ、印字テ
ープ22はテープカセット20から排出される。テープ
状ラベル作成装置1には、テープカセット20から排出
された印字テープ22を切断するためのカッター84
と、カッター84を駆動するための切断用ノブ85、及
び印字テープの先端を検出する先端検出センサ90が設
けられている。
【0028】次に、プラテンローラ65及びテープ送り
サブローラ66とを支持するローラホルダ67の揺動機
構について説明する。
【0029】ローラホルダ67は、ソレノイド80によ
り揺動される。ソレノイド80の作動レバー80aに
は、テープ状ラベル作成装置1の本体フレーム11に対
し、図中上下方向に摺動可能に保持された作動板74が
固定されている。作動板74のソレノイド80と反対側
の端部には軸73が立設されている。
【0030】ここで、支軸68により揺動可能に支持さ
れているローラホルダ67は、図示しないばね部材によ
って、リリース位置(図中下方)に揺動するよう付勢さ
れている。そして、ローラホルダ67は、図中下方に位
置するリリースロッド71に当接するカム面67aを有
している。リリースロッド71にはコロ72が枢着さ
れ、コロ72が本体フレーム11の立設壁11aに当接
することによって図中左右方向に摺動可能となる。リリ
ースロッド71に立設された支軸76aには軸支される
揺動レバー76には、作動板74に立設された軸73に
係合する溝が形成されており、作動板74の図中上下方
向の運動によって、揺動レバー76が回動する。
【0031】ソレノイド80の作動レバー80aが、図
2に示す突出状態となると、それに伴って作動板74が
図中上方に移動する。そして、リリースロッド71が図
中左方に移動して、ローラホルダ67と立設壁11aと
の間にクサビ状に侵入して、ローラホルダ67を圧接位
置に移動させる。一方、ソレノイド80の作動レバー8
0aが、図3に示す引き込み状態となると、それに伴っ
て作動板74が図中上方に移動する。そして、リリース
ロッド71が図中右方移動して、ローラホルダ67への
付勢を解除するため、ローラホルダ67は前記のばね部
材によってリリース位置に移動する。
【0032】このようにして、ローラホルダ67に保持
されたプラテンローラ65とテープ送りサブローラ66
は、ソレノイド80の駆動により、圧接位置(図2)と
リリース位置(図3)との間で揺動する。
【0033】次に、リボンカセット30のテープカセッ
ト20への取付構造について説明する。
【0034】図4は、テープカセット20とリボンカセ
ット30とを別々に示す斜視図である。図3及び図4に
示すように、テープカセット20には、リボンカセット
30を収容する為のリボンカセット収容部21fが形成
されている。また、テープカセット20の外周には、鉛
直方向(テープカセット20の厚み方向)に延びる2つ
の案内軸21a、21bが突設され、テープカセット2
0の底面21cには、鉛直方向に延びる位置決め軸21
d、21eが突設されている。図4に示すように、案内
軸21a、21bはテープカセット20の天面よりも突
出している。これに対し、位置決め軸21d、21e
は、案内軸21a、21bよりも短く、テープカセット
1の天面には達していない。
【0035】図5は、リボンカセット30の内部を示す
平面図である。
【0036】図4及び図5に示すように、リボンカセッ
ト30の外周には、テープカセット20に形成された案
内軸21a、21bに夫々係合する案内レール31a、
31b、位置決め軸21d、21eに夫々係合する位置
決めレール31d、31eが設けられている。また、リ
ボンケース31の蓋部材31eの上面には、つまみ片3
1f、31gが夫々形成されている。
【0037】そのため、リボンカセット30をテープカ
セット20に装着すると、最初に案内軸21a、21b
と案内レール31a、31bが係合する。図6に、案内
軸21a、21b、位置決め軸21d、21e、案内レ
ール31a、31b及び位置決めレール31d、31e
の、リボンカセット装着方向における位置関係を示す。
なお、図6において(A)はリボンカセット30の装着
開始時を示し、(B)は装着中を示し、(C)は装着終
了時を示す。図6に示すように、案内レール31a、3
1b、位置決めレール31d、31eには、夫々案内軸
21a、21b、位置決め軸21d、21eが嵌合する
溝部が形成されており、当該溝部の幅は下方(装着方
向)ほど幅が細くなるようなテーパが形成されている。
【0038】図6(A)に示すように、リボンカセット
30の装着開始時には、案内軸21a、21bと案内レ
ール31a、31bとが係合し、リボンカセット30の
装着を案内、位置決めする。案内軸21a、21bの下
側の所定量の部分はより小径に形成されているため、図
6(B)に示すように、リボンカセット30を装着して
いき、案内レール31a、31bの最小幅の部分(即
ち、レール31a、31bの下端)が、案内軸21a、
21bの小径部に達した後、位置決め軸21d、21e
と位置決めレール31d、31eとが係合するに伴い、
案内軸21a、21bは案内レール31a、31bから
徐々に開放されていく。
【0039】図6(C)に示すように、リボンカセット
30の装着終了時には、位置決めレール31d、31e
の最小幅の部分と位置決め軸21d、21eの下端とが
係合し、リボンカセット30の装着を案内、位置決めす
る。位置決めレール31d、31eの最小幅の部分と位
置決め軸21d、21eとの間のクリアランスは僅かで
あるため、位置決めレール31d、31eと位置決め軸
21d、21eによって、テープカセット20に対する
リボンカセット30の位置決めがなされる。
【0040】このように、リボンカセット30の装着開
始時には、案内軸21a、21bと案内レール31a、
31bの係合によって、テープカセット20に対してり
ぼんカセット30が案内、位置決めされ、装着終了時に
は、位置決め軸21d、21eと位置決めレール31
d、31eが係合することによって、テープカセット2
0に対してリボンカセット30が案内、位置決めされ
る。かくして、図7に示すように、リボンカセット30
とテープカセット20は一体になる。
【0041】なお、テープカセット20がテープ状ラベ
ル作成装置1に装着されている状態で、リボンカセット
30を装着する際には、図3に示すように、ローラホル
ダ67をリリース状態にして、プラテンローラ65とサ
ーマルヘッド12の間、及びテープ送りローラ24とテ
ープ送りサブローラ66との間を広げてから行う。
【0042】このように、テープカセット20に案内部
(案内軸21a、21b)と位置決め部(位置決め軸2
1d、21e)とを設け、リボンカセット30に被案内
部(案内レール31a、31b)と被位置決め部(位置
決めレール31d、31e)を設け、リボンカセット3
0の装着開始時には被案内部が案内部に導かれ、装着終
了時には被位置決め部が位置決め部に位置決めされるよ
う構成したことにより、個々の部材(軸、レール)の長
さを小さく形成することが可能になり、成形が容易にな
るという利点がある。また、特に幅の広いテープの場合
には、装着がし易くなる。
【0043】次に、テープ及びインクリボンの搬送機構
について説明する。
【0044】図8及び図9は、テープ及びインクリボン
の搬送機構を示す平面図である。図8に示すように、本
体フレーム11の右端部にはステッピングモータである
テープ駆動モータ44が取り付けられ、このテープ駆動
モータ44の駆動軸に駆動ギア45が固定されている。
駆動ギア45には、本体フレーム11に回転可能に設け
られた第1ギア46が係合している。ギア46にはギア
46aが同軸上に一体形成されている。ギア46aに
は、本体フレーム11に設けられたギア47が係合して
いる。
【0045】リボン巻取カム42周辺のギア列を図10
に示す。図10に示すように、ギア47には、リボン巻
取カム42の回転軸42aに対して回転可能に設けられ
たギア49が係合している。ギア49は、本体フレーム
11に回転可能に保持されたギア50に係合している。
【0046】ギア50と同軸上にギア51が一体形成さ
れている。ギア51の上部には、ギア50、ギア51の
回転軸に対して揺動可能な揺動レバー56が設けられて
おり、揺動レバー56の下面とギア51の上面との間に
は適度の摩擦抵抗が与えられている。揺動レバー56に
は、ギア51に常時噛み合う遊星ギア57が回転可能に
枢支されている。
【0047】遊星ギア57は、図10に示すように、テ
ープ巻取カム41の下端部に固着されたテープ巻取ギア
52と係合する位置と、図8に示すように、テープ巻取
ギア52から離れた位置の間で揺動可能となっている。
そして、図8に示すように、テープ駆動モータ44が時
計方向に回転(正回転駆動)し、ギア50が時計方向に
回転すると、ギア51との間の摩擦抵抗により揺動レバ
ー56も時計方向に回動し、それに伴い、遊星ギア57
がテープ巻取ギア52から離れ、テープ巻取カム41が
フリーになる。
【0048】ギア50はギア53に係合しており、ギア
53はテープ駆動ギア54に係合している。即ち、テー
プ駆動モータ44の回転はこれらギア45〜54を介し
てテープ駆動ギア54に固着されたテープ駆動カム43
に伝達される。一方、ギア53はギア55にも係合して
おり、プラテンローラ65を駆動するための後述のプラ
テンギア65aに係合している。
【0049】図11(A)は、プラテンローラ65の駆
動部分を示す側断面図である。図11(A)に示すよう
に、プラテンローラ65は、ローラ本体651とローラ
本体651の内部を貫通するローラシャフト652より
なっている。ローラシャフト652は中空になってお
り、この中空部分には、プラテンローラ65を回転駆動
するための駆動シャフト653が挿入されている。
【0050】図11(B)はローラシャフト652の軸
方向中心部における断面図である。図11(B)に示す
ように、ローラシャフト652の軸方向の略中心から内
側に突出形成された係合突起654と、駆動シャフト6
53に設けられた係合溝655とが係合している。この
係合は、プラテンローラ65の軸方向中心部のみで行わ
れている。即ち、駆動シャフト653はローラシャフト
652に対し、軸方向には一カ所で係合している。
【0051】駆動シャフト653は、図11(A)に示
すように、可動ケース656により回転可能に支持さ
れ、可動ケース656は、ローラホルダ67に対し図中
上下方向に移動可能に支持されている。また、可動ケー
ス656は、ローラホルダ67に設けられたばね65b
(押圧手段)によりその軸方向両端を、図中上方に付勢
されている。そのため、プラテンローラ65は、ヘッド
12に対し(プラテンローラ65の軸方向に)均一な付
勢力で付勢される。このように構成されているため、ギ
ア53が回転すると、ギア55とギア65aを介してプ
ラテンローラ65が回転する。さらに、プラテンローラ
65はヘッド12に対し(プラテンローラ65の軸方向
に)均一な押圧力で押圧される。
【0052】図12はテープ送りサブローラ66の駆動
部を示す側断面図である。図12(A)に示すように、
テープ送りサブローラ66は、ローラ本体661とロー
ラ本体661の内部を貫通するローラシャフト662よ
りなっている。ローラシャフト662は中空になってい
る。ローラシャフト662の中空部分には、テープ送り
サブローラ66を回転駆動するための駆動シャフト66
3が挿入されている。
【0053】図12(B)はローラシャフト662の軸
方向中心部における断面図である。図12(B)に示す
ように、ローラシャフト662の軸方向の略中心から内
側に突出形成された係合突起664と、駆動シャフト6
63に設けられた係合溝665とが係合している。この
係合は、テープ送りサブローラ66の軸方向中心部のみ
で行われている。即ち、駆動シャフト663はローラシ
ャフト662に対し、軸方向には一カ所で係合してい
る。
【0054】駆動シャフト663は、可動ケース666
により回転可能に支持され、可動ケース666はローラ
ホルダ67に対し、図中上下方向に移動可能に支持され
ている。可動ケース666は、ローラホルダ67に設け
られたばね66b(押圧手段)により、その軸方向両端
部を図中上方に付勢されている。そのため、テープ送り
サブローラ66は、テープ駆動ローラ42に対し、軸方
向に均一な付勢力で付勢される。
【0055】このように構成されているため、ギア53
が回転すると、ギア54とギア66aを介してテープ送
りサブローラ66が回転する。また、プラテンローラ6
5と同様、テープ送りサブローラ66は、テープ送りロ
ーラ24に対し(テープ送りサブローラ66の軸方向
に)均一な押圧力で押圧される。
【0056】ここで、プラテンローラ65による印字テ
ープ22の送り力を、テープ送りサブローラ66よりも
大きくなるよう、プラテンローラ65とテープ送りサブ
ローラ66の表面の摩擦係数と、プラテンローラとサー
マルヘッド12の間の押圧力(即ち、ばね65b)及び
テープ送りローラ24とテープ送りテープ送りサブロー
ラ66との間の押圧力(即ち、ばね65b)を設定して
いる。
【0057】そして、テープ送りサブローラ66の周速
はプラテンローラ65よりも僅かに速く設定することに
よって、テープ送りサブローラ66と印字テープ22と
の間でスリップを発生させている。このように、実際に
印字を行うプラテンローラ65にて印字テープの搬送す
ると共に、テープ送りサブローラ66により印字テープ
に適度な張力を生じさせることによって、安定した搬送
を行うことができる。次に、印字テープの巻き戻しにつ
いて説明する。
【0058】図10に示すように、リボン巻取カム42
の下端部にはギア48が設けられている。リボン巻取カ
ム42とギア48とは、後述のクラッチバネ60を介し
て連結している。一方、図8に示すように、リボン巻取
カム42の回転軸に対し回転可能に設けられたギア47
には、本体フレーム11に回転可能に設けられたギア3
01が係合している。ギア301には、ギア301の回
転軸を中心として揺動するレバー302が設けられてい
る。レバー302にはギア301に係合する遊星ギア3
06が軸支されている。
【0059】そのため、図8に示すように、(テープ送
りモータ44が時計回りに回転し)ギア301が反時計
方向回転すると、ギア301の上面と揺動レバー302
との摩擦によって、揺動レバー302が同方向に移動し
て遊星ギア306がギア48と噛み合う。遊星ギア30
6と係合したギア48は、反時計方向回転し、同時にリ
ボン巻取りカム42も同方向に回転する。即ち、インク
リボン32がリボン巻取スプールに巻き取られていく。
【0060】印字テープ22の巻き戻し時には、ソレノ
イド80が作動して、ローラホルダ67をリリース位置
に揺動させる。また、テープ駆動モータ44は反時計方
向に回転し、ギア47が反時計方向に回転する。それに
伴いギア301は時計方向に回転し、揺動レバー302
が同方向に移動し、ギア306とギア48とが離間状態
となる。即ち、リボン巻取カム42は停止状態となる。
なお、揺動レバー302にはストッパー304が形成さ
れて、ストッパー304が本体フレーム11に設けられ
た当接片に当接することにより移動が停止する。
【0061】ギア47が反時計方向に回転すると、ギア
49を介してギア50は反時計方向に回転し、揺動レバ
ー56が同方向に移動し、ギア57とテープ巻取ギア5
2とが噛み合う。すると、ギア52と一体的に形成され
たテープ巻取カム41が反時計方向に回転して印字テー
プ22を巻き取る方向に回転する。この際、テープ駆動
ギア54とギア55はそれぞれ印字時とは反対方向に回
転しているが、ローラホルダ67が離間状態なので、印
字テープ22やインクリボン32に対しては何ら作用し
ない。
【0062】なお、リボン巻取カム42とギア48とを
連結するクラッチバネ60は、リボン巻取カム42の周
囲に巻かれたコイルバネである。ギア48が反時計回り
に回転した場合、クラッチバネ60と回転軸42aとの
摩擦により、リボン巻取カム42はギア48と共に回転
する。しかし、リボン巻取カム42が外力によってギア
48よりも遅い速度で回転した場合、クラッチバネ60
の巻き付きが緩むため、リボン巻取カム42とクラッチ
バネ60との間にすべりが発生する。この場合、リボン
巻取カム42は、ギア48ではなく、外力によって回転
する。
【0063】このように構成されているため、インクリ
ボンの巻取速度はプラテンローラ65による搬送速度に
より決まる。
【0064】次に、印字テープの弛みを除去するための
構成について説明する。
【0065】各ギアのバックラッシュ等により、テープ
送りサブローラギア66aよりもプラテンギア65aの
方が先に回転を開始すると、テープ送りサブローラ66
とプラテンローラ65の間で印字テープ22に弛みが生
じる。従って、後述の先端検出センサ90にてテープの
先端を検出する際に弛みが生じていると、テープ先端位
置と印字開始原点位置との直線距離が異なってくる。即
ち、テープを巻き戻した後再び印字テープ22の先端を
検出した時とで、印字位置にズレが生じることになる。
【0066】図11、13で示すように、プラテンロー
ラ65に回転力を伝達するためのギア55は、上下2段
のギア55a、55bからなり、軸55cの回りに回転
する。回転方向に対してこれらのギアは空隙55dがあ
り、ギア55bの回転に対してギア55aは時間遅れを
生じて回転するため、テープ送りサブローラギア66a
よりもプラテンギア65aが遅れて回転する。そのた
め、ギアのバックラッシ等があったとしても、確実にテ
ープ送りサブローラ66がプラテンローラ65よりも先
に回転を始める。
【0067】なお、ギア55aとギア55b間にこの時
点でどの様な空隙が発生しているか不明であるため、印
字テープを正方向に搬送する前にあらかじめテープ駆動
モータ44を逆回転させることで、次回印字テープを正
方向に駆動する際ギア55aとギア55b間に確実に空
隙を設ける。そうすれば、次回印字テープを正方向に搬
送開始する際には、ギア55bに対してギア55aが確
実に遅れて回転し始めるため、テープ送りサブローラ6
6に対してプラテンローラ65の回転が確実に遅れて開
始されることになる。
【0068】このようにして、印字テープの弛みの発生
を防止することができる。
【0069】ここで、プラテンローラ65とテープ送り
サブローラ66の印字テープ22を搬送する際の搬送力
の関係について説明する。一般的に、2つのローラを同
時に駆動しようとすると仮に理論的な送り量が同じでも
ローラの外形の寸法等にバラツキがあると、両ローラ間
に弛みが生じたり、引っ張り合うことになり、印字テー
プ22の送り量が不安定になる。
【0070】従って、本実施形態では、テープ送りサブ
ローラ66に対し、プラテンローラ65を主体的に駆動
するように構成している。即ち、理論的な印字テープ2
2の送り量は、プラテンローラ65の外形寸法にて規定
し、プラテンローラ65とテープ送りサブローラ66の
回転量の関係を、(プラテンローラ65<テープ送りサ
ブローラ66)とし、プラテンローラ65とテープ送り
サブローラ66による印字テープ22の搬送力の関係
を、(プラテンローラ65>テープ送りサブローラ6
6)とし、テープ送りローラ66と印字テープ22との
間にはスリップを発生させるように構成している。具体
的には、プラテンローラ65の表面の摩擦係数をテープ
送りサブローラ66の表面の摩擦係数よりも大きくし、
また、プラテンローラ65の印字テープ22に対する押
圧力が、テープ送りサブローラ66の印字テープ22に
対する押圧力よりも強くなるように、プラテンバネ65
b及びテープ送りサブローラバネ66bのバネ力を設定
している。
【0071】従って、実際に印字動作に関与するプラテ
ンローラ65によって印字テープ22の送り量を制御し
ているので、従来に比べて印字テープ22の送り量を安
定させることができ、印字品質を向上させることができ
る。
【0072】次に、テープ送りローラ24について説明
する。
【0073】本実施の形態では、印字テープ22の搬送
はプラテンローラ65によって行い、テープ送りローラ
24は搬送される印字テープ22に張力を付与するため
に用いられる。そのため、テープ送りローラ24は、印
字テープ22に対して適度なグリップ力(摩擦力)を持
って作用する必要がある。
【0074】図14は、テープ送りローラ24を示す斜
視図である。図14に示すように、テープ送りローラ2
4は、略円筒状の外形を持ち、その上下方向中央部には
周方向に延びる溝部241が形成されている。テープカ
セット20には、テープ送りローラ24を回転可能に保
持するため、溝部241を押える板状部材であるすべり
台部12が形成されている(図4)。溝部241をすべ
り台部12に嵌合させることにより、テープ送りローラ
24はテープカセット20に回転可能に保持される。
【0075】図14に示すように、テープ送りローラ2
4の溝部241を挟んで軸方向両側には、軸方向に延び
る凹部と凸部が周方向に一定ピッチで形成されたローレ
ット242、243が設けられている。さらに、ローレ
ット242、243の隣接する凸部間のピットをdとす
ると、各ローレット242、243は、1/2dだけ周
方向にずらして形成されている。
【0076】ローレットが形成されたテープ送りローラ
24は、印字テープに間欠的に接することになるが、各
ローレット242、243の位相を1/2ピッチ分ずら
すことによって、実際の半分のピッチで印字テープ22
に接するようにすることができる。
【0077】即ち、テープ送りローラ24に複数のロー
レットを形成し、各々のローレットの位相をずらすこと
によって、印字テープへのグリップ力を増加させると共
に、テープ送りローラ24が印字テープ22に小刻みな
ピッチで接するようにすることができる。つまり、テー
プ送りローラ24を、印字テープ22に対して、より適
度なグリップ力(摩擦力)で接触させることができるた
め、印字テープの安定した搬送に寄与することができ
る。
【0078】なお、本実施形態のテープ状ラベル作成装
置は、プラテンローラ65によって印字テープ22の搬
送を行い、テープ送りローラ24は印字テープ22に張
力を付与するために用いたが、テープ送りローラ24に
よって印字テープ22を搬送するタイプのテープ状ラベ
ル作成装置に本実施形態のテープ送りローラを使用する
こともできる。このような場合でも、グリップ力が増加
すると共に小さなピッチで印字テープ22に接するよう
にすることができるため、印字テープの安定した搬送が
可能になる。
【0079】なお、図15に示すように、テープ送りロ
ーラ24の軸方向に3段のローレット部244、24
5、246を形成し、上下のローレット244、246
の位相を中間のローレット245の位相に対して1/2
ピッチだけずらして構成することも可能である。このよ
うに構成することにより、テープ送りローラ24のロー
レットが、印字テープ22幅方向に対して対称になるた
め、印字テープ22がテープ送りローラ24に対して軸
方向(即ち印字テープ22の幅方向)に斜行するのが防
止される。
【0080】次に、リボンカセットの識別について説明
する。
【0081】後述するように、本実施形態のテープ状ラ
ベル作成装置は、マルチカラー印字(リボンカセットを
色毎に交換して印字を行う方式)と、フルカラー印字
(リボンカセットの交換無しに色の3原色を重ね合わせ
て色を再現していく方式)とを選択可能としたものであ
る。マルチカラー印刷では、単色のインクリボン(単色
リボン)が使用され、フルカラー印字では、複数色(イ
エロー/マゼンタ/シアンの3原色等)が交互に塗布さ
れた所謂ダンダラリボンが使用される。
【0082】リボンカセット30には、インクリボン3
2のリボン色やリボン幅(12、18、24、32m
m)により、複数種類が準備されており、リボンケース
31の垂直壁部31dの下端部には、これら複数種類の
リボンカセット30の何れかを検出させる為に、8つの
検出穴36aを組み合わせた検出用穴群36が形成され
ている。
【0083】リボンカセット20には、インクリボンの
種類を判別するための8つの検出穴36aよりなる検出
用穴群36が形成され、本体フレーム11の後方には8
つの検出穴36aの有無を検出する為に、第1〜第8検
出スイッチからなるリボン検出スイッチ103が設けら
れ、これら8つの検出スイッチからのスイッチ信号の組
み合わせによるリボン検出信号RSが出力される。図1
6に、リボンカセットの判別テーブルを示す。図3に示
すスイッチ36aから36hまでが、図16の判別テー
ブルのNO.1〜8に対応し、搭載されたリボンカセッ
トは32mm幅で、3原色のダンダラリボンカセットと
レセプターテープが搭載されていると判断される。
【0084】次に、印字テープの先端を検出するための
構成について説明する。
【0085】テープ状ラベル作成装置1において、切断
装置84よりも印字テープ22の搬送方向下流側には、
印字テープ22の先端を検出するための先端検出センサ
90が設けられている。
【0086】図2に示すように、先端検出センサ90
は、発光兼受光素子92と受光素子93を有する透過型
フォトセンサである。発光兼受光素子92と受光素子9
3は夫々センサ収容室94、95に収容され、センサ収
容室94、95には、発光兼受光素子92から発射され
たセンサ光が受光素子93に投射されるよう、光通過穴
94a、95aが形成されている。また、センサ収容室
94、95の間は印字テープ22を通過させるためのス
リット98となっている。そのため、印字テープ22の
先端部は、ガイド部99でガイドされ、確実にスリット
98を通過する。
【0087】即ち、印字テープ22がスリット98に進
入し、その発光兼受光素子92と受光素子93との間を
遮ると、発光兼受光素子92からのセンサ光が遮断さ
れ、先端検出センサ90からは「L」レベルのテープ検
出信号TSが出力される。
【0088】次にインクリボンの種類等を検出するリボ
ンカセットについて説明する。
【0089】リボンセンサ70(光学的検出部)は、図
2に示すように、印字テープ22とインクリボン32が
搬送される経路を挟んで互いに対向して配置された発光
部70aと受光部70bによって構成された透過型フォ
トセンサである。
【0090】上記の先端検出センサ90に比べ、リボン
センサ70は、センサ光の光量が大きく受光感度も高
い。そして、印字テープ22は、先端検出センサ90の
センサ光に対しては非透過だが、リボンセンサ70のセ
ンサ光に対しては透過性を持つ素材で形成されている。
【0091】次に、リボンセンサによって検出されるセ
ンサマークについて説明する。
【0092】インクリボン32は、ベースフィルムにイ
ンクを塗布することにより形成されており、この状態で
リボンセンサ70のセンサ光を透過させる。インクリボ
ン32の終端部32aは、図17(a)に示すように、
同一幅のセンサマーク(リボンセンサ70のセンサ光を
透過させない部分)が等間隔で複数本形成されている。
このセンサマークと空白部(当該センサ光を透過させる
部分)の幅の比は、1:2となっている。
【0093】一方、前述の通り、印字テープ22も、リ
ボンセンサ70のセンサ光を透過させる材質で形成され
ている。そして、印字テープ22の終端部22aは、図
18に示すように、同一幅のセンサマーク(リボンセン
サ70のセンサ光を透過させない部分)が等間隔で複数
本形成されており、センサマークと空白部(当該センサ
光を透過させる部分)の幅の比は、2:1となってい
る。
【0094】従って、リボンセンサ70は、上記のセン
サマークを検出すると、センサマークと空白部との幅の
比から、いずれのテープの終端部かを検出することがで
きる。
【0095】ここで、インクリボンには、単色のリボン
の他に、複数色を交互に配置された所謂ダンダラリボン
がある。図19に示すダンダラリボンは、同一のリボン
にイエロー、マゼンタ、シアンの3原色が、交互に形成
されたものである。3原色のいずれも前記のリボンセン
サ70のセンサ光に対しては透過性を持つものである。
そして、各色領域の直前にはインク色の識別用のセンサ
マーク(リボンセンサ70のセンサ光を透過させない部
分)501、504、507が設けられている。各セン
サマークはそれぞれ2本のマークで構成されている。夫
々のセンサマーク501、504、507の、1本目の
マーク502、505、508は同一幅で、2本目のマ
ーク503、506、509はインク色に応じて異なっ
た幅になっている。そのため、リボンセンサ70によっ
てセンサマークを検出すると、2本のマークの幅の比か
ら、インク色を識別することができる。
【0096】なお、インクリボン32の色識別用センサ
マークの1本目の幅と、インクリボン32の終端部を示
すセンサマークの幅と、印字テープ22の終端部を示す
センサマークの間の空白の幅は、同一になるように構成
されている。
【0097】次に、リボンセンサ70により各センサマ
ークを識別する方法を説明する。
【0098】リボンセンサ70の発光部70aと受光部
70bの間は、印字テープ22とインクリボン32とが
重なって通過するため、リボンセンサ70は印字テープ
22とインクリボン32のセンサマークを合成されたも
のを検出する。
【0099】インクリボン32としてダンダラリボンを
用いている場合、リボンセンサ70によりセンサマーク
が2本だけ検出されれば、検出されたセンサマークは色
識別用のものであることが分かるので、2本のセンサマ
ークの幅の比からインクの色を判別する。即ち、1本目
のセンサマークに対して2本目がほぼ同一幅の時はイン
ク色がイエローであると判別し、2本目が1本目の約
1.5倍であればマゼンタ、2本目が1本目の約2倍な
らばシアンと判別する。また、この時、印字テープ22
は印字領域(リボンセンサ70のセンサ光を透過させる
領域)にあると判別する。(なお、単色リボンの場合に
は、インク色識別用のセンサマークを持たないため、セ
ンサマークが2本検知されることは起こり得ない。)
一方、リボンセンサ70によって、3本以上のセンサマ
ークが検出された場合には、センサマーク(センサ光を
透過させない部分)と空白部分(センサ光を透過させる
部分)の幅の比を、5本以上のセンサマークについて記
憶する。ここで、5本以上とした理由は後述する。以
下、3本以上のセンサマークが検出された場合の各ケー
ス(1)〜(5)について説明する。
【0100】なお、以下の説明においては、印字テープ
が終端部に達した状態(印字テープが無くなった状態)
をテープエンドと呼び、インクリボンが終端部に達した
状態(インクリボンが無くなった状態)をリボンエンド
と呼ぶ。
【0101】(1)リボンセンサは70により3本以上
のセンサマークが検出され、センサマークと空白部の幅
の比が1:2であれば、リボンエンドと判断する。この
時、印字テープ22は印字領域にあると判断する。
【0102】(2)リボンセンサ70により3本以上の
センサマークが検出され、センサマークと空白との幅の
比が2:1であれば、テープエンドと判断する。この
時、インクリボン32は印字領域にあると判断する。
【0103】(3)印字テープ22のセンサマークのピ
ッチの3倍分テープ送りをしても空白が検出されない場
合には、印字テープ22とインクリボン32のセンサマ
ークが重なって空白部が生じていない状態と考えられる
ので、テープエンドとリボンエンドの両方と判断する。
【0104】(4)センサマークが3本以上検出され、
センサマークと空白との幅の比が一定であり、しかもそ
の比が2:1でも1:2でもなければ、インクリボン3
2の終端部を示すセンサマークと印字テープ22の終端
部を示すセンサマークとが、重なった状態でリボンセン
サ70を通過したものと考えられるので、テープエンド
とリボンエンドの両方と判断する。
【0105】インクリボン32が単色リボンであれば、
上記の(1)〜(4)のいずれかで識別されるが、イン
クリボン32がダンダラリボンの場合には、次のような
場合がある。
【0106】(5)センサマークが3本以上検出され、
センサマークと空白との幅の比が一定でない場合、イン
クリボン32の色識別用センサマークと、印字テープ2
2の終端を示すセンサマークとが重なって検出されたも
のと考えられるが、この場合には、センサマークと空白
との幅の比が一定になるまで判断を保留する。
【0107】このように、テープ状ラベル作成装置1
は、2本のセンサマークの幅の比によって、色を判別す
るよう構成しているため、色の数が増してもセンサマー
ク部分の占めるスペースが増加しない。
【0108】従来は、センサマークの本数によってイン
ク色を判別していたため、色の数が増すほどセンサマー
クが増え、それだけ印字できる長さが短くなるという欠
点があったが、この実施形態のテープ状ラベル作成装置
1で使用するインクリボン32は、色の数が増してもセ
ンサマーク部が増えず、それだけ有効スペースが増すと
いう利点が有る。
【0109】なお、インクリボンが単色リボンの場合に
は、インクリボン32或いは印字テープ22のいずれか
一方の終端部の所定量の部分を非透過性の材料で構成
し、他方に複数且つ等ピッチのセンサマークを施すこと
が可能である。例えば、インクリボンの終端部を非透過
部32bとした場合(図17(b))、印字テープ22
のセンサマークの幅よりも長い幅の非透過領域を検出す
ればリボンエンドと判断し、印字テープ22の終端部の
マーク22aを検出すればテープエンドと判断すること
ができる。また、ダンダラリボンの色検出については、
センサマークによる検出の他に、色そのものをセンサ光
の透過あるいは反射波長を読み取って検出するように構
成してもよい。
【0110】次に制御系について説明する。
【0111】本実施形態のテープ状ラベル作成装置は、
マルチカラー印字(リボンカセットを色毎に交換する方
式)かフルカラー印字(リボンカセットの交換無しに色
の3原色を重ね合わせて色を再現していく方式)を選択
可能としたものである。
【0112】マルチカラー印刷では、単色のインクリボ
ン(単色リボン)が使用され、フルカラー印字では、ダ
ンダラリボンが使用される。
【0113】図20は、制御系を示すブロック図であ
る。図20に示すように、制御装置100の入出力イン
ターフェース113には、キーボード4と先端検出セン
サ90と、切断検出スイッチ101と、リボン・テープ
検出スイッチ群103と、液晶表示部(LCD)5に表
示データを出力するためのディスプレイコントローラ
(LCDC)104と、警告用ブザー105のための駆
動回路106と、サーマルヘッド12を駆動する為の駆
動回路107と、テープ駆動モータ44のための駆動回
路108と、ソレノイド80のための駆動回路109が
それぞれ接続されている。
【0114】制御装置100は、CPU110とこのC
PU110にデータバスなどのバス114を介して接続
された入出力インターフェース113と、フォントRO
M111とROM112及びRAM120とから構成さ
れている。
【0115】フォントROM111には、文字や記号な
どの多数のキャラクタの各々に関して、表示用ドットパ
ターンデータが格納されると共に、印字用ドットパター
ンデータが、複数の印字サイズ分格納されている。RO
M112には、キーボード4から入力された文字や記号
や数字などのキャラクタのコードデータに対応させて、
ディスプレイコントローラ104を制御する表示制御プ
ログラム、テキストメモリ121に格納された文字や記
号について印字に供するドットパターンデータを作成す
る印字制御プログラム、作成されたドットパターンデー
タについて、1ドット列毎のドットパターンデータを順
次サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44に出力し
て印字する印字制御プログラムなどが格納されている。
また、前述のリボン・テープ検出信号RSに基づいて、
インクリボン32のリボン色とリボン幅及び、印字テー
プ22の種類、あるいは一体型のラミネートタイプある
いはレセプタータイプのカセットにおけるテープ幅とを
検出する前述の判別テーブル(図16)が格納されてい
る。
【0116】キーボード4(印字色設定手段)から入力
された文字や記号からなるテキストデータは、印字色の
データを付加されて、RAM120のテキストメモリ1
21に格納される。印字色データとしては、入力された
印字色そのものであるマルチカラー印字データ(赤、ピ
ンク、青、水色等)と、印字色が3原色(イエロー・マ
ゼンタ・シアン)に分解されたフルカラー印字データと
の2種類があり、RAM120のテキストメモリ121
には、マルチカラー印字データを付加されたテキストデ
ータと、フルカラー印字データを付加されたテキストデ
ータとが、夫々格納される。
【0117】ここで、入力された印字色(赤、ピンク、
青)と、それを色分解した3原色データとの対応関係
は、図21に示す印字色対応テーブルとしてROMに記
憶されている。そして、例えば印字色として”青”が入
力されれば、CPU110がROMに記憶された印字色
対応表に基づいて”マゼンタ”と”シアン”を選択し、
テキストメモリ121に格納する。即ち、ユーザーは、
印字色としては単に”青”と入力するだけで良く、3原
色に関して特に指定する必要がない。また、所定の対応
表を参照して自動的に色分解が行われるため、複雑なア
ルゴリズムを必要とせず、迅速に3原色に分解したデー
タを生成することができる。
【0118】例えば図22に示すようなテープを作成す
る場合(ここで、「あか」は赤色、「みどり」は緑色、
「くろ」は黒色、「き」は黄色で印字されるものとす
る)には、印字色データは、各色毎の色データであるマ
ルチカラー印字データ(図23)と、3原色データであ
るイエロー・マゼンタ・シアンに分解されたフルカラー
印字データ(図24)と、の2通りのデータが別々に付
加され、それぞれのデータを選択して取り出せるように
格納される。
【0119】そして、入力された印字色の数が、フルカ
ラー印字データとマルチカラー印字データとで別々に色
数メモリ122に格納される。例えば、図22〜図24
の例では、マルチカラー印字データではN=4、フルカ
ラー印字データではN=3として記憶される。また、余
白量メモリ124には、設定された全余白量(図22の
B1)と後余白量(B2)とに関する余白量データが格
納される。印字データバッファ125には、そのテキス
トメモリ121に格納されたキャラクタコードに対応す
るドットパターンデータが展開して格納される。更に、
RAM120にはCPU110で演算した演算結果を一
時的に格納するメモリ等が設けられている。
【0120】なお、ダンダラリボンを用いてフルカラー
印字を行う場合には、イエロー、マゼンタ、シアン等の
一色毎に印字が終了しなければ、重ね合わせてマルチカ
ラーを得ることができない。そのため、イエロー、マゼ
ンタ、シアン等の色領域の長さT(図19)は、印字長
よりも長くなければならない。一般に、テープ状ラベル
としての用途から考えて、印字長は15cm未満と想定
することができるため、本実施の形態では、所定マージ
ン等を考慮して、ダンダラインクリボンの各色領域の長
さTを20cmとする。
【0121】なお、前記のマージンには、先端検出セン
サ90からサーマルヘッド12の発熱体部までの距離
U、発熱体部からカッター84までの距離Pが含まれ
る。
【0122】以下、印字制御について各フローチャート
に基づいて説明する。
【0123】まず、印字開始制御について、図25を参
照して説明する。図25に示すように、初期化処理(S
10)の後、印字テキスト入力処理が行われる(S1
1)。印字テキスト入力処理では、キーボード4から印
字するテキストが入力され、その結果がディスプレイ5
に表示される。ここで、通常の印字を行うのか、後述す
るプレフォーマット印字テープの作成を行うのか、ある
いはプレフォーマット印字テープへの印字を行うのか、
の選択がなされる。
【0124】印字テキスト入力処理が終了すると、前記
印字テキスト入力処理で入力されたテキストについて色
毎の印字対称範囲が設定される(S12)。ここでは、
テキストデータがディスプレイ5に表示されるので、操
作者は、ディスプレイ5を見ながらキーボード4の右端
に配置されている4つのカーソルキー7a(図1)を操
作して、各印字色について印字対象となる文字や記号の
それぞれを指示すると共に、その都度色確定キー7b
(図1)を操作して色を指定する。印字対象の設定終了
時には確定キー7c(図1)が操作される。
【0125】この確定キー7cの操作により、カーソル
キー7aと色確定キー7dとの操作により指示された文
字の文字データに付随させて、入力された色データ
(赤、青、ピンク、水色、等)であるマルチカラー印字
データと、入力された色データが3原色(イエロー・マ
ゼンタ・シアン)に分解されたフルカラー印字データと
が、テキストメモリ121に記憶される。さらに、テキ
ストが幾つの色データによって構成されるかが色数メモ
リ122に色数Nとして記憶される。例えば、色数N
は、図22〜図24に示す印字の例では、マルチカラー
印字データではN=4、フルカラー印字データではN=
3と設定される。
【0126】なお、テキストメモリ121は、印字色そ
のものをデータとして格納する第1の記憶手段として機
能すると共に、印字色設定手段により設定された印字色
を3原色の組み合せデータとして格納する第2の記憶手
段としても機能する。
【0127】次に、印字キーの入力の有無を判定し(S
13)、印字キーが入力されると(S13でYES)、
前述のカセットセンサ群103からのリボン検出信号R
Sによって、搭載されているリボンカセットのインクリ
ボン32の種類を検出し、インクリボン32がダンダラ
リボンか否かを判定する(S14)。ここで、インクリ
ボン32がダンダラリボンの場合には(S14でYE
S)、フルカラー印字制御(S16)に移り、ダンダラ
リボンでない場合には(S14でNO)、マルチカラー
印字制御(S15)に移る。
【0128】次に、マルチカラー印字制御について図2
6を参照して説明する。
【0129】図26に示すように、マルチカラー印字制
御が開始されると、まず、プレフォーマット設定制御と
いうサブルーチンを実行する(S30)。このプレフォ
ーマット設定制御というサブルーチンの詳細については
後述する。プレフォーマット設定制御というサブルーチ
ンの終了後、テープ先端検出制御というサブルーチンを
実行する(S31)。
【0130】図27に示すテープ先端検出制御というサ
ブルーチンでは、所定のパルス数Rだけテープ駆動モー
タが逆回転される(S100)。これは前述したように
テープ送りサブローラ66とプラテンローラ65との間
で印字テープ22の弛みが生じないよう、印字テープ2
2を正方向に搬送開始する際にギア55bとギア55a
間に確実に空隙を存在させておくためのものである。次
に、テープ駆動モータを1パルス分正送りし(S10
1)、先端検出センサ90が印字テープ22の先端を検
出したか否かを判定する(S102)。印字テープ22
の先端が検出されるまで、ステップS101とS102
が繰り出され、先端検出センサ90により先端が検出さ
れれば(S102でYES)、印字開始原点位置が決定
される(S103)。ここで、印字開始原点位置とは、
印字テープ22の先端が検出された時点で、サーマルヘ
ッド12の発熱体位置に位置する部分(図22における
点S)であり、実際の印字はここから設定された余白分
(図22におけるB1)をテープ送りした後に開始され
る。以上でテープ先端検出制御というサブルーチンが終
了する。
【0131】なお、ここでモータを駆動する際の1パル
スとは、印字における1/2ドットの量に相当する。つ
まり、テープ駆動モータ44の2パルスに対して、1ド
ットの印字が行われるようギア列の減速比が設定されて
いる。そのため、テープ駆動モータ44の1モータパル
スに対して印字の1ドットを対応させていた従来の方法
に比べ、印字テープ22の先端検出の精度が向上し、印
字位置精度が向上する。
【0132】テープ先端検出制御というサブルーチンの
終了後、プレフォーマットテープへの印字か否かを判定
する(S32)。このステップS32からステップS3
4については後述する。続いて、N番目の色のマルチカ
ラー印字データが印字バッファに展開される(S3
5)。そして、印字テープ22を1ドット分印字すると
共に、印字テープ22の搬送を行い(S36)、リボン
センサ70によってセンサマークが検出されるか否かの
判定及び非透過状態がセンサマークの3ピッチ分継続す
るか否かの判定を行う(S37)。ここで、リボンセン
サ70によりセンサマークが検出されるか、あるいは非
透過状態がセンサマーク3ピッチ分続いたことが検出さ
れると(S37でYES)、テープ及びリボンエンド検
出制御というサブルーチンを実行する。
【0133】図28に示すテープ及びリボンエンド検出
制御というサブルーチンでは、リボンセンサ70により
検出されたセンサマークと空白部の比が1:2の場合に
は(S50でYES)、リボンエンドと判断し(S5
1)、センサマークと空白部の比が2:1の場合には
(S52でYES)、テープエンドと判別し(S53)
そして、上記のいずれにも当てはまらない場合には(S
52でNO)、テープエンドとリボンエンドの両方と判
別し(S54)、それぞれ液晶ディスプレイ5に表示を
行った上で、テープ搬送を停止し、印字制御を終了する
(S55)。
【0134】一方、リボンセンサ70により3本以上の
センサマークが検出されない場合には(S37でN
O)、現在の印字色の印字データの印字が終了したかを
判定し、終了していなければ(S39でNO)ステップ
S36からステップS39までを繰り返す。現在の印字
色の印字データの印字が終了している場合は(S39で
YES)、現在の印字色が最終印字色か否かを判定し、
最終印字色であれば(S40でYES)、所定量テープ
を搬送し(S41)、テープカットの表示を行い(S4
2)、印字制御を終了する。ここで、所定量とは図22
における後余白量B2と印字ヘッド12とカッター84
間の距離Pを合わせたものである。
【0135】最終印字色でない場合(S40でNO)、
印字テープ巻き戻し制御というサブルーチンを実行する
(S43)。図29に示す印字テープ巻き戻し制御とい
うサブルーチンでは、ソレノイド80を駆動してローラ
ホルダ67をリリースし(S121)、テープ駆動モー
タ44を逆搬送方向に1パルス分回転し(S122)、
先端検出センサ90が印字テープ22の先端を検出する
か否かを判定する(S123)。印字テープ22の先端
が検出されなければ、ステップS122とS123を繰
り返し、印字テープ22の先端が検出されれば(S12
3でYES)、テープ駆動モータ44を停止し(S12
4)、印字テープ巻き戻し制御というサブルーチンを終
了する。
【0136】そして、印字色を一つカウントし(S4
4)、リボンカセット30を交換するよう液晶ディスプ
レイ5に表示し(S45)、カセット交換が行われたか
否かを判定する(S46)。ここで、リボンカセット3
0が交換されたか否かの判定は、リボンカセット30が
一度外されるとリボンカセットに関するスイッチ群10
3はすべてOFFとなり、再びいずれかのスイッチがO
Nになることにより判断できる。リボンカセット30が
交換されると(S46でYES)、ステップS31に戻
り、同様の動作を最終印字色の印字が終了するまで繰り
返す。
【0137】以上でマルチカラー印字制御が終了する。
【0138】ここで、本実施形態ではリボンカセットの
インク色を検出して色データに応じて印字を行う処理は
しておらず、第1色から第N色までにユーザーがリボン
の色を対応させて印字を行っている。
【0139】次に、プレフォーマット印字について説明
する。プレフォーマット印字とは、定型ラベルや名札等
の汎用的なフォーマットを予め印字テープ22に印字し
ておき(図30(a))、一度印字した印字テープ22
を巻き戻して、当該フォーマットに合わせて印字する方
法である(図30(b))。このように、予めフォーマ
ットされた印字テープ(プレフォーマットテープ)を作
っておけば、毎回フォーマットを入力する必要が無くな
る。
【0140】印字テープ22に定型ラベル等のフォーマ
ットを形成する際には、当該フォーマットに文字等を印
字する場合に位置決めの基準となる位置決めマークを形
成する。
【0141】ここで、インクリボン32には、前述の色
識別用のセンサマーク等、リボンセンサ70により検出
されるセンサマークが施されている。そのため、これら
のセンサマークとの混同を避けるため、位置決めマーク
は、先端検出センサ90の発光兼受光素子92が反射型
フォトセンサとして働くことによって検出されるものと
する。即ち、位置決めマークは、先端検出センサ90の
発光兼受光素子92からのセンサ光を反射せず(印字テ
ープ自体は反射)、リボンセンサ70のセンサ光(先端
検出センサ90のセンサよりも光量が多い)を透過させ
る部分として形成される。
【0142】位置決めマークは、プレフォーマット印字
(予備印字)において、繰り返し印字テープ22に印字
される定型ラベルなどのパターンの間に印字される。そ
して、定型ラベルに名称等を印字する、プレフォーマッ
トテープへの印字(本印字)において、各位置決めマー
クを先端検出センサ90によって検出し、定型ラベルな
どのパターンに合わせて印字を行う。また、図30
(a)に示すように、位置決めマークは、繰り返しパタ
ーンの間に形成することができるので、プレフォーマッ
トテープへの印字において、各パターン毎に位置決めが
行われる。
【0143】図31に示すプレフォーマット設定制御と
いうサブルーチンでは、プレフォーマット印字を行うか
否かを判定する(S110)。印字開始処理の印字デー
タ入力時(図25のS11)においてプレフォーマット
印字が選択されていれば(S110でYES)、上記の
位置決めマークを印字する位置及びパターンを印字する
印字先頭位置を計算し記憶する(S111)。そして、
インクリボン32がダンダラリボンか否かの判定を行う
(S112)。
【0144】インクリボン32がダンダラリボンの場合
(S112でYES)、位置決めマークは、印字テープ
22とのコントラストが出るよう、黒色で印字する必要
がある。そのため、位置決めマークの印字データは3原
色すべての印字データに展開される。一方、単色リボン
の場合には(S112でNO)、単色リボンはダンダラ
リボンよりも色が濃いため、位置決めマークを黒で印字
する必要がない。そのため、処理速度を上げるため、印
字データを第1色印字データ(例えば赤)に展開する。
以上でプレフォーマット設定制御というサブルーチンが
終了する。
【0145】プレフォーマット設定ルーチン終了後、前
述のマルチカラー印字制御(ステップS31〜S46)
を行うと、プレフォーマット設定ルーチンで設定した定
型ラベルなどのパターンと位置決めマークとが、通常の
マルチカラー印字の場合と同様に印字される。このよう
にして、予め所定のフォーマットが印字された、プレフ
ォーマットテープが作成される。
【0146】印字開始処理の印字テキスト入力時(図2
5のステップS11)においてプレフォーマットテープ
への印字を選択した場合には(図26のS32でYE
S)、上記のマルチカラー印字制御において、プレフォ
ーマットテープに印字が行われる。即ち、マルチカラー
印字制御において、先端検出センサ90によって位置決
めマークが検出されるまで印字テープ22を搬送する
(S33、S34)。なお、この時、先端検出センサ9
0の発光兼受光素子92は、反射型センサとして機能す
る。そして、位置決めマークが検出されてから、通常の
マルチカラー印字の場合と同時に印字を行うことによっ
て、定型ラベル等の予め印字されたフォーマットに名称
等を印字することができる。
【0147】このように、テープ状ラベル作成装置1
は、予備印字(プレフォーマット印字)においては、印
字テープ22に位置決めマークを印字し、本印字(プレ
フォーマットテープへの印字)においては、位置決めマ
ークを検出した上で、検出された位置決めマークに基づ
いて印字を行うよう制御される。そのため、予め印字し
たフォーマットに対し、正確な位置に印字を行うことが
可能になる。
【0148】次に、フルカラー印字を行う場合について
説明する。
【0149】図32に示すように、フルカラー印字制御
が開始されると、まず、前述のプケフォーマット設定制
御というサブルーチンを実行する(S60)。そして、
プレフォーマット設定制御というサブルーチン終了後、
リボン色検出制御というサブルーチンを実行する(S6
1)。図33に示すリボン色検出制御というサブルーチ
ンでは、まず印字テープ22及びインクリボン32の搬
送を行い(S80)、リボンセンサ70がセンサマーク
を2本以上検出したか否かを判定する。リボンセンサ7
0が、センサマークを2本以上検出した場合(S81で
YES)、さらにセンサマークが3本か否かの判定が行
われる(S82)。センサマークが3本以上検出されれ
ば(S82でYES)、前述のテープ及びリボンエンド
検出ルーチンを実行し(S83)、センサマークが3本
以上検出されなければ(S82でNO)、色識別のため
のセンサマークと判断して、ステップS84以下のイン
ク色の識別を行う。
【0150】続いて、センサマークの1本目と2本目の
幅を比較し(S84)、当該幅の比がほぼ1:1であれ
ば(S84でYES)、イエローの先頭位置と判断し、
センサマークの1本目と2本目の比がほぼ1:2であれ
ば(S86でYES)、マゼンタの先頭位置と判断し、
いずれでもなければ(S86でNO)、シアンの先頭位
置と判断する。そして、識別された色の先頭位置(この
時点ではリボンセンサ70の位置にある)を、リボンセ
ンサ70の位置からサーマルヘッド12の発熱体の位置
まで移動させるために、印字テープ22とインクリボン
32を所定量Lだけ搬送する(S89)。そして、ソレ
ノイド80を作動してローラホルダをリリースし(S9
0)、リボン色検出制御というサブルーチンは終了す
る。
【0151】リボン色検出制御というサブルーチン終了
後、前述の印字テープ巻き戻し制御というサブルーチン
(S62)、及び前述のテープ先端検出制御というサブ
ルーチン(S63)を実行する。続いて、プレフォーマ
ットテープへの印字か否かを判定する(S64)。印字
開始処理においてプレフォーマット印字テープへの印字
を選択した場合には(S64でYES)、先端検出セン
サ90が位置決めマークを検出するまで印字テープ22
の搬送を行う(S65、S66)。なお、この時、先端
検出センサ90の発光兼受光素子92は反射型フォトセ
ンサとして機能する。
【0152】次に、印字バッファに検出色のフルカラー
印字データ(3原色データ)が展開される(S67)。
図22〜図24に示すような印字を行う場合であれば、
検出色がイエローであれば「あ」「か」「み」「ど」
「り」「く」「ろ」「き」の印字データが展開され、マ
ゼンタ色であれば「あ」「か」「く」「ろ」、シアン色
であれば「み」「ど」「り」「く」「ろ」の印字データ
がそれぞれ展開される。
【0153】続いて、印字テープ22を1ドット分の印
字を行うと共に、印字テープ22を搬送し(S68)、
リボンセンサ70がセンサマークを3本検出するか否か
の判定及び非透過状態がセンサマーク3ピッチ分継続す
るか否かの判定を行う(S69)、ステップS68、S
69は、3本のセンサマークあるいは非透過状態のセン
サマーク3ピッチ分の継続が検出されるまで繰り返され
る、即ち印字が行われる。
【0154】ここで、リボンセンサ70によってセンサ
マークが3本検出されるか、あるいは非透過状態の3ピ
ッチ分の継続が検出されると(S69でYES)、前述
のテープ及びリボンエンド検出制御というサブルーチン
に移るが、その前に、検出された3本のセンサマークに
おいて、センサマークと空白部(図16、図17)の幅
の比が一定か否か判定する(S70)。そして、一定で
ない場合には、色識別のためのセンサマークと終端を示
すセンサマークが重なっているものと考えられるため、
エンド判定を保留してステップ69に戻る。センサマー
クと空白部(図16、図17)の幅の比が一定であれ
ば、テープ及びリボンエンド検出制御というサブルーチ
ンに移る(S71)。
【0155】一方、センサマークが3本以上検出されな
かった場合には(S69でNO)、検出色印字データの
印字が終了したかを判定し、終了していなければ(S7
2でNO)、ステップS68からS72までを繰り返
す。印字が終了していれば(S72でYES)、現在の
印字色が最終印字色であるかを判定し(S73)、最終
印字色であれば(S73でYES)、所定量テープを搬
送し(S74)、テープカットの表示を行い(S7
5)、印字制御を終了する。ここで、所定量とは、図2
2における後余白量B2と印字ヘッド12とカッター8
4間の距離Pを合わせたものである。最終印字色でなけ
れば(S73でNO)、印字色を一つカウントし(S7
6)、S61に戻り、同様の動作を最終印字色の印字が
終了するまで繰り返す。
【0156】以上で、フルカラー印字制御が終了する。
【0157】このように、テキストの印字色を設定する
印字色設定手段(キーボード4、CPU)と、設定され
た印字色そのものをデータとして格納する第1の印字色
記憶手段(テキストメモリ121)と、該印字色記憶手
段により設定された印字色を所定の複数の色に分解し、
該複数の色の組み合わせデータとして格納する第2の印
字色記憶手段(テキストメモリ121)とが設けられて
いるため、色別に印字するマルチカラー印字にも、色を
重ね合わせて印字するフルカラー印字にも対応できると
いう利点がある。さらに、印字色設定手段によって設定
される印字色と、3原色データとを対応づけて記憶して
いる組み合わせデータ記憶部(ROM)が設けられてい
るため、印字色を設定するだけで、所定の対応表を参照
して自動的に色分解を行うため、複雑なアルゴリズムを
必要とせず、迅速に3原色に分解したデータを生成する
ことができる。
【0158】以上のように、第1の実施の形態のテープ
状ラベル作成装置によれば、マルチカラー印字かフルカ
ラー印字を選択することができる。なお、ここでマルチ
カラー印字のメリットは、必要な色のリボンを必要な量
だけ消費されるのでリボンが非常に経済的に使用でき、
又それぞれの色はインクリボン固有の色で再現されるた
め色の再現性に優れる点である。また、フルカラー印字
のメリットは、1本のリボンカセットで色数を自由に選
ぶことができ、しかもリボンカセットの交換無しにカラ
ー印字が実現できるため操作が簡単な点である。
【0159】従って、本実施の形態のテープ状ラベル作
成装置によれば、ユーザーがマルチカラー印字かフルカ
ラー印字の各々のメリットを考慮した上で、用途に適し
た印字方式を選択できるという大きな効果がある。
【0160】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。
【0161】この第2の実施形態は、ラミネートタイプ
のカセットを使用する時にはテープ送りサブローラとプ
ラテンローラ双方にて印字テープの搬送を行い、レセプ
タータイプのカセットを使用する場合にはプラテンロー
ラのみにより印字テープを搬送するものである。さら
に、この第2の実施形態は、印字テープの先端を検出す
る先端検出センサによって、印字テープの終端部検出も
行うものである。
【0162】まず、ラミネートタイプのカセットについ
て説明する。
【0163】図34に示すように、カセットケース41
0には、両面粘着テープ402、透明テープ404、イ
ンクリボン406が収納されている。両面粘着テープ4
02は粘着面を402a側にしてテープスプール401
に、透明テープ404はスプール405に、インクリボ
ン406はリボンスプール408にそれぞれ巻回されて
おり、インクリボン406はリボン巻取りスプール40
7に巻き取られる。リボン巻取りスプール407は第1
実施形態と同様に駆動される。また、テープ送りローラ
409は、テープ状ラベル作成装置201のテープ送り
サブローラ66との間で、透明テープ404と両面粘着
テープ402とを貼り合わせる機能を有する。
【0164】なお、ラミネートタイプのカセットの場合
は、リボンカセットの交換、あるいはリボンセンサ等に
よるインクリボン406のセンサマーク検出ができない
ため、フルカラー印字、マルチカラー印字には使用され
ない。
【0165】次に、レセプタータイプのカセットについ
て説明する。前述の通り、レセプタタイプのカセットに
は、テープ・リボン一体型カセットと、テープ・リボン
分離型カセットがある。図35は、テープ・リボン分離
型カセット装着したテープ状ラベル作成装置201を示
す平面図、図36はローラホルダ67を開成してリボン
カセット230を取り外した状態を示す平面図である。
図36に示すように、テープカセット220は、テープ
ケース221内部に、印字テープ222を巻回するため
のテープスプール223を備えたものである。又、リボ
ンカセット230は、リボンケース231内部に、イン
クリボン232が巻回されたリボンスプール233と、
このインクリボン232を巻き取るリボン巻取りスプー
ル234とが設けられている。
【0166】第1実施形態のテープカセット20と異な
り、第2実施形態のテープカセット220では、印字テ
ープ222の搬送路はリボンセンサ70を迂回して搬送
されている。即ち、リボンセンサ70は、インクリボン
232に形成されたセンサマークのみを検出するよう構
成されている。
【0167】次に、この第2の実施形態によるテープ状
ラベル作成装置201について説明する。
【0168】テープ状ラベル作成装置201では、テー
プカセット220のテープスプール223に係合可能な
テープ巻取カム41と、リボンカセット230のリボン
巻取スプール234に係合可能なリボン巻取カム42と
が、本体フレーム11により回転可能に支持されてい
る。
【0169】テープ状ラベル作成装置201には、印字
テープ222に印字を行うためのサーマルヘッド12が
設けられている。サーマルヘッド12には、サーマルヘ
ッド12との間でテープを挟み込むプラテンローラ65
が対向している。また、テープカセット220にテープ
送りローラ24には、テープ送りローラ24との間でテ
ープを挟み込むテープ送りサブローラ66が対向してい
る。プラテンローラ65とテープ送りサブローラ66と
は、本体フレーム11に対して揺動可能なローラホルダ
67によって保持されている。また、本体フレーム11
には、テープ送りモータ44が設けられている。
【0170】プラテンローラ65の駆動部を図37に示
す。図37に示すプラテンローラ65及びその駆動部
は、プラテンローラ65を駆動するプラテンギア65a
に係合するギア255を除いて、第1実施形態と同様に
構成されている。即ち、プラテンローラ65は、ローラ
本体651とローラ本体651の内部を貫通するローラ
シャフト652よりなっている。ローラシャフト652
は中空になっており、ローラシャフト652の中空部分
には、プラテンローラ65を回転駆動するための駆動シ
ャフト653が挿入されている。プラテンギア65a
は、駆動シャフト653に形成されている。プラテンギ
ア65aに係合するギア255は、第1の実施形態のギ
ア55と異なり、軸方向に2段に分かれて構成されるの
ではなく、一体として構成されている。テープ送りモー
タ44からギア53までの駆動系は、第1の実施形態と
同一である。
【0171】図38にテープ送りサブローラ66の駆動
部を示す。
【0172】図38(a)に示すように、テープ送りサ
ブローラ66及びその駆動部は、図11に示す第1の実
施形態と同一に構成されている。即ち、テープ送りサブ
ローラ66は、ローラ本体661とローラ本体661の
内部を貫通するテープ送りサブローラシャフト662よ
りなっている。ローラシャフト662は中空になってい
る。ローラシャフト662の中空部分には、テープ送り
サブローラ66を回転駆動するための駆動シャフト66
3が挿入されている。駆動シャフト663に設けられた
駆動ギア66aは、テープ送りローラカム43の下方に
設けられたテープ駆動ギア43aを介して、ギア54に
より駆動される。テープ送りモータ44からギア54ま
での駆動系は、第1の実施形態と同一である。
【0173】駆動シャフト663は、可動ケース666
により回転可能に支持され、可動ケース666はローラ
ホルダ67に対し、図中上下方向に移動可能に支持され
ている。可動ケース666は、ローラホルダ67に設け
られたばね66bで、その軸方向両端部を図中上方に付
勢されている。
【0174】ここで、図38(b)に示すように、レセ
プタータイプのテープカセット220を本体に装着した
場合には、テープカセット220に形成されたリブ22
1aがバネ66bに抗してテープ送りサブローラ66の
軸部を図中下方に向けて付勢する。そのため、テープ送
りサブローラ66が印字テープ222に接触しない待避
位置に待避し、テープ駆動ギア43aとテープ送りサブ
ローラギア66aとの係合も解除され、テープ送りサブ
ローラ66に駆動力が伝達されなくなる。
【0175】テープ送りサブローラ66とプラテンロー
ラ65とを同時に駆動する場合、それぞれのローラに至
るまでのギア等のバックラッシュにより、プラテンロー
ラが先に回転し始める可能性がある。この場合、テープ
送りサブローラ66とプラテンローラ65にテープの弛
みが生じ、印字テープ222の先端を検出する際にこの
弛みがあるとテープ先端位置と印字開始原点位置との距
離に誤差が生じる。レセプタータイプのカセットを用い
る場合には、フルカラー印字、マルチカラー印字を行う
場合が多いため、印字テープ222の先端検出の精度が
悪いと色毎に印字位置のずれを起こしやすい。そのた
め、図38(b)のように、印字テープ222をプラテ
ンローラ65によって搬送し、テープ送りサブローラの
回転を停止させておくことにより、テープ送りサブロー
ラ66とプラテンローラ65との間の印字テープ222
の弛みを防止することができる。
【0176】一方、ラミネートタイプのカセット410
を装着した場合には、図38(a)に示すように、テー
プ送りサブローラ66とテープ送りローラ409とが接
し、なおかつテープ駆動ギア43aとテープ送りサブロ
ーラギア66aとが噛み合い、回転が伝達される。そし
て、テープ送りサブローラ66及びテープカセット内の
テープ送りローラ409によって、両面粘着テープ40
2と透明テープ404とを貼り合わせる。ラミネートタ
イプのカセットは、フルカラー印字、マルチカラー印字
には使用されないため、先端検出の精度はさほど要求さ
れないため、テープ送りサブローラ66とプラテンロー
ラ65との間の印字テープ222の弛みが許容される。
【0177】このように、テープ送りサブローラ66を
用いて透明テープ404と両面粘着テープとの貼り合わ
せを行うラミネートタイプのカセットの使用時のみ、テ
ープ送りサブローラ66が印字テープ404の搬送に寄
与する。
【0178】そして、両面粘着テープ等の貼り合わせを
行う必要が無く、フルカラー印字、マルチカラー印字を
行う(印字テープ222の先端位置を正確に検出する必
要がある)レセプタタイプのカセットの使用時には、印
字テープ222はプラテンローラ65でのみ搬送され、
前述したようなテープ送りサブローラ66とプラテンロ
ーラ65間のテープの弛みによる印字先頭位置のバラツ
キを押さえることができ、フルカラー印字、マルチカラ
ー印字の際に色ズレの発生を防止できる。
【0179】次に、第2実施形態のテープ状ラベル作成
装置による印字テープ222の終端検出(エンド検出)
について説明する。
【0180】まず、レセプタータイプのカセットを用い
た場合の、テープ先端検出について説明する。印字テー
プ222は、先端検出センサ90のセンサ光を透過させ
ない素材で形成されているため、印字テープ222の終
端部(終端から所定距離の部分)に、図39(a)に示
すようなセンサ光を透過させる素材でセンサマーク22
2aを形成すると、印字テープ222の終端部が先端検
出センサ90を通過するのに伴って、先端検出センサ9
0によってセンサマーク222aが読みとられ、終端が
検出される。
【0181】このように、印字テープ222の先端を検
出するための透過型フォトセンサ(先端検出センサ9
0)を備え、透過型フォトセンサのセンサ光を透過させ
ない印字テープ222の終端部に、当該センサ光を透過
させる部分を形成することによって、前記の透過型フォ
トセンサ(先端検出センサ90)が印字テープ222の
終端を検出することができる。そのため、印字テープ2
22をリボンセンサのセンサ光を透過させる材質で形成
する必要がなくなり、印字テープ222の材質選定の幅
がそれだけ広くなるという利点がある。
【0182】次に、ラミネートタイプのカセットの場合
の先端検出について説明する。
【0183】両面粘着テープ402(不透明テープ)と
透明テープ404は、テープ送りローラ409とテープ
送りサブローラ66とで貼り合わされて先端検出センサ
90を通過する。通常両面粘着テープ403は様々な色
が印刷されており、発光兼受光素子92の光を透過しな
い。両面粘着テープ402は、透明テープ404よりも
短く設定される。また、透明テープ404のエンド部に
図39(b)に示すような終端部を示すセンサマーク4
04aが施されている。
【0184】又、図40に示すように、テープスプール
401の外周面は、両面粘着テープ402が剥がれやす
いよう、軸方向に延びる凹凸が周方向に並んで配置され
たローレットが形成されている。両面粘着テープ402
は透明テープ404よりも短いため、透明テープ404
よりも先に両面粘着テープ402が無くなる。テープス
プール401の表面のローレットの為、両面粘着テープ
402の終端は容易にテープスプール401から剥がれ
ることができる。
【0185】両面粘着テープ402の終端がテープスプ
ール401から剥がれても、テープ送りローラ409と
テープ送りサブローラ66はそのまま回転するため、両
面粘着テープ402の終端部が先端検出センサ90を通
過してしまうと、後は透明テープ404のみが先端検出
センサ90を通過する、そのため、透明テープ404に
おいて、両面粘着テープ402の終端部よりも後方に相
当する部分に終端部を示すセンサマークを形成すると、
先端検出センサ90によって終端部を検出することが可
能となる。
【0186】このように、透明テープ(透明テープ40
4)と不透明テープ(両面粘着テープ402)を貼り合
わせて印字テープとすると共に、透明テープを不透明テ
ープよりも長くし、透明テープにおいて不透明テープの
終端部よりも後方に相当する所定位置に、透過型フォト
センサ(先端検出センサ90)のセンサ光を透過させる
部分と透過させない部分よりなるマークを形成したこと
により、前記の透過型フォトセンサ(先端検出センサ9
0)が印字テープの終端を検出することができるもので
ある。また、不透明テープ(両面粘着テープ)を巻回す
るためのテープスプール401の表面に、凹凸を形成す
ることにより、当該テープスプールから前記の不透明テ
ープ(両面粘着テープ)が剥がれやすくなる。
【0187】次に、ラミネートタイプ、レセプタータイ
プの各々のカセットを用いた場合の印字制御についてフ
ローチャートを参照して説明する。
【0188】まず、ラミネートタイプを用いた場合の印
字制御について説明する。なお、第1の実施形態と同
様、第2の実施形態でもプレフォーマット印字は可能で
あるが、ここでは説明を省略する。また、前述の通り、
ラミネートタイプのカセットを用いた場合には、単色の
インクリボン406による単色印字を行う。なお、ここ
では、透明テープ404と両面粘着テープ402を貼り
合わせたものを、単に印字テープ400とする。
【0189】単色印字制御が開始されると、図41に示
すように、まずテープ先端検出制御というサブルーチン
を実行する(S231)。図42に示すテープ先端検出
制御というサブルーチンでは、テープ駆動モータを1パ
ルス分正搬送し(S251)、先端検出センサ90が印
字テープ先端を検出したか否かを判定する(S25
2)。印字テープ400の先端が検出されるまでステッ
プS251、252が繰り返され、先端が検出されれば
(S252でYES)、印字開始原点位置が決定され
る。なお、印字開始原点位置とは、印字テープ先端が検
出された時点で、サーマルヘッド12の発熱体位置に位
置する部分(図22に示すS点)であり、実際の印字は
ここから設定された余白B1だけテープ搬送した後に開
始される。
【0190】テープ先端検出制御というサブルーチン終
了後、単色印字データが印字バッファに展開される(S
235)。そして、印字テープ400を1ドット分印字
すると共に、テープ送りを行い(S236)、先端検出
センサ90によりセンサマークが検出されたか否かの判
定がなされ(S237)、センサマークが検出されれば
(S237でYES)、テープエンドと判断し、液晶デ
ィスプレイ5に表示すると共にテープ駆動モータを停止
し(S238)、印字制御を終了する。
【0191】センサマークが検出されなければ(S23
7でNO)、印字データの印字が全て終了したかを判定
し(S240でNO)、終了していなければ(S240
でNO)、ステップS236からS240までを繰り返
す。印字が終了していれば(S240でYES)、所定
量印字テープ400を搬送し(S241)、テープカッ
ト指示の表示を行い(S242)、印字制御を終了す
る。
【0192】以上で、単色印字制御が終了する。
【0193】次に、レセプタータイプのカセットの印字
制御について説明する。
【0194】レセプタータイプのカセットを用いた場合
には、第1の実施形態と同様、マルチカラー印字とフル
カラー印字を行うことができるが、ここではマルチカラ
ー印字制御について説明する。また、プレフォーマット
印字については説明を省略する。
【0195】図43に示すように、マルチカラー印字制
御が開始されると、前述のテープ先端検出制御というサ
ブルーチン(図42)を実行する(S331)。テープ
先端検出制御というサブルーチン終了後、N番目の色の
マルチカラー印字データが印字バッファに展開される
(S335)。次に、N番目の色の印字が行われる。即
ち、印字テープ222を1ドット分印字すると共に、テ
ープ搬送を行い(S336)、先端検出センサ90がセ
ンサマークを検出するか否かの判定を行う(S33
7)。先端検出センサ90がセンサマークを検出すると
(S337でYES)、テープエンドと判断し、液晶デ
ィスプレイ5に表示を行い(S338)、テープ搬送を
停止した後印字制御を終了する。
【0196】一方、リボンセンサ70によってセンサマ
ークが検出されない場合には(S337でNO)、リボ
ンセンサ70がセンサマークを検出するか否かの判定を
行う(S340)。リボンセンサ70がセンサマークが
検出すると(S340でYES)、リボンエンドと判断
し、液晶ディスプレイ5に表示を行って(S342)、
テープ搬送を停止した後印字制御を終了する。
【0197】なお、第2実施形態では、リボンセンサ7
0を通過するのは、インクリボン232のみであるの
で、第1実施形態で行ったようなテープエンドかリボン
エンドかの識別は不要である。また、マルチカラー印字
の場合には、インク色識別用のセンサマークが検知され
ることが無いので、センサマークの本数によりセンサマ
ークの種別を識別する必要も無い。
【0198】リボンセンサ70及び先端検出センサ90
がセンサマークを検出しなければ、現在の印字色の印字
データの印字が終了したかを判定し(S344)、終了
していなければ(S344でNO)、ステップS336
からS344までを繰り返す。現在の印字色の印字デー
タの印字が終了していれば(S344でYES)、現在
の印字色が最終印字色か否かを判定し(S346)、最
終印字色であれば(S346でYES)、テープを所定
量(後余白量B2+印字ヘッドとカッター間の距離P)
搬送し(S348)、テープカットの表示を行った後
(S350)、印字制御を終了する。
【0199】最終印字色でない場合(S346でN
O)、前述の印字テープ巻き戻し制御というサブルーチ
ンを実行する(S352)。印字テープ巻き戻し制御と
いうサブルーチン終了後、印字数を一つカウントし(S
354)、リボンカセットを交換するよう液晶ディスプ
レイ5に表示する(S356)。リボンカセットが交換
されたと判定されれば(S358でYES)、ステップ
S331に戻る。以後、同様の制御を最終印字色の印字
が完了するまで繰り返す。
【0200】以上で、マルチカラー印字制御が終了す
る。
【0201】このように、この第2の実施形態のテープ
状ラベル作成装置201によると、カセットがレセプタ
ータイプ、ラミネートタイプのいずれの場合も、先端検
出センサ90によってテープ終端を検出することができ
る。そのため、印字テープ222を、リボンセンサ70
のセンサ光を透過させる材質で形成する必要がなくな
り、材質選定の幅がそれだけ広くなる。また、単色印字
のみ行うタイプのテープ状ラベル作成装置の場合には、
テープの終端検出だけのためにリボンセンサを取り付け
る必要が無くなり、部品点数及びコストの低減を図るこ
とができる。
【0202】次に、第3の実施形態について説明する。
【0203】第3の実施形態は、各色毎の印字処理のた
めの印字テープの搬送量を、プラテンローラの1回転に
よる搬送量の整数倍にすることによって、プラテンロー
ラの偏心に起因する印字位置のずれを解決するものであ
る。テープ状ラベル作成装置201、テープカセット2
20、リボンカセット230の構成は、第2実施形態と
同様である。
【0204】第3の実施形態によるマルチカラー印字に
ついて図44を参照して説明する。
【0205】なお、第1の実施形態と同様、第3の実施
形態でもプレフォーマット印字及びプレフォーマットテ
ープへの印字は可能であるが、ここでは説明を省略す
る。
【0206】図44に示すように、マルチカラー印字制
御が開始されると、テープ先端を検出するために、印字
テープ222を正方向に1パルス搬送し(S902)、
先端検出センサ90が印字テープ222の先端を検出し
たか否かを判定する(S903)。続いて、印字テープ
222の切断を促す表示がなされる(S904)。そし
て、テープが切断されたか否かを判定し(S903)、
テープが切断されていれば(S903でYES)、カッ
ター刃84と所定の原点位置Kとの距離に相当する分の
印字テープ222の正方向搬送が行われる(S90
6)。
【0207】N番目の色のマルチカラー印字データを印
字バッファに展開する(S907)。続いて、入力され
たテキストに対し、印字長F1の長さに応じて空送り量
が演算・設定される(S908)。空送り量は、印字
(余白も含む)と空送りによって、プラテンローラ65
が丁度整数回転するように設定される。例えば、印字長
F1がプラテンローラ65の搬送量Gよりも少ないと
き、即ち、G>F1の時には、印字を行った後の空送り
量は(G−F1)となる。又、G<F1<2Gの時の空
送り量は(2G−F1)となる。又、2G<F1<3G
の時の空送り量は(3G−F1)となる。以下、同様に
印字長さに応じて空送り量が設定される。
【0208】そして、前余白(図22のB1)分のテー
プ搬送、印字、及び空送りを行う(S909)。次に、
リボンカセットの交換を促す表示が液晶ディスプレイ5
に表示され(S910)、リボンカセットが交換された
ことが検出されたら、ローラホルダ67をリリース位置
に移動させ(S912)、印字テープ222の巻き戻し
を行う(S913)。印字テープ222の巻き戻しによ
り、印字テープ222の先端が検出されると(S914
でYES)、Vパルス分継続して印字テープ222の巻
き戻しを行って停止する(S915)。このVパルス
は、安定した状態でテープの先端の検出を行うためのも
ので、Vパルスだけ巻き戻すことによって、原点位置K
に位置する。
【0209】続いて、ローラホルダを圧接し(S91
6)、現在の印字色が最終印字色か否かを判定し(S9
17)、最終印字色でなければ(S917でNO)、印
字色を一つカウントし(S918)、ステップS907
に戻る。2色目以降の印字は前述と同様の動作で(ステ
ップS907〜S918)で行われ、最終印字色の印字
が終了すると(S907でYES)、所定量(後余白量
B2+印字ヘッドとカッター間の距離P)分だけ印字テ
ープ222を搬送し(S919)、テープカットの表示
をする(S920)。テープカットされると(S921
でYES)、ローラホルダがリリースされ(S92
2)、テープカセット及びリボンカセットが取り出せる
状態になって終了する。
【0210】以上でマルチカラー印字制御が終了する。
【0211】このようにして、プラテンローラ65が、
印字色毎に、印字テープ222に対し毎回同じ位置に対
向するようになる。つまり、印字テープ222上の一箇
所について見た場合、どの印字色を印字する時も、印字
テープ222上の当該箇所にはプラテンローラ65の同
じ位置が対向する。つまり、印字テープ222上の当該
箇所をどの色で印字する時も、印字テープ222は同じ
搬送速度で搬送される。従って、色毎に搬送速度が異な
ることに起因する印字位置のずれが防止される。
【0212】このように、この第3の実施形態によるテ
ープ状ラベル作成装置201によると、1回の印字処理
におけるプラテンローラ65による印字テープ222の
搬送量を、プラテンローラ65の1回転による印字テー
プ222の搬送量の整数倍とすることにより、印字色毎
に、印字テープ222に対し、プラテンローラ65が毎
回ほぼ同じ位置に接するようになるので、プラテンロー
ラ65に偏心が有ったとしても、印字位置のずれの発生
が防止される。
【0213】尚、図44に示す印字制御の別の例とし
て、以下のような処理が考えられる。即ち、上述の実施
形態では第1色目の印字を行う前になされる動作と、2
色目以降の印字を行う前になされる動作とが異なってい
る。つまり、第1色目の印字を行う前には、印字テープ
の正方向搬送が行われ(ステップ906)、第2色目以
降の印字を行う前には、印字テープの巻き戻しが行われ
る(ステップ915)ため、第1色目と第2色目以降の
プラテンローラ65の接触位置が実質上微妙に異なる可
能性がある。
【0214】図45及び図46に示す印字制御は、上記
の点を改良するため、第1色目の印字を行う前にも、第
2色目以降と同様に、印字テープの巻き戻しを行うよう
に構成した例である。
【0215】まず、ローラホルダ67を圧接し(S10
00)、その状態で先端検出センサ90にて印字テープ
222が検出されているか否かを判別する(S100
1)。印字テープ222の先端が検出されなければ(S
1001でNO)、印字テープ222を正方向に搬送し
(S1004)、再度印字テープの先端の検出を行い
(S1005)、検出されるまでステップ1004、S
1005の処理を繰り返す。そして、ステップS100
5において、印字テープ222の先端が検出された場合
は(S1005でYES)、S1006に進む。
【0216】一方、ステップS1001において、印字
テープ222の先端が検出された場合は(S1001で
YES)、テープカットを促す表示を行い(S100
2)、続いて印字テープの切断が検出されたか否かを判
断する(S1003)。印字テープ222の切断がなさ
れるまでステップS1002、S1003の処理を繰り
返し、切断が検出された場合(S1003でYES)、
ステップS1006に進む。
【0217】ステップS1006においては、印字テー
プ222をWパルス分正方向にテープ送りした後に停止
させ、ローラホルダ67をリリースする(S100
7)。このWパルスは、印字テープを停止したり起動さ
せたりする際のステップモータのスルーアップ及びスル
ーダウンに必要なパルス数である。印字テープ222の
搬送を停止した後に、印字テープ222の巻き戻しを行
い(S1008)、印字テープ222の先端が先端検出
センサ90によって検出されたか否かを判別し(S10
09)、検出されるまでS1008、S1009の処理
を繰り返す。そして、印字テープ222の先端が検出さ
れた場合(S1009でYES)、印字テープ222を
Vパルス分巻き戻し(S1010)、ローラホルダ67
を圧接する(S1011)。
【0218】以後のステップは、図44のステップS9
07以降と同様に行われる。即ち、図46に示すよう
に、N番目の色のマルチカラー印字データを印字バッフ
ァに展開し(S1012)、空送り量を演算・設定する
(S1013)。そして、前余白(図22のB1)分の
テープ搬送、印字、及び空送りを行う(S1014)。
次に、リボンカセットの交換を促す表示を行い(S10
15)、リボンカセットの交換が検出されると(S10
16でYES)、ローラホルダ67をリリースする(S
1017)。
【0219】そして、印字テープ222の巻き戻しを行
い(S1018)、先端検出センサ90が印字テープ2
22の先端を検出したか否かを判断する(S101
9)。印字テープ222の先端が検出されると(S10
19でYES9、前述のVパルス分印字テープ222の
巻き戻しを行って停止する(S1020)。続いて、ロ
ーラホルダ67を圧接し(S1021)、現在の印字色
が最終印字色か否かを判定し(S1022)、最終印字
色でなければ(S1022でNO)、印字色を一つカウ
ントし(S1023)、ステップS1012に戻る。そ
して、ステップS1012〜S1023を繰り返して2
色目以降の印字を行い、最終印字色の印字が終了すると
(S1022でYES)、所定量(後余白量B2+印字
ヘッドとカッター間の距離P)印字テープ222を搬送
し(S1024)、テープカットの表示をする(S10
25)。テープカットが行われると(S1026でYE
S)、ローラホルダ67をリリースし(S1027)、
印字制御を終了する。
【0220】このように、図45及び図46に示す印字
制御によれば、第1色目の印字を行う前になされる動作
(ステップS1010)、2色目以降の印字を行う前に
なされる動作(ステップS1020)と同じ巻き戻し動
作となるため、印字時における印字テープとプラテンロ
ーラとの接触位置が常に一致することになる。従って、
印字の位置ずれを防止するためには、より効果的であ
る。
【0221】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態のテープ状ラベル作成装置には、テキストの印字色
を設定する印字色設定手段(キーボード4、CPU、R
OM)と、設定された印字色そのものをデータとして格
納する第1の印字色記憶手段(テキストメモリ121)
と、該印字色記憶手段により設定された印字色を所定の
複数の色に分解し、該複数の色の組み合せデータとして
格納する第2の印字色記憶手段(テキストメモリ12
1)とが設けられている。従って、設定された色に対応
してリボンを交換して印字することができ、また、色分
解データに基づいて複数の色を重ねて印字することもで
きる。
【0222】上記の印字色設定手段(キーボード4、C
PU、ROM)は、テキストの任意の範囲と印字色とを
対応づけるものであるため、テキストの任意の範囲に対
して所望の印字色を設定することが可能になる。また、
上記の複数の色は、イエロー、シアン、マゼンダの3原
色であるため、容易にカラー画像を合成することができ
る。また、上記の印字色設定手段によって設定される印
字色と、3原色の組合せデータとを対応づけて記憶して
いる組み合わせデータ記憶部(CPU、ROM)が設け
られているため、印字色設定手段により設定される印字
色を3原色に色分解する際には、単に印字色を設定する
だけで所定の対応表を参照して自動的に色分解を行うた
め、複雑なアルゴリズムを必要とせず、迅速に3原色に
分解したデータを生成することができる。
【0223】また、印字色設定手段により設定される印
字色に対応した複数の色のインクリボン32を交換して
使用するため、インクリボン32を効率よく使用するこ
とができる。また、上記の複数の色のインクリボン32
は、夫々カセット30に収納され、印字手段はリボンカ
セット30が着脱自在に装着されるカセット装着部(リ
ボンカセット収容部21f)を有するため、インクリボ
ンの交換はカセット30を交換するだけで良く、ラベル
作成装置の操作性が良くなる。
【0224】さらに、上記の複数の色のリボンは、同一
のインクリボン32の異なる領域に所定の順序で配置さ
れているため、カラー印刷のためにインクリボン32を
交換する必要が無い。
【0225】また、テープを搬送する搬送手段(プラテ
ンローラ65、テープ巻き取りカム41、テープ送りモ
ータ44)と、印字テープ22を第1の方向に搬送しつ
つ印字手段(サーマルヘッド12)により印字テープ2
2に印字を行わせる制御手段(CPU)とを有し、制御
手段はさらに前記搬送手段により印字テープ22を第1
の方向とは逆の第2の方向に印字を行うことなく搬送さ
せ再度印字テープ22を第1の方向に搬送しつつ前記印
字手段により印字テープ22に印字を行わせることによ
り、印字テープ22の同一領域において複数回印字を行
わせる、そのため、印字テープの同一領域において複数
回印字を行わせることができる。また、上記の印字手段
は、交換されるインクリボン32の色に関する情報を、
インクリボン32交換時に表示手段に表示させる表示制
御手段を有する。従って、利用者は、表示に従ってイン
クリボンを交換することができる。
【0226】本発明に第1の実施形態によるテープ状ラ
ベル作成装置は、予備印字(プレフォーマット印字)に
おいては、印字テープ22に位置決めマークを印字し、
本印字(プレフォーマットテープへの印字)において
は、位置決めマークを検出した上で、検出された位置決
めマークに基づいて印字を行うよう制御される。従っ
て、予め印字したフォーマットに対し、容易に正確な位
置に印字を行うことが可能になる。
【0227】上記の位置決めマークは、反射型フォトセ
ンサ(先端検出センサ90の発光兼受光素子92による
反射型センサ)のセンサ光を反射させない色で印字テー
プ22に印字され(印字テープ自体は反射する)、当該
反射型フォトセンサによって検出されるので、インクリ
ボン32のセンサマーク等(透過型フォトセンサにより
検出される)との混同が防止される。
【0228】また、予備印字(プレフォーマット印字)
では、印字テープ22に所定のパターンが繰り返し印字
され、本印字(プレフォーマットテープへの印字)にお
いては、当該所定のパターンに合わせて印字が行われる
ので、予め印字された定型ラベル等のフォーマットに対
し、名称などを正確な位置に印字できるようになる。ま
た、位置決めマークが上記の所定パターンの間に印字さ
れるので、各パターンに対して常に適切な位置に印字が
行うことが可能になる。
【0229】本発明の第1の実施形態によるテープ状ラ
ベル作成装置は、テープカセット20に案内部(案内軸
21a、21b)と位置決め部(位置決め軸21d、2
1e)とを設け、リボンカセット30に被案内部(案内
レール31a、31b)と被位置決め部(位置決めレー
ル31d、31e)を設け、リボンカセット30の装着
開始時には被案内部が案内部によって案内、位置決めさ
れ、装着終了時には被位置決め部が位置決め部によって
案内、位置決めされるよう構成される。従って、個々の
部材(軸、レール)の長さを小さく形成することが可能
になり、成形が容易になるという効果が得られる。ま
た、特に幅の広いテープの場合には、装着が容易になる
という利点がある。
【0230】上記の案内部(案内軸21a、21b)及
び位置決め部(位置決め軸21d、21e)は、インク
リボンカセット30の装着方向に延びる軸部材であり、
被案内部及び被位置決め部(案内レール31a、31
b、位置決めレール31d、31e)は夫々前記軸部材
を嵌挿する溝部であるので、各部材を少ないスペースに
形成することができるという効果が得られる。
【0231】また、被案内部(案内レール31a、31
b)と被位置決め部(案内レール31d、31e)の溝
部は、リボンカセット装着方向に幅が細くなるよう形成
されているので、リボンカセット30の位置決め精度を
維持しつつ、リボンカセット30の装着に伴う溝部と軸
部との摺動による抵抗を減らすことができ、装着が容易
になる。また、案内部は、当該案内部よりも細い支持部
材に支持されているので、被位置決め部が位置決め部に
位置決めされている時には、被案内部が案内部から開放
される。即ち、装着の際の抵抗がさらに減少し、装着が
さらに容易になる。
【0232】本発明の第2の実施形態によるテープ状ラ
ベル作成装置は、印字テープ222の先端を検出するた
めの透過型フォトセンサ(先端検出センサ90)を備
え、透過型フォトセンサのセンサ光を透過させない印字
テープ222の終端部に、当該センサ光を透過させる部
分(222a、404a)を形成することを特徴とする
ものである。従って、前記の透過型フォトセンサが印字
テープ222の終端を検出することができる。つまり、
印字テープ222を、リボンセンサ70のセンサ光を透
過させる材質で形成する必要がなくなり、印字テープ2
22の材質選定の幅がそれだけ広くなるという効果が得
られる。
【0233】上記の印字テープは、透明テープ404と
不透明テープ(両面粘着テープ402)を貼り合わせて
構成されており、透明テープ404は不透明テープより
も長く形成され、透明テープ404において不透明テー
プの終端部よりも後方に相当させる部分と透過させない
部分よりなるマーク(404a)が形成されているた
め、前記の透過型フォトセンサが印字テープ222の終
端を検出することが可能になる。
【0234】また、上記の不透明テープ(両面粘着テー
プ402)を巻回するためのテープスプール401の表
面には凹凸が形成されているため、当該テープスプール
401から前記の不透明テープ(両面粘着テープ40
2)が剥がれやすくなるため、上記の透明テープ404
のマークが確実に前記の透過型フォトセンサ(先端検出
センサ90)を通過することができるようになる。
【0235】本発明の第3の実施形態によるテープ状ラ
ベル作成装置は、1回の印字処理におけるプラテンロー
ラ65による印字テープ222の搬送量を、プラテンロ
ーラ65の1回転による印字テープ222の搬送量の整
数倍とするよう構成されている。従って、印字毎に、印
字テープ222に対し、プラテンローラ65が毎回ほぼ
同じ位置に接するようになるので、プラテンローラ65
に偏心が有ったとしても、印字位置のずれの発生が防止
されるという効果が得られる。
【0236】上記のプラテンローラ65は、印字テープ
先端が所定位置を通過した時のプラテンローラ65の位
置を基準として回転するよう制御される。そのため、印
字テープ222の先端を検知する先端検知センサ90等
に基づいて、基準位置を正確に設定することができる。
また、上記のプラテンローラ65が、印字長と、プラテ
ンローラ65の1回転による印字テープ222の搬送量
との差に相当するだけ空送りを行うよう制御されるた
め、プラテンローラ65による印字テープ222の上記
の搬送量が確実に得られる。また、プラテンローラ65
の回転の基準位置を、先端検出センサ90が印字テープ
65の先端を検出した位置から印字テープ222が所定
量移動した位置とすることによって、印字テープ222
が安定した速度で先端検出センサ90を通過する。従っ
て、次に先端検出センサ90が印字テープの先端を検出
する際に、印字テープが安定した速度に達してから先端
検出センサ90を通過するので、検出の精度が一定にな
る。
【0237】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1記載の印字装置によれば、第2の搬送
ローラに対し第1の搬送ローラの方が搬送力が大きくな
るように設定されているので、第1の搬送ローラ部分で
印字媒体がスリップするのを防止することができ、印字
媒体の送り量を安定させることができ、これによって、
印字品質を向上させることができる。
【0238】また、請求項2記載の印字装置によれば、
前記第1の搬送ローラの表面摩擦係数は、第2の搬送ロ
ーラの表面摩擦係数よりも大きくなるように構成されて
いるので、簡単な構成で第1の搬送ローラの搬送力を確
実に大きくすることができる。
【0239】また、請求項3記載の印字装置によれば、
前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラを印字媒体
に対して所定の圧力で押圧させるための押圧手段を備
え、第1の搬送ローラが印字媒体を押圧する圧力が、第
2の搬送ローラが印字媒体を押圧する圧力よりも大きく
なるように、前記押圧手段による押圧力を設定している
ので、簡単な構成で第1の搬送ローラの搬送力を確実に
大きくすることができる。
【0240】また、請求項4記載の印字装置によれば、
前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラは、共通の
駆動手段によって駆動され、その駆動手段による所定駆
動量あたりの前記第2の搬送ローラの回転量は、第1の
搬送ローラの回転量よりも大きくなるように設定されて
いるので、前記第2の搬送ローラ部分で印字媒体をスリ
ップさせることになり、印字媒体の送り量を安定させる
ことができ、印字品質を向上させることができる。
【0241】また、請求項5記載の印字装置によれば、
前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラは、印字媒
体の搬送経路に沿って各々配置され、前記第2の搬送ロ
ーラは印字媒体の搬送経路における下流側に配置されて
いるので、上流側に配置された第1の搬送ローラによっ
て印字媒体の送り量を制御するように構成すれば、印字
媒体の種類によっては、第1の搬送ローラのみで印字媒
体を搬送するように構成することも可能である。
【0242】また、請求項6記載の印字装置によれば、
前記下流側に配置された第2の搬送ローラは、前記印字
媒体がテープで、かつ透明テープと粘着テープとを貼り
合わせることにより印字テープを形成するテープの場
合、その透明テープと粘着テープの貼り合わせ動作を行
うように構成されているので、印字テープを搬送しなが
ら透明テープと粘着テープを貼り合わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ状ラベル作成装置の概略平面図
である。
【図2】テープカセットとリボンカセットを装着したテ
ープ状ラベル作成装置のカセット収容部を示す平面図で
ある。
【図3】テープカセットを装着したテープ状ラベル作成
装置のカセット収容部を示す平面図である。
【図4】テープカセットとリボンカセットの取付構造を
示す斜視図である。
【図5】リボンカセットの平面図である。
【図6】テープカセットの案内軸及び位置決め軸と、リ
ボンカセットの案内レール及び位置決めレールの位置関
係を示す側断面図である。
【図7】テープ・リボン分離型カセットを示す斜視図で
ある。
【図8】テープ状ラベル作成装置の駆動系を示す平面図
である。
【図9】テープ状ラベル作成装置の駆動系を示す平面図
である。
【図10】リボン巻き取りカム周辺のギア列を示す側面
図である。
【図11】プラテンローラ及びその駆動部を示す側面図
である。
【図12】テープ送りサブローラを示す側面図である。
【図13】ギアを示す斜視図である。
【図14】テープ送りローラを示す斜視図である。
【図15】テープ送りローラを示す斜視図である。
【図16】リボンカセットの判別テーブルである。
【図17】インクリボンの終端部を示す概略図である。
【図18】印字テープの終端部を示す概略図である。
【図19】ダンダラリボンのセンサマークを示す概略図
である。
【図20】テープ状ラベル作成装置の制御系のブロック
図である。
【図21】印字色対応テーブルである。
【図22】テープ状ラベルへの印字例を示す概略図であ
る。
【図23】マルチカラーデータを示す図である。
【図24】フルカラーデータを示す図である。
【図25】印字開始制御を示すフローチャートである。
【図26】マルチカラー印字制御を示すフローチャート
である。
【図27】テープ先端検出制御サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図28】テープ及びリボンエンド検出制御サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図29】印字テープ巻き戻し制御サブルーチンを示す
フローチャートである。
【図30】プレフォーマットテープの例を示す概略図で
ある。
【図31】プレフォーマット設定制御サブルーチンを示
す概略図である。
【図32】フルカラー印字制御を示すフローチャートで
ある。
【図33】リボン色検出制御サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図34】ラミネートタイプのテープカセットを装着し
たテープ状ラベル作成装置のカセット収容部を示す平面
図である。
【図35】テープカセットとリボンカセットを装着した
テープ状ラベル作成装置の第2実施形態を示す平面図で
ある。
【図36】テープカセットのみを装着下テープ状ラベル
作成装置の第2実施形態を示す平面図である。
【図37】プラテンローラ及びその駆動部の第2実施形
態を示す側面図である。
【図38】レセプタタイプ及びラミネートタイプのテー
プカセットを装着した場合のテープ送りサブローラとそ
の駆動部の第2実施形態を示す側面図である。
【図39】印字テープとインクリボンの終端部の一例を
示す概略図である。
【図40】両面粘着テープのテープスプールを示す斜視
図である。
【図41】第2実施形態による単色印字制御を示すフロ
ーチャートである。
【図42】テープ先端検出制御サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図43】第2実施形態によるマルチカラー印字制御を
示すフローチャートである。
【図44】第3実施形態によるマルチカラー印字制御を
示すフローチャートである。
【図45】図44に示すフローチャートのその他の実施
形態を示すフローチャートである。
【図46】図44に示すフローチャートのその他の実施
形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープ状ラベル作成装置 4 キーボード部 5 カセット収容部 9 表示部 11 本体ベース 12 サーマルヘッド 20 テープカセット 21a、21b 案内軸 21c、21d 位置決め軸 21f リボンカセット収容部 22 印字テープ 22a 終端部(印字テープ) 24 テープ送りローラ 30 リボンカセット 31a、31b 案内レール 31c、31d 位置決めレール 32 インクリボン 32a 終端部(インクリボン) 42 リボン巻き取りカム 43 テープ送りカム 44 テープ送りモータ 65 プラテンローラ 65b ばね 66 テープ送りサブローラ 66b ばね 67 ローラホルダ 70 リボンセンサ 84 カッター 90 先端検出センサ 92 発光兼受光素子 103 リボン検出スイッチ群 221a リブ 222 印字テープ 222a センサマーク 401 テープスプール 402 両面粘着テープ 404 透明テープ 404a センサマーク 410 (ラミネートタイプの)カセット 501、504、507 センサマーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを含む印字手段により文字や
    記号等を印字媒体に印字する印字装置であって、 前記印字ヘッドに対向して配置され、かつ前記印字媒体
    を搬送するための第1の搬送ローラと、 その第1の搬送ローラとは別体に設けられ、前記印字媒
    体の搬送を補助するための第2の搬送ローラと、 を備え、 前記印字媒体を搬送する際に、前記第1の搬送ローラに
    よる搬送力を第2の搬送ローラによる搬送力よりも大き
    くなるように設定したことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の搬送ローラの表面摩擦係数
    は、第2の搬送ローラの表面摩擦係数よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ロ
    ーラを印字媒体に対して所定の圧力で押圧させるための
    押圧手段を備え、第1の搬送ローラが印字媒体を押圧す
    る圧力が、第2の搬送ローラが印字媒体を押圧する圧力
    よりも大きくなるように、前記押圧手段による押圧力を
    設定したことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ロ
    ーラは、共通の駆動手段によって駆動され、その駆動手
    段による所定駆動量あたりの前記第2の搬送ローラの回
    転量は、第1の搬送ローラの回転量よりも大きくなるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    印字装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ロ
    ーラは、印字媒体の搬送経路に沿って各々配置され、前
    記第2の搬送ローラは印字媒体の搬送経路における下流
    側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記下流側に配置された第2の搬送ロー
    ラは、前記印字媒体がテープで、かつ透明テープと粘着
    テープとを貼り合わせることにより印字テープを形成す
    るテープの場合、その透明テープと粘着テープの貼り合
    わせ動作を行うことを特徴とする請求項5に記載の印字
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035588A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Brother Industries Ltd 印字ラベル作成装置
JP2012153106A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Brother Industries Ltd 布地ラベル作成装置
JP2017149161A (ja) * 2017-05-08 2017-08-31 株式会社寺岡精工 ラベルプリンタ
JP2019034565A (ja) * 2018-12-05 2019-03-07 株式会社寺岡精工 ラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法

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