JPH09300610A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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Publication number
JPH09300610A
JPH09300610A JP11750396A JP11750396A JPH09300610A JP H09300610 A JPH09300610 A JP H09300610A JP 11750396 A JP11750396 A JP 11750396A JP 11750396 A JP11750396 A JP 11750396A JP H09300610 A JPH09300610 A JP H09300610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
mode
piezoelectric element
pressure chamber
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP11750396A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Fujii
直樹 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP11750396A priority Critical patent/JPH09300610A/ja
Publication of JPH09300610A publication Critical patent/JPH09300610A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子を駆動源に利用したインクジェット
ヘッドにおいて圧電素子利用効率を向上させることによ
り部品コスト、加工コストの低下及び信頼性の向上、性
能の向上を計る。 【解決手段】 従来から利用されていた縦方向の変位だ
けでなく横方向の変位を縦方向に変換及び拡大する機能
を持った機構部品2およびその機能を持ったダイヤフラ
ム8を採用する。よって、圧電素子の利用効率が向上し
部品コスト、加工コストの低下及び信頼性の向上、性能
の向上を達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録ヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電素子の変位を利用して圧力室
の壁の一つを形成した振動板を変位させて圧力室内に充
填したインクを加圧し該圧力室に連通するノズルよりイ
ンクを噴射するインクジェットヘッドは特公平7ー57
545に示されている。その構造の概略は図4に示すよ
うに剛性部材109上に圧電材料を接着し圧電材料面に
溝加工を施すことで独立的に駆動可能な圧電素子107
を形成し、圧力室102の一つの壁を形成する振動板1
03を変位させて圧力室102内に充填したインクを加
圧し圧力室102に連通するノズル111よりインク滴
を噴射するものである。特公平7ー57545では必要
な圧電素子の変位を得る為に圧電素子に圧電体を積層し
たものをもちいて厚さ方向の変位を大きくして必要な変
位をえるものである。
【0003】しかし、前記の構造においては圧電素子1
07の積層数を多くしなければ必要な変位を得ることが
できず結果的に圧電材料コストの増大、積層素子製造の
複雑化や圧電素子の厚みが厚くなるために深い溝加工が
必要になるなど問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
積層圧電素子を基板に並べ振動板と圧力室で印字ヘッド
を構成しインクを噴射するインクジェット記録ヘッドに
おいて積層数が少ない薄型で製造コストの低い圧電素子
でインクジェットヘッドを充分駆動させる技術を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェットヘッドは下記記載の構成を採用
する。
【0006】本発明では従来から利用されていた積層圧
電素子の縦方向の変位だけでなく横方向の変位を有効利
用するため横方向変位を縦方向変位に変換し、さらに変
位を拡大する機構部品を使用することにより従来利用さ
れていなかった横方向変位を有効に利用できるようにし
て効率の向上を計っている。
【0007】変位の変換及び拡大の機構部品は今まで有
効利用されていなかった積層圧電素子の横方向変位によ
り撓み変形するようになっており撓み変形の縦方向成分
が有効利用可能となるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕図1に実施例1を示す。図2はインクジェ
ットプリンタヘッドの断面で1は積層圧電素子、2は本
発明の機構部品、3は基板、4はダイヤフラム、5はイ
ンクノズル、6はインク液室、7は流路板である。積層
圧電素子1は本実施例では縦方向に積層され変形のd3
3モードが縦方向変位、d31モードが横方向の変位で
ある。積層圧電素子1にd33モードで伸び変位が発生
するように電圧をくわえるとd31モードは縮む方向に
変位し、本発明の機構部品2はこの縮みの横方向変位を
縦方向の変位に変換するものである、図2a,bにこの
変位状態を示す。図2aは定常状態を示し、図2bは駆
動電圧を加えた状態を示している。図2のdXはd31
モードの横方向変位、BーAは本発明の機構部品2によ
り拡大及び変換された縦方向の変位であり、単一のd3
3またはd31だけを利用した駆動より数段も大きな変
位が得られる。
【0009】ここで、本発明の機構部品2により得られ
る変位について説明する。図2a、bの横方向変位△X
に対する変換された縦方向変位は前項で説明したように
図2のB−Aである。現実のインクジェットヘッドに近
い寸法モデルを設定し図2に動作状態を説明する。尚、
本発明の機構部品2の変形は円弧状になるとして計算
し、機構部品2の初期撓み0.05mm、圧電素子1の
定状状態での横方向の長さを2mm、縦方向の長さを1
mmとして説明する。
【0010】電圧を加えた状態で積層圧電素子1の変位
がd33方向で1μm伸び、d31方向で1μm縮むと
仮定すると、本発明の機構部品2によりダイヤフラムの
撓みは0.05mmから0.057mm程度に増加しd
31方向の変位は1μmが約7μmの縦方向変位に変換
されd33方向の伸びと総合で8μm程度の変位が得ら
れるため従来技術の8倍の変位が得られる。
【0011】実際の使用では、必要とされる変位は1〜
2μm程度であり本発明の機構部品を使用することによ
り従来の1/8程度の積層数の積層圧電素子で駆動可能
となり積層圧電素子のコスト低下、信頼性向上が達成さ
れる。
【0012】積層数を減らさない場合には、駆動電圧を
低下させることができこれによってもコストの低下、信
頼性の向上が達成される。
【0013】さらに、積層数、駆動電圧、圧電素子形状
などの組み合わせの自由度が増すため設計に余裕ができ
性能的にも向上が期待できる。
【0014】〔実施例2〕図3に実施例2を示す、本実
施例ではインクジェットヘッドのダイヤフラムに本発明
の横方向の変位を縦方向に変換拡大する機構をもりこん
でいる。図3中の8が本発明の機構を持ったダイヤフラ
ムで積層圧電素子1の縦方向の変位の伝達に加えて横方
向変位も縦方向に変換して利用している、積層圧電素子
1の変位は実施例1と同様に従来技術に比べて小さい変
位で駆動可能でありさらに実施例1では専用の機構部品
を使用していたが本実施例ではダイヤフラム8に本発明
の機構を持たせているためさらにコストの低下が達成さ
れる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明より明かなように本発明の機
構を用いることにより積層圧電素子の変位を有効に利用
することが可能となるり、材料及び加工コストの低下、
性能及び信頼性の向上、装置の小型化などが達成出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位変換、拡大を行う機構部品を持っ
たインクジェットヘッドの断面図。
【図2】変位変換及び拡大の説明図。
【図3】実施例2の変位変換及び拡大機能を持ったダイ
ヤフラムを使用したインクジェットヘッドの断面図。
【図4】従来技術を表す分解斜視図。
【符号の説明】
1 積層圧電素子 2 本発明の変位変換及び拡大機構部品 3 基板 4 ダイヤフラム 5 インクノズル 6 インク液室 7 流路板 8 本発明の変位変換及び拡大機構を持ったダイヤ
フラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の変位を利用して圧力室の一つ
    の圧力壁を形成する振動板を変形させて、圧力室内に充
    填したインクを加圧し、圧力室に連通するノズルよりイ
    ンク液を噴射するインクジェット記録ヘッドにおいて、
    圧電素子の変位を有効に利用するためにd33モード及
    びd31モードの両方を有効利用したインクジェット記
    録ヘッド。
  2. 【請求項2】 圧電素子の変位を利用して圧力室の一つ
    の圧力壁を形成する振動板を変形させて圧力室内に充填
    したインクを加圧し圧力室に連通するノズルよりインク
    液を噴射するインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電
    素子の変位を有効に利用するためにd33モード及びd
    31モードの両方の変位を利用しかつd33,d31の
    いずれか一方の変位と他方の変位を拡大機構により拡大
    し振動板を駆動する機構を持ったインクジェット記録ヘ
    ッド。
JP11750396A 1996-05-13 1996-05-13 インクジェット記録ヘッド Pending JPH09300610A (ja)

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JP11750396A JPH09300610A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 インクジェット記録ヘッド

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535445A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高k誘電体を有するcmut
WO2016151998A1 (ja) * 2015-03-23 2016-09-29 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置用ノズルユニット、液体噴射装置用アクチュエーターユニット、液体噴射装置用ハンドピース

Cited By (2)

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JP2010535445A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高k誘電体を有するcmut
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