JPH0929995A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH0929995A
JPH0929995A JP18141495A JP18141495A JPH0929995A JP H0929995 A JPH0929995 A JP H0929995A JP 18141495 A JP18141495 A JP 18141495A JP 18141495 A JP18141495 A JP 18141495A JP H0929995 A JPH0929995 A JP H0929995A
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JP
Japan
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ink
solvent
recovered
liquid level
nozzle
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JP18141495A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Takizawa
芳治 滝沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半透膜を使用しての浸透圧の原理により回収イ
ンクの濃度を補正し、濃度補正後のインクを再度ノズル
に供給するにあたり、インク濃度補正チャンバー内のイ
ンクを直接取り出してノズルに供給する従来のように、
回収インクの液面レベルが頻繁に変動することなく、常
に正確に濃度補正された回収インクを再度ノズルに供給
することができ、従来に比べて記録印字や画像の品質を
向上させることのできるインクジェットプリンタの提
供。 【構成】半透膜22を介して接触する回収インク24と
インク溶剤25とを、標準インク(図示せず)とインク
溶剤25との浸透圧に相当する液面高低差を与える各仕
切り板27,28によってそれぞれ仕切られたチャンバ
ー内に収容し、前記回収インクの収容仕切り板27から
オーバーフローするインク23を再度ノズルに供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録面に所定のドット
パターンを記録するインクジェットプリンタに係り、さ
らに詳細には、文字や画像等の記録形成に関与しない回
収インク中の溶剤が蒸発して回収インクの濃度が高濃度
となるのを防ぎ、当初の標準インク濃度まで補正するイ
ンク濃度補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、圧力をかけ
たインクを、震動を印加したノズルから吐出しながら電
荷を付与することで荷電したインク粒子を作成し、その
インク粒子を静電気的な偏向系で方向を制御することで
文字や画像情報を記録する。その原理を図3に示す。
【0003】インクボトル8中のインクは供給ポンプ7
により吸引加圧される。その圧力は調圧弁1により制御
される。圧力の一例として2.9kgf/cm2に調圧され
る。
【0004】圧力を制御されたインクはノズル3に供給
される。ノズル3には電歪素子2が設けられており、そ
の電歪素子2に電気信号を与えることでインクに震動を
付与することができる。電気信号の一例として周波数6
8.2kHz200Vが印加される。
【0005】ノズル3の先端にはオリフィスが設けられ
ている。オリフィスの直径は一例として65μmであ
る。
【0006】震動を付与されたインクはオリフィスから
吐出され、帯電電極4の中でインク粒子10を形成す
る。このとき帯電電極4に電圧を印加することで形成さ
れるインク粒子10に電荷を付与することができる。電
圧の一例として200Vが印加される。
【0007】ノズル3から吐出されたインク粒子10は
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
される。一例として5.4kVの電圧が印加される。
【0008】偏向電極9の間を通過するインク粒子10
は静電力により偏向され、被印字物5に飛来し、文字や
画像を形成する。
【0009】文字等の記録形成に関与しないインクは先
ずガター11に収容され、さらに回収ポンプ6により回
収されてインクボトル8に戻る。
【0010】インクジェットプリンタの特徴はインクを
飛来させて記録できることである。それゆえノズルを被
印字物から離して記録することができ、被印字物が凹凸
面、曲面でも記録可能である。また、帯電量を電気的に
変更することができるため、文字や画像情報を容易に変
更できるという特徴がある。
【0011】これらの特徴を生かし、インクジェットプ
リンタは、鉄鋼、紙、アルミ、プラスチック、ガラスと
いった幅広い被印字物への記録形成に使用される。
【0012】インク材料としては、前記各印字物に対し
て付着力を持つ樹脂を使用するため、従来溶剤として
は、メチルエチルケトンやメタノール、エタノールが用
いられてきた。また、強い付着力が不要な場合や食品に
対する文字やマーク等の付与に際しては、水を溶剤とし
て用いる場合もある。
【0013】そして、前記溶剤はいずれも大気圧におい
て多少なりとも蒸気圧を有するものであるため、図3に
示すようにインク粒子10としてノズル3から吐出さ
れ、ガター11を経由してインクボトル8に回収される
間に大気と接触すると、その一部は蒸気として大気中に
揮散される。
【0014】その結果、回収されたインク中の溶剤の組
成比率は初期状態から減少し、インクの濃度およびイン
ク粘度が上昇する。
【0015】インクジェットプリンタは、ノズル3から
吐出するとき、既述のように、電歪素子2から与えられ
た振動によりインクが変形し、インク粒子10を形成す
る。そのため、インクの粘度が上昇した場合、インクの
変形が阻害され、電歪素子2から与えられた振動による
インク粒子10形成が速やかに行われない場合が生ず
る。これを防止するため、従来形インクジェットプリン
タにおいては、一般に、図2に示すようなインクの濃度
管理およびインクの粘度管理が行われてきた。
【0016】なお、この種インクジェットプリンタに関
連する先行技術は、例えば特開昭56−126170号
公報に記載されている。
【0017】図2において、インクボトル8の他に溶剤
ボトル12および補充インクボトル13が設けられてい
る。
【0018】溶剤ボトル12にはインク溶剤17が、補
充インクボトル13には補充インク18が納められてい
る。
【0019】溶剤ボトル12とインクボトル8とはチュ
ーブ19で、インクボトル8と補充インクボトル13と
はチューブ20で結合されている。図2にはチューブ1
9,20を経由して溶液を移送させる具体的機構は図示
されていないが、必要に応じてポンプ等の移送手段が採
用される。
【0020】インクボトル8には供給ポンプ7および回
収ポンプ6が設けられている。
【0021】また、インクボトル8にはセンサ15およ
びモニタ14が設けられている。センサ15の機能とし
ては、インクの体積を検出するもの、濃度を検出するも
の、粘度を検出するもの等が挙げられる。
【0022】体積を検出する場合、インクの液面を検出
する方法がしばしば取られる。液面の検出法としては浮
子式や通電式のセンサが用いられる。
【0023】濃度を検出する場合はインク成分の分光特
性を利用した光学センサや、インク濃度によるインク中
の音速変化を利用した音響センサ等が用いられる。
【0024】粘度を検出する場合は、細管中のインク流
速変化を検出する方法やインク中での物体の移動、振動
に対する抵抗状態を検出する方法が採られる。
【0025】センサ15の検出結果はモニタ14に信号
として送られる。
【0026】信号を受けたモニタ14は回収インクが必
要とする溶剤量を算出し、その量のインク溶剤17を溶
剤タンク12からインクタンク8にチューブ19を経由
して移送する。また、被印字物に文字等を形成すること
により減少した分のインクは、モニタ14の判断により
補充インクボトル13からインクボトル8へ移送され
る。これにより、インクジェットプリンタが稼働するこ
とにより溶剤が揮散して変動したインク組成は初期状態
に戻され、正規な印字が可能となる。
【0027】このように従来一般においては、インクジ
ェットプリンタが稼働することにより生じた溶剤揮散に
よるインクの変化を何等かの物理的手段で検知し、それ
を制御することで変化の抑制を図ってきた。
【0028】しかし、その検知および制御の信頼性につ
いては十分な配慮がなされていないというのが実情であ
った。
【0029】具体的には、インクの体積により揮散溶剤
量を算出する場合、例えばインクの漏洩があってもその
不足分を全て溶剤として補給してしまう可能性がある。
【0030】またインクの粘度や音速で検出する場合、
温度によりこれらの物理値が変動するため、その信頼性
が乏しくなる。
【0031】これに対し、文字や画像等の記録形成に関
与しないインク粒子をインクボトルに回収し、濃度が上
昇した回収インクとインク溶剤とを半透膜を介して接触
させ、浸透圧の原理により、低濃度液体であるインク溶
剤を高濃度液体である回収インク側に移動させ、回収イ
ンクの濃度を補正する技術が例えば特開昭53−708
24号、同59−38067号、同59−87160
号、同62−135371号公報等に記載されており、
これによれば、インクジェットプリンタが稼働すること
により生じた溶剤揮散によるインクの変化を何等かの物
理的手段で検知し、それを制御することで変化の抑制を
図ることなく、半透膜を使用しての浸透圧の原理により
回収インクの濃度を補正することができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半透膜
を使用しての浸透圧の原理により回収インクの濃度を補
正する場合、従来においては、濃度補正後のインクを再
度ノズルに供給するにあたり、インク濃度補正チャンバ
ー内のインクを直接取り出してノズルに供給するように
しているため、回収インクの液面レベルが頻繁に変動
し、従来一般に比べて回収インクの濃度補正の点で優れ
ているとは云うものの、その限りにおいては記録印字や
画像に影響を及ぼすことになる。
【0033】本発明の目的は、文字や画像等の記録形成
に関与しないインク粒子をインクボトルに回収し、濃度
が上昇した回収インクとインク溶剤とを半透膜を介して
接触させ、浸透圧の原理により、低濃度液体であるイン
ク溶剤を高濃度液体である回収インク側に移動させて回
収インクの濃度を補正し、濃度補正後のインクを再度ノ
ズルに供給するにあたり、インク濃度補正チャンバー内
のインクを直接取り出してノズルに供給する従来のよう
に、回収インクの液面レベルが頻繁に変動することな
く、常に正確に濃度補正された回収インクを再度ノズル
に供給することができ、従来に比べて記録印字や画像の
品質を向上させることのできるインクジェットプリンタ
を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記目的は、インクをノ
ズルから吐出して形成するインク粒子により所定のドッ
トパターンを記録し、文字や画像等の記録形成に関与し
ないインク粒子をインクボトルに回収し、濃度が上昇し
た回収インクとインク溶剤とを半透膜を介して接触さ
せ、低濃度液体であるインク溶剤を高濃度液体である回
収インク側に移動させ、回収インクの濃度を補正する機
能を有するインクジェットプリンタにおいて、半透膜を
介して接触する前記回収インクとインク溶剤とを、標準
インクとインク溶剤との浸透圧に相当する液面高低差を
与える各仕切り板によってそれぞれ仕切られたチャンバ
ー内に収容し、前記回収インクの収容仕切り板からオー
バーフローするインクを再度ノズルに供給する構成によ
って達成される。
【0035】
【作用】浸透圧の原理を図4に示す。
【0036】容器29の中央には半透膜22が設けられ
ている。
【0037】半透膜22は酢酸セルロースやポリアミド
により構成されており、その微細な分子構造のため、溶
剤分子は通過することが可能であるが、樹脂や染料等の
溶質は通過することができない。
【0038】半透膜22を境にして一方に低濃度溶液3
1を、他方に高濃度溶液30を注ぎ、互いの液面高さを
同一にしたとすると、異なる濃度の液体が接するため、
拡散により互いの濃度を均一化する力が発生する。
【0039】半透膜22が存在しない場合、溶媒および
溶質の混合拡散により溶液は均一化される。
【0040】しかし、半透膜22が存在する場合、溶質
は移動できない。その結果、溶剤のみが低濃度溶液31
から高濃度溶液30側に移動する。その移動状態を図3
に矢印32で示す。
【0041】溶剤が移動することにより高濃度溶液30
の液面は上昇し、低濃度溶液31の液面は低下する。
【0042】その結果、液面の高低差Hによる圧力Pが
発生する。この圧力Pが半透膜22に加わることで溶剤
の移動は阻止され、低濃度溶液31から高濃度溶液30
への溶剤の移動は停止する。このときの圧力Pを浸透圧
と称する。この浸透圧は半透膜22を介して接触する2
種類の溶液30,31の濃度差Hにより支配される。そ
のため、異なる濃度の溶液30,31を半透膜22を介
して液面に高低差Hを設けて接触させた場合、その高低
差Hによる圧力と濃度差による浸透圧Pとが同一となる
ように溶剤は移動する。例えば、高濃度溶液30を初期
インク(標準インク)とし、低濃度溶液31をインク溶
剤単独とし、この状態で溶剤移動が無い状態の液面高低
差をHとする。なお、この状態は、溶液30,31の濃
度差による浸透圧と液面高低差Hによる圧力とが同一の
状態である。
【0043】次に、高濃度溶液30側を、溶媒が揮散し
て濃縮されたインクに変更し、その液面高低差をHとす
ると、このときは溶液30,31の濃度差が前記の場合
よりも大きくなるため、その濃度差による浸透圧Pは液
面高低差Hによる圧力に勝るため、半透膜22を介して
インク溶剤が移動する。
【0044】インク溶剤が移動して高濃度溶液30側が
初期インクと同等の濃度になると、溶液30,31の濃
度差による浸透圧Pは液面高低差Hによる圧力とバラン
スが取れ、インク溶剤の移動は停止する。
【0045】そして、本発明は、前記した半透膜を使用
しての浸透圧の原理をベースとするものであって、本発
明によれば、低濃度液体であるインク溶剤を高濃度液体
である回収インク側に移動させて回収インクの濃度を補
正し、濃度補正後のインクを再度ノズルに供給するにあ
たり、半透膜を介して接触する前記回収インクとインク
溶剤とを、標準インクとインク溶剤との浸透圧に相当す
る液面高低差を与える各仕切り板によってそれぞれ仕切
られたチャンバー内に収容し、前記回収インクの収容仕
切り板からオーバーフローするインクを再度ノズルに供
給する構成とすることにより、インク濃度補正チャンバ
ー内のインクを直接取り出してノズルに供給する従来の
ように、回収インクの液面レベルが頻繁に変動すること
なく、常に正確に濃度補正された回収インクを再度ノズ
ルに供給することができ、従来に比べて記録印字や画像
の品質を向上させることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を、図3を参照しつつ、図1の
一実施例にもとづいて説明する。
【0047】既述のごとく、インクボトル8中のインク
は供給ポンプ7により吸引加圧される。その圧力は調圧
弁1により制御される。圧力の一例として2.9kgf/cm
2に調圧される。
【0048】圧力を制御されたインクはノズル3に供給
される。ノズル3には電歪素子2が設けられており、そ
の電歪素子2に電気信号を与えることでインクに震動を
付与することができる。電気信号の一例として周波数6
8.2kHz200Vが印加される。
【0049】ノズル3の先端にはオリフィスが設けられ
ている。オリフィスの直径は一例として65μmであ
る。
【0050】震動を付与されたインクはオリフィスから
吐出され、帯電電極4の中でインク粒子10を形成す
る。このとき帯電電極4に電圧を印加することで形成さ
れるインク粒子10に電荷を付与することができる。電
圧の一例として200Vが印加される。
【0051】ノズル3から吐出されたインク粒子10は
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
される。一例として5.4kVの電圧が印加される。
【0052】偏向電極9の間を通過するインク粒子10
は静電力により偏向され、被印字物5に飛来し、文字や
画像を形成する。
【0053】文字等の記録形成に関与しないインクは先
ずガター11に収容され、さらに回収ポンプ6により回
収されてインクボトル8に戻る。
【0054】本実施例におけるインクボトル21を図1
に示す。
【0055】すなわち、図3におけるインクボトル8の
位置に図1のインクボトル21を配置するものとする。
【0056】インクボトル21は中央に半透膜22を配
置し、その両側に回収インク24とインク溶剤25とを
収容する。
【0057】回収インク24側には仕切り板27が設け
られている。
【0058】回収ポンプ6から回収されたインクは、先
ずインクボトル21の半透膜22を境として仕切られて
いる一方のチャンバー内に戻される。ここには仕切り板
27が設けられているため、回収されたインク24の量
が増えた場合、その回収インク24は、仕切り板27を
越えて重力によりオーバーフローし、回収インク23と
なる。
【0059】回収インク23は供給ポンプ7により再度
ノズル3に供給されるものであって、前記により回収イ
ンク24の液面高さは常に一定の高さとなる。
【0060】また、インク溶剤25,26側にも仕切り
板28が設けられている。
【0061】半透膜22を介して回収インク24と接す
るチャンバー内にインク溶剤25を供給した場合、前記
仕切り板28を越す溶剤25は重力により隣接するチャ
ンバー内にオーバーフローし、インク溶剤26となり、
これによりインク溶剤25の液面高さは常に一定の高さ
となる。
【0062】なお、図には示されていないが、溶剤26
を溶剤25の位置に送液する機能を有する場合もある。
【0063】そして、前記構成とすることで回収インク
24と溶剤25との液面工高低差Hを一定値とすること
ができ、この液面高低差Hは回収インク24が初期イン
クの状態のとき、半透膜22を経由した溶剤の移動が生
じない高低差としている。
【0064】ノズル3より吐出し、ガター11から回収
されたインクはその工程において溶剤が揮散し、濃縮さ
れ、回収ポンプ6を経由してインクボトル21に入り、
回収インク24となる。このインクは濃縮されたため、
回収インク24と溶剤25との濃度差による浸透圧Pは
液面高低差Hによる圧力に勝る。それゆえこの回収イン
ク24は半透膜22を介して溶剤25と接するため、溶
剤25は半透膜22を通過して回収インク24内に混入
する。
【0065】溶剤25が混入して回収インク24が初期
インク状態となると、その濃度差による浸透圧Pは液面
高低差Hによる圧力とバランスがとれるため、回収イン
ク側への溶剤25の浸透は停止する。これにより回収イ
ンク24は初期状態に調合され、調合されたインク24
は仕切り板27を越すことで回収インク23となり、供
給ポンプ7によりノズルに供給され、文字や画像情報の
記録に供される。
【0066】なお、回収インク24とインク溶剤25と
の液面高低差Hは、図示実施例に示すように、仕切り板
27,28の上縁間の距離を液面高低差Hに相当する距
離とすることに代えて、例えば仕切り板27,28にそ
れぞれ穴を設け、その両穴間の距離を液面高低差Hに相
当する距離とすることによっても得られる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、文字や画像等の記録形
成に関与しないインク粒子をインクボトルに回収し、濃
度が上昇した回収インクとインク溶剤とを半透膜を介し
て接触させ、浸透圧の原理により、低濃度液体であるイ
ンク溶剤を高濃度液体である回収インク側に移動させて
回収インクの濃度を補正し、濃度補正後のインクを再度
ノズルに供給するにあたり、半透膜を介して接触する前
記回収インクとインク溶剤とを、標準インクとインク溶
剤との浸透圧に相当する液面高低差を与える各仕切り板
によってそれぞれ仕切られたチャンバー内に収容し、前
記回収インクの収容仕切り板からオーバーフローするイ
ンクを再度ノズルに供給する構成とすることにより、イ
ンク濃度補正チャンバー内のインクを直接取り出してノ
ズルに供給する従来のように、回収インクの液面レベル
が頻繁に変動することなく、常に正確に濃度補正された
回収インクを再度ノズルに供給することができ、従来に
比べて記録印字や画像の品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
例を示す回収インク濃度補正装置の全体構成説明図であ
る。
【図2】従来形インクジェットプリンタの一例を示す回
収インク濃度補正装置の全体構成説明図である。
【図3】インクジェットプリンタの全体構成説明図であ
る。
【図4】浸透圧の原理を示す図である。
【符号の説明】
13…補充インクボトル、18…補充インク、21…イ
ンクボトル、22…半透膜、23…回収インク、24…
回収インク、25…インク溶剤、26…インク溶剤、2
7…仕切り板、28…仕切り板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクをノズルから吐出して形成するイ
    ンク粒子により所定のドットパターンを記録し、文字や
    画像等の記録形成に関与しないインク粒子をインクボト
    ルに回収し、濃度が上昇した回収インクとインク溶剤と
    を半透膜を介して接触させ、低濃度液体であるインク溶
    剤を高濃度液体である回収インク側に移動させ、回収イ
    ンクの濃度を補正する機能を有するインクジェットプリ
    ンタにおいて、 半透膜を介して接触する前記回収インクとインク溶剤と
    を、標準インクとインク溶剤との浸透圧に相当する液面
    高低差を与える各仕切り板によってそれぞれ仕切られた
    チャンバー内に収容し、前記回収インクの収容仕切り板
    からオーバーフローするインクを再度ノズルに供給する
    構成を特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 インクをノズルから吐出して形成するイ
    ンク粒子により所定のドットパターンを記録し、文字や
    画像等の記録形成に関与しないインク粒子をインクボト
    ルに回収し、濃度が上昇した回収インクとインク溶剤と
    を半透膜を介して接触させ、低濃度液体であるインク溶
    剤を高濃度液体である回収インク側に移動させ、回収イ
    ンクの濃度を補正する機能を有するインクジェットプリ
    ンタにおいて、 半透膜を介して接触する前記回収インクとインク溶剤と
    を、標準インクとインク溶剤との浸透圧に相当する液面
    高低差を与える各仕切り板によってそれぞれ仕切られた
    チャンバー内に収容し、前記回収インクの収容仕切り板
    から隣接するチャンバー内にオーバーフローするインク
    を再度ノズルに供給する構成を特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、回収インク
    とインク溶剤との液面高低差は、前記各仕切り板の上縁
    間の距離を前記液面高低差に相当する距離とすることに
    よって得られるインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、回収インク
    とインク溶剤との液面高低差は、前記各仕切り板にそれ
    ぞれ設けた穴間の距離を前記液面高低差に相当する距離
    とすることによって得られるインクジェットプリンタ。
JP18141495A 1995-07-18 1995-07-18 インクジェットプリンタ Pending JPH0929995A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071036A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Sekisui Chem Co Ltd 溶液濃度調節方法、溶液濃度調整装置、色素増感型太陽電池、光学デバイス
CN106739524A (zh) * 2015-11-25 2017-05-31 周利平 墨水稀释器
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