JPH09299462A - 消臭剤 - Google Patents
消臭剤Info
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- JPH09299462A JPH09299462A JP8148293A JP14829396A JPH09299462A JP H09299462 A JPH09299462 A JP H09299462A JP 8148293 A JP8148293 A JP 8148293A JP 14829396 A JP14829396 A JP 14829396A JP H09299462 A JPH09299462 A JP H09299462A
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Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強力な消臭機能を有し、有効な殺菌機能も有
すると共に、光に当てるのみで消臭機能を再生させうる
消臭剤を提供すること。 【解決手段】 チタン系セラミックスの微粒子から成る
微粉末層を、通気性と光透過性を有する内外二重の袋体
内に収納した。
すると共に、光に当てるのみで消臭機能を再生させうる
消臭剤を提供すること。 【解決手段】 チタン系セラミックスの微粒子から成る
微粉末層を、通気性と光透過性を有する内外二重の袋体
内に収納した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫内，下駄箱
内，車内，屋内等で発生する臭気を消臭する包装された
消臭剤に関する。
内，車内，屋内等で発生する臭気を消臭する包装された
消臭剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】冷蔵庫内や車室内に使用する脱臭剤とし
て、各種活性炭を内包したものが知られているが、これ
らは活性炭の臭気成分の吸着のみを利用するにすぎず、
耐用期間が短く、吸着性能の再生を図り得ない等の問題
を有している。
て、各種活性炭を内包したものが知られているが、これ
らは活性炭の臭気成分の吸着のみを利用するにすぎず、
耐用期間が短く、吸着性能の再生を図り得ない等の問題
を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、臭気成分の
優れた吸着性と、殺菌性と吸着性能の簡単な再生機能を
有し、単なる脱臭では無く、接触した気体の完全な消臭
を行いうる消臭剤を提供することを課題としている。
優れた吸着性と、殺菌性と吸着性能の簡単な再生機能を
有し、単なる脱臭では無く、接触した気体の完全な消臭
を行いうる消臭剤を提供することを課題としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では、酸化チタ
ン，酸化亜鉛，シリカ、酸化銅，カーボン等を含むチタ
ン系セラミックスをμｍ単位の粒径の微粒子層を消臭層
として用い、陽イオン系，陰イオン系の臭気成分を吸着
し、遠赤外線により殺菌をも行いうるようにした。
ン，酸化亜鉛，シリカ、酸化銅，カーボン等を含むチタ
ン系セラミックスをμｍ単位の粒径の微粒子層を消臭層
として用い、陽イオン系，陰イオン系の臭気成分を吸着
し、遠赤外線により殺菌をも行いうるようにした。
【０００５】また光照射により吸着した臭気成分の分解
除去と、臭気吸着性能の再生を図り、しかも使用環境へ
のチタン系セラミックの微粉末の飛散を防止し、光線に
よる消臭性能の再生を簡単に行いうるようにするため、
前記消臭層の微粉末の粒径より小さい無数の通気間隙を
有し、光透過性も有する内袋により、前記消臭層を包被
した。
除去と、臭気吸着性能の再生を図り、しかも使用環境へ
のチタン系セラミックの微粉末の飛散を防止し、光線に
よる消臭性能の再生を簡単に行いうるようにするため、
前記消臭層の微粉末の粒径より小さい無数の通気間隙を
有し、光透過性も有する内袋により、前記消臭層を包被
した。
【０００６】さらに使用環境での汚損による消臭性能の
低下を防ぐため、前記内袋を、外袋内に収納し、その外
袋を、内袋と同等の通気性と光透過性とを有する資材で
形成した。
低下を防ぐため、前記内袋を、外袋内に収納し、その外
袋を、内袋と同等の通気性と光透過性とを有する資材で
形成した。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１および図２は実施の一例を示
しており、チタン系セラミックスのμｍ単位の粒径の微
粉末層たる消臭層１が、内袋２により包被されている。
しており、チタン系セラミックスのμｍ単位の粒径の微
粉末層たる消臭層１が、内袋２により包被されている。
【０００８】前記内袋２は、消臭層１を形成している微
粉末の粒径より小さい無数の通気間隙による良好な通気
性と、十分な光透過性を有する合成樹脂系フィルムがラ
ミネートされた不織布で形成されている。
粉末の粒径より小さい無数の通気間隙による良好な通気
性と、十分な光透過性を有する合成樹脂系フィルムがラ
ミネートされた不織布で形成されている。
【０００９】前記内袋２は、さらに外袋３内に収納され
ている。この外袋は内袋２の通気間隙と同等程度の通気
間隙と、同等程度の光透過性とを具備し、かつ外表面を
凹凸表面４とされている。
ている。この外袋は内袋２の通気間隙と同等程度の通気
間隙と、同等程度の光透過性とを具備し、かつ外表面を
凹凸表面４とされている。
【００１０】前記チタン系セラミックスは、少なくとも
酸化チタン，酸化亜鉛，シリカ，酸化銅，カーボンを含
んでおり、これらの成分のそれぞれを焼成しμｍオーダ
ーの微粉末として混合したものであり、有限会社ヨシヤ
工業において「パインセラ」（商品名）として製作され
ている微粉体を使用することが好ましい。
酸化チタン，酸化亜鉛，シリカ，酸化銅，カーボンを含
んでおり、これらの成分のそれぞれを焼成しμｍオーダ
ーの微粉末として混合したものであり、有限会社ヨシヤ
工業において「パインセラ」（商品名）として製作され
ている微粉体を使用することが好ましい。
【００１１】前記成分において酸化チタンと酸化亜鉛
は、陽イオン系の臭気成分を吸着し、シリカは陰イオン
系の臭気成分を吸着すると共に、酸化銅とカーボンとは
遠赤外線を放射し、殺菌作用を生ずる。
は、陽イオン系の臭気成分を吸着し、シリカは陰イオン
系の臭気成分を吸着すると共に、酸化銅とカーボンとは
遠赤外線を放射し、殺菌作用を生ずる。
【００１２】内袋２は、前記チタン系セラミックスの微
粉末の粒径より小さい無数の通気間隙による通気性と、
材質本来の光透過性とを有する合成樹脂系の資材を主材
として製作されており、本発明ではポリエチレン系微多
孔質フィルムがラミネートされた不織布を採用してお
り、株式会社トクヤマで製作されている「ポーラム」
（登録商標）という資材を使用することが好ましいが、
これに限定されるものではない。
粉末の粒径より小さい無数の通気間隙による通気性と、
材質本来の光透過性とを有する合成樹脂系の資材を主材
として製作されており、本発明ではポリエチレン系微多
孔質フィルムがラミネートされた不織布を採用してお
り、株式会社トクヤマで製作されている「ポーラム」
（登録商標）という資材を使用することが好ましいが、
これに限定されるものではない。
【００１３】前記「ポーラム」（株式会社トクヤマの登
録商標）は、不織布とポリエチレン系微多孔質フィルム
をラミネートしたものであり、最大細孔径は1.1μｍ（A
STMF316エタノールバブルポイント法）であり、通気度
は10,000(sec/100cc:JIS P8117 ガーレ法による）であ
り、後述するごとき必要とされる光透過性を有してい
る。
録商標）は、不織布とポリエチレン系微多孔質フィルム
をラミネートしたものであり、最大細孔径は1.1μｍ（A
STMF316エタノールバブルポイント法）であり、通気度
は10,000(sec/100cc:JIS P8117 ガーレ法による）であ
り、後述するごとき必要とされる光透過性を有してい
る。
【００１４】外袋３は、内袋２と同等程度の微細間隙に
よる通気性と、光透過性とを有し、外表面を凹凸表面４
とされた合成樹脂系の資材を主材として製作されてお
り、本発明では、オレフィン系スパンボンド不織布を採
用しており、ユニチカ株式会社で製作されているオレフ
ィン系スパンボンド不織布である「エルベス」（ユニチ
カ株式会社の登録商標）を使用することが好ましいが、
これに限定されるものではない。
よる通気性と、光透過性とを有し、外表面を凹凸表面４
とされた合成樹脂系の資材を主材として製作されてお
り、本発明では、オレフィン系スパンボンド不織布を採
用しており、ユニチカ株式会社で製作されているオレフ
ィン系スパンボンド不織布である「エルベス」（ユニチ
カ株式会社の登録商標）を使用することが好ましいが、
これに限定されるものではない。
【００１５】外袋３の外表面を凹凸表面４としたこと
は、汚損による通気間隙の閉塞を防止するものであり、
内袋２と外袋３との２層包装としたことは、必要とする
通気性と光透過性とを維持しつつチタン系セラミックス
の微粉末の飛散を防止するためであり、内袋２のみでは
微粉体の若干の飛散が生じ、３層では、通気性，透光性
が損なわれ好ましくない。
は、汚損による通気間隙の閉塞を防止するものであり、
内袋２と外袋３との２層包装としたことは、必要とする
通気性と光透過性とを維持しつつチタン系セラミックス
の微粉末の飛散を防止するためであり、内袋２のみでは
微粉体の若干の飛散が生じ、３層では、通気性，透光性
が損なわれ好ましくない。
【００１６】本発明に係る消臭層１（1.5μｍのパイン
セラを用いた）と、比較例としてのヤシガラ活性炭との
消臭能を、初期濃度37000 PPMのアンモニアガスについ
て試験したところ、本発明の消臭層１では、２分後にア
ンモニアガスが検出されなくなったのに対し、ヤシガラ
活性炭ではアンモニアガスの検出値が２分後に16800PP
M、４分後に12000 PPM、６分後に10800 PPM、１４分後
に10000 PPMであった（大阪市立工業研究所，大工研報
第８６８号）。
セラを用いた）と、比較例としてのヤシガラ活性炭との
消臭能を、初期濃度37000 PPMのアンモニアガスについ
て試験したところ、本発明の消臭層１では、２分後にア
ンモニアガスが検出されなくなったのに対し、ヤシガラ
活性炭ではアンモニアガスの検出値が２分後に16800PP
M、４分後に12000 PPM、６分後に10800 PPM、１４分後
に10000 PPMであった（大阪市立工業研究所，大工研報
第８６８号）。
【００１７】前記実験結果からは、本発明に係る消臭剤
が特にアミン系ガスの消臭に優れていることが明らかに
認められる。
が特にアミン系ガスの消臭に優れていることが明らかに
認められる。
【００１８】本発明に係る消臭剤を家庭用冷蔵庫内に配
設したところ、庫内の異臭が完全に消臭されたのみでな
く、野菜，果実，肉類の鮮度が長時間維持されたが、こ
れは消臭層１内の酸化銅，カーボンから放射される遠赤
外線により、水分子が活性化され、野菜，果実，肉類等
の生体高分子との結合力が強められ、水分の蒸散がある
程度防止されると共に殺菌作用が有効に作用したためと
思料される。
設したところ、庫内の異臭が完全に消臭されたのみでな
く、野菜，果実，肉類の鮮度が長時間維持されたが、こ
れは消臭層１内の酸化銅，カーボンから放射される遠赤
外線により、水分子が活性化され、野菜，果実，肉類等
の生体高分子との結合力が強められ、水分の蒸散がある
程度防止されると共に殺菌作用が有効に作用したためと
思料される。
【００１９】本発明に係る消臭剤が長期の使用により消
臭能の低下が認められた際は、２ないし４時間程度光線
下に置くことにより、簡単に消臭能を再生させることが
できる。
臭能の低下が認められた際は、２ないし４時間程度光線
下に置くことにより、簡単に消臭能を再生させることが
できる。
【００２０】前記消臭能の再生は、酸化チタンの光触媒
作用により吸着された臭気成分が酸化分解されること
と、酸化銅，カーボン等の遠赤外線の殺菌作用等の複合
により、吸着されていた臭気成分が分解され、無臭気体
として放散されるためと思料される。
作用により吸着された臭気成分が酸化分解されること
と、酸化銅，カーボン等の遠赤外線の殺菌作用等の複合
により、吸着されていた臭気成分が分解され、無臭気体
として放散されるためと思料される。
【００２１】
【発明の効果】本発明によると、完全に近い消臭作用と
共に、有効な殺菌作用を生じさせる効果があり、しかも
光に当てるのみで消臭能を再生させうる効果を奏し、長
期間にわたり消臭剤として使用できる効果がある。
共に、有効な殺菌作用を生じさせる効果があり、しかも
光に当てるのみで消臭能を再生させうる効果を奏し、長
期間にわたり消臭剤として使用できる効果がある。
【図１】 実施の一例の一部切欠斜面図である。
【図２】 図１中Ｘ−Ｘ線断面を模型的に示した断面図
である。
である。
１ 消臭層 ２ 内袋 ３ 外袋 ４ 凹凸表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 征史 東京都中野区南台３丁目44番２号 リスタ 株式会社内 (72)発明者 佐々木 康徳 東京都中野区南台三丁目四四番二号 理研 アドソール工業株式会社内 (72)発明者 杉本 憲麿 神奈川県川崎市川崎区新川通３番13号 日 本エコ・マテリアル株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】チタン系セラミックスのμｍ単位の粒径の
微粉末層が、 該微粉末の粒径より小さい無数の通気間隙による通気性
と光透過性を有する内袋に収納されており、 該内袋は、更に該内袋の通気間隙と同等程度の通気性
と、光透過性とを有し、かつ凹凸表面とされた外袋に収
納されている消臭剤。 - 【請求項２】チタン系セラミックスが、少なくとも酸化
チタンと、酸化亜鉛と、シリカと、酸化銅と、カーボン
とを含む請求項１記載の消臭剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8148293A JPH09299462A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8148293A JPH09299462A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 消臭剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09299462A true JPH09299462A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15449544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8148293A Pending JPH09299462A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 消臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09299462A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010081469A (ko) * | 2000-02-14 | 2001-08-29 | 박상철 | 탈취, 정수, 전자파 완화를 위한 일라이트의 이용방법 |
| JP5172002B1 (ja) | 2011-09-08 | 2013-03-27 | 和気 清弘 | 袋入り抗菌剤 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6355075A (ja) * | 1986-08-14 | 1988-03-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤包装体 |
| JPS6490086A (en) * | 1987-09-30 | 1989-04-05 | Yoshiya Kogyo Kk | Process for treating waste liquid by evaporation, and semiconductor heater |
| JPH07232080A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-09-05 | Toto Ltd | 光触媒機能を有する多機能材及びその製造方法 |
| JPH07299354A (ja) * | 1994-05-11 | 1995-11-14 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 有害物質除去材 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP8148293A patent/JPH09299462A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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| JPS6355075A (ja) * | 1986-08-14 | 1988-03-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤包装体 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010081469A (ko) * | 2000-02-14 | 2001-08-29 | 박상철 | 탈취, 정수, 전자파 완화를 위한 일라이트의 이용방법 |
| JP5172002B1 (ja) | 2011-09-08 | 2013-03-27 | 和気 清弘 | 袋入り抗菌剤 |
| US9078434B2 (en) | 2011-09-08 | 2015-07-14 | Kiyohiro WAKE | Antimicrobial pouch |
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Legal Events
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| A02 | Decision of refusal |
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