JPH09299203A - 展示品の保護装置 - Google Patents

展示品の保護装置

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JPH09299203A
JPH09299203A JP8283102A JP28310296A JPH09299203A JP H09299203 A JPH09299203 A JP H09299203A JP 8283102 A JP8283102 A JP 8283102A JP 28310296 A JP28310296 A JP 28310296A JP H09299203 A JPH09299203 A JP H09299203A
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JP
Japan
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exhibit
protection
pressure gas
tank
plate
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Application number
JP8283102A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kodera
博行 小寺
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Showa Koki Co Ltd
Original Assignee
Showa Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展示品が地震等によって倒れて破損するのを
防止する。 【解決手段】 展示品が載置される上板16の周囲に伸
縮可能な保護部材33を縮んだ状態で配置する。この保
護部材33は、検出器(図示せず)が地震等による所定
のレベルを越える揺れを検出すると、高圧ガス供給源
(図示せず)から配管58を介して供給される高圧ガス
によって伸び、展示品の周囲を囲む。そして、倒れよう
とする展示品を受け止めてその破損を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仏像等の展示品が
地震等の揺れによって倒れて破損するのを防止するため
の展示品の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美術館等においては、展示品を展
示ケースに収納した状態で展示しているが、展示ケース
が地震等によって揺れると展示品が倒れて破損するおそ
れがある。そこで、最近では、床と展示ケースとの間に
免震装置を設置し、地震による展示ケースの揺れを極力
小さくするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、免震装
置は、大地震の場合には展示ケースの揺れを十分に小さ
くすることが困難である。このため、展示品が倒れて破
損するのを確実には防止することができないという問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、展示品を囲むようにして
展示品の下側または上側に縮んだ状態で配置され、展示
品に沿ってほぼ鉛直方向に伸びた時に上記展示品を囲む
伸縮可能な保護手段と、展示品の展示箇所の所定レベル
を超える揺れを検出する検出手段と、上記検出手段の揺
れ検出に応答して上記保護手段を伸ばす作動手段とを備
えたことを特徴としている。この場合、上記展示箇所と
しての展示品を載せる設置台をさらに備えていてもよ
く、上記設置台に上記展示品を囲むようにして立設され
た環状をなす周壁と、この周壁の上端開口部を塞ぐ天井
部とからなるケース本体をさらに備えていてもよい。設
置台を設ける場合には、その上面に上部が開口した収容
凹部を上記展示品を囲むようにして形成し、この収容凹
部に上記保護手段を縮んだ状態で収容することができ
る。この場合、上記収容凹部の上端開口部には、上記保
護手段が縮んでいるときには上端開口部を閉じ、上記保
護手段が上方に伸びるときに押されて上端開口を開く蓋
を設けるのが望ましい。天井部を設ける場合には、その
下面に下部が開口した収容凹部ゐ上記展示品を囲むよう
にして形成し、この収容凹部に上記保護手段を縮んだ状
態で収容することができる。この場合、上記収容凹部の
下端開口部に開閉可能に設けられた蓋と、この蓋を閉状
態にラッチするとともに、上記検出手段からの揺れ検出
に応答して蓋のラッチ状態を解除し、蓋が開いて保護手
段が下方へ伸びるのを許容するラッチ手段とをさらに備
えたものとするのが望ましい。上記保護手段としては、
上記展示品の全周を囲うよう、筒状に形成するのが望ま
しい。筒状にする場合には、上記展示品を囲むようにそ
れぞれ配置され、互いの間に密閉空間が形成された内側
ベローズと外側ベローズとを有する二重筒状に形成し、
上記作動手段については、上記密閉空間に高圧ガスを供
給して上記保護手段を伸ばす高圧ガス供給源を有するも
のを採用するのが望ましい。上記作動手段の高圧ガス供
給源として、高圧ガスが封入されたタンクを用い、上記
検出手段として、上記所定レベルを越える揺れを検出し
た時に電気的な検出信号を出力する電気信号出力手段を
用い、上記作動手段が、上記検出手段からの検出信号に
応答して上記タンク内の高圧ガスを上記密閉空間に供給
するものであることが望ましい。上記タンクが薄肉の壁
部分を有し、上記作動手段が上記タンクを保持するホル
ダを有し、このホルダには上記タンクの薄肉の壁部分に
臨み、かつ上記保護手段の密閉空間に連なった内部空間
が形成され、上記作動手段が、尖った先端を上記タンク
の上記薄肉の壁部分に対向させて上記内部空間内に配置
された針と、上記検出手段からの検出信号に応答して、
上記針を壁部分に向かって移動させ、上記薄肉の壁部分
を突き破って貫通孔を形成させる針移動機構とを備えた
ものとするのが望ましい。上記収容凹部をその底部側か
ら開口部側へ向かうにしたがって外側へ向かうように傾
斜させるのが望ましい。上記保護手段を、上記収容凹部
にこれと同様に傾斜させて収容するのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図27を参照して説明する。図1〜図7は本発
明に係る展示品の保護装置の第1の実施の形態を示すも
のであり、図1に示すように、この実施の形態の保護装
置は、仏像等の展示品Aを収容する展示ケース10を備
えている。この展示ケース10は、展示品Aが載る設置
台11と、この設置台11の周縁に支持されて展示品A
を囲う透明なケース本体12とを備えている。設置台1
1とケース本体12により、展示品Aが収容される展示
空間13が形成されている。
【0006】図1〜図3に示すように、上記設置台11
は、平面四角形の基枠14と、基枠14の上面に水平を
なして固定された四角形の下板15と、この下板15の
上方に水平をなして配置された四角形状の上板16と、
基枠14の上方に垂直をなして配置された4枚の四角形
の側板17(図中1枚のみ示す)とを有している。下板
15、上板16および側板17によって、設置台11の
内部に収容空間18が形成されている。
【0007】上記基枠14は、断面四角形の中空パイプ
を四角形に組み付けてなるものであり、床面Fにボルト
(図示せず)等によって固定されている。上記4枚の側
板17のうちの3枚の側板17は、基枠14に固定され
るとともに互いに固定されている。残りの1枚の側板1
7は、隣接する2枚の側板17のうちの一方の側縁にヒ
ンジ(図示しない)により回動可能に連結されている。
この回動可能な側板17が設置台11の収容空間18を
閉じた状態において、この側板17は、ロック機構(図
示しない)により隣接する他方の側板17にロックされ
ている。
【0008】図2および図3に示すように、ケース本体
12は、4枚の四角形の側板12a(1枚のみ示す)
と、1枚の四角形の上板(天井部)12bとにより構成
されている。4枚の側板12aは、平断面四角形をなす
周壁を構成している。これら4枚の側板12aと上板1
2bは、ガラスや樹脂等、透明で強度の高い材料により
形成されている。なお、ケース本体12では、少なくと
も1枚の側板12aが透明であればよい。
【0009】設置台11において最初に述べた3枚の側
板17の上縁には、ケース本体12の3枚の側板12a
の下縁が固定されており、これら3枚の側板12aの上
縁には上板12bが固定されている。これら3枚の側板
12aは側縁において互いに固定されている。設置台1
1の残りの1枚の回動可能な側板17の上縁にも、ケー
ス本体12の残りの1枚の側板12aの下縁が固定され
ている。この側板12aは、この側板17と一緒に回動
可能であり、これにより、上記展示空間13を開閉し、
展示品Aの出し入れを可能にしている。
【0010】設置台11は、4枚の側板17に沿って配
置された平面四角形の環状をなす収容部材20を有して
いる。この収容部材20は、縦断面ほぼU字形をなし、
平坦な底壁20aと、この底壁20aからそれぞれ上方
に延びる内側起立壁20bおよび外側起立壁20cとを
有している。収容部材20の底壁20aは、ブロック2
5を介して下板15に固定されている。
【0011】 上記上板16は、下板15より小さい四
角形をなし、その外周縁がブラケット26を介して収容
部材20の内側起立壁20bに固定されている。上板1
6の上面中央部が、上記展示品Aが載せられる展示箇所
になっている。上板16の上面は、収容部材20の上端
とほぼ等しい高さにある。収容部材20の内部空間は、
後述する保護部材(保護手段)30を収容するための収
容凹部21として提供される。この収容凹部21の上端
開口は、蓋28(複数)で塞がれている。この蓋28
は、収容部材20の外側起立壁20cの上縁にヒンジ2
9によって回動可能に連結されている。蓋28は、内側
起立壁20bの上縁に載っており、これにより収容凹部
21の上端開口部を閉じている。
【0012】図2〜図4に示すように、上記保護部材3
0は、それぞれ平面四角形の筒形状をなす内側ベローズ
31および外側ベローズ32と、これらベローズ31,
32の下端を連結する下側連結板33と、ベローズ3
1,32の上端を連結する上側連結板34とを有してい
る。ベローズ31,32は互いに離れており、これらベ
ローズ31,32と連結板33,34により、密閉空間
35が形成されている。換言すれば、保護部材30は、
平断面形状が四角形の環をなす袋となっている。
【0013】上記ベローズ31,32は、ゴム、合成樹
脂、ゴムや合成樹脂をコーティングした布等の比較的軟
質な材質からなるシートを、筒状に形成するとともに曲
げ癖を付けて蛇腹状に形成したものである。その結果、
保護部材30は、垂直方向に伸縮可能になっている。通
常は、保護部材30は縮んだ状態、すなわち折り畳まれ
た状態で、収容凹部21に収容されている。下側連結板
33は、収容部材20の底面に固定されている。上側連
結板34は、軟質樹脂やゴム等の比較的柔軟な材質によ
って形成されている。なお、図3では、縮んだ状態の保
護部材の上側連結板34が蓋28に接しているが、離れ
ていてもよいことは勿論である。
【0014】図4に示すように、本発明の展示装置はさ
らに、地震等により、展示ケース10が所定レベルを越
えた揺れたとき、その所定レベルを越えた揺れを感知し
て電気的な検出信号を出力する検出器(検出手段)40
と、この検出器40からの検出信号に応答して上記保護
部材30を上方に向かって伸ばすための作動機構(作動
手段)50と、を備えている。これら検出器40と作動
機構50は、上記設置台11の収容空間18に収容され
ている。
【0015】図4および図5に示すように、上記作動機
構50は、設置台11の下板15の上面に固定された細
長いベース板51を有している。このベース板51の上
面には、ベース板51の長手方向に沿って直線的に配列
された複数例えば3つの支柱52が固定されている。各
支柱52は細長い板からなり、その上端部には、筒形状
のホルダ53が垂直に固定されている。このホルダ53
に、高圧タンク(高圧ガス供給源)55が取り付けられ
ている。
【0016】図6および図7に最も良く示されているよ
うに、上記ホルダ53は、上端が開口した断面円形の第
1収容空間53aと、下端が開口した断面円形の第2収
容空間53bとを有している。第2収容空間53bの径
は第1収容空間53aより小さい。両収容空間53a,
53bの境には、環状のバネ受け53cが形成されてい
る。また、第2収容空間53bの下端周縁には環状の係
止部53dが形成されている。
【0017】上記高圧タンク55は、鉄等の金属からな
る成型品であり、筒形状をなしており、内部に空気、窒
素ガスまたは二酸化炭素ガス等の高圧ガスを封入してい
る。この高圧タンク55は、開口やこの開口を塞ぐ蓋を
有していない。この高圧タンク55の小径の下端部55
aが、上記第1収容空間53aに螺合により入り込んで
いる。高圧タンク55の薄肉の下端壁55b(薄肉の壁
部分)は、上記バネ受け53cに離間対向している。
【0018】上記3つのホルダ53には、それぞれ管5
6の一端が連結され、第1収容空間53aの下部(下端
壁55bに臨む内部空間)に連なっている。これら3本
の管56の他端は、共通の管57に接続されている。こ
の管57には、4本の管58の一端が接続されている。
図4および図6に示すように、これら管58の他端は、
収容部材20の平面四角形の辺の中央部において、収容
部材20の底壁20aと保護部材30の下側連結板33
とを貫通して、保護部材30の密閉空間35に連なって
いる。このようにして、第1収容空間53aの下部は、
管56,57,58を介して保護部材30の密閉空間3
5に連なっている。
【0019】図6に示すように、上記ホルダ53には、
タンク55に穴を明けてタンク55からの高圧ガスを放
出させるための針54が垂直状態で収容されている。こ
の針54は、バネ受け53cを貫通している。針54の
外周面とホルダ53のバネ受け53cの内周面の隙間
は、非常に狭いか、または両者の間にシール部材が介在
されており、両者の間からの後述する高圧ガスの漏れが
最小限に抑えられている。針54の尖った上端54a
が、第1収容凹部53aの下部に配置されていて高圧タ
ンク55の下端壁55bに対峙している。針54は、そ
の下端にバネ受け54bを有しており、このバネ受け5
4bは第2収容空間53b内に配置されている。
【0020】次に、上記針54を移動させるための移動
機構60について詳述する。図5に示すように、移動機
構60は、支柱52の並び方向に配列された複数例えば
3つのローラ61を有している。これらローラ61は、
ベース板51の上面に回転可能に支持されている。これ
らローラ61には、その配列方向に延びて上記支柱52
を貫通する細長いカムロッド62が載せられている。ベ
ース板51の一端部(図5において左端部)の上面には
ソレノイドを内蔵した電磁駆動器63が設置されてい
る。上記カムロッド62の一端には、シャフト62aが
連結されている。このシャフト62aは、カムロッド6
2の長手方向に延びて電磁駆動器63を貫通し、その突
出端にはアーマチャ64が取り付けられている。このア
ーマチャ64と電磁駆動器63との間には、カムロッド
62を図5中左方向に付勢するコイルバネ65が介在さ
れている。カムロッド62の右端にはストッパ62bが
設けられており、このストッパ62bが右端の支柱52
に当たることにより、カムロッド62の左方向への移動
が規制されている。
【0021】図6および図7に示すように、移動機構6
0は、さらに、ホルダ53の第2収容空間53bにそれ
ぞれ収容されたカムフォロア66とコイルバネ68とを
有している。上記コイルバネ68は、針54のバネ受け
54bとホルダ53のバネ受け53cとの間に圧縮状態
で配置されている。上記カムフォロア66は、球形状を
なし、針54のバネ受け54bを介してコイルバネ68
による下方への力を受けることにより、ホルダ53の下
端面から突出している。カムフォロア66は、ホルダ5
3の係止部53dに係止されることにより、ホルダ53
からの脱落を禁じられている。
【0022】上記カムロッド62の上面には、上記カム
フォロア66が接するカム面62xが形成されている。
このカム面62xは、低い水平部62x1と、高い水平
部62x2と、両者の間の傾斜部62x3とを有してい
る。通常時には、図6に示すように、カムフォロア66
がカムロッド62のカム面62xの低い水平部62x1
に接しており、針54の上端54aは、高圧タンク55
の下端壁55bから若干離れている
【0023】上記構成において、通常の展示状態では、
図2に示すように、保護部材30は縮んだ状態にあり、
収容凹部21は蓋28で閉じられている。このとき、蓋
28が設置台11の上板16とほぼ等しい高さにあるの
で、一般の展示ケースと同様にして、展示品Aを展示す
ることができ、保護部材30が目障りになることがな
い。
【0024】地震の時のように、展示ケース10が所定
レベルを越えて大きく揺れた時には、検出器40がこの
揺れを検出して電気的な検出信号を電磁駆動器63に出
力する。電磁駆動器63は、これに応答してオンするこ
とにより、アーマチャ64をコイルバネ65に抗して引
き付ける。これにより、カムロッド62が図5,図6に
おいて右方向に移動し、カム面62xがカムフォロア6
6に対して同方向に移動する。これに伴い、カムフォロ
ア66のカム面62xに対する接触位置は、低い水平部
62x1から傾斜部62x2を経て高い水平部62x2
変わり、それ故、カムフォロア66は上方へ移動され
る。
【0025】上記のようにして上方へ移動されたカムフ
ォロア66は、コイルバネ68に抗して針54を押し上
げるため、図7に示すように、針54の上端54aが高
圧タンク55の薄肉の下端壁55bを突き破り、穴Bを
形成する。その結果、高圧タンク55内の高圧ガスが、
下端壁55bの穴Bから漏れてホルダ53の第1収容空
間53aの下部を満たし、さらに管56〜58を介して
保護部材30の密閉空間35内に供給される。
【0026】上記のようにして高圧ガスが導入された保
護部材30は、図3に示すように、蓋28を押し開いて
上方へ伸び、ケース本体12の4枚の側板12aに沿う
平面四角形の筒となり、設置台11の上板16に載置さ
れた展示品Aを全周にわたって囲む。したがって、展示
品Aが倒れても保護部材30が展示品を受け止めて保護
し、破損するのを防止する。
【0027】特に、本実施の形態では、保護部材30内
の高圧ガスが展示品を受け止めるときのクッション作用
をなすので、より一層確実に展示品Aの破損を防止でき
る。また、保護部材30がベローズ31,32を有して
いるので、このベローズ31,32自体のクッション作
用も、展示品Aの破損防止に寄与する。
【0028】また、上記ベローズ31,32は、伸縮動
作が容易であり、縮んだ状態で簡単に収容凹部21に収
容され、また高圧ガスを受けた時には、速やかにかつ確
実に伸びて展示品Aを囲むことができる。また、保護部
材30の4カ所から高圧ガスが導入されるので、保護部
材30は安定して伸びることができる。
【0029】なお、上記保護部材30が伸びた時、上側
の連結板34がケース本体11の上板12bに突き当た
るが、この連結板34は比較的柔らかい材料で構成され
ているので上板12bを破損させることはない。また、
保護部材30が伸びた状態で、連結板34が上板12b
に達しなくてもよい。
【0030】上記針54が高圧タンク55の下端壁55
bを突き破り穴Bに入った状態のままでも高圧ガスは針
54と穴Bの周縁との間から漏れて保護部材30に供給
される。本実施の形態では、電磁駆動器63をオンから
オフに戻すことにより、コイルバネ65の力でカムロッ
ド62を元の位置に戻し、これに伴いコイルバネ68の
力で針54およびカムフォロア66を押し下げ、カムフ
ォロア66を元の低い水平部62x1に接するようにな
る。その結果、下端壁55bの穴Bから針54が抜き取
られて、高圧ガスの吐出をより一層確実にする。
【0031】高圧タンク55は、成型された金属容器か
らなり、開口およびこの開口を塞ぐ蓋を有していないの
で、針54で突き破られるまでは高圧ガスの漏れは全く
生じず、長期にわたって安定して高圧ガスを封入した状
態を保持できる。
【0032】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、以下の実施の形態においては、最初に説
明した実施の形態と異なる点についてのみ説明すること
とし、同様な構成部分には同一符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0033】図8は第2の実施の形態を示す。この実施
の形態では、収容凹部21の幅がその下端から上端へ向
かうにしたがって広くなっている。これにより、保護部
材30がより一層容易に収容でき、また高圧ガスを受け
時に、より一層円滑に伸びることができる。
【0034】図9〜図11は第3の実施の形態を示す。
この実施の形態では、展示ケース10の天井部がボック
ス80によって構成されており、このボックス80内に
保護部材30が配置されている。以下、詳述する。ボッ
クス80は、最初の実施の形態の設置台11を逆さにし
たような構成をなしている。ケース本体12の3枚の側
板12aがボックス80に固定され、残り1枚の回動可
能な側板12aは、このボックス80に固定されていな
い。ボックス80に設けられた収容部材20の収容凹部
21に、保護部材30が縮んだ状態で収容されている。
収容部材20の収容凹部21の下端開口は複数の蓋28
により塞がれている。各蓋28の一方の縁は、ヒンジ2
9により、収容部材20の外側起立壁20bの下縁に回
動可能に支持されている。蓋28の他方の縁は、ボック
ス80の下面に設けられたラッチ機構(ラッチ手段)9
0によりラッチされ、閉じ状態を保持されている。蓋2
8は、ボックス80の下面とほぼ等しい高さにある。ボ
ックス80内には、図2に示す検出器40と作動機構5
0が収容されている。なお、ボックス80内に保護部材
30が配置されることにより、設置台11は、展示品A
を単に載置するためだけの簡単な構造になっている。
【0035】上記構成において、検出器40の揺れ検出
信号は、最初にラッチ機構90に送られ、若干遅れて電
磁駆動器63(図2参照)に送られる。ラッチ機構90
は、この揺れ検出信号に応答して蓋28のラッチ状態を
解除し、これにより蓋28が収容凹部21を開く。その
結果、縮んだ状態の保護部材30が自重により落下して
垂直方向に伸び、展示品Aを囲む。この落下の直後に電
磁駆動器63が作動して、高圧ガスを保護部材30の密
閉空間35に送り、この保護部材30を幅方向に膨らま
す。
【0036】図12〜図15は第4の実施の形態を示
す。この実施の形態では、上記と異なる作動機構(作動
手段)100と検出機構(検出手段)120とが採用さ
れている。まず、検出機構120について説明すると、
上記基枠14の中央部には、四角形をなす慣性板121
が水平に配置されている。この慣性板121の下面四隅
部には、球体122が回転自在に設けられている。ま
た、基枠14には、四つの受け板123が慣性板121
の四隅に対向するようにして配置固定されている。この
受け板123の上面には、凹部124が形成されてい
る。この凹部124は、中心が鉛直上方に位置する球面
の一部によって形成されている。そして、各凹部124
の最も深い中央部に各球体122がそれぞれ位置するよ
うにして慣性板121が受け板123に支持されてい
る。したがって、慣性板121は、設置台11に対して
ほぼ水平方向へ相対移動可能であるが、通常時は所定の
位置(各球体122が凹部124の中央部に位置する位
置)に位置しており、地震等によって設置台11が揺れ
た場合には、設置台11に対してほぼ水平方向へ相対移
動することになる。
【0037】次に、作動機構100について説明する
と、図13に示すように、設置台11の基枠14には、
四つの水タンク101が慣性板121の各側面と対向す
るようにしてそれぞれ配置固定されている。図15に示
すように、水タンク内101には、水を収容した袋体1
02が収納されている。この袋体102は、ゴム等の弾
性材からなるものであり、伸長した状態で水を収容して
いる。また、水タンク102の慣性板121と対向する
側部には、軸体103が慣性板121に対して接近離間
する方向へ移動可能に設けられている。この軸体103
の一端部は慣性板121に対して所定距離だけ離されて
いる。したがって、軸体103は、慣性板121が所定
距離以上相対移動すると、慣性板121によりばね10
4に抗して他端側へ押されて移動する。軸体103の他
端部には、刃部103aが形成されている。この刃部1
03aは、通常時は、102に対して離間しているが、
軸体103が慣性板121によって押圧移動させられる
と、袋体102に突き当たってこれを破る。この結果、
袋体102内の水が水タンク101内に出る。
【0038】図14および図15に示すように、上記水
タンク101は、配管105、安全弁106および分岐
管107を介してケース108に接続されている。この
ケース108内には、トリガ109、開閉弁110およ
び高圧気体を収容したタンク111が設けられており、
トリガ109が分岐管107から供給される水によって
濡れると、開閉弁110が開く。すると、タンク111
から空気、窒素ガスまたは二酸化炭素ガス等の高圧気体
が配管112を介して保護部材30の密閉空間35に供
給されるようになっている。なお、四つの作動機構10
0のうち、隣接する2つずつが対をなし、配管105を
介して連通しているが、これは慣性板121が前後また
は左右のいずれの方向に相対移動した場合であっても全
ての作動機構100が作動するようにすることを考慮し
たものである。
【0039】上記構成の展示品の保護装置を使用する場
合には、安全弁106を予め開いておく。そして、いま
地震等によって設置台11が所定の大きさを越えて揺れ
たものとする。設置台11が揺れると、慣性板121が
設置台11に対して前後または左右に相対移動して軸体
103を押し、その刃部103aによって袋体102を
破る。袋体102が破れるとその内部の水が配管105
および分岐管107を介してケース108内に導入さ
れ、トリガ109を濡らす。すると、開閉弁110が開
弁し、各タンク111内の高圧気体が保護部材30の密
閉空間35に供給される。この結果、保護部材30が瞬
時に伸びて展示品Aの周囲を全周にわたって囲む。した
がって、展示品Aが破損するのを防止することができ
る。
【0040】図16〜図19は第5の実施の形態に示
す。この実施の形態においては、前述した実施の形態の
収容部材20が設けられておらず、上板16は、ブラケ
ット131を介して側板17に支持固定されており、側
板17と上板16とのの間には隙間が形成されている。
そして、その隙間に臨むようにして、伸長ロッド132
が基枠14の四つの各隅部に2本ずつ立設固定されてい
る。伸長ロッド132は、基枠14に固定された固定筒
133と、この固定筒133に上下方向へ移動自在に設
けられた中間筒134と、この中間筒134に上下方向
へ移動自在に設けられた先端軸135とを備えており、
中間筒134および先端軸135はばね136,137
によってそれぞれ上方へ付勢されている。
【0041】先端軸135の上端部は中間筒134から
上方に突出しており、そこには係止板138が固定され
ている。この係止板138の上面には、係止アーム13
9が係合しており、これによって伸長ロッド132が縮
小した状態に維持されている。伸長ロッド132が縮小
した状態においては、先端軸135の先端が上板16と
ほぼ同一平面上に位置しており、そこには上板16と側
板17との間の隙間を隠すカバー140が設けられてい
る。
【0042】また、側板17には、軸線を上下方向に向
けた支持筒141がブラケット142介して固定されて
いる。この支持筒140には、軸143が回動自在に、
かつ上下方向へ移動不能に挿通されており、この軸14
3の上端部に上記係止アーム139が固定されている。
一方、軸143の下端部には、レバー144の基端部が
固定されている。このレバー144の先端部は、慣性板
121の側面に対して所定距離だけ離れて位置してい
る。したがって、慣性板121が所定距離以上水平方向
へ移動すると、慣性板121がレバー144に突き当た
ってこれを回動させる。これにより、軸143を介して
係止アーム139が回動する。すると、係止アーム13
9による係止板138の係止状態が解除される。この結
果、中間筒134および先端軸135がばね136,1
37によって上方へ移動させられ、伸長ロッド132が
伸長する。
【0043】また、側板17と上板16との間の隙間の
下側には、保護部材145が配置されている。この保護
部材145は、ゴム、合成樹脂等の比較的柔軟な材質か
らなる厚膜を平断面四角形の蛇腹状に形成したものであ
り、その上端部が各伸長ロッド132の先端軸135に
係止板138を介して固定されている。一方、保護部材
145の下端部は、ブラケット146に固定されてい
る。なお、図17から明らかなように、伸長ロッド13
2が伸長した状態においては、保護部材145の下端側
のほぼ半分が中間筒134によって上下方向へ移動可能
に貫通され、上端側のほぼ半分が先端軸145によって
上下方向へ移動可能に貫通される。
【0044】上記構成の保護装置において、地震等によ
り慣性板121が設置台11に対して水平方向へ所定距
離を越えて相対移動すると、慣性板121によってレバ
ー144が回動させられ、軸141を介して係止アーム
139が回動させられる。これにより、係止板138と
係止アーム139との係止状態が解除される。すると、
伸長ロッド132が伸長し、これに追随して保護部材1
45が伸長する。そして、保護部材145が展示品Aの
周囲を囲み、倒れようとする展示品を受け止めて保護す
る。
【0045】なお、この実施の形態では、レバー14
4、軸141、係止レバー139、係止板138、伸長
ロッド132、ばね133,137によって作動手段が
構成されているが、そのような作動手段に代え、第1〜
第4の実施の形態のように、高圧気体を用いた作動手段
を採用してもよい。その場合には、固定筒133の下端
部に高圧気体を導入するとともに、中間筒134の底部
134aに貫通孔を明けて中間筒134の内部にも高圧
気体を導入するようにすればよい。
【0046】図20は長さが長く内部に複数の展示品の
を展示することができるような展示ケース10にこの発
明を適用した第6の実施の形態を示すものであり、展示
ケース10の内部には複数の上板16が配置されてお
り、各上板16の周囲には、複数の保護部材154が配
置され、複数の保護部材154によって各上板16にそ
れぞれ載置された展示品(図示せず)を囲むようになっ
ている。なお、各保護部材154は、筒状になっておら
ず、平板状になっている。そこで、各保護部材154の
両端部は閉じられおり、これによって保護部材154の
内部に高圧空気を導入するための密閉空間が形成されて
いる。また、各保護部材154は、僅かの距離であれば
上板16の周方向に若干離間させてもよいが、展示品の
保護の面からはできる限り側面どうしを接触させるのが
望ましい。より望ましくは、隣接する保護部材154ど
うしを互いに連結して、一体に挙動させるようにするの
が望ましい。隣接する保護部材154どうしは、例えば
両面ファスナ等を用いることによって連結することがで
きる。
【0047】図21は、例えば図20に示す実施の形態
において、隣接する二つの上板16,16間に保護部材
30を容易に配置することができるよう、収容部材20
と保護部材30とをユニット化したものであり、収容部
材20は、隣接する二つの上板16,16間に着脱自在
に装着することができるようになっている。一方、保護
部材154には、管155の一端部が接続されており、
管155の他端部には継手156が取り付けられてい
る。そして、この継手156に、高圧気体供給源に接続
された管(例えば、図1〜図7に示す実施の形態におけ
る配管58)を着脱自在に接続するようになっている。
【0048】図22〜図24は第7の実施の形態を示
す。この実施の形態においては、収容部材20に代えて
収容部材20′が用いられている。この収容部材20′
も収容凹部21を有しているが、この収容凹部21は、
それを区画する収容部材20′の起立壁側板部20b,
20c7が下側から上側へ向かうにしたがって側板17
に接近するよう、外側斜め上方に傾斜することにより、
同様に傾斜させられている。
【0049】収容凹部21には、保護部材157が収容
されている。保護部材157は、四角形の環状をなす収
容凹部21の各辺に沿って1つ宛て配置されており、四
つの保護部材157どうしは互いに分離され、それぞれ
独立して伸長することができるようになっている。しか
も、保護部材157は、収容凹部21と同様に傾斜して
折り畳まれている。したがって、保護部材157は、図
23に示すように、伸長時にはその上端部が若干外側へ
向かって移動する。そして、側板12aに接触した後は
側板12aに沿って伸長する。
【0050】また、収容部材20′の内周側で上板16
の下側には、第2収容凹部22が形成されている。この
第2収容部22は、シリカゲル等の調湿材を内蔵したボ
ックス158を収容するためのものであり、ボックス1
58は第2収容凹部22の上端開放部から出し入れされ
る。ボックス158の出し入れのために、上板16は収
容部材20′に対して上下方向へ着脱可能に取り付けら
れている。また、第2収容部22は、内側起立壁20b
に形成された通気孔23、収容凹部21、および蓋28
に形成された通気孔28aを介して展示空間13に連通
させられている。したがって、展示空間13内の湿度が
ボックス158に内蔵された調湿材によって調整され、
これによって展示品が湿気から保護される。
【0051】この実施の形態の保護装置においては、収
容凹部21が下側から上側へ向かうにしたがって外側へ
向かうように傾斜しているので、保護部材157は収容
凹部21に沿うことにより、外側斜め上方へ向かって伸
長する。特に、この実施の形態では、保護部材157が
収容凹部21に沿って折り畳まれているので、保護部材
157はより一層確実に外側斜め上方へ向かって伸長す
る。このように保護部材157を外側斜め上方に向かっ
て伸長させると、鉛直上方へ向かって伸長させる場合に
比して、倒れようとする展示品と保護部材167との接
触時期を、保護部材157が外側へ変位する分だけ遅く
することができる。したがって、展示品が倒れる前に保
護部材157を確実に伸長させることができ、これによ
って展示品をより一層確実に保護することができる。
【0052】また、展示ケース10の上板20より下側
の空間は、展示品の展示という目的に対しては無駄な空
間であるが、そこに第2収容部22を形成して調湿材を
収容するようにしているので、展示ケース10の内部空
間を有効に利用することができるとともに、調湿材を外
部から見えないないように配置することができ、これに
よって展示ケース10の美観を向上させることができ
る。
【0053】図25〜図27は第8の実施の形態を示
す。この実施の形態においては、図1〜図7に示す実施
の形態におけるケース本体12が設けられていない。こ
のため、保護部材30が伸びたとき側板12aによって
保護部材30を支えることはできない。しかし、保護部
材30は、全体が周方向に連続した筒状に形成されてい
るので、伸びたときには倒れに対して大きな強度を有す
る。したがって、展示品Aを支持してその倒れを防止す
ることができる。
【0054】また、この実施の形態においては、収容部
材20の上端開口部に蓋28が設けられておらず、連結
板34が蓋を兼ねている。連結板34は、保護部材30
が伸びたときに他の部材(図1に示す実施の形態におけ
る上板12b)に突き当たることがないので、ゴム等の
比較的柔軟なもので形成する必要がなく、比較的強度の
高いものを用いることができる。そして、そのようにす
ることにより、連結部材30の倒れに対する強度をより
一層向上させることができる。
【0055】なお、この発明は上記の実施の形態に限定
されるものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、
上記の実施の形態においては、タンク等に収容された高
圧気体を保護部材に供給するようにしているが、車両用
のエアバッグのように、火薬に点火して高圧気体を供給
するようにしてもよい。また、保護部材30において
は、内側ベローズ31と外側ベローズ32とが互いに離
れているが、内側ベローズ31の外側折れ線部と外側ベ
ローズ32の内側折れ線部とを互いに接触させるように
してもよい。そのようにする場合には、内外のベローズ
31,32の折れ線部を、その長手方向に沿って適宜間
隔をおいて接着,溶着等の手段で連結してもよい。この
ようにすれば、保護部材30が伸びたときにそのの垂直
方向の中央部が幅方向に膨らむのを防止できるからであ
る。 また、上記第1、第2の実施形態において、保護部材3
0の伸びを確実にするだけの気体の量が確保されるので
あれば、高圧タンク55は1つでもよい。展示ケース,
保護部材は平面形状が円形であってもよい。さらに、揺
れを検出する検出手段としては、例えば加速度センサを
用いることができる。加速度センサを用いる場合には、
設置台11に設けることなく、展示品の監視等を行うた
めの他の部屋等に設け、設置台11の揺れを間接的に検
出するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜13に
係る発明によれば、展示品が地震等によって倒れて破損
するのを防止することができるという効果が得られる。
特に、請求項9、12、13に係る発明によれば、展示
品の破損をより一層確実に防止すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体を示す正面図
である。
【図2】保護部材を縮ませた状態で示す図1の一部省略
X−X断面図である。
【図3】保護部材を伸ばした状態で示す図2と同様の断
面図である。
【図4】図1に示す実施の形態における保護部材と作動
機構とを示す平面図である。
【図5】同作動機構の側面図である。
【図6】同作動機構の要部を非作動状態で示す拡大断面
図である。
【図7】同作動機構の要部を作動状態で示す拡大断面図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図2と同様の
断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図10】同実施の形態の図2と同様の断面図である。
【図11】同実施の形態の図4と同様の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す図2と同様
の断面図である。
【図13】同実施の形態の検出手段と作動機構とを示す
図12のX−X断面図である。
【図14】同実施の形態の作動機構を示す側面図であ
る。
【図15】図14のX−X断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態を示す図2と同様
の断面図である。
【図17】同様実施の形態の図3と同様の断面図であ
る。
【図18】図16のX−X断面図である。
【図19】図16のY−Y断面図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態を示す平断面図で
ある。
【図21】図20のX−X拡大断面図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態を示す図2と同様
の断面図である。
【図23】同実施の形態の図3と同様の断面図である。
【図24】図22のX−X断面図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図26】同様実施の形態の正面図である。
【図27】図25のX−X拡大断面図である。
【符号の説明】
A 展示品 10 展示ケース 11 設置台 12 ケース本体 12a 側壁(周壁) 12b 上板(天井部) 21 収容凹部 28 蓋 30 保護部材(保護手段) 31 内側ベローズ 32 外側ベローズ 35 密閉空間 40 検出器(検出手段) 50 作動機構(作動手段) 54 針 55 高圧タンク(高圧ガス供給源) 55b 高圧タンクの下壁部(薄肉の壁部分) 60 移動機構 90 ラッチ手段 100 作動機構 120 検出機構(検出手段) 145 保護部材 154 保護部材 157 保護部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展示品を囲むようにして展示品の下側ま
    たは上側に縮んだ状態で配置され、展示品に沿ってほぼ
    鉛直方向に伸びた時に上記展示品を囲む伸縮可能な保護
    手段と、展示品の展示箇所の所定レベルを超える揺れを
    検出する検出手段と、上記検出手段の揺れ検出に応答し
    て上記保護手段を伸ばす作動手段とを備えたことを特徴
    とする展示品の保護装置。
  2. 【請求項2】 上記展示箇所としての展示品を載せる設
    置台をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記
    載の展示品の保護装置。
  3. 【請求項3】 上記設置台に上記展示品を囲むようにし
    て立設された環状をなす周壁と、この周壁の上端開口部
    を塞ぐ天井部とからなるケース本体をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の展示品の保護装置。
  4. 【請求項4】 上記設置台の上面には上部が開口した収
    容凹部が上記展示品を囲むようにして形成され、この収
    容凹部に上記保護手段が縮んだ状態で収容されているこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の展示品の保護
    装置。
  5. 【請求項5】 上記収容凹部の上端開口部に、上記保護
    手段が縮んでいるときには上端開口部を閉じ、上記保護
    手段が上方に伸びるときに押されて上端開口を開く蓋が
    設けられていることを特徴とする請求項4に記載の展示
    品の保護装置。
  6. 【請求項6】 上記天井部の下面には下部が開口した収
    容凹部が上記展示品を囲むようにして形成され、この収
    容凹部に上記保護手段が縮んだ状態で収容されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の展示品の保護装置。
  7. 【請求項7】 上記収容凹部の下端開口部に開閉可能に
    設けられた蓋と、この蓋を閉状態にラッチするととも
    に、上記検出手段からの揺れ検出に応答して蓋のラッチ
    状態を解除し、蓋が開いて保護手段が下方へ伸びるのを
    許容するラッチ手段とをさらに備えた請求項6に記載の
    展示品の保護装置。
  8. 【請求項8】 上記保護手段が、上記展示品の全周を囲
    うよう、筒状に形成されていることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の展示品の保護装置。
  9. 【請求項9】 上記保護手段が、上記展示品を囲むよう
    にそれぞれ配置され、互いの間に密閉空間が形成された
    内側ベローズと外側ベローズとを有して二重筒状に形成
    されており、上記作動手段が、上記密閉空間に高圧ガス
    を供給して上記保護手段を伸ばす高圧ガス供給源を有し
    ていることを特徴とする請求項8に記載の展示品の保護
    装置。
  10. 【請求項10】 上記作動手段の高圧ガス供給源が、高
    圧ガスが封入されたタンクからなり、上記検出手段が、
    上記所定レベルを越える揺れを検出した時に電気的な検
    出信号を出力する電気信号出力手段として提供され、上
    記作動手段が、上記検出手段からの検出信号に応答して
    上記タンク内の高圧ガスを上記密閉空間に供給すること
    を特徴とする請求項9に記載の展示品の保護装置。
  11. 【請求項11】 上記タンクが薄肉の壁部分を有し、上
    記作動手段が上記タンクを保持するホルダを有し、この
    ホルダには上記タンクの薄肉の壁部分に臨み、かつ上記
    保護手段の密閉空間に連なった内部空間が形成され、上
    記作動手段が、尖った先端を上記タンクの上記薄肉の壁
    部分に対向させて上記内部空間内に配置された針と、上
    記検出手段からの検出信号に応答して、上記針を壁部分
    に向かって移動させ、上記薄肉の壁部分を突き破って貫
    通孔を形成させる針移動機構とを備えていることを特徴
    とする請求項10に記載の展示品の保護装置。
  12. 【請求項12】 上記収容凹部をその底部側から開口部
    側へ向かうにしたがって外側へ向かうように傾斜させた
    ことを特徴とする請求項4または6に記載の展示品の保
    護装置。
  13. 【請求項13】 上記保護手段を、上記収容凹部にこれ
    と同様に傾斜させて収容したことを特徴とする請求項1
    2に記載の展示品の保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007225022A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Takata Corp エアバッグ装置
CN113142919A (zh) * 2020-12-28 2021-07-23 厦门三板斧实业有限公司 一种产品展销方法和装置

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