JPH09298U - 組立式靴収納棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 靴を載置する様にした合成樹脂成形より成る
複数の靴受け棚３を、垂直方向に配する合成樹脂成形よ
り成る複数の棒状連結体４を用いて前後交互に開閉する
ジクザグ形状として多段に組み立て、連結体４と靴受け
棚３を連結するための連結穴１を靴受け棚３の四隅内側
に設け、さらに連結体４の下部を細径の挿入部４ａと
し、前記挿入部４ａを連結穴１に上より挿入すると共
に、連結体４の上部を連結穴１の下部に突出形成した連
結部２に挿入して組み立てる様にしている。 【効果】 連結体４を靴受け棚３の上下に着脱すること
により、縦方向に連結する靴受け３の段数を自由に増や
したり減らしたりして簡単に調節することができる上
に、複数の靴受け棚３が前後交互に開閉するジグザク形
状として多段に組み立てられ、前方および後方から靴の
出し入れを行うことができるので、収納空間に無駄な部
分がなくなり靴の収納量を多くすることができ、また、
多数人が同時に使用する場合等にも使用し易くなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、上下多段に靴等を載置できるようにした組立式の靴収納棚に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の組立式靴収納棚は、通常、木や合成樹脂等で作成されており、縦長形状 とした二枚の側板間の上部に天板を、下部に底板をネジ止めして取り付け、これ ら天板と底板間に複数の靴受け棚を水平方向に渡し、複数の収納空間を形成した ものが存在する。

【０００３】 しかしながら、上記組立式靴収納棚は、靴受け棚が水平方向に形成されている ため収納空間にどうしても無駄な部分ができ靴の収納量が少なくなるという課題 を有していた。

【０００４】 さらに、靴の出し入れは一方向から行うものとしているので、多数人が同時に 使用する場合等には混雑して使用し難いという問題を有していた。

【０００５】 これらの問題を解決するには、靴受け棚を前後交互に開閉するジクザグ形状に し、靴の出し入れを前後双方から行えるようにすることが考えられるが、靴受け 棚を上下多段に組み立てられるようにした靴収納棚で、このような構成としたも のはなかった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、上下多段に組み立てられるようにした靴収納棚であって 、靴受け棚を前後交互に開閉するジクザグ形状にすることにより、収納空間に無 駄な部分がなく靴を多く収納することができ、さらに、多数人でも同時に使用し 易い組立式靴収納棚を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案の組立式靴収納棚は、靴を載置する様にした合成樹脂成形 より成る複数の靴受け棚３を、垂直方向に配する合成樹脂成形より成る複数の棒 状連結体４を用いて前後交互に開閉するジクザグ形状として多段に組み立て、連 結体４と靴受け棚３を連結するための連結穴１を靴受け棚３の四隅内側に設け、 さらに連結体４の下部を細径の挿入部４ａとし、前記挿入部４ａを連結穴１に上 より挿入すると共に、連結体４の上部を連結穴１の下部に突出形成した連結部２ に挿入して組み立てる様にしている。

【０００８】 また、垂直に配する棒状の連結体４を連結するための靴受け棚３の連結穴１を 、靴受け棚３が連結体４に対し直角でない傾斜角を有する角度に対応する角度調 節形状としてもよい。

【０００９】 さらに、最下段の靴受け棚３にキャスター１０を取り付け、方向転換可能にし てもよい。

【００１０】

【作用】

この考案の組立式靴収納棚は、上記手段を施したため、靴受け棚３に形成され た連結穴１と挿入部４ａを利用して、連結体４を靴受け棚３の上下に着脱するこ とにより、縦方向に連結する靴受け３の段数を自由に増やしたり減らしたりする ことができる。

【００１１】 しかも、靴受け棚３が前後交互に開閉するジグザク形状として多段に組み立て られているため、前方および後方から靴受け棚３に靴の出し入れを行うことがで きる。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１３】 この考案の組立式靴収納棚は、靴を載置する様にした合成樹脂成形より成る複 数の靴受け棚３を、垂直方向に配する合成樹脂成形より成る複数の棒状連結体４ を用いて前後交互に開閉するジクザグ形状として多段に組み立て、連結体４と靴 受け棚３を連結するための連結穴１を靴受け棚３の四隅内側に設け、さらに連結 体４の下部を細径の挿入部４ａとし、前記挿入部４ａを連結穴１に上より挿入す ると共に、連結体４の上部を連結穴１の下部に突出形成した連結部２に挿入して 組み立てる様にしている。

【００１４】 図示した実施例では、図１の下から二段目等の偶数段にある傾斜した靴受け棚 ３は、連結体４に対し直角でない傾斜角を有することになる。従って、靴受け棚 ３の連結穴１は、靴受け棚３が連結体４に対し直角でない傾斜角を有する角度に 対応する角度調節形状とし、連結体４が垂直方向になるようにしている。

【００１５】 すなわち、組み立てられたときに傾斜した状態になる靴受け棚３は、図２に示 した下段の靴受け棚３のように、この靴受け棚３が傾斜した状態において、その 連結穴１が垂直方向になるように形成している。

【００１６】 靴受け棚３の連結穴１をこのような角度調節形状とすることにより、いずれの 連結穴１に連結体４の挿入部４ａを挿入しても、連結体４が垂直方向になるよう にしている。なお、図１の奇数段にある水平な靴受け棚３（図２の上段の靴受け 棚３）における各連結穴１は、靴受け棚３が水平な状態において垂直方向に形成 している。

【００１７】 前記靴受け棚３は、合成樹脂製の板体等から皿状に形成されており、必要に応 じその表面には滑り止めの小突起５を多数設けている。この実施例では、前記靴 受け棚３単体には靴が一足しか収納することができないが、靴受け棚３単体を必 要に応じ靴二足分以上の収納幅とすることもできる。

【００１８】 前記連結体４は、合成樹脂製のパイプ等から構成されており、その上端を前記 連結部２に嵌合させて連結できるようにしていると共に、その下部を細径にして 前記連結穴１への挿入部４ａとしている。この実施例では、前記連結体４を略円 筒としているが、四角筒や六角筒等の多角筒、その他任意形状の筒体等として実 施することができる。

【００１９】 図１や図３から明らかなように、各上下２枚の靴受け棚３とその開放側に於け る連結体４により、各段に三角形の構造が形成されている。そして、各上下２枚 の靴受け棚３の閉鎖側では上下の靴受け棚３どうしが連結されている。

【００２０】 また、最上段の靴受け棚３の前方二隅の連結穴１にはキャップ６を取り付けて おり、最上段の靴受け棚３の後方二隅の連結穴１には小物入れ７を取り付けてい る。前記キャップ６は、必要に応じクツベラやブラシ等を引っ掛けておくための 掛部８を設けており、嵌合突起とした下部を、靴受け棚３の前方二隅の嵌合穴と した連結穴１に嵌め込むようにしている。前記小物入れ７は、靴ズミ等を収納し ておくための収納部９を設けており、下部両端に設けた嵌合突起を、靴受け棚３ の後方二隅の嵌合穴とした連結穴１に嵌め込むようにしている。

【００２１】 さらに、最下段の靴受け棚３の前方二隅の連結部２にはキャスター１０を取り 付けており、最下段の靴受け棚３の後方二隅の連結部２に連結した連結体４の下 端にはキャスター１０を取り付けている。これらキャスター１０により、この考 案の組立式靴収納棚は移動させたり、方向を転換させたりすることができる。

【００２２】

【考案の効果】

この考案の組立式靴収納棚は、以上に述べたように構成されており、連結体４ を靴受け棚３の上下に着脱することにより、縦方向に連結する靴受け３の段数を 自由に増やしたり減らしたりして簡単に調節することができる上に、複数の靴受 け棚３が前後交互に開閉するジグザク形状として多段に組み立てられ、前方およ び後方から靴の出し入れを行うことができるので、収納空間に無駄な部分がなく なり靴の収納量を多くすることができ、また、多数人が同時に使用する場合等に も使用し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の組立式靴収納棚の斜視図である。

【図２】この考案の組立式靴収納棚の部分分解斜視図で
ある。

【図３】この考案の組立式靴収納棚の部分断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 連結穴 ２ 連結部 ３ 靴受け棚 ４ 連結体 ４ａ 挿入部 １０ キャスター

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 靴を載置する様にした合成樹脂成形より
   成る複数の靴受け棚（３）を、垂直方向に配する合成樹
   脂成形より成る複数の棒状連結体（４）を用いて前後交
   互に開閉するジクザグ形状として多段に組み立て、連結
   体（４）と靴受け棚（３）を連結するための連結穴
   （１）を靴受け棚（３）の四隅内側に設け、さらに連結
   体（４）の下部を細径の挿入部（４ａ）とし、前記挿入
   部（４ａ）を連結穴（１）に上より挿入すると共に、連
   結体（４）の上部を連結穴（１）の下部に突出形成した
   連結部（２）に挿入して組み立てる様にしたことを特徴
   とする組立式靴収納棚。
2. 【請求項２】 垂直に配する棒状の連結体（４）を連結
   するための靴受け棚（３）の連結穴（１）が、靴受け棚
   （３）が連結体（４）に対し直角でない傾斜角を有する
   角度に対応する角度調節形状である請求項１記載の組立
   式靴収納棚。
3. 【請求項３】 最下段の靴受け棚（３）にキャスター
   （１０）を取り付け、方向転換可能にした請求項１又は
   ２記載の組立式靴収納棚。