JPH09298944A - 植物栽培方法および植物栽培用シート - Google Patents

植物栽培方法および植物栽培用シート

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JPH09298944A
JPH09298944A JP11859496A JP11859496A JPH09298944A JP H09298944 A JPH09298944 A JP H09298944A JP 11859496 A JP11859496 A JP 11859496A JP 11859496 A JP11859496 A JP 11859496A JP H09298944 A JPH09298944 A JP H09298944A
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JP
Japan
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sheet
soil
planting
cultivation
plant
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Application number
JP11859496A
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English (en)
Inventor
Sachiko Furusawa
祥子 古澤
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Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細かな栽培管理を必要とする植物の栽培にお
いても、育苗管理や定植作業を簡略化できる植物栽培方
法およびこの方法に使用する植物栽培用シートの提供を
目的とする。 【構成】 栽培用床土2への接触により経時的に生分解
される樹脂シート3で該床土2を上下2層2a,2b に分割
し、前記床土2の上層部2aに、未だ定植に適するまでに
成長していない複数の苗木4を定植し、あるいは種子を
直接播種して発芽させた複数の苗木4を、根域を制限し
た状態で生育させ、所定期間経過して当該苗木4が定植
に適する状態にまで成長した時期において、生分解が進
行した前記樹脂シート3から下層部2bに根を貫通させ
る。また、前記シートは、栽培用床土2中において30
日間に30〜60%の重量減少を生じるように設定され
た生分解性樹脂組成物からなり、厚さが0.05〜0.
4mmに形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野菜類、花卉
類、樹木等の栽培方法、特にトマトをはじめとするナス
科植物の栽培に好適な植物栽方法、およびこの方法に使
用する植物栽培用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】植物の栽培においては、ポット内で苗木
を育成した後に定植地に移植することが多い。特に、定
植後の良好な開花や結実を達成するために育苗期におけ
る根の成長を抑制する必要のある植物では、ポットによ
り根域を制限した状態での育苗は不可欠である。
【0003】例えば、ナス科植物であるトマトでは、育
苗期にポット内の少量の床土で根張りを抑制しつつ育成
し、順次鉢広げを行い、定植後は十分に根を生育させる
ことにより、チャック玉等の不良果の発生率を低下させ
ることができるということが知られている。
【0004】また、鉢上げや鉢広げの時期や育苗期間が
異なるものの、ナスやピーマン等の他のナス科植物の果
菜類をはじめとして、葉菜類、根菜類、豆類等の野菜
類、果実類、ラン等の花卉類、さらには松、杉等の樹木
類においても、トマトと同様に育苗期の成長抑制が必要
な植物が多数ある。
【0005】ところで、前述のような成長抑制を伴う育
苗方法に限らず、ポット内の苗木を移植する際にはポッ
トから苗木を取出して植付けられるが、このときに植物
の根を傷め易く、また移植作業も面倒であるため、移植
時にポットを装着したままで植付けることができるよう
に、土壌中で崩壊する材料で形成されたポットが種々提
案されている。
【0006】例えば、実開昭60−55347号公報で
はポリエステルおよびポリアミドの共重合体からなるポ
ット、実開昭48−61045号公報ではポリビニルア
ルコール(PVA)系樹脂製ポット、特公昭54−36
095号公報、特開昭61−78334号公報および特
開平2−9324号公報では紙製ポットが記載されてい
る。また、実公平4−7712号公報では発泡樹脂から
なるポットが記載されている。
【0007】しかし、前述の各種ポットは、いずれも単
に移植時の苗木の保護と作業負担の軽減を目的としたも
のにすぎず、トマトのような育苗期から定植後に至るま
で細かい栽培管理を必要とする植物の栽培に使用する
と、次のような問題点が生じることが予想される。
【0008】実開昭60−55347号公報に記載され
ているポットは、土壌中で4か月〜5か月かかって分解
されるものであるために、根の成長が定植後長期間に亘
ってにまで抑制され、植物の成育が阻害されてしまう。
実開昭48−61045号公報に記載されているポット
は、水溶性ポリマーであるPVAを使用しているために
土壌中の水分の影響を受けやすく、分解に至る時間を厳
格にコントロールすることは極めて困難である。特公昭
54−36095号公報等に記載されている紙製のポッ
トは、吸水によってポットの保形力を低下させるもので
あるために、定植後一定期間経過すると根はポットから
突き抜けるが、化学的に分解されて土壌に同化するまで
に時間がかかるために、次の栽培に支障をきたす。ま
た、実公平4−7712号公報に記載されているポット
は、根の成長によってポットの周壁を突き破るものであ
り、全く分解されず土壌に同化しないために、ポットを
回収しなければならない。
【0009】このような技術背景に鑑み、本出願人は、
土壌中で30〜40日間で崩壊して最終的には土壌に同
化するように設計された生分解性樹脂製の植物栽培用ポ
ット、およびこのポットを使用する植物栽培方法を提案
した(特開平7−203776号)。
【0010】この植物栽培方法によれば、幼苗期の苗木
をポットに移植し、ポットを装着したまま定植すること
により、ポット内の少量の土壌で根域を制限して成長抑
制しながら初期育成を行い、ポットが崩壊するに従って
成長抑制の度合いが低減されながら育成されるため、移
植することなく従来の鉢広げを行ったのと同等の効果が
得られる。そして、ポット崩壊後は、根がポットを貫通
して従来の定植と同じ状態で十分に根を生育させること
ができる、というものである。また、鉢広げを省略でき
るとともに、幼苗期の草丈の短い状態で定植するため作
業が簡単であるという効果も得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の植物栽
培用ポットでは、ポット容積が育苗期の根域容積にあた
るため、ポットの大小が苗木の育成に影響を与え易いと
いう問題点があった。
【0012】例えば、ポット容積が小さすぎると、根域
が小さくなるために、一本当たりの根の栄養吸収率をあ
げようとして、幼苗期に必要以上に根が太く成長する。
このため、鉢広げによる慣行方法で栽培した苗木よりも
ポット崩壊後の土壌からの栄養吸収量が多くなり、初期
の成長抑制の効果が失われてしまう。逆に、容量が大き
すぎると、成長抑制が行われないし、定植時の埋設作業
性が悪くなり、幼苗期に定植することによる作業の簡便
さというメリットが薄れる。
【0013】さらに、幼苗期の適正な根域容積は植物種
類によって異なるため、複数の植物に対応するには多種
類のポットを用意しなければならない。
【0014】また、ポットの生分解速度は、土壌の状態
や水分量等の微妙な差により変化するため、同じ容積の
ポットを使用しても崩壊速度に差がつくこととなる。こ
のような崩壊速度の差は、植物固体間の成長差として現
れ、ひいては開花や結実等にもばらつきが生じる。
【0015】この発明は、前述された問題点を解決する
ことを目的として、細かな栽培管理を必要とする植物の
栽培においても、育苗管理や定植作業を簡略化できるこ
とはもとより、固体間で均一に成長させることができる
植物栽培方法、およびこの方法に使用する植物栽培用シ
ートを提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の植物栽培方法
は、前記目的を達成するために、栽培用床土(2) への接
触により経時的に生分解される樹脂シート(3) で該床土
(2) を上下2層(2a)(2b)に分割し、前記床土(2) の上層
部(2a)に、未だ定植に適するまでに成長していない複数
の苗木(4) を定植し、あるいは種子を直接播種して発芽
させた複数の苗木(4) を、根域を制限した状態で生育さ
せ、所定期間経過して当該苗木(4) が定植に適する状態
にまで成長した時期において、生分解が進行した前記樹
脂シート(3) から下層部(2b)に根を貫通させることを特
徴とするものである。
【0017】また、前記植物栽培方法に使用するシート
は、栽培用床土(2) への接触により経時的に生分解され
る樹脂を主成分とする樹脂シート(3) であって、前記栽
培用床土(2) 中において30日間に30〜60%の重量
減少を生じるように設定された生分解性樹脂組成物から
なり、厚さが0.05〜0.4mmに形成されてなるこ
とを特徴とする。
【0018】この植物栽培方法は、生分解性樹脂からな
る植物栽培用シート(3) で栽培用床土(2) を上下2層(2
a)(2b)に分割することにより上層部(2a)の土壌量を制限
し、この上層部(2a)において、幼苗期の複数の苗木(4)
を根の成長を抑制しながら育成し、所定期間経過後は生
分解によって崩壊したシート(3) から根を貫通させて広
範囲の土壌から十分な養分を得て育成しようというもの
である。前記上層部(2a)で育成する幼苗期の苗木(4)
は、別の苗床で播種し未だ定植に適するまでに成長して
いない状態のものを移植しても良いし、また前記上層部
(2a)に直接播種して発芽させたものでもどちらでもよ
い。
【0019】また、栽培用床土(2) の分割にシート(3)
を用いることにより床土(2) を大容積に分割でき、水
分、微生物、pH等の分解速度に関与する種々の要因に
関し、分割された区画内では土壌が均質化されるため、
シート(3) の分解ムラが少なくなる。また、多少の分解
ムラがあっても、早期に分解した部分を介して、あるい
はこの部分を貫通した根を介して、水分、養分や微生物
が上下層間を移動するため、未分解部分の分解が促進さ
れることとなり、結果的にシート全体の分解ムラが少な
くなる。従って、このような大容積に分割された床土
(2) の上層部(2a)において複数の苗木(4) を育成すれ
ば、小容積のポットで個別育成するよりも成長の固体差
が少なくなり、根のシート(3) 貫通時期や貫通後の成長
にも個体差が少なくなる。
【0020】また、前記苗木(4) の根域は上層部(2a)の
土壌量により制御でき、次のような理由により苗木(4)
1本につき0.2〜20リットルが好ましい。即ち、苗
木(4) 1本あたりの土壌量が、0.2リットル未満では
初期育成期の根張り容積が小さいために根まきが起こっ
たり、過度に栄養を吸収しようとして根が必要以上に太
くなり、シート(3) 崩壊後の栄養吸収力が過剰となり、
乱形などの不良果発生の原因となる。一方、土壌量が2
0リットルを越えると、広範囲の土壌から栄養分を吸収
するため、初期の成長抑制が不十分であるばかりか、苗
木(4) からシート(3) までの距離が長くなり過ぎて、シ
ート(3) 崩壊後の根が下層部(2b)の土壌まで届かずその
後の成長が阻害されることがある。また、シート(3) 上
に盛る土壌量が多くなるため、作業性の面でも好ましく
ない。特に好ましい苗木(4) 1本あたりの土壌量は0.
5〜15リットルである。なお、この発明において上層
部(2a)で育成する苗木(4) 数の制限はなく、苗木(4) 1
本あたりの土壌量が上記範囲内となるように、苗木数お
よび土壌量を設定する。
【0021】前記植物栽培用シート(3) から根を貫通さ
せるべき時期は植物の種類によって異なるが、この発明
の植物栽培用シート(3) では、根を貫通させる時期、言
い換えれば定植した後にシート(3) が生分解されて根が
貫通する程度に崩壊する時期を、シート(3) の崩壊速度
およびシート厚さによって次のように規定する。
【0022】まず、前記植物栽培用シート(3) の崩壊速
度を制御するために、シート材料である生分解性樹脂組
成物を規定する必要がある。すなわち、生分解性樹脂組
成物の主成分である樹脂は栽培用床土(2) に接触すると
その中に存在する微生物によって経時的に生分解されて
土壌に同化するものであり、かつ生分解性樹脂組成物が
前記栽培用床土(2) 中において30日間に30〜60%
の重量減少を生じるように設定されていなければならな
い。
【0023】前記樹脂として、ポリヒドロキシバリレー
ト、ポリヒドロキシブチレート、ポリ(ヒドロキシブチ
レート−ヒドロキシバリレート共重合体)等の発酵によ
って生成される樹脂、ポリカプロラクトン、ポリブチレ
ンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチ
レンアジベート、ポリテトラメチレンアジベート等の脂
肪族ポリエステルおよびその誘導体、ポリシクロヘキシ
レンジメチルアジベート等の脂環族ポリエステルおよび
その誘導体、ポリ乳酸、変成ポリビニルアルコール等の
合成樹脂を例示でき、これらの樹脂の1種または2種以
上を混合して使用できる。また、前記樹脂の他に、必要
に応じて崩壊速度を調整するための充填剤、成形性を向
上させるための可塑剤、pH調整剤等を添加しても良
く、これらの添加剤は土壌に同化するものであれば特に
限定されない。例えば、前記充填剤としては鉱物質のタ
ルクやカオリン、炭酸カルシウム、マイカ等の無機充填
剤、または澱粉、小麦粉、もみ殻、セルロース、グルテ
ン等の有機充填剤、可塑剤としてはグリセリン、エチレ
ングリコール等を使用できる。なお、pHは使用する前
記充填剤の種類および量によって調整することができ
る。これらの添加剤は、前記生分解性樹脂組成物に所定
速度の崩壊性を発現させるとともに、シートの保管性、
敷き込み作業性を良くするために、前記樹脂100重量
部に対してそれぞれ次の範囲内で配合することが好まし
い。無機充填剤は0〜50重量部が好ましく、特に0〜
20重量部が好ましい。有機充填剤は0〜70重量部が
好ましく、特に0〜40重量部が好ましい。可塑剤は0
〜100重量部が好ましく、特に0〜50重量部が好ま
しい。
【0024】前記生分解性樹脂組成物として崩壊速度が
上述の範囲から逸脱する組成のものを使用すると、後述
するシート(3) の厚さとの組み合わせではこの発明の植
物栽培方法に適した時期に崩壊させることが困難とな
る。ただし、シート(3) の崩壊速度は生分解性樹脂組成
物の配合組成のみによって単純に決まるものではなく、
栽培用床土(2) の種類、温度、pH、水分、微生物の種
類および量等の外的条件によって大きく異なるため、こ
れらの外的条件との関係において崩壊速度を設定する必
要がある。
【0025】また、前記植物栽培用シート(3) の崩壊時
期を制御するためには、前述の崩壊速度だけでなく、シ
ート厚さを規定する必要がある。すなわち、植物栽培用
シート(3) 厚さが0.05mm未満では、定植後速やか
に崩壊して栽培用床土(2) に同化してしまい必要な成長
抑制がなされない。また、シート(3) の強度も低下して
破れやすくなり、扱いにくいものとなる。一方、0.4
mmを超えて厚くなると、崩壊時期が遅くなりすぎて必
要とされる成長抑制期間を過ぎても根がシート(3) を貫
通できないために、その後の成長が阻害されてしまう。
また、これ以上に厚くして生分解性樹脂組成物の組成調
整によって崩壊時期を早めようとすれば、材料コストが
上がって好ましくない。したがって、植物栽培用シート
(3) の厚さは,0.05〜0.4mmとする必要があ
り、特に0.1〜0.3mmが好ましい。
【0026】また、この発明の植物栽培方法において
は、その植物の栽培に必要とされる成長抑制期間に応じ
て使用する植物栽培用シート(3) を選択し、苗木を栽培
用床土(2) の上層部(2a)に定植する時期あるいは播種す
る時期は植物栽培用シート(3)の崩壊時期を勘案して根
を貫通させるべき時期から逆算して設定すれば良い。た
だし、厳密に言うと、シート(3) の生分解は土壌に接触
した時点から始まるので、床土(2) にシート(3) を敷込
んでから苗木を移植するまでの期間、あるいは直接播種
する場合は発芽するまでの期間の分解分を考慮して、シ
ート(3) の組成および厚さを選択する必要がある。トマ
トの栽培を例に挙げると、植物栽培用シート(3) として
厚さが0.05〜0.3mmで40〜50%程度の重量
減少のあるものを使用し、定植後20〜40日程度で根
を貫通させるように栽培管理することが好ましい。
【0027】さらに、前記植物栽培用シート(3) は、必
要に応じて前記充填剤を組み合わせて添加することによ
って、pHを5〜8とされた生分解性樹脂組成物からな
るものが好ましい。これは、前記植物栽培用シート(3)
のpHが栽培用床土(2) のpHと著しく異なると、シー
ト(3) の分解によって栽培用床土(2) のpHが変化して
植物の生育を阻害するおそれがあるためである。pHを
前記範囲に規制した植物栽培用シート(3) は、トマト、
ピーマン、ナス等のナス科植物、キュウリ、メロン等の
ウリ科植物をはじめとして多種の植物の栽培に適する。
【0028】
【作用】この発明の植物栽培方法に使用する樹脂シート
(3) は、栽培用床土(2) への接触により経時的に生分解
される樹脂を主成分とし、前記栽培用床土(2) 中におい
て所定の速度で崩壊するように設定された生分解性樹脂
組成物からなり、かつシート(3) の厚さが所定範囲内に
規定されている。そのため、この植物栽培用シート(3)
を栽培用床土(2) 中に敷き込むと、所定期間経過するま
ではシート(3) の形状は保たれているが、徐々に生分解
が進行して所定期間が経過すると形状が崩壊し、最終的
に土壌に同化する。このような植物栽培用シート(3) を
用いて、次のような方法により植物を栽培することがで
きる。
【0029】前記植物栽培用シート(3) により栽培用床
土(2) を上下2層(2a)(2b)に分割し、上層部(2a)に、未
だ定植に適するまでに成長していない状態で定植した複
数の苗木(4) 、あるいは上層部(2a)に直接播種して発芽
させた複数の苗木(4) は、シート(3) が崩壊するまでは
上層部(2a)の少量の土壌のみで育成されるために、該苗
木(4) は成長抑制を受けながら成長し、かつシート(3)
の分解の進行にともなって成長抑制の度合いが徐々に低
減されながら成長する。即ち、従来の栽培方法において
は成長抑制期間を経て定植を行っていたが、この発明で
は成長抑制期間の途中で定植地に移植、あるいは定植地
へ播種することになり、定植後も成長抑制期間が続行
し、かつ鉢広げを行ったと同じ状態となる。そして、所
定期間経過して前記植物栽培用シート(3) が崩壊する
と、根は該シート(3) を貫通して下層部(2b)を含む広い
範囲から十分な養分を吸収できるようになり、従来の栽
培方法における定植と同じ状態となる。
【0030】また、1つの区画(上層部)内の土壌で複
数の苗木(4) を育成することにより、個々の苗木(4) の
根のシート(3) 貫通時期が均一化されるため、貫通後の
成長も均一化され、最終的な開花や結実に至るまでの成
長の個体差を少なくすることができる。
【0031】さらに、前記苗木(4) の根域は床土(2) の
上層部(2a)の容積であるから、シート(3) 上部に盛上げ
る土壌量によって容易に調節でき、多種類の植物への対
応が容易である。特に、苗木(4) 1本あたりの土壌量を
0.2〜20リットルに設定することにより、適正な成
長抑制がなされる。
【0032】また、前記植物栽培用シート(3) として、
pHを5〜8に調整した生分解性樹脂組成物からなるも
のを使用すると、前記栽培用床土(2) の有するpHに予
め調整されているため、シート(3) が分解されても栽培
用床土(2) を栽培植物にとって好適なpHに保つことが
できる。
【0033】
【実施例】次に、この発明にかかる植物栽培方法および
この方法に使用する植物栽培用シートの具体的実施例に
ついて説明する。
【0034】[植物栽培用シートの製作]植物栽培用シ
ートを製作するに際し、シート材料として後掲の表1に
示す樹脂および無機充填剤を用意した。
【0035】まず、これらの材料を後掲の表2乃至表4
の各例に示すものを単独で、あるいは混合して、所定の
pHの生分解性樹脂組成物を調製した。そして、これら
の組成物を押出およびカレンダー加工等の常法により、
表2乃至表4に示す厚さのシートを製作した。なお、各
表におけるシートのpHは、微粉砕品5gを純水100
mlに浸漬して室温下で24時間攪拌し、その上澄液に
ついて測定した値である。
【0036】さらに、比較例9および10においては、
前記シートから図2に示すような円筒形ポット(11)を真
空成形し、さらに底部に排水孔(12)に設けた。これらの
円筒形ポット(11)の直径(d)および高さ(h)を表4
に示す。
【0037】[栽培試験]前述のようにして製作した各
例のシートおよびポットを用いて、次のような栽培方法
によりトマトを栽培した。
【0038】1.栽培場所および栽培方法の概要 栽培場所は、奈良県橿原市四条町 奈良県農業試験場本
場のハウス内であり、ハウス半促成栽培法に従って19
95年1月8日に播種を行い、同年8月10日に収穫を
終えた。ハウス内温度は、栽培全期間を通じて気温10
〜20℃、地温15〜20℃とした。
【0039】2.育苗 播種 穂木としてタキイ種苗社製の桃太郎、台木として野菜試
験場製のLS−89を使用した。播種は1995年1月
8日に行い、床土としてピートモスおよびバームキュラ
イトを1:3にブレンドしたものを使用し、育苗箱内に
それぞれの種子をすじ播きした。
【0040】鉢上げ 播種後10日経過時の1月18日に、発芽した穂木およ
び台木の子葉を、ヤンマー社製のポリスチレン製セルト
レイに1株ずつ移植した。育苗用床土としてヤンマー社
製の野菜養土を使用した。
【0041】接ぎ木 播種後39日経過時に、本葉が2〜3枚に成長した穂木
を斜め接ぎ法により台木に接いだ。
【0042】上述の〜の育苗期間において、1日に
1回灌水し、5日に1回の割合で液肥を与えた。
【0043】3.定植 定植用畝の準備 定植用床土は、田土76リットルおよびピートモス38
リットルにpH調整のために苦土石灰76gを加えて原
土とし、この原土1リットルにつきロング化学肥料(成
分比 窒素:リン酸:カリ=14:12:14)を5.
1gの割合で混合したものを使用した。
【0044】そして、実施例1乃至7および比較例2乃
至8においては、図1(a)(b)に示すような定植用
畝(1) を作った。定植用畝(1) は、120cmの間隔
(W)で前記床土(2) を盛上げた上に、前記植物栽培用
シート(3) を敷き、さらに同じ床土(2) を盛上げて該床
土(2) を上下2層(2a)(2b)に分割するものとした。ま
た、図1(b)に示すように、この定植用畝(1) は前記
植物栽培用シート(3) により畝(1) の長さ方向に320
cm(L)毎に床土(2) を区切るとともに、シート(3)
の全周縁部が床土(2) からはみ出した状態で上層部(2a)
の床土(2) を盛上げ、一定量の床土(2) がシート(3) に
より分割され、かつ各区画内の床土は他の区画の床土と
接触させないようにした。各例で、上層部の横幅(A)
および深さ(B)は表2および表3に示す大きさに変化
させ、このような定植用畝(1) を各シートにつき2区画
用意した。
【0045】また、比較例1、9、10では、図3およ
び図4に示すように、シートで床土を分割することな
く、上記定植用畝(1) と同じ大きさに床土(2) を盛上げ
て定植用畝(13)を作った。
【0046】実施例 各実施例おいて、播種後48日経過時に、接ぎ木部分の
活着が完了し本葉が2〜3枚に成長した苗木(4) 各14
株をセルトレイから取出し、図1に示すように、上記定
植用畝(1) の1区間につき7株を苗間距離(D)が40
cmとなるように定植した。各表に苗木1本当たりの土
壌量(リットル)を併せて示す。
【0047】比較例 比較例1においては、図3に示すように、シートにより
床土を分割しない定植用畝(13)に、14本の苗木(4) を
苗間距離(D)が40cmとなるように定植した。
【0048】比較例2乃至8においては、図1に示す実
施例と同様に、シートにより上下2層に分割した定植用
畝(1) に、1区間につき7株を苗間距離(D)が40c
mとなるように定植した。
【0049】比較例9および10においては、図4に示
すように、14個の円筒形ポット(11)に前記定植用床土
(2) を満し、各ポット(11)につき1本の苗木(4) を移植
したのち、ポット(11)を装着したままで、床土を分割し
ない定植用畝(13)に、苗間距離(D)が40cmとなる
ように定植した。
【0050】対照例 前述の苗木14株について、従来の栽培法で推奨される
2回の鉢広げの後に定植を行った。第1回の鉢広げは播
種後48日経過時に行い、前記セルトレイから苗木を取
出して9cm鉢に移植した。第2回の鉢広げは播種後6
0日経過時に行い、前記9cm鉢から苗木を取出して1
5cm鉢に移植した。移植用床土には育苗期と同じ野菜
養土を用いた。定植は本葉10枚で1段花房が開花する
直前の播種後85日経過時に行い、前記15cm鉢から
苗木を取出して定植用鉢に植え付けた。なお、この定植
用床土には、前記各実施例および比較例と同じものを使
用した。
【0051】4.定植後の栽培管理 通常の栽培管理方法に従い、ホルモン処理、追肥、摘
果、摘芯を行った。ホルモン剤および肥料の種類および
量は、各実施例、各比較例、対照例で全く同じである
が、処理時期は各テスト個体の生育状況に合わせて行っ
た。摘果は1、2段花房は4果、3段花房以上は5果と
した。摘芯は8段果房で行い、7段取りとした。
【0052】5.評価方法 各実施例および比較例の定植後30日経過時(播種後
78日経過時)に、テスト個体14株のうち7株につい
て、定植用畝から苗木(4) を抜き取るとともに、シート
(3) またはポット(11)を取出し、シート(3) 等の崩壊度
と苗木の生育度を観察した。シート(3) 等の崩壊度はテ
スト前のシートまたはポット重量に対する重量減少率
(%)および外観観察で評価し、苗木の生育度は地上部
の重量等により評価し、いずれも7株の平均値とした。
表2乃至表4にこれらの評価結果を併せて示す。なお、
表2に示す対照例については、定植後2日経過時におけ
る生育度であり、7株の平均値である。
【0053】各例の残りの7株については栽培を続行
して果実を収穫をした。全ての株について収穫を終了し
た7月23日に、定植用畝(1)(13) からシート(3) 等を
抜き取って重量減少率を調べた。表2乃至表4に、シー
ト(3) 等の重量減少率および収穫結果を7株の平均値で
示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】表2乃至表4から明らかなように、この発
明の植物栽培用シート(1) を使用した実施例1〜7は、
いずれも定植後30日経過時には根がシート(1) を貫通
して順調に成長し、品質、量ともに良好な収穫であり、
鉢広げを行った後に定植するという従来方法で栽培した
対照例に匹敵するものであった。これらの比較により、
収穫結果の点で、鉢広げの省略やシートの使用に何等問
題がないことを確認しえた。
【0059】前記各実施例に対して、シート(1) で定植
用畝を上下に分割して成育制御を行わなかった比較例1
では、育苗期の成長抑制がなされないために乱形果の発
生率が高かった。また、土壌中で分解されない樹脂製の
シートを用いた比較例2では、定植後30日経過時でも
根が貫通せず成長が阻害されたために収穫量が悪かっ
た。また、比較例5および比較例6のシートは、pHが
トマトの栽培に適していなかった。また、比較例7は、
定植用床土の上層部の土壌量が過少であり定植後の根域
が狭いために根が太くなり、シート崩壊後の栄養吸収が
多すぎるため、乱形果の発生率が高かった。一方、比較
例8は、上層部の土壌量が過多で初期の成長抑制がなさ
れないため、シート崩壊後の成長後期に根が貫通せず成
長が阻害され、収穫量が少なく乱形果の発生率も高かっ
た。
【0060】また、ポットにより成育制御した比較例9
および比較例10では、ポットの分解速度にばらつきが
あり、それは即固体間の成長差として現れ、収穫量、品
質ともにばらつきがあった。特に、ポット容量の小さい
比較例9は、育苗期の根域が狭いために1本当たりの根
が太くなり、ポット崩壊後はどの固体も栄養吸収量が多
すぎ、乱形果の発生率が高かった。一方、ポット容量の
大きい比較例10では、比較例9よりも根域が広がりポ
ット崩壊時の根の太さは良好で崩壊後の栄養吸収量も適
正であった反面、定植作業時の作業性が悪く、固体間で
の生育度合いの差が大きく、乱形果の発生率も高かっ
た。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明の植物栽培方法
は、栽培用床土への接触により経時的に生分解される樹
脂シートで該床土を上下2層に分割し、前記床土の上層
部において、幼苗期の複数の苗木を根域を制限した状態
で生育させ、所定期間経過して当該苗木が定植に適する
状態にまで成長した時期において、生分解が進行した前
記樹脂シートから下層部に根を貫通させるものであるか
ら、シートが崩壊するまでは、苗木は成長抑制を受けな
がら、かつ徐々に成長抑制の度合いが低減されながら育
成され、鉢広げを行ったと同様の効果が得られる。そし
て、シートの崩壊後は、根がシートを貫通するために、
苗木は広い範囲の栽培用床土から養分を得て抑制を受け
ることなく成長する。したがって、育苗期に成長抑制を
必要とする植物の栽培において、鉢広げを省略でき、定
植時にもポットから苗木を取出す必要がなくなって、育
苗管理や定植作業が簡単になるとともに、定植時に苗木
を傷める危険もなくなる。また、1つの区画(上層部)
内の土壌で複数の苗木を育成することにより、個々の苗
木の根のシート貫通時期が均一化されるため、貫通後の
成長も均一化され、最終的な開花や結実に至るまでの成
長の個体差を少なくすることができる。
【0062】また、前記苗木の根域は床土の上層部の容
積であるから、シート上部に盛上げる土壌量によって容
易に根域を調節でき、多種類の植物への対応が容易であ
る。また、床土にシートを敷き込み、さらにその上に床
土を盛上げる作業は、多数のポットの埋設する作業に比
べて簡単である。
【0063】さらに、前記栽培用床土の上層部におい
て、苗木1本あたりの土壌量を0.2〜20リットルに
設定することにより、特に適正な成長抑制がなされる。
【0064】前記植物栽培用シートは、栽培用床土への
接触により経時的に生分解される樹脂を主成分とする樹
脂シートであって、前記栽培用床土中において30日間
に30〜60%の重量減少を生じるように設定された生
分解性樹脂組成物からなり、厚さが0.05〜0.4m
mに形成されてなるため、上述したような幼苗期の成長
抑制を適正に行うことができる。また、シートは最終的
に土壌に同化されるため、収穫後にシートを回収する必
要がなく、そのまま次の栽培に備えることができる。
【0065】また、pH5〜8の生分解性樹脂組成物か
らなる植物栽培用シートは、ナス科植物、ウリ科植物を
はじめとする幅広い植物の栽培に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる植物栽培方法を示すものであ
り、(a)は定植用畝の幅方向の断面図、(b)は定植
用畝の長さ方向の断面図である。
【図2】比較例に用いた植物栽培用ポットの斜視図であ
る。
【図3】比較例の植物栽培方法を示す断面図である。
【図4】他の比較例の植物栽培方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2…栽培用床土(定植用床土) 2a…上層部 2b…下層部 3…植物栽培用シート(樹脂シート) 4…苗木

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培用床土(2) への接触により経時的に
    生分解される樹脂シート(3) で該床土(2) を上下2層(2
    a)(2b)に分割し、前記床土(2) の上層部(2a)に、未だ定
    植に適するまでに成長していない複数の苗木(4) を定植
    し、あるいは種子を直接播種して発芽させた複数の苗木
    (4) を、根域を制限した状態で生育させ、所定期間経過
    して当該苗木(4) が定植に適する状態にまで成長した時
    期において、生分解が進行した前記樹脂シート(3) から
    下層部(2b)に根を貫通させることを特徴とする植物栽培
    方法。
  2. 【請求項2】 前記栽培用床土(2) の上層部(2a)は、土
    壌量が苗木(4) 1本につき0.2〜20リットルに設定
    されている請求項1に記載の植物栽培方法。
  3. 【請求項3】 栽培用床土(2) への接触により経時的に
    生分解される樹脂を主成分とする樹脂シート(3) であっ
    て、前記栽培用床土(2) 中において30日間に30〜6
    0%の重量減少を生じるように設定された生分解性樹脂
    組成物からなり、厚さが0.05〜0.4mmに形成さ
    れてなることを特徴とする植物栽培用シート。
  4. 【請求項4】 前記生分解性樹脂組成物はpH5〜8と
    されたものである請求項3に記載の植物栽培用シート。
JP11859496A 1996-05-14 1996-05-14 植物栽培方法および植物栽培用シート Pending JPH09298944A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109873A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nangoku Kosan Kk 果菜類の多段階根域制限栽培方法とその装置
US7869996B2 (en) 2006-11-22 2011-01-11 Multimodal Technologies, Inc. Recognition of speech in editable audio streams

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JP2008109873A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nangoku Kosan Kk 果菜類の多段階根域制限栽培方法とその装置
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