JPH09298598A - 音像定位装置 - Google Patents

音像定位装置

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JPH09298598A
JPH09298598A JP8108829A JP10882996A JPH09298598A JP H09298598 A JPH09298598 A JP H09298598A JP 8108829 A JP8108829 A JP 8108829A JP 10882996 A JP10882996 A JP 10882996A JP H09298598 A JPH09298598 A JP H09298598A
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speaker
signal
speakers
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JP8108829A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kawada
眞一 川田
Masaharu Shimada
正治 島田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカ2個で、複数対地からの音声の音像
をそのスピーカ間の任意の位置に結ばせることにより、
安価に臨場感を持たせた通信等を可能にする。 【解決手段】 例えば、通信回線50−1から音声信号
が送られてくると、予め設定された音源(スピーカ3
1、仮想音源34−1R)の音の強さS1L,S
信号が等化器60−1L,60−1Rに入力され、伝達
関数によって演算されて加算器70L,70Rから、左
右のスピーカ31,32から発生する音の強さSSL
SRに対応した信号が出力される。この信号により、
増幅器41,42の増幅度が設定され、通信回線50−
1から送られてきた音声信号が増幅され、スピーカ3
1,32から音声が発生する。この音声は、スピーカ3
1と仮想音源34−1Rから発生したように話者21に
聞こえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、通信回線
を通じて複数地点間接続する多地点間通信を用いた映像
会議装置や音声会議装置等に適用されるもので、複数地
点にいる複数の人々があたかも1つの部屋にいるように
相互に会話を行える臨場感通信等が可能な音像定位装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数地点を通信回線で接続する
多地点間通信を用いた多地点会議装置において、臨場感
を出すために各地点からの音声が通話者の前方の異なる
位置から聞こえるようにする事が考えられる。これを実
現するには、各地点毎に事なるスピーカ(ステレオの場
合は、複数のスピーカ)を配置して、各地点の音声をそ
れぞれのスピーカから出力するようにすればよい。N対
地との通信で、各地点と通常の2チャネルステレオで通
信する場合の音声再生装置を図2に示す。図2は、従来
の多地点会議装置におけるN地点の2チャネルステレオ
音声を再生する音声再生装置の概略の構成図である。こ
の音声再生装置では、N対地と通信している話者(当
然、聞き手である聴者でもある)1の近くにマイクロホ
ン2が設けられている。話者1の正面の±30°の範囲
内には、この話者1を中心とした同心円上に、複数対N
のスピーカ11−1L,11−1R〜11−NL,11
−NRが配置されている。スピーカ11−1L,11−
1Rは通信回線12−1を介して対地13−1からの左
右の音声を再生するものである。同様に、スピーカ11
−2L,11−2Rは通信回線12−2を介して対地1
3−2からの左右の音声を再生するもの、スピーカ11
−NL,11−NRは通信回線12−Nを介して対地1
3−Nからの左右の音声を再生するものである。
【0003】このような音声再生装置において、各地点
の音源からの音声は、話者1の前方で各対地13−1〜
13−Nの左右のスピーカ11−1L,11−1R〜1
1−NL,11−NRの間に音像を結ぶこととなる。例
えば、対地13−1からの音声は、話者1の前方で左の
スピーカ11−1Lと右の11−1Rとの間に音像を結
ぶ。これにより、各対地13−1〜13−1Nからの音
声は、話者1の前方の異なる位置から聞こえてくること
になり、各対地13−1〜13−Nの通話者があたかも
その場のぞれぞれの場所にいて会話を行っているよう
に、臨場感を持たせることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多地点間通信における音声再生装置では、ステレオ方式
を採用しているので、各対地13−1〜13−N毎に2
個のスピーカ(例えば、11−1L,11−1R)を必
要とする。また、モノラル方式でも、各対地11−1
L,11−1R〜11N−L,11−NR毎に1個のス
ピーカ(例えば、11−1L)を必要とする。そのた
め、対地数が増えれば、スピーカ11−1L,11−1
R〜11−NL,11−NRの数も多くなり、装置の規
模が型化してコスト高になるという問題があり、これを
解決することが困難であった。本発明は、前記従来技術
が持っていた課題として、多地点間通信に臨場感を持た
せようとすると、装置規模が大型化してコスト高になる
という点について解決した多地点間通信等における音像
定位装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、多地点間通信等における音像定位装
置において、聴者の前方の左右に配置され、第1の駆動
信号に基づき左側の第1の音声を発生する第1のスピー
カ、及び第2の駆動信号に基づき右側の第2の音声を発
生する第2のスピーカと、等化手段と、加算手段と、増
幅手段とを備えている。前記等化手段は、前記第1と第
2のスピーカの間の任意の位置に予め設定された複数の
仮想音源と前記聴者との間、及び前記第1,第2のスピ
ーカと前記聴者との間の空間的かつ音響的な伝達関数が
予め与えられており、前記第1,第2のスピーカ及び前
記複数の仮想音源のうちの音像生成の対象となる音源の
音の強さの信号を入力し、この入力信号と該伝達関数と
に基づき、前記第1,第2のスピーカ及び前記複数の仮
想音源に対応して、前記第1のスピーカから発生させる
音の強さに応じた第1の信号を複数個生成して出力する
と共に、前記第2のスピーカから発生させる音の強さに
応じた第2の信号を複数個生成して出力するものであ
る。前記加算手段は、前記複数の第1の信号を加算して
第1の加算信号を出力すると共に、前記複数の第2の信
号を加算して第2の加算信号を出力するものである。さ
らに、前記増幅手段は、入力音声信号を前記第1の加算
信号に基づき増幅して前記第1のスピーカに与える第1
の駆動信号を出力すると共に、その入力音声信号を前記
第2の加算信号に基づき増幅して前記第2のスピーカに
与える第2の駆動信号を出力するものである。
【0006】第2の発明では、請求項1の発明の等化手
段が、前記第1,第2のスピーカ及び前記複数の仮想音
源の数に対応して複数個設けられた等化器を有し、これ
らの各等化器が次のように構成されている。即ち、前記
各等化器は、前記音像生成の対象となる音源の音の強さ
の信号を入力し、次式に基づき、前記第1のスピー
カから発生させる音の強さSLに応じた第1の信号、及
び前記第2のスピーカから発生させる音の強さSRに応
じた第2の信号を生成して出力する構成にしている。 SL=(HOL*HRR−HRL*HOR)*S
(HLL*HRR−HLR*HRL) SR=(HOR*HLL−HOL*HLR)*S
(HLL*HRR−HLR*HRL) 但し、HLL,HLR;第1のスピーカから聴者の左右
の耳までの各伝達関数 HRL,HRR;第2のスピーカから聴者の左右の耳ま
での各伝達関数 HOL,HOR;生成される音像から聴者の左右の耳ま
での各伝達関数 第1及び第2の発明によれば、以上のように音像定位装
置を構成したので、音像生成の対象となる音源の音の強
さの信号が等化手段に入力されると、この等化手段で
は、入力された信号と予め与えられた伝送関数とに基づ
き、第1,第2のスピーカ及び複数の仮想音源に対応し
て、該第1のスピーカから発生させる音の強さに応じた
第1の信号を複数個生成して出力すると共に、該第2の
スピーカから発生させる音の強さに応じた第2の信号を
複数個生成して出力する。等化手段から出力された複数
の第1の信号は、加算手段によって加算されて第1の加
算信号が生成されると共に、複数の第2の信号が該加算
手段で加算されて第2の加算信号が生成される。第1の
加算信号に基づき、入力音声信号が増幅手段で増幅され
て第1の駆動信号が生成されると共に、第2の加算信号
に基づき、その入力音声信号が該増幅手段で増幅されて
第2の駆動信号が生成される。そして、第1の駆動信号
で第1のスピーカが駆動されて第1の音声が発生すると
共に、第2の駆動信号で第2のスピーカが駆動されて第
2の音声が発生する。これらの第1と第2の音声によ
り、第1と第2のスピーカ間の所定の位置に音像が結ば
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】図3(a),(b)は、本発明の
実施形態を示す多地点間通信を用いた多地点会議装置に
おける音像定位装置の原理説明図であり、同図(a)は
2個のスピーカによる音像生成の説明図、及び同図
(b)は2個のスピーカで音像を生成する等化器の構成
図である。まず、図3(a),(b)を参照しつつ、2
個のスピーカによってこれらのスピーカ間の任意の一点
に音像を置く方法(即ち、音像を定位する方法)を説明
する。図3(a)において、話者(当然、聞き手である
聴者でもある)21の前方の左右には、左側の第1のス
ピーカ31と右側の第2のスピーカ32とが配置されて
いる。第1のスピーカ31と第2のスピーカ32との間
の所定位置に、これらによる音像33が生成されたもの
とする。通信回線等を通して送られてきた音声信号S5
1,S52は、増幅手段である増幅器41,42でそれ
ぞれ所定のレベルに増幅され、その増幅された第1,第
2の駆動信号S41,S42によって第1,第2のスピ
ーカ31,32がそれぞれ駆動され、該第1のスピーカ
31から音の強さSLの第1の音声が発生すると共に、
該第2のスピーカ32から音の強さSRの第2の音声が
発生するようになっている。
【0008】ここで、音像33の音の強さをSとす
る。また、第1のスピーカ31から話者21の左右の耳
までの伝達関数をそれぞれHLL及びHLRとし、第2
のスピーカ32から話者21の左右の耳までの伝達関数
をそれぞれHRL及びHRRとし、さらに、音像33か
ら話者21の左右の耳までの伝達関数をそれぞれHOL
及びHORとする。増幅器41,42の第1,第2の駆
動信号S41,S42によって第1,第2のスピーカ3
1,32がそれぞれ駆動され、該第1,第2のスピーカ
31,32から音の強さSL,SRの第1,第2の音声
がそれぞれ発生すると、この第1,第2の音声が話者2
1の左右の耳へ伝達される。このとき、話者21の左右
の耳元での音の強さをそれぞれSEL及びSERとする
と、これらの音の強さSELL,SERは次式(1),
(2)で表わされる。 SEL=SL*HLL+SR*HRL=S*HOL ・・・(1) SER=SL*HLR+SR*HRR=S*HOR ・・・(2) (1)式と(2)式より、第1,第2のスピーカ31,
32から発生する音の強さSL,SRを求めると、次式
(3),(4)となる。 SL=(HOL*HRR−HOR*HRL)*S/ (HLL*HRR−HLR*HRL) ・・・(3) SR=(HOR*HLL−HOL*HLR)*S/ (HLL*HRR−HLR*HRL) ・・・(4) そのため、第1,第2のスピーカ31,32及び生成す
る音像33と、話者21とのそれぞれの空間の伝達関数
LL,HLR,HRL,HRR,HOL,HORを予
め測定しておけば、第1,第2のスピーカ31,32の
間の任意の位置に音像33を生成することが可能とな
る。このような2個のスピーカ31,32で音像33を
生成するための等化器の構成が、図3(b)に示されて
いる。
【0009】図3(b)の等化器60は、予め設定した
音像33の音の強さSの信号を(HLL*HRR−H
LR*HRL)で除算する除算手段61を有し、この出
力側に、伝達関数HOLを乗算する乗算手段62と、伝
達関数HORを乗算する乗算手段63とが接続されてい
る。乗算手段62の出力側には、伝達関数HRRを乗算
する乗算手段64と、伝達関数HLRを乗算する乗算手
段65とが接続されている。乗算手段63の出力側に
は、伝達関数HRLを乗算する乗算手段66と、伝達関
数HLLを乗算する乗算手段67とが接続されている。
乗算手段64と66の出力側には、減算手段68が接続
され、さらに乗算手段65と67の出力側に、減算手段
69が接続されている。減算手段68は、乗算手段64
の乗算結果から乗算手段66の乗算結果を減算し、この
減算結果により増幅器41の増幅度を設定して第1のス
ピーカ31から音の強さSLの第1の音声を出力させる
ものである。また、減算手段69は、乗算手段65の乗
算結果から乗算手段67の乗算結果を減算し、この減算
結果により増幅器42の増幅度を設定して第1のスピー
カ32から音の強さSRの第2の音声を出力させるもの
である。
【0010】図3(b)の等化器60では、予め設定し
た音像33の音の強さSの信号が入力されると、この
信号が乗算手段61によって(HLL*HRR−HLR
*HRL)で除算される。除算手段61の除算結果に対
し、乗算手段62によって伝達関数HOLが除算される
と共に、乗算手段63によって伝達関数HORが乗算さ
れる。乗算手段62の乗算結果に対し、乗算手段64で
伝達関数HRRが乗算されると共に、乗算手段65で伝
達関数HLRが乗算される。乗算手段63の乗算結果に
対し、乗算手段66で伝達関数HRLが乗算されると共
に、乗算手段67で伝達関数HLLが乗算される。減算
手段68では、乗算手段64の乗算結果から乗算手段6
6の乗算結果を減算し、第1のスピーカ31から音の強
さSLの第1の音声を発生させるための増幅度設定用の
信号を出力する。さらに、減算手段69では、乗算手段
65の乗算結果から乗算手段67の乗算結果を減算し、
第2のスピーカ32から音の強さSRの第2の音声を発
生させるための増幅度設定用の信号を出力する。
【0011】すると、図3(a)の増幅器41,42の
増幅度が所定の値に設定されるので、通信回線等を通し
て送られてきた音声信号S51,S52が、該増幅器4
1,42で所定のレベルに増幅される。この増幅器4
1,42で増幅した第1,第2の駆動信号S41,S4
2によって第1,第2のスピーカ31,32が駆動さ
れ、該第1,第2のスピーカ31,32から音の強さS
L,SRの音声が発生する。この音声は、話者21にと
っては音像33からの音声として聞こえる。このような
音像定位方法の原理を用いた音像定位装置を図1
(a),(b)に示す。図1(a),(b)は本発明の
実施形態を示す多地点会議装置における音像定位装置の
説明図であり、同図(a)は2個のスピーカでN地点の
音像を生成する場合の音像の位置を示す図、及び同図
(b)は各地点の音声から左右2個のスピーカの音声を
作るための構成図である。この図1(a),(b)にお
いて、図3(a),(b)中の要素と共通の要素には共
通の符号が付されている。
【0012】図1(a)の音像定位装置では、話者21
の近くにマイクロホン22が設けられ、複数の地点との
通話が可能なようになっている。話者21の前方には、
この話者21を中心とした同心円上に左側の第1のスピ
ーカ31と右側の第2のスピーカ32とが配置されてい
る。この第1,第2のスピーカ31,32は、図2のス
ピーカ11−1L,11−NRに対応するものである。
同心円上に配置された第1のスピーカ31と第2のスピ
ーカ32との間には、図2のスピーカ11−1R,11
−2L,11−2R,…,11−NLに対応する仮想音
源34−1R,34−2L,34−2R,…,34−N
Lが予め設定されている。第1のスピーカ31の音の強
さをS1L、第2のスピーカ32の音の強さをSNR
し、これらの第1と第2のスピーカ31,32間に設定
された仮想音源34−1R,34−2L,34−2R,
…,34−NLの音の強さをそれぞれS ,S2L
2R,…,SNLとする。これらの第1,第2のスピ
ーカ31,32及び仮想音源34−1R〜34−NLの
音源のうち、ある地点の左右の音源(例えば、34−2
L及び34−2R)は、相互に関連があり、互いに干渉
し合う。そのため、仮想音源34−2Lと34−2Rと
の間に、音像33−2が結像される。
【0013】第1,第2のスピーカ31,32には、増
幅手段である増幅器41,42がそれぞれ接続され、こ
れらの増幅器41,42に音声信号伝送用の通信回線5
0−1〜50−Nが接続されている。増幅器41は、通
信回線50−1〜50−Nから送られてくる音声信号を
増幅し、その増幅した第1の駆動信号S41によって第
1のスピーカ31を駆動し、該スピーカ31から音の強
さS1Lの第1の音声を発生させるものである。増幅器
42は、通信回線50−1〜50−Nから送られてくる
音声信号を増幅し、その増幅した第2の駆動信号S42
によって第2のスピーカ32を駆動し、該スピーカ32
から音の強さSNRの第2の音声を発生させるものであ
る。図1(b)の構成では、複数の等化器60−1L,
60−1R,…,60−NRからなる等化手段が設けら
れている。各等化器60−1L〜60−NRは、図1
(a)の音源の音の強さS1L〜SNRの信号をそれぞ
れ入力し、第1のスピーカ31の増幅度を設定するため
の第1の信号S60−1L1,S60−1R1,…,S
60−NR1と、第2のスピーカ32の増幅度を設定す
るための第2の信号S60−1L2,S60−1R2,
…,S60−NR2とをそれぞれ出力するものである。
各等化器60−1L〜60−NRは、図3(b)の等化
器60と同一の構成であるが、その各伝達関数は第1,
第2のスピーカ31,32の位置に合わせて調整されて
おり、これらの出力側に、加算回路70L,70Rから
なる加算手段が接続されている。
【0014】加算器70Lは、各等化器60−1L〜6
0NRから出力される第1の信号S60−1L1〜S6
0−NR1を加算し、第1のスピーカ31から音の強さ
の第1の音声を発生させるための増幅度設定用の
第1の加算信号を出力するものである。加算器70R
は、各等化器60−1L〜60−NRから出力される第
2の信号S60−1L2〜S60−NR2を加算し、第
2のスピーカ32からSSRの第2の音声を発生させる
ための増幅度設定用の音の強さの第2の加算信号を出力
するものである。次に、図1(a)の通信回線50−1
〜50−Nから音声信号が送られてきた場合の動作を説
明する。
【0015】例えば、通信回線50−1から音声信号が
送られてくると、その通信回線50−1に対応する音源
(即ち、左側の第1のスピーカ31及びその右側の仮想
音源34−1R)の音の強さS1L,S1Rの信号が、
図1(b)の等化器60−1L,60−1Rにそれぞれ
入力される。等化器60−1L,60−1Rでは、
(3)式及び(4)式に従い、第1の信号S60−1L
1,S60−1R1と第2の信号S60−1L2,S6
0−1R2とを出力する。第1の信号S60−1L1,
S60−1R1は、加算器70Lで加算され、音の強さ
SLに対応する第1の加算信号が出力される。さら
に、第2の信号S60−1L2,S60−1R2は、加
算手段70Rで加算され、音の強さSSRに対応する第
2の加算信号が出力される。
【0016】加算器70Lから出力された第1の加算信
号によって増幅器41の増幅度が設定されると共に、加
算器70Rから出力された第2の加算信号によって増幅
器42の増幅度が設定される。この増幅器41,42の
増幅度で、通信回線50−1から送られてきた音声信号
がそれぞれ増幅され、第1,第2の駆動信号S41,S
42が出力される。そして、第1,第2の駆動信号S4
1,S42によって第1,第2のスピーカ31,32が
駆動され、音の強さS1L(SSL),S
NR(SSR)の第1,第2の音声が発生する。この第
1,第2の音声は、第1のスピーカ31とこの右側の仮
想音源34−1Rとの間に結像される音像からの音声と
して、話者21に聞こえる。以上のように、本実施形態
によれば、左右2個のスピーカ31,32により、複数
地点のステレオ音声を、各地点毎に話者前方の異なる位
置に音像を結像することが可能になる。これにより、安
価に臨場感のある多地点間通信を実現できるという効果
がある。なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、
種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば
次の(1)〜(3)のようなものがある。
【0017】(1) 図3(b)の等化器60は、各手
段61〜69を個別回路で構成する以外に、プログラム
制御されるプロセッサを用いて構成してもよい。あるい
は、各手段61〜69のデータを予めメモリに記憶して
おき、音の強さSの信号をアドレス入力として、音の
強さSL,SRに対応する信号を読出すようにしてもよ
い。このようなメモリを用いた構成にすれば、音の強さ
SL,SRに対応する信号を高速に出力できる。 (2) 上記実施形態では、多地点間通信として多地点
会議装置について説明したが、他の多地点間通信等の複
数の仮想音源を有するシステムに用いれば、左右2個の
カピーカ31,32で、それぞれの仮想音源を空間的に
異なる位置に音像を結ばせることができる。 (3) 上記実施形態では、2個のスピーカ31,32
を用いて話者21の前方に音像を結像させる構成につい
て説明したが、3個以上のスピーカを用いた立体音の再
生構成にしてもよい。例えば、リアスピーカを配置して
話者21の前方向角360°に音像を結像する3−2方
式(スピーカを前方3個、後方に2個配置)ステレオに
も拡張、適用できる。この場合、スピーカの数に応じて
図1(b)の等化器60−1L〜60−NRの個数やそ
の内部の伝達関数、あるいは加算器70L,70Rの個
数等を変えればよい。このように、本発明は、一種の音
響的なバーチャルリアリティを生成する技術であるた
め、多地点間通信以外に、ゲーム機等にも利用できる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、左右2個のスピーカにより、複数対地からの
音声(例えば、ステレオ音声)を、その2個のスピーカ
の間の任意の位置に設定した複数地点の各地点毎に、聴
者の前方の異なる位置で音像を結ばせることが可能にな
る。そのため、従来に比べてスピーカの数が少なくな
り、装置規模が小さくなって安価にかつ臨場感のある多
地点間通信等の種々のシステムを実現することができ
る。第2の発明によれば、予め設定した仮想音源の音の
強さの信号を入力することにより、左右2個のスピーカ
から発生させる音の強さに対応した第1,第2の信号を
的確に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す音像定位装置の説明図
である。
【図2】従来のN地点の2チャネルステレオ音声を生成
する音声再生装置の概略の構成図である。
【図3】本発明の実施形態の原理説明図である。
【符号の説明】
21 話者 22 マイクロホン 31,32 スピーカ 33,33−2 音像 34−1R〜34−NL 仮想音源 41,42 増幅器 50−1〜50−N 通信回線 60−1L〜60−NR 等化器 70L,70R 加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 聴者の前方の左右に配置され、第1の駆
    動信号に基づき左側の第1の音声を発生する第1のスピ
    ーカ、及び第2の駆動信号に基づき右側の第2の音声を
    発生する第2のスピーカと、 前記第1と第2のスピーカの間の任意の位置に予め設定
    された複数の仮想音源と前記聴者との間、及び前記第
    1,第2のスピーカと前記聴者との間の空間的かつ音響
    的な伝達関数が予め与えられており、前記第1,第2の
    スピーカ及び前記複数の仮想音源のうちの音像生成の対
    象となる音源の音の強さの信号を入力し、この入力信号
    と該伝達関数とに基づき、前記第1,第2のスピーカ及
    び前記複数の仮想音源に対応して、前記第1のスピーカ
    から発生させる音の強さに応じた第1の信号を複数個生
    成して出力すると共に、前記第2のスピーカから発生さ
    せる音の強さに応じた第2の信号を複数個生成して出力
    する等化手段と、 前記複数の第1の信号を加算して第1の加算信号を出力
    すると共に、前記複数の第2の信号を加算して第2の加
    算信号を出力する加算手段と、 入力音声信号を前記第1の加算信号に基づき増幅して前
    記第1のスピーカに与える第1の駆動信号を出力すると
    共に、その入力音声信号を前記第2の加算信号に基づき
    増幅して前記第2のスピーカに与える第2の駆動信号を
    出力する増幅手段とを、 備えたことを特徴とする音像定位装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音像定位装置において、 前記等化手段は、前記第1,第2のスピーカ及び前記複
    数の仮想音源の数に対応して複数個設けられた等化器を
    有し、 前記各等化器は、前記音像生成の対象となる音源の音の
    強さSの信号を入力し、次式に基づき、前記第1のス
    ピーカから発生させる音の強さSLに応じた第1の信
    号、及び前記第2のスピーカから発生させる音の強さS
    Rに応じた第2の信号を生成して出力する構成にしたこ
    とを特徴とする音像定位装置。 SL=(HOL*HRR−HRL*HOR)*S
    (HLL*HRR−HLR*HRL) SR=(HOR*HLL−HOL*HLR)*S
    (HLL*HRR−HLR*HRL) 但し、HLL,HLR;第1のスピーカから聴者の左右
    の耳までの各伝達関数 HRL,HRR;第2のスピーカから聴者の左右の耳ま
    での各伝達関数 HOL,HOR;生成される音像から聴者の左右の耳ま
    での各伝達関数
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237841A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Oki Electric Ind Co Ltd 音声会議システム及び話者特定用処理装置
JP2011182141A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音信号擬似定位システム、方法及びプログラム
JP2011182142A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音信号擬似定位システム、方法、音信号擬似定位復号装置及びプログラム

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