JPH09298550A - ネットワーク管理方法とその装置およびネットワークシステム - Google Patents

ネットワーク管理方法とその装置およびネットワークシステム

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JPH09298550A
JPH09298550A JP4903397A JP4903397A JPH09298550A JP H09298550 A JPH09298550 A JP H09298550A JP 4903397 A JP4903397 A JP 4903397A JP 4903397 A JP4903397 A JP 4903397A JP H09298550 A JPH09298550 A JP H09298550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】これまでのネットワークは、構成あるいは処理
体系上、物理的な条件に基づく制約が多く柔軟性に乏し
く、ネットワーク上で分散平行処理を有効に行うことも
難しかった。 【解決手段】ネットワークの空間管理を局所的に行い、
接続要求を仮説ベースで接続経路を設定していくことに
より空間探索を伝播させ、所望のノード間の接続経路を
確保する。ノード間には複数の経路を設けることがで
き、伝送するデータの種類などにより複数の形態の経路
を並行して使用することもできる。また、接続要求に情
報取得要求や制御要求を付しておくことにより、接続先
ノードで直ちに実行できるようにする。ノードの動的な
割当に対応可能で、ネットワークの柔軟性が増す。各ノ
ード上のプログラムモジュールも同様にダイナミックに
管理することにより、ネットワークワイドな分散処理シ
ステムも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば計算機装
置などの複数のデータ処理装置が接続されているネット
ワークにおいて、それらデータ処理装置間で所望の通信
を行うためのネットワーク管理方法とその装置、およ
び、そのような通信が適切に行えるようにしたネットワ
ークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】データ処理技術や通信技術の発展に伴っ
て、種々のデータ処理装置を接続し、情報の利用や種々
のデータ処理をより有効に行うようにしたネットワーク
の構築が進んでいる。たとえば、複数のコンピュータネ
ットワークを接続して大規模なネットワークとするイン
ターネットワークの構築などが進んでいるが、特に、プ
ロトコルとしてTCP/IPを用いて世界的規模でのネ
ットワークとなったいわゆる”インターネット”などは
そのようなネットワークの典型的な例と言える。
【0003】このインターネットにおいては、ネットワ
ーク上のノードに対してIPアドレスとドメインネーム
が付与される。IPアドレスはネットワークに接続され
ている各データ処理装置の識別番号であり32ビットの
整数で表される。また、ドメインネームは、使用者が意
味のあるシンボリックな名前でネットワーク上のノード
を区別できるようにしたもので、ネットワークを管理範
囲で区切り各範囲に付与した名前である。これらのIP
アドレスおよびドメインネームは、ネットワーク上で、
すなわち世界中で重複してはならず、ネットワークイン
フォーメーションセンタ(NIC)により一元管理され
ている。このような空間の中で所望のノードと通信を行
う際には、ルータなどを介してポイントポイント間で物
理的に接続される。
【0004】また近年、ケーブルテレビジョン(CAT
V)システムが急速に発展している。CATVシステム
において提供されるビデオ・オン・デマンド(VOD)
などのサービスは双方向通信が可能な環境下で提供され
るサービスであり、そのような配信網は情報ネットワー
クとしての色彩も強くなっている。さらに、デジタル交
換網やISDNの整備、移動体通信網の普及、衛星通信
サービスの開始など、種々の形態の種々の規模のネット
ワークが広く普及している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなネットワークにおいては、その構成あるいは処
理体系上、物理的な条件に基づく制約が多く、ネットワ
ークを介した種々の処理を有効に実現するのが非常に難
しいという問題があった。まず、そのようなネットワー
クはいずれも中央集中的な管理システムを有しており、
ネットワークの空間情報を予め設定しておかなければな
らない。そのため、ネットワークの構成に対する柔軟性
に乏しい上に、ネットワークの規模が大規模になるとそ
のネットワーク空間の管理コストが大きくなるという問
題を生じた。具体的には、たとえば前述したようなイン
ターネットにおいては、IPアドレスとドメインネーム
はNICで管理されているため、新たにネットワークに
データ処理装置やローカルネットワークなどを追加しよ
うとする場合には、NICに申請してそれらを付与され
なければならず、直ちに勝手にノードを追加することは
できなかった。一方、モーバイルコンピューティングの
要求が近年急速に増加しており、ネットワークに対して
動的にノードを追加したいという要望は強くなってい
る。
【0006】また、各ネットワークの構成に対する柔軟
性とともに、そのネットワークに対する処理を、たとえ
ばアプリケーションで設定した論理名や論理的なネット
ワーク構成で容易に行いたいという要望があった。ま
た、ネットワーク上の各ノード上にプログラムモジュー
ルを配置し、ネットワークワイドで分散処理を行うなど
の高度なネットワーク処理を行いたいという要望がある
が、現在のネットワーク管理方法ではそのような要望に
応えることはできなかった。
【0007】また、前述したように、種々の形態のネッ
トワークが普及しているにも関わらず、通常は1つの形
態の1経路でしか接続できず、統合的なネットワーク利
用はできなかった。たとえば、インターネットとケーブ
ルテレビネットワークが接続されている場合でも、直列
に接続されているのみであり、それらを有効に使用する
ことはできなかった。
【0008】したがって、本発明の目的は、種々の形態
のネットワークに対して、構成あるいは処理体系上の柔
軟性を増し、それにより各ネットワーク間の接続関係を
より密接にしてネットワーク上でより有効なデータ処
理、換言すればより有効なサービスが提供できるよう
な、ネットワーク管理方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、そのようなネットワークを実
現するためのネットワーク管理装置を提供することにあ
る。さらに、本発明は、そのようなネットワークシステ
ムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、ネットワークの管理は局所的な部分ネットワークご
とに行うようにし、それに伴って、ノード間の通信は、
仮説ベース接続により空間探索を伝搬させることにより
行うようにした。
【0010】したがって、本発明のネットワーク管理方
法は、少なくとも接続先の論理ノード名を有する接続要
求を、各ノードに記憶されているノード近傍のノードに
対する情報に基づいて、前記接続先のノードと実質的に
接続する可能性のあるノードに対して順次伝搬させ、所
望のノード間を実質的に接続させる経路を探索し、当該
ノード間を実質的に接続させ当該ノード間の通信を行わ
せる。
【0011】好適には、そのネットワークの任意の部分
ネットワークごとに、当該部分ネットワーク内の各ノー
ドの情報と、当該部分ネットワークに接続する他の部分
ネットワークの情報を管理し、前記各部分ネットワーク
で管理している情報に基づいて、前記各部分ネットワー
クにおいては、前記接続要求を、前記接続先のノードと
実質的に接続する可能性のある他の部分ネットワーク、
および、当該部分ネットワーク内の前記接続先のノード
と実質的に接続する可能性のあるノードに対して伝搬さ
せ、前記経路の探索を行う。
【0012】また好適には、ノードの追加または削除
を、当該追加または削除を行うノードを含む部分ネット
ワークで管理している情報のみを更新して行う。また好
適には、異なる形態のネットワーク間においては、当該
異なる形態のネットワークが接続されたノードにおい
て、当該異なるネットワークの両方の形態および情報を
管理し、前記接続要求の形態の変換を行い、前記接続要
求を伝搬させる。
【0013】特定的には、前記探索により、前記接続先
として複数のノードが探索された場合には、所定の評価
方法により前記探索された複数のノードより1つの最適
なノードを選択し、該選択されたノードを要求元のノー
ドと実質的に接続させ前記通信を行わせる。この評価方
法としては任意のものでよい。たとえば、接続要求の中
にそのノードの属性を示すようなデータをセットしてお
き、そのデータと探索されたノードの属性を比較して評
価をしてもよいし、経路の距離により評価値として、経
路が最短のノードを選択するようにしてもよい。
【0014】特定的には、前記探索により、当該ノード
間に複数の経路が探索された場合に、当該複数の経路中
の任意の複数の経路を実質的に有効にし、当該複数の経
路を介して並列に通信を行うようにする。たとえば、ケ
ーブルテレビネットワークを介した経路と、公衆電話回
線を介した経路が探索された場合であれば、映像データ
はケーブルテレビネットワークを介して、音声データは
公衆電話回線を介して伝送するようにしてもよい。ま
た、AVデータの送信をケーブルテレビネットワークを
介して行い、その送信AVデータに対する課金情報を公
衆電話回線を介して伝送するようにしてよい。
【0015】また、前述した場合とは逆に、前記探索に
より当該ノード間に複数の経路が探索された場合には、
所定の評価方法により前記探索された複数の経路より1
つの最適な経路を選択し、該選択された経路により前記
ノード間を実質的に接続させ前記通信を行わせるように
してよい。この評価方法も前記ノードの評価と同様の方
法により行うことができる。また特に、このような経路
の選択の場合には、その伝送データの種類によりこの経
路を選択するのが好適である。たとえば、ケーブルテレ
ビネットワークと公衆電話回線が探索された場合に、A
Vデータを伝送するのであればケーブルテレビネットワ
ークを選択し、音声データやテキストデータなどを選択
するのであれば公衆電話回線を選択するようにすればよ
い。
【0016】また特定的には、本発明のデータ管理方法
においては、探索された所望のノード間の経路を通信経
路として確保し、すなわち回線の接続を維持し、これに
よりそのノード間で通信を行う。また特定的には、接続
要求に任意の送信データを付して伝搬させ、これにより
所望のノード間のデータ転送を行う。すなわち、回線を
常に接続しておかなくても、たとえばパケット形式のそ
の接続要求を転送する期間のみ一時的に接続状態にすれ
ばよいことになる。
【0017】そのような場合であって、特にこの送信デ
ータが接続先のノードにおける制御データであった場合
には、そのような探索により接続要求を転送するのみ
で、その接続先に対して所定の処理を行わせることがで
きる。すなわち、任意のノードに対する所定の処理を制
御することができ、ノード間のプログラムモジュールの
制御や、複数ノードによる並列処理などを管理すること
ができる。また、この送信データが情報の取得要求デー
タであった場合には、そのような探索により接続要求を
転送するのみで、その接続先に対して所定の情報を要求
することができ、さらにその結果の情報を、その探索の
際に得られた経路を介して得ることができる。
【0018】また好適には、本発明のネットワーク管理
方法においては、前記ネットワークに接続されている各
ノードにおいて処理されるプログラムモジュールを、前
記ノードと同様に管理することにより、前記ノードまた
は前記プログラムモジュールより要求された、前記プロ
グラムモジュールを接続先とする接続要求を、各ノード
に記憶されている当該ノード近傍のノードおよびプログ
ラムモジュールに対する情報に基づいて、前記接続先の
プログラムモジュールと実質的に接続する可能性のある
ノードに対して順次伝搬させ、前記接続先のプログラム
モジュールと実質的に接続可能な経路を探索し、該経路
により前記要求元のノードまたはプログラムモジュール
と、前記接続先のプログラムモジュールを実質的に接続
させ前記通信を行わせる。
【0019】また、本発明のネットワーク管理装置は、
複数のノードが接続されたネットワークの任意の部分ネ
ットワークごとに設けられ、当該部分ネットワーク内の
各ノードと、当該部分ネットワークに接続する他の部分
ネットワークの情報を管理し、ネットワークを介して入
力される少なくとも接続先の論理ノード名を有する接続
要求を、前記管理情報に基づいて、前記接続先のノード
と実質的に接続する可能性のある他の部分ネットワー
ク、および、当該部分ネットワーク内の前記接続先のノ
ードと実質的に接続する可能性のあるノードに対して出
力する。好適には、前記ネットワーク管理装置は、入力
された当該部分ネットワーク内のノードの追加または削
除の情報に基づいて、少なくとも前記当該部分ネットワ
ーク内のノードの情報を更新する。
【0020】また、本発明の別のネットワーク管理装置
は、異なる形態の複数のネットワーク間に設けられ、前
記異なる形態のネットワークの両方の形態および情報を
管理し、任意のネットワークから入力される少なくとも
接続先の論理ノード名を有する接続要求を、その形態を
変換し他のネットワークに出力して該接続要求を異なる
ネットワーク間で伝搬させ、所望のノード間の接続経路
を探索する。好適には、前記ネットワーク管理装置は、
入力された前記複数のネットワークのノードの追加また
は削除の情報に基づいて、前記ネットワークの情報を更
新する。
【0021】また、本発明のネットワークシステムは、
各々近傍のノードの情報を管理し、ネットワークを介し
て入力された少なくとも接続先の論理ノード名を有する
接続要求を、前記各ノードにおいて管理されている情報
に基づいて、前記接続先のノードと実質的に接続する可
能性のあるノードに対して出力するノードが、複数、ネ
ットワーク上に接続され、前記接続要求を伝搬させて所
望のノード間を接続する経路を探索し、当該ノード間を
実質的に接続して当該ノード間の通信を行う。なお、こ
のネットワークシステムは何ら規模を問うものではな
い。たとえば、企業などの閉じた環境で用いられる分散
処理システムとしても適用でき、また、世界的な広域ネ
ットワークとしても適用できる。
【0022】好適には、前記ネットワークシステムは、
そのネットワークの任意の部分ネットワークごとに、当
該部分ネットワーク内の各ノードの情報と、当該部分ネ
ットワークに接続する他の部分ネットワークの情報を管
理し、当該管理している情報に基づいて、前記接続要求
を、前記接続先のノードと実質的に接続する可能性のあ
る他の部分ネットワーク、および、当該部分ネットワー
ク内の前記接続先のノードと実質的に接続する可能性の
あるノードに対して出力する部分ネットワーク管理手段
をさらに有する。好適には、前記ネットワークシステム
は、ノードの追加または削除の際には、当該追加または
削除を行うノードを含む部分ネットワークの前記部分ネ
ットワーク管理手段に記憶されている前記ノードの情報
のみを更新し、任意のノード間で通信が可能な状態を維
持する。
【0023】好適には前記ネットワークシステムは、前
記ネットワークが異なる形態の複数のネットワークで構
成され、前記異なる形態の複数のネットワーク間に設け
られ、当該異なる形態のネットワークの両方の形態およ
び情報を管理し、任意のネットワークから入力された前
記接続要求の形態を変換し他のネットワークに出力する
ルータ手段をさらに有する。
【0024】好適には、前記探索により、前記接続先と
して複数のノードが探索された場合には、所定の評価方
法により前記探索された複数のノードより1つの最適な
ノードを選択し、該選択されたノードを要求元のノード
と実質的に接続させ前記通信を行う。特定的には、前記
探索により、当該ノード間に複数の経路が探索された場
合には、当該複数の経路中の任意の複数の経路により前
記ノード間を実質的に接続させ前記通信を行う。また特
定的には、前記探索により、当該ノード間に複数の経路
が探索された場合には、所定の評価方法により前記探索
された複数の経路より1つの最適な経路を選択し、該選
択された経路により前記ノード間を実質的に接続させ前
記通信を行う。
【0025】また特定的には、本発明のネットワークシ
ステムにおいては、所望のノード間の前記接続要求の伝
搬された経路を通信経路として確保し、当該所望のノー
ド間の通信を行う。好適には、前記接続要求は、さらに
任意の制御データを有し、前記実質的な接続を行うこと
により、前記接続先のノードにおいて前記制御データに
基づいた所定の処理を行わせる。また好適には、前記接
続要求は、さらに任意の情報の取得要求データを有し、
前記実質的な接続を行うことにより、前記取得要求デー
タに基づく前記情報を、前記接続要求の伝搬された経路
を介して、前記接続先のノードから要求元のノードへ転
送させる。
【0026】また、本発明のネットワークシステムにお
いては、前記各ノードは、各々近傍のノードおよび当該
ノードにおいて処理されるプログラムモジュールの情報
を管理し、入力された前記プログラムモジュールを接続
先とする接続要求を、前記近傍のノードおよびプログラ
ムモジュールの情報に基づいて、当該接続先のプログラ
ムモジュールと実質的に接続する可能性のあるノードに
対して出力し、前記接続要求を伝搬させて前記接続先の
プログラムモジュールと実質的に接続可能な経路を探索
し、該経路により前記要求元のノードまたはプログラム
モジュールと、前記接続先のプログラムモジュールを実
質的に接続させ前記通信を行わせる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態のネットワ
ークシステムについて図1〜図3を参照して説明する。
本実施の形態に示すネットワークシステムは、種々のマ
ルチメディア情報の利用および流通を行うための基盤と
なるネットワークシステムであり、本発明に関わるネッ
トワーク管理装置を用いて、本発明に関わるネットワー
ク管理方法において管理されているものである。図1に
そのネットワーク10を示す。
【0028】ネットワークの物理的構成 ネットワーク10は、物理的な6個のサブネットワーク
11〜16を有する。サブネットワーク11,12は、
他のサブネットワーク13〜16に比較してより広範な
地域をカバーし、多数のサブネットワークが接続される
ような基幹ネットワークであり、たとえば専用高速デジ
タル回線で構築される。サブネットワーク13,14
は、多数のパーソナルコンピュータ(PC)やサーバ装
置(S)などが接続されている通常のローカルエリアネ
ットワーク(LAN)であり、イーサネットや通信回線
などで主に構成されている。
【0029】サブネットワーク15は、光ファイバケー
ブルや同軸ケーブルで接続されたケーブルテレビジョン
ネットワークであり、放送局内のヘッドエンド装置(H
E)、セットトップボックスを介して接続されるテレビ
受像機(TV)、あるいは、ケーブル・モデムを介して
接続されるパーソナルコンピュータ(PC)などが接続
される。サブネットワーク16は、無線伝送ネットワー
クであり、本実施の形態においては、ホストコンピュー
タを有しネットワーク監視・制御システムを集中的に行
う親局(HUB)と、小型アンテナを使用しパーソナル
コンピュータや各種通信機器、モニタなどを有する子局
(VSAT)からなり通信衛星を介して双方向通信をす
る衛星通信システムである。
【0030】各サブネットワーク11〜16は、ルータ
(R)21〜28を介して図示のごとく接続されてい
る。各ルータ21〜28は、接続されている両方のネッ
トワークに対してノードとして存在し、ルーティングす
る双方のサブネットワークの管理情報を持っており、一
方のネットワークを介して入力された信号を、他方のネ
ットワークに出力可能な形式に変換し出力する。このル
ータにより、コンピュータネットワーク11〜14とケ
ーブルテレビネットワーク15、衛星通信ネットワーク
16などの間でデータ転送が行える。
【0031】ネットワーク空間管理 このネットワーク10において、ネットワークの管理
は、任意の局所的な領域ごとに設けられた管理手段にお
いて分散して行う。本実施の形態においては、各サブネ
ットワーク11〜16ごとに設けられたミディエータ
(M)31〜36において、各サブネットワークごとに
行う。ミディエータ31〜36は、その各サブネットワ
ーク内のノードの情報、および、隣接するサブネットワ
ークの情報を記憶し、これにより各ノードへのデータの
入出力および伝送されるデータの出力先を管理する。
【0032】ミディエータ31〜36に記憶されている
管理情報は、ノードの追加あるいは削除に基づいて逐次
更新される。本実施の形態においては、そのために次の
ような処理を行う。まず、ミディエータ31〜36は、
管理対象のサブネットワークに接続されている各ノード
を所定時間間隔で監視し、削除された場合には直ちにそ
のミディエータ内の管理情報を更新する。また、サブネ
ットワークに新たなデータ処理装置が接続されたり、移
動端末装置が接続されたりしてノードが追加された場合
には、そのデータ処理装置はミディエータに対して所定
フォーマットの接続情報を直ちに伝送する。ミディエー
タは、その情報に基づいて、接続されたノードに対して
IDを付与するなどの処理を行い、管理情報を更新す
る。これらの処理は、所定のプロトコルに従って自動的
に行われるので、利用者はただネットワークにデータ処
理装置あるいは移動端末を接続するのみでよく、何らネ
ットワークに対する設定は要らない。
【0033】ネットワーク接続 このようなスキームで管理される本実施の形態のネット
ワークシステムにおいて、ノード間の接続は、仮説的に
ノード間のパスを構築していく仮説ベース接続により行
う。具体的には、まず接続元のノードは、接続先のノー
ド名、あるいは、ノードの性質を示す機能キーワードに
より接続先のノードを指定し、その指定情報を有する接
続要求をそのノードの属するサブネットワークのミディ
エータに対して出力する。ミディエータにおいては、そ
の接続要求のデータに基づいて、接続先が存在する可能
性のある経路を検出し、その経路に対してその接続要求
を出力する。この接続要求の出力は、接続可能性のある
全ての経路に対して行う。また、他のサブネットワーク
に対しては、そのサブネットワークのミディエータに対
してこの接続要求の出力を行う。
【0034】このような動作を順次各ノードが行うこと
により、図2に示すようにその接続要求は順次伝搬され
る。その際に、ネットワークにおける末端のノードであ
って自ノードがその接続先でなかった場合や、サブネッ
トワークを管理するミディエータであって、その後段に
そのような接続先が存在する可能性のある経路が無かっ
た場合には、そのルートに関してはその探索は終了す
る。このようなヒューリスティックな探索を順次行うこ
とにより、最終的に所望のノード同士が接続される。
【0035】所望のノード間の経路が探索された、すな
わち、それらが実質的に接続された後は、その経路を用
いて、また、その接続要求データにより任意の処理が行
われる。たとえば、その経路を固定的に確保し、回線を
維持して連続的に通信するようにしてもよい。また、そ
の経路にしたがって、パケット形式のデータを順次送信
し、データ転送を行うようにしてもよい。
【0036】また、ノード接続の目的が、データ転送以
外の何らかの処理の要求であった場合には、その接続要
求とともにその処理の制御信号を付しておくのが好適で
ある。そうすれば、接続経路が確保された、すなわち接
続要求が接続先に送信された時点から直ちにその制御信
号に基づいてその接続先のノードにおいて所望の処理を
行わせることができる。また、その処理結果を直ちに送
信させることにより、処理結果を迅速に受信することも
できる。たとえば、ビデオショッピングサーバに対す
る、ショッピング環境の要求、環境の変化、何らかの情
報の要求、課金・店舗変更・終了などの指示などは、そ
の制御コードを接続要求に付しておけば実行され、その
実行結果を直ちに得ることができる。また、ビデオサー
バに対するAVデータ送出要求、早送り・巻き戻し・一
時停止などの送出制御など、あるいは、ゲームサーバに
対するゲーム配信要求なども同様である。
【0037】ただし、この探索は、論理的なノード名に
基づいて、換言すれば、少なくとも局所的にしか管理さ
れていない情報に基づいて行うものであるから、ネット
ワーク全体としては結果として複数のノードが探索され
る可能性がある。そのような時には、本実施の形態にお
いては、そのノードを特定するための情報をさらに送信
し、接続先を一意に特定した後に通信処理を開始する。
なお、このノードの特定方法は、その他任意の方法でよ
く、一般的にはなんらかのノード評価方法を設定し、こ
の評価方法により選択するのが好適である。具体的に
は、たとえば、接続要求の中にそのノードの属性を示す
ようなデータをセットしておき、そのデータと探索され
たノードの属性を比較して評価をしてもよいし、経路の
距離により評価値として、経路が最短のノードを選択す
るようにしてもよい。
【0038】なお、そのような複数の接続先が探索され
た場合で、あえていずれかを特定しなくても、いずれか
の接続先と接続すればよい場合がある。そのような場合
には、たとえば経路の短い方のノードを選択するなどの
方法により、いずれかのノードを適宜選択すればよい。
また、複数の接続先と接続して並列に処理を指示した
り、同報的に通信を行いたい場合もある。そのような場
合には、それら探索された全てのノードとの経路を有効
にして、以後の処理を行うようにしてもよい。
【0039】また、前記探索の結果、同一の接続先ノー
ドに対して、複数の経路が探索される場合がある。この
場合も、接続の目的、転送データなどに応じて任意の経
路を選択するようにしてよい。たとえば、得られた経路
が同形態の経路、たとえばいずれも公衆回線を介した経
路の時には、いずれか一方を選択すればよい。また、得
られた経路が異なる形態の経路、たとえば、公衆回線と
ISDN回線とか、ケーブルテレビネットワークと公衆
電話回線を介したネットワークなどの場合には、転送対
象のデータの種類に応じて、好適な伝送経路を選択す
る。また、接続目的に応じては、得られた複数の経路を
用いるようにしてもよい。たとえば、VODサービスの
要求をする場合には、AVデータの要求や早送り、巻き
戻しなどの処理命令は公衆電話回線を介して送信し、A
Vデータの配信はケーブルテレビネットワークや通信衛
星を介したネットワークなどを利用して配信を受けるよ
うにしてもよい。
【0040】このように、図1に示したような本発明に
関わるネットワーク10においては、ネットワークの管
理を各サブネットワークごとに行っている。したがっ
て、ノードの追加や削除など、ノード構成の変更も、そ
のサブネットワークごとに独立して行えばよいので、ネ
ットワーク構成の変更に対する柔軟性が高くなる。特
に、VODのような情報提供サービスアプリケーション
などにおいては、ユーザノードの組み込みや、サーバノ
ードの設置に関して、空間への追加・削除などの変更が
容易い行えるようになり、より高質なサービスが提供で
きる。また、ネットワークの管理コストが増大するのを
防ぐことができる。
【0041】また、予め決められた空間情報だけによら
ず、接続時に動的に空間情報を得て接続の処理を行って
いるので、空間管理が柔軟的である。すなわち、予め知
っている接続先のみと接続可能なものではなく、接続時
に存在する接続先に対して通信が可能となる。また、ノ
ードの性質などによっても探索を行い接続することが可
能である。またそのように、動的に空間にノードを追加
したり削除したりすることが可能なので、今後増加する
であろうモーバイルコンピューティングに有効に対応す
ることができる。
【0042】また、接続時のノードの探索も、そのよう
な柔軟な空間上で、各サブネット、また異なるネットワ
ークを横断して行うことができる。そして、所望のノー
ド間を、複数の経路で接続することが可能となるので、
たとえば伝送データの種類ごとに異なる複数の形態のネ
ットワークを選択してデータ伝送を行うことが可能とな
り、各経路を連係させてより有効にネットワークを利用
することができる。たとえば、VODサービスなどの際
には、通信するデータの種類によって、映像データは衛
星通信やケーブルで送り、制御データはインターネット
や電話回線で送るというような、多重ネットワークを実
現することができる。
【0043】論理的ネットワークによる空間管理 前述した実施の形態においては、接続および探索の説明
を容易にするために、ネットワークの空間管理を、各サ
ブネットワークごとの局所領域について行うようにし
た。しかし、この管理単位はネットワークの物理的な構
成に依存するものではなく、任意の論理的な構成を単位
として行うようにしてよい。そのようなネットワーク構
成について、図3を参照して説明する。図3は、物理的
なネットワーク構成上に、提供されるサービスのドメイ
ン構造に応じた論理的サブネットワークが構成されてい
る状態を示す図である。図3において、ネットワーク1
0bには、提供されるサービスごとの3つの論理的サブ
ネットワーク81〜83が存在する。
【0044】ビデオショッピングサービスネットワーク
81は、サブネットワーク13と、サブネットワーク1
4,15,16の一部のノードとから構成され、サブネ
ットワーク13上のビデオショッピング提供サーバ32
から各ノードにビデオショッピング環境が提供され、そ
の環境下で店舗巡り、商品データ要求、購入、支払いな
どの指示が各ノードからサーバ32に送信される。ビデ
オ・オン・デマンド(VOD)サービス82は、サブネ
ットワーク15と、サブネットワーク14,16の一部
とから構成されるネットワークであり、各ノードからの
要求に応じて、サブネット15上のヘッドエンド装置に
より構成されているVODサーバ52から各ノードにビ
デオデータが配信される。ゲームサービスネットワーク
83は、サブネットワーク14,15より構成され、各
ノードからの要求に応じて、サブネット15上に構成さ
れているゲームサーバ53より各ノードにゲーム環境が
配信される。
【0045】そして、これらの各サービスネットワーク
ごとにミディエータ84〜86が設けられている。これ
らの各ミディエータ84〜86は、その論理的ネットワ
ークにおける論理的ノード構成とその論理的ノード名に
よりノードの情報を管理し、また、その論理的サブネッ
トワーク構成において隣接する、すなわち直接的に接続
可能な近傍の論理サブネットワークの情報を管理する。
したがって、これらの論理的なノード名および論理的サ
ブネットワークを用いて、前述したのと全く同じ空間探
索方法により、任意のノード間のデータの伝送を管理す
る。
【0046】なおこの時、ミディエータ84〜86内に
おいては、それらの論理的なノードおよびサブネットワ
ークの構成と、それらの物理的ネットワーク上への対応
を、別途参照表などにより管理する。また、このような
論理的サブネットワークを構成した場合には、1つの物
理的なノードが複数の論理的サブネットワーク上におい
て管理される場合も生じるが、このような状態は許容し
てよく何ら問題はない。また、同一の論理的サブネット
ワーク内のノードが、異なる物理的ネットワーク上に存
在することもあるが、ミディエータにより物理的ネット
ワークとの対応が管理されているので、これも何ら問題
はない。
【0047】このように、論理的なサブネットワーク構
成および論理的なノードを用いてネットワークを管理す
るようにすれば、従来の物理的構造に捕らわれずに、サ
ービスのドメインの構造に合致したネットワーク管理を
行うことができる。そして、物理的なノード名だけでな
く、論理的なノード名や論理的なネットワーク空間によ
り、空間管理、探索、接続の管理を行うことができる。
【0048】プログラムモジュールの管理 また、本発明のネットワークシステムにおいては、ネッ
トワーク上のプログラムモジュールを管理し、ネットワ
ークワイドな分散処理システムなどを行うことができ
る。そのために、まず、たとえばミディエータが前述し
たノードの監視を行う際などに、ノード上に展開されて
いるプログラムモジュールの所在を探索し、そのモジュ
ールを管理する。このプログラムモジュールの管理は、
ノード相互間の参照表の管理により動的に行う。この
時、物理ノード、プログラムモジュールへの参照は、通
信の種類(制御、データ転送、あるいは課金処理という
ような特定的なものなど)や、データの種類(制御デー
タ、映像データ、あるいは課金情報といった特定的なも
のなど)に応じて、通信経路を選択的に使用できるよう
に、複数の参照経路で表現されているのが好適である。
【0049】そして、探索時には、ノード上に存在する
プログラムモジュールを一種のノードの性質と考えて、
ノードあるいはプログラムモジュールの探索を行う。具
体的には、モジュール名、モジュールクラス名、あるい
は、機能キーワードによるモジュール指定に基づいてモ
ジュールの探索を行う。このような探索を可能とするこ
とにより、ノードの探索を介してモジュールの探索が可
能になり、あるノード上のプログラムモジュールを別の
ノード上に展開することも可能となる。すなわち、ネッ
トワーク上の任意のノード上にプログラムモジュールを
適宜展開して、ネットワークワイドでダイナミックな分
散処理を行うことができる。
【0050】このように、本発明の最も上位のレベルに
おいては、ネットワークの管理を、物理的な局所領域の
ノード構成、論理的なノード構成レベル、および、プロ
グラムモジュールの構成の、3つのレイヤにより管理す
ることができる。そして、プログラムモジュールで設定
されるノード名においても、接続のための空間管理を行
うことができる。
【0051】探索データの具体的構成例 以上、本発明に関わるネットワークシステムについて説
明したが、このようなネットワークシステムの具体的な
構築方法について説明する。前述したように、このネッ
トワークにおいては任意の方式・形態で通信を行ってよ
く、データの形式についても何ら制限されるものではな
い。しかし、たとえばネットワーク管理情報の転送や制
御情報の転送などは、実質的に、パケット形式のデータ
を順次転送するのが好適である。本実施の形態では、各
ノード間で行われるそのような通信をメッセージ転送と
言い、特に前述したミディエータ間で受け渡しするネッ
トワーク接続のための情報をトークンと言う。すなわ
ち、このトークンがメッセージに載せられて転送されて
ノードが実質的に接続される。そのトークンについて図
4を参照して説明する。
【0052】図4は、そのトークンを説明するための図
であり、図4(A)にはトークンに含まれる項目を示す
とともに、ノード参照以外がその内容となる項目につい
てその内容が示されている。また、図4(B)は、実際
にパッケージ化されたトークンの例を示す図である。図
4に示すように、トークンには、通常、インストラクシ
ョン(instruction)、宛先(destination) 、タスク(tas
k)、結果処理(result-handling)、トークンID(token
-ID)、原ノード(origin-node) 、原ミディエータ(origi
n-mediator)、トークンセンダ(token-sender)、同段ミ
ディエータ(co-successors) の各情報が含まれている。
なお、本実施の形態においては、現在のミディエータか
らトークンが伝搬される後段のミディエータをサクセッ
サ(successor)と呼び、また現在のミディエータにトー
クンが伝搬された元のミディエータ、すなわち前段のミ
ディエータをプレデセッサ(predecessor) と呼ぶ。
【0053】インストラクション(instruction) 情報と
しては、サーチ(search)、コネクト(connect) 、パフォ
ーム(perform) 、コレクト(collect) の各命令が設定さ
れる。サーチは、宛先に示される目的オブジェクトを探
すという命令である。コネクトは、宛先に示される目的
オブジェクトと接続するという命令である。コレクト
は、宛先に示される目的オブジェクトを集めるという命
令である。パフォームは、宛先に示される目的オブジェ
クトでタスクを実行せよという命令である。
【0054】宛先(destination) 情報は、そのトークン
が探索し、接続し、何らかの処理を行おうとする目的の
ノードまたはオブジェクトを特定するための種々の情報
であり、名称、参照、オブジェクト名、オブジェクト参
照、ネットワークドメイン、プロブレムドメイン、アプ
リケーションドメイン、通信メディアなどの情報であ
る。なお、トークンの中では、これらの情報の中の任意
情報が選択的に指定される。
【0055】名称、参照は目的のノードを示す。オブジ
ェクト名、オブジェクト参照は、プログラムモジュール
である目的のオブジェクトを示す。ネットワークドメイ
ンは、ローカルエリアネットワーク、ケーブルテレビジ
ョンネットワークといった所望のノードが属するネット
ワークの形態を示す。プロブレムドメインは、マルチメ
ディア相互通信システムといった所望のノードが実現し
ている機能形態を示す。アプリケーションドメインは、
ビデオショッピングサービス、ビデオ・オン・デマンド
サービスといった所望のノードが実現している適用形態
を示す。
【0056】タスクは、インストラクションがパフォー
ムの場合に宛先のノードで行うタスクを規定するもので
あり、オブジェクト、メソッド、引数(アーギュメン
ト)の各情報を含む。オブジェクトは、探索的に特定さ
れるノードとそのノード中での識別によってネットワー
ク上で管理されるプログラムモジュールであり、メソッ
ドはそのモジュールの機能であり、引数(アーギュメン
ト)はそのメソッドにおいて用いられるデータである。
到達したノードでこのタスクが実行されることによっ
て、原ノードと到達したノードとの間で実質的なプログ
ラムの呼出やデータの転送が行われる。
【0057】結果処理(result-handling) 情報は、処理
の結果に基づいて、結果値を返す(return-value)、結果
状態を返す(return-status) 、結果(値および状態)を
格納する(store) 、結果を原ノード(ミディエータ)だ
けでなく途中のミディエータにも知らせる(propagate)
などの処理を指定する情報である。結果値は、探索の結
果のノード詳細情報、あるいはオブジェクト情報、ある
いは、タスクの実行結果である。結果状態は、探索やタ
スク実行の状態すなわち、完了、探索失敗、エラー終了
などである。
【0058】これらの結果(値及び状態)の返送もま
た、それらを保持したトークンを所定のミディエータに
送信することによって行われる。また、これらの処理
は、複数を指定することができる。たとえば store&pro
pagateと指定すれば、途中のミディエータにも結果を格
納する処理を指定することができる。
【0059】なお、ネットワーク接続の処理の形態によ
り、探索の結果(値及び状態)は、最終的に複数の到達
ノード、中間メディエータの中継による実質的に複数の
経路として得られる。これらは必要に応じて、複数のも
のを使用したり、あるいは、そのノード情報や通信メデ
ィア情報により適宜選択して使用する。
【0060】トークンID(token-ID)情報は、原ノード
においてそのトークンに付与されたID情報である。原
ノード情報および原ミディエータ情報は、トークンの出
所を示す情報である。トークンセンダ情報は、ノード間
の各転送におけるそのトークンの送り主を示す情報であ
る。同段ミディエータ(co-successors) 情報は、1つの
ミディエータからその後段のミディエータとして探索さ
れた同レベルのミディエータを示す情報であり、兄弟ミ
ディエータを同じ兄弟の他のミディエータに知らせるた
めの情報である。
【0061】ミディエータの具体的構成例 次に、このようなトークンを順次転送するとともに、本
発明に関わるネットワークの管理を行うミディエータに
ついて、図5〜図9を参照して具体的に説明する。図5
はミディエータの具体的な構成を示す図である。ミディ
エータは、ネットワークインターフェイス101、メッ
セージ通信処理102、トークンヒープ103、トーク
ンインタープリタ105、トークンプロセッサ106、
トークンジェネレータ107、ジオメトリインタープリ
タ108、ポテンシャルジオメトリデータベース10
9、ドメイン管理部110、ドメインノードプロファイ
ル111、近隣ミディエータ管理部113、近隣ミディ
エータプロファイル114を有する。
【0062】インターフェイス(I/F)101は、各
ネットワークとのインターフェイスであり、インターネ
ット、ケーブル、電話網、放送網などと各々メッセージ
転送を行うI/F部が用意されている。メッセージ通信
処理部102は、I/F101を介して実際にミディエ
ータ間通信を行ったり、一般ノードからのリクエストの
受信や結果の送信を行う。ミディエータ間の通信におい
てはメッセージ通信がおこなわれ、そのメッセージ中に
前述したトークンが含まれている。
【0063】トークンインタープリタ105は、メッセ
ージ通信処理部102で受信したトークンに基づいて、
トークンヒープ103上に図6に示すような構成のトー
クンプロセッシングフレーム104を生成する。このト
ークンプロセッシングフレーム104は、メモリ上に実
行イメージとして生成される。図6に示すトークンプロ
セッシングフレーム104の内容の、主な項目は前述し
たトークンと同じである。到達ノード情報および到達ミ
ディエータ情報は、宛先情報に基づいて到達したノード
およびそのノードを特定した最後のミディエータをそれ
ぞれ示す情報である。プレデセッサおよびサクセッサ
は、前述のようにそれぞれトークンを処理する前段およ
び後段のミディエータである。プロセッシングステート
は、トークン処理時の状態を示す。なお、図中におい
て'node reference'はネットワーク上の参照である。な
お、トークンインタープリタ105においては、このと
き、そのトークンが既に生成したものと同じものであっ
たり、不要なトークンであった場合には生成しない。
【0064】トークンプロセッサ106は、トークンの
状態管理をするとともに、トークンの解釈、実行および
制御を行う。トークン処理時の状態の遷移について図7
を参照して説明する。図7は、プロセッシングステート
の遷移状態を示す図である。トークンプロセッサ106
においては、トークンインタープリタ105よりタスク
プロセッシングフレーム104を生成したら、まず、自
分のテリトリ内、すなわち、現在のミディエータで管理
しているサブネットワーク内で探索を行う(内部サーチ
状態S1)。テリトリ内で探索が完了した場合は、完了
状態S5に移行する。
【0065】テリトリ内で探索が完了しない場合は、サ
クセッサを選定してそれらのサクセッサに探索内容を送
り、探索の処理を委譲し、自分(ミディエータ)は委譲
状態S2に移る。サクセッサから結果が得られれば、完
了状態S5に移行する。インストラクションがコレクト
の場合は、さらなる探索をサクセッサに求め、伝搬状態
S4に移行する。サクセッサから結果が得られれば、そ
の結果を自分のミディエータ内のノード情報に反映さ
せ、完了状態S5に移行する。
【0066】探索状態S1、委譲状態S2、伝搬状態S
4にあるとき、サクセッサから得られた結果状態によっ
て、結果内容をより充実させるため、その内容の検証を
同段ミディエータに求め、交渉状態S3に移行する。あ
るいはまた、不十分な結果をお互いに交換することによ
る所望の結果の構築の試行を、同段ミディエータに求
め、交渉状態S3に移行する。同段ミディエータから結
果が得られれば、それぞれもとの状態に移行する。な
お、これらのトークンの処理状態は、トークン毎にトー
クンプロセッシングフレームで管理しており、同時に複
数のトークンを受け付けて処理している場合でも、適切
に処理できる。そして、最終的に解を得て接続を得た時
には、完了状態S5より結果を戻してタスクを終了す
る。
【0067】トークンジェネレータ107は、トークン
プロセッシングフレーム104の内容に基づいてトーク
ンを生成する。トークンの引き続いた処理を他のミディ
エータに求めたい場合、トークンジェネレータは、トー
クンプロセッシングフレームの現在の内容に基づいてト
ークンを生成し、サクセッサまたは同段ミディエータに
送信する。ジオメトリインタプリタ108は、ポテンシ
ャルジオメトリデータベース109に蓄積されているデ
ータに基づいて、ミディエータノードの相対位置関係の
認識・判断を行う。具体的には、あるトークンについて
その次の送信先(サクセッサ)を判定する処理を行う。
その判定は、たとえば、トークンの宛先として指定され
ているドメインに着目し、自分(ミディエータ)と近い
距離のミディエータで、かつ、原ドメインや前段のミデ
ィエータ(プレデセッサ)との距離の長いものをサクセ
ッサとすることにより行う。なお、その距離Dは、次式
(1)により算出する。
【0068】
【数1】 D=((ネットワークドメイン間の距離)2 + (プロブレムドメイン間の距離)2 + (アプリケーションドメイン間の距離)2 1/2 ・・・(1)
【0069】ポテンシャルジオメトリデータベース10
9は、ドメインのジオメトリが記憶されており、さらに
ドメイン間の距離を表すデータが蓄積されている知識ベ
ースである。このポテンシャルジオメトリデータベース
109の内容の例を図8に示す。図8に示すようにポテ
ンシャルジオメトリデータベース109には、ネットワ
ークドメイン、プロブレムドメイン、アプリケーション
ンドメインの3種類のドメインごとに、それら相互の間
の距離が記憶されている。トークンの次の送信先(サク
セッサ)は、近隣ミディエータの中から、この知識を元
に決定される。
【0070】ドメイン管理部110は、自分のテリトリ
の管理を行う管理部であり、テリトリ内(管理範囲内)
のノードの追加あるいは削除を監視し、それに基づいて
ドメインノードプロファイルの内容を更新する。ドメイ
ン管理部110は、たとえば、図1に示した構成におい
ては、サブネットワーク11に対するミディエータ3
1、サブネットワーク13に対するミディエータ32の
関係に相当する。ドメインノードプロファイル111
は、ノード詳細情報112が蓄積されたものであり、ド
メイン管理部110に参照される。
【0071】近隣ミディエータ管理部113は、近隣の
ミディエータの参照を管理する。近隣ミディエータ管理
部は、ドメイン管理部によるテリトリ内での他のミディ
エータの認識、あるいは、プレデセッサからの同段ミデ
ィエータの通知、サクセッサからの結果情報としての新
たなミディエータの通知によって、近隣ミディエータプ
ロファイルの内容を更新する。近隣ミディエータプロフ
ァイル114は、近隣ノード詳細情報115が蓄積され
たものであり、近隣ミディエータ管理部113に参照さ
れる。図9は、ドメインノードプロファイル111に蓄
積されているノード詳細情報112、および、近隣ミデ
ィエータ管理部113に蓄積されている近隣ノード詳細
情報115の内容を示す図である。
【0072】このような構成のミディエータにおいて、
前述したトークンが順次伝搬されていく状態について図
10を参照して説明する。図10は、ミディエーション
処理の伝搬を表す模式図である。図10において、ミデ
ィエータ100に着目すると、前段の複数のミディエー
タ(プレデセッサ)より順次同時的に多くのトークンが
メッセージ送信により送信される。ミディエータ100
においては、これを解釈してトークンヒープ103上に
トークンプロセッシングフレーム104を生成する。こ
の時、重複して到着したトークンなどはトークンインタ
ープリタ105で排除される。そして、トークンプロセ
ッシングフレームに登録されたトークンは、トークンプ
ロセッサ106で順次処理される。
【0073】そして、適切に処理され次の送信先が決定
されたものについては、トークンジェネレータ107で
トークンが生成され、次のミディエータ(サクセッサ)
に送信される。なお、交渉(negotiation )処理を行う
ためのトークンの交換も同様に、同段のミディエータ間
で行われる。また、結果(値及び状態)を返すためのト
ークンの送信も同様に、それぞれのミディエータ間で行
われる。
【0074】この方式での伝搬の処理において、トーク
ンは、その適切に引き続いた処理を仮定してサクセッサ
に送られる。従って、最終的な結果が得られるまでの
間、これらのミディエータの連携は、仮説を基に保持さ
れ、最終的に有意な結果が得られた接続の状態が選択さ
れる仮説ベースの処理が行われる。
【0075】たとえばこのような構成のトークンおよび
ミディエータを用いることにより、図1〜図3を参照し
て説明した本発明に関わるネットワークシステムが実現
できる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、種々の形態のネットワ
ークに対して、構成あるいは処理体系が柔軟で、各ネッ
トワーク間の接続関係をより密接にしてネットワーク上
でより有効なデータ処理、換言すればより有効なサービ
スが提供できるような、ネットワーク管理方法とそのた
めの装置を提供することができた。また、そのような有
効なネットワークシステムを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるネットワークシステムを説明す
る図である。
【図2】仮説ベースネットワーク接続を説明する図であ
る。
【図3】論理的サブネットワークによりネットワークを
管理した状態を示す図である。
【図4】トークンを説明するための図であり、(A)は
トークンに含まれる項目およびその主な内容を説明する
図であり、(B)は実際にパッケージ化されたトークン
の例を示す図である。
【図5】ミディエータの構成を示す図である。
【図6】トークンプロセッシングフレームの構成を示す
図である。
【図7】タスク処理時の状態遷移を示す図である。
【図8】ポテンシャルジオメトリデータベースの内容を
示す図である。
【図9】ドメインノードプロファイルに蓄積されている
ノード詳細情報、および、近隣ミディエータ管理部に蓄
積されている近隣ノード詳細情報の内容を示す図であ
る。
【図10】ミディエーション処理の伝搬を表す模式図で
ある。
【符号の説明】
10…ネットワーク、11〜16…サブネットワーク、
21〜28…ルータ、31〜36…ミディエータ、81
〜83…論理サブネットワーク、84〜86…ミディエ
ータ、100…ミディエータ、101…ネットワークイ
ンターフェイス、102…メッセージ通信処理、103
…トークンヒープ、104…トークンプロセッシングフ
レーム、105…トークンインタープリタ、106…ト
ークンプロセッサ、107…トークンジェネレータ、1
08…ジオメトリインタープリタ、109…ポテンシャ
ルジオメトリデータベース、110…ドメイン管理部、
111…ドメインノードプロファイル、112…ノード
詳細情報、113…近隣ミディエータ管理部、114…
近隣ミディエータプロファイル、115…近隣ノード詳
細情報、120…プレデセッサ、131,132…サク
セッサ

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノードが接続されたネットワークに
    おいて、任意のノード間で通信を行うためのネットワー
    ク管理方法であって、 少なくとも接続先の論理ノード名を有する接続要求を、
    各ノードに記憶されている当該ノード近傍のノードに対
    する情報に基づいて、前記接続先のノードと実質的に接
    続する可能性のあるノードに対して順次伝搬させ、 所望のノード間を実質的に接続させる経路を探索し、 当該ノード間を実質的に接続させ当該ノード間の通信を
    行わせるネットワーク管理方法。
  2. 【請求項2】前記ネットワークの任意の部分ネットワー
    クごとに、当該部分ネットワーク内の各ノードの情報
    と、当該部分ネットワークに接続する他の部分ネットワ
    ークの情報を管理し、 前記各部分ネットワークで管理している情報に基づい
    て、前記各部分ネットワークにおいては、前記接続要求
    を、前記接続先のノードと実質的に接続する可能性のあ
    る他の部分ネットワーク、および、当該部分ネットワー
    ク内の前記接続先のノードと実質的に接続する可能性の
    あるノードに対して伝搬させ、前記経路の探索を行う請
    求項1記載のネットワーク管理方法。
  3. 【請求項3】前記接続要求はメッセージに載せられて伝
    搬され、 該メッセージに載せられて伝搬された前記接続要求は、
    所定のノード上で解析され該解析結果に基づいて、前記
    接続する可能性のある部分ネットワークおよびノードの
    探索、および該接続要求に基づく所望の処理を行い前記
    処理結果に基づいて更新された接続要求を、メッセージ
    に載せて前記探索された接続する可能性のある部分ネッ
    トワークおよびノードに送信する請求項2記載のネット
    ワーク管理方法。
  4. 【請求項4】ノードの追加または削除を、当該追加また
    は削除を行うノードを含む部分ネットワークで管理して
    いる情報のみを更新して行う請求項2記載のネットワー
    ク管理方法。
  5. 【請求項5】異なる形態のネットワーク間においては、
    当該異なる形態のネットワークが接続されたノードにお
    いて、当該異なるネットワークの両方の形態および情報
    を管理し、前記接続要求の形態の変換を行い、前記接続
    要求を伝搬させる請求項1〜4いずれか記載のネットワ
    ーク管理方法。
  6. 【請求項6】前記探索により、前記接続先として複数の
    ノードが探索された場合には、所定の評価方法により前
    記探索された複数のノードより1つの最適なノードを選
    択し、該選択されたノードを要求元のノードと実質的に
    接続させ前記通信を行わせる請求項1〜5いずれか記載
    のネットワーク管理方法。
  7. 【請求項7】前記探索により、当該ノード間に複数の経
    路が探索された場合には、当該複数の経路中の任意の複
    数の経路により前記ノード間を実質的に接続させ前記通
    信を行わせる請求項1〜6いずれか記載のネットワーク
    管理方法。
  8. 【請求項8】前記探索により、当該ノード間に複数の経
    路が探索された場合には、所定の評価方法により前記探
    索された複数の経路より1つの最適な経路を選択し、該
    選択された経路により前記ノード間を実質的に接続させ
    前記通信を行わせる請求項1〜6いずれか記載のネット
    ワーク管理方法。
  9. 【請求項9】所望のノード間の前記接続要求の伝搬され
    た経路を通信経路として確保し、当該所望のノード間の
    通信を行わせる請求項1〜8いずれか記載のネットワー
    ク管理方法。
  10. 【請求項10】前記接続要求は、さらに任意の送信デー
    タを有し、 前記実質的な接続を行うことにより、当該所望のノード
    間のデータ転送を行う請求項1〜9いずれか記載のネッ
    トワーク管理方法。
  11. 【請求項11】前記接続要求は、さらに任意の制御デー
    タを有し、 前記実質的な接続を行うことにより、前記接続先のノー
    ドにおいて前記制御データに基づいた所定の処理を行わ
    せる請求項1〜10いずれか記載のネットワーク管理方
    法。
  12. 【請求項12】前記接続要求は、さらに任意の情報の取
    得要求データを有し、 前記実質的な接続を行うことにより、前記取得要求デー
    タに基づく前記情報を、前記接続要求の伝搬された経路
    を介して、前記接続先のノードから要求元のノードへ転
    送させる請求項1〜11いずれか記載のネットワーク管
    理方法。
  13. 【請求項13】前記ネットワークに接続されている各ノ
    ードにおいて処理されるプログラムモジュールを、前記
    ノードと同様に管理することにより、 前記ノードまたは前記プログラムモジュールより要求さ
    れた、前記プログラムモジュールを接続先とする接続要
    求を、各ノードに記憶されている当該ノード近傍のノー
    ドおよびプログラムモジュールに対する情報に基づい
    て、前記接続先のプログラムモジュールと実質的に接続
    する可能性のあるノードに対して順次伝搬させ、 前記接続先のプログラムモジュールと実質的に接続可能
    な経路を探索し、 該経路により前記要求元のノードまたはプログラムモジ
    ュールと、前記接続先のプログラムモジュールを実質的
    に接続させ前記通信を行わせる請求項1〜12いずれか
    記載のネットワーク管理方法。
  14. 【請求項14】複数のノードが接続されたネットワーク
    の任意の部分ネットワークごとに設けられ、当該部分ネ
    ットワーク内の各ノードと、当該部分ネットワークに接
    続する他の部分ネットワークの情報を管理し、ネットワ
    ークを介して入力される少なくとも接続先の論理ノード
    名を有する接続要求を、前記管理情報に基づいて、前記
    接続先のノードと実質的に接続する可能性のある他の部
    分ネットワーク、および、当該部分ネットワーク内の前
    記接続先のノードと実質的に接続する可能性のあるノー
    ドに対して出力するネットワーク管理装置。
  15. 【請求項15】メッセージ転送を利用して入力される前
    記接続要求を受信するメッセージ受信手段と、 前記受信した接続要求を解析し、該解析結果に基づい
    て、前記接続する可能性のある部分ネットワークおよび
    ノードの探索、および所望の処理を行う処理手段と、 前記処理手段における解析および処理の結果に基づいて
    更新された接続要求を、メッセージに載せて、前記接続
    する可能性のある部分ネットワークおよびノードに送信
    するメッセージ送信手段とを有する請求項14記載のネ
    ットワーク管理装置。
  16. 【請求項16】前記接続要求は、前記処理手段における
    解析および処理の結果に基づいて決定される状態を示す
    情報を有し、 前記処理手段は、前記状態を示す情報に基づいて当該接
    続要求に対する処理を決定し、当該処理を実行する請求
    項14または15記載のネットワーク管理装置。
  17. 【請求項17】前記当該ネットワーク管理装置の存在す
    る部分ネットワークおよび当該部分ネットワークに接続
    する他の部分ネットワークの情報を管理するジオメトリ
    管理手段を有し、 前記処理手段は、前記ジオメトリ管理手段により管理さ
    れている情報に基づいて前記処理を行う請求項14〜1
    6いずれか記載のネットワーク管理装置。
  18. 【請求項18】前記ジオメトリ管理手段は、入力された
    当該部分ネットワーク内のノードの追加または削除の情
    報に基づいて、少なくとも前記当該部分ネットワーク内
    のノードの情報を更新する請求項17記載のネットワー
    ク管理装置。
  19. 【請求項19】異なる形態の複数のネットワーク間に設
    けられ、前記異なる形態のネットワークの両方の形態お
    よび情報を管理し、任意のネットワークから入力される
    少なくとも接続先の論理ノード名を有する接続要求を、
    その形態を変換し他のネットワークに出力して該接続要
    求を異なるネットワーク間で伝搬させ、所望のノード間
    の接続経路を探索するネットワーク管理装置。
  20. 【請求項20】各々近傍のノードの情報を管理し、ネッ
    トワークを介して入力された少なくとも接続先の論理ノ
    ード名を有する接続要求を、前記各ノードにおいて管理
    されている情報に基づいて、前記接続先のノードと実質
    的に接続する可能性のある1以上のノードに対して出力
    するノードが、複数、ネットワーク上に接続され、 前記接続要求を伝搬させて所望のノード間を接続する経
    路を探索し、当該ノード間を実質的に接続して当該ノー
    ド間の通信を行うネットワークシステム。
  21. 【請求項21】前記ネットワークの任意の部分ネットワ
    ークごとに、当該部分ネットワーク内の各ノードの情報
    と、当該部分ネットワークに接続する他の部分ネットワ
    ークの情報を管理し、当該管理している情報に基づい
    て、前記接続要求を、前記接続先のノードと実質的に接
    続する可能性のある他の部分ネットワーク、および、当
    該部分ネットワーク内の前記接続先のノードと実質的に
    接続する可能性のあるノードに対して出力する部分ネッ
    トワーク管理手段をさらに有する請求項20記載のネッ
    トワークシステム。
  22. 【請求項22】ノードの追加または削除の際には、当該
    追加または削除を行うノードを含む部分ネットワークの
    前記部分ネットワーク管理手段に記憶されている前記ノ
    ードの情報のみを更新し、任意のノード間で通信が可能
    な状態を維持する請求項21記載のネットワークシステ
    ム。
  23. 【請求項23】前記ネットワークは異なる形態の複数の
    ネットワークで構成され、 前記異なる形態の複数のネットワーク間に設けられ、当
    該異なる形態のネットワークの両方の形態および情報を
    管理し、任意のネットワークから入力された前記接続要
    求の形態を変換し他のネットワークに出力するルータ手
    段をさらに有する請求項20〜22いずれか記載のネッ
    トワークシステム。
  24. 【請求項24】前記探索により、前記接続先として複数
    のノードが探索された場合には、所定の評価方法により
    前記探索された複数のノードより1つの最適なノードを
    選択し、該選択されたノードを要求元のノードと実質的
    に接続させ前記通信を行う請求項20〜23いずれか記
    載のネットワークシステム。
  25. 【請求項25】前記探索により、当該ノード間に複数の
    経路が探索された場合には、当該複数の経路中の任意の
    複数の経路により前記ノード間を実質的に接続させ前記
    通信を行う請求項20〜24いずれか記載のネットワー
    クシステム。
  26. 【請求項26】前記探索により、当該ノード間に複数の
    経路が探索された場合には、所定の評価方法により前記
    探索された複数の経路より1つの最適な経路を選択し、
    該選択された経路により前記ノード間を実質的に接続さ
    せ前記通信を行う請求項20〜24いずれか記載のネッ
    トワークシステム。
  27. 【請求項27】所望のノード間の前記接続要求の伝搬さ
    れた経路を通信経路として確保し、当該所望のノード間
    の通信を行う請求項20〜26いずれか記載のネットワ
    ークシステム。
  28. 【請求項28】前記接続要求は、さらに任意の制御デー
    タを有し、 前記実質的な接続を行うことにより、前記接続先のノー
    ドにおいて前記制御データに基づいた所定の処理を行う
    請求項20〜27いずれか記載のネットワークシステ
    ム。
  29. 【請求項29】前記接続要求は、さらに任意の情報の取
    得要求データを有し、 前記実質的な接続を行うことにより、前記取得要求デー
    タに基づく前記情報を、前記接続要求の伝搬された経路
    を介して、前記接続先のノードから要求元のノードへ転
    送する請求項20〜28いずれか記載のネットワークシ
    ステム。
  30. 【請求項30】前記各ノードは、各々近傍のノードおよ
    び当該ノードにおいて処理されるプログラムモジュール
    の情報を管理し、入力された前記プログラムモジュール
    を接続先とする接続要求を、前記近傍のノードおよびプ
    ログラムモジュールの情報に基づいて、当該接続先のプ
    ログラムモジュールと実質的に接続する可能性のあるノ
    ードに対して出力し、 前記接続要求を伝搬させて前記接続先のプログラムモジ
    ュールと実質的に接続可能な経路を探索し、該経路によ
    り前記要求元のノードまたはプログラムモジュールと、
    前記接続先のプログラムモジュールを実質的に接続させ
    前記通信を行う請求項20〜29いずれか記載のネット
    ワークシステム。
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