JPH09298103A - 摺動子及び摺動子素材 - Google Patents
摺動子及び摺動子素材Info
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- JPH09298103A JPH09298103A JP11461096A JP11461096A JPH09298103A JP H09298103 A JPH09298103 A JP H09298103A JP 11461096 A JP11461096 A JP 11461096A JP 11461096 A JP11461096 A JP 11461096A JP H09298103 A JPH09298103 A JP H09298103A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 指部の製造ばらつきを低減し、良好な摺動性
能を有する摺動子を提供する。 【解決手段】 複数の指部13が一辺に形成されている
基部12に切り曲げ部31を形成し、この切り曲げ部3
1を摺動子の例えば回転体への取り付け時に、その取り
付け用の溝に圧接する突部とする。切り曲げ部31は材
料の切断及びその切断によって形成された舌片の曲げ加
工によって形成されるため、この切り曲げ部31の形成
時に回りの材料が引っ張られることはない。つまり、各
指部13はこの基部12の加工の影響を受けない。
能を有する摺動子を提供する。 【解決手段】 複数の指部13が一辺に形成されている
基部12に切り曲げ部31を形成し、この切り曲げ部3
1を摺動子の例えば回転体への取り付け時に、その取り
付け用の溝に圧接する突部とする。切り曲げ部31は材
料の切断及びその切断によって形成された舌片の曲げ加
工によって形成されるため、この切り曲げ部31の形成
時に回りの材料が引っ張られることはない。つまり、各
指部13はこの基部12の加工の影響を受けない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば可変抵抗器
やスイッチなどの電気部品に使用される摺動子に関す
る。
やスイッチなどの電気部品に使用される摺動子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば可変抵抗器においては、回転体に
対して摺動子が取り付けられ、回転体を回動させること
により、摺動子に形成されている指部が抵抗体及び集電
体と接触して摺動し、回転体の回転角に対応した抵抗値
が設定される。図5はこの種の摺動子の従来例として、
可変抵抗器に用いられている摺動子を示したものであ
る。摺動子11は方形状の基部12と、その基部12の
一辺から互いに平行に突出された複数の指部13とより
なり、これらはベリリウム銅板、燐青銅板などの板ばね
材により一体に形成される。基部12にはプレス加工に
より略円筒面状に突出された突条部14が設けられてい
る。
対して摺動子が取り付けられ、回転体を回動させること
により、摺動子に形成されている指部が抵抗体及び集電
体と接触して摺動し、回転体の回転角に対応した抵抗値
が設定される。図5はこの種の摺動子の従来例として、
可変抵抗器に用いられている摺動子を示したものであ
る。摺動子11は方形状の基部12と、その基部12の
一辺から互いに平行に突出された複数の指部13とより
なり、これらはベリリウム銅板、燐青銅板などの板ばね
材により一体に形成される。基部12にはプレス加工に
より略円筒面状に突出された突条部14が設けられてい
る。
【0003】図6はこの摺動子11の回転体15への取
り付け状態を示したものである。樹脂材よりなる回転体
15の底面16には摺動子11取り付け用の溝17が斜
めに形成されており、この溝17に摺動子11が基部1
2側から挿入される。挿入は治具18を使用し、基部1
2に形成されている突条部14を押し込むことによって
行われ、押し込まれた突条部14が溝17の内面と弾性
的に接触して抜け止めされる。
り付け状態を示したものである。樹脂材よりなる回転体
15の底面16には摺動子11取り付け用の溝17が斜
めに形成されており、この溝17に摺動子11が基部1
2側から挿入される。挿入は治具18を使用し、基部1
2に形成されている突条部14を押し込むことによって
行われ、押し込まれた突条部14が溝17の内面と弾性
的に接触して抜け止めされる。
【0004】次に、加熱パンチ(図示せず)を使用して
溝17の入口側を熱変形させ、図7に示したように溝1
7を塞いで突条部14が埋め込まれた状態とする。これ
により、摺動子11はガタつくことなく、強固に回転体
15に固定される。図中、19は加熱パンチの押し当て
により生じたくぼみである。回転体15に取り付けられ
た摺動子11の各指部13の先端は曲げ加工が施され、
摺動時の接点部が形成される。なお、予め曲げ加工を施
した摺動子11を回転体15に取り付けることもでき
る。
溝17の入口側を熱変形させ、図7に示したように溝1
7を塞いで突条部14が埋め込まれた状態とする。これ
により、摺動子11はガタつくことなく、強固に回転体
15に固定される。図中、19は加熱パンチの押し当て
により生じたくぼみである。回転体15に取り付けられ
た摺動子11の各指部13の先端は曲げ加工が施され、
摺動時の接点部が形成される。なお、予め曲げ加工を施
した摺動子11を回転体15に取り付けることもでき
る。
【0005】上記のようにして使用される摺動子11は
帯状の板ばね材に多数個が配列形成されて一括製造され
る。以下、その製造方法を説明する。図8Aに示すよう
に、長手方向(X方向)に沿う両側縁部にそれぞれ所定
のピッチP1 で送り孔21が形成された帯状の板ばね材
22の幅方向(Y方向)の中央位置に、X方向にピッチ
P1 で、複数のスリットよりなるスリット群23が配列
形成される。スリット群23は互いに平行な複数(この
例では4本)のX方向に伸長するスリット24がプレス
加工によりY方向に配列形成された構成とされ、各スリ
ット群23はX方向において隣接する送り孔21間に位
置するように形成される。
帯状の板ばね材に多数個が配列形成されて一括製造され
る。以下、その製造方法を説明する。図8Aに示すよう
に、長手方向(X方向)に沿う両側縁部にそれぞれ所定
のピッチP1 で送り孔21が形成された帯状の板ばね材
22の幅方向(Y方向)の中央位置に、X方向にピッチ
P1 で、複数のスリットよりなるスリット群23が配列
形成される。スリット群23は互いに平行な複数(この
例では4本)のX方向に伸長するスリット24がプレス
加工によりY方向に配列形成された構成とされ、各スリ
ット群23はX方向において隣接する送り孔21間に位
置するように形成される。
【0006】各スリット群23のY方向における両側に
は、スリット24と平行に、スリット24よりも幅の広
いスリット25がそれぞれ形成され、これらスリット2
4,25で挟まれる各部が摺動子11の指部13に対応
する部分となる。一方、隣接するスリット群23間に位
置する各部は基部12に対応する部分となり、この部分
にプレス加工により略円筒面状に突出する突条部14が
それぞれ形成される。
は、スリット24と平行に、スリット24よりも幅の広
いスリット25がそれぞれ形成され、これらスリット2
4,25で挟まれる各部が摺動子11の指部13に対応
する部分となる。一方、隣接するスリット群23間に位
置する各部は基部12に対応する部分となり、この部分
にプレス加工により略円筒面状に突出する突条部14が
それぞれ形成される。
【0007】上記のように加工された板ばね材22は、
次に送り孔21が形成されている両側縁部が切断除去さ
れ、図8Bに示したような摺動子素材26とされる。な
お、切断位置は図8A中に一点鎖線で示したように、ス
リット25部分において、その板ばね材22の中央側に
近い位置とされる。摺動子11は摺動子素材26をピッ
チP1 で切断し、個片に切り離すことによって得られ
る。図8B中、一点鎖線はこの切断位置を示す。
次に送り孔21が形成されている両側縁部が切断除去さ
れ、図8Bに示したような摺動子素材26とされる。な
お、切断位置は図8A中に一点鎖線で示したように、ス
リット25部分において、その板ばね材22の中央側に
近い位置とされる。摺動子11は摺動子素材26をピッ
チP1 で切断し、個片に切り離すことによって得られ
る。図8B中、一点鎖線はこの切断位置を示す。
【0008】図9は帯状の摺動子素材26がリール27
に巻き取られた状態を示したものであり、この場合は必
要に応じてリール27から摺動子素材26を繰り出し、
切断して個片の摺動子11とすることができ、よって摺
動子11を取扱い易く、また持ち運び及び保管性に優れ
たものとなっている。
に巻き取られた状態を示したものであり、この場合は必
要に応じてリール27から摺動子素材26を繰り出し、
切断して個片の摺動子11とすることができ、よって摺
動子11を取扱い易く、また持ち運び及び保管性に優れ
たものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の摺動子11においては、例えば回転体15などの取
り付け用の溝に基部12を挿入して取り付ける際に、基
部12が溝に係止されるように、溝に圧接する突部とし
て突条部14をプレス加工により押し出し形成してい
る。
来の摺動子11においては、例えば回転体15などの取
り付け用の溝に基部12を挿入して取り付ける際に、基
部12が溝に係止されるように、溝に圧接する突部とし
て突条部14をプレス加工により押し出し形成してい
る。
【0010】従って、図8Aに示した板ばね材22にお
いて、この突条部14の回りの材料が突条部14に引っ
張られて変形し、この変形は板ばね材22の例えばピン
(図示せず)によって位置決め保持される送り孔21が
設けられている両側縁部よりY方向中央に近づくほど大
きくなる傾向がある。つまり、スリット群23の中央に
位置するスリット24ほど突条部14のプレス加工の影
響を受けやすく、変形大となってその長さが伸びる傾向
にあり、個片の摺動子11とした時に、その各指部13
の長さ及びばね特性にばらつきが発生する。
いて、この突条部14の回りの材料が突条部14に引っ
張られて変形し、この変形は板ばね材22の例えばピン
(図示せず)によって位置決め保持される送り孔21が
設けられている両側縁部よりY方向中央に近づくほど大
きくなる傾向がある。つまり、スリット群23の中央に
位置するスリット24ほど突条部14のプレス加工の影
響を受けやすく、変形大となってその長さが伸びる傾向
にあり、個片の摺動子11とした時に、その各指部13
の長さ及びばね特性にばらつきが発生する。
【0011】各指部13の長さ及びばね特性のこのよう
な不均一性は、摺動子11の摺動時の接触不良を招く恐
れがあり、即ち摺動子11を使用する可変抵抗器やスイ
ッチの性能不良を招く恐れがある。また、スリット24
は突条部14のプレス加工の影響を受けるため、例えば
各突条部14のプレス加工にばらつきが発生すると、各
スリット群23の受ける影響程度もばらつき、よって各
摺動子11間において指部13の長さ及びばね特性にば
らつきが発生するという問題もある。
な不均一性は、摺動子11の摺動時の接触不良を招く恐
れがあり、即ち摺動子11を使用する可変抵抗器やスイ
ッチの性能不良を招く恐れがある。また、スリット24
は突条部14のプレス加工の影響を受けるため、例えば
各突条部14のプレス加工にばらつきが発生すると、各
スリット群23の受ける影響程度もばらつき、よって各
摺動子11間において指部13の長さ及びばね特性にば
らつきが発生するという問題もある。
【0012】この発明の目的はこのような従来の問題点
に鑑み、各摺動子内及び各摺動子間において、指部の製
造ばらつきの低減を可能とし、よって良好かつ安定した
摺動性能を得ることができる摺動子を提供することにあ
る。
に鑑み、各摺動子内及び各摺動子間において、指部の製
造ばらつきの低減を可能とし、よって良好かつ安定した
摺動性能を得ることができる摺動子を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、板ばね材よりなる基部と、その基部と一体に形成さ
れ、その基部の一辺から互いに平行に突出された複数の
指部と、突端側が上記一辺側とされて基部に切り曲げ形
成された切り曲げ部とによって摺動子が構成される。
ば、板ばね材よりなる基部と、その基部と一体に形成さ
れ、その基部の一辺から互いに平行に突出された複数の
指部と、突端側が上記一辺側とされて基部に切り曲げ形
成された切り曲げ部とによって摺動子が構成される。
【0014】請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、基部に切り曲げ部が複数形成される。請求項3の発
明は、所定のピッチで切り離すことにより複数の摺動子
を得ることができる摺動子素材であって、帯状板ばね材
の長手方向に所定ピッチでスリット群が配列形成され、
そのスリット群は互いに平行な複数のスリットが板ばね
材の幅方向に配列されてなり、隣接するスリット群の間
に、突端が上記長手方向を向く切り曲げ部がそれぞれ形
成されたものである。
て、基部に切り曲げ部が複数形成される。請求項3の発
明は、所定のピッチで切り離すことにより複数の摺動子
を得ることができる摺動子素材であって、帯状板ばね材
の長手方向に所定ピッチでスリット群が配列形成され、
そのスリット群は互いに平行な複数のスリットが板ばね
材の幅方向に配列されてなり、隣接するスリット群の間
に、突端が上記長手方向を向く切り曲げ部がそれぞれ形
成されたものである。
【0015】請求項4の発明は請求項3の発明におい
て、隣接するスリット群の間に、切り曲げ部がそれぞれ
複数形成されたものである。
て、隣接するスリット群の間に、切り曲げ部がそれぞれ
複数形成されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。なお、図5〜8と対応す
る部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1
はこの発明による摺動子の一実施例を示したものであ
る。この例では基部12に、図5に示した従来の突条部
14に代えて、切り曲げ部31が形成され、切り曲げ部
31が取り付け用の溝に圧接する突部とされる。切り曲
げ部31は基部12の中央にコ字状に切り込みを入れた
後、そのコ字に囲まれた舌片を図1Bに示すように曲げ
起こすことによって形成され、その突端側が、指部13
が突出形成されている基部12の一辺側に向くように配
設される。なお、この例では摺動子32は11本の指部
13を有するものとされている。
照して実施例により説明する。なお、図5〜8と対応す
る部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1
はこの発明による摺動子の一実施例を示したものであ
る。この例では基部12に、図5に示した従来の突条部
14に代えて、切り曲げ部31が形成され、切り曲げ部
31が取り付け用の溝に圧接する突部とされる。切り曲
げ部31は基部12の中央にコ字状に切り込みを入れた
後、そのコ字に囲まれた舌片を図1Bに示すように曲げ
起こすことによって形成され、その突端側が、指部13
が突出形成されている基部12の一辺側に向くように配
設される。なお、この例では摺動子32は11本の指部
13を有するものとされている。
【0017】上記した構成によれば、切断及びその切断
によって形成された舌片の曲げ加工によって、切り曲げ
部31は形成されるため、この切り曲げ部31の形成時
に、回りの材料が引っ張られることはなく、つまり各指
部13はこの基部12の加工の影響を受けないものとな
る。図2Aは図6と同様に、この摺動子32の回転体1
5への取り付け状態を示したものである。切り曲げ部3
1は溝17に対する挿入前方から後方に向かって広がる
くさび状をなすため、基部12を容易に溝17に押し込
むことができ、かつ充分な抜け止め効果を得ることがで
きる。図2Bは加熱パンチ(図示せず)によって溝17
を塞いだ状態を示したものである。なお、各指部13の
先端は曲げ加工が施されて接点部が形成されている。
によって形成された舌片の曲げ加工によって、切り曲げ
部31は形成されるため、この切り曲げ部31の形成時
に、回りの材料が引っ張られることはなく、つまり各指
部13はこの基部12の加工の影響を受けないものとな
る。図2Aは図6と同様に、この摺動子32の回転体1
5への取り付け状態を示したものである。切り曲げ部3
1は溝17に対する挿入前方から後方に向かって広がる
くさび状をなすため、基部12を容易に溝17に押し込
むことができ、かつ充分な抜け止め効果を得ることがで
きる。図2Bは加熱パンチ(図示せず)によって溝17
を塞いだ状態を示したものである。なお、各指部13の
先端は曲げ加工が施されて接点部が形成されている。
【0018】図3は基部12に切り曲げ部31を複数形
成した例を示したものであり、この例では、切り曲げ部
31は指部13の配列方向に2個配列され、それらは基
部12の対称位置に配設されている。この構成によれ
ば、基部12を溝17に挿入した際に、対称な2つの切
り曲げ部31によって基部12を傾くことなく、より良
好かつ安定に溝17に係止させることができる。
成した例を示したものであり、この例では、切り曲げ部
31は指部13の配列方向に2個配列され、それらは基
部12の対称位置に配設されている。この構成によれ
ば、基部12を溝17に挿入した際に、対称な2つの切
り曲げ部31によって基部12を傾くことなく、より良
好かつ安定に溝17に係止させることができる。
【0019】図4Aはこの図3に示した摺動子33が帯
状の板ばね材22に多数一括形成された状態を示したも
のである。なお、この例では送り孔21の配列ピッチP
2 はスリット群23の配列ピッチP1 の2倍とされ、X
方向において隣接する送り孔21間にスリット群23が
2個位置するように形成されている。スリット群23は
X方向に伸長する互いに平行な10本のスリット24よ
りなり、各スリット群23のY方向における両側にはス
リット25がそれぞれ形成され、これらスリット24,
25で挟まれる部分が摺動子33の指部13に対応する
部分となる。一方、隣接するスリット群23間の、基部
12に対応する部分には切り曲げ部31がY方向に2個
配列形成されている。
状の板ばね材22に多数一括形成された状態を示したも
のである。なお、この例では送り孔21の配列ピッチP
2 はスリット群23の配列ピッチP1 の2倍とされ、X
方向において隣接する送り孔21間にスリット群23が
2個位置するように形成されている。スリット群23は
X方向に伸長する互いに平行な10本のスリット24よ
りなり、各スリット群23のY方向における両側にはス
リット25がそれぞれ形成され、これらスリット24,
25で挟まれる部分が摺動子33の指部13に対応する
部分となる。一方、隣接するスリット群23間の、基部
12に対応する部分には切り曲げ部31がY方向に2個
配列形成されている。
【0020】前述したように、切り曲げ部31は切断及
び曲げ加工によって形成されるため、この切り曲げ部3
1の回りの材料が切り曲げ部31に引っ張られることは
なく、つまり切り曲げ部31の形成によってスリット2
4が変形することはなく、所期の形状寸法が維持され
る。図4Bは上記の板ばね材22が、図4A中に一点鎖
線で示したスリット25部分で切断され、両側縁部が除
去された摺動子素材34を示したものである。この摺動
子素材34をピッチP1 で、図中一点鎖線で示した位置
で切断することにより、個片の摺動子33を得ることが
できる。なお、摺動子素材34は必要に応じて、図9に
示した従来の摺動子素材26と同様に、リール27に巻
き取られる。
び曲げ加工によって形成されるため、この切り曲げ部3
1の回りの材料が切り曲げ部31に引っ張られることは
なく、つまり切り曲げ部31の形成によってスリット2
4が変形することはなく、所期の形状寸法が維持され
る。図4Bは上記の板ばね材22が、図4A中に一点鎖
線で示したスリット25部分で切断され、両側縁部が除
去された摺動子素材34を示したものである。この摺動
子素材34をピッチP1 で、図中一点鎖線で示した位置
で切断することにより、個片の摺動子33を得ることが
できる。なお、摺動子素材34は必要に応じて、図9に
示した従来の摺動子素材26と同様に、リール27に巻
き取られる。
【0021】基部12に切り曲げ部31が1個のみ形成
された図1に示す摺動子32も、図4A,Bと同様にし
て製造される。なお、上述した例では各スリット24は
図4A,Bに示すように所定の幅を有するものとされ、
即ち摺動子33(32)は隣接する指部13間に所定の
すき間を有するものとされているが、スリット24をす
き間のない、いわゆるランススリットとし、摺動子33
(32)において隣接する指部13間にすき間のない構
成としてもよい。
された図1に示す摺動子32も、図4A,Bと同様にし
て製造される。なお、上述した例では各スリット24は
図4A,Bに示すように所定の幅を有するものとされ、
即ち摺動子33(32)は隣接する指部13間に所定の
すき間を有するものとされているが、スリット24をす
き間のない、いわゆるランススリットとし、摺動子33
(32)において隣接する指部13間にすき間のない構
成としてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は摺動子
を例えば回転体に取り付ける際に、その回転体に形成さ
れた取り付け用の溝に摺動子の基部を係止させるべく、
溝に圧接する突部として、切り曲げ部31を基部12に
設けたものであり、切り曲げ部31は材料の切断及びそ
の切断によって形成された舌片の曲げ加工によって形成
することができるため、この切り曲げ部31の形成時
に、従来の突条部14のプレス加工のように、回りの材
料が引っ張られることはない。
を例えば回転体に取り付ける際に、その回転体に形成さ
れた取り付け用の溝に摺動子の基部を係止させるべく、
溝に圧接する突部として、切り曲げ部31を基部12に
設けたものであり、切り曲げ部31は材料の切断及びそ
の切断によって形成された舌片の曲げ加工によって形成
することができるため、この切り曲げ部31の形成時
に、従来の突条部14のプレス加工のように、回りの材
料が引っ張られることはない。
【0023】つまり、摺動子が配列形成された板ばね材
22において、指部13を形成するための各スリット2
4は切り曲げ部31の加工によって変形せず、所期の形
状寸法を維持するため、従来に比し、各指部13を精度
良く、かつばらつきなく形成することができ、よって良
好かつ安定した摺動性能を有する摺動子を得ることがで
きる。
22において、指部13を形成するための各スリット2
4は切り曲げ部31の加工によって変形せず、所期の形
状寸法を維持するため、従来に比し、各指部13を精度
良く、かつばらつきなく形成することができ、よって良
好かつ安定した摺動性能を有する摺動子を得ることがで
きる。
【図1】Aは請求項1の発明の実施例を示す平面図、B
はそのCC断面図。
はそのCC断面図。
【図2】図1に示した摺動子の回転体への取り付けを説
明するための図。
明するための図。
【図3】Aは請求項2の発明の実施例を示す平面図、B
はそのCC断面図。
はそのCC断面図。
【図4】Aは図3に示した摺動子を製造するための板ば
ね材の構成を示す平面図、Bは請求項4の発明の実施例
を示す平面図。
ね材の構成を示す平面図、Bは請求項4の発明の実施例
を示す平面図。
【図5】Aは従来の摺動子を示す平面図、BはそのCC
断面図。
断面図。
【図6】図5に示した摺動子の回転体への取り付けを説
明するための図。
明するための図。
【図7】図5に示した摺動子が回転体に取り付けられた
状態を示す図、Aは断面図、Bは平面図。
状態を示す図、Aは断面図、Bは平面図。
【図8】Aは図5に示した摺動子を製造するための板ば
ね材の構成を示す平面図、BはAから製造された摺動子
素材を示す平面図。
ね材の構成を示す平面図、BはAから製造された摺動子
素材を示す平面図。
【図9】図8Bに示した摺動子素材がリールに巻き取ら
れた状態を示す概略正面図。
れた状態を示す概略正面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 板ばね材よりなる基部と、 その基部と一体に形成され、その基部の一辺から互いに
平行に突出された複数の指部と、 突端側が上記一辺側とされて、上記基部に切り曲げ形成
された切り曲げ部とよりなることを特徴とする摺動子。 - 【請求項2】 上記基部に上記切り曲げ部が複数形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の摺動子。 - 【請求項3】 所定のピッチで切り離すことにより複数
の摺動子を得ることができる摺動子素材であって、 帯状板ばね材の長手方向に上記所定ピッチでスリット群
が配列形成され、 そのスリット群は互いに平行な複数のスリットが上記板
ばね材の幅方向に配列されてなり、 隣接する上記スリット群の間に、突端が上記長手方向を
向く切り曲げ部がそれぞれ形成されていることを特徴と
する摺動子素材。 - 【請求項4】 隣接する上記スリット群の間に、上記切
り曲げ部がそれぞれ複数形成されていることを特徴とす
る請求項3記載の摺動子素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11461096A JPH09298103A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 摺動子及び摺動子素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11461096A JPH09298103A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 摺動子及び摺動子素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09298103A true JPH09298103A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14642175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11461096A Pending JPH09298103A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 摺動子及び摺動子素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09298103A (ja) |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP11461096A patent/JPH09298103A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040831 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050201 |