JPH0929758A - 更生タイヤの加硫装置 - Google Patents

更生タイヤの加硫装置

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JPH0929758A
JPH0929758A JP18596695A JP18596695A JPH0929758A JP H0929758 A JPH0929758 A JP H0929758A JP 18596695 A JP18596695 A JP 18596695A JP 18596695 A JP18596695 A JP 18596695A JP H0929758 A JPH0929758 A JP H0929758A
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tire
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bead ring
mold
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豊 ▲吉▼田
Yutaka Yoshida
Yojiro Miki
洋二郎 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 更生タイヤの加硫を適切に行うとともに、作
業性の向上を図る。 【解決手段】 タイヤ軸方向に開閉可能な下金型18
A,上金型18B及びタイヤTのビード部Tbを保持す
る一対の下部ビードリング20A,上部ビードリング2
0Bを備えて加硫装置10を構成した。そして、上部ビ
ードリング20Bに、ビード部Tbを保持する部分と、
突出部分21とを設け、この突出部分21の先端部21
aを、下部ビードリング20Aの内径よりも若干小さな
筒状に形成した。また、下部ビードリング20Aの内周
面にOリング24を装着した。そして、金型が閉じられ
た状態で上部ビードリング20Bの突出部分21の先端
部21aが下部ビードリング20A内に嵌入されて、突
出部分21の先端部21aの外周面と下部ビードリング
20Aの内周面とがOリング24によってシールされる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、更生タイヤを加硫
するのに用いられる更生タイヤの加硫装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上述のような装置として、例えば、特公
平6−24732号公報に、開閉可能な上下一対の加硫
板体に、環状構造を有する上、下一対の金型がそれぞれ
取付けられ、さらに各金型の内周側に筒状の上、下一対
のクリップリング(ビードリング)がそれぞれ取付けら
れた装置が提案されている。この装置によると、上記各
加硫板体が接近させられることによって、各金型によっ
て形成されるキャビティ内にタイヤが収納され、タイヤ
のビード部分が上、下クリップリングによって保持され
るとともに、サイドウォール部からトレッド部に亘る部
分が各金型に圧接される。また、上クリップリングの下
端部と下クリップリングの上端部とが互いに当接される
ことによって上下クリップリング間がシールされ、これ
によってタイヤの内部が密閉される。
【0003】そして、上下クリップリングに接続された
内圧ホースを介してタイヤ内部に圧力媒体が供給される
ことにより、タイヤの加硫が行われるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この装置では、金型が
閉じられると、上,下金型及び上,下クリップリングが
それぞれ上下方向に当接されるため、金型同士が適切に
当接されていてもクリップリング間に隙間が生じていた
り、逆に、クリップリング同士が適切に当接されていて
も金型間に隙間が生じているような場合があり、このよ
うな場合には、加硫媒体の外部への漏れや、トレッド表
面への不要な凹凸の形成といった事態を招く虞があっ
た。
【0005】従って、従来の装置では、上下金型及び上
下クリップリングの双方が適切に当接するように、加硫
板体への金型やクリップリングの取付等を高い精度で行
うことが要求され、その結果、段替作業、つまりタイヤ
サイズに応じた金型等の変更作業等が難しく、効率の悪
い作業となっていた。従って、この点を改善しつつ更生
タイヤの加硫を適切に行えるような装置が望まれてい
る。
【0006】また、更生タイヤは傷や汚れが多いため、
タイヤのビード部分をクリップリングに圧接させてタイ
ヤのビード部分を保持する場合には、傷の部分から加硫
媒体が外部に漏れる虞があるので、これを効果的に防止
して加硫を行う必要もある。さらに、作業性を考慮すれ
ば、加硫装置へのタイヤの着脱を容易に行える方が望ま
しい。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、タイヤの加硫を適切に行うとともに、
作業性の向上を図ることができる更生タイヤの加硫装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る更生タイ
ヤの加硫装置は、タイヤ軸方向に開閉可能な加硫成型用
の一対の金型と、タイヤのビード部を保持する一対のビ
ードリングとを備えた更生タイヤの加硫装置において、
上記各ビードリングが、上記金型を閉じた状態で、一方
のビードリングに対して他方のビードリングが嵌入され
る嵌め合い構造とされるとともに、上記一方のビードリ
ングの内周面と嵌入された他方のビードリングの外周面
の間をシールするシール部材が設けられてなるものであ
る。
【0009】この加硫装置によれば、金型が閉じられる
と、一方のビードリング内に他方のビードリングが嵌入
され、一方のビードリングの内周面と他方のビードリン
グの外周面の間がシール部材によりシールされる。その
ため、各ビードリング間のシール状態を確保したまま
で、各ビードリングをタイヤ軸方向に相対的に移動させ
ることが可能となり、これによって各ビードリングとの
関係で金型間に隙間が生じたり、あるいは、金型が閉じ
られた状態で各ビードリング間に隙間が生じるといった
ことがなくなる。
【0010】請求項2に係る更生タイヤの加硫装置は、
タイヤ軸方向に開閉可能な加硫成型用の一対の金型と、
タイヤのビード部を保持する一対のビードリングとを備
えた更生タイヤの加硫装置において、上記各ビードリン
グは、その内周側に開口部分を有する環状部材と、この
開口部分を塞ぐ蓋体とからなるものである。
【0011】この加硫装置によれば、金型が閉じられる
と、各ビードリングの間にタイヤ内部に連通する空間が
形成され、この空間に加硫媒体が供給される。つまり、
金型が閉じられても、各ビードリング同士が当接するこ
とがないので、各ビードリングとの関係で金型間に隙間
が生じたり、また各ビードリング間のシール状態が問題
となることがない。
【0012】請求項3に係る更生タイヤの加硫装置は、
請求項1又は2記載の更生タイヤの加硫装置において、
上記各ビードリングに、ビードリングとタイヤのビード
部の間をシールするゴム材料からなるシール部材を設け
たものである。
【0013】この加硫装置によれば、加硫装置へのタイ
ヤの着脱が容易に行われ、しかも、タイヤのビード部分
に傷等が生じている場合でも、傷の部分にシール部材が
介入することによってタイヤビード部分とビードリング
の間のシールが達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の更生タイヤの加硫装置に
ついて図面を用いて説明する。
【0015】図1は、本発明に係る加硫装置の第1実施
形態を示す断面図で、図2は、この装置の加硫中、すな
わち金型が閉じられた状態を示す要部断面図である。こ
れらの図に示すように、更生タイヤの加硫装置10は、
基台に固定される下部モールド12Aと、この下部モー
ルド12Aの上方に昇降可能に配設される上部モールド
12Bとを有している。
【0016】上記下部モールド12Aは、基台に固定さ
れる環状の固定ベース14Aを有しており、この固定べ
ース14Aの上面部にジャケット16Aを介して加硫成
型のための下金型18Aを備えている。ジャケット16
A及び下金型18Aはいずれも環状構造とされ、これに
より下部モールド12A全体が筒状の構造を有してい
る。
【0017】下部モールド12Aに形成される中空部分
には、リングホルダー28が昇降可能に配設されてい
る。具体的には、上記下部モールド12Aの中空部分
に、上記基台に固定されて鉛直上方に延びるガイド部材
30が突設され、このガイド部材30にリングホルダー
28がスライド自在に装着されるとともに、上記基台に
固定された油圧シリンダ34のロッド32の先端がリン
グホルダー28に接続されている。そして、この油圧シ
リンダ34への油圧の吸排が行われることによって上記
リングホルダー28がガイド部材30に沿って下金型1
8Aの上方に突出する位置(図1に示す)と、下部モー
ルド12Aの中空部分に突入する位置(図3に示す)と
に昇降させられるようになっている。
【0018】上記リングホルダー28の上端部には、加
硫前の更生タイヤTの片方(図1,2では下側)のビー
ド部Tbを保持する環状の下部ビードリング20Aが取
付けられている。この下部ビードリング20Aは、上記
油圧シリンダ34への油圧の吸排に応じて上記リングホ
ルダー28と一体に昇降され、リングホルダー28が下
降端位置にある状態では、下金型18Aの上面側であっ
てその内周側縁部に嵌合するようになっている。
【0019】図2に示すように、下部ビードリング20
Aの外周面及び内周面の上端付近にはそれぞれシール部
材としてゴム製のOリング22,24が装着されてい
る。また、下部ビードリング20Aには、その内周側と
上方外部とを連通する供給路23が形成されており、こ
の供給路23における下部ビードリング20Aの内周側
の開口部にガイド部材30の上端から導出されるホース
36が接続されている。
【0020】図示を省略しているが、この装置では、上
記ガイド部材30内に通路が形成されるとともに、この
通路がパイプ等を介して圧力媒体発生装置に接続されて
いる。そして、この圧力媒体発生装置が作動されること
によってガイド部材30、ホース36及び供給路23を
介して下部ビードリング20Aの上部に圧力媒体が噴出
されるようになっている。なお、本実施形態において
は、窒素ガス等の不活性ガスを圧力媒体として用いるよ
うになっている。
【0021】一方、上記上部モールド12Bは、上記下
部モールド12Aの上方に配設されている。
【0022】上部モールド12Bは、図外の油圧シリン
ダのロッドに接続される可動ベース14Bを有してお
り、この可動ベース14Bの下面部に金型ホルダー16
Bを介して環状の上金型18Bを備えている。そして、
上記油圧シリンダへの油圧の吸排に応じて、上金型18
Bが上記下金型18Aに当接する作動位置(図4に示
す)と、下部モールド12A上方の退避位置(図1に示
す)とに亘って上部モールド12が昇降させられるよう
になっている。
【0023】上記上金型18Bには、その下面側であっ
て内周側縁部に加硫前の更生タイヤTにおける他方(図
1,2では上側)のビード部Tbを保持する上部ビード
リング20Bが取付けられている。
【0024】上部ビードリング20Bは、図2に示すよ
うに、タイヤTのビード部Tbを保持する部分と、この
部分から下方に向かって延びる突出部分21とを有する
筒状とされており、上記ビード部Tbを保持する部分の
外周面にはシール部材としてゴム製のOリング26が装
着されている。
【0025】上記突出部分21は、下部ビードリング2
0Aの内径よりも若干小さな外径寸法を有する円筒状の
先端部21aを具備した先細りの形状とされている。
【0026】次に、このように構成された加硫装置10
における更生タイヤの加硫動作について図3及び図4を
用いて説明する。
【0027】先ず、上記加硫装置10が初期状態、すな
わち図1に示すように上部モールド12Bが下部モール
ド12A上方の退避位置にセットされるとともに、下部
ビードリング20Aが上昇端位置にセットされる。
【0028】そして、加硫すべきタイヤTが加硫装置1
0に装着される。具体的には、タイヤTの片側の開口部
に下部ビードリング20Aが嵌め込まれながらタイヤT
が下部ビードリング20Aに装着される。これにより図
1に示すように、タイヤTが下部ビードリング20Aに
支持される。
【0029】タイヤTの加硫装置10への装着が完了す
ると、上記油圧シリンダ34が作動され、リングホルダ
ー28が下降端まで移動させられる。そして、リングホ
ルダー28が下降端に到達すると、図2,3に示すよう
に、下部ビードリング20Aが下金型18Aの内周側縁
部に嵌合するとともに、赤道面を境にタイヤTの片方
(図2,3では下側)のサイドウォール部からトレッド
部分にわたる部分が下金型18Aに当接させられる。
【0030】リングホルダー28が下降端に達すると、
次いで上部モールド12Bの移動が開始され、上部モー
ルド12Bが上記下部モールド12Aに接近させられ
る。そして、図4に示すように、上部モールド12Bが
所定の作動位置に達すると、金型が閉じた状態、つまり
下金型18Aと上金型18Bが互い当接させられて、下
金型18A及び上金型18Bにより形成されるキャビテ
ィ内にタイヤTが収納された状態となる。また、上部モ
ールド12Bの上部ビードリング20BがタイヤTの他
方(図4では上側)の開口部に突入させられ、ビード保
持部分によってタイヤTのビード部Tbが保持されると
ともに、突出部分21の先端部21aが下部ビードリン
グ20A内に嵌入されて、先端部21aの外周面と下部
ビードリング20Aの内周面とがOリング24によって
シールされる。
【0031】そして、このように金型が閉じられると、
所定のタイミングで圧力媒体発生装置が作動され、圧力
媒体が上記ガイド部材30,ホース36及び下部ビード
リング20Aの供給路23を介してタイヤTの内部に供
給されるとともに、下金型18A、上金型18Bが加熱
される。これによってタイヤTの加硫が行われる。
【0032】そして、タイヤTに対する所定の加硫が完
了すると、上述と逆の動作により加硫装置10が初期状
態にリセットされて、タイヤTが下部ビードリング20
Aから取外され、これによって加硫装置10による加硫
動作が終了する。
【0033】以上のように構成された上記加硫装置10
によれば、金型が閉じられた状態で、上部ビードリング
20Bに設けられた突出部分21の先端部21aが下部
ビードリング20Aの内周側に嵌入され、先端部21a
の外周面と下部ビードリング20Aの内周面の間がOリ
ング24によってシールされることにより下部ビードリ
ング20Aと上部ビードリング20Bの間のシールが達
成されるので、従来装置のように、金型とビードリング
との関係において、金型間に隙間が生じたり、あるいは
金型が閉じられた状態で各ビードリング間に隙間が生じ
るといった不具合がない。
【0034】つまり、上記実施形態の構造によれば、下
部ビードリング20Aと上部ビードリング20Bの間の
シール状態を確保したままで、下部ビードリング20A
に対する上部ビードリング20Bのタイヤ軸方向の相対
的な移動が許容されるので、下部ビードリング20Aに
対する上部ビードリング20Bの嵌入の程度が上下方向
に多少ずれても下部ビードリング20Aと上部ビードリ
ング20Bのシールが確実に達成される。従って、従来
装置のように、金型が閉じられた状態でビードリング間
のシールが不完全となったり、逆に、各ビードリング間
のシールが達成された状態で金型間に隙間が生じるよう
なことがない。
【0035】そのため、従来装置のように金型やビード
リングの取付等を高い精度で行うことをしなくても、上
下の金型18A,18Bを適切に当接させ、かつ上下の
ビードリング20A,20B間を適切にシールすること
ができるので、これによって段替作業を容易に行うこと
が可能となる。
【0036】また、上部ビードリング20Bに設けられ
る突出部分21の先端部21aの軸方向の寸法を充分長
く設けるようにしておけば、例えば、同一径であって幅
のみが異なる複数サイズのタイヤに対する加硫作業つい
て下部ビードリング20A及び上部ビードリング20B
を共通して使用することも可能となる。これによれば設
備のコストや部品管理等の面においても有利となる。
【0037】さらに、上記加硫装置10においては、下
部ビードリング20A及び上部ビードリング20Bの外
周面にそれぞれOリング22,26を装着するようにし
たので、タイヤTのビード部Tbに傷が生じている場合
でも、この傷の部分にOリング22,26が介入するこ
とによってビード部Tbと各ビードリング20A,20
Bの間のシールがより良く達成され、これによって圧力
媒体の漏れをより確実に防止することが可能となる。
【0038】また、ビード部Tbに対するこのようなシ
ール構造を採用することによって加硫装置10に対する
タイヤTの着脱作業を容易に行うことができるという利
点もある。
【0039】すなわち、従来のこの種の装置では、タイ
ヤのビード部とビードリングの間のシール性を高めるべ
く、ビードリングの外径をタイヤの内径に対して大きく
形成し、ビードリングにタイヤを装着した際に、ビード
部がビードリングに強力に圧接されるようにしている。
そのため、タイヤをビードリングに外嵌させる作業、あ
るいは取外す作業に過大な労力が要求される。しかしな
がら、上記実施形態のように下部ビードリング20A及
び上部ビードリング20Bの外周面にOリング22,2
6を装着した構成によれば、ビードリング20A,20
Bの外径をタイヤTの内径に対してさほど大きく形成す
ることをしなくても効果的に各ビードリング20A,2
0B間のシールが達成されるので、加硫装置10に対す
るタイヤTの着脱作業を容易に行うことが可能となる。
【0040】次に、本発明に係る加硫装置の第2実施形
態について図5を用いて説明する。図5は、この装置の
加硫中の状態を示す要部断面図である。
【0041】この加硫装置40の基本的な構造は上記加
硫装置10と同一であるが以下の点において上記加硫装
置10と相違している。なお、上記加硫装置10と同一
の部材については加硫装置10と同一の符号を付して説
明する。
【0042】つまり、この加硫装置40においては、下
部ビードリング42A及び下部ビードリング42Bが、
共に内周側に開口部を有する同一形状の環状とされると
ともに、それぞれ蓋体48,50が装着されることによ
って上記開口部が塞がれるようになっている。また、下
部ビードリング42Aの蓋体48には、上記ホース36
が接続されており、これによって蓋体48の上部に圧力
媒体が噴出されるようになっている。
【0043】そして、加硫時には、同図に示すように、
金型が閉じられることによって各ビードリング42A,
42Bの間にタイヤTの内部に通じる空間が形成され、
上記ホース36からの圧力媒体がこの空間を介してタイ
ヤTの内部に供給されることによりタイヤTの加硫が行
われる。
【0044】この加硫装置40によれば、金型が閉じら
れた状態であっても各ビードリング42A,42Bが互
いに当接することがないので、各ビードリング42A,
42Bとの関係で金型18A,18B間に隙間が生じた
り、また各ビードリング42A,42B間のシール状態
が問題となることがない。従って、この加硫装置40に
おいても、金型やビードリングの取付等を高い精度で行
うことをしなくてもタイヤTの加硫を適切に行うことが
できるので、段替作業を容易に行うことが可能となる。
【0045】なお、以上説明した上記加硫装置10,4
0は、本発明に係る加硫装置の代表的な実施形態であっ
て、その具体的な構成は、上記加硫装置10,40の構
成に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。
【0046】例えば、上記実施形態では、加硫装置1
0、40の下部ビードリング20A,42A及び上部ビ
ードリング20B,42Bに、ビード部Tbとの間をシ
ールするOリング22,26,44,46がそれぞれ1
個装着されるようになっているが、例えば、2個あるい
はそれ以上のOリングを並べて装着し、これによってシ
ール性を高めるようにしてもよい。同様に、下部ビード
リング20Aにおいて、上部ビードリング20Bの突出
部分21との間をシールするOリング24を複数個設け
るようにしてもよい。
【0047】また、上記実施形態では、上記Oリング2
2,26,44,46の配置は、ビード部Tbにおいて
タイヤTの内周面側の位置に設けられるようになってい
るが、例えば、ビード部TbにおいてタイヤTの側面側
の位置に設けるようにしても良い。要するに、各ビード
リングとタイヤTのビード部Tbの間を適切にシールし
得る配置であればよい。
【0048】さらに、上記実施形態では、下部ビードリ
ング20Aと上部ビードリング20Bの突出部分21の
間をシールするOリング24が下部ビードリング20A
に設けられるようになっているが、Oリング24を上部
ビードリング20Bの突出部分21に設けるようにして
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る更
生タイヤの加硫装置によれば、金型が閉じられると、一
方のビードリング内に他方のビードリングが嵌入され、
一方のビードリングの内周面と他方のビードリングの外
周面の間がシール部材によりシールされる。そのため、
各ビードリング間のシール状態を確保したままで、各ビ
ードリングのタイヤ軸方向の相対的な移動が可能となる
ので、各ビードリングとの関係で金型間に隙間が生じた
り、あるいは、金型が閉じられた状態で各ビードリング
間に隙間が生じるといったことがなくなる。従って、従
来装置のように、各ビードリング間のシールが達成され
た状態で金型間に隙間が生じたり、逆に、金型が閉じら
れた状態でビードリング間のシールが不完全となること
がなく、タイヤの加硫をより適切に行うことができる。
また、金型やビードリングの取付等を高い精度で行うこ
とをしなくても、各金型の当接及び各ビードリング間の
シールが適切に達成されるので、これにより段替作業を
容易に行うことが可能となる。
【0050】また、請求項2に係る更生タイヤの加硫装
置によれば、金型が閉じられると、各ビードリングの間
にタイヤ内部に連通する空間が形成され、この空間に加
硫媒体が供給される。すなわち金型が閉じられても、各
ビードリング同士が互いに当接することがないので、ビ
ードリングとの関係で金型間に隙間が生じたり、また各
ビードリング間のシール状態が問題となることがなくな
る。
【0051】さらに、これらの構成において、各ビード
リングに、各ビードリングとタイヤのビード部の間をシ
ールするゴム材料からなるシール部材を設けるようにす
れば、加硫装置へのタイヤの着脱を容易に行うことがで
きるとともに、ビード部に傷等が生じている場合でも適
切にビード部とビードリングの間のシールを達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加硫装置の第1実施形態を示す断面図
である。
【図2】第1実施形態の加硫装置における加硫中の状態
を示す要部断面図である。
【図3】第1実施形態の加硫装置における動作の一状態
を示す断面図である。
【図4】第1実施形態の加硫装置における加硫中の状態
を示す断面図である。
【図5】本発明の加硫装置の第2実施形態を示す、図2
に対応する要部断面図である。
【符号の説明】
10 加硫装置 12A 下部モールド 12B 上部モールド 14A 固定ベース 14B 可動ベース 16A,16B ジャケット 18A 下金型 18B 上金型 20A 下部ビードリング 20B 上部ビードリング 21 突出部分 21a 先端部 22,24,26 Oリング(シール部材) 23 供給路 28 リングホルダー 30 ガイド部材 32 ロッド 34 油圧シリンダ 36 ホース T 更生タイヤ Tb ビード部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ軸方向に開閉可能な加硫成型用の
    一対の金型と、タイヤのビード部を保持する一対のビー
    ドリングとを備えた更生タイヤの加硫装置において、上
    記各ビードリングが、上記金型を閉じた状態で、一方の
    ビードリングに対して他方のビードリングが嵌入される
    嵌め合い構造とされるとともに、上記一方のビードリン
    グの内周面と嵌入された他方のビードリングの外周面の
    間をシールするシール部材が設けられてなることを特徴
    とする更生タイヤの加硫装置。
  2. 【請求項2】 タイヤ軸方向に開閉可能な加硫成型用の
    一対の金型と、タイヤのビード部を保持する一対のビー
    ドリングとを備えた更生タイヤの加硫装置において、上
    記各ビードリングは、その内周側に開口部分を有する環
    状部材と、この開口部分を塞ぐ蓋体とからなることを特
    徴とする更生タイヤの加硫装置。
  3. 【請求項3】 上記各ビードリングに、ビードリングと
    タイヤのビード部の間をシールするゴム材料からなるシ
    ール部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の更生タイヤの加硫装置。
JP18596695A 1995-07-21 1995-07-21 更生タイヤの加硫装置 Expired - Lifetime JP3040065B2 (ja)

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