JPH09295380A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JPH09295380A
JPH09295380A JP10913696A JP10913696A JPH09295380A JP H09295380 A JPH09295380 A JP H09295380A JP 10913696 A JP10913696 A JP 10913696A JP 10913696 A JP10913696 A JP 10913696A JP H09295380 A JPH09295380 A JP H09295380A
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JP
Japan
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layer
container
exterior material
composite
composite container
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Application number
JP10913696A
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English (en)
Inventor
Nobuo Furusawa
伸夫 古沢
Norimasa Sekine
徳政 関根
Takeo Tomatsuri
丈夫 戸祭
Akitaka Iwasaki
晃孝 岩崎
Hideo Fukushima
英夫 福島
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09295380A publication Critical patent/JPH09295380A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292Foldable bottles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/08Coverings or external coatings
    • B65D23/0842Sheets or tubes applied around the bottle with or without subsequent folding operations
    • B65D23/0864Applied in mould

Abstract

(57)【要約】 【課題】紙を主体とする外装材とプラスチック製の内側
容器を一体結合させる手段として、接着剤を使用するこ
となく一体結合させられ、かつ、落下衝撃に対して優れ
た強度を有し、少ない工程数で容易に製造され、しか
も、廃棄時に減容化でき、使用後に紙とプラスチックが
完全に分別できる複合容器を提供すること。 【解決手段】プラスチック製の内側容器の外側に、紙を
主体とする外装材を一体的に結合させた複合容器におい
て、外装材の少なくとも内側容器と接着する層がポリオ
レフィン層よりなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体内容物、粉体
内容物、粒体内容物を収容するための、紙とプラスチッ
クを組み合わせた複合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、清涼飲料、酒精飲料、ジュース、
液体調味料、米等の容器としてポリエチレンテレフタレ
ート製のボトル(PETボトル)が幅広く使用されてい
る。
【0003】しかし、近年の環境問題および資源の枯渇
問題の関心が高まる中で、プラスチックの使用量を減ら
した容器が望まれている。その対策として、紙製の外側
容器の内部にプラスチック製の注ぎ口付きの袋状容器を
収容させた複合容器(バック・イン・ボックス)が広く
使用されている。この容器は軽量であり、しかも内容物
が収容されていない場合は小さくたためることから輸送
も容易であり、更に廃棄時にも容器を減容化することが
でき、かつ、紙とプラスチックを分別して廃棄できるな
どの利点を有している。
【0004】しかしながら、例えばこの注ぎ口付き袋状
容器の製造において、単層あるいは多層フィルムの端縁
部をヒートシールなどにより貼り合わせた後、これに射
出成形等で成形された注ぎ口を溶着等の手段で接合しな
ければならないなど、製造工程数が多いという不利があ
る。また、性能面においても、フィルム端面のヒートシ
ール部及び注ぎ口の溶着部は、溶着部以外の部分に比べ
て耐衝撃性が劣り、落下衝撃により破袋する場合もあ
る。
【0005】そこで、内側容器をブロー成形により成形
することで、落下衝撃強度や製造工程数の問題点を解決
する方法が提案されている。この方法は、予め内面に接
着剤の塗布された紙を主体として構成された外側容器を
ブロー金型内に載置し、その中に成形温度で加熱された
プリフォームを導入し、ブロー成形することによって紙
を主体とする外側容器と一体で、かつ、無縫目にブロー
成形により成形されたプラスチック製の内側容器とを組
み合わせた複合容器を製造する方法である。
【0006】そして、この容器を廃棄するときには紙と
プラスチックの分別廃棄が可能である。
【0007】しかし、この容器を分別廃棄を行う際にお
いて接着剤の接着強度が強すぎると、紙とプラスチック
の分離が困難で、かつ、分離した場合にもプラスチック
表面に接着剤や更に紙が付着して残ってしまうため、プ
ラスチック材料の再利用において好ましくない。また、
接着剤の接着強度が弱いと使用中に紙が剥離してしまう
問題が起こる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題点に
鑑み、本発明は、紙を主体とする外装材とプラスチック
製の内側容器を一体結合させる手段として、接着剤を使
用することなく一体結合させられ、かつ、落下衝撃に対
して優れた強度を有し、少ない工程数で容易に製造さ
れ、しかも、廃棄時に減容化でき、使用後に紙とプラス
チックが完全に分別できる複合容器を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
プラスチック製の内側容器の外側に、紙を主体とする外
装材を一体的に結合させた複合容器において、前記外装
材の少なくとも内側容器と接着する層がポリオレフィン
層よりなることを特徴とする複合容器である。
【0010】また、第2の発明は、前記外装材の少なく
とも内側容器と接着する層が、密度0.88〜0.93
g/cm3 であるポリオレフィン層からなることを特徴
とする複合容器である。
【0011】また、第3の発明は、前記外装材の少なく
とも内側容器と接着する層が、190℃、2160g荷
重におけるメルトフローレートが1〜30g/10mi
n.の範囲であるポリオレフィン層からなることを特徴
とする複合容器である。
【0012】また、第4の発明は、前記外装材の内側容
器と接着する層を構成するポリオレフィン層が、低結晶
または非晶性の熱可塑性エラストマーからなることを特
徴とする複合容器である。
【0013】また、第5の発明は、前記外装材の内側容
器と接着する層を構成するポリオレフィン層が、シング
ルサイト触媒により重合されたエチレン−αオレフィン
共重合体からなることを特徴とする複合容器である。
【0014】また、第6の発明は、前記内側容器がポリ
オレフィン層からなることを特徴とする複合容器であ
る。
【0015】また、第7の発明は、前記ポリオレフィン
層がポリプロピレン層からなることを特徴とする複合容
器である。
【0016】また、第8の発明は、前記内側容器がポリ
エステル層からなることを特徴とする複合容器である。
【0017】また、第9の発明は、前記ポリエステル層
がポリエチレンテレフタレート層からなることを特徴と
する複合容器である。
【0018】また、第10の発明は、前記外装材が、内
側容器のほぼ全体を覆う筒状の容器であることを特徴と
する複合容器である。
【0019】また、第11の発明は、前記内側容器と前
記外装材を一体的に結合させる手段が、外装材内でプラ
スチック製容器をブロー成形法により作製することによ
ることを特徴とする複合容器である。
【0020】また、第12の発明は、プラスチック製の
内側容器の外側に、紙を主体とする外装材を一体的に結
合させた複合容器において、前記内側容器の少なくとも
紙を主体とする外装材と接着する層がポリオレフィン層
よりなることを特徴とする複合容器である。
【0021】また、第13の発明は、前記内側容器の少
なくとも外装材と接着する層が、密度0.88〜0.9
3g/cm3 であるポリオレフィン層からなることを特
徴とする複合容器である。
【0022】また、第14の発明は、前記内側容器の少
なくとも外装材と接着する層が、190℃、2160g
荷重におけるメルトフローレートが1〜30g/10m
in.の範囲であるポリオレフィン層からなることを特
徴とする複合容器である。
【0023】また、第15の発明は、前記内側容器の外
装材と接着する層を構成するポリオレフィン層が、低結
晶または非晶性の熱可塑性エラストマーからなることを
特徴とする複合容器である。
【0024】また、第16の発明は、前記内側容器の外
装材と接着する層を構成するポリオレフィン層が、シン
グルサイト触媒により重合されたエチレン−αオレフィ
ン共重合体からなることを特徴とする複合容器である。
【0025】また、第17の発明は、前記外装材の内側
容器と接着する層がポリオレフィン層からなることを特
徴とする複合容器である。
【0026】また、第18の発明は、前記ポリオレフィ
ン層がポリプロピレン層からなることを特徴とする複合
容器である。
【0027】また、第19の発明は、前記外装材の内側
容器と接着する層がポリエステル層からなることを特徴
とする複合容器である。
【0028】また、第20の発明は、前記ポリエステル
層がポリエチレンテレフタレート層からなることを特徴
とする複合容器である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。
【0030】本発明に用いられるポリオレフィンとして
は低密度ポリエチレン、エチレンーαオレフィン共重合
体、オレフィン系熱可塑性エラストマーの樹脂群から選
ぶことができ、更にこれらをブレンドして使用しても良
い。
【0031】低密度ポリエチレンとしては、密度が0.
90〜0.93g/cm3 で、190℃、2160g荷
重におけるメルトフローレートが1〜30g/10mi
n.の範囲にあるものより選ばれる。
【0032】エチレンーαオレフィン共重合体として
は、密度が0.88〜0.93g/cm3 、好ましくは
0.89〜0.910g/cm3 であり、190℃、2
160g荷重におけるメルトフローレートが、1〜30
g/10min.の範囲にあるものより選ばれる。ま
た、エチレン−αオレフィン共重合体はマルチサイト触
媒及びシングルサイト触媒により重合され、特にシング
ルサイト触媒により重合されたものが好ましい。エチレ
ン−αオレフィン共重合体を構成するα−オレフィンと
しては、通常、炭素数3〜20のαオレフィン、例えば
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン及びこ
れらの混合物を選ぶことができる。
【0033】オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、密度が0.82〜0.88g/cm3 、好ましくは
0.84〜0.88g/cm3 の低結晶性又は非晶性の
エチレン−αオレフィンの共重合体である。190℃、
2160g荷重におけるメルトフローレートが、1〜3
0g/10min.の範囲にあるものより選択され、G
PCにより測定されるMw/Mnの値が、通常、5.5
以下、好ましくは4.5以下、更に好ましくは3.5以
下であることが望ましい。エチレン−αオレフィン共重
合体を構成するα−オレフィンとしては、通常、炭素数
3〜20のαオレフィン、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテン、1−デセン及びこれらの混合物を選ぶこと
ができる。
【0034】また、これらの熱可塑性エラストマーは、
単独で使用した場合にスリップ性に劣ることやブロッキ
ングしやすいことから、上記低密度ポリエチレンもしく
はエチレンーαオレフィン共重合体とブレンドして使用
することが望ましい。
【0035】外装材が、プラスチック製の内側容器のほ
ぼ全体を覆う筒状の容器の場合、該外装材に使用する紙
としては包装用紙、雑種紙、紙器用板紙の紙群から選ぶ
ことが出来る。ここで、包装用紙としては、未晒し包装
紙及び晒し包装紙を用いることが出来る。また、雑種紙
としては、特にに加工原紙における食品容器原紙が好ま
しい。また、紙器用板紙としては、マニラボール、白ボ
ール、黄板紙、チップボール、色板紙等を用いることが
できる。
【0036】更にこれらの紙は単体で用いるか、アルミ
ニウム箔やポリエチレンテレフタレートフィルム等と積
層して用いてもよい。
【0037】外装材の、紙とポリオレフィン層の積層方
法としては、Tダイ方式による紙への押し出しラミネー
ト、または、ニーラム加工するか、フィルムを紙へドラ
イラミネートする方法より選ばれる。また、フィルムを
ロールまたは平板熱プレスによって紙に圧着しても良
い。
【0038】また、積層したポリオレフィン層をコロナ
処理やプラズマ放電処理、またはフレーム処理を行うと
接着性が向上される。
【0039】プラスチック製に内側容器と筒状の容器を
一体的に結合させる際、筒状の容器内で行うブロー成形
は延伸ブロー成形法が好ましい。
【0040】内側容器の材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレートのようなポリ
エステルや、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポ
リオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、高ニトリル樹脂等を用いるこ
とができる。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートの使用が
望ましい。また、これらのプラスチック製容器の材料
は、単層でも多層構造としてもよい。
【0041】上記の筒状の容器内にてブロー成形を行っ
た場合、プラスチック製容器が膨らみ、筒状容器のポリ
オレフィン樹脂が積層されている面と接触する。その
時、内側のプラスチック製容器の成型時の熱によりポリ
オレフィン層の接触界面が溶融され、内側容器表面の樹
脂層と外側の筒状容器のポリオレフィン層が接着され
る。この接着は内側の容器表面の樹脂層とポリオレフィ
ン層の分子の拡散による接着や、あるいは両層の接触界
面が乱れた状態で溶融固化することによる物理的な投錨
効果や、ポリオレフィン層の疑似接着等が考えられる。
【0042】内側容器の肉厚分布を変えることにより、
ポリオレフィン層に与える熱量がコントロール出来るた
め、接着強度を必要に応じて変えることができる。
【0043】また接着における物理的な投錨効果や疑似
接着効果により、成型品においては外側の筒状の容器と
内側のプラスチック製容器との接着を維持し、廃棄時に
は内側の容器表面の樹脂層と外側容器のポリオレフィン
層との界面で容易に剥離がなされるため、外側の容器と
内側の容器の分別が簡単にできる。また、内側のプラス
チック製容器については、リサイクルの妨げになる接着
かすのような異物の付着がないため、資源として有効に
利用できる。
【0044】
【実施例】以下、実施例に基づき具体的に説明を行う
が、本発明は以下に限定されるものではない。 <実施例1>紙11である坪量340g/m2 のマニラ
ボール紙の内面に、ポリオレフィン層12であるシング
ルサイト触媒により重合されたエチレンーαオレフィン
共重合体(三菱化学株式会社製のカーネル57L(密度
0.905、メルトフローレート 11))をTダイに
より押出し30μm厚にラミネートし、矩形断面の筒状
の容器である外装材10を作成した。ついで、ポリエチ
レンテレフタレート21(株式会社クラレ製のKS74
0RC(密度1.38))でプリフォームを射出成形し
た後、そのプリフォームを赤外線ヒーターで加熱して外
装材10の内部に配置し、2軸延伸ブロー成形をおこな
って、胴部と注ぎ口が一体に成形されている内側容器2
0を筒状の容器である外装材10と接着させて内容量1
000ミリリットルの複合容器1を作成した(図1参
照)。
【0045】<実施例2>紙11である坪量340g/
2 のマニラボール紙の内面に、ポリオレフィン層12
aである熱可塑性エラストマー(ダウ・ケミカル社製
KC8852(密度0.875、メルトフローレート
3))を20重量%と、低密度ポリエチレン(三井石油
化学工業株式会社製 ミラソン14P(密度0.92、
メルトフローレート5.2))を80重量%とをドライ
ブレンドし、Tダイにより押出し30μm厚にラミネー
トし、矩形断面の筒状の容器である外装材10aを作成
した。ついで、ポリプロピレン22(三井石油化学工業
株式会社製 ハイポール J657Y(密度0.91、
メルトフローレート7))でプリフォームを射出成形し
た後、そのプリフォームを赤外線ヒーターで加熱して外
装材10aの内部に配置し、2軸延伸ブロー成形をおこ
なって、胴部と注ぎ口が一体に成形されている内側容器
20aを筒状の容器である外装材10aと接着させて内
容量1000ミリリットルの複合容器2を作成した(図
1参照)。
【0046】<実施例3>紙31である坪量340g/
2 のマニラボール紙の内面に、ポリエチレンテレフタ
レート32をTダイにより押出し30μm厚にラミネー
トし、矩形断面の筒状の容器である外装材30を作成し
た。ついで、2本のスクリューを有する射出成形機を用
いて、外層41に、シングルサイト触媒により重合され
たエチレンーαオレフィン共重合体(三菱化学株式会社
製のカーネル57L(密度0.905、メルトフローレ
ート 11))を、内層42に、ポリエチレン樹脂層の
2層構成のプリフォームを射出成形した後、そのプリフ
ォームを赤外線ヒーターで加熱して外装材30の内部に
配置し、2軸延伸ブロー成形をおこなって、胴部と注ぎ
口が一体に成形されている内側容器40を筒状の容器で
ある外装材30と接着させて内容量1000ミリリット
ルの複合容器3を作成した(図2参照)。
【0047】<実施例4>外装材30である矩形断面で
筒状の容器の紙31の内面にポリエチレン33を用いた
こと以外は実施例3と同一の方法で、内容量1000ミ
リリットルの複合容器4を作成した(詳細な説明は省略
する)(図2参照)。
【0048】<実施例5>紙31である坪量340g/
2 のマニラボール紙の内面に、ポリエチレン33をT
ダイにより押出し30μm厚にラミネートし、矩形断面
の筒状の容器である外装材30aを作成した。ついで、
2本のスクリューを有する射出成形機を用いて、外層4
1に、熱可塑性エラストマー(ダウ・ケミカル社製 K
C8852(密度0.875、メルトフローレート
3))を20重量%と、低密度ポリエチレン(三井石油
化学工業株式会社製 ミラソン14P(密度0.92、
メルトフローレート5.2))を80重量%とをドライ
ブレンドし溶融混合した樹脂層を、内層42に、ポリエ
チレン樹脂層の2層構成のプリフォームを射出成形した
後、そのプリフォームを赤外線ヒーターで加熱して外装
材30aの内部に配置し、2軸延伸ブロー成形をおこな
って、胴部と注ぎ口が一体に成形されている内側容器4
0aを筒状の容器である外装材30aと接着させて内容
量1000ミリリットルの複合容器5を作成した(図2
参照)。
【0049】このようにして作成した5種類の複合容器
の内側容器と外装材との接着性および剥離状態等を以下
に示す測定方法に従って測定、チェックした。その結果
を表1に示す。内側容器と外装材との接着性…複合容器
胴部の内側容器最外層と外装材である筒状容器の最内層
との接着強度を、JIS K6852に基づいた方法で
測定した。但し、サンプルは幅15mm、長さ200m
mの短冊状とし、クロスヘッドの移動速度を100mm
/分とし、残りが5mmになるまで続けた。内側容器と
外装材との接着部分の接着状態…複合容器に水を100
0ミリリットル充填した後、80cmの高さから自由落
下させた。3回落下させた後、内側容器と外側の筒状容
器との接着状態を目視により観察した。内側容器と外装
材との剥離状態…剥離のきっかけをつくり、その部分か
ら内側容器と外装材である筒状容器の分離を行い、内側
容器の表面に外装材の破片等が付着しているか否かを目
視により観察した。
【0050】
【表1】
【0051】表1から考察すると、外装材(筒状の容
器)の内側容器と接着する層がポリオレフィン層からな
る複合容器は、外装材と内側容器との接着強度は強固で
あり、剥がす際には、内側容器の表面に外装材の内面が
付着したりせず、きれいに剥がすことができる(実施例
1〜5)。外装材の内側容器と接着する層に接着剤層を
用いた複合容器は、外装材と内側容器の接着強度は、そ
れほど強くない上、剥がした際には、内側容器の表面に
外装材の接着剤が付着した状態が認められた(比較例1
〜6)。
【0052】
【発明の効果】液体内容物、粉体内容物、粒体内容物を
収容するための、紙とプラスチックを組み合わせた複合
容器において、落下衝撃に対して優れた強度を有し、少
ない工程数で容易に製造され、しかも、廃棄時に減容化
でき、使用中に紙が剥離してしまうことがなく、使用後
に紙とプラスチックを容易に分別することができる。し
たがって、最内層にポリオレフィン層を有する外装材
と、最外層にプラスチック樹脂層を有する内側容器を一
体成形することにより、あるいは、最内層にプラスチッ
ク樹脂層を有する外装材と、最外層にポリオレフィン層
を有する内側容器とを一体成形することにより、接着剤
を使わずに、紙とプラスチックとの剥離が良好に行える
ため、紙とプラスチックとの分離や廃棄が容易で、リサ
イクル性を有するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の複合容器の一実施例を示す断面
説明図である。 (b)同実施例のA部拡大図である。
【図2】(a)本発明の複合容器の別の実施例を示す断
面説明図である。 (b)同実施例のA部拡大図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5‥‥複合容器 10、10a‥‥外装材(筒状の容器) 11‥‥紙 12、12a‥‥ポリオレフィン層 20、20a‥‥内側容器 21‥‥ポリエチレンテレフタレート 22‥‥ポリプロピレン 30、30a‥‥外装材(筒状の容器) 31‥‥紙 32‥‥ポリエチレンテレフタレート 33‥‥ポリエチレン 40、40a‥‥内側容器 41‥‥外層 42‥‥内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 1/02 B65D 1/02 B 77/06 77/06 J (72)発明者 岩崎 晃孝 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 福島 英夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製の内側容器の外側に、紙を
    主体とする外装材を一体的に結合させた複合容器におい
    て、 前記外装材の少なくとも内側容器と接着する層がポリオ
    レフィン層よりなることを特徴とする複合容器。
  2. 【請求項2】前記外装材の少なくとも内側容器と接着す
    る層が、密度0.88〜0.93g/cm3 であるポリ
    オレフィン層からなることを特徴とする請求項1記載の
    複合容器。
  3. 【請求項3】前記外装材の少なくとも内側容器と接着す
    る層が、190℃、2160g荷重におけるメルトフロ
    ーレートが1〜30g/10min.の範囲であるポリ
    オレフィン層からなることを特徴とする請求項1ないし
    2記載の複合容器。
  4. 【請求項4】前記外装材の内側容器と接着する層を構成
    するポリオレフィン層が、低結晶または非晶性の熱可塑
    性エラストマーからなることを特徴とする請求項1記載
    の複合容器。
  5. 【請求項5】前記外装材の内側容器と接着する層を構成
    するポリオレフィン層が、シングルサイト触媒により重
    合されたエチレン−αオレフィン樹脂からなることを特
    徴とする請求項1記載の複合容器。
  6. 【請求項6】前記内側容器がポリオレフィン層からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし5記載の複合容器。
  7. 【請求項7】前記ポリオレフィン層がポリプロピレン層
    からなることを特徴とする請求項6記載の複合容器。
  8. 【請求項8】前記内側容器がポリエステル層からなるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5記載の複合容器。
  9. 【請求項9】前記ポリエステル層がポリエチレンテレフ
    タレート層からなることを特徴とする請求項8記載の複
    合容器。
  10. 【請求項10】前記外装材が、内側容器のほぼ全体を覆
    う筒状の容器であることを特徴とする請求項1ないし9
    記載の複合容器。
  11. 【請求項11】前記内側容器と前記外装材を一体的に結
    合させる手段が、外装材内でプラスチック製容器をブロ
    ー成形法により作製することによることを特徴とする請
    求項1ないし10記載の複合容器。
  12. 【請求項12】プラスチック製の内側容器の外側に、紙
    を主体とする外装材を一体的に結合させた複合容器にお
    いて、 前記内側容器の少なくとも紙を主体とする外装材と接着
    する層がポリオレフィン層よりなることを特徴とする複
    合容器。
  13. 【請求項13】前記内側容器の少なくとも外装材と接着
    する層が、密度0.88〜0.93g/cm3 であるポ
    リオレフィン層からなることを特徴とする請求項12記
    載の複合容器。
  14. 【請求項14】前記内側容器の少なくとも外装材と接着
    する層が、190℃、2160g荷重におけるメルトフ
    ローレートが1〜30g/10min.の範囲であるポ
    リオレフィン層からなることを特徴とする請求項12な
    いし13記載の複合容器。
  15. 【請求項15】前記内側容器の外装材と接着する層を構
    成するポリオレフィン層が、低結晶または非晶性の熱可
    塑性エラストマーからなることを特徴とする請求項12
    記載の複合容器。
  16. 【請求項16】前記内側容器の外装材と接着する層を構
    成するポリオレフィン層が、シングルサイト触媒により
    重合されたエチレン−αオレフィン共重合体からなるこ
    とを特徴とする請求項12記載の複合容器。
  17. 【請求項17】前記外装材の内側容器と接着する層がポ
    リオレフィン層からなることを特徴とする請求項12記
    載の複合容器。
  18. 【請求項18】前記ポリオレフィン層がポリプロピレン
    層からなることを特徴とする請求項17記載の複合容
    器。
  19. 【請求項19】前記外装材の内側容器と接着する層がポ
    リエステル層からなることを特徴とする請求項12記載
    の複合容器。
  20. 【請求項20】前記ポリエステル層がポリエチレンテレ
    フタレート層からなることを特徴とする請求項19記載
    の複合容器。
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