JPH092950A - 医薬組成物および処置法 - Google Patents

医薬組成物および処置法

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JPH092950A
JPH092950A JP6994396A JP6994396A JPH092950A JP H092950 A JPH092950 A JP H092950A JP 6994396 A JP6994396 A JP 6994396A JP 6994396 A JP6994396 A JP 6994396A JP H092950 A JPH092950 A JP H092950A
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ethyl
sleep
lower alkyl
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Krueger Ronald
ロナード・クルーガー
Mamelak Mortimer
モールティマー・マメラク
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 哺乳類の動物およびひとにおいて睡眠発作お
よび不眠症のような睡眠障害の処置に使用し、筋弛緩に
役立つ化合物および組成物を提供する。 【解決手段】 一般式 RCOOXCOOR1 [式中、Xはプロピレン基またはアリレン基であり、所
望によりフッ素またはC1-6低級アルキル基で置換され
ていてもよく、Rは炭素原子1−6個を有する低級アル
キル基、アリール基および炭素原子7−12個を有する
アラルキル基から選択される基、R1は炭素原子1−6
個を有する低級アルキル基およびベンジルから選択され
る基である。]で示される化合物を有効成分として含む
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は哺乳類における睡
眠障害および他の異常の処置において有効な化学療法化
合物および組成物に関するものである。
【0002】
【先行技術】睡眠障害は多数の人々にとって問題になっ
ている。睡眠発作および不眠症は広範囲に見られる。と
ころが、効果があり、しかも安全で習慣性がなく、持続
性のある薬剤は入手できない。現在この目的のために用
いられている各種薬剤は重大な欠点を持っている。例え
ば、バルビタール酸エステル類は習慣性があり、中枢神
経系に対して抑制剤として働き、しかも不適当な用量で
は致死の可能性がある。ベンゾジアゼピン類は効果が低
く、しかも使用を継続すればその鎮静効果が減少する傾
向にある。
【0003】γ−ヒドロキシブチレートは睡眠発作の処
置に効果があり、かなり強力な筋弛緩剤であるが、ほん
の短時間の作用(例えば2〜3時間)しかない。このこ
とは、追加投与するために患者を頻繁に再覚醒させる必
要があるという重大な欠点に結びつく。
【0004】ノルドマン(Nordman)等の仏国医薬特許
M.7593号は、化合物4−アセトキシブタン酸エチ
ルを包含し、その化合物の鎮痛剤としての性質を報告し
ている。しかし、この化合物を含む組成物の催眠剤また
は筋弛緩剤としての性質のようなその他の関連しない医
薬的性質についてはこの特許では何も述べていない。上
記化合物は、赤ぶどう酒に微量成分としておそらく芳香
化合物として検出されている。[スクリーエル(Schrei
er)著、「ワインの芳香性組成物、赤ぶどう酒の付加的
揮発性成分の同定」[ジャ−ナル・オブ・アグリカルチ
ャー・アンド・フード・ケミストリー(J.Agric.Foo
d Chem.)、1980年、28巻、926〜928頁]
参照。]
【0005】ラボリット(Laborit)等著、「γ−ヒド
ロキシ酪酸エチルグリコレートの医薬的研究」[アグレ
スソロジー(Agressologie)1974年、15巻、3
1〜37頁]ではグリコール酸とγ−ブロモ酪酸エチル
を反応させることによって式HOCH2−COOCH2
2CH2COOC25で示され、グリコール酸の持つ筋
弛緩作用および抗振せん作用とガンマー・ヒドロキシ酪
酸(GHB)ナトリウムの持つ催眠作用および脳ドーパ
ミン増加作用を兼ね備え得る標記化合物を製造する試み
がなされた。しかし、上記文献にはラボリット(Labor
it)等が目的化合物を実際に製造したという正確な記載
がない。そこに、記載されている合成法を追試する試み
は成功していない。
【0006】
【発明の記載】この発明は哺乳類の動物およびひとにお
いて睡眠発作および不眠症のような睡眠障害の処置に使
用し、筋弛緩に役立つ化合物および組成物を提供する。
それらは動物、特に小動物における麻酔剤として働く。
この化合物および組成物は哺乳類においてパーキンソン
病、精神分裂症および晩期運動異常症のような他のドー
パミン関連疾患の処置においても有用である。睡眠障害
の処置に際しては、この化合物は十分長い作用持続時間
を有し、γ−ヒドロキシブチレート(GHB)に見られ
る一連の欠点をもたないものである。この化合物は一般
式 RCOOXCOOR1 (式中、Xはプロピレン基(−CH2CH2CH2−)ま
たはアリレン基(−CH=CH−CH2−)であり、こ
れらは所望によりフッ素またはC1-6低級アルキルで置
換されてよく、Rは炭素原子1−6個を有する低級アル
キル基、アリール基および炭素原子7−12個を有する
アラルキル基から選択される基、R1は炭素原子1−6
個を有する低級アルキル基およびベンジルから選択され
る基である。)に該当する。この発明で使用される有効
成分の中で好ましいものは、上述の一般式中、Xが非置
換C3メチレン鎖、例えばプロピレンを意味し、RがC1
−C4低級アルキルまたはフェニルで、R1がC1−C4
級アルキルのものである。この発明に使用される化合物
のうち代表的でしかも好ましいものは、式、 CH3COOCH2CH2CH2COOC25 で示される4−アセトキシブタン酸エチル(4−−O−
アセチルヒドロキシブタン酸エチルともいう)である。
【0007】従って、この化合物を引用してこの発明を
さらに詳細に述べる。一つの見方からすると、4−アセ
チルブタン酸エチルは、酸および水酸官能基が保護され
ているγ−ヒドロキシブチレート(GHB)の化学修飾
・化学保護形と考え得る。GHBは臨床試験によって睡
眠発作の処置剤および強力な筋弛緩剤として安全な経口
用薬剤であることが立証された。しかし、その効果は、
生物学的利用能が低いため短かすぎる。細胞の中に入っ
た後、この発明の化合物4−アセトキシブタン酸エチル
は徐々に加水分解されて生体内でGHBまたは類似の化
合物を形成し、より長期間それらの治療上の効果を及ぼ
すことが可能である。何れにせよ、同等の用量水準では
4−アセトキシブタン酸エチルはGHBよりかなり長期
間効果を持続することが分った。このことはこの化合物
を、これまで入手できるいかなる化合物よりも睡眠発作
に対する効果的な処置をもたらすものにした。実際にそ
の効果は著しく長く続くので、4−アセトキシブタン酸
エチルがGHBが少ししかまたは全く使われていない症
状または疾患を持っている患者の処置に使われる可能性
を示している。例えば慢性不眠症の場合、この発明の化
合物の十分量を投与して、耐性の発生を招くことなくあ
るいは副作用なしに一晩中眠むり続けることができる。
現在入手できる化学療法剤は上述のようにはいかない。
この発明の化合物は、毎晩患者に投与するための安全で
強力な催眠剤を構成する。4−アセトキシブタン酸エチ
ルの妥当な投与量で処置した動物、特に小型動物は、大
変深く眠るので長期間抑向けになって寝る。従って、4
−アセトキシブタン酸エチルは獣医学上の麻酔剤とし
て、特に小型動物に対して有用である。起きたときに悪
影響を認められることはない。この化合物は筋肉痙直を
含む多種類の症状の処置に使用するための強力な筋弛緩
剤でもある。
【0008】さらに、4−アセトキシブタン酸エチルは
脳内ドーパミン放出を阻害し、精神分裂症および晩期運
動異常症のようなドーパミン放出およびドーパミン感受
性の異常に関連する症状の処置に有用である。この発明
の化合物が処置に使用され得る他のドーパミン関連疾患
はパーキンソン病であるが、その用途の根拠は多少異っ
ている。パーキンソン病はドーパミン生産および放出細
胞の変性が少なくとも一部の原因であることが分ってお
り、患者に対してドーパミンの投与をすることによって
常套的に処置される。一方、4−ヒドロキシブタン酸エ
チルを夜間の睡眠に先立って投与すると、睡眠時間中ド
ーパミン生成細胞からのドーパミンの放出を一時的に阻
害する。従ってドーパミンは睡眠中細胞内に保存され、
4−ヒドロキシブタン酸エチルの効果が徐々になくなっ
た時、例えばパーキンソン病の制御が最も必要である、
起きている時間中に放出される。
【0009】多量投与は毒性なしに作用の非常に長い持
続時間(12時間以上)をもたらし得る。作用の持続時
間は投与量によって制御することができる。この発明の
医薬である4−アセトキシブタン酸エチルは一般的にG
HB( ナトリウムオキシベート、商標名「アネタミン
(Anetamine)」および「ソムサミット(Somsani
t)」として販売されている)を使用する用量と同程度
の用量水準で製剤し投与し得る。着香剤、賦形剤、また
はでんぷん、ショ糖などの担体等と混合してカプセルと
して経口的に投与できる。経口投与では、通常のゼラチ
ンカプセルまたはゼラチン軟カプセル、すなわち担体を
構成するゼラチンと共にまたはカプセル中の非反応性溶
媒に懸濁した純物質として含まれ得る。溶液または乳液
として経口的に摂取し得る。滅菌緩衡溶液または乳液
(例えば水または生理食塩水中)として腹腔内または腸
管外注射することができる。体重1Kg当り、夜間での
投与で5〜100mgのオーダーの量をひとに投与し、動
物用ではさらに多量の投与(3倍以上)が適当なことが
明白である。一晩に投与する単独投与単位は成人で0.
1〜10g、好ましくは0.25〜5g、およびさらに好
ましくは250〜1000mgの範囲であるのが適当であ
る。
【0010】動物モデルで行った試験によると、この化
合物4−アセトキシブタン酸エチルは極めて低レベルの
毒性しか示さなかった。下記記載の実験用ラットで行っ
た試験によると、毒性規準に達するまでに体重1Kg当
り3000mgに及ぶ高い水準の投与が必要であった。
【0011】この発明で使用する化合物の合成法は、先
行技術から公知である。例えば、酸性下で適当なラクト
ンを適当なアルコールと反応させてヒドロキシ化合物を
作り、その後ピリジン中で酸無水物と反応させることに
よって、ラクトンから合成することができる。例えば、
4−アセトキシブタン酸エチルの製造の場合、ブチロラ
クトンを硫酸の存在下で適当にエタノールと反応させ、
次いでピリジン中で無水酢酸と反応させることによって
行われる。エタノールの代りにメタノールを用いて同様
に行なうとメチルエステルを生じる。別途合成には適当
なカルボン酸塩と4−ハロエステルとの反応がある。す
なわち、この方法では4−アセトキシブタン酸エチル
は、メルシュコフスキー(Mereschkowsky)の一般的方
法[アンナーレン・デル・ヘミー(Annalen Chem.)4
31巻、231頁(1923年)]およびゲスト(Gues
t)による論文[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイアティー(J.Am.Chem.Soc.、69巻、3
00−302頁(1947年)]に従って、無水酢酸ま
たは酢酸中で4−クロロブタン酸エチルを酢酸カリウム
と反応させて製造できる。
【0012】
【実施例】この発明を次に示す実施例によりさらに説明
する。 実施例1 4−アセトキシブタン酸エチル(4−O−アセチル−4
−ヒドロキシブタン酸エチルとも言う)の製造法 これはスペンサー(Spencer)およびライト(Wrigh
t)[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイ
アティー(J.Am.Chem.Soc.、63巻128頁(19
41年)]とフユックス(Fuchs)、ザーセ(Sass
e)、シュロッツ(Schrodt)およびシュピル(Spill
e)[ ヘミッシエ・ベリヒテ(Chem.Berichte)、8
9巻、2060頁(1956年)]の方法を修正したも
のである。1リットル用エルレンマイヤ−フラスコにブ
チロラクトン80gを99%硫酸8gを含んでいる無水エ
タノール500mlに溶解した。5日後、粉末の炭酸ナト
リウムを加えた(加えた物が発泡しなくなるまで注意深
く加える)。その後無水硫酸ナトリウム20gを加え、
溶液を乾燥した。溶液を濾過し、濾液を2l丸底フラス
コ中で回転濃縮器で濃縮した。濃縮物を水300mlに取
り、クロロホルム200mlで3回抽出した。クロロホル
ム抽出物を集めて硫酸マグネシウムで乾燥し、溶液を別
の容器に移し、回転濃縮器で濃縮した。濃縮物を氷浴中
に保持した1リットルフラスコに入れ、無水酢酸80g
およびピリジン100mlを加えた。添加完了後、栓をし
たフラスコを氷と共に一液放置してとかした。濃塩酸
(12モル)100ml、水100mlおよび氷200gか
ら成る溶液を作り、注意深くフラスコに加えた。2つの
層が生成し、これにクロロホルム100mlを加えた。水
層をクロロホルム100mlで3回抽出した。非水層をク
ロロホルム中に入れ抽出物と合せた。抽出物を分液ロー
ト中で飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて注意深く処
理し、振とうし、その後水層を除去した。次に4−クロ
ロホルム層を飽和塩化ナトリウム溶液で抽出し、その後
無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した。乾燥した溶液
を回転濃縮器で濃縮し、その後1cm×10cm減圧被覆カ
ラムによって0.1トルで蒸留した。生成物を56℃で
集め、その後NMRスペクトルにより純粋な4−アセト
キシブタン酸エチルであることを確認した。収量35
g。エタノールの代りにメタノールを用いる以外は上記
方法を繰り返すことによって、4−アセトキシブタン酸
メチルが同様に製造された。
【0013】実施例2 4−アセトキシブタン酸メチルの製造。 テフラックス器具を備えた500 ml丸底フラスコで、
酢酸カリウム14.7g(0.15モル)を185ml無水
酢酸に溶かした、よう化カリウム1.87g(0.011
3モル)をこの異性分から成る混合物に十分溶かした。
4−クロロブタン酸メチル18.3ml(0.15モル)を
加えた後、混合物を24時間静かに還流した。還流完了
後器具を室温になるまでゆっくり冷やし、沈澱物を吸引
濾過(15トル)によって除去し、酢酸エチルで洗浄し
た。回転濃縮(15トル)後、オレンジ色の溶液を減圧
下(1.5トル)で蒸留して3つの画分を得た。 (1)無水酢酸、35〜40℃、 (2)無水酢酸および生成物、41〜80℃、 (3)生成物81〜92℃(92℃で横ばい状態)画分
2を再蒸留し(3)と合せて4−アセトキシブタン酸メ
チル22.96g を得た。(理論収率の96%)。
【0014】実施例3 4−ベンゾイルオキシブタン酸メチルの製造 安息香酸ナトリウム21.6gを500ml丸底フラスコ中
でジメチルホルムアミド240gに攪拌しながらゆっく
りと加えた。よう化カリウム1.87g(0.0113モ
ル)を加えた後、4−クロロブタン酸メチル18.3ml
(0.15モル)を加え、混合物を24時間静かに還流
した。還流後反応容器を室温までゆっくり冷やし、沈澱
物を吸引濾過(15トル)によって除去し、酢酸エチルで
洗浄した。回転濃縮し酢酸エチルを除去した後、減圧下
で蒸留して3つ別個の画分を得た。 (1)35℃、DMF (2)65〜72℃、DMF (3)生成物110〜150℃(148℃で横ばい状
態) 生成物採取の間、生成物の結晶化を防ぐために冷却器を
切っておく必要がある。4−ベンゾイルブタン酸メチル
の収量は26.86g であった(理論収率の80.6%)
【0015】実施例4 この発明に関する好ましい化合物を実験用ラットに投与
し、薬剤によって誘導された動物の睡眠を脳波計を使っ
て探知した。化合物4−アセトキシブタン酸エチルは、
一回の投与量体重1Kg当り250mgで口から投与する
と1時間28分間睡眠を誘発した。一回の投与量1Kg
重当り500mgで口から投与した場合および腹腔内注射
した場合では、睡眠は4時間起った。全ての場合におい
て四肢および他の接合部位は完全にゆるみ、高度の筋弛
緩を示していた。目ざめた時に病的影響を示した動物は
いなかった。対照として、同様の実験用ラットに一回の
投与量、体重1Kg当り500mgのGHBを腹腔内注射
で投与した場合は睡眠を僅か1時間59分だけ誘発し
た。
【0016】実施例5 先行技術の化合物ヒドロキシ酪酸ナトリウム塩(GH
B)およびこの発明に関する4−アセトキシブタノエー
ト(EAB)の経口および腹腔内投与についての睡眠お
よび起立時間における効果を実験用ラット群を使用して
決定した。(GHB)およびこの発明に関する4−アセ
トキシブタノエート(EAB)の経口および腹腔内投与
についての睡眠および起立時間における効果を実験用ラ
ット群を使用して決定した。最初の実験ではGHBを高
投与水準[25ミリモル/Kg(体重)または3グラム/
Kg(体重)]で経口的に3匹の動物に投与した。睡った
動物はなく、このことはGHBが高投与量で経口的に投
与しても効果がないという報告を追認している。もっと
もありそうな理由としては経口投与したときGHBは吸
収が悪いということである。2番目の実験ではGHBお
よびEABの各々を同様に経口投与で、より低い一回投
与量水準である10ミリモル/Kg(体重)でそれぞれ
12および11の別の動物群に投与した。その結果を以
下の表1に示す。表中、星印はその動物を示された時間
抑向けにしておけたことを示し、AVG1は眠っていた
群の動物のみに基づいた睡眠の平均時間であり、および
AVG2は眠っていたかいないかにかかわりなく全ての
ラットの平均睡眠時間である。(DNSは、睡眠せずを
意味する。)
【0017】
【表1】
【0018】これらの結果は高用量の経口投与GHBは
効果が弱いことを示している。12動物の内わずか5匹
が睡眠に入り、抑向けになることができたものはなかっ
た。それに匹敵する用量のEABは全てのラットを眠ら
せ、11匹の内4匹は5時間以上抑向けにしておけた。
このことは深い水準の睡眠、および動物麻酔薬としての
投与の有効性を示している。この実験はEABを口から
投与した場合効果があること、およびそれが長く続くこ
とを示している。さらに、EABを投与した動物の四肢
および他接合部位が睡眠中解放されゆるんでいることが
観察された。このことは高度の筋弛緩を示している。E
ABで処置した動物には何の毒性の証拠も観察されなか
った。もしこの化合物が何らかの毒性を少しでも示すと
すれば、それは有効用量水準以上の高水準で与えたとき
である。
【0019】実施例6 GHBおよびEABの同等用量[5ミリモル/Kg(体
重)]を2つに分けたラット群(1群当り6匹)に腹腔
内投与した。そしてその睡眠および起立時間における効
果を測定した。結果を以下の表2に示し、この表は表1
と同様の記号を有している。
【0020】
【表2】
【0021】これらのデータは、腹腔内投与の場合でさ
えEABの効果はより強力で長時間持続することを示し
ている。すなわち、EABの体内からの排出はGHBの
ものよりゆっくりしている。さらに、EAB影響下での
動物の睡眠は高度の筋弛緩性を示した。目ざめた際に病
的影響を示したものはなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナード・クルーガー カナダ国エム3ビー 1ジェイ7、オンタ リオ、ドン・ミルズ、ブラッゲイド・ロー ド14番 (72)発明者 モールティマー・マメラク カナダ国エム2ジェイ 2エックス8、オ ンタリオ、ウィロウデイル、サイラス・ヒ ル・ドライブ23番

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 RCOOXCOOR1 [式中、Xはプロピレン基またはアリレン基であり、所
    望によりフッ素またはC1-6低級アルキル基で置換され
    ていてもよく、 Rは炭素原子1−6個を有する低級アルキル基、アリー
    ル基および炭素原子7−12個を有するアラルキル基か
    ら選択される基、 R1は炭素原子1−6個を有する低級アルキル基および
    ベンジルから選択される基である。]で示される化合物
    を有効成分として含む筋弛緩誘発組成物。
  2. 【請求項2】 有効成分が4−アセトキシブタン酸エチ
    ルである特許請求の範囲第1項記載の組成物。
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