JPH09294814A - 薬液投与用器具および腹膜透析液投与用器具 - Google Patents

薬液投与用器具および腹膜透析液投与用器具

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JPH09294814A
JPH09294814A JP8109858A JP10985896A JPH09294814A JP H09294814 A JPH09294814 A JP H09294814A JP 8109858 A JP8109858 A JP 8109858A JP 10985896 A JP10985896 A JP 10985896A JP H09294814 A JPH09294814 A JP H09294814A
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JP
Japan
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closing means
chemical liquid
flow path
operation tool
opening
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JP8109858A
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English (en)
Inventor
Eiji Kawamoto
英二 川本
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腹膜透析液、輸液剤や経腸栄養剤などで2成分
以上を用事混合して用いる場合、確実に各成分を混合し
て投与できるようにする。 【解決手段】操作具8によりコネクター部6を開状態に
して、薬液Aと薬液Bを混合し、次に操作具8をコネク
ター部6からコネクター部7に付け換えて、操作具8に
よりコネクター部7を開状態にして、混合液を排出路5
から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つ以上の成分を
混合して患者に投与するための投与用器具に関する。特
に、腹膜透析液、輸液剤、液状栄養剤などのように2つ
以上の成分を用事混合して患者に投与するための投与用
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている腹膜透析液は、
ブドウ糖の分解・着色を防ぐために薬液のpHが5.0
〜6.0の範囲になるように処方されているが、この生
理的に逸脱したpHが腹膜の機能低下に関係しているこ
とが知られて以来、生体適合性の高い腹膜透析液として
重炭酸を配合してpHを中性にする腹膜透析液の開発が
行われている。腹膜透析液のpHは配合されているブド
ウ糖の安定性に大きな影響を与えており、現在の市販さ
れている製品のpHをそのまま中性にすると製造時ある
いは保管時にブドウ糖が分解して薬液の着色がみられ、
製品価値が著しく低下してしまうことになる。そこで、
ブドウ糖の分解・着色を抑制したままpHを高くする方
法として、ブドウ糖を含む成分と、pHの高い重炭酸を
含む成分を使用時まで別々に収容し、使用直前に無菌的
に混合する用事混合タイプの腹膜透析液の開発が行われ
ている。また、輸液剤や液状栄養剤などで、還元糖やア
ミノ酸のように反応しやすい成分や、ビタミン等の薬液
のpHに大きく影響を受ける成分が配合されている場合
にも、複数の液を使用直前に混合して投与するタイプの
薬剤が多数開発されている。
【0003】これらの薬剤は、混合操作を含めて投与さ
れるまで無菌的に取り扱われることが必要であることか
ら、その容器には別々に収容されている各成分が無菌的
に混合できるような工夫がなされており、例えば、特開
平6−105905号のような剥離可能な隔壁を有する
容器や、特公平7−41071号のように連通部材を有
する容器が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに2つ以上の成分を混合して患者に投与する場合、各
成分を収容している容器の形態によっては、誤った操作
により混合する前の一成分のみを投与してしまう危険性
がある。詳細に述べると、これらの容器は閉鎖系にする
ことにより無菌性を保証し、簡容な操作で各成分間を連
通させることを特徴としているため、混合する前の状態
においても一方の内容物の取り出しが容易であり、誤投
与の防止については全く配慮されていないものである。
さらに重要なこととして、腹膜透析療法は血液透析より
も強く社会復帰を目指した療法であり、特別な理由がな
い限り患者自身が腹膜透析液の注排作業を行っている。
その点からも、安全性を考慮した複雑な混合方法では使
用する患者の負担が大きくなり、逆に容易なシステムで
は誤投与の危険性が増すことになる。以上のように、2
つ以上の成分を混合して使用する容器については、誤操
作により混合前の成分がそのまま投与されてしまわない
ように配慮することが必要である。
【0005】そこで本発明の課題は、2つ以上の成分を
混合して使用するような薬剤、例えば腹膜透析液、輸液
剤、液状栄養剤について、誤操作により混合前の成分が
そのまま投与されてしまうことが極めて少ない薬液投与
用器具、および腹膜透析液投与用器具を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、異なる成分の薬液を収容する複数の容器と、前記
複数の容器を連通しかつ取り外し可能な操作具が付与さ
れた流路開閉手段が設けられた流路と、前記異なる成分
を混合した1つの薬液を排出しかつ前記操作具を取り付
けることが可能な排出路開閉手段が設けられた排出路と
からなり、前記流路開閉手段および排出路開閉手段は通
常閉状態となっており、使用時に前記流路開閉手段に付
与された前記操作具を操作して前記流路を開状態とし、
前記異なる成分の薬液を混合して1つの薬液とした後、
前記操作具を前記流路開閉手段から取り外し、次に前記
操作具を前記排出路開閉手段に取り付けて前記排出路開
閉手段を操作して前記排出路を開状態とし、前記1つの
薬液を排出することを特徴とする薬液投与用器具であ
る。
【0007】また本発明は、異なる成分の薬液を収容す
る第1薬液容器および第2薬液容器と、前記第1薬液容
器および第2薬液容器の一端に接続され互いを連通しか
つ取り外し可能な操作具が付与された流路開閉手段が設
けられた流路と、前記第1薬液容器および第2薬液容器
の少なくとも一方の他端に接続され前記異なる成分を混
合した1つの薬液を排出しかつ前記操作具を取り付ける
ことが可能な排出路開閉手段が設けられた排出路とから
なり、前記流路開閉手段および排出路開閉手段は通常閉
状態となっており、使用時に前記流路開閉手段に設けら
れた前記操作具を操作して前記流路を開状態とし、前記
第1薬液容器および第2薬液容器を連通させ前記異なる
成分を混合して1つの薬液とした後、前記操作具を前記
流路開閉手段から取り外し、次に前記操作具を前記排出
路開閉手段に取り付けて前記排出路開閉手段を操作して
前記排出路を開状態とし、前記1つの薬液を排出するこ
とを特徴とする薬液投与用器具である。
【0008】また本発明は、前記流路開閉手段は前記流
路が閉状態では付与されている前記操作具を取り外すこ
とが不可能であり、前記流路が開状態で前記操作具を取
り外すことが可能となる手段が設けられていることを特
徴とする上記に記載された薬液投与用器具である。
【0009】本発明の薬液投与用器具を、輸液剤や液状
栄養剤に用いるとき、混合すると変質しやすい成分、例
えばブドウ糖などの糖類、タンパク質、ペプチド、アミ
ノ酸、ビタミン類、ミネラル類を、それぞれ別の容器に
いれるか、あるいは混合しても安定を保つことができる
成分を1つの容器にまとめておき、使用時に全て、ある
いは必要な成分のみを混合し患者に投与することができ
る。
【0010】さらに本発明は、異なる成分の薬液を収容
する第1薬液容器および第2薬液容器と、前記第1薬液
容器および第2薬液容器の一端に接続され互いを連通し
かつ取り外し可能な操作具が付与された流路開閉手段が
設けられた流路と、前記第2薬液容器の他端に接続され
前記異なる成分を混合した1つの薬液を排出しかつ前記
操作具を取り付けることが可能な排出路開閉手段が設け
られた排出路とからなり、
【0011】前記流路開閉手段および排出路開閉手段は
通常閉状態となっており、使用時に前記流路開閉手段に
設けられた前記操作具を操作して前記流路を開状態と
し、前記第1薬液容器および第2薬液容器を連通させ前
記異なる成分を混合して1つの薬液とした後、前記操作
具を前記流路開閉手段から取り外し、次に前記操作具を
前記排出路開閉手段に取り付けて前記排出路開閉手段を
操作して前記排出路を開状態とし、前記1つの薬液を排
出することとし、前記第1薬液容器に収容される薬液が
少なくとも重炭酸イオンを含有し、前記1つの薬液がp
H中性の腹膜透析液であることを特徴とする腹膜透析液
投与用器具である。
【0012】また本発明は、前記流路開閉手段は前記流
路が閉状態では付与されている前記操作具を取り外すこ
とが不可能であり、前記流路が開状態で前記操作具を取
り外すことが可能となる手段が設けられていることを特
徴とする上記に記載の腹膜透析液投与用器具である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の薬液投与用器具につい
て、以下2つの例を示し説明するが、何らこれらに限定
されるものではない。
【0014】(例1)本発明の薬液投与用器具の一例を
図1〜図6を参照しながら説明する。図1は、本発明の
薬液投与用器具1の一態様を示したものであり、二つの
薬液容器2及び薬液容器3と、薬液容器2と薬液容器3
の間に接続されコネクター部6を経由する流路4と、さ
らに薬液容器3の下端に接続されコネクター部7を経由
する排出路5から構成される。また、薬液容器2には薬
液A、薬液容器3には薬液Bがそれぞれ充填されてい
る。
【0015】図2は、コネクター部6の流路が閉状態の
時の断面図であり、流路4として薬液容器2の下端に接
続されたチューブ21と薬液容器3の上端に接続された
チューブ31に各々接続される開口部111及び開口部
112が設けられた支持体11と、流路4の長軸に垂直
な軸に対して支持体11の内面で液密に軸回転可能でか
つ操作具8が凹部81を介して脱着される凸部121と
流路開通路122を有する流路開閉手段12を備え、流
路開通路122の長軸方向が流路4の長軸方向と垂直な
状態にある。なお、開口部111と開口部112の外面
にはチューブ21とチューブ31がズレないようにすべ
り止め113とすべり止め114が設けられている。さ
らに、後述するがストッパー116を設けることが好ま
しい。また、コネクター部7は、このコネクター部6と
同一構造である。
【0016】図3は、コネクター部6の流路が開状態の
時の断面図であり、図2の状態から操作具8を90度回
転させることにより、流路開閉手段12も液密に回転
し、流路開通路122の長軸方向が流路4の長軸方向と
平行状態となる。つまり、流路開通路122を介して開
口部111と開口部112が連通されている。図4は、
図3のコネクター部のa−a'をc方向から見た断面図
であり、流路開閉手段12の回転を90度に止めるため
に、支持体11にストッパー116が設けられ、溝部1
23の90度分の範囲を移動する。これにより、はっき
りした開閉状態を保つことができる。図5及び図6は、
各々流路開閉手段12に取り付けられた操作具8の状態
を図2及び図3のb方向から見た正面図であり、操作具
8には回転操作を容易に行えるように取手82を設ける
ことが好ましい。
【0017】次に、使用方法を説明する。薬液投与用器
具1において、最初、操作具8はコネクター部6のみに
取り付けられており、コネクター部6及びコネクター部
7は共に閉状態(図2の状態)にある。次に、操作具8
を90度回転させる(図5から図6へ)ことにより流路
開閉手段12を回転させ、開状態(図3の状態)にす
る。その時、薬液Aを流路4に沿って薬液容器3内へ移
し、薬液Bと混合させる。続いて、操作具8をコネクタ
ー部6から取り外し、コネクター部7に付け替え、その
後は同様の操作によりコネクター部7を開状態にし、薬
液Aと薬液Bの混合溶液を排出路5に沿って排出させ
る。
【0018】この時の薬液の例としては、薬液Aが重炭
酸イオン等を配合した塩基性溶液、薬液Bがグルコー
ス、アミノ酸、ペプチド、有機酸等を配合した酸性溶液
からなり、AとBを混合する重炭酸入り中性腹膜透析液
が挙げられる。このとき薬液Aと薬液Bの組成は逆であ
っても構わない。他に、薬液Aがグルコース等の糖類を
配合した溶液、薬液Bがアミノ酸等の窒素源を配合した
溶液からなり、AとBとを混合する溶液や、薬液Aが水
溶性ビタミン類を配合した溶液、薬液Bが油溶性ビタミ
ン類を配合した溶液からなり、AとBとを混合する溶液
等が挙げられ、これらは輸液剤や経腸栄養剤として使用
される。このときも薬液Aと薬液Bの組成は逆であって
も構わない。
【0019】(例2)本発明の薬液投与用器具を図7〜
図20を参照しながら説明する。図7は、本発明の薬液
投与用器具201の一態様を示したものであり、二つの
薬液容器202及び薬液容器203と、薬液容器202
と薬液容器203の間に接続されコネクター部206を
経由する流路204と、さらに薬液容器203の下端に
接続されコネクター部207を経由する排出路205か
ら構成される。また、薬液容器202には薬液A、薬液
容器203には薬液Bがそれぞれ充填されている。
【0020】図8は、コネクター部206の流路が閉状
態の時の部分断面図であり、流路204として薬液容器
202の下端に接続されたチューブ231と薬液容器2
03の上端に接続されたチューブ241に各々接続され
る開口部212及び開口部213が設けられた支持体2
11と、流路204の長軸に垂直な軸に対して支持体2
11の内面で液密に軸回転可能でかつ操作具208の長
軸上の一部が嵌合される凹状の嵌合部222と流路開通
路223を有する流路開閉手段221を備え、流路開通
路223の長軸方向が流路204の長軸方向と垂直な状
態にある。なお、開口部212と開口部213の外面に
はチューブ231とチューブ241がズレないようにす
べり止め214とすべり止め215が設けられている。
【0021】図9に示すように本例においては、支持体
211のアゴ部216、アゴ部217がストッパーの役
割を果たし、操作具が90度しか回転しないために例1
のようなストッパーを設ける必要はない。また、コネク
ター部207は、このコネクター部206と基本的に同
一構造であるが、操作具係止部250の付き方が異な
る。図10は、図9のd方向から見た正面図であり、操
作具208が90度回転していることを示す。図11
は、コネクター部206の操作具208を取り付けてい
ない状態をd方向から見た正面図であり、操作具係止部
250を構成する半円体251及び半円体252が操作
具208を取り出すための隙間253を流路204の長
軸方向に平行に形成するように設けられている。半円体
251、半円体252は、各々アゴ部216、アゴ部2
17に接着、融着等により固定されている。
【0022】図12は、コネクター部207の操作具2
08を取り付けていない状態をd方向から見た正面図で
あり、操作具係止部250を構成する半円体254及び
半円体255が操作具208を取り出すための隙間25
6を流路205の長軸方向に垂直に形成するように設け
られている。半円体254、半円体255は、各々アゴ
部に接着、融着等により固定されている。図13は、コ
ネクター部206の流路が開状態の時の部分断面図であ
り、図8の状態から操作具208を90度回転させるこ
とにより、流路開閉手段221も液密に回転し、流路開
通路223の長軸方向が流路204の長軸方向と平行状
態となる。つまり、流路開通路223を介して開口部2
12と開口部213が連通されている。この時、図11
の隙間253を介して操作具208を取り外すことがで
きる。図14及び図15は、図8及び図13のd方向か
ら見た正面図である。
【0023】次に、使用方法を説明する。薬液投与用器
具201において、最初、操作具208はコネクター部
206のみに取り付けられており、コネクター部206
及びコネクター部207は共に閉状態(図8の状態)に
ある。次に、操作具208を90度回転させる(図14
から図15へ)ことにより流路開閉手段221を回転さ
せ、開状態(図13の状態)にする。その時、薬液Aを
流路204に沿って薬液容器203内へ移し、薬液Bと
混合させる。続いて、操作具208をコネクター部20
6から取り外し、図16に示すようにコネクター部20
7に付け替える。その後は、図17から図18に示すよ
うに操作具208を90度回転させることにより開状態
にし、薬液Aと薬液Bとの混合溶液を排出路205に沿
って排出させる(図17及び図18は、図16のd方向
から見た正面図である)。
【0024】この時の薬液の例としては、薬液Aが重炭
酸イオン等を配合した塩基性溶液、薬液Bがグルコー
ス、アミノ酸、ペプチド、有機酸等を配合した酸性溶液
からなり、AとBを混合する重炭酸入り中性腹膜透析液
が挙げられる。このとき薬液Aと薬液Bの組成は逆であ
っても構わない。他に、薬液Aがグルコース等の糖類を
配合した溶液、薬液Bがアミノ酸等の窒素源を配合した
溶液からなり、AとBとを混合する溶液や、薬液Aが水
溶性ビタミン類を配合した溶液、薬液Bが油溶性ビタミ
ン類を配合した溶液からなり、AとBとを混合する溶液
等が挙げられ、これらは輸液剤や経腸栄養剤として使用
される。このときも薬液Aと薬液Bの組成は逆であって
も構わない。
【0025】例2の形態であると流路に設けられたコネ
クター部を開状態にしなければ操作具を外すことができ
ないため、排出路に設けられたコネクター部を開状態に
できない。つまり、薬液Aと薬液Bを確実に混合しなけ
れば排出路を開けないので、より優れた効果が得られ
る。また、例2において操作具208として長方体状の
物を挙げたが、他にも図19、図20を例示することが
できる。図19に示す操作具301は長方体状の操作部
303の両端に把握部302が設けられており、操作具
208より操作性が向上し、かつ操作具がコネクター部
から外れるのを防止できる。なお、操作部303で操作
具208と同様の操作を行う。図20に示す操作具40
1は円盤体402の一面に把握部403が、他面に固定
部405を介して操作部404が設けられており、操作
具208より操作性が向上し、かつ操作具がコネクター
部から外れるのを防止できる。なお、操作部404で操
作具208と同様の操作を行う。
【0026】なお、上述した例1及び例2において、操
作具の回転角度を90度としてきたが、何らこれに限定
されるものではなく、開閉状態の設定に合わせ回転角度
も任意に設定できる。しかしながら、視覚的、触感的に
も開閉状態が確認しやすいことから回転角度は90度が
好ましい。また、上述した例1及び例2はコネクター部
を用いたものであるが、他の形態として、例えば、流路
もしくは排出路を1本にチューブとし、例1及び例2の
コネクター部の開口部に相当する箇所に前記チューブを
通し、例1及び例2の流路開閉手段に相当する部材を少
なくとも前記チューブに接する部位の断面を半円とする
円筒体とし、閉状態時は前記半円の円周部と支持体内面
で前記チューブを圧迫させ、前記円筒体を回転させるこ
とにより前記半円の円周部と前記チューブが接しなくな
ることにより圧迫を解除し流路もしくは排出路が開状態
となるクランプ形状の物を用いても良い。
【0027】
【発明の効果】本発明の薬液投与用器具、および腹膜透
析液投与用器具は、2つ以上の成分を混合して使用する
ような薬剤、例えば腹膜透析液、輸液剤、液状栄養剤に
ついて、誤操作により混合前の成分がそのまま投与され
てしまうことが極めて少なく、また容易な操作で無菌的
にそれぞれの成分を混合し、患者に投与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す。
【図2】図1に示すコネクター部6の閉状態時の断面
図。
【図3】図1に示すコネクター部6の開状態時の断面
図。
【図4】図3に示すコネクター部6の線分a−a′をc
方向から見た断面図。
【図5】図2に示すコネクター部6をb方向から見た正
面図。
【図6】図3に示すコネクター部6をb方向から見た正
面図。
【図7】本発明の実施の形態の一例を示す。
【図8】図7に示すコネクター部206の閉状態時の部
分断面図。
【図9】図8に示すコネクター部206の支持体211
の外観図。
【図10】図9に示す支持体211をd方向から見た正
面図。
【図11】図8に示すコネクター部206をe方向から
見た正面図。
【図12】コネクター部207をe方向から見たの正面
図。
【図13】図7に示すコネクター部206の開状態時の
部分断面図。
【図14】図8に示すコネクター部206をd方向から
見た正面図。
【図15】図13に示すコネクター部206をd方向か
ら見た正面図。
【図16】コネクター部207の閉状態時の部分断面
図。
【図17】図16に示すコネクター部207をd方向か
ら見た正面図。
【図18】図17と同方向から見たコネクター部207
の開状態時の正面図。
【図19】操作具の別の形態の外観図。
【図20】操作具の別の形態の外観図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる成分の薬液を収容する複数の容器
    と、前記複数の容器を連通しかつ取り外し可能な操作具
    が付与された流路開閉手段が設けられた流路と、前記異
    なる成分を混合した1つの薬液を排出しかつ前記操作具
    を取り付けることが可能な排出路開閉手段が設けられた
    排出路とからなり、 前記流路開閉手段および排出路開閉手段は通常閉状態と
    なっており、使用時に前記流路開閉手段に付与された前
    記操作具を操作して前記流路を開状態とし、前記異なる
    成分の薬液を混合して1つの薬液とした後、前記操作具
    を前記流路開閉手段から取り外し、次に前記操作具を前
    記排出路開閉手段に取り付けて前記排出路開閉手段を操
    作して前記排出路を開状態とし、前記1つの薬液を排出
    することを特徴とする薬液投与用器具。
  2. 【請求項2】異なる成分の薬液を収容する第1薬液容器
    および第2薬液容器と、前記第1薬液容器および第2薬
    液容器の一端に接続され互いを連通しかつ取り外し可能
    な操作具が付与された流路開閉手段が設けられた流路
    と、前記第1薬液容器および第2薬液容器の少なくとも
    一方の他端に接続され前記異なる成分を混合した1つの
    薬液を排出しかつ前記操作具を取り付けることが可能な
    排出路開閉手段が設けられた排出路とからなり、 前記流路開閉手段および排出路開閉手段は通常閉状態と
    なっており、使用時に前記流路開閉手段に設けられた前
    記操作具を操作して前記流路を開状態とし、前記第1薬
    液容器および第2薬液容器を連通させ前記異なる成分を
    混合して1つの薬液とした後、前記操作具を前記流路開
    閉手段から取り外し、次に前記操作具を前記排出路開閉
    手段に取り付けて前記排出路開閉手段を操作して前記排
    出路を開状態とし、前記1つの薬液を排出することを特
    徴とする薬液投与用器具。
  3. 【請求項3】前記流路開閉手段は前記流路が閉状態では
    付与されている前記操作具を取り外すことが不可能であ
    り、前記流路が開状態で前記操作具を取り外すことが可
    能となる手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の薬液投与用器具。
  4. 【請求項4】異なる成分の薬液を収容する第1薬液容器
    および第2薬液容器と、前記第1薬液容器および第2薬
    液容器の一端に接続され互いを連通しかつ取り外し可能
    な操作具が付与された流路開閉手段が設けられた流路
    と、前記第2薬液容器の他端に接続され前記異なる成分
    を混合した1つの薬液を排出しかつ前記操作具を取り付
    けることが可能な排出路開閉手段が設けられた排出路と
    からなり、 前記流路開閉手段および排出路開閉手段は通常閉状態と
    なっており、使用時に前記流路開閉手段に設けられた前
    記操作具を操作して前記流路を開状態とし、前記第1薬
    液容器および第2薬液容器を連通させ前記異なる成分を
    混合して1つの薬液とした後、前記操作具を前記流路開
    閉手段から取り外し、次に前記操作具を前記排出路開閉
    手段に取り付けて前記排出路開閉手段を操作して前記排
    出路を開状態とし、前記1つの薬液を排出することと
    し、 前記第1薬液容器に収容される薬液が少なくとも重炭酸
    イオンを含有し、前記1つの薬液がpH中性の腹膜透析
    液であることを特徴とする腹膜透析液投与用器具。
  5. 【請求項5】前記流路開閉手段は前記流路が閉状態では
    付与されている前記操作具を取り外すことが不可能であ
    り、前記流路が開状態で前記操作具を取り外すことが可
    能となる手段が設けられていることを特徴とする請求項
    4に記載の腹膜透析液投与用器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008206879A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Sumitomo Bakelite Co Ltd 医療用排出用具及び医療用排出用具セット
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