JPH09294535A - 食品の保存方法 - Google Patents

食品の保存方法

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JPH09294535A
JPH09294535A JP10980296A JP10980296A JPH09294535A JP H09294535 A JPH09294535 A JP H09294535A JP 10980296 A JP10980296 A JP 10980296A JP 10980296 A JP10980296 A JP 10980296A JP H09294535 A JPH09294535 A JP H09294535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業食品、特に穀類に作用させて食品保存物
の品質を長期にわたって維持する。 【解決手段】 気体と液体とを接触させる工程と、これ
を精製する工程とによって製造された混合系を有する高
湿度空気を用いた食品の保存方法である。混合系は、空
気イオンと中性成分とからなり、空気イオンは、外部エ
ネルギーを得て水が分裂するときに空気中に発生し、空
気イオンは成分A1,A2,…Anにより構成され、特
定の式に従って、空気イオン濃度が変化することが観測
されるものであり、中性成分は、飽和水蒸気量,相対湿
度,絶対湿度として表すことのできる水分であって、外
部エネルギーを得た状態にあり、電荷を持たず、質量分
析計によって分析したときに、相対湿度80%以上にお
いて特定の式を用いて求められる平均構成分子数Nが2
5以下の水クラスターが観測されるものである。得られ
た高湿度空気に含まれる成分を農業食品の保存物に対
し、温度15℃以下、相対湿度70〜90%となるよう
な空間において接触的に作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業食品、特に貯
穀類を長期間にわたって維持する貯穀類の保存方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】世界的な食料不足が懸念されている。
『地球白書1995−96』(L.R.ブラウン編,澤
村 宏監訳,ダイヤモンド社)によると、世界の穀物備
蓄量は1987年以降減少している。1985年に備蓄
量は史上最高の水準に達しているが、その後8年間で1
億6300万トン減少したという。また、1993年に
おいて、異常な冷夏のために日本で米不足が起こった
が、日本政府が200万トンの緊急輸入をすると発表す
るや否や、米の世界市場価格が劇的に上昇した。米の世
界収穫量は3億5000万トンに達するが、備蓄が低水
準であるために、微妙なバランスを保っていた世界市場
が混乱してしまったためであるという。
【0003】このような状況下、日本の農業構造,取り
分け水稲栽培の構造転換が迫られている。平成6年度の
『農業白書』(農林統計協会)においても、平成5(1
993)年の冷害をふまえ、水稲生産安定化のために、
耐病性の強い品種の開発,普及に加えて、耕作方法など
における基本技術の励行を行うとしている。さらに、国
際化が進展する中で各種の施策として、低コスト化,省
力化を進め、大規模経営体向けの省力的な水稲管理自動
制御システム及びサイロ冷却方式の活用による米の高品
質・低コストな乾燥調製貯蔵システムの実用化を図ると
している。
【0004】以上の点から、米,穀類などのいわゆる貯
穀類の備蓄のための高品質,低コストを実現するための
保存システムが望まれていることは明らかである。
【0005】米を例に取ると、常温貯蔵で起こる品質劣
化を極力防止するためには、低温貯蔵がよいことは明ら
かである。玄米の水分含量及び保蔵温度と、遊離脂肪酸
生成初速度との関係では、玄米の水分含量が望ましい含
量において温度が低いほど遊離脂肪酸生成初速度は小さ
い。また、温度が15度を下回ると、カビ数やコクゾウ
の発生量が目に見えて減少する。温度15℃以下での貯
蔵は、低温貯蔵といわれるが、低温貯蔵には次のような
利点がある。すなわち、(1)害虫や微生物の害を防
ぐ,(2)薫蒸を要しないので、薫蒸による品質劣化が
防げる、(3)呼吸による損耗を少なくし、新鮮度を保
つ、(4)食味がよい、(5)玄米の搗精効果がよい、
(6)米の水分と重量の変化を調節できる点である。し
かし、この貯蔵法が実用されているのはごく一部分に過
ぎないとされている(以上、『食品学(第2版)』よ
り、古賀克也,冨田祐一郎,福永隆生共著 三共出
版)。
【0006】加えて、食糧を安定的に確保するために
は、種子の保存も重要なテーマである。種子を保存する
ための条件は、低温,低湿状態がよいとされている。穀
類が種子であることを考えると、穀類を食糧としての保
存をするための条件で保存できれば、他種類の施設は必
要がなくなる。
【0007】さて、この低温貯蔵を実現するためには、
空調システムによって絶えず気温を制御する必要がある
が、現行で実施されている常温保存に比べれば高コスト
とならざるを得ない。そこで、水中あるいは地下におい
て天然の低温を利用して穀類を保存する低温貯蔵法も試
みられているが、貯蔵物の貯蔵期間は気温により限定さ
れてしまう。
【0008】生物体の生命活動は、空気とともに水を欠
かすことはできない。また、生鮮食品,穀類などの保存
などについても、水は重要な役割をなしている。水の重
要性に関する認識は古くからあったが、生物にとって水
がどのような役割を果たしているかに関しては、曖昧な
ままであった。最近の測定技術の進歩により、細胞内の
水の状態についてより具体的な知識が得られるようにな
った。その結果、細胞内の水は稀釈溶液とは異なる状態
にあることが分かった(上平 恒,逢坂 昭。生体系の
水 講談社サイエンティフィック 1989年)。本文
献には、水は単一の分子として存在するのではなく、水
素結合によって形成された集団として挙動していること
が述べられているが、そのような集団はクラスターと呼
ばれる。
【0009】雪解け水に種子の発芽を高めたり、動植物
の成長を促進したりするなどの作用があることが知られ
ているが、この作用に関し、韓国科学院の全教授は、液
体の水は5員体,6員環,5員環の3種のクラスターの
混合物であり、常温近辺では5員環の水が主体であり、
温度を下げてゆくと6員環の割合が多くなると考え、雪
解け水は、6員環の割合が多く、この6員環の水は生体
に馴染の良い、呼吸されやすい、いわゆる生理活性の高
い水として、雪解け水の特異な物性を説明している(久
保田 昌治 おもしろい水の話(株)日刊工業新聞社
1994年 p287〜288参照)。しかしながらこ
のような雪解け水も、4〜5日経過すると効果がなくな
ってしまうといわれ、これがどのような理由に基づくか
はまだ良く分かっているわけではない。
【0010】水が気体分子と反応して結晶化する現象が
知られている。これは、気体分子が水和して、周辺の水
分子の構造に影響を与え、水分子の集団に包接されたか
らである。麻酔薬の作用メカニズムの議論に、薬物分子
が水の中に溶けて包接化合物を形成して作用するのか、
あるいは細胞膜の中に溶けて膜の外の水の氷構造を発生
させるのかの議論があるが、いずれにしても、麻酔は水
素結合ネットワークを発生させ電荷の輸送をブロックす
ると考えられている(茅 幸二,西 信之 クラスター
産業図書 1994年)。
【0011】さらにまた、年代物のブランデーやウイス
キーのまろやかさや飲料水のおいしさなどについて、ク
ラスターの大きさやその分布という観点からも論じられ
ている。いずれも、おいしいものは、クラスターの大き
さが異なるというものであり、17O−NMRにより観測
されている。水のクラスターの大きさを変える方法とし
て、天然の涌き水のようにカルシウムなどの無機イオン
の共存などの他、セラミックのフィルターや中空糸膜あ
るいは電気分解の利用、超音波を照射する方法などが用
いられている(食品と開発 Vol.24 82−85
(1989))。
【0012】ところで、空気中に存在する負に帯電した
空気イオン(以下、単に負イオンという)が注目を集め
ている。負イオンには、自律神経系への作用をはじめと
して、広く動植物の物質代謝に影響を与えていると言わ
れている(森下 敬一 『水と生命』参照,美土里書房
1992年)。特に、人,動物への効果に関しては、
精神の鎮静作用,催眠作用,疲労防止,疲労回復作用,
鎮痛作用,利尿作用,気管支喘息および慢性気管支炎,
風邪の軽快化作用,壮快感効果,動物飼育向上作用があ
ることが実証されており、負イオンのこのような作用を
利用するために負イオン発生装置を空調設備に利用する
試みが現在盛んに行われている。さらに、負イオンに
は、脱臭,除塵,除菌促進効果,帯電防止効果があると
される。負イオンが大量に拡散された空気は本来の空気
の組成とは異なるが、その結果本来の空気にはなかった
作用が空気に付与されたことになり、このことを空気の
活性化というならばこの様な空気は活性空気といえるだ
ろう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の例のように、新
たなる生理活性が付与された物質、すなわち活性物質と
するために、水であればそのクラスター構造を制御する
こと、空気であれば本来存在する空気イオンのうち負イ
オンを大量に供給することにより、それぞれの活性物質
が提供され、使用されている。
【0014】しかしながら、活性化された水はあくまで
バルクとしての水の作用であり、この水に生理活性が付
与されていたとしても、その作用を利用して植物の育成
や生鮮食品を保存するときには、植物や食品を水中に浸
漬、灌水、あるいは水の散布によらなければならない。
殊に食品の鮮度を維持しようとするときに必ずしもその
食品を水中に浸漬しあるいは灌水できるとは限らない。
しかも、雪解け水に前述のような活性化作用があるとし
ても、その作用が長続きするわけではなく、また水の活
性化処理の手法が必ずしも確立されているわけでもな
い。
【0015】さらに、活性化された空気、すなわち、負
イオンが大量に拡散された空気は、コロナ放電によって
得ることができるが、この方法を用いる場合は、不純物
として人体に有害なオゾン,窒素酸化物が混在している
ので、これらを完全に除去しなければならないが、これ
らの不純物を完全に除去することは困難であり、除去で
きるとしても高価となるであろう。
【0016】レナード効果を利用して負イオンを発生さ
せる方法は、例えば特開平4−141179号公報(陰
イオン製造方法及びその装置)に記載されている。この
先行例に記載された方法は、要するに、微細水滴製造機
にて水から微細水滴を発生させると同時に、この微細水
滴に風速0.5〜50m/secで空気を吹き込み微細
水滴混合空気とし、そのあと、この微細水滴混合空気を
分離器に通して少なくとも粒径1μmより大きな微細水
滴を分離して超微細水滴混合空気となし、該超微細水滴
混合空気1m3中に陰イオン(負イオン)を1.25×
109以上発生させるというものである。このとき発生
させた負イオンには上記のような不純物は含まれていな
い。
【0017】しかし、上記方法によって製造された負イ
オンを含む空気の生理活性に関しては、負イオンのみの
作用によって得られているかどうか、生理活性として、
農産食品の保存期間を延長することができるものである
かどうかについては未だ未解明のまま残されている。
【0018】本発明の目的は、農業食品、特に穀類に接
触的に作用して食品保存物の品質を長期間にわたって維
持させる食品の保存方法を提供することにある。
【0019】上記目的を達成するため、本発明による食
品の保存方法においては、水と空気とを原料とし、外部
エネルギーを加えることによって製造された混合系を有
する高湿度空気を用いた食品の保存方法であって、混合
系は空気イオンと中性成分とからなり、空気イオンは、
外部エネルギーを得て水が分裂するときに空気中に発生
し、空気イオンは、成分A1,A2,…,Anより構成
され、式(1)
【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従って空気イオン濃度が変化することが観測され、中
性成分は、飽和水蒸気量,相対湿度,絶対湿度として表
すことのできる水分であって、外部エネルギーを得た状
態にあり、電荷を持たず、質量分析計によって分析した
ときに、相対湿度80%以上において、式(2)
【式2】 N;平均構成分子数 Ii;i番目に観測される水クラスターのイオン強度 ni;i番目に観測される水クラスターの構成分子数 により求められる水クラスターの構成分子数が25以下
の水クラスターが観測され、温度15℃以下,相対湿度
70〜90%となるような空間において、該高湿度空気
に含まれる成分を農業食品の保存物に対して接触的に作
用させるものである。
【0020】また温度15℃以下,相対湿度70〜90
%の環境に制御された空間内において、前記高湿度空気
中に含まれる有効成分を農産食品の保存物に接触的に作
用させるものである。
【0021】また外部エネルギーは、空気に運動を生じ
させ、空気中に噴出された水の分裂を促進させるもので
ある。
【0022】また空気イオンは負イオンを含み、負イオ
ンは、空気中に均一に分布し、気体の流動に伴って空気
力輸送されるものである。
【0023】また負イオン濃度が空気小イオンに換算し
て800個/cc以上である。
【0024】また中性成分の水クラスターの構成分子数
は、原料として用いる水の温度が一定の時に相対湿度に
関係なく一定に保たれるものである。
【0025】また保存物が貯穀類である。
【0026】また前記高湿度空気に含まれる成分が接触
的に作用して発現する保存性が、発芽率を指標とする鮮
度維持である。
【0027】また前記高湿度空気に含まれる成分は、貯
穀類に接触して、生体の働きに影響するものである。
【0028】(1)定義 本発明において「生理活性」とは、貯穀類をはじめとす
る農業食品の保存において、農業食品の物の生命活動を
促進しおよび/または抑制することにより通常予測され
るのとは異なる現象が起こることをさす。その現象は、
分子レベルのミクロのものであっても、個体レベルのマ
クロのものであっても良い。そのような現象を起こす機
能のある物質を「生理活性物質」という。例えば、この
発明における生理活性とは、貯穀類の長期保存における
鮮度維持のことを示す。ところで、貯穀類なども、生鮮
食品などと同様に収穫後も呼吸などの生命活動を保持し
ている。
【0029】本発明において「活性化」とは、水など通
常は特別の生理活性を有しない物質の構造および組成を
変えることによって、対象に作用して種子の発芽,動植
物の成長,ブランデー,ウイスキーのまろやかさなどの
ような本来は顕著に示されない生理活性を発現させる特
性を付与することをいい、活性化された物質のことを
「活性物質」と称する。ただし、本発明においては単に
「構造」と記した場合には、構造式に代表される化学構
造および成分組成両方を指す。
【0030】本発明において、温度15℃以下におい
て、相対湿度70〜90%となるような空間において、
該高湿度空気に含まれる成分が保存物に対して接触的に
作用してその品質の保存性を発現することを特徴とする
高湿度活性空気を「真気」という。「真気」の語源は、
例えば中国の古書『黄帝内経』などに見られ、現在の中
医学では、人間が生きる上で根本となるものの意味で用
いられる用語である。本発明にいう「真気」は、中医学
で用いられる「真気」を直接意味するものではない。
【0031】本発明において、真気を製造する装置を
「真気発生機」,真気を用いた食品保存庫のことを「真
気保存庫」という。
【0032】本発明において「接触的」とは、貯穀類の
表皮など外界の水分や空気と接触する部位において、真
気が接することをいう。接触した真気の活性点への作用
には2様式が考えられる。それを「直接作用」「間接作
用」と呼ぶ。「直接作用」とは、真気が作用点に対して
直接働きかけて引き起こす場合のメカニズムを指し、
「間接作用」とは、真気が生物体内に存在する「受容
体」に働き、活性点に対しては、真気が受容体に働きか
けたことによって生成される物質やその他の信号がセカ
ンドメッセンジャーとして働くメカニズムのことを指
す。「受容体」は、実在しても非実在でも良い観念的な
ものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
(1)真気の製造方法 本発明にいう真気は、理想的には、水と空気に外部エネ
ルギーを加え水を分裂させる工程によって得られるが、
その際に生じると考えられる微細水滴を完全に除去する
ことにより得られる。しかし、発生した水滴を完全に除
去しなければ真気の効果が発現しないというわけではな
い。
【0034】原料に用いる水は、水道水や蒸留水、さら
に井戸水などの天然水などいずれも用いることができる
が、表面張力,粘度,溶質,溶存酸素濃度,水素イオン
濃度,酸化還元電位などの水質を変えることにより、製
造される真気の構造を変えることができる。さらに、水
に何らかの機能を付与したもの、いわゆる活性水を用い
ても良い。また、原料として用いる空気は、天然の空気
や真気を用いることができるが、いずれの場合も、清浄
度,酸素濃度,相対湿度等の組成に注意すべきであり、
また、真気の成分と反応して新たに生理活性物質を生ず
るような微量成分にも注意すべきである。逆に、以上述
べた水,空気の各種組成を制御することにより真気の構
造を制御することができる。
【0035】外部エネルギーの付与は、空気に運動エネ
ルギーを与え、運動する空気中に水を噴射させることで
ある。高速で流動する空気中に噴射された水は分裂し、
レナード効果(滝効果)又はシンプソン理論(水滴分裂
説)によって空気中に負イオンを発生し、また、水の分
裂によって中性成分を生ずる。中性成分は、外部エネル
ギーを得て構造化が進んだ状態にあり、電荷を持たず、
さらに水の分子が有限個会合したクラスターといわれる
ものが観測される。空気中に残存する水滴は可及的にこ
れを除去する。この際、膨張収縮、平衡を考慮すること
により、真気の構造を変えることができる。すなわち、
真気製造時における風速、噴射圧、接触温度、噴射水を
衝突させる板の角度、板間隔などは重要である。また、
その製造装置の材質によっても真気の構造を変えること
ができる。混合系を含む真気は外部エネルギーが付与さ
れて流動し、食品の生物体に接触的に作用して、その生
物体に生理活性を起こさせ、あるいは、空間において除
塵、脱臭などの作用を起こさせる。
【0036】真気製造工程は、気体と液体を接触させる
工程(第1工程)と、そこで製造されたものを精製する
工程(第2工程)とに分けることができる。真気発生機
において、これらの工程をそれぞれの独自の反応器ある
いは精製装置によって行っても良いし2つの工程を1つ
の反応器によって同時に行っても良い。逆に、これらの
工程を3つ以上の反応器によって行っても良い。また、
第1工程のみを目的とした反応器と、第1工程と第2工
程両方を行うことを目的とした反応器との組み合わせで
も良い。
【0037】第1工程の気液の接触は、レナード効果、
およびシンプソン理論に基づいて行う。第1工程反応器
への原料水の導入の動力源として、原料水の反応器への
自然落下、ポンプによる送液、圧力による圧入等を上げ
ることができる。原料水の反応器への導入口の構造とし
ては、反応器での反応を促進するために、配管を細くす
るのが良い。しかし、配管が細すぎると真気の発生量が
減少するので、ノズルを用いるのが好適である。
【0038】図1に示した如く、各種用途別にスプレー
パターンの異なるものが用いられる。図1はスプレーイ
ングシステム社製のノズルパターンを示している。霧化
を目的としたエアーアトマイジングには一流体微噴霧ノ
ズル及び気体と液体とによる二流体微噴霧ノズルは対象
外として、本霧化用ノズルによる「真気」発生用には用
いない。
【0039】噴射圧の重要性を前述したが、負イオンの
発生量はスプレーパターンにも関連しており、ホロコー
ン、フルコーン、フラット、ソリッドの順序でスプレー
速度効率が増加しており、また、衝撃効率も順次高くな
る。従って、スプレー速度効率の高いノズルほど負イオ
ン発生量が多くなる。
【0040】図2に、スプレー粒子の代表粒子径(M.
V.D)を示したが、これはレーザー光線を使用して測
定したもので、M.V.D粒子径とはスプレーされた粒
径の50%がその粒子径以下であり、他の50%はその
粒子径以上であり、M.V.D粒子径と中性成分として
の水の分子が有限個会合したクラスターと相関性があ
り、さらに生理活性とも相関性がある。即ち、M.V.
D粒子径が小さい方がさわやかな環境を作り出す。ホロ
コーンは負イオンの発生量は少ないが、M.V.D粒子
径が小さいため、最も最適に真気に満たされ空間を創造
する。
【0041】噴射された水は、反応器の中の衝突板に分
裂してレナード効果を起こす。衝突板は、固定式でも、
可動式でも良い。負イオンの発生量はスプレーノズルと
衝突板との距離、及び衝突板の形状、材質、スプレーパ
ターンによる衝突角度等に関連する。最適な距離はスプ
レーパターンによって異なるが、5cm〜30cm以内
である。材質としては、比重が大きいものがよく、スプ
レーパターンによる衝突角度はいずれの場合も直角がよ
い。衝突板の装置角度は板上に水たまりができないよう
にすることが大切であって、水たまりの上にいくら噴射
しても負イオンの発生量は極端に低下する。
【0042】図3は直角に曲げたL型衝突板にスプレー
をしている状況で、衝突板上にスプレーをしている状況
で、衝突板上に水たまりが見られない。さらに、衝突面
上に溝を作り水切れもよくすると負イオン発生量はさら
に増大する。
【0043】第1工程は、レナード効果,シンプソン理
論を起こさせるための処理であり、反応器内に空気が導
入され、その空気中で水を分裂させる。空気の導入の動
力源は、ファンを使用したり、反応器を減圧にさせた
り、逆に高圧空気を使用することにより導入することが
できる。反応器内に空気を導入する場合、地球の自転に
よるコリオリ力はPは、 P=2mvω m;質量 v;速度 ω;回転の角速度 が働くように導入するとともに遠心力Fは、 F=mrω2; r;半径 が十分に働くように空気を旋回流として導入する。その
際、反応器への入り口流速が10〜12m/sの場合
は、出口流速を8〜10m/sと入り口流速に対して出
口流速が少し小さい方が好ましい。
【0044】第2工程は、製造した“粗真気”をさらに
精製するための処理である。第2工程においては、主と
して水滴の除去などの分離と、さらに除去される水滴を
原料として第1工程で行った反応を推進する反応(後反
応)に分けることができる。第2工程で処理中の空気に
平衡,圧縮,膨張機能を加味すると、水滴の除去などの
分離とともに、第1工程での反応が推進される。
【0045】第1工程から第2工程への移送は、静圧
(mmH2O)が発生しないように結合すると良い。例
えば、第2工程にサイクロンセパレータを使用する場合
は、コリオリ力が働くように導入するとともに、サイク
ロンセパレータの入口形状は、渦巻式として連結すると
水滴の分離工程が良くなると同時に静圧も抑えられる。
【0046】真気は、例えば図4に示す真気発生機を用
いて発生させる。図4に示す真気発生機の仕様は以下の
とおりである。
【0047】 1.反応器 寸法 ;200φ×400H(mm) 容積 ;12リットル(l)容 材質 ;ガラス 形状 ;セパラブルフラスコ 空気取入口及び吹出口 ;接線型 ;40×100(mm) 2.スリーワンモータ 形式 ;BL1200Z 回転数;最大1200rpm 3.撹拌羽根 形式 ;平板4板型 傾斜角度;45℃,20℃,10℃,3種類 4.ノズル 形式 ;ホロコーン(スプレーイングシステム社製) サイズ;0.5 個数 ;4個 5.水槽 寸法 ;200φ×400H(mm) 形式 ;オーバーフロー型 室 ;塩ビ製 6.ポンプ 形式;渦巻型ポンプ 13リットル(l)/min×23.5m×0.4kw 7.送風機 形式;ターボファン 4m9/min×55mmAq×0.2kw 8.サイクロンセパレータ 寸法 外径(D1);180φ(mm) 内径(D2);130φ(mm) 円筒部高さ(H1) ;200H(mm) コーン部高さ(H2);200H(mm) 空気取入口;渦巻型 60×140(mm) 材質;ガラス
【0048】図4において、12リットル(l)容のセ
パラブルフラスコ1を反応器に用い、これにスリーワン
モータ2とホロコーンノズル4の4個を取り付けた。ス
リーワンモータ2の軸には撹拌羽根3として水平方向に
10度の角度を持つ平板の平板羽根を取付け、セパラブ
ルフラスコ1の下部に空気取入口9及び上部に吹出口1
0を空気の流れが接線型になるように取り付けた。
【0049】セパラブルフラスコ1の底部には、水溜り
しないようコックの開閉を調整できるようにして水槽5
に接続した。
【0050】ホロコーン型ノズル4の4個へポンプ6よ
り、1.5kg/cm2の圧力で水槽5の水を送り、セ
パラブルフラスコ1内に水を噴射しながらスリーワンモ
ータ2を500rpmで回転させ、空気取入口9の気流
流速を10m/secに設定して送風機7より空気を吹
き込み、サイクロンセパレータ8の出口より真気を得
た。得られた真気は、相対湿度80%RH、負イオン濃
度は25,000個/mlであった。
【0051】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0052】(実施例1)イオンの測定 図4に示す真気発生機と、比較のため電気式コロナ放電
型イオン発生器を用いた。評価には、アクリル製の箱
(縦1m,横1m,高さ1m)を用いた。
【0053】真気発生機は、測定ボックスの壁面から5
cmのところに置いた。イオン測定器を真気発生機から
10cmの所(場所A)と、同じ高さで50cm離れた
所(場所B)において同時に測定した。真気発生機の運
転開始後、ただちにイオンの発生が認められ、一定の値
が保持された。稼動10分後負イオンを測定したところ
表1のような結果を得た。
【0054】
【表1】
【0055】一方、電気式コロナ放電型イオン発生器を
測定ボックスの中に入れ、該イオン発生器の近傍の10
cmの所(場所A)と、やや上方80cmの所(場所
B)とに設置し、同時に測定した。測定開始後、場所A
においてはただちに、場所Bにおいてはややおくれて、
イオンの濃度が急激に上昇することが観測されたが、そ
の後徐々に下がりはじめた。表4には稼動10分後のイ
オンの測定結果をあわせて示す。
【0056】(実施例2)真気発生機として、水を固定
羽根(衝突板)に吹付けてこれを分裂させる形式のもの
を用い、また、気液の分離は、膨張,収縮,平衡を繰返
させることにより空気中より水滴を除去することに行っ
た。一定時間運転後、真気発生機のスイッチを切り、一
定時間毎にイオン濃度を測定した。イオンの測定場所
は、実施例2の場所である。イオン濃度はスイッチを切
った後8分間記録した。その結果を、図5(場所A,B
における負イオン濃度の減少)に示す。負イオンは、時
間に対して対数−対数グラフ上において直線的に減少し
た。
【0057】(実施例3)実施例1と同型の真気発生機
を用い、3坪の部屋(内容積21.4m3、室内表面積
47.2m3)の部屋を真気で満たして真気ルームとし
た。ただし、タンクの水温を11.5℃とし、真気発生
機と部屋とを結ぶライン上に設けられた加熱器の温度を
23.0℃とし、真気ルーム内の温度を24℃,湿度6
0%とした。真気ルーム内の温湿度が一定となったとこ
ろで、真気発生機を完全に停止させ、15分間イオン濃
度を測定した。その結果を図6(アクリル板の容器、真
気ルームおよび計算値)に示す。負イオンは、時間に対
して対数−対数グラフ上において直線的に減少した。
【0058】(実施例4)真気の構造 イオンの減少に関する実験を数値的にシミュレーション
した。計算結果を図6(アクリル板の容器,真気ルーム
および計算値)に示す。計算値においても、時間に対し
て対数−対数グラフ上において直線的に減少した。
【0059】以下に、シミュレーションの趣旨ついて説
明する。真気中に含まれている負イオンの構造は、 A-Wn(A:O2,OH,N2等,Wn:(H2O)n,
n=1,2,3) と表すことができる。真気の製造において、Aやnが選
択して合成されるものではないので、様々な分子あるい
はクラスターの混合物であり、各々の分子あるいはクラ
スターには、それぞれ固有の安定性があると考えられ
る。真気は半減期を横軸にしたときにも量的分布を示す
ことになるが、これを半減期分布と定義する。すなわ
ち、真気は分子量分布、組成分布および半減期分布を持
つ。負イオンの消滅は、負イオン1分子が電子受容体に
電子を与えて中性分子となる機構を考えることができる
ので、ある構造の負イオンのみに着目した場合、その減
少は一次反応式(3) Cit=Ciexp(−kit) ……(3) Cit;時刻tにおける成分Aiの濃度 Ci;成分Aiの初濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従うと考えられる。実施例2,3において観測された
イオンの減少は、様々な構造を持つ負イオンが固有の半
減期によって消滅しているものの総和である。したがっ
て、観測されるイオンの減少、すなわち、イオン濃度の
変化は、前述の式(1)
【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従う。
【0060】そして、この検討からイオンの減少を測定
し、これを対数−対数グラフ上に図示したときの傾きは
半減期分布の違いによるものであることが分かった。実
施例3において、場所A,Bにおけるイオンの減少の傾
向が同一であるのは、両場所において、半減期分布が一
致しているからである(図5参照)。さらに実施例3に
おいて、アクリル板内でも真気ルーム内でも同一の傾き
であることが示されている。このことは、イオンの混合
物が空間内に均一に分布していることも示すものであ
る。表2にシミュレーションに用いた各種のパラメータ
ーを示す。
【0061】
【表2】
【0062】イオン成分A1〜A11の各々の濃度変化の
様子を図7(ある構造のイオンの濃度変化)に示した。
また、5,60,120,300,600,900秒後
の各種イオンの半減期分布を図8(時間経過による分布
の変化)に示す。
【0063】次に、半減期30秒以下,100秒以下,
140秒以下,240秒以下の負イオンが観測される場
合を図9(半減期分布の違いと観測されるイオンの減
少)に示す。この場合は、半減期の長いものが加わるに
つれて、観測されるイオンの変化が異なることがわか
る。逆に、観測されるイオンの変化(S字型の減少,L
字型の減少)などから、半減期分布を予想することがで
きる。
【0064】(実施例5)真気の水のクラスターの構造 真気の中性成分の分析は、質量分析法によって行った。
質量分析計は四重極質量分析計を用い、コロナ放電によ
って得られる活性アルゴンガスにより大気圧下でイオン
化をすることによって測定した(M.Tsuhiya,
el al.,International Jour
nal of Mass Spectrometry
and Ion Processes,90,55−7
0(1987).)。サンプリングは、イオン源の周囲
を湿度80%以上の真気で満たして行った。サンプルの
イオン化は、高電圧の針の近傍において、中性成分が活
性アルゴンガスと反応し電子が針に捕捉されることによ
り正イオンが生じることにより行われる。通常この反応
の場はガラス管によって囲われている。
【0065】真気はガラス管の外部から供給されるの
で、ガラス管の径や形状によって、同一のサンプルであ
っても観測されるスペクトルは異なる。真気を観測する
場合、管径が細いほど針先でのサンプルの凝縮は起こり
にくくなり、実際よりも小さなクラスターが観測される
場合がある。本実施例においては、管の内径が3cm,
長さが6cmのものを用いた。同一のサンプルでも、管
の内径が2.5cm,長さが5.5cmとなっただけで
観測される分布が異なる(通常、分布が高質量数側にシ
フトする)。
【0066】図10(真気中の水クラスターの分布に対
する針温度の影響)に、針温度を変化させたときの真気
中の分布の変化や、水クラスターの構成分子数の変化を
示した。このときの真気の湿度はイオン源のガラス管内
において99%であった。平均構成分子数Nは、前述の
式(2)
【式2】 Ii;i番目の質量数の強度 ni;i番目の水クラスターの構成分子数 で計算した。針温度を上げることによって、分子量の分
布が高質量数から低質量数に移ってきていることが明ら
かである。さらに、針近傍での凝縮はあまり起こってい
ないことが示されている。この検討から、真気の典型的
なチャートを図11に示した。針温度の変化による分布
の変化は、ガラス管への導入方向によっても変わるが、
本実施例の結果は、ガラス管の下方より真気を導入して
計算したものである。
【0067】次に、真気のクラスターと天然に存在する
空気中に含まれる水のクラスターを比較した。真気は、
高湿度であるため、低湿度の場合は室内の空気を使用す
れば測定可能であるが、高湿度となると人工的に製造す
る必要がある。天然の空気中の水分は、水を加熱すれば
得ることができるので、次のように測定を行った。
【0068】高湿度空気の水源は、300mlの三つ口
フラスコに水を入れ、それを加熱することによって得
た。加熱は水浴を用いて行い、アルゴンガスを流通さ
せ、液面近傍のクラスターをガラス管とプラスチックチ
ューブを用いてサンプリングしてイオン源の中に導入し
た。湿度は、イオン源の中の湿度を測定したが、アルゴ
ン流量を変化させることによってイオン源内の湿度は変
化させることができた。
【0069】この時に針先での凝縮が懸念されたので、
針温度の影響を調べた結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】表3に明らかなとおり、水源の温度が46
℃のとき、やや凝縮が起こっていることが分かる。な
お、53℃の時は、46℃のときよりも大きなクラスタ
ーが得られているが、凝縮の影響はなかった。また、水
源の温度が高いほど大きなクラスターが得られた。この
結果は、水を加熱して得た水のクラスターは、天然の高
湿度空気中の水のクラスターと同様の傾向を示すものと
思われるが、実験装置の構造(ガラス管の大きさ,形状
や、装置全体の大きさ,形状)に大きく依存しているこ
とを示している。水を加熱した場合の、比較的高湿度の
場合の水のマススペクトルを図12に示した。
【0072】また、相対湿度と水のクラスターの平均構
成分子数との関係を表4に示した。
【0073】
【表4】
【0074】天然の空気中においては、湿度が高くなる
につれて水のクラスターの大きさは大きくなるが、真気
の場合は、高湿度の場合においても凝縮の影響が少な
く、表3に明らかなとおり、比較的小さなクラスターが
観測された。
【0075】(実施例6)真気発生機を、冷蔵庫,倉庫
などの保存庫に接続し、適当な循環回数で真気を送り込
むことにより保存空間を作成した。
【0076】保存空間の相対湿度は、所定量の乾燥空気
によって希釈してもよく、また、製造された真気を熱す
ることにより相対湿度を下げる方法でも良い。乾燥空気
として用いられる空気は、十分に湿度の低い外気を用い
ても良い。
【0077】保存空間の清浄度を保つ場合等、必要に応
じて保存空間に清浄な外気を導入しても良い。また、原
料水に水道水や比較的塩分の高い水を用いる場合は、少
量の水を常時導入して水タンクの中を清浄に保つのがよ
い。
【0078】真気保存庫Aを作製した。保存庫11には
内容積が、500lのステンレス製の箱を用い、真気発
生機12は図13のように接続して、真気保存庫Aとし
た。これを、循環回数60回/時間で真気発生機を運転
し、箱に真気を送り込んだ。ただし、予定外の外気の侵
入を防止するために庫内に計算量の外気を導入した。外
気の導入には、濾過用のHEPAフィルター13を通し
てエアレーションユニットMAU−1C(東京理化器
械)を用い、導入量は1分間当たり内容積の0.1%と
した。また、真気発生機12の水タンク5は、抗菌活性
炭フィルターアビオAシリーズ(クリタック)を通過さ
せた水道水を1分間当たり20mlの水をオーバーフロ
ーさせた。
【0079】比較のため恒温恒湿庫PR−3ST(タバ
イエスペック)を庫内温度10から15℃,相対湿度7
0〜80%で長期連続運転が可能な仕様として入手し
た。なお、真気保存庫と同様な方法により庫内に計算量
の外気を導入した。
【0080】また、比較のため、貯穀類をポリエチレン
袋に入れ、それをポリプロピレン製の入れ物に入れて室
内に放置した。
【0081】以上の真気保存庫と、恒温恒湿庫,室内放
置(ポリエチレン内)にて貯穀類保存実験を行った。
【0082】実験は、大豆,小麦,玄米,精白米を、そ
れぞれ真気保存庫および恒温恒湿庫内において庫内温度
13℃,湿度75%RHで長期保存を実施した。また、
ポリエチレン袋内に入れたまま室内に放置したものと比
較して保存性を評価した。
【0083】保存性は、次の点により知ることができ
る。水分や黴数のほか、チアミン,総トコフェロール,
直接還元糖,抽出油の酸価,脂肪酸度,過酸化物価など
の化学的測定が試みられ、さらに、大豆については物性
試験を、大豆と玄米について発芽試験を、精白米に関し
ては食味試験を実施し、保存性の評価を行った。各種デ
ータは次の方法により求められた。
【0084】水分:検体をコーヒーミルにより粉砕後、
所定量を秤量し、強制循環式温風乾燥機により乾燥(小
麦,玄米,精白米は135℃ 3時間,大豆は130度
2時間)し、シリカゲルデシケーターにて放冷した。
乾燥により減少した量を水分量として初期重量で除し、
水分(%)を求めた。
【0085】黴数:検体10gを無菌的に秤量し、90
mlの滅菌したリン酸緩衝生理食塩液を加え十分に混合
した。調製した試料液及びその段階希釈液を各1mlず
つをそれぞれ2枚のシャーレに分注した。クロラムフェ
ニコール加ポテトデキストロース(グルコース10%)
寒天培地約15mlを加えて混釈し、凝固させ、25℃
で7日間培養した。培養後、生育した黴集落数を計測
し、集落数に希釈倍数を乗じたものを検体1g当たりの
黴数とした。
【0086】チアミン:氏家らの方法により(ビタミン
Vol.64,379(1990),)行った。試料
を酸性条件下タカジアスターゼにより酸素分解し、脱着
後、高速液体クロマトグラフィーにより定量した。
【0087】総トコフェノール:0.5gの試料を60
mlの遠心管に秤量し、0.5mlの1(w/v)%塩
化ナトリウム用役,10mlの3(w/v)%ピロガロ
ール/エタノール試液、および1mlの60(w/v)
%水酸化カリウム試液を加え、水浴中、70℃で30分
間,けん化を行った。反応終了後、22.5mlの1
(w/v)%塩化ナトリウム試液を加え、15mlのヘ
キサン/酢酸エチル(9/1)で3回抽出した。溶媒残
去後、残渣をヘキサンに溶解し、高速液体クロマトグラ
フィにより定量した。
【0088】直接還元糖:ソモギ法の変法により行っ
た。試料を中性条件下超音波により抽出し、酢酸鉛で除
蛋白した後、1000mlに定溶した。濾過後、炭酸ナ
トリウムにより脱鉛し、濾過をして試験溶液とした。A
液は、90gの酒石酸カリウムナトリウム(ロッシュル
塩)と225gのリン酸三ナトリウムを700mlの水
に溶解し、これを30gの硫酸銅を水に溶解した液及び
3.5gのヨウ素酸カリウムを少量の水に溶解した液を
順次加え、水を加えて全量1000mlとした。B液
は、90gのシュウ酸カリウムおよび40gのヨウ化カ
リウムを水に溶解して1000mlとしたものを用い
た。100mlの共栓三角フラスコに10mlのA液と
試験溶液(5〜25mgの還元糖を含む量に相当する
量)を入れ、水を入れて全量30mlとした。沸騰石を
数個入れて加熱し、3分間沸騰した。その後、氷冷し1
0mlのB液と、10mlの2N硫酸を加え、室温で2
分間放置した。指示薬を、1%可溶性デンプン試液と
し、終点が青色になるまで、0.05Nのチオ硫酸ナト
リウム試液により滴定した。空試験を実施した。
【0089】抽出油の酸価,過酸化物価:試料をビーカ
ーに採取し、クロロホルム/メタノール(2/1)を適
量加え、1分間ホモジナイズした。上澄みを分液ロート
に移し下層を分離し、下層を硫酸マグネシウムで脱水
し、溶媒留去をした。残渣を窒素ガスを利用して溶媒を
完全に除去し、抽出油とした。酸価および過酸化物価
は、常法を用いて分析した。
【0090】脂肪酸度:20.0gの試料を精密に量り
取り、三角フラスコに入れ、ベンゼン50mlを加え、
共栓をして1分間振とうした。室温で1時間振とうし、
50mlのメスシリンダーを受器として濾過し、フェノ
ールフタレインアルコール試液を指示薬として0.05
N水酸化ナトリウム試液で滴定した。空試験を実施し
た。
【0091】バーオキシダーゼ力価:試料を粉砕し、5
gを正確に量り取り、50mlの水を加え冷却しながら
60分間穏やかに撹拌して抽出した。これを、3000
rpmで10分間遠心分離し、濾紙で濾過して試験液と
した。分光光度計のセルに1.4mlのアミノアンチピ
リン/フェノール試液と1.5mlの過酸化水素試液を
入れ、さらに、試験液0.1mlを加えた。25℃,5
10nmにおける吸光度の増加を記録した。
【0092】大豆の物性試験方法:試料大豆50gを精
製水250gに15℃,24時間浸漬した。浸漬液と濾
別し、大豆は重量を測定し、浸漬による重量増加率%
(100×浸漬後の重量増加分(g)/無水物重量
(g))を求めた。その後、蒸し器中で30分間蒸煮
し、蒸煮後重量測定し、蒸煮大豆の重量増加率%(10
0×浸漬,蒸煮による重量増加分(g)/無水物重量
(g))を求めた。この大豆はラップをして20時間保
存したのち、クリープメーターによる破断試験に用い
た。一方、浸漬液は、250mlに定溶した後アルミ製
秤量瓶に浸漬液25mlを採取し、常圧乾燥(105
℃,2時間)後、残留物の重量を測定し、溶出固形分
(%)(100×残留物の重量(g)/無水物重量
(g))を求めた。
【0093】クリープメーターによる物性試験は以下の
ように行った。クリープメーターは、REONER R
E−305(山電)を用いて行い、データを解析したソ
フトは破断強度解析(Ver.2.0,山電)を用い
た。クリープメーターの設定条件は、設定速度0.5m
m/s,設定歪率90%,プランジャーは円形(直径5
mm)を用いた。
【0094】発芽試験方法:発芽用種子100粒を精製
水中で15℃,23.5時間吸水させた。その後、次亜
塩素酸ナトリウム例えば(キッチンハイター(商品
名))ならば1ml)を用い、さらに30分間処理し
た。大豆は直径150mmのシャーレ,玄米は直径90
mmのシャーレを用いた。シャーレは培地として脱脂綿
をなるべく嵩が低くなるようにして敷き詰め、上に濾紙
を敷き、濾紙がつかる程度に水を入れ、種子を1つのシ
ャーレあたり50粒で重ならないように並べた。20℃
の培養器において、玄米は14日間,大豆は7日間観察
し、各種子から、芽および根が1mm以上出ている状態
を発芽している状態として、発芽数を求めた。食味試験
は以下の試験例中において詳述する。
【0095】(試験例1)大豆800gを、真気保存
庫,恒温恒湿庫およびポリエチレン袋内で6カ月間保存
した。6カ月後、保存した大豆を取り出し、生化学的試
験,物性試験,発芽試験を行い、結果をそれぞれ表5,
6,7に示す。
【0096】
【表5】
【0097】
【表6】
【0098】
【表7】
【0099】その結果、真気中で保存したものは発芽率
が良く、浸漬による溶出固形分が少ないことが分かっ
た。他の点は、対照保存庫と、室温と同等であった。
【0100】(試験例2)玄米800gを、真気保存
庫,恒温恒湿庫およびポリエチレン袋内で6カ月間保存
した。6カ月後、保存した玄米を取り出し、生化学的試
験,発芽試験を行った。それぞれ結果を表8,9に示し
た。
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】(試験例3)精白米(平成6年度産コシヒ
カリ)を、真気保存庫,恒温恒湿庫およびポリエチレン
袋内で6カ月間保存した、生化学的試験を行った。その
結果を表10に示す。
【0104】
【表10】
【0105】また、7カ月間保存したものについて官能
検査を実施した。官能検査は、(財)日本穀物検定協会
中央研究所で開発された食糧庁方式や農林省食品総合研
究所等の方法を参考に実施した(パネル30人,女
性)。3保存方法間における比較をアンケートによって
行った。
【0106】アンケートによって得られた項目別評点平
均の検体(1検定)を行い、その結果を表11に示す。
【0107】上記試験の実施直後に、新米(平成7年度
酸コシヒカリ)を追加し、直感的な方法で4試料を好き
な順に順位付けるアンケートを実施した。その結果を表
12に示す。
【0108】さらに、この結果を順位法の検定表を用い
る方法により統計処理を行ったところ、おいしい精白米
の順位としては、新米,恒温恒湿庫,室内保存,真気保
存庫の順であり、隣接順位間および恒温恒湿庫と真気保
存庫との間には有為さが認められなかった。なお、パネ
ラーの好みは、ケンドールの一致性の係数Wを用いる方
法により、危険率5%で好みが一致している、というこ
とが確認されている。新米(平成7年度産コシヒカリ)
を追加直感的な方法で4試料を好きな順に順位付けをし
た。
【0109】
【表11】
【0110】
【表12】
【0111】この結果は、いずれの保存米も、新米以上
においしいものは見出されなかったが、真気保存した精
白米の評価には注目すべき点がある。すなわち、好きな
順に並べる評価において、最も好きな順位として挙げた
人と最も嫌いな順位として挙げた人が両極端に分かれた
ことである。以上の実施例で述べたように、どの保存方
法で保存したものも生化学的検査において特別な挙動を
していることとは考えられない。真気で保存した精白米
が両方の嗜好に分かれて評価されている理由は、常識的
な生化学的な検査では説明しきれないメカニズムが作用
している可能性も示唆される。
【0112】
【発明の効果】本発明における結果から、真気が温度1
3℃において相対湿度75%の真気空間において、大
豆,玄米の発芽率が高い率に保持されていた。発芽はま
ず吸水が起こり、それにより各種スイッチが入れられ、
発芽が開始すると言われている。真気中で保存したもの
の発芽率が高い理由は、 (1)吸水システムに対して保存期間を通じて働きか
け、吸水が効率的に行われた。 (2)保存期間中を通して真気が大豆、あるいは玄米に
対して働きかけ、生存のための必要最小限の生化学反応
のバラスンをはかり、発芽に際しても効率的に反応する
ことができた。 ということが考えられる。
【0113】さらに、大豆,玄米,小麦,精白米におい
て、生化学的分析値が、対照保存庫のものと比較してほ
ぼ同等であり、また、室内放置のものと比較して全般に
良好と考えられる値を示している。ところで、対照保存
庫は温湿度管理に関して現在考えられる最高水準の保存
庫である。そこで、これらの貯穀類の保存は温湿度管理
がポイントである点を考えれば、真気を利用した保存方
法が対照保存庫と遜色ない結果であり、したがって、現
在考えられる最高水準の保存を行ったことになる。さら
に、大豆,玄米において、発芽率が良好であったが、発
芽率に影響を与える項目(良好な呼吸のバランスによる
ATPの節約,各種酸素の良好な保全)について生化学
的分析を実施していれば、さらに良好な結果が得られて
いたと思われる。
【0114】また、大豆に関する物性測定の結果は、対
照保存庫と同等であるとのことであった。このことは、
本発明の実用性を示すものであり、従来と同様な方法で
保存することができ、保存した食品が従来品とただちに
代替可能であることを示すものである。
【0115】さらに、食味試験結果によると、真気を利
用して保存した精白米の味を良とする者が半数近くに上
った。生化学的データからは、良とする者はもっとも少
ないと予測される。このことは、真気が米の食味を左右
するファクターのうち分析項目以外の項目か、あるい
は、食味を左右する未知のファクターに作用している可
能性も考えられる。
【0116】真気の生理活性は、負の空気イオンの構造
や真気中に観測される水クラスターの構造のみに起因し
て発現するわけではない。しかし、これら真気における
数々の特異な構造、あるいはそれら成分の特異な挙動
は、真気中の成分が通常のものとは異なり、特殊な作用
を発現することが原因であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真気発生機の水スプレーに用いるスプレーパタ
ーンとその応用例を示す図である。
【図2】スプレーパターンと噴射圧とスプレー粒子径を
示す図である。
【図3】衝突板上に水スプレーをしたときの水の分散状
況を示す図である。
【図4】本発明の生理活性空気を発生させる真気発生機
の一例を示す図である。
【図5】実施例3の場所A,Bにおける負イオン濃度変
化を示す図である。
【図6】実施例4のイオン濃度の変化及び実施例4〜6
の実験およびシミュレーションの結果を示す図である。
【図7】実施例5におけるイオン成分A1〜A11の各々
の濃度変化のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】実施例5における5,60,120,300,
600,900秒後の半減期分布の変化のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図9】実施例5における半減期イオン群のうち、一部
のイオンが存在するときに観測されるイオン濃度の変化
を示す図である。
【図10】針温度を変化させたときの真気中の水クラス
ター分布の変化を示す図である。
【図11】相対湿度100%,針温度72℃における真
気のマススペクトラムを示す図である。
【図12】水を加熱して得られる高湿度空気のマススペ
クトルを示す図である。
【図13】真気保存庫の概略図である。
【符号の説明】
1 反応器(セパラブルフラスコ) 2 スリーワンモータ 3 撹拌羽根 4 ノズル 5 水槽 6 ポンプ 7 送風機 8 サイクロンセパレータ 9 空気取入口 10 吹出口
フロントページの続き (72)発明者 浜 光太郎 東京都千代田区麹町4丁目2番地 株式会 社ジオクト内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と空気とを原料とし、外部エネルギー
    を加えることによって製造された混合系を有する高湿度
    空気を用いた食品の保存方法であって、 混合系は空気イオンと中性成分とからなり、 空気イオンは、外部エネルギーを得て水が分裂するとき
    に空気中に発生し、空気イオンは、複数のイオン成分か
    らなり、各イオン成分をA1,A2,…,Anとしたと
    き、式(1) 【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従って空気イオン濃度が変化することが観測され、 中性成分は、飽和水蒸気量,相対湿度,絶対湿度として
    表すことのできる水分であって、外部エネルギーを得た
    状態にあり、電荷を持たず、質量分析計によって分析し
    たときに、相対湿度80%以上において、式(2) 【式2】 N;平均構成分子数 Ii;i番目に観測される水クラスターのイオン強度 ni;i番目に観測される水クラスターの構成分子数 により求められる水クラスターの構成分子数が25以下
    の水クラスターが観測され、 温度15℃以下,相対湿度70〜90%となるような空
    間において、該高湿度空気に含まれる成分を農業食品の
    保存物に対して接触的に作用させることを特徴とする食
    品の保存方法。
  2. 【請求項2】 温度15℃以下,相対湿度70〜90%
    の環境に制御された空間内において、前記高湿度空気中
    に含まれる有効成分を農産食品の保存物に接触的に作用
    させることを特徴とする請求項1に記載の食品の保存方
    法。
  3. 【請求項3】 外部エネルギーは、空気に運動を生じさ
    せ、空気中に噴出された水の分裂を促進させるものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の食品保存方法。
  4. 【請求項4】 空気イオンは負イオンを含み、負イオン
    は、空気中に均一に分布し、気体の流動に伴って空気力
    輸送されるものであることを特徴とする請求項1に記載
    の食品の保存方法。
  5. 【請求項5】 負イオン濃度が空気小イオンに換算して
    800個/cc以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の食品の保存方法。
  6. 【請求項6】 中性成分の水クラスターの構成分子数
    は、原料として用いる水の温度が一定の時に相対湿度に
    関係なく一定に保たれるものであることを特徴とする請
    求項1に記載の食品の保存方法。
  7. 【請求項7】 保存物が貯穀類であることを特徴とする
    請求項1に記載の食品の保存方法。
  8. 【請求項8】 前記高湿度空気に含まれる成分が接触的
    に作用して発現する保存性が、発芽率を指標とする鮮度
    維持であることを特徴とする請求項7に記載の食品の保
    存方法。
  9. 【請求項9】 前記高湿度空気に含まれる成分は、貯穀
    類に接触して、生体の働きに影響することを特徴とする
    請求項8に記載の食品の保存方法。
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