JPH09294313A - ガス絶縁開閉器 - Google Patents

ガス絶縁開閉器

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JPH09294313A
JPH09294313A JP8105199A JP10519996A JPH09294313A JP H09294313 A JPH09294313 A JP H09294313A JP 8105199 A JP8105199 A JP 8105199A JP 10519996 A JP10519996 A JP 10519996A JP H09294313 A JPH09294313 A JP H09294313A
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JP
Japan
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resistor
gas
discharge
movable
outer diameter
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JP8105199A
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Masayuki Fukunaga
雅之 福永
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギャップ放電を行ってもアーク生成物による
絶縁物への悪影響を防いで優れた性能を維持するガス絶
縁開閉器を提供する。 【解決手段】 抵抗体7を通して固定側接触部3に接続
される抵抗体シールド5と対向して、外部よりガス気密
貫通する接地棒挿入部11が設けられる。接地棒挿入部
11には接地用端子棒13が挿入され、抵抗体7の耐電
圧試験時には接地用端子棒13が抵抗体シールド5と電
気的に接続される。また、固定接触部3に対してギャッ
プ放電によるサージ電圧を印加するギャップ放電装置1
0が取付けられている。このギャップ放電装置10には
固定端子15および可動端子16が対向して配置され
る。固定端子15の外径D2および可動端子16の外径
d2はそれぞれ、抵抗接点6の外径D1および可動接触
子4の外径d1と同径に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所において使
用される抵抗付きのガス絶縁開閉器に係り、特に、外部
から容易に抵抗体の耐電圧を調べることが可能なガス絶
縁開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁開閉器は、絶縁性ガス
として3〜6気圧程度のSF6 ガスを密閉容器内に充填
し、この密閉容器内に遮断器、断路器、接地開閉器、変
流器、計器用変圧器などの開閉操作に必要な機器が収納
されて構成されている。これらのガス絶縁開閉器の中
で、断路器はその開閉操作を遮断器を開いた状態で行っ
ている。このような断路器の開閉操作を行う場合、断路
器サージと呼ばれるサージが断路器の極間において発生
し、ガス断路器内を伝搬する。この断路器サージはUH
Vクラスのガス絶縁開閉器の絶縁を脅かすため、その発
生電圧レベルを抑える必要がある。
【0003】そこで、断路器サージの発生電圧レベルを
抑制するガス断路器として、抵抗付きのガス絶縁開閉器
が提案されている。このようなガス絶縁開閉器の従来例
を図6を参照して具体的に説明する。
【0004】図に示すように、ガス断路器9には密閉容
器であるタンク1が設けられており、このタンク1内に
はSF6 ガスが充填されている。またタンク1内には、
所定の極間を保持して可動側接触部2および固定側接触
部3が対向配置されて収納されている。これら可動側電
極部2および固定側電極部3に対して摺動自在に可動接
触子4が設けられている。また、タンク1の上部には可
動接触子4に駆動力を与える操作機構部8が取付けられ
ている。前記可動接触子4は操作機構部8からの駆動力
を受けて固定側接触部3と接離するようになっている。
【0005】固定側接触部3の周囲には断路器サージを
十分に抑制できる値の抵抗体7が配置されている。抵抗
体7は棒状絶縁物に抵抗線を巻回して形成されており、
その一端部が固定側接触部3に固定されている。抵抗体
7において可動側接触部2と対向する側の他端部には抵
抗体シールド5が配設されている。抵抗体シールド5は
抵抗体7を通して固定側接触部3に電気的に接続されて
いる。
【0006】また、抵抗体シールド5の内周部には抵抗
接点6が設けられており、この抵抗接点6と前記可動接
触子4との間隙にはギャップgが形成されている。ギャ
ップgのギャップ長は、次のような絶縁協調面からの検
討を行うことによって決定されている。すなわち、ガス
断路器9の開閉操作途中、可動接触子4の先端部が抵抗
接点6の近傍に位置するとき、接触部2,3間に再点弧
が発生した場合、抵抗接点6と可動接触子4がフラッシ
オーバーによって通電するが、この時点で可動接触子4
と固定側接触部3やタンク1とが絶縁破壊を起こすこと
のないようにギャップgのギャップ長が決定される。
【0007】以上のようなガス断路器9においては、開
閉操作途中で可動接触子4と抵抗接点6との間で再点弧
が複数回発生するが、抵抗体7がこの時の断路器サージ
の発生電圧レベルを十分抑制することができる。このよ
うに抵抗体7は重要な働きを担っており、その耐電圧が
ガス断路器9の性能を左右する。そのため従来より、抵
抗体7に所定の電圧を印加して抵抗体7の耐電圧を調べ
る放電試験が行われている。
【0008】抵抗体7に電圧を印加する場合、雷インパ
ルスでは立ち上がりが緩やか過ぎて不適であるとされて
いる。これは、断路器サージは数nsecといった早い
立ち上がりであり、数十μsecの立ち上がりである雷
インパルスと比べて非常に急峻であるため、抵抗体7が
数十cm程度であれば十分に抵抗体7を通る間にサージ
が立ち上がることになるからである。したがって、抵抗
体7に電圧を印加する放電試験を行う場合、ギャップ放
電によるサージ電圧が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、抵抗体7の
放電試験を行う場合、放電電圧にはばらつきがあるの
で、抵抗体7に所定の電圧をかけるために必要回数以上
のギャップ放電を行うことが有り得る。しかし、ギャッ
プ放電時にはアークによる分解生成物の発生を伴うこと
がある。したがって、せっかく放電試験に合格しても、
アークによる分解生成物が固定側接触部3や可動接触子
4に付着し、極間の耐電圧性能に対して悪影響を与える
ことがある。すなわち、ガス絶縁開閉器の内部で何回も
ギャップ放電を行うといった試験方法を採用することは
絶縁物への影響を考えると好ましくなかった。
【0010】また、抵抗体7と可動接触子4のギャップ
gのギャップ長は、投入状態では最小になっている。そ
のため、ガス断路器9の開閉途中に比べて抵抗体7と可
動接触子4との絶縁距離は小さく、低い放電電圧しか発
生しない。そこで、抵抗体7実レベルの放電電圧を印加
するために、可動接触子4を開極操作の途中でいったん
止めた状態で放電試験を行っていた。したがって、操作
機構部8は可動接触子4を開極操作の途中で停止させる
機能を備える必要があった。その結果、操作機構部8が
複雑化・大形化していた。
【0011】さらに従来では、抵抗体7の単品による耐
電圧の試験と、抵抗体シールド5をガス断路器9に組み
込んだ状態での雷インパルス及び商用周波による通常の
耐電圧の試験を実施している。しかし、どちらの試験に
おいても抵抗体7にサージ電圧が印加された状態におい
て過渡的に抵抗体シールド5および固定側接触部3に電
圧がかかる場合の絶縁検証を行うことができない。
【0012】そのため、万一抵抗体7の取付けに不備が
あったり、抵抗体シールド5と固定側接触部3間に異物
があったとしても、実際に系統を運用してガス断路器9
を動かすまでは、抵抗体シールド5および固定側接触部
3間の絶縁は保証されていないことになる。抵抗体シー
ルド5および固定側接触部3間がもし短絡されると、抵
抗体7を介さないため過大なサージが発生することにな
り、系統の故障要因となる可能性がある。よって、通常
の耐電圧試験の他に、実際に系統を運用した上での本試
験を必ず実施しており、時間と費用がかかっていた。
【0013】以上述べたように従来技術においては、ガ
ス絶縁開閉器内でギャップ放電を行っていたため、アー
ク生成物が固定側接触部や可動接触子に付着して極間の
耐電圧性能を低下させる可能性があった。また、抵抗体
の放電試験を行うとき可動接触子を開極操作途中で止め
なくてはならなかったので、可動接触子の操作機構部が
複雑化・大形化した。さらに、抵抗体シールドおよび固
定側接触部間の絶縁を保証するために多大な時間と費用
がかかっており、放電試験の容易化ならびに試験コスト
の低減化が望まれていた。
【0014】本発明は、上記の問題点を解消するために
提案されたものであり、その主たる目的は、抵抗体の耐
電圧を調べるためのギャップ放電を行ってもアーク生成
物による絶縁物への悪影響を防いで優れた性能を維持す
るガス絶縁開閉器を提供することである。
【0015】また、本発明の他の目的は、抵抗体の放電
試験を行うに際して可動接触子を開極操作の途中で止め
ることなく、操作機構部を簡略化して機器の小形化に貢
献するガス絶縁開閉器を提供することである。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、放電試験の
容易化を図り、低コストで抵抗体シールドおよび固定側
接触部間の絶縁保証が可能なガス絶縁開閉器を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ため、請求項1の発明は、絶縁性ガスを充填した密閉容
器が設けられ、この密閉容器内には所定の極間を保持し
て可動側接触部および固定側接触部が対向配置され、前
記固定側電極部および前記可動側電極部に対して摺動自
在に可動接触子が設けられ、この可動接触子に駆動力を
与える操作機構部が取付けられ、前記固定側接触部の周
囲には抵抗体が固定され、前記抵抗体において前記可動
側電極部と対向する側の端部には抵抗接点を有する抵抗
体シールドが配置され、前記抵抗体シールドは前記抵抗
体を通して前記固定側接触部に電気的に接続されるよう
に構成されたガス絶縁開閉器において、前記密閉容器の
前記抵抗体シールドと対向する部分には外部よりガス気
密貫通する接地棒挿入部が設けられ、前記接地棒挿入部
には摺動自在に接地用端子棒が挿入され、前記接地用端
子棒は前記抵抗体の耐電圧試験時に前記抵抗体シールド
と電気的に接続されるように構成され、さらに、前記ガ
ス絶縁開閉器の外部より前記固定接触部にギャップ放電
によるサージ電圧を印加するギャップ放電装置が取付け
られたことを特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載のガス絶
縁開閉器において、前記ギャップ放電装置には、2つの
放電端子が対向配置され、一方の放電端子が前記固定側
接触部に電気的に接続され、この固定側接触部に接続さ
れた側の放電端子の外径は前記抵抗接点の外径とほぼ同
径と設定され、他方の放電端子の外径は前記可動接触子
の外径とほぼ同径と設定されたことを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項2記載のガス絶
縁開閉器において、前記放電端子のうち少なくとも一方
は、前記放電端子間の距離を変えるように移動可能に設
けられたことを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3記載のガス絶縁開閉器において、前記放電端子の対向
する部分にはそれぞれ、耐弧性の金属からなる耐弧片が
形成されたことを特徴とする。
【0021】以上のような構成を有する本発明の作用は
次の通りである。すなわち、請求項1の発明では、接地
用端子棒が抵抗体シールドと電気的に接続された状態
で、ギャップ放電装置がガス絶縁開閉器の外部から固定
接触部にサージ電圧を印加して、抵抗体の放電試験を行
うことができる。つまり、ガス絶縁開閉器内でギャップ
放電を行うことなく抵抗体にサージ電圧を印加すること
ができる。したがって、抵抗体に所定の電圧をかけるた
めに何回もサージ電圧を印加した場合でも、ギャップ放
電時に発生するアーク生成物がガス絶縁開閉器内の固定
側接触部や可動接触子に付着することがない。そのた
め、ガス絶縁開閉器の極間の耐電圧性能が劣化するおそ
れがない。
【0022】また、ギャップ放電装置はガス絶縁開閉器
の操作とは独立して動作することができるので、ガス絶
縁開閉器の開極操作途中でわざわざ可動接触子を停止さ
せた状態で抵抗体の放電試験を行う必要がない。したが
って、可動接触子に駆動力を与える操作機構部には、可
動接触子を開極操作の途中で停止させる機能が不要であ
り、操作機構部の構成を簡略化することができる。
【0023】さらに本発明では、ギャップ放電装置が固
定接触部にサージ電圧を印加することによって抵抗体シ
ールドと固定接触部間の耐電圧試験を行うことができ
る。そのため、実際に系統を運用することなく、抵抗体
にサージ電圧が印加された状態において過渡的に抵抗体
シールドおよび固定側接触部に電圧がかかる場合の絶縁
検証を行うことが可能となる。
【0024】請求項2の発明では、ギャップ放電装置の
放電端子の外径を、ガス絶縁開閉器の抵抗接点および可
動接触子の外径に合わせたことで、放電電圧についても
ほぼ同等の極間距離で発生させることが可能になり、放
電電圧を実際のガス絶縁開閉器に合わせることができ
る。
【0025】請求項3の発明においては、放電端子を移
動させて端子間の距離を変えることができるため、放電
電圧の調整を容易に行うことが可能である。
【0026】請求項4の発明においては、放電端子の対
向部分に耐弧片を形成したことにより、多数回の放電に
耐えることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
について、図1〜図5を参照して具体的に説明する。な
お、本実施の形態は図6に示した従来例と同一のガス断
路器に適用したものであり、同一の部材に関しては同一
符号を付し、説明は省略する。
【0028】(1)構成 図1の構成図に示すように、タンク1の壁面部において
抵抗体シールド5と対向する部分には,外部よりガス気
密貫通する接地棒挿入部11が設けられている。この接
地棒挿入部11には摺動自在に接地用端子棒13が挿入
されている。接地用端子棒13の先端部にはストッパ1
4が設けられている。ストッパ14は抵抗体シールド5
と接触し、接地用端子棒13と抵抗体シールド5とが電
気的に接続されるようになっている。また、接地棒挿入
部11と接地用端子棒13との間には気密シール12が
設けられている。このような接地棒挿入部11およびそ
の周辺の構成に関しては図5にその拡大図を示してい
る。
【0029】さらに、タンク1の壁面底部にはギャップ
放電装置10が取付けられている。ギャップ放電装置1
0はガス断路器9の外部より固定接触部3に対してギャ
ップ放電によるサージ電圧を印加するようになってい
る。なお、図3では本実施の形態を模式的に示し、図4
では回路図を示している。
【0030】続いて、ギャップ放電装置10の構成につ
いて、図1および図2を用いて詳しく説明する。図2は
ギャップ放電装置10の平面図である。これらの図に示
すように、ギャップ放電装置10内にはSF6 ガスが充
填されたタンク1が設けられており、その内部に放電端
子として固定端子15および可動端子16が対向配置さ
れている。各端子15,16の対向する部分にはそれぞ
れ、耐弧性の金属からなる耐弧片21が形成されてい
る。固定端子15は固定側接触部3に電気的に接続され
ており、その外径D2は抵抗接点6の外径D1と同径と
設定されている。また、可動端子16の外径d2は可動
接触子4の外径d1と同径と設定されている。
【0031】さらに可動端子16は、端子15,16間
の距離を変えるように移動可能に設けられている。具体
的には、可動端子16の基端部にはリンクレバー19が
設置されており、リンクレバー19には絶縁棒17が立
ち上げられている。絶縁棒17の先端部はギャップ放電
装置10のタンク1上面部に突出しており、回転シール
部18を介して回動自在なレバー20に連結されてい
る。
【0032】(2)作用効果 以上のような構成を有する本実施の形態において、接地
用端子棒13が抵抗体シールド5側に移動し、ストッパ
14を抵抗体シールド5に接触すると、接地用端子棒1
3と抵抗体シールド5とが電気的に接続され、抵抗体シ
ールド5は接地状態となる。この状態で、ギャップ放電
装置10が動作し、固定端子15および可動端子16間
にギャップ放電を発生させ、サージ電圧が固定側接触部
3を通り抵抗体7の端部に到達する。このとき、抵抗体
シールド5は接地用端子棒13により零電位の状態であ
るから、抵抗体5をサージが通り抜ける数十nsecの
間、抵抗体7を介して抵抗体シールド5と固定接触部3
にサージ電圧を印加することが可能となる。このように
して本実施の形態では、ギャップ放電装置10が固定接
触部3に対してギャップ放電によるサージ電圧を印加
し、抵抗体7の放電試験ならびに抵抗体シールド5と固
定側接触部3間の耐電圧試験を行うことができる。
【0033】以上の試験を行う本実施の形態では、ガス
断路器9の内部でギャップ放電を行うのではなく、ガス
断路器9の外部より抵抗体7にサージ電圧を印加するこ
とが可能である。したがって、抵抗体7に複数回サージ
電圧を印加しても、ギャップ放電時に発生するアーク生
成物が固定側接触部3や可動接触子4に付着することが
ない。その結果、ガス断路器9の極間の耐電圧性能が劣
化するおそれがなく、高い性能を維持することができ
る。
【0034】また、ギャップ放電装置10はガス断路器
9の操作に関係なく動作することができるので、抵抗体
7実レベルの放電電圧を印加するために可動接触子4を
開極操作途中で停止させた状態で抵抗体7の放電試験を
行うといった試験方法を採用しないで済む。したがっ
て、可動接触子4に駆動力を与える操作機構部8は、可
動接触子4を操作途中で停止させる機能を持つ必要がな
い。これにより、操作機構部8の構成を簡略化すること
ができ、機器の小形化に貢献することができる。
【0035】さらに、ギャップ放電装置10が抵抗体シ
ールド5および固定接触部3間の耐電圧試験を行うこと
ができるので、抵抗体7にサージ電圧が印加された状態
において過渡的に抵抗体シールド5および固定側接触部
3に電圧がかかる場合の絶縁検証を行うことが可能とな
る。したがって、実際に系統を運用する本試験を行わな
くとも、抵抗体シールド5および固定側接触部3間の絶
縁保証を実現することができ、放電試験の容易化ならび
に試験コストの低減化が図ることができる。
【0036】また、本実施の形態では、ギャップ放電装
置10における固定端子15および可動端子16の外径
D2,d2を、抵抗接点6および可動接触子4の外径D
1,d1に合わせたので、ギャップ放電装置10による
放電電圧についても、ガス断路器9とほぼ同等の極間距
離で発生させることができる。つまり、ギャップ放電装
置10の放電電圧を実際のガス断路器9のそれに合わせ
ることが可能である。
【0037】さらに、本実施の形態においては、レバー
20が回転すると、その回転力が絶縁棒17を介してリ
ンクレバー19に伝わり、リンクレバー19が回転運動
を直線運動に変換して可動端子16が水平方向に直線的
に移動する。このようにして可動端子16を移動させて
端子15,16間の距離を変えることができるため、ギ
ャップ放電装置10の放電電圧を容易に調整することが
可能である。しかも、本実施の形態では、端子15,1
6の対向部分に耐弧片21を形成しているので、多数回
の放電に耐えることができる。したがって、低コストで
長期間、放電試験を続けることができる。
【0038】(3)他の実施の形態 なお、本発明は、以上のような実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、固定端子15の外径D2と抵抗
接点6の外径D1、ならびに可動端子16の外径d2と
可動接触子4の外径dとを同一にすると共に、ガス断路
器9およびギャップ放電装置10におけるタンク1の内
径を同一とした実施の形態も包含する。このような実施
の形態によれば、ガス断路器9およびギャップ放電装置
10においてサージインピーダンスも等しくなる。その
ため、サージの反射等の影響を極力小さくすることが可
能になる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
ス絶縁開閉器内でギャップ放電をさせることがないた
め、ギャップ放電を行ってもアーク生成物による絶縁物
への悪影響を防ぐことができ、優れた性能を維持するこ
とができる。また、抵抗体の放電試験を行うに際して可
動接触子を開極操作の途中で止める必要がなく、操作機
構部を簡略化して機器の小形化に貢献することができ
る。さらに、抵抗体シールドおよび固定接触部間の耐電
圧試験が可能になるため、放電試験の容易化を図り、低
コストで抵抗体シールドおよび固定側接触部間の絶縁保
証が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成図。
【図2】本実施の形態のギャップ放電装置部分の平面
図。
【図3】本実施の形態の模式図。
【図4】本実施の形態の回路図。
【図5】本実施の形態の接地棒挿入部分の拡大図。
【図6】従来のガス断路器の構成図。
【符号の説明】
1…タンク 2…可動側接触部 3…固定側接触部 4…可動接触子 5…抵抗体シールド 6…抵抗接点 7…抵抗体 8…操作機構部 9…ガス断路器 10…ギャップ放電装置 11…接地棒挿入部 12…気密シール 13…接地用端子棒 14…ストッパ 15…固定端子 16…可動端子 17…絶縁棒 18…回転シール部 19…リンクレバー 20…レバー 21…耐弧片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ガスを充填した密閉容器が設けら
    れ、この密閉容器内には所定の極間を保持して可動側接
    触部および固定側接触部が対向配置され、前記固定側電
    極部および前記可動側電極部に対して摺動自在に可動接
    触子が設けられ、この可動接触子に駆動力を与える操作
    機構部が取付けられ、前記固定側接触部の周囲には抵抗
    体が固定され、前記抵抗体において前記可動側電極部と
    対向する側の端部には抵抗接点を有する抵抗体シールド
    が配置され、前記抵抗体シールドは前記抵抗体を通して
    前記固定側接触部に電気的に接続されるように構成され
    たガス絶縁開閉器において、 前記密閉容器の前記抵抗体シールドと対向する部分には
    外部よりガス気密貫通する接地棒挿入部が設けられ、 前記接地棒挿入部には摺動自在に接地用端子棒が挿入さ
    れ、 前記接地用端子棒は前記抵抗体の耐電圧試験時に前記抵
    抗体シールドと電気的に接続されるように構成され、 さらに、前記ガス絶縁開閉器の外部より前記固定接触部
    にギャップ放電によるサージ電圧を印加するギャップ放
    電装置が取付けられたことを特徴とするガス絶縁開閉
    器。
  2. 【請求項2】 前記ギャップ放電装置には、2つの放電
    端子が対向配置され、一方の放電端子が前記固定側接触
    部に電気的に接続され、この固定側接触部に接続された
    側の放電端子の外径は前記抵抗接点の外径とほぼ同径に
    設定され、他方の放電端子の外径は前記可動接触子の外
    径とほぼ同径に設定されたことを特徴とする請求項1記
    載のガス絶縁開閉器。
  3. 【請求項3】 前記放電端子のうち少なくとも一方は、
    前記放電端子間の距離を変えるように移動可能に設けら
    れたことを特徴とする請求項2記載のガス絶縁開閉器。
  4. 【請求項4】 前記放電端子の対向する部分にはそれぞ
    れ、耐弧性の金属からなる耐弧片が形成されたことを特
    徴とする請求項2または3記載のガス絶縁開閉器。
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