JPH09294312A - 無停電電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ケース内に冷却フィンを介して外気との熱交換
により冷却される半導体素子、及びケース下面から取入
れられる外気により冷却されるバッテリユニットを備え
るものの冷却効率の一層の向上を図る。 【解決方法】半導体素子２を冷却するための冷却フィン
５１が設置され前面から送り込まれた外気を上方及び側
方に送り出す通風路５８の下面仕切板５２Ａを外気の上
方に流れるのに合わせて斜め上向きに傾斜させる。これ
により外気が隅に滞溜し、蓄熱するのが防止され冷却フ
ィン５１は極めて効果的に冷却される。更にバッテリユ
ニット３の冷却用外気の流入口５６の開口する底板１２
に段差１３を設け流入口５６と床面との間隔を大きくす
る。これにより外気の流入が増大しバッテリユニット３
の冷却が促進される。上記により無停電電源装置の温度
は制限温度内に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は内臓する発熱機器
の冷却用外気の取入れ及び通風の改善による冷却技術の
向上を図った無停電電源装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】無停電電源装置として図４ないし図７に
示すものが公知である。図において、無停電電源装置は
本体ケース１内に半導体素子２，バッテリユニット３を
備え、又外部送出信号用端子台４１，コネクタ４２，出
力コンセント４３等が配設される。前記半導体素子２が
取付けられる取付板５の背面上には多数の冷却フィン５
１が設けられる。そして本体ケース１の前記冷却フィン
５１設置部は下部に仕切板５２を設け、前面に外気流入
口５３が、又上面及び側面に外気流出口５４，５５が形
成される。更に本体ケース１の下面にはゴム製脚１１を
備えるとともに前記下面の外気の流入口５６を開口し、
上方へ向けての通風路が形成される。上記無停電電源装
置は、その稼働中、一方では流入口５３から送り込まれ
た外気が矢印Ａ及びＢの如く流れ、冷却フィン５１を洗
流して流出口５４，５５から排出される。冷却フィン５
１を介して外気との熱交換により半導体素子２は温度上
昇が抑制される。又他方では流入口５６から取り入れら
れた外気が矢印Ｃの如く流れ、バッテリユニット３の熱
を奪ってバッテリユニットを冷却し上方に排出される。
しかして無停電電源装置は稼働中常に制限温度内に保持
され正常な運転が期待される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記無停電電
源装置では、半導体素子２及びバッテリユニット３に期
待通りの温度低下が実現せず新たな対策を必要としてい
た。この発明は半導体素子及びバッテリユニットを効率
よく冷却することのできる無停電電源装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、第１の手段として、背面上に冷
却フィンを有する取付板に半導体素子が取付けられ、ケ
ース外面から取入れられた外気によって前記冷却フィン
を洗流冷却する無停電電源装置において、前記外気が略
直角に方向を変え送風される通風路の壁面を、前記外気
の流れる方向に沿うように傾斜させ形成するものとし、
更に第２の手段として、内部にバッテリユニットを備え
るケースの下面から前記バッテリユニットの冷却用外気
を取入れる無停電電源装置において、前記ケースの底板
に床面との間隔を大きくする段差を設け、この段差部に
前記外気の取入口を設けるものとする。

【０００５】第１の手段においては従来冷却フィンを洗
流する外気が隅に停滞して蓄熱し冷却の障害となってい
たことが無くなり熱交換が効率良く行われる。又第２の
手段では段差を設けることで流入口が大きくなり取入れ
外気の量が増大する。これらによって半導体素子及びバ
ッテリユニットは十分に冷却され上限温度が維持され
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１ないし図３はこの発明の実施
の形態を示すもので図４ないし図７と共通あるいは同一
の部分は同じ符号で示す。図１ないし図３において、冷
却フィン５１が設置され、前面に外気の流入口５３が開
口する通風路５８は下部の仕切板５２Ａが後方を高く傾
斜させて設置される。一方本体ケース１の底板１２は段
差１３を設け、流入口５６と床面との間隔が、無停電電
源装置の高さを大きくすることなく従来の略２倍に拡大
される。

【０００７】上記構成において、通風路５８では、従来
空気が流れず蓄熱して冷却効果を阻害していた隅部の空
気の滞溜が無くなり、流入口５３から送り込まれる外気
が、隅々まで通流しかつ冷却フィン５１との熱交換を行
って矢印Ａ，Ｂの如く流れ流出口５４，５５から排出さ
れる。従って冷却フィン５１を介して半導体素子２は極
めて効果的に冷却される。

【０００８】一方流入口５６では床面との間隔が大きく
なり、流入口５６から送り込まれる外気が格段に増大す
ることによってバッテリユニット３は大量の外気との熱
交換で効果的に冷却され低温に保持される。

【０００９】

【発明の効果】この発明によれば、第１の手段として背
面上に冷却フィンを有する取付板に半導体素子が取付け
られ、ケース外面から取入れられた外気によって前記冷
却フィンを洗流冷却する無停電電源装置において、前記
外気が略直角に方向を変え送風される通風路の壁面を、
前記外気の流れる方向に沿うように傾斜させ形成するも
のとし、更に第２の手段として、内部にバッテリユニッ
トを備えるケースの下面から前記バッテリユニットの冷
却用外気を取入れる無停電電源装置において、前記ケー
スの底板に床面との間隔を大きくする段差を設け、この
段差部に前記外気の取入口を設けるようにしたので、半
導体素子及びバッテリユニットは従来に比べ極めて効果
的に冷却されるので、無停電電源装置は格別のコストア
ップを要せず、又外形を大きくする必要もなく、効率よ
く制限温度に保たれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態を示す無停電電源装置の
内部側面図

【図２】図１に示す無停電電源装置の正面図

【図３】図１に示す無停電電源装置の下面図

【図４】従来の無停電電源装置の図１に相当する内部側
面図

【図５】従来の無停電電源装置の図２に相当する正面図

【図６】従来の無停電電源装置の図３相当する下面図

【図７】従来の無停電電源装置の平面図

【符号の説明】

１ 本体ケース（ケース） ２ 半導体素子 ３ バッテリユニット １３ 段差 ５１ 冷却フィン ５２ 仕切板 ５２Ａ 仕切板（壁面）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】背面上に冷却フィンを有する取付板に半導
   体素子が取付けられ、ケース外面から取入れられた外気
   によって前記冷却フィンを洗流冷却する無停電電源装置
   において、前記外気が略直角に方向を変え送風される通
   風路の壁面を、前記外気の流れる方向に沿うように傾斜
   させ形成したことを特徴とする無停電電源装置。
2. 【請求項２】内部にバッテリユニットを備えるケースの
   下面から前記バッテリユニットの冷却用外気を取入れる
   無停電電源装置において、前記ケースの底板に床面との
   間隔を大きくする段差を設け、この段差部に前記外気の
   取入口を設けたことを特徴とする無停電電源装置。