JPH09293531A - 鉛蓄電池のセル間溶接方法 - Google Patents
鉛蓄電池のセル間溶接方法Info
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- JPH09293531A JPH09293531A JP8107367A JP10736796A JPH09293531A JP H09293531 A JPH09293531 A JP H09293531A JP 8107367 A JP8107367 A JP 8107367A JP 10736796 A JP10736796 A JP 10736796A JP H09293531 A JPH09293531 A JP H09293531A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】未溶接及び鉛とびが発生しない最適条件範囲を
拡大して管理工数を低減する。 【解決手段】溶接チップ3には凹部が形成され、凹部の
周囲のリング状凸部で極柱2を加圧して抵抗溶接する。
チップと極柱の接触部と非接触部の境界である初期の発
熱部分の数が従来に比べて増大し、一対の極柱の接触し
た表面内で発熱・溶融が広く均等に生じる。
拡大して管理工数を低減する。 【解決手段】溶接チップ3には凹部が形成され、凹部の
周囲のリング状凸部で極柱2を加圧して抵抗溶接する。
チップと極柱の接触部と非接触部の境界である初期の発
熱部分の数が従来に比べて増大し、一対の極柱の接触し
た表面内で発熱・溶融が広く均等に生じる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池のセル間
を区画する隔壁に設けられた貫通孔を介して対向する一
対の極柱を、一対の溶接チップにより互いに近接する方
向へ加圧し互いに当接させた状態で通電することにより
抵抗溶接する方法に関する。本発明のセル間溶接方法に
よれば、溶接条件を緩和できるため管理を容易とするこ
とができる。
を区画する隔壁に設けられた貫通孔を介して対向する一
対の極柱を、一対の溶接チップにより互いに近接する方
向へ加圧し互いに当接させた状態で通電することにより
抵抗溶接する方法に関する。本発明のセル間溶接方法に
よれば、溶接条件を緩和できるため管理を容易とするこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池は、正極板及び負極板がセパレ
ータを介して交互に複数枚積層された極板群が独立した
セル内に配置され、そのセルが複数個並べられて構成さ
れている。そして各極板群は、極柱を介してそれぞれ直
列に接続されて用いられる。ところでセル間を区画する
隔壁は絶縁性の樹脂から形成されているため、隣接する
セル間で極柱を接続するには、隔壁に貫通孔を形成し、
その貫通孔を介して対向する極柱を抵抗溶接することで
接続している。
ータを介して交互に複数枚積層された極板群が独立した
セル内に配置され、そのセルが複数個並べられて構成さ
れている。そして各極板群は、極柱を介してそれぞれ直
列に接続されて用いられる。ところでセル間を区画する
隔壁は絶縁性の樹脂から形成されているため、隣接する
セル間で極柱を接続するには、隔壁に貫通孔を形成し、
その貫通孔を介して対向する極柱を抵抗溶接することで
接続している。
【0003】例えば図8に示すように、隔壁100の貫
通孔101を挟むように両側のセル内の正極極板群20
0及び負極極板群300から延びる正極柱201と負極
柱301を互いに対向させる。その状態で一対のジョー
400にて正極柱201及び負極柱301を挟持し、互
いに近接する方向へ加圧する。すると図9に示すよう
に、正極柱201及び負極柱301は一般に鉛合金から
形成されて軟質であるため容易に変形して貫通孔101
内で互いに接触し、その状態でジョー400先端の溶接
チップ401に通電することにより、正極柱201と負
極柱301が抵抗溶接される。
通孔101を挟むように両側のセル内の正極極板群20
0及び負極極板群300から延びる正極柱201と負極
柱301を互いに対向させる。その状態で一対のジョー
400にて正極柱201及び負極柱301を挟持し、互
いに近接する方向へ加圧する。すると図9に示すよう
に、正極柱201及び負極柱301は一般に鉛合金から
形成されて軟質であるため容易に変形して貫通孔101
内で互いに接触し、その状態でジョー400先端の溶接
チップ401に通電することにより、正極柱201と負
極柱301が抵抗溶接される。
【0004】この抵抗溶接のメカニズムを細かく説明す
ると、先ず加圧により極柱201,301が変形し、溶
接チップ401で押圧されて曲面状に膨出した中央部の
先端どうしが先ず接触する。この状態では、互いに接触
した中央部の先端部分が最も電気抵抗が低く、間隔が拡
がる外周部に向かうにつれて電気抵抗が高くなり、外周
部ではもはや抵抗による発熱が困難である。したがって
この状態で溶接チップ401に通電すると、図10に示
すように接触部Aと非接触部Bのリング状の境界部から
発熱・溶融が始まり、溶融変形によって境界部が外周側
へ移動することで発熱・溶融部分が拡大されて溶接が進
行する。
ると、先ず加圧により極柱201,301が変形し、溶
接チップ401で押圧されて曲面状に膨出した中央部の
先端どうしが先ず接触する。この状態では、互いに接触
した中央部の先端部分が最も電気抵抗が低く、間隔が拡
がる外周部に向かうにつれて電気抵抗が高くなり、外周
部ではもはや抵抗による発熱が困難である。したがって
この状態で溶接チップ401に通電すると、図10に示
すように接触部Aと非接触部Bのリング状の境界部から
発熱・溶融が始まり、溶融変形によって境界部が外周側
へ移動することで発熱・溶融部分が拡大されて溶接が進
行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このセル間
溶接部は機能上最も重要な部位であり、未溶接、鉛とび
などの溶接欠陥があると、その部分に電解液である希硫
酸が侵入して極柱が腐食する。したがって未溶接や鉛と
びなどの溶接欠陥が発生しないように、加圧力、電流値
及び溶接時間の3要因の水準と溶接品質との関係を事前
に検討し、設定された最適な条件範囲に基づいて溶接が
行われている。
溶接部は機能上最も重要な部位であり、未溶接、鉛とび
などの溶接欠陥があると、その部分に電解液である希硫
酸が侵入して極柱が腐食する。したがって未溶接や鉛と
びなどの溶接欠陥が発生しないように、加圧力、電流値
及び溶接時間の3要因の水準と溶接品質との関係を事前
に検討し、設定された最適な条件範囲に基づいて溶接が
行われている。
【0006】ところが上記したように、溶接初期に発熱
・溶融する部分は、膨出変形して互いに接触する極柱の
中央部の接触部Aと非接触部Bの境界部のリング状の部
分であり、その面積は僅かなものである。したがって同
一電流値で加圧力のみが大きくなると、接触面積が大き
くなって発熱量が小さくなるため鉛が十分に溶融せず、
いわゆる未溶接が生じる。逆に加圧力が小さくなると、
接触面積が小さくなるため発熱量が大きすぎて、鉛の一
部が飛散するいわゆる鉛とびが生じる。
・溶融する部分は、膨出変形して互いに接触する極柱の
中央部の接触部Aと非接触部Bの境界部のリング状の部
分であり、その面積は僅かなものである。したがって同
一電流値で加圧力のみが大きくなると、接触面積が大き
くなって発熱量が小さくなるため鉛が十分に溶融せず、
いわゆる未溶接が生じる。逆に加圧力が小さくなると、
接触面積が小さくなるため発熱量が大きすぎて、鉛の一
部が飛散するいわゆる鉛とびが生じる。
【0007】したがって従来のセル間溶接方法では、未
溶接及び鉛とびが発生しない最適条件を見出し、その最
適条件にて抵抗溶接することが行われているが、その条
件範囲が狭く厳しい管理が要求されるため管理工数が多
大となっている。本発明はこのような事情に鑑みてなさ
れたものであり、未溶接及び鉛とびが発生しない最適条
件範囲を拡大して管理工数を低減することを目的とす
る。
溶接及び鉛とびが発生しない最適条件を見出し、その最
適条件にて抵抗溶接することが行われているが、その条
件範囲が狭く厳しい管理が要求されるため管理工数が多
大となっている。本発明はこのような事情に鑑みてなさ
れたものであり、未溶接及び鉛とびが発生しない最適条
件範囲を拡大して管理工数を低減することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の鉛蓄電池のセル間溶接方法の特徴は、セル
間を区画する隔壁に設けられた貫通孔を介して対向する
一対の極柱を一対の溶接チップにより互いに近接する方
向へ加圧し互いに当接させた状態で通電することにより
抵抗溶接するセル間溶接方法において、一対の極柱が加
圧されて互いに接触した表面内に任意に引いた直線の少
なくとも1本が一対の極柱の接触部と非接触部の境界線
と少なくとも3点で交差することにある。
項1に記載の鉛蓄電池のセル間溶接方法の特徴は、セル
間を区画する隔壁に設けられた貫通孔を介して対向する
一対の極柱を一対の溶接チップにより互いに近接する方
向へ加圧し互いに当接させた状態で通電することにより
抵抗溶接するセル間溶接方法において、一対の極柱が加
圧されて互いに接触した表面内に任意に引いた直線の少
なくとも1本が一対の極柱の接触部と非接触部の境界線
と少なくとも3点で交差することにある。
【0009】上記セル間溶接方法を具体化する請求項2
に記載の鉛蓄電池のセル間溶接方法の特徴は、溶接チッ
プには極柱を加圧する表面に凹部が形成され、凹部周囲
のリング状凸部で加圧することにある。また上記セル間
溶接方法を具体化する請求項3に記載の鉛蓄電池のセル
間溶接方法の特徴は、一対の極柱の互いに対向して溶接
される表面には予め複数の凹凸部が形成されていること
にある。
に記載の鉛蓄電池のセル間溶接方法の特徴は、溶接チッ
プには極柱を加圧する表面に凹部が形成され、凹部周囲
のリング状凸部で加圧することにある。また上記セル間
溶接方法を具体化する請求項3に記載の鉛蓄電池のセル
間溶接方法の特徴は、一対の極柱の互いに対向して溶接
される表面には予め複数の凹凸部が形成されていること
にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の鉛蓄電池のセル間溶接方
法では、先ず一対の極柱が互いに近接する方向へ加圧さ
れる。これにより一対の極柱は変形して貫通孔内で互い
に接触する。このとき互いに接触した表面内に任意に引
いた直線の少なくとも1本が、一対の極柱の接触部と非
接触部の境界線と少なくとも3点で交差している。なお
従来のセル間溶接方法では、互いに接触した表面内に任
意に引いた直線Lは、図10にも示すように接触部Aと
非接触部Bの境界線と多くとも2点で交差している。
法では、先ず一対の極柱が互いに近接する方向へ加圧さ
れる。これにより一対の極柱は変形して貫通孔内で互い
に接触する。このとき互いに接触した表面内に任意に引
いた直線の少なくとも1本が、一対の極柱の接触部と非
接触部の境界線と少なくとも3点で交差している。なお
従来のセル間溶接方法では、互いに接触した表面内に任
意に引いた直線Lは、図10にも示すように接触部Aと
非接触部Bの境界線と多くとも2点で交差している。
【0011】したがってこの状態で溶接チップに通電す
ると、初期の発熱部分の数が従来に比べて増大し、一対
の極柱の接触した表面内で発熱・溶融が広く均等に生じ
る。これにより未溶接及び鉛とびが発生しない条件範囲
が拡大され、管理工数を低減することができる。互いに
接触した表面内に任意に引いた直線の少なくとも1本
が、一対の極柱の接触部と非接触部の境界線と少なくと
も3点で交差するように構成するには、例えば溶接チッ
プの極柱を加圧する表面に凹部を形成しておく。このよ
うにすれば、凹部の周囲が略リング状に極柱を加圧する
ため、図3に示すように接触部Aはリング状となり、非
接触部Bは接触部Aの内外周にそれぞれ形成される。し
たがって、接触した表面内に任意に引いた直線Lの少な
くとも1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で
交差する。
ると、初期の発熱部分の数が従来に比べて増大し、一対
の極柱の接触した表面内で発熱・溶融が広く均等に生じ
る。これにより未溶接及び鉛とびが発生しない条件範囲
が拡大され、管理工数を低減することができる。互いに
接触した表面内に任意に引いた直線の少なくとも1本
が、一対の極柱の接触部と非接触部の境界線と少なくと
も3点で交差するように構成するには、例えば溶接チッ
プの極柱を加圧する表面に凹部を形成しておく。このよ
うにすれば、凹部の周囲が略リング状に極柱を加圧する
ため、図3に示すように接触部Aはリング状となり、非
接触部Bは接触部Aの内外周にそれぞれ形成される。し
たがって、接触した表面内に任意に引いた直線Lの少な
くとも1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で
交差する。
【0012】なお上記した例において、リング状の加圧
部分は部分的に切れたC字状であってもよいし、あるい
は切れた部分が複数あってもよい。これらの場合には、
接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で交差する直線も
あれば、3点で交差する直線もあり、また従来と同様に
2点で交差するものもある。また、一対の極柱の互いに
対向して溶接される表面に予め凹凸部を形成しておくこ
とも好ましい。このようにすれば図7に示すように、接
触部Aと非接触部Bの境界線を多数形成することができ
るため、接触した表面内に任意に引いた直線Lが交差す
る点をきわめて多くすることができ、発熱・溶融が広く
均等に生じるる。
部分は部分的に切れたC字状であってもよいし、あるい
は切れた部分が複数あってもよい。これらの場合には、
接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で交差する直線も
あれば、3点で交差する直線もあり、また従来と同様に
2点で交差するものもある。また、一対の極柱の互いに
対向して溶接される表面に予め凹凸部を形成しておくこ
とも好ましい。このようにすれば図7に示すように、接
触部Aと非接触部Bの境界線を多数形成することができ
るため、接触した表面内に任意に引いた直線Lが交差す
る点をきわめて多くすることができ、発熱・溶融が広く
均等に生じるる。
【0013】このように極柱の表面を凹凸形状とするに
は、ローレット加工、ショットブラスト加工、酸による
エッチング処理などが利用できる。なおこれらの場合、
形成される表面の凹凸形状の凹凸面積率は30〜70%
であることが好ましく、凹部の深さは0.5mm以上と
することが好ましい。凹凸面積率が30%未満あるいは
凹部の深さが0.5mm未満では凹凸形状とした効果が
得られず最適条件範囲の拡大が困難となり、凹部面積率
が30%未満あるいは70%以上の場合、また凹部の深
さが0.5mm未満では、凹凸形状とした効果が得られ
ず、最適条件範囲の拡大が困難となる。
は、ローレット加工、ショットブラスト加工、酸による
エッチング処理などが利用できる。なおこれらの場合、
形成される表面の凹凸形状の凹凸面積率は30〜70%
であることが好ましく、凹部の深さは0.5mm以上と
することが好ましい。凹凸面積率が30%未満あるいは
凹部の深さが0.5mm未満では凹凸形状とした効果が
得られず最適条件範囲の拡大が困難となり、凹部面積率
が30%未満あるいは70%以上の場合、また凹部の深
さが0.5mm未満では、凹凸形状とした効果が得られ
ず、最適条件範囲の拡大が困難となる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)本実施例では、一対の溶接チップ先端に凹
部を設け、凹部の周囲のリング状凸部で極柱を加圧する
こととした。
る。 (実施例1)本実施例では、一対の溶接チップ先端に凹
部を設け、凹部の周囲のリング状凸部で極柱を加圧する
こととした。
【0015】図1に示すように、厚さ1.5mmの隔壁
1には直径10mmの真円状の貫通孔10が形成されて
いる。貫通孔10の両側には、厚さ4.5mmの一対の
極柱2,2’が配置され、図示しないジョーの先端に固
定された一対の溶接チップ3,3’にて一対の極柱2,
2’を互いに近接する方向へ加圧する。一対の溶接チッ
プ3の先端はそれぞれ直径8mmの真円状をなし、中央
に直径5mmの真円状に開口し底面が球面状の凹部30
がそれぞれ形成されている。この溶接チップ3,3’を
用い、加圧力を250〜600kgfの間で種々選んで
一対の極柱2,2’を加圧した。そして、加圧とともに
溶接チップ3,3’に電流値を4.5〜8.5KAの範
囲で種々選択して通電し、一対の極柱2,2’を互いに
抵抗溶接した。通電時間は10サイクル(10/60s
ec)一定とした。
1には直径10mmの真円状の貫通孔10が形成されて
いる。貫通孔10の両側には、厚さ4.5mmの一対の
極柱2,2’が配置され、図示しないジョーの先端に固
定された一対の溶接チップ3,3’にて一対の極柱2,
2’を互いに近接する方向へ加圧する。一対の溶接チッ
プ3の先端はそれぞれ直径8mmの真円状をなし、中央
に直径5mmの真円状に開口し底面が球面状の凹部30
がそれぞれ形成されている。この溶接チップ3,3’を
用い、加圧力を250〜600kgfの間で種々選んで
一対の極柱2,2’を加圧した。そして、加圧とともに
溶接チップ3,3’に電流値を4.5〜8.5KAの範
囲で種々選択して通電し、一対の極柱2,2’を互いに
抵抗溶接した。通電時間は10サイクル(10/60s
ec)一定とした。
【0016】加圧により一対の極柱2,2’は図2のよ
うに変形し、リング状の接触部Aと非接触部Bが形成さ
れる。つまり図3に示すように、一対の極柱2,2’の
互いに接触した表面内に任意に引いた直線Lの少なくと
も1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で交差
する。そして未溶接及び鉛とびが発生しなかった加圧力
と電流値の範囲をプロットし、本実施例における最適な
条件範囲を図4に示す。
うに変形し、リング状の接触部Aと非接触部Bが形成さ
れる。つまり図3に示すように、一対の極柱2,2’の
互いに接触した表面内に任意に引いた直線Lの少なくと
も1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と4点で交差
する。そして未溶接及び鉛とびが発生しなかった加圧力
と電流値の範囲をプロットし、本実施例における最適な
条件範囲を図4に示す。
【0017】なお凹部30の形状として、図5に示すよ
うに底面を平坦としても同様の結果が得られる。 (実施例2)本実施例では、図6に示すようにローレッ
ト加工を施した凹凸表面20をもつ極柱2,2’を用
い、凹部30をもたないこと以外は実施例1と同様の溶
接チップ3,3’を用いて抵抗溶接を行った。加圧力、
電流値及び通電時間は実施例1と同様の条件で行った。
うに底面を平坦としても同様の結果が得られる。 (実施例2)本実施例では、図6に示すようにローレッ
ト加工を施した凹凸表面20をもつ極柱2,2’を用
い、凹部30をもたないこと以外は実施例1と同様の溶
接チップ3,3’を用いて抵抗溶接を行った。加圧力、
電流値及び通電時間は実施例1と同様の条件で行った。
【0018】この場合は、一対の極柱2,2’の接触部
分には、図7に示すように接触部Aと非接触部Bとが交
互に多く形成される。したがって一対の極柱2,2’の
互いに接触した表面内に任意に引いた直線Lの少なくと
も1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と多くの点で
交差する。そして未溶接及び鉛とびが発生しなかった加
圧力と電流値をプロットし、本実施例における最適な条
件範囲を図4に示す。
分には、図7に示すように接触部Aと非接触部Bとが交
互に多く形成される。したがって一対の極柱2,2’の
互いに接触した表面内に任意に引いた直線Lの少なくと
も1本は、接触部Aと非接触部Bの境界線と多くの点で
交差する。そして未溶接及び鉛とびが発生しなかった加
圧力と電流値をプロットし、本実施例における最適な条
件範囲を図4に示す。
【0019】なおローレット加工の代わりに、極柱表面
にショットブラスト加工、酸を用いたエッチング処理な
どを用いて表面を凹凸状としても同様の結果が得られ
た。 (従来例)凹部30をもたないこと以外は実施例1と同
様の溶接チップ3,3’を用い、実施例1と同様の極柱
2,2’を用いて抵抗溶接を行った。加圧力、電流値及
び通電時間は実施例1と同様の条件で行った。そして未
溶接及び鉛とびが発生しなかった加圧力と電流値をプロ
ットし、本従来例における最適な条件範囲を図4に示
す。
にショットブラスト加工、酸を用いたエッチング処理な
どを用いて表面を凹凸状としても同様の結果が得られ
た。 (従来例)凹部30をもたないこと以外は実施例1と同
様の溶接チップ3,3’を用い、実施例1と同様の極柱
2,2’を用いて抵抗溶接を行った。加圧力、電流値及
び通電時間は実施例1と同様の条件で行った。そして未
溶接及び鉛とびが発生しなかった加圧力と電流値をプロ
ットし、本従来例における最適な条件範囲を図4に示
す。
【0020】(評価)図4より、各実施例のセル間溶接
方法によれば、従来例に比べて最適な条件範囲が拡大さ
れ、従来に比べてより安定して溶接できることが明らか
である。
方法によれば、従来例に比べて最適な条件範囲が拡大さ
れ、従来に比べてより安定して溶接できることが明らか
である。
【0021】
【発明の効果】すなわち本発明の鉛蓄電池のセル間溶接
方法によれば、未溶接及び鉛とびが発生しない条件範囲
が拡大され、管理工数を低減することができる。
方法によれば、未溶接及び鉛とびが発生しない条件範囲
が拡大され、管理工数を低減することができる。
【図1】本発明の一実施例において抵抗溶接前の極柱及
び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例において抵抗溶接後の極柱及
び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例において極柱どうしの接触状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図4】電流値と加圧力の最適範囲を示すグラフであ
る。
る。
【図5】実施例1で用いた溶接チップの他の態様を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例で用いた極柱の斜視図で
ある。
ある。
【図7】本発明の第2の実施例において抵抗溶接後の極
柱どうしの接触状態を示す断面図である。
柱どうしの接触状態を示す断面図である。
【図8】従来のセル間溶接方法において抵抗溶接前の極
柱及び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
柱及び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
【図9】従来のセル間溶接方法において抵抗溶接後の極
柱及び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
柱及び溶接チップの配置状態を示す断面図である。
【図10】従来のセル間溶接方法において極柱どうしの
接触状態を示す説明図である。
接触状態を示す説明図である。
1:隔壁 2:極柱 3:溶接チ
ップ 10:貫通孔 30:凹部
ップ 10:貫通孔 30:凹部
Claims (3)
- 【請求項1】 セル間を区画する隔壁に設けられた貫通
孔を介して対向する一対の極柱を一対の溶接チップによ
り互いに近接する方向へ加圧し互いに当接させた状態で
通電することにより抵抗溶接するセル間溶接方法におい
て、 一対の該極柱が加圧されて互いに接触した表面内に任意
に引いた直線の少なくとも1本が一対の該極柱の接触部
と非接触部の境界線と少なくとも3点で交差することを
特徴とする鉛蓄電池のセル間溶接方法。 - 【請求項2】 前記溶接チップには前記極柱を加圧する
表面に凹部が形成され、該凹部の周囲のリング状凸部で
加圧することを特徴とする請求項1記載の鉛蓄電池のセ
ル間溶接方法。 - 【請求項3】 一対の前記極柱の互いに対向して溶接さ
れる表面には予め複数の凹凸部が形成されていることを
特徴とする鉛蓄電池のセル間溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107367A JPH09293531A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 鉛蓄電池のセル間溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107367A JPH09293531A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 鉛蓄電池のセル間溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09293531A true JPH09293531A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14457301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8107367A Pending JPH09293531A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 鉛蓄電池のセル間溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09293531A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089560A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 公立大学法人首都大学東京 | 金属接合板及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8107367A patent/JPH09293531A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089560A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 公立大学法人首都大学東京 | 金属接合板及びその製造方法 |
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