JPH09293383A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JPH09293383A
JPH09293383A JP4248097A JP4248097A JPH09293383A JP H09293383 A JPH09293383 A JP H09293383A JP 4248097 A JP4248097 A JP 4248097A JP 4248097 A JP4248097 A JP 4248097A JP H09293383 A JPH09293383 A JP H09293383A
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Yasuhiro Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリセルの構造的なばらつきに関係なく、メ
モリセルの書き込み状態を正確に制御することが可能な
半導体メモリを提供する。 【解決手段】選択されたメモリセル101a,101b
に対応して参照用セル3a,3bを選択し、その選択し
た参照用セル3a,3bの書き込み電流Ifgcと基準
電流Irとが等しくなるように、各電圧制御回路132
〜134の出力電位を制御する。従って、書き込み電流
Ifgcに対応して、選択されたメモリセル101a,
101bのバイアス条件が制御される。その結果、各メ
モリセル101a,101bの各チャネル長が異なる場
合でも、書き込み電流を一定値(=基準電流Ir)にす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体メモ
リに係り、詳しくは、フラッシュEEPROM(Electr
ical Erasable and Programmable Read Only Memory )
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電性メモリ(Ferro-electric
Random Access Memory )、EPROM(Erasable and
Programmable Read Only Memory)、EEPROMなど
の不揮発性半導体メモリが注目されている。EPROM
やEEPROMでは、浮遊ゲートに電荷を蓄積し、電荷
の有無による閾値電圧の変化を制御ゲートによって検出
することで、データの記憶を行わせるようになってい
る。また、EEPROMには、メモリチップ全体でデー
タの消去を行うか、あるいは、メモリセルアレイを任意
のブロックに分けてその各ブロック単位でデータの消去
を行うフラッシュEEPROMがある。
【0003】フラッシュEEPROMを構成するメモリ
セルは、スプリットゲート型とスタックトゲート型に大
きく分類される。スプリットゲート型のフラッシュEE
PROMは、WO92/18980(G11C 13/00)に開
示されている。
【0004】図6に、同公報(WO92/18980)
に記載されているスプリットゲート型メモリセル101
の断面構造を示す。P型単結晶シリコン基板102上に
N型のソースSおよびドレインDが形成されている。ソ
ースSとドレインDに挟まれたチャネルCH上に、第1
の絶縁膜103を介して浮遊ゲートFGが形成されてい
る。浮遊ゲートFG上に第2の絶縁膜104を介して制
御ゲートCGが形成されている。制御ゲートCGの一部
は、第1の絶縁膜103を介してチャネルCH上に配置
され、選択ゲート105を構成している。
【0005】図7に、ソースSを挟んで配置された2つ
のスプリットゲート型メモリセル101の断面構造を示
す。基板102上の専有面積を小さく抑えることを目的
に、2つのメモリセル101(以下、2つを区別するた
め「101a」「101b」と表記する)は、ソースS
を共通にし、その共通のソースSに対して浮遊ゲートF
Gおよび制御ゲートCGが反転した形で配置されてい
る。
【0006】図8に、スプリットゲート型メモリセル1
01を用いたフラッシュEEPROM121の全体構成
を示す。メモリセルアレイ122は、複数のメモリセル
101がマトリックス状に配置されて構成されている。
行(ロウ)方向に配列された各メモリセル101の制御
ゲートCGにより、共通のワード線WLa〜WLzが形
成されている。列(カラム)方向に配列された各メモリ
セル101のドレインDは、共通のビット線BLa〜B
Lzに接続されている。
【0007】奇数番のワード線(WLa…WLm…WL
y)に接続された各メモリセル101aと、偶数番のワ
ード線(WLb…WLn…WLz)に接続された各メモ
リセル101bとはソースSを共通にし、その共通のソ
ースSによって各ソース線RSLa〜RSLmが形成さ
れている。例えば、ワード線WLaに接続された各メモ
リセル101aと、ワード線WLbに接続された各メモ
リセル101bとはソースSを共通にし、その共通のソ
ースSによってソース線RSLaが形成されている。各
ソース線RSLa〜RSLmは共通ソース線SLに接続
されている。
【0008】各ワード線WLa〜WLzはロウデコーダ
123に接続され、各ビット線BLa〜BLzはカラム
デコーダ124に接続されている。外部から指定された
ロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスピン1
25に入力される。そのロウアドレスおよびカラムアド
レスは、アドレスピン125からアドレスバッファ12
6を介してアドレスラッチ127へ転送される。アドレ
スラッチ127でラッチされた各アドレスのうち、ロウ
アドレスはロウデコーダ123へ転送され、カラムアド
レスはカラムデコーダ124へ転送される。
【0009】ロウデコーダ123は、アドレスラッチ1
27でラッチされたロウアドレスに対応した1本のワー
ド線WLa〜WLz(例えば、WLm)を選択し、その
選択したワード線WLmとゲート電圧制御回路134と
を接続する。
【0010】カラムデコーダ124は、アドレスラッチ
127でラッチされたカラムアドレスに対応したビット
線BLa〜BLz(例えば、BLm)を選択し、その選
択したビット線BLmとドレイン電圧制御回路133と
を接続する。
【0011】ゲート電圧制御回路134は、ロウデコー
ダ123を介して接続されたワード線WLmの電位を、
図9に示す各動作モードに対応して制御する。ドレイン
電圧制御回路133は、カラムデコーダ124を介して
接続されたビット線BLmの電位を、図9に示す各動作
モードに対応して制御する。
【0012】共通ソース線SLはソース電圧制御回路1
32に接続されている。ソース電圧制御回路132は、
共通ソース線SLを介して各ソース線RSLa〜RSL
mの電位を、図9に示す各動作モードに対応して制御す
る。
【0013】外部から指定されたデータは、データピン
128に入力される。そのデータは、データピン128
から入力バッファ129を介してカラムデコーダ124
へ転送される。カラムデコーダ124は、前記のように
選択したビット線BLa〜BLzの電位を、そのデータ
に対応して後記するように制御する。
【0014】任意のメモリセル101から読み出された
データは、ビット線BLa〜BLzからカラムデコーダ
124を介してセンスアンプ群130へ転送される。セ
ンスアンプ群130は、数個のセンスアンプ(図示略)
から構成されている。カラムデコーダ124は、選択し
たビット線BLmと各センスアンプとを接続する。後記
するように、センスアンプ群130で判別されたデータ
は、出力バッファ131からデータピン128を介して
外部へ出力される。
【0015】尚、上記した各回路(123〜134)の
動作は制御コア回路140によって制御される。次に、
フラッシュEEPROM121の各動作モード(消去モ
ード、書き込みモード、読み出しモード)について、図
9を参照して説明する。
【0016】(a)消去モード 消去モードにおいて、全てのソース線RSLa〜RSL
mおよび全てのビット線BLa〜BLzの電位はグラン
ドレベル(=0V)に保持される。選択されたワード線
WLmには14〜15Vが供給され、それ以外のワード
線(非選択のワード線)WLa〜WLl,WLn〜WL
zの電位はグランドレベルにされる。そのため、選択さ
れたワード線WLmに接続されている各メモリセル10
1の制御ゲートCGは14〜15Vに持ち上げられる。
【0017】ところで、ソースSおよび基板102と浮
遊ゲートFGとの間の静電容量と、制御ゲートCGと浮
遊ゲートFGの間の静電容量とを比べると、前者の方が
圧倒的に大きい。そのため、制御ゲートCGが14〜1
5V、ドレインが0Vの場合、制御ゲートCGと浮遊ゲ
ートFGの間には高電界が生じる。その結果、ファウラ
ー−ノルドハイム・トンネル電流(Fowler-Nordheim Tu
nnel Current、以下、FNトンネル電流という)が流
れ、浮遊ゲートFG中の電子が制御ゲートCG側へ引き
抜かれて、メモリセル101に記憶されたデータの消去
が行われる。
【0018】この消去動作は、選択されたワード線WL
mに接続されている全てのメモリセル101に対して行
われる。尚、複数のワード線WLa〜WLzを同時に選
択することにより、その各ワード線に接続されている全
てのメモリセル101に対して消去動作を行うこともで
きる。このように、メモリセルアレイ122を複数組の
ワード線WLa〜WLz毎の任意のブロックに分けてそ
の各ブロック単位でデータの消去を行う消去動作は、ブ
ロック消去と呼ばれる。
【0019】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたビット線BLmの
電位はグランドレベルに保持され、それ以外のビット線
(非選択のビット線)BLa〜BL1,BLn〜BLz
の電位は、選択されたワード線の電位(2V)以上に保
持される。選択されたメモリセル101の制御ゲートC
Gに接続されているワード線WLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のワード線(非選択のワード線)WLa〜
WL1,WLn〜WLzの電位はグランドレベルにされ
る。共通ソース線SLには12Vが供給される。
【0020】ところで、メモリセル101において、制
御ゲートCGとソースSおよびドレインDによって構成
されるトランジスタの閾値電圧Vthは0.5Vであ
る。従って、選択されたメモリセル101では、ドレイ
ンD中の電子は反転状態のチャネルCH中へ移動する。
そのため、ソースSからドレインDに向かって電流(セ
ル電流)Idが流れる。一方、ソースSに12Vが印加
されるため、ソースSと浮遊ゲートFGとの間の容量を
介したカップリングにより、浮遊ゲートFGの電位が持
ち上げられる。そのため、制御ゲートCGと浮遊ゲート
FGの間には高電界が生じる。従って、チャネルCH中
の電子は加速されてホットエレクトロンとなり、浮遊ゲ
ートFGへ注入される。つまり、浮遊ゲートFGから基
板102に向かって電流(以下、書き込み電流という)
Ifgが流れる。その結果、選択されたメモリセル10
1の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットのデ
ータが書き込まれて記憶される。
【0021】この書き込み動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。 (c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル101
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
4Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。選択されたメモリセル101のドレイ
ンDに接続されているビット線BLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜
BLl,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされ
る。
【0022】前記したように、消去状態にあるメモリセ
ル101の浮遊ゲートFG中からは電子が引き抜かれて
いるため、浮遊ゲートFGはプラスに帯電している。ま
た、書き込み状態にあるメモリセル101の浮遊ゲート
FG中には電子が注入されているため、浮遊ゲートFG
はマイナスに帯電している。従って、消去状態にあるメ
モリセル101の浮遊ゲートFG直下のチャネルCHは
オンしており、書き込み状態にあるメモリセル101の
浮遊ゲートFG直下のチャネルCHはオフしている。そ
のため、制御ゲートCGに4Vが印加されたとき、ドレ
インDからソースSに向かって流れる電流(セル電流)
Idは、消去状態のメモリセル101の方が書き込み状
態のメモリセル101よりも大きくなる。
【0023】この各メモリセル101間のセル電流値I
dの大小をセンスアンプ群130内の各センスアンプで
判別することにより、メモリセル101に記憶されたデ
ータの値を読み出すことができる。例えば、消去状態の
メモリセル101のデータの値を「1」、書き込み状態
のメモリセル101のデータの値を「0」として読み出
しを行う。つまり、各メモリセル101に、消去状態の
データ値「1」と、書き込み状態のデータ値「0」の2
値を記憶させることができる。
【0024】この読み出し動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。と
ころで、スプリットゲート型メモリセル101におい
て、ソースSをドレインと呼び、ドレインDをソースと
呼ぶフラッシュEEPROMが、USP5029130
(G11C 11/40)に開示されている。
【0025】図10に、同公報(USP502913
0)に記載されているスプリットゲート型メモリセル2
01の断面構造を示す。図11に、スプリットゲート型
メモリセル201を用いたフラッシュEEPROM20
2の全体構成を示す。
【0026】図12に、フラッシュEEPROM202
の各動作モードにおける各部の電位を示す。スプリット
ゲート型メモリセル201において、スプリットゲート
型メモリセル101と異なるのは、ソースSおよびドレ
インDの呼び方が逆になっている点だけである。つま
り、メモリセル201のソースSはメモリセル101に
おいてはドレインDと呼ばれ、メモリセル201のドレ
インDはメモリセル101においてはソースSと呼ばれ
る。
【0027】フラッシュEEPROM202において、
フラッシュEEPROM121と異なるのは、共通ソー
ス線SLが接地されている点だけである。従って、いず
れの動作モードにおいても、共通ソース線SLを介して
各ソース線RSLa〜RSLmの電位はグランドレベル
に保持される。
【0028】また、書き込みモードにおいて、選択され
たメモリセル201のドレインDに接続されているビッ
ト線BLmには12Vが供給され、それ以外のビット線
(非選択のビット線)BLa〜BLl,BLn〜BLz
の電位はグランドレベルにされる。
【0029】ところで、メモリセル201において、制
御ゲートCGとソースSおよびドレインDによって構成
されるトランジスタの閾値電圧Vthは0.5Vであ
る。従って、選択されたメモリセル201では、ソース
S中の電子は反転状態のチャネルCH中へ移動する。そ
のため、ドレインDからソースSに向かって電流(セル
電流)Idが流れる。一方、ドレインDに12Vが印加
されるため、ドレインDと浮遊ゲートFGとの間の容量
を介したカップリングにより、浮遊ゲートFGの電位が
持ち上げられる。そのため、制御ゲートCGと浮遊ゲー
トFGの間には高電界が生じる。従って、チャネルCH
中の電子は加速されてホットエレクトロンとなり、浮遊
ゲートFGへ注入される。つまり、浮遊ゲートFGから
基板102に向かって電流(以下、書き込み電流とい
う)Ifgが流れる。その結果、選択されたメモリセル
201の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビット
のデータが書き込まれて記憶される。
【0030】尚、フラッシュEEPROM121におい
て、ソース電圧制御回路132をソース電流制御回路に
置き代える構成も提案されている。この場合は、ソース
電流制御回路によってセル電流値Idを一定値に制御す
ることで、共通ソース線SLを介して各ソース線RSL
a〜RSLmの電位を図9に示す各動作モードに対応し
て制御する。
【0031】また、フラッシュEEPROM121また
はフラッシュEEPROM202において、ドレイン電
圧制御回路133をドレイン電流制御回路に置き代える
構成も提案されている。この場合は、ドレイン電流制御
回路によってセル電流値Idを一定値に制御すること
で、ビット線BLmの電位を図9または図12に示す各
動作モードに対応して制御する。
【0032】また、フラッシュEEPROM121にお
いて、ソース線デコーダを設ける構成も提案されてい
る。ソース線デコーダは、カラムアドレスに対応した1
本のソース線RSLa〜RSLmを選択し、その選択し
たソース線とソース電圧制御回路132とを接続する。
【0033】ところで、近年、フラッシュEEPROM
の消費電力を低減するため、電源電圧を低下させること
(低電源電圧動作)が求められている。また、近年、フ
ラッシュEEPROMの集積度を向上させるため、メモ
リセルに消去状態と書き込み状態の2値(=1ビット)
を記憶させるだけでなく、3値以上を記憶させること
(多値記憶動作)が求められている。
【0034】図13に、スプリットゲート型メモリセル
101,201における浮遊ゲートFGの電位Vfgと
セル電流値Idの特性を示す。尚、浮遊ゲート電位Vf
gは、メモリセル101のドレインD(メモリセル20
1のソースS)に対する浮遊ゲートFGの電位である。
【0035】読み出しモードにおいて、制御ゲートCG
には定電圧(=4V)が印加されているため、制御ゲー
トCGの直下のチャネルCHは定抵抗として機能する。
よって、スプリットゲート型メモリセル101,201
は、浮遊ゲートFGとソースSおよびドレインDとから
構成されるトランジスタと、制御ゲートCGの直下のチ
ャネルCHからなる定抵抗とを直列接続したものとみな
すことができる。
【0036】従って、浮遊ゲート電位Vfgが一定値
(=3.5V)未満の領域では、トランジスタの特性が
支配的となる。そのため、メモリセル101,201に
おいて、浮遊ゲートFGとソースSおよびドレインDに
よって構成されるトランジスタの閾値電圧Vth(=
0.5V)より浮遊ゲート電位Vfgが小さい領域で
は、セル電流値Idは零となる。そして、浮遊ゲート電
位Vfgが閾値電圧Vthを越えると、セル電流値Id
は右肩上がりの特性を示す。また、浮遊ゲート電位Vf
gが3.5Vを越える領域では、制御ゲートCGの直下
のチャネルCHからなる定抵抗の特性が支配的となり、
セル電流値Idは飽和する。
【0037】ところで、浮遊ゲート電位Vfgは、書き
込み動作において浮遊ゲートFGに蓄積された電荷によ
って生じる電位Vfgwと、メモリセル101のソース
S(メモリセル201のドレインD)からのカップリン
グによって生じる電位Vfgcとの和である(Vfg=
Vfgw+Vfgc)。読み出し動作において、電位V
fgcは一定であるため、セル電流値Idは電位Vfg
wによって一義的に決定される。また、書き込み動作に
おいて、浮遊ゲートFGの電荷量は、その動作時間を調
整することによって制御することができる。従って、書
き込み動作において、その動作時間を調整して浮遊ゲー
トFGの電荷量を制御することで電位Vfgwを制御す
れば、浮遊ゲート電位Vfgを制御することができる。
その結果、読み出し動作におけるセル電流値Idを任意
に設定することができる。
【0038】そこで、図13に示すように、セル電流値
Idが40μA未満の領域をデータ値「00」、40μ
A以上80μA未満の領域をデータ値「01」、80μ
A以上120μA未満の領域をデータ値「10」、12
0μA以上の領域をデータ値「11」に、それぞれ対応
づける。そして、書き込み動作において、浮遊ゲート電
位Vfg(=Va,Vb,Vc)が前記各セル電流値I
d(=40,80,120μA)に対応した値になるよ
うに動作時間を調整する。
【0039】つまり、消去状態にあるメモリセル10
1,201の浮遊ゲートFG中からは電子が引き抜かれ
ているため、データ値「11」を記憶しているのと同じ
状態になっている。このとき、浮遊ゲート電位Vfgは
電位Vc(=2.5V)以上になっている。そして、書
き込み動作が行われ、浮遊ゲートFGに電荷が蓄積され
るにつれて、浮遊ゲート電位Vfgは低下していく。そ
のため、浮遊ゲート電位VfgがVb(=1.5V)以
上Vc(=2.5V)未満になった時点で書き込み動作
を停止すれば、メモリセル101,201にデータ値
「10」の入力データが書き込まれたことになる。ま
た、浮遊ゲート電位VfgがVa(=1.0V)以上V
b未満になった時点で書き込み動作を停止すれば、メモ
リセル101,201にデータ値「01」の入力データ
が書き込まれたことになる。また、浮遊ゲート電位Vf
gがVa未満になった時点で書き込み動作を停止すれ
ば、メモリセル101,201にデータ値「00」の入
力データが書き込まれたことになる。
【0040】このようにすれば、1個のメモリセル10
1,201に4値(=2ビット)のデータを記憶させる
ことができる。ところで、フラッシュEEPROMにお
いて、低電源電圧動作や多値記憶動作を行わせるには、
書き込み動作時にメモリセル101,201の浮遊ゲー
ト電位Vfgを精密に制御することによって書き込み状
態を正確に制御することが必要不可欠である。すなわ
ち、書き込み後のメモリセル101,201の浮遊ゲー
ト電位Vfgを、精度良く所望の値に設定することが重
要となる。
【0041】その方法として、現在一般に用いられてい
るのが、ベリファイ書き込み方式である。例えば、多値
記憶動作におけるベリファイ書き込み方式については、
特開平4−57294号公報(G11C 16/04,H01L 27/11
5,H01L 29/788,H01L 29/792)に開示されている。
【0042】ベリファイ書き込み方式では、メモリセル
101,201に対して、まず、一定時間(数百nsec〜
数μsec )だけ書き込み動作を行い、次に、検証のため
の読み出し動作(ベリファイ読み出し動作)を行う。続
いて、書き込み動作において書き込むべきデータ値と、
読み出し動作において読み出されたデータ値(すなわ
ち、書き込み動作において実際に書き込まれたデータ
値)とを比較する(比較動作)。ここで、書き込むべき
データ値と読み出されたデータ値とが一致していなけれ
ば、再び一定時間だけ書き込み動作を行う。このよう
に、書き込むべきデータ値と読み出されたデータ値とが
一致するまで、書き込み動作→ベリファイ読み出し動作
→比較動作のサイクルを繰り返し行う。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】スプリットゲート型メ
モリセル101を製造する際には、浮遊ゲートFGおよ
び制御ゲートCGをイオン注入用マスクとして用い、基
板102に不純物をイオン注入することで、ソースSお
よびドレインDを形成する。従って、ドレインDの位置
は制御ゲートCGの端部によって規定され、ソースSの
位置は浮遊ゲートFGの端部によって規定される。
【0044】ここで、各ゲートFG,CGはそれぞれ別
々に、電極材料膜堆積→リソグラフィ→エッチングとい
う工程を経て形成される。そのため、各ゲートFG,C
Gの位置はリソグラフィの重ね合わせ工程で決定され
る。つまり、リソグラフィ装置の重ね合わせ誤差に起因
して、各ゲートFG,CGの位置にずれが発生する恐れ
がある。
【0045】従って、図14(a)に示すように、制御
ゲートCGを形成するためのエッチング用マスクRPの
位置が各メモリセル101a,101bに対してずれて
いる場合、制御ゲートCGの形状は各メモリセル101
a,101bで異なったものになる。
【0046】そして、制御ゲートCGをイオン注入用マ
スクとして用い、基板102に不純物をイオン注入する
ことで、ドレインDが形成される。その結果、図14
(b)に示すように、各メモリセル101a,101b
のチャネルCHの長さ(チャネル長)L1,L2が異な
ったものになってしまう。但し、エッチング用マスクR
Pの位置がずれてもその幅は変わらないため、制御ゲー
トCGの形状が異なってもその幅は変わらない。従っ
て、図14(a)に示すように、エッチング用マスクR
Pの位置が各メモリセル101a,101bに対して左
側にずれている場合、図14(b)に示すように、左側
に配置されたメモリセル101bのチャネル長L2の方
が、右側に配置されたメモリセル101aのチャネル長
L1よりも長くなる。反対に、エッチング用マスクRP
の位置が各メモリセル101a,101bに対して右側
にずれている場合、右側に配置されたメモリセル101
aのチャネル長L1の方が、左側に配置されたメモリセ
ル101bのチャネル長L2よりも長くなる。
【0047】チャネル長L1,L2が異なる場合にはチ
ャネルCHの抵抗も異なったものになるため、書き込み
動作時のセル電流Idに差が生じる。つまり、チャネル
長Lが長いほどチャネルCHの抵抗が大きくなり、書き
込み動作時のセル電流Idは小さくなる。セル電流Id
に差が生じると、ホットエレクトロンの発生率にも差が
生じる。その結果、各メモリセル101a,101bの
書き込み特性が異なったものになる。
【0048】尚、この問題は、スプリットゲート型メモ
リセル101だけでなく、スプリットゲート型メモリセ
ル201においても同様に起こる。図15に、書き込み
動作に要する時間(書き込み動作時間)Tpwと読み出
し動作時のセル電流Idの特性を示す。尚、ベリファイ
書き込み方式の場合、書き込み動作時間Tpwは前記サ
イクル(書き込み動作→ベリファイ読み出し動作→比較
動作)における各書き込み動作の時間の総和である。
【0049】チャネル長Lが短い場合(L1)には長い
場合(L2)に比べて、同一の書き込み動作時間Tpw
における読み出し動作時のセル電流Idが小さくなる。
前記したように、読み出し動作時のセル電流Idは、メ
モリセル101,201が完全な消去状態のとき(Id
1)の方が、完全な書き込み状態のとき(Id2)より
も大きくなる。そして、書き込み動作が完了して完全な
書き込み状態になるのに、チャネル長Lが短い場合(L
1)には短い動作時間(Tpw1)で済むのに対して、
長い場合(L2)には長い動作時間(Tpw2)を要す
る。
【0050】図16に、チャネル長Lと、完全な書き込
み状態になるのに要する書き込み動作時間Tpwの特性
を示す。チャネル長Lが長くなるのに従って、完全な書
き込み状態になるのに要する書き込み動作時間Tpwが
対数的に増加することがわかる。
【0051】このように、浮遊ゲートFGと制御ゲート
CGの位置ずれに起因してチャネル長Lがばらつくこと
により、書き込み動作時間Tpwもばらついてしまう。
そして、書き込み動作時間Tpwのばらつきは、書き込
み後のメモリセル101,201の浮遊ゲート電位Vf
gを精密に制御する場合の大きな障害となる。
【0052】尚、書き込み動作時間Tpwを非常に長く
すれば、書き込み後のメモリセル101,201の浮遊
ゲート電位Vfgを一定値にすることができる。しか
し、この場合、短い書き込み動作時間Tpwで完全な書
き込み状態になるメモリセル101については、書き込
み動作が完了した後にも不必要な書き込み動作を続行す
ることになる。従って、書き込み動作速度が低下するだ
けでなく、書き込み動作に要する消費電力も増大する。
【0053】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、メモリセルの構造的な
ばらつきに関係なく、メモリセルの書き込み状態を正確
に制御することが可能な半導体メモリを提供することに
ある。
【0054】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、メモリセルに流れる電流または印加された電圧に基
づいて、メモリセルの書き込み状態を制御することをそ
の要旨とする。
【0055】請求項2に記載の発明は、浮遊ゲート(F
G)と制御ゲート(CG)とソース(S)とドレイン
(D)とチャネル(CH)とから成る各メモリセル(1
01)と、ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を
制御することで、メモリセルに対するデータの書き込み
動作を制御する書き込み制御手段(132〜134,1
40)と、メモリセルの浮遊ゲートに流れる書き込み電
流(Ifg)を判定し、その判定結果に従って書き込み
制御手段を制御する書き込み電流判定手段(2)とを備
えたことをその要旨とする。
【0056】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の不揮発性半導体メモリにおいて、前記メモリセルと同
一寸法形状の参照用セル(3a,3b)を備え、前記書
き込み制御手段は、参照用セルのソースとドレインおよ
び制御ゲートの電位を制御することで、参照用セルの書
き込み動作を制御し、前記書き込み電流判定手段は、参
照用セルの浮遊ゲートに流れる書き込み電流(Ifg
c)を判定し、その判定結果に従って書き込み制御手段
を制御することをその要旨とする。
【0057】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、前記
書き込み電流判定手段は、前記書き込み電流が一定にな
るように書き込み制御手段を制御することをその要旨と
する。
【0058】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
前記メモリセルが複数個マトリックス状に配置されて構
成されたメモリセルアレイ(122)を備え、そのメモ
リセルアレイは複数のセルブロック(122a,122
b)に分割され、その各セルブロックに対して、それぞ
れ別個に前記書き込み電流判定手段が設けられたことを
その要旨とする。
【0059】請求項6に記載の発明は、浮遊ゲート(F
G)と制御ゲート(CG)とソース(S)とドレイン
(D)とチャネル(CH)とから成る各メモリセル(1
01)と、ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を
制御することで、メモリセルに対するデータの書き込み
動作を制御する書き込み制御手段(132〜134,1
40)と、メモリセルの浮遊ゲートの電位(Vfg)を
判定し、その判定結果に従って書き込み制御手段を制御
する判定手段とを備えたことをその要旨とする。
【0060】請求項7に記載の発明は、浮遊ゲート(F
G)と制御ゲート(CG)とソース(S)とドレイン
(D)とチャネル(CH)とから成る各メモリセル(1
01)と、ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を
制御することで、メモリセルに対するデータの書き込み
動作を制御する書き込み制御手段(132〜134,1
40)と、メモリセルのセル電流(Id)を判定し、そ
の判定結果に従って書き込み制御手段を制御する判定手
段とを備えたことをその要旨とする。
【0061】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7の
いずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
前記書き込み制御手段は、メモリセルのソース(S)の
電位を制御するソース電圧制御回路(132)と、メモ
リセルのドレイン(D)の電位を制御するドレイン電圧
制御回路(133)と、メモリセルの制御ゲート(C
G)の電位を制御するゲート電圧制御回路(134)と
を備えたことをその要旨とする。
【0062】請求項9に記載の発明は、請求項2〜8の
いずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
前記書き込み制御手段は、メモリセルのソース(S)に
流れる電流を制御することでソースの電位を制御するソ
ース電流制御回路と、メモリセルのドレイン(D)の電
位を制御するドレイン電圧制御回路(133)と、メモ
リセルの制御ゲート(CG)の電位を制御するゲート電
圧制御回路(134)とを備えたことをその要旨とす
る。
【0063】請求項10に記載の発明は、請求項2〜8
のいずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおい
て、前記書き込み制御手段は、メモリセルのソース
(S)の電位を制御するソース電圧制御回路(132)
と、メモリセルのドレイン(D)に流れる電流を制御す
ることでドレインの電位を制御するドレイン電流制御回
路と、メモリセルの制御ゲート(CG)の電位を制御す
るゲート電圧制御回路(134)とを備えたことをその
要旨とする。
【0064】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおい
て、前記メモリセルはスプリットゲート型であることを
その要旨とする。
【0065】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明をスプリットゲート型の
フラッシュEEPROMに具体化した第1実施形態を図
面に従って説明する。尚、本実施形態において、図6〜
図9に示した従来の形態と同じ構成部材については符号
を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0066】図1に、本実施形態のスプリットゲート型
メモリセル101を用いたフラッシュEEPROM1の
全体構成を示す。図1において、図8に示す従来のフラ
ッシュEEPROM121と異なるのは、書き込み電流
判定回路2が設けられている点だけである。書き込み電
流判定回路2は、参照用セル3a,3b、参照用セル切
替回路4、基準電流生成回路5、比較回路6から構成さ
れている。
【0067】図2に、参照用セル3a,3bの断面構造
を示す。尚、各参照用セル3a,3bにおいて、各メモ
リセル101と同じ構成部材については符号を等しくす
る。各参照用セル3a,3bは、図7に示す各メモリセ
ル101a,101bと同一工程により同一寸法形状で
メモリセルアレイ122の近傍に形成されている。そし
て、各参照用セル3a,3bは、ソースSを共通にし、
そのソースSに対して浮遊ゲートFGおよび制御ゲート
CGが反転した形で配置されている。そのため、各参照
用セル3a,3bの各チャネル長L1,L2は、各メモ
リセル101a,101bのそれと同じになる。つま
り、図14(b)に示すように、メモリセル101bの
チャネル長L2の方がメモリセル101aのチャネル長
L1よりも長い場合、参照用セル3bのチャネル長L2
の方が参照用セル3aのチャネル長L1よりも長くな
る。
【0068】各参照用セル3a,3bの共通のソースS
はソース電圧制御回路132に接続され、各ドレインD
はドレイン電圧制御回路133に接続され、各制御ゲー
トCGはゲート電圧制御回路134に接続されている。
従って、各参照用セル3a,3bのソースS,ドレイン
D,制御ゲートCGの電位はそれぞれ、各動作モード
(消去モード、書き込みモード、読み出しモード)にお
いて、各デコーダ123,124によって選択されたメ
モリセル101a,101bのソースS,ドレインD,
制御ゲートCGの電位と同じになるように制御される。
つまり、各参照用セル3a,3bのバイアス条件は、選
択されたメモリセル101a,101bのそれと同じに
なる。
【0069】各参照用セル3a,3bの各浮遊ゲートF
Gは、参照用セル切替回路4に接続されている。参照用
セル切替回路4は、ロウデコーダ123の選択したワー
ド線WLa〜WLzに対応して参照用セル3a,3bを
選択し、その選択した参照用セル3a,3bの浮遊ゲー
トFGと比較回路6とを接続する。すなわち、ロウデコ
ーダ123が奇数番のワード線(WLa…WLm…WL
y)を選択した場合(すなわち、各メモリセル101a
が選択された場合)、参照用セル切替回路4は参照用セ
ル3aを選択する。また、ロウデコーダ123が偶数番
のワード線(WLb…WLn…WLz)を選択した場合
(すなわち、各メモリセル101bが選択された場
合)、参照用セル切替回路4は参照用セル3bを選択す
る。
【0070】基準電流生成回路5は基準電流Irを生成
する。基準電流Irは、各参照用セル3a,3bの各チ
ャネル長L1,L2が同一の場合において、参照用セル
3a,3bの浮遊ゲートFGから基板102に向かって
流れる書き込み電流Ifg(以下、メモリセル101の
書き込み電流Ifgと区別するため、「Ifgc」と表
記する)と同じ電流値に設定されている。つまり、基準
電流Irは、各参照用セル3a,3bの各書き込み電流
Ifgcの平均値となる。従って、基準電流生成回路5
における基準電流Irの生成方法には、予め設定された
基準電流Irを生成する方法と、書き込み動作の度に各
参照用セル3a,3bの各書き込み電流Ifgcの平均
値を求める方法とがある。
【0071】比較回路6は、参照用セル3a,3bの書
き込み電流Ifgcと基準電流Irとを比較し、その比
較結果に基づいて制御信号Wを生成する。そして、書き
込み動作において、各電圧制御回路132〜134の動
作は、比較回路6の制御信号Wに従って制御される。
【0072】すなわち、基準電流Irに比べて書き込み
電流Ifgcの方が小さい場合、比較回路6は各電圧制
御回路132〜134を下記〔1〕〜〔4〕のいずれか
1つの方法で制御する。
【0073】〔1〕ソース電圧制御回路132の出力電
位だけを図9に示す値(12V)より上昇させ、各電圧
制御回路133,134の出力電位を図9に示す値のま
まにする。その結果、選択されたメモリセル101a,
101bおよび各参照用セル3a,3bのソースSの電
位だけが上昇する。
【0074】〔2〕ゲート電圧制御回路134の出力電
位だけを図9に示す値(2V)より上昇させ、各電圧制
御回路132,133の出力電位を図9に示す値のまま
にする。その結果、選択されたメモリセル101a,1
01bおよび各参照用セル3a,3bの制御ゲートCG
の電位だけが上昇する。
【0075】〔3〕上記〔1〕〔2〕を同時に行う。つ
まり、ソース電圧制御回路132およびゲート電圧制御
回路134の出力電位を図9に示す値より上昇させ、ド
レイン電圧制御回路133の出力電位を図9に示す値の
ままにする。その結果、選択されたメモリセル101
a,101bおよび各参照用セル3a,3bのソースS
および制御ゲートCGの電位が上昇する。
【0076】〔4〕ドレイン電圧制御回路133の出力
電位だけを図9に示す値(0V)より下降させ、各電圧
制御回路133,134の出力電位を図9に示す値のま
まにする。その結果、選択されたメモリセル101a,
101bおよび各参照用セル3a,3bのドレインDの
電位だけが下降する。
【0077】上記〔1〕〜〔4〕により、書き込み電流
Ifgcは増大して基準電流Irと等しくなる。また、
基準電流Irに比べて書き込み電流Ifgcの方が大き
い場合、比較回路6は各電圧制御回路132〜134を
下記〔5〕〜〔8〕のいずれか1つの方法で制御する。
【0078】〔5〕ソース電圧制御回路132の出力電
位だけを図9に示す値(12V)より下降させ、各電圧
制御回路133,134の出力電位を図9に示す値のま
まにする。その結果、選択されたメモリセル101a,
101bおよび各参照用セル3a,3bのソースSの電
位だけが下降する。
【0079】〔6〕ゲート電圧制御回路134の出力電
位だけを図9に示す値(2V)より下降させ、各電圧制
御回路132,133の出力電位を図9に示す値のまま
にする。その結果、選択されたメモリセル101a,1
01bおよび各参照用セル3a,3bの制御ゲートCG
の電位だけが上昇する。
【0080】〔7〕上記〔5〕〔6〕を同時に行う。つ
まり、ソース電圧制御回路132およびゲート電圧制御
回路134の出力電位を図9に示す値より下降させ、ド
レイン電圧制御回路133の出力電位を図9に示す値の
ままにする。その結果、選択されたメモリセル101
a,101bおよび各参照用セル3a,3bのソースS
および制御ゲートCGの電位が下降する。
【0081】〔8〕ドレイン電圧制御回路133の出力
電位だけを図9に示す値(0V)より上昇させ、各電圧
制御回路133,134の出力電位を図9に示す値のま
まにする。その結果、選択されたメモリセル101a,
101bおよび各参照用セル3a,3bのドレインDの
電位だけが上昇する。
【0082】上記〔5〕〜〔8〕により、書き込み電流
Ifgcは減少して基準電流Irと等しくなる。このよ
うに、上記〔1〕〜〔8〕により、書き込み電流Ifg
cと基準電流Irとが等しくなるように、各電圧制御回
路132〜134の出力電位が制御される。つまり、書
き込み動作における各参照用セル3a,3bのバイアス
条件は、書き込み電流Ifgcと基準電流Irとが等し
くなるように制御される。従って、各参照用セル3a,
3bの各チャネル長L1,L2が異なる場合でも、書き
込み電流Ifgcを一定値(=基準電流Ir)にするこ
とができる。
【0083】ここで、各参照用セル3a,3bのバイア
ス条件は、選択されたメモリセル101a,101bの
それと同じである。そのため、各参照用セル3a,3b
のバイアス条件を制御すれば、選択されたメモリセル1
01a,101bのバイアス条件は、書き込み電流If
gと基準電流Irとが等しくなるように制御される。従
って、各メモリセル101a,101bの各チャネル長
L1,L2が異なる場合でも、書き込み電流Ifgを一
定値(=基準電流Ir)にすることができる。
【0084】図3に、書き込み動作時間Tpwと読み出
し動作時のセル電流Idの特性を示す。尚、図3におい
て、図15に示す従来の形態の特性は点線で示し、本実
施形態の特性は実線で示す。
【0085】本実施形態では、チャネル長Lが短い場合
(L1)でも長い場合(L2)でも、同一の書き込み動
作時間Tpwにおける読み出し動作時のセル電流Idは
等しくなる。また、書き込み動作が完了して完全な書き
込み状態になるの要する書き込み動作時間Tpwは、チ
ャネル長Lが短い場合(L1)でも長い場合(L2)で
も同じ時間(Tpw3)となる。
【0086】図4に、チャネル長Lと、完全な書き込み
状態になるのに要する書き込み動作時間Tpwの特性を
示す。尚、図4において、図16に示す従来の形態の特
性は点線で示し、本実施形態の特性は実線で示す。
【0087】本実施形態では、チャネル長Lに関係な
く、完全な書き込み状態になるのに要する書き込み動作
時間Tpwは一定になる。以上詳述したように、本実施
形態によれば以下の作用および効果を得ることができ
る。
【0088】(1)選択されたメモリセル101a,1
01bに対応して参照用セル3a,3bを選択し、その
選択した参照用セル3a,3bの書き込み電流Ifgc
と基準電流Irとが等しくなるように、各電圧制御回路
132〜134の出力電位を制御する。従って、参照用
セル3a,3bの書き込み電流Ifgcに対応して、選
択されたメモリセル101a,101bのバイアス条件
が制御される。その結果、各メモリセル101a,10
1bの各チャネル長L1,L2が異なる場合でも、書き
込み電流Ifgを一定値(=基準電流Ir)にすること
ができる。
【0089】(2)前記したように、書き込み電流If
gは書き込み動作時のセル電流Idに対応している。そ
のため、書き込み電流Ifgを一定値に制御すれば、各
メモリセル101a,101bの各チャネル長L1,L
2が異なる場合でも、書き込み動作時のセル電流Idを
等しくすることができる。
【0090】(3)上記(1)(2)より、浮遊ゲート
FGと制御ゲートCGの位置ずれに起因してチャネル長
Lがばらついても、書き込み動作時間Tpwを一定にす
ることが可能になる。従って、書き込み後のメモリセル
101の浮遊ゲート電位Vfgを精密に制御することが
できる。
【0091】(4)上記(3)より、浮遊ゲート電位V
fgを精密に制御可能であるということは、浮遊ゲート
FGに蓄積される電荷を精密に制御可能であるというこ
とに他ならない。従って、メモリセル101の書き込み
状態を正確に制御することができる。
【0092】(5)上記(3)より、書き込み動作時間
Tpwを一定にすることが可能になるため、書き込み動
作速度を低下させることなく、書き込み動作に要する消
費電力を減少させることができる。
【0093】(6)上記(3)より、低電源電圧動作や
多値記憶動作を容易に実現することができる。 (第2実施形態)以下、本発明をスプリットゲート型の
フラッシュEEPROMに具体化した第2実施形態を図
面に従って説明する。尚、本実施形態において、図1〜
図4に示した第1実施形態と同じ構成部材については符
号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0094】図5に、本実施形態のスプリットゲート型
メモリセル101を用いたフラッシュEEPROM11
の全体構成を示す。図5において、図1に示す第1実施
形態のフラッシュEEPROM1と異なるのは以下の点
だけである。
【0095】(1)メモリセルアレイ122は、各ワー
ド線WLa〜WLzに対応した2つのセルブロック12
2a,122bに分けられている。すなわち、セルブロ
ック122aは各ワード線WLa〜WLnに接続されて
いる各メモリセル101a,101bによって構成さ
れ、セルブロック122aは各ワード線WLo〜WLz
に接続されている各メモリセル101a,101b(図
示略)によって構成されている。
【0096】(2)各セルブロック122a,122b
に対して、それぞれ別個に各書き込み電流判定回路2
(以下、2つを区別するため「2a」「2b」と表記す
る)が設けられている。
【0097】書き込み電流判定回路2aを構成する各参
照用セル3a,3bは、セルブロック122aを構成す
る各メモリセル101a,101bと同一工程により同
一寸法形状で、セルブロック122aの近傍に形成され
ている。また、書き込み電流判定回路2bを構成する各
参照用セル3a,3b(図示略)は、セルブロック12
2bを構成する各メモリセル101a,101bと同一
工程により同一寸法形状で、セルブロック122bの近
傍に形成されている。
【0098】(3)書き込み動作において、各ワード線
WLa〜WLnに接続されているメモリセル101a,
101bが選択された場合は、書き込み電流判定回路2
aを構成する比較回路6(図示略)の制御信号Waに従
って、各電圧制御回路132〜134の動作が制御され
る。また、書き込み動作において、各ワード線WLo〜
WLzに接続されているメモリセル101a,101b
が選択された場合は、書き込み電流判定回路2bを構成
する比較回路6(図示略)の制御信号Wbに従って、各
電圧制御回路132〜134の動作が制御される。
【0099】このように、本実施形態によれば、第1実
施形態の作用および効果に加えて、以下の作用および効
果を得ることができる。 (1)各セルブロック122a,122b毎に第1実施
形態と同じ作用および効果を得ることができる。つま
り、セルブロック122aを構成する各メモリセル10
1a,101bの各チャネル長L1,L2のばらつき具
合と、セルブロック122bを構成する各メモリセル1
01a,101bの各チャネル長L1,L2のばらつき
具合とが異なる場合でも、書き込み電流Ifgを一定値
(=基準電流Ir)にすることができる。
【0100】(2)大面積のメモリセルアレイ122を
製造する際には、メモリセルアレイ122を複数のセル
ブロック122a,122bに分割する。そして、各ゲ
ートFG,CGを形成するための各エッチング用マスク
を作成するためのリソグラフィ工程については、各セル
ブロック122a,122b毎に行う。このリソグラフ
ィ工程では、各セルブロック122a,122bに対し
て同一のレチクルが用いられる。そのため、レチクルの
重ね合わせ誤差に起因して、各メモリセル101a,1
01bの各チャネル長L1,L2のばらつき具合が、各
セルブロック122a,122bで異なったものになる
恐れがある。
【0101】このように、各セルブロック122a,1
22b間でチャネル長Lがばらついた場合でも、上記
(1)より、書き込み電流Ifgを一定にすることがで
きる。 (3)上記(2)より、メモリセルアレイ122の全て
のメモリセル101について、書き込み動作時間Tpw
を一定にすることが可能になり、書き込み後のメモリセ
ル101の浮遊ゲート電位Vfgを精密に制御すること
ができる。
【0102】つまり、メモリセルアレイ122における
位置的な特性のばらつきに関係なく、メモリセル101
の書き込み状態を正確に制御することができる。 (4)上記(2)より、メモリセルアレイ122が大面
積化するほど、本実施形態の効果はより顕著に表れる。
従って、大容量のフラッシュEEPROMを容易に実現
することができる。。
【0103】尚、上記各実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の作用および効果を得るこ
とができる。 (1)第2実施形態において、メモリセルアレイ122
を3つ以上のセルブロックに分割する。この場合も、各
セルブロック毎に書き込み電流判定回路2を設ける。
【0104】(2)第2実施形態において、メモリセル
アレイ122をワード線WLa〜WLzに対応したセル
ブロック122a,122bで分割するのではなく、ビ
ット線BLa〜BLzまたはソース線RSLa〜RSL
mに対応したセルブロックで分割する。
【0105】(3)第1,第2実施形態において、スプ
リットゲート形メモリセル101を図10に示すスプリ
ットゲート形メモリセル201に置き代える。この場合
は、ソース電圧制御回路132を省き、共通ソース線S
Lを接地する。そして、各動作モードにおいて各部の電
位を図12に示すように制御する。
【0106】(4)第1,第2実施形態において、ソー
ス電圧制御回路132をソース電流制御回路に置き代え
る。この場合は、ソース電流制御回路によってセル電流
値Idを一定値に制御することで、共通ソース線SLを
介して各ソース線RSLa〜RSLmの電位を図9に示
す各動作モードに対応して制御する。
【0107】(5)第1,第2実施形態において、ドレ
イン電圧制御回路133をドレイン電流制御回路に置き
代える。この場合は、ドレイン電流制御回路によってセ
ル電流値Idを一定値に制御することで、ビット線BL
mの電位を図9または図12に示す各動作モードに対応
して制御する。
【0108】(6)第1,第2実施形態において、ソー
ス線デコーダを設ける。ソース線デコーダは、カラムア
ドレスに対応した1本のソース線RSLa〜RSLmを
選択し、その選択したソース線とソース電圧制御回路1
32とを接続する。
【0109】(7)書き込み電流Ifgを制御するので
はなく、浮遊ゲート電位Vfgを制御することで、メモ
リセル101の構造的なばらつきに関係なくメモリセル
101の書き込み状態を正確に制御する。
【0110】(8)書き込み電流Ifgを制御するので
はなく、書き込み動作時のセル電流Idを制御すること
で、メモリセル101の構造的なばらつきに関係なくメ
モリセル101の書き込み状態を正確に制御する。
【0111】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項3または請求項4に記載の不揮発性半導体
メモリにおいて、前記書き込み電流判定手段は、基準電
流(Ir)を生成する基準電流生成回路(5)と、参照
用セル(3a,3b)の書き込み電流(Ifgc)と基
準電流(Ir)とを比較する比較回路(6)とを備えた
不揮発性半導体メモリ。
【0112】このようにすれば、書き込み電流が一定値
(=Ir)であるかどうかを容易に判定することができ
る。 (ロ)請求項5に記載の不揮発性半導体メモリにおい
て、各セルブロック(122a,122b)に対して、
それぞれ別個に参照用セル(3a,3b)が設けられた
不揮発性半導体メモリ。
【0113】このようにすれば、メモリセルアレイにお
ける位置的な特性のばらつきに関係なく、メモリセルの
書き込み状態を正確に制御することができる。
【0114】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記電
流または電圧に基づいてメモリセルの書き込み状態を制
御することで、メモリセルの構造的なばらつきに関係な
く、書き込み状態を正確に制御することができる。
【0115】請求項2に記載の発明によれば、メモリセ
ルの書き込み電流に基づいてメモリセルの書き込み状態
を制御することで、メモリセルの構造的なばらつきに関
係なく、書き込み状態を正確に制御することができる。
【0116】請求項3に記載の発明によれば、参照用セ
ルの書き込み電流に基づいて書き込み制御手段を制御す
ることで、メモリセルの書き込み電流を直接検出するこ
となく、メモリセルの書き込み状態を制御することがで
きる。
【0117】請求項4に記載の発明によれば、前記書き
込み電流が基準値よりも少ない場合は増やし、多い場合
は減らすことによって一定にすることで、メモリセルの
書き込み状態を最適に制御することができる。
【0118】請求項5に記載の発明によれば、前記各セ
ルブロック毎に制御することで、メモリセルアレイにお
ける位置的な特性のばらつきに関係なく、メモリセルの
書き込み状態を正確に制御することができる。
【0119】請求項6に記載の発明によれば、メモリセ
ルの浮遊ゲートの電位に基づいてメモリセルの書き込み
状態を制御することで、メモリセルの構造的なばらつき
に関係なく、書き込み状態を正確に制御することができ
る。
【0120】請求項7に記載の発明によれば、メモリセ
ルのセル電流の電位に基づいてメモリセルの書き込み状
態を制御することで、メモリセルの構造的なばらつきに
関係なく、書き込み状態を正確に制御することができ
る。
【0121】請求項8〜10のいずれか1項に記載の発
明によれば、書き込み制御手段を容易に具体化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のブロック回路図。
【図2】第1,第2実施形態の参照用セルの断面図。
【図3】第1,第2実施形態の特性図。
【図4】第1,第2実施形態の特性図。
【図5】第2実施形態のブロック回路図。
【図6】第1,第2実施形態および従来の形態のメモリ
セルの断面図。
【図7】第1,第2実施形態および従来の形態のメモリ
セルの断面図。
【図8】従来の形態のブロック回路図。
【図9】第1,第2実施形態および従来の形態の説明
図。
【図10】従来の形態のメモリセルの断面図。
【図11】従来の形態のブロック回路図。
【図12】従来の形態の説明図。
【図13】第1,第2実施形態および従来の形態の説明
図。
【図14】第1,第2実施形態および従来の形態のメモ
リセルの断面図。
【図15】従来の形態の特性図。
【図16】従来の形態の特性図。
【符号の説明】
S…ソース D…ドレイン CG…制御ゲート Ifg,Ifgc…書き込み電流 Ir…基準電流 Id…セル電流 Vfg…浮遊ゲート電位 2…書き込み電流判定回路 3a,3b…参照用セル 101,101a,101b…メモリセル 132…ソース電圧制御回路 133…ドレイン電圧制御回路 134…ゲート電圧制御回路 140…制御コア回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに流れる電流または印加され
    た電圧に基づいて、メモリセルの書き込み状態を制御す
    る不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 浮遊ゲート(FG)と制御ゲート(C
    G)とソース(S)とドレイン(D)とチャネル(C
    H)とから成る各メモリセル(101)と、 ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を制御するこ
    とで、メモリセルに対するデータの書き込み動作を制御
    する書き込み制御手段(132〜134,140)と、 メモリセルの浮遊ゲートに流れる書き込み電流(If
    g)を判定し、その判定結果に従って書き込み制御手段
    を制御する書き込み電流判定手段(2)とを備えた不揮
    発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ
    において、 前記メモリセルと同一寸法形状の参照用セル(3a,3
    b)を備え、 前記書き込み制御手段は、参照用セルのソースとドレイ
    ンおよび制御ゲートの電位を制御することで、参照用セ
    ルの書き込み動作を制御し、 前記書き込み電流判定手段は、参照用セルの浮遊ゲート
    に流れる書き込み電流(Ifgc)を判定し、その判定
    結果に従って書き込み制御手段を制御する不揮発性半導
    体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の不揮発
    性半導体メモリにおいて、前記書き込み電流判定手段
    は、前記書き込み電流が一定値(Ir)になるように書
    き込み制御手段を制御する不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、 前記メモリセルが複数個マトリックス状に配置されて構
    成されたメモリセルアレイ(122)を備え、そのメモ
    リセルアレイは複数のセルブロック(122a,122
    b)に分割され、 その各セルブロックに対して、それぞれ別個に前記書き
    込み電流判定手段が設けられた不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 浮遊ゲート(FG)と制御ゲート(C
    G)とソース(S)とドレイン(D)とチャネル(C
    H)とから成る各メモリセル(101)と、 ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を制御するこ
    とで、メモリセルに対するデータの書き込み動作を制御
    する書き込み制御手段(132〜134,140)と、 メモリセルの浮遊ゲートの電位(Vfg)を判定し、そ
    の判定結果に従って書き込み制御手段を制御する判定手
    段とを備えた不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 浮遊ゲート(FG)と制御ゲート(C
    G)とソース(S)とドレイン(D)とチャネル(C
    H)とから成る各メモリセル(101)と、 ソースとドレインおよび制御ゲートの電位を制御するこ
    とで、メモリセルに対するデータの書き込み動作を制御
    する書き込み制御手段(132〜134,140)と、 メモリセルのセル電流(Id)を判定し、その判定結果
    に従って書き込み制御手段を制御する判定手段とを備え
    た不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、前記書き込み制御手段
    は、 メモリセルのソース(S)の電位を制御するソース電圧
    制御回路(132)と、 メモリセルのドレイン(D)の電位を制御するドレイン
    電圧制御回路(133)と、 メモリセルの制御ゲート(CG)の電位を制御するゲー
    ト電圧制御回路(134)とを備えた不揮発性半導体メ
    モリ。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、前記書き込み制御手段
    は、 メモリセルのソース(S)に流れる電流を制御すること
    でソースの電位を制御するソース電流制御回路と、 メモリセルのドレイン(D)の電位を制御するドレイン
    電圧制御回路(133)と、 メモリセルの制御ゲート(CG)の電位を制御するゲー
    ト電圧制御回路(134)とを備えた不揮発性半導体メ
    モリ。
  10. 【請求項10】 請求項2〜8のいずれか1項に記載の
    不揮発性半導体メモリにおいて、前記書き込み制御手段
    は、 メモリセルのソース(S)の電位を制御するソース電圧
    制御回路(132)と、 メモリセルのドレイン(D)に流れる電流を制御するこ
    とでドレインの電位を制御するドレイン電流制御回路
    と、 メモリセルの制御ゲート(CG)の電位を制御するゲー
    ト電圧制御回路(134)とを備えた不揮発性半導体メ
    モリ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の不揮発性半導体メモリにおいて、前記メモリセルはス
    プリットゲート型である不揮発性半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6906957B2 (en) * 2001-06-12 2005-06-14 Stmicroelectronics S.R.L. Sensing circuitry for reading and verifying the contents of electrically programmable and erasable non-volatile memory cells, useful in low supply-voltage technologies
JP2011103158A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Rohm Co Ltd 半導体不揮発記憶回路

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