JPH09292628A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09292628A
JPH09292628A JP10542096A JP10542096A JPH09292628A JP H09292628 A JPH09292628 A JP H09292628A JP 10542096 A JP10542096 A JP 10542096A JP 10542096 A JP10542096 A JP 10542096A JP H09292628 A JPH09292628 A JP H09292628A
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JP
Japan
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liquid crystal
wiring
film
display device
crystal display
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JP10542096A
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English (en)
Inventor
Ken Kanamori
謙 金森
Naoyuki Shimada
尚幸 島田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフィルター基板の遮光膜を形成するに
は、遮光膜の積層およびパターニング等の工程が必要で
あり、コストアップの要因の一つとなっている。また、
単純に遮光膜をなくしただけでは、異なる色版の隙間か
らアクティブマトリクス基板側のソース配線の表面が見
え、これが光を反射し、結果としてディスプレイの反射
率を高めてしまうという問題点がある。 【解決手段】 ソース、ゲート配線、TFT素子が設け
られ、画素電極24とソース配線22、ゲート配線が層
間絶縁膜25を介して重るように形成されたアクティブ
マトリクス基板3と、カラーフィルター基板5と液晶6
0からなる液晶表示装置1において、異なる色層51、
52の画素電極24の境界部に、ソース配線22の上層
に、チッ化タンタルから成り、遮光膜となるソース配線
上層膜23を形成し、配線の上層を黒色化する。カラー
フィルター基板5に遮光膜はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス状に配
列された画素電極にスイッチング素子を介して駆動信号
を印加することにより、表示を行う液晶表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、高コントラストの表示
が可能であるため、コンピューターの表示画面、携帯用
TV、プロジェクターのライトバルブ等の幅広い用途に
使用され、より一層の品質の向上、用途の拡大が期待さ
れるデバイスである。
【0003】画素電極を選択駆動するスイッチング素子
として、TFT素子、MIM素子、MOSトランジスタ
素子、ダイオード等が一般に用いられている。画素電極
とその画素電極に対向する対向電極間に印加される電圧
をスイッチングすることにより、その間に表示媒体とし
て液晶、EL発光層、プラズマ発光体など介在させ、そ
の表示媒体の光学的変調が表示パターンとして視認され
る。
【0004】競合する他のディスプレイを抑え、液晶表
示装置の市場をさらに拡大するための課題の一つとし
て、低消費電力化が挙げられる。これを解決する具体的
な方法として、表示装置の開口率(光が透過するエリア
の表示面に対する比)の向上がある。開口率を上げる
と、透過率が増加することになり、同じ明るさであれ
ば、バックライトの輝度を落とすことができる。すなわ
ち、低消費電力化が実現できる。
【0005】この開口率向上の手段として、例えば、特
開平4−307521号公報に開示されているような
『Pixel on Passivation構造(以
下、POP構造と称する)』の技術がある。これによ
り、ソース配線、ゲート配線上に画素電極を重合せるこ
とができるため、開口部を大きく取ることができる。
【0006】以下に、そのPOP構造の構成を説明す
る。図7(a)は、アクティブマトリクス基板3の平面
図であり、図7(b)は、ソース配線22のA−A断面
における断面図である。図7(a)において、アクティ
ブマトリクス基板3には、複数の画素電極24がマトリ
クス状に設けられており、これらの画素電極24の周囲
を通り互いに直交差するように、走査配線としてのゲー
ト配線21、信号配線としてのソース配線22が設けら
れている。これらのゲート配線21とソース配線22は
その一部が、図7(b)に示すように層間絶縁膜25を
介して、画素電極24の外周部分と重なっている。画素
電極24にはスイッチング素子が接続されている。簡略
のためスイッチング素子は図示していない。
【0007】さらに、ソース配線22のA−A断面にお
ける断面図である図7(b)を用いて説明する。アクテ
ィブマトリクス基板3の基板10にゲート絶縁膜41、
ソース配線22を形成する。次に、ソース配線22の上
から層間絶縁膜25を形成し、その上にソース配線22
の一部を重合せて画素電極24を形成する。
【0008】図7(a)に示すように、ゲート配線21
とソース配線22で囲まれた領域である開口部は、ゲー
ト配線21、ソース配線22の配線の幅に依存するのみ
で、従来の課題であった配線と画素電極24のクリアラ
ンスによる開口率低下は解消される。このようにPOP
構造にすることより、開口部を大きく取ることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようする課題】カラー表示を実現するた
めには、対向基板上に、カラーフィルターを形成する構
成が一般的である。図9に、遮光膜50のあるカラーフ
ィルター基板5の平面図および断面図を示す。図8に、
遮光膜50のあるカラーフィルター基板5を用いた液晶
表示装置の断面図を示す。一般的にソース配線22およ
びゲート配線等の配線は金属で作られるため、表面は光
沢をもっている。即ち、可視光に対して反射率が高い。
【0010】図8に示すように、遮光膜50は混色や光
漏れを防ぐために形成している。その遮光膜50を形成
するには、遮光膜50の積層およびパターニング等の工
程が必要であり、コストアップの要因の一つとなってい
る。
【0011】単純に遮光膜50をなくしただけでは、色
層51、52の隙間からアクティブマトリクス基板3側
のソース配線22の表面が見え、これが光を反射し、結
果としてディスプレイの反射率を高めてしまう。
【0012】本発明の目的は、このPOP構造を利用し
て、カラーフィルター基板側の遮光膜を省略した液晶表
示装置を作ることにある。遮光膜を削減することによ
り、カラーフィルター基板の工程短縮ならびにコストダ
ウンを達成することができる。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明は、走査配線と
信号配線の交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、
画素電極と走査電極および信号配線が絶縁膜を介して重
なるように形成されたアクティブマトリクス基板と、カ
ラーフィルターが形成された対向基板とが液晶層を挟ん
で対向配置された液晶表示装置において、色層の異なる
画素電極の境界部に位置する走査配線もしくは信号配線
の配線の上に、チッ化タンタルから成る膜が形成されて
いるを特徴とする。
【0014】また、本発明は、走査配線と信号配線の交
差部近傍にスイッチング素子が設けられ、画素電極と走
査電極および信号配線が絶縁膜を介して重なるように形
成されたアクティブマトリクス基板と、カラーフィルタ
ーが形成された対向基板とが液晶層を挟んで対向配置さ
れた液晶表示装置において、色層の異なる画素電極の境
界部に位置する走査配線もしくは信号配線の配線が、チ
ッ化タンタルから成る膜で形成されていることを特徴と
する。
【0015】また、本発明のチッ化タンタルから成る膜
は、TaとNとの原子組成比が0.5から1.5である
ことを特徴とする。
【0016】以下、本発明の作用を説明する。以上のよ
うに本発明によれば、チッ化タンタル膜をソース配線、
ゲート配線等の上層に形成し、ディスプレイの遮光膜と
して用いることにより、その配線は黒く見え、反射率が
低くなる。又、チッ化タンタル膜を低反射材として使用
する。上記のような構成により、反射率の低いディスプ
レイを提供することができる。
【0017】また、チッ化タンタル膜でソース配線、ゲ
ート配線等を形成し、配線としても使用でき、さらにデ
ィスプレイの遮光膜として用いることにより、その配線
は黒く見え、反射率が低くなる。上記のような構成によ
り、反射率の低いディスプレイを提供することができ
る。
【0018】また、遮光膜の積層およびパターニングの
手間が省けるため、その分コストダウンが達成できる。
【0019】また、TaとNとの原子組成比の範囲が
0.5〜1.5であれば、低反射材として、液晶表示装
置の遮光膜に用いることができ、反射率の低いディスプ
レイが提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)アクティブ素子にアモルファスSi−T
FTを用いる場合の実施の形態を図1、図2、図3を用
いて説明する。
【0021】図1は液晶表示装置1のソース配線22で
の断面図であり、図2はアクティブマトリクス基板3の
構造を示す図であり、図3はその液晶表示装置1の対向
基板であるカラーフィルター基板5の構造を示す図であ
る。
【0022】図1、図2において、ガラス基板などの透
明絶縁性基板10上に、ゲート電極30および走査配線
としてのゲート配線21を形成する。
【0023】次に、SiNx、SiO2 、Ta25
どからなるゲート絶縁膜41、半導体膜(i−Si、図
示せず)、SiNxなどよりなるチャネル保護膜(図示
せず)を形成する。
【0024】次に、ソース電極31、ドレイン電極3
2、半導体層とのコンタクト層となるn+Si層を順次
成膜して形成する。また、ゲート電極形成時に付加容量
配線27を形成してもよい。
【0025】さらに、信号配線としてのソース配線2
2、ソース電極31、ドレイン電極32を、スパッタ法
により金属膜を順次成膜する。
【0026】実施形態1は、カラーフィルター基板5に
遮光膜を設けずに、アクティブマトリクス基板3のソー
ス配線22の上層を黒色化することである。次に、その
製造方法を説明する。
【0027】実施形態1では、反応性スパッタリング装
置を使用した。ソース配線22の材料として、Taを用
いた。Ar流量を60sccmの条件で、ソース配線2
2となるTaを0.2μmから0.3μm積層する。
【0028】続いて、Ar流量を20sccm、N2
量を140sccmの条件で、ソース配線22の上層に
ソース配線上層膜23となるチッ化タンタル膜を0.0
2μmから0.1μm積層する。上記のように作成した
ソース配線上層膜23は、TaとNから構成される。
【0029】ここで、N2 流量は60sccm以上であ
れば、反射率が低く、実用に適する黒色の遮光膜である
ソース配線上層膜23を得ることができる。
【0030】ソース配線上層膜23のTaとNとの原子
組成比は、0.5から1.5の範囲であることが望まし
い。この範囲であれば、TFTプロセスに適用でき、遮
光膜として用いることができる。実施形態1では、Ta
とNとの原子組成比がほぼ1の割合で形成している。
【0031】続いて、ドライエッチング法を用いて、T
aであるソース配線22と、チッ化タンタル膜であるソ
ース配線上層膜23を同時にパターニングした。チッ化
タンタル膜であるソース配線上層膜23は導電性である
ので、配線の一部も兼ねている。 その上に、層間絶縁
膜25として感光性のアクリル樹脂をスピン塗布法によ
り、例えば3μmの膜厚で形成する。この感光性のアク
リル樹脂を、所望のパターンに従って露光し、アルカリ
性の溶液によって現像処理する。これにより露光された
部分のみがアルカリ性の溶液によってエッチングされ、
層間絶縁膜25を貫通するコンタクトホール26などが
形成される。このときの保護膜パターンはTFTのドレ
イン電極32上にコンタクトホールを形成するものであ
る。次に、層間絶縁膜25である樹脂をベークし硬化す
る。
【0032】画素電極24となる透明導電膜(実施形態
では、ITO)を、層間絶縁膜25の上からスパッタリ
ング法で形成し、パターニングする。POP構造とする
ため、画素電極24は層間絶縁膜25を介して、ゲート
配線21およびソース配線上層膜23にその縁部を重ね
合せた構成とする。また、コンタクトホール26を介し
て画素電極24は、TFTのドレイン電極32と電気的
に接続されている。続いて、配向膜(図示せず)を形成
し、ラビング法で配向処理を行う。このようにして、ア
クティブマトリクス基板3を作製する。
【0033】一方、対向基板であるカラーフィルター基
板5の製造方法を説明する。図3に示すように、ガラス
基板などの透明絶縁性基板10上に、色層51、52、
53を順に積層して、パターニングして形成する。続い
て、対向電極(図示せず)となるITOを表面にスパッ
タリング法で作成し、所定の形状にパターニングする。
続いて配向膜(図示せず)を形成し、ラビング法で配向
処理を行う。
【0034】その後、図1に示すように、アクティブマ
トリクス基板3とカラーフィルター基板5を貼合せ、そ
の基板間に液晶60を封入し、液晶表示装置1を作製す
る。
【0035】本発明の効果を、本発明の構成である図1
と従来例の構成である図8を用いて比較する。従来例で
は、カラーフィルター基板として、図9の構造を持つカ
ラーフィルター基板5を用いた。液晶表示装置の利用者
に対して、遮光膜50で反射光を防ぎ、表示の視認性を
あげている。
【0036】一方、本発明では、カラーフィルター基板
5側に遮光膜50がない代わりに、ソース配線上層膜2
3を設け、これにより、反射率を低下させ、表示の視認
性を向上している。
【0037】両者の反射率を、入射光の波長によってグ
ラフ化したものが図5および図6である。
【0038】実際に本発明の構造である遮光膜なし液晶
表示装置を試作して、パネルとしての反射率を測定した
ところ、偏光板無しで6%であった。現在、低反射用遮
光膜材として一般的に用いられている酸化クロムを使用
したカラーフィルターの場合、パネルの反射率は6%で
ある。
【0039】可視光全域において、本発明の液晶表示装
置の反射率は、従来例に比べて遜色のない値を示してい
ることがわかる。
【0040】実施形態1では、Taからなるソース配線
22の上層にチッ化タンタル膜からなるソース配線上層
膜23を形成する構造を説明したが、原理的には、カラ
ーフィルター基板5側の色層51、52、53の隙間に
対応するアクティブマトリクス基板3側にチッ化タンタ
ル膜を設ける構造とすることが、本発明の本質である。
【0041】したがって、ゲート配線上で色層を切替え
る場合は、必然的にゲート配線の上層にチッ化タンタル
膜を形成すればよい。
【0042】また、ソース配線22、ゲート配線等の配
線はTa以外の金属、例えば、Al、Mo、W、Crな
どの金属膜で形成してもよい。
【0043】また、アクティブマトリクス基板側を表示
面とする場合、表示面の方から、TaN、Taを順次積
層してやれば、同等の効果が得られる。
【0044】(実施形態2)実施形態1では、ソース配
線を2層にした構造について説明したが、実施形態2で
は、ソース配線の配線全体をチッ化タンタル膜で構成し
た実施形態について説明する。
【0045】図4は、液晶表示装置1のソース配線44
での断面図である。ソース配線44以外の構成は実施形
態1と同様であるので、アクティブマトリクス基板3の
構造も図2とし、カラーフィルター基板5の構造も図3
とする。アクティブ素子にアモルファスSi−TFTを
用いた。
【0046】図4、図2において、ガラス基板などの透
明絶縁性基板10上に、ゲート電極30および走査配線
としてのゲート配線21を形成する。
【0047】次に、SiNx、SiO2 、Ta25
どからなるゲート絶縁膜41、半導体膜(i−Si、図
示せず)、SiNxなどよりなるチャネル保護膜(図示
せず)を形成する。
【0048】次に、ソース電極31、ドレイン電極3
2、半導体層とのコンタクト層となるn+Si層を順次
成膜して形成する。また、ゲート電極形成時に付加容量
配線27を形成してもよい。
【0049】さらに、配線としてのソース配線44、ソ
ース電極31、ドレイン電極32を、スパッタ法により
金属膜を順次成膜する。
【0050】実施形態2は、カラーフィルター基板5に
遮光膜を設けずに、アクティブマトリクス基板3の配線
全体を黒色化することである。以下に、その製造方法を
説明する。
【0051】実施形態2では、反応性スパッタリング装
置を使用した。ソース配線44の材料として、TaNを
用いた。Ar流量を20sccm、N2 流量を140s
ccmの条件で、ソース配線44となるチッ化タンタル
膜を0.2μmから0.4μm形成する。上記のように
作成したソース配線44は、TaとNから構成される。
【0052】ここで、N2 流量は60sccm以上であ
れば、反射率が低く、実用に適する黒色の遮光膜である
ソース配線44を得ることができる。
【0053】ソース配線44のTaとNとの原子組成比
は、0.5から1.5の範囲であることが望ましい。こ
の範囲であれば、TFTプロセスに適用でき、遮光膜と
して用いることができる。実施形態2では、TaとNと
の原子組成比がほぼ1の割合で形成している。
【0054】続いて、ドライエッチング法を用いて、チ
ッ化タンタル膜であるソース配線44をパターニングし
た。チッ化タンタル膜であるソース配線44は導電性で
あるので、配線も兼ねている。
【0055】その上に、層間絶縁膜25として感光性の
アクリル樹脂をスピン塗布法により、例えば3μmの膜
厚で形成する。この感光性のアクリル樹脂を、所望のパ
ターンに従って露光し、アルカリ性の溶液によって現像
処理する。これにより露光された部分のみがアルカリ性
の溶液によってエッチングされ、層間絶縁膜25を貫通
するコンタクトホール26などが形成される。このとき
の保護膜パターンはTFTのドレイン電極32上にコン
タクトホールを形成するものである。次に、層間絶縁膜
25である樹脂をベークし硬化する。
【0056】画素電極24となる透明導電膜(実施形態
では、ITO)を、層間絶縁膜25の上からスパッタリ
ング法で形成し、パターニングする。POP構造とする
ため、画素電極24は、層間絶縁膜25を介して、ゲー
ト配線21およびソース配線44にその縁部を重ね合せ
た構成とする。また、コンタクトホール26を介して画
素電極24は、TFTのドレイン電極32と電気的に接
続されている。続いて、配向膜(図示せず)を形成し、
ラビング法で配向処理を行う。このようにして、アクテ
ィブマトリクス基板3を作製する。
【0057】一方、対向基板であるカラーフィルター基
板5の製造方法を説明する。図3に示すように、ガラス
基板などの透明絶縁性基板10上に、色層51、52、
53を順に積層して、パターニングして形成する。続い
て、対向電極(図示せず)となるITOを表面にスパッ
タリング法で作成し、所定の形状にパターニングする。
続いて配向膜(図示せず)を形成し、ラビング法で配向
処理を行う。
【0058】その後、図4に示すように、アクティブマ
トリクス基板3とカラーフィルター基板5を貼合せ、そ
の基板間に液晶60を封入し、液晶表示装置1を作製す
る。
【0059】本発明の効果を、本発明の構成である図4
と従来例の構成である図8を用いて比較する。従来例で
は、カラーフィルター基板5側として、図9の構造を持
つカラーフィルター基板を用いた。液晶表示装置の利用
者に対して、遮光膜50で反射光を防ぎ、表示の視認性
をあげている。
【0060】一方、本発明では、カラーフィルター基板
5側に遮光膜50がない代わりに、ソース配線44を設
け、これにより、反射率を低下させ表示の視認性を向上
している。
【0061】両者の反射率を、入射光の波長によってグ
ラフ化したものが図5および図6である。
【0062】実際に本構造である遮光膜なし液晶表示装
置を試作して、パネルとしての反射率を測定したとこ
ろ、偏光板無しで6%であった。現在、低反射用遮光膜
材として一般的に用いられている酸化クロムを使用した
カラーフィルターの場合、パネルの反射率は6%であ
る。
【0063】可視光全域において、本発明の液晶表示装
置の反射率は、従来例に比べて遜色のない値を示してい
ることがわかる。
【0064】実施形態2では、ソース配線44をチッ化
タンタルからなる膜で形成する構造を説明したが、原理
的には、カラーフィルター基板5側の色層51、52、
53の隙間に対応するアクティブマトリクス基板3側に
チッ化タンタル膜を設ける構造とすることが、本発明の
本質である。
【0065】したがって、ゲート配線上で色層を切替え
る場合は、必然的にゲート配線をチッ化タンタル膜で形
成すればよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アクティ
ブマトリクス基板にチッ化タンタル膜をソース配線、ゲ
ート配線等の上層に形成し、ディスプレイの遮光膜とし
て用いることにより、その配線は黒く見え、反射率が低
くなる。チッ化タンタル膜を低反射材として使用する。
上記のような構成により、反射率の低いディスプレイを
提供することができる。
【0067】また、チッ化タンタル膜でソース配線、ゲ
ート配線等を形成し、配線としても使用でき、さらにデ
ィスプレイの遮光膜として用いることにより、その配線
は黒く見え、反射率が低くなる。上記のような構成によ
り、反射率の低いディスプレイを提供することができ
る。
【0068】また、遮光膜の積層およびパターニングの
手間が省けるため、その分コストダウンが達成できる。
【0069】また、TaとNとの原子組成比の範囲が
0.5〜1.5であれば、低反射材として、液晶表示装
置の遮光膜に用いることができ、反射率の低いディスプ
レイが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の液晶表示装置1の断面図である。
【図2】本発明のアクティブマトリクス基板3の構成を
示す図である。
【図3】実施形態1、2のカラーフィルター基板5の平
面図および断面図である。
【図4】実施形態2の液晶表示装置1の断面図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の反射率の波長依存性を
示すグラフである。
【図6】従来の液晶表示装置の反射率の波長依存性を示
すグラフである。。
【図7】POP構造のアクティブマトリクス基板の平面
図および断面図である。
【図8】従来の液晶表示装置の断面図である。
【図9】従来のカラーフィルター基板の平面図および断
面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 3 アクティブマトリクス基板 5 カラーフィルター基板 10 基板 21 ゲート配線 22 44 ソース配線 23 ソース配線上層膜 24 画素電極 25 層間絶縁膜 26 コンタクトホール 27 付加容量配線 30 ゲート電極 31 ソース電極 32 ドレイン電極 41 ゲート絶縁膜 50 遮光膜 51 52 53 色層 60 液晶

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査配線と信号配線の交差部近傍にスイ
    ッチング素子が設けられ、画素電極と走査電極および信
    号配線が絶縁膜を介して重なるように形成されたアクテ
    ィブマトリクス基板と、カラーフィルターが形成された
    対向基板とが液晶層を挟んで対向配置された液晶表示装
    置において、 色層の異なる画素電極の境界部に位置する走査配線もし
    くは信号配線の配線の上に、チッ化タンタルから成る膜
    が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 走査配線と信号配線の交差部近傍にスイ
    ッチング素子が設けられ、画素電極と走査電極および信
    号配線が絶縁膜を介して重なるように形成されたアクテ
    ィブマトリクス基板と、カラーフィルターが形成された
    対向基板とが液晶層を挟んで対向配置された液晶表示装
    置において、 色層の異なる画素電極の境界部に位置する走査配線もし
    くは信号配線の配線が、チッ化タンタルから成る膜で形
    成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 チッ化タンタルから成る膜は、TaとN
    との原子組成比が0.5から1.5であることを特徴と
    する請求項1および2記載の液晶表示装置。
JP10542096A 1996-04-25 1996-04-25 液晶表示装置 Pending JPH09292628A (ja)

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JP10542096A JPH09292628A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 液晶表示装置

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JP10542096A JPH09292628A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 液晶表示装置

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JPH09292628A true JPH09292628A (ja) 1997-11-11

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JP10542096A Pending JPH09292628A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 液晶表示装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000020864A (ko) * 1998-09-24 2000-04-15 윤종용 액정표시장치 패널 구조
US6552764B2 (en) 1998-07-28 2003-04-22 Sharp Kabushiki Kaisha Reflective LCD whose color filter pattern extends outside display region and whose seal overlaps color filter

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