JPH09292563A - ズームレンズカメラ及びその制御方法 - Google Patents

ズームレンズカメラ及びその制御方法

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JPH09292563A
JPH09292563A JP8149123A JP14912396A JPH09292563A JP H09292563 A JPH09292563 A JP H09292563A JP 8149123 A JP8149123 A JP 8149123A JP 14912396 A JP14912396 A JP 14912396A JP H09292563 A JPH09292563 A JP H09292563A
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JP
Japan
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lens group
lens
zoom
group
moving
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JP8149123A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Hiroshi Nomura
博 野村
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ位置の制御の自由度が高く、その制御
が容易なズームレンズカメラ及びその制御方法を得る。 【構成】 可動の前後群を有するレンズ系;前群と後群
を一体に移動させる全体移動手段;後群と前群を相対的
に移動させ、前後群の間隔を変化させる相対移動手段;
レンズ系による焦点距離を設定するズーム操作手段;及
び、合焦動作を開始させるフォーカス操作手段;を有す
るズームレンズカメラであって、ズーム操作手段によっ
て設定される少なくとも一部の焦点距離域において、フ
ォーカス操作手段を操作したとき、全体移動手段と相対
移動手段の双方を動作させて被写体に合焦させることを
特徴とするズームレンズカメラの制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズカメラ及びその制
御方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ズームレンズのズームと
いう言葉の意味は、古来、焦点位置を移動させることな
く焦点距離を変化させることとして定義されている。こ
のため従来のズームレンズは、一眼レフカメラであろう
とコンパクトカメラであろうと、焦点距離を変化させる
ズーム操作手段を動作させると、複数のレンズ群を所定
の位置関係で移動させていた。フォーカスレンズ群は通
常無限遠撮影位置にあり、フォーカス操作手段を動作さ
せると、シャッタが開く前にフォーカスレンズ群が被写
体合焦位置に移動する。
【0003】しかしながら、ズームコンパクトカメラ
は、ズーム撮影光学系の像とは別のズームファインダ光
学系の像を観察するカメラであるから、焦点距離を設定
するズーム操作手段が操作されたとき、常に特定被写体
距離(通常無限遠)の被写体に合焦している位置にズー
ム撮影レンズが移動していることが必要な訳ではない。
ところが、従来のズームコンパクトカメラでは、ズーミ
ング操作で複数のレンズ群を所定のズーム軌跡上に移動
させ、シャッタレリーズ時に複数のレンズ群のうちのフ
ォーカシングレンズを合焦位置に移動させている。つま
りズームとフォーカスの移動手段とその操作とを完全に
分離させているため、ズーム軌跡を得るための非線形形
状のカムを不可欠とした。非線形のカムは、その形状を
正確に加工するのが困難であり、また、ズームレンズ系
毎に個別のカム形状を必要とするため、金型の製造コス
トに多くを要した。また、従来のカム機構を用いたズー
ムレンズでは、フォーカスレンズ群は、環状のシャッタ
ブロックの中心部に支持されていて、ズーミング時には
このシャッタブロックをカム軌跡によって移動させ、シ
ャッタレリーズ時には被写体距離情報に応じてシャッタ
ブロックに対してフォーカスレンズ群を移動させてい
る。フォーカスレンズ群の繰出機構(合焦機構)だけで
なくシャッタブレードの開閉機構(露出機構)も有する
従来のシャッタブロックは、環状をなす大型の部品であ
り、このためレンズ鏡筒の径方向の小型化の妨げになっ
ていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、ズーミングのためのカム機構
が不要で、設定焦点距離情報と被写体距離情報のデジタ
ルデータだけでレンズ位置の制御できる新しいズームレ
ンズ及びその制御方法を得ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、コンパクトカメラにおけるズ
ーミングの概念は、単にズーム操作手段によって焦点距
離を設定する動作であって、前後のレンズ群の空気間隔
やフォーカスレンズの位置は、最終的にフォーカス操作
手段が操作されたとき、シャッタが開く前に、設定焦点
距離と被写体距離に応じた正しい位置にあればよいとの
知見に基づいてなされたものである。
【0006】本発明のズームレンズカメラは、少なくと
も物体側に位置する可動の前群レンズと像面側に位置す
る可動の後群レンズとを有するレンズ系;前群レンズと
後群レンズを一体に移動させる全体移動手段;後群レン
ズと前群レンズを相対的に移動させ、前群レンズと後群
レンズの間隔を変化させる相対移動手段;レンズ系によ
る焦点距離を設定するズーム操作手段;このズーム操作
手段による設定焦点距離に応じてファインダ視野を変化
させるズームファインダ;合焦動作を開始させるフォー
カス操作手段;及びズーム操作手段によって設定される
少なくとも一部の焦点距離域において、フォーカス操作
手段を操作したとき、全体移動手段と相対移動手段の双
方を動作させて被写体に合焦させる制御手段;を有する
ことを特徴としている。
【0007】本発明のズームレンズカメラは、別の態様
によると、少なくとも物体側に位置する可動の前群レン
ズと像面側に位置する可動の後群レンズとを有するレン
ズ系;前群レンズと後群レンズを一体に移動させる全体
移動手段;後群レンズと前群レンズを相対的に移動さ
せ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる相対移
動手段;レンズ系による焦点距離を設定するズーム操作
手段;このズーム操作手段による設定焦点距離に応じて
ファインダ視野を変化させるズームファインダ;ズーム
操作手段を操作したとき、少なくとも全体移動手段を動
作させて前群レンズと後群レンズを上記レンズ系による
焦点位置が光軸方向に変動するように移動させるズーム
制御手段;及びズーム操作手段によって設定された少な
くとも一部の焦点距離で、全体移動手段と相対移動手段
の双方を動作させて被写体に合焦させるフォーカス制御
手段;を有することを特徴としている。
【0008】本発明のズームレンズカメラは、さらに別
の態様によると、物体側に位置する正の前群レンズと像
面側に位置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レン
ズを一体に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群
レンズに対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レ
ンズの間隔を変化させる後群相対移動手段;前後のレン
ズによる焦点距離を設定するズーム操作手段;このズー
ム操作手段による設定焦点距離に応じてファインダ視野
を変化させるズームファインダ;合焦動作を開始させる
フォーカス操作手段;及びズーム操作手段によって設定
される少なくとも一部の焦点距離域において、フォーカ
ス操作手段を操作したとき、全体移動手段と相対移動手
段の双方を動作させて被写体に合焦させる制御手段;を
有することを特徴としている。
【0009】本発明のズームレンズカメラは、さらに、
物体側に位置する正の前群レンズと像面側に位置する負
の後群レンズ;前群レンズと後群レンズを一体に移動さ
せる全体移動手段;後群レンズを前群レンズに対して相
対的に移動させ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化
させる後群相対移動手段;前後のレンズによる焦点距離
を設定するズーム操作手段;このズーム操作手段による
設定焦点距離に応じてファインダ視野を変化させるズー
ムファインダ;ズーム操作手段を操作したとき、少なく
とも全体移動手段を動作させて前群レンズと後群レンズ
を該前後のレンズ群による焦点位置が光軸方向に変動す
るように移動させるズーム制御手段;及びズーム操作手
段によって設定された少なくとも一部の焦点距離で、上
記全体移動手段と後群相対移動手段の双方を動作させて
被写体に合焦させるフォーカス制御手段;を有すること
を特徴としている。
【0010】本発明は、方法の表現によると、少なくと
も物体側に位置する可動の前群レンズと像面側に位置す
る可動の後群レンズとを有するレンズ系;前群レンズと
後群レンズを一体に移動させる全体移動手段;後群レン
ズと前群レンズを相対的に移動させ、前群レンズと後群
レンズの間隔を変化させる相対移動手段;レンズ系によ
る焦点距離を設定するズーム操作手段;及び、合焦動作
を開始させるフォーカス操作手段;を有し、ズーム操作
手段によって設定される少なくとも一部の焦点距離域に
おいて、フォーカス操作手段を操作したとき、全体移動
手段と相対移動手段の双方を動作させて被写体に合焦さ
せることを特徴としている。レンズ系は、可動の前後群
の前方または後方に固定レンズが存在するタイプも用い
ることができる。可動の前後群は、物体側から正負、負
正のいずれのタイプも用いることができる。
【0011】このように、フォーカス操作手段を操作し
たとき、全体移動手段と相対移動手段の双方を動作させ
て合焦させると、レンズ位置の制御に自由度が生れ、フ
ォーカシングの移動量を少なくしたり、フォーカシング
の移動量の情報量を少なくすることができるので、その
制御が容易になる。また、機械的にも、バックラッシュ
対策が容易で各レンズ群の位置精度が出し易く、かつ、
レンズを収納したときのカメラの小型化にも有利であ
る。
【0012】例えば、フォーカス操作手段を操作したと
きの全体移動手段と相対移動手段のそれぞれの移動量
は、ズーム操作手段によって与えられる焦点距離情報の
みによる移動量と、被写体距離情報のみによる移動量と
の合成情報によって与えることができる。
【0013】ズーム操作手段が操作されたときの前後の
レンズ群の移動態様としては、例えば、全体移動手段だ
けを動作させ、あるいは全体移動手段と相対移動手段の
双方を動作させることができる。いずれにしても、フォ
ーカス操作手段が操作されるときには、全体移動手段と
相対移動手段の双方がさらに動作される。
【0014】本発明方法は、別の表現によると、少なく
とも物体側に位置する可動の前群レンズと像面側に位置
する可動の後群レンズを有するレンズ系;前群レンズと
後群レンズを一体に移動させる全体移動手段;後群レン
ズと前群レンズを相対的に移動させ、前群レンズと後群
レンズの間隔を変化させる相対移動手段;レンズ系によ
る焦点距離を設定するズーム操作手段;及び、合焦動作
を開始させるフォーカス操作手段;を有し、ズーム操作
手段を操作したとき、少なくとも全体移動手段を動作さ
せて前群レンズと後群レンズを、該前後群レンズを含む
レンズ系による焦点位置が光軸方向に変動するように移
動させ、フォーカス操作手段を操作したとき、少なくと
も一部の焦点距離で、全体移動手段と相対移動手段の双
方を動作させて被写体に合焦させることを特徴としてい
る。
【0015】フォーカス操作手段としては、合焦の後シ
ャッタをレリーズするレリーズスイッチを用いることが
最も実際的であるが、レリーズ手段とは別にフォーカス
操作手段を設けることもできる。
【0016】さらに本発明方法は、より具体的な態様に
よると、物体側に位置する正の前群レンズと像面側に位
置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レンズを一体
に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群レンズに
対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レンズの間
隔を変化させる後群相対移動手段;前後群レンズによる
焦点距離を設定するズーム操作手段;及び、合焦動作を
開始させるフォーカス操作手段;を有し、ズーム操作手
段によって設定される少なくとも一部の焦点距離域にお
いて、合焦手段を操作したとき、全体移動手段と後群相
対移動手段の双方を動作させて被写体に合焦させること
を特徴としている。
【0017】あるいは本発明方法は、物体側に位置する
正の前群レンズと像面側に位置する負の後群レンズ;前
群レンズと後群レンズを一体に移動させる全体移動手
段;後群レンズを前群レンズに対して相対的に移動さ
せ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる後群相
対移動手段;前後群レンズによる焦点距離を設定するズ
ーム操作手段;及び、合焦動作を開始させるフォーカス
操作手段;を有し、ズーム操作手段を操作したとき、少
なくとも全体移動手段を動作させて前群レンズと後群レ
ンズを、該前後のレンズ群による焦点位置が光軸方向に
変動するように移動させ、フォーカス操作手段を操作し
たとき、少なくとも一部の焦点距離で、全体移動手段と
後群相対移動手段の双方を動作させて被写体に合焦させ
ることを特徴としている。
【0018】前群レンズを正、後群レンズを負とする
と、全長の小型化に有利であり、特にコンパクトカメラ
用ズームレンズに適している。この物体側から正負のタ
イプの純正ズーミング軌跡は、短焦点距離端から長焦点
距離端にズーミングするとき、前後群間隔が減少しなが
ら両群とも物体側へ移動する。従って前群レンズの方が
後群レンズより移動量が少なく、また正レンズは負レン
ズより小径にできるので、前群レンズを基準として後群
レンズを相対的に移動させる構成とすることにより、小
型化が図れ、機構的にも簡単になる。また相対移動手段
で移動させるレンズ群を後群レンズとすることにより、
機械的な強度に優れたレンズ鏡筒が得やすい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。ズームレンズは、図1に示すように、正の前群レ
ンズL1と、負の後群レンズL2とからなる。レンズ鏡
筒の固定環11の外周には、駆動リング12が回転自在
に支持され、内周には、前群レンズL1を支持した前群
支持リング13と後群レンズL2を支持した後群支持リ
ング14が嵌まっている。固定環11には光軸と平行な
直進案内溝11aが形成されており、前群支持リング1
3に固定した半径方向ピン15は、この直進案内溝11
aを貫通して、駆動リング12の内面に形成したリード
溝12aに嵌まっている。駆動リング12の外周には、
ギヤ17が固定されており、このギヤ17は全体移動モ
ータ18のギヤ19と噛み合っている。
【0020】固定環11には、別の後群用の直進案内溝
11bが形成されており、この直進案内溝11bに、後
群支持リング14に固定した半径方向ピン20が嵌まっ
ている。前群支持リング13には、後群移動モータ21
とこれによって回転駆動される駆動ねじ軸22とが備え
られており、駆動ねじ軸22は、前群支持リング13に
設けた回転しないナット部材23と係合している。
【0021】以上の機械構成によると、全体移動モータ
18を介して駆動リング12を回転駆動すると、リード
溝12aと直進案内溝11aの関係に従って、前群支持
リング13(前群レンズL1)が光軸方向に移動する。
後群支持リング14(後群レンズL2)は、後群移動モ
ータ21との駆動ねじ軸22とナット部材23に従っ
て、前群支持リング13に載っているので、前群支持リ
ング13と一体に移動する。すなわち、全体移動モータ
18はレンズ群全体を移動させるモータである。一方、
後群移動モータ21を介して駆動ねじ軸22を回転駆動
すると、前群支持リング13(前群レンズL1)に対し
て後群支持リング14(後群レンズL2)が相対的に移
動する。つまり後群移動モータ21は、後群レンズL2
と前群レンズL1の間隔を変化させるモータである。全
体移動モータ18と後群移動モータ21はそれぞれ、そ
れぞれのモータ制御手段25、26を介して駆動制御さ
れる。全体移動モータ18はまた、ズームファインダ2
7に接続されており、全体移動モータ18が駆動される
と、ファインダ視野が大小に変化する。
【0022】カメラ本体は、ズーム操作(制御)手段3
1とフォーカス操作(制御)手段32とを有する制御手
段30、測距手段33、及び測光手段34を備えてい
る。ズーム操作手段31は、前群レンズL1と後群レン
ズL2からなるズームレンズにズーミング指令、すなわ
ちワイド側からテレ側への移動指令、及びテレ側からワ
イド側への移動指令を与えるもので、例えばモーメンタ
リのスイッチから構成される。フォーカス操作手段32
は、通常レリーズボタンから構成されるもので、その一
段押しで測距手段33への測距指令と測光手段34への
測光指令を与え、二段押しで合焦動作を開始し、合焦後
シャッタ制御手段35を介して、前群支持リング13に
搭載されているシャッタ36を動作させる。一段押しで
合焦動作を開始させることもできる。シャッタ36は、
測光手段34からの測光出力を受けて、そのシャッタブ
レード36aを所定時間開放する。
【0023】上記構成のズームレンズカメラは、ズーム
操作手段31が操作されたとき、少なくともモータ制御
手段25を介して全体移動モータ18を動作させて前群
レンズL1と後群レンズL2を一体に移動させる。モー
タ制御手段26を介して後群移動モータ21を同時に動
作させてもよいが、重要な点は、このズーム操作手段3
1による前群レンズL1と後群レンズL2の移動は、焦
点位置が移動しないという従来のズーミングの概念では
行なわないということである。つまり、ズーム操作手段
31が操作されたとき、 全体移動モータ18のみを動作させて、前群レンズL
1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させること
なく前後に移動させる態様、及び、 全体移動モータ18と後群移動モータ21の双方を動
作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空
気間隔を変化させながら移動させる態様、とが可能であ
る。の態様においては当然特定の被写体に常時ピント
が合うことはあり得ないが、撮影光学系の像を観察する
訳ではないコンパクトカメラでは、シャッタレリーズ時
にピントが合えばよいから全く問題がない。の態様に
おいても、焦点位置の移動を許容しつつ、前群レンズL
1と後群レンズL2を移動させ、シャッタレリーズ時に
全体移動モータ18と後群移動モータ21の双方を動作
させてピントを合わせる。一方、ズーム操作手段31を
介して全体移動モータ18が駆動されると、ズームファ
インダ27が駆動され、設定焦点距離に応じて、ファイ
ンダ視野が大小に変化する。つまり、設定焦点距離が短
焦点距離から長焦点距離に変化するにつれて、ファイン
ダ視野(角)が大(広)から小(狭)に変化する。この
ファインダ視野は勿論撮影画面サイズに対応する。この
ようなズームファインダは、具体例を示すまでもなく、
周知である。
【0024】このようにズーム操作手段31が操作され
ると、その設定焦点距離に応じた視野(撮影範囲)はズ
ームファインダ27によって観察される。そして設定さ
れる焦点距離の少なくとも一部の焦点距離域においてフ
ォーカス操作手段32が操作されると、全体移動モータ
18と後群移動モータ21の双方が動作して被写体に対
する合焦動作が行われる。このときの全体移動モータ1
8と後群移動モータ21による前群レンズL1と後群レ
ンズL2の移動量は、測距手段33による被写体距離情
報によって得られる移動量だけでなく、ズーム操作手段
31によって設定される焦点距離情報によって得られる
移動量を加味して決定される。このような全体移動モー
タ18と後群移動モータ21の双方による合焦動作は、
デジタルデータだけで行うことができるので、カム機構
を用いることなく、レンズ位置を自由に制御することが
できる。
【0025】なお、理論的には、ズーム操作手段31の
操作時には、全体移動モータ18と後群移動モータ21
のいずれも動作させずに、別に設けたファインダ専用の
モータによりズームファインダ27の視野倍率と焦点距
離情報だけを変化させ、フォーカス操作手段32が操作
されたときに、その焦点距離情報と測距手段33による
被写体距離情報とにより全体移動モータ18と後群移動
モータ21を同時に動作させて、その焦点距離情報と被
写体距離情報によって一義的に決定される位置に前群レ
ンズL1と後群レンズL2を移動させることもできる。
【0026】次に具体的な前群レンズL1と後群レンズ
L2と、その移動制御の実施例を説明する。表1は、前
群レンズL1と後群レンズL2のレンズデータであり、
図2はそのレンズ構成図である。前群レンズL1は4群
5枚、後群レンズL2は2群2枚からなっている。この
レンズデータは、本発明を2群タイプのズームレンズに
適用するとき、適用可能な具体的なレンズ系を一つ示し
たものである。表および図面中、FNO はFナンバー、f
は焦点距離、ωは半画角、fBはバックフォーカス、ri
はレンズ各面の曲率半径、di はレンズ厚もしくはレン
ズ間隔、nはd線に対する屈折率、νはアッベ数を示
す。
【0027】
【表1】 FNO=1:3.9-10 f=39-102 ω=28.4 ゜-12.0 ゜ fB =9.47-63.1 面 No. rii n ν 1 20.550 2.10 1.48749 70.2 2 42.627 1.65 - - 3 -15.428 1.66 1.83400 37.2 4 -30.458 3.06 - - 5 631.122 2.80 1.51633 64.1 6 -16.980 0.10 - - 7 91.952 3.42 1.53996 59.5 8 -11.244 1.60 1.80400 46.6 9 -23.784 12.56-2.59 - - 10* -42.469 2.50 1.58547 29.9 11 -26.490 5.04 - - 12 -10.416 1.50 1.71299 53.9 13 -48.829 - - - * は回転対称非球面 非球面データ; K=0.0、 A4=5.96223×10-5、 A6=2.52645×10-7、 A8=2.89629×10-9 但し、回転対称非球面は次式で定義される。 x=Ch2/{1+[1-(1+K)C2h2]1/2}+A4h4+A6h6+A8h8+・・・ (Cは曲率(1/r)、hは光軸からの高さ、Kは円錐係数)
【0028】このズームレンズ系のズーミングデータを
表2に示す。TLは第1面から像面迄の距離、d1G-2G
は、前群レンズL1と後群レンズL2の間隔である。こ
のTLの値とd1G-2G の値は、無限遠物体に合焦させた
ままズーミングするときの前群レンズL1と後群レンズ
L2の絶対位置を示すものであり、従来のズームレンズ
カメラでは、カム機構を用いて、その絶対位置への移動
が行われていた。つまり、ズームスイッチによって焦点
距離を設定すると、各設定焦点距離において、一義的に
前後群レンズが表2の位置に移動していた。
【0029】これに対し、本発明のズームレンズでは、
焦点距離を設定したとき、直ちに前後群レンズを表2の
TLの値とd1G-2G の値の位置に移動させることはしな
い。表2のXA(f)は、短焦点距離端(f=39m
m)で無限遠物体に合焦させたときの前後群レンズL
1、L2の位置を基準(XA(f)=0)としたとき、
他の焦点距離で、全体移動モータ18によって前後群レ
ンズL1、L2を一体にどれだけ移動させるかを示した
数値である。XB(f)は、長焦点距離端(f=102
mm)で無限遠物体に合焦させたときの後群レンズL2
の位置を基準(XB(f)=0)としたとき、他の焦点
距離で、相対移動モータ21によって後群レンズL2を
前群レンズL1に対してどれだけ移動(後退)させるか
を示した数値である。重要な点は、これらの移動量XA
(f)、XB(f)は、焦点距離が設定されたとき直ち
に、前後群レンズL1、L2(モータ18、21)に与
えられるのではなく、フォーカス操作手段が操作された
ときに与えられるという点である。なお、XA(f)、
XB(f)の『0』は、基準位置を示すもので、レンズ
の駆動前の待機位置を示すものではない。つまり、フォ
ーカス操作手段が操作されたときに、モータ18、21
が駆動されないという意味ではない。機械的には、XA
(f)とXB(f)の位置精度を高めるために、XA
(f)、XB(f)が負の値を取る位置(基準位置から
の動作方向と反対の方向)にレンズ群を待機させ、フォ
ーカス操作手段が操作されたときに待機位置から、基準
位置を含む計算位置に移動させるのがよい。
【0030】
【表2】 f TL d1G-2G XA(f) XB(f) 39 47.45 12.56 0 9.97 45 50.36 10.44 2.91 7.85 70 66.66 5.42 19.21 2.83 95 85.56 3.05 38.11 0.46 102 91.11 2.59 43.66 0
【0031】上述のように、本発明のズームレンズは、
ズーム操作手段31とフォーカス操作手段32を用いて
モータ18と21を駆動することにより、前群レンズL
1と後群レンズL2を、設定焦点距離情報と検出被写体
距離情報によって定まる位置に移動させることができ
る。従って、有段の焦点距離情報と有段の被写体距離情
報の組み合わせによるレンズ位置データをメモリに内蔵
させ、このメモリデータに基づいて、モータ18と21
をデジタル制御すれば、カム機構を用いることなく、ズ
ーム制御及びフォーカシング制御ができる。
【0032】本発明は、設定焦点距離情報と検出被写体
距離情報の組み合わせに基づいて行なうモータ18と2
1の制御態様を問うものではないが、次に、それぞれ特
徴(利点)を持つ制御態様を5例説明する。これらの制
御態様は、本発明のズームレンズカメラによれば、任意
に選択使用できるものである。
【0033】[実施例1]図3は、前群レンズL1と後
群レンズL2による第1の実施例である。XAは全体移
動手段による移動量を示し、XBは相対移動手段による
移動量を示し、(f)は焦点距離のみの関数であること
を示し、(u)は物体距離のみの関数であることを示
し、ΔXA、ΔXBはフォーカシングの移動量である。
例えば、XAmax は全体移動手段によるズーミングとフ
ォーカシングを加えた最大移動量、XA(f)max はズ
ーミングとしての同最大移動量、ΔXF(u)は、焦点
距離に関係なく物体距離のみに基づく移動量、XBmax
は相対移動手段によるズーミングとフォーカシングを加
えた最大移動量、XB(f)max はズーミングとしての
同最大移動量を示している。図3ないし図6では、ΔX
A、ΔXBの矢印の長さは、XA、XBのそれと比べて
誇張して描いている。
【0034】この実施例では、ズーム操作手段31によ
って設定される全ての焦点距離域において、全体移動量
XAと、後群相対移動量XBは、 XA=XA(f)+ΔXF(u) XB=XB(f)+ΔXF(u) で与えられる。つまり、XAとXBは、焦点距離に関係
のない同量のΔXF(u)を加えて得られる。XA、X
Bに同量のΔXF(u)を加えると、後群レンズL2
は、被写体距離(u)の関数に関しては像面からの位置
は変化しない。
【0035】この実施例では、最短物体距離をu=70
0mmとすると、f=39mmのとき、ΔXF(u)=
1.17であり、fが長くなるにつれてΔXF(u)の
値も僅かに増加するが、 f=102mmのとき、ΔXF(u)=1.25 とその増加量はきわめて僅かである。焦点深度を考慮す
ると、ズーム操作手段31による焦点距離情報を考慮す
ることなく、被写体距離情報のみで、レンズ繰出量の制
御ができるという利点がある。
【0036】なお、この実施例では、 XAmax =XA(f)max +ΔXF(u)max XBmax =XB(f)max +ΔXF(u)max で与えられる。
【0037】[実施例2]図4は、前群レンズL1と後
群レンズL2による第2の実施例である。この実施例で
は、ズーム操作手段31によって設定される短焦点距離
端及びその近傍においては、 XA=XA(f)+ΔXA(u) XB=XB(f)+0(被写体距離に関しては後群レン
ズL2を前群レンズL1に対して移動させない) で与えられ、その他の焦点距離では、 XA=XA(f)+ΔXF(u) XB=XB(f)+ΔXF(u) で与えられる。
【0038】この実施例では、最短物体距離をu=70
0mmとすると、f=39mmのとき、ΔXA(u)=
1.72であるのに対し、その他の焦点距離では、 f=45mmのとき、ΔXF(u)=1.17 f=70mmのとき、ΔXF(u)=1.20 f=95mmのとき、ΔXF(u)=1.24 f=102mmのとき、ΔXF(u)=1.25 とほぼ一定となる。よって、短焦点距離端及びその近傍
を除く焦点距離においては、焦点距離情報を考慮するこ
となく、被写体距離情報のみで、レンズ繰出量の制御が
できるという利点がある。
【0039】なお、この実施例では、 XAmax =XA(f)max +ΔXF(u)max XBmax =XB(f)max で与えられるので、後群相対移動量を最小限にできると
いう利点がある。
【0040】[実施例3]図5は、前群レンズL1と後
群レンズL2による第3の実施例である。この実施例で
は、ズーム操作手段31によって設定される長焦点距離
端及びその近傍においては、 XA=XA(f)+0(被写体距離に関しては前群レン
ズL1を移動させない) XB=XB(f)+ΔXB(u) で与えられ、その他の焦点距離では、 XA=XA(f)+ΔXF(u) XB=XB(f)+ΔXF(u) で与えられる。
【0041】この実施例では、最短物体距離をu=70
0mmとすると、 f=39mmのとき、ΔXF(u)=1.17 f=45mmのとき、ΔXF(u)=1.17 f=70mmのとき、ΔXF(u)=1.20 f=95mmのとき、ΔXF(u)=1.24 でほぼ一定であるのに対し、 f=102mmのときには、ΔXB(u)=1.35 となる。よって、長焦点距離端及びその近傍を除く焦点
距離においては、焦点距離情報を考慮することなく、被
写体距離情報のみで、レンズ繰出量の制御ができるとい
う利点がある。
【0042】なお、この実施例では、 XAmax =XA(f)max XBmax =XB(f)max +ΔXB(u)max で与えられるので、全体移動量を最小限にできるという
利点がある。
【0043】[実施例4]図6は、前群レンズL1と後
群レンズL2による第4の実施例である。この実施例で
は、ズーム操作手段31によって設定される短焦点距離
端及びその近傍においては、 XA=XA(f)+ΔXA(u) XB=XB(f)+0(被写体距離に関しては後群レン
ズL2を前群レンズL1に対して移動させない) で与えられ、ズーム操作手段31によって設定される長
焦点距離端及びその近傍においては、 XA=XA(f)+0(被写体距離に関しては前群レン
ズL1を移動させない) XB=XB(f)+ΔXB(u) で与えられ、その他の焦点距離では、 XA=XA(f)+ΔXF(u) XB=XB(f)+ΔXF(u) で与えられる。
【0044】この実施例では、最短物体距離をu=70
0mmとすると、 f=39mmのとき、ΔXA(u)=1.72 f=45mmのとき、ΔXF(u)=1.17 f=70mmのとき、ΔXF(u)=1.20 f=95mmのとき、ΔXF(u)=1.24 f=102mmのとき、ΔXB(u)=1.35 となり、長短の焦点距離端及びその近傍以外では、繰出
量はほぼ一定となる。よって、長短の焦点距離端及びそ
れらの近傍を除く焦点距離においては、焦点距離情報を
考慮することなく、被写体距離情報のみで、レンズ繰出
量の制御ができるという利点がある。
【0045】なお、この実施例では、 XAmax =XA(f)max XBmax =XB(f)max で与えられるので、全体移動量も後群相対移動量も最小
限にできるという利点がある。 [実施例5]図7は、前群レンズL1と後群レンズL2
による第6の実施例である。この実施例では、ズーム操
作手段31によって設定される短焦点距離端及びその近
傍においては、 XA=XA(f)+ΔXA(u) XB=XB(f)+0(被写体距離に関しては後群レン
ズL2を前群レンズL1に対して移動させない) で与えられ、その他の焦点距離では、 XA=XA(f)+0(被写体距離に関しては前群レン
ズL1を移動させない) XB=XB(f)+ΔXB(f,u) で与えられる。
【0046】この実施例では、最短物体距離をu=70
0mmとすると、 f=39mmのとき、ΔXA(u)=1.72 f=45mmのとき、ΔXF(f,u)=1.90 f=70mmのとき、ΔXF(f,u)=1.42 f=95mmのとき、ΔXF(f,u)=1.35 f=102mmのとき、ΔXB(f,u)=1.35 となり、長焦点距離端及びその近傍においては、レンズ
繰出量が一定となる。短焦点距離端では、被写体距離情
報のみで、レンズ繰出量の制御ができ、短焦点距離端を
除く焦点距離では、焦点距離情報と被写体距離情報でレ
ンズ繰出量を制御する。
【0047】なお、この実施例では、 XAmax =XA(f)max XBmax =XB(f)max で与えられるので、全体移動量も後群相対移動量も最小
限にできるという利点がある。但し、繰出量は焦点距離
によって異なる。
【0048】図1に示したズームレンズの機械構成は単
純な一例を示したものである。ズームレンズの機械構成
自体は、無数に可能であり、本発明はその機械構成を問
うものではない。
【0049】
【発明の効果】本発明は、前後群を一体に移動させる全
体移動手段と前群と後群の間隔を変化させる相対移動手
段を有し、設定焦点距離情報および検出被写体距離情報
に基づき、両移動手段を動作させて焦点距離の設定およ
び合焦を行なわせるので、ズーミングのためのカム機構
を用いることなく、デジタルデータだけですべての制御
ができるズームレンズが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズカメラの機械構成の一例
を示す図である。
【図2】本発明のズームレンズカメラを適用する具体的
なズームレンズ系の構成を示す図である。
【図3】本発明のズームレンズカメラのレンズ移動制御
例を示すグラフ図である。
【図4】本発明のズームレンズカメラのレンズ移動制御
例を示すグラフ図である。
【図5】本発明のズームレンズカメラのレンズ移動制御
例を示すグラフ図である。
【図6】本発明のズームレンズカメラのレンズ移動制御
例を示すグラフ図である。
【図7】本発明のズームレンズカメラのレンズ移動制御
例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
L1 前群レンズ L2 後群レンズ 11 固定環 12 駆動リング 13 前群支持リング 14 後群支持リング 18 全体移動モータ 21 後群移動モータ 27 ズームファインダ 30 制御手段 31 ズーム操作手段 32 フォーカス操作手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも物体側に位置する可動の前群
    レンズと像面側に位置する可動の後群レンズとを有する
    レンズ系;前群レンズと後群レンズを一体に移動させる
    全体移動手段;後群レンズと前群レンズを相対的に移動
    させ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる相対
    移動手段;上記レンズ系による焦点距離を設定するズー
    ム操作手段;このズーム操作手段による設定焦点距離に
    応じてファインダ視野を変化させるズームファインダ;
    合焦動作を開始させるフォーカス操作手段;及び上記ズ
    ーム操作手段によって設定される少なくとも一部の焦点
    距離域において、フォーカス操作手段を操作したとき、
    上記全体移動手段と相対移動手段の双方を動作させて被
    写体に合焦させる制御手段;を有することを特徴とする
    ズームレンズカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、制御手段は、フォー
    カス操作手段を操作したときの全体移動手段と相対移動
    手段のそれぞれの移動量を、ズーム操作手段によって与
    えられる焦点距離情報のみによって得られる移動量と、
    被写体距離情報のみによって得られる移動量との合成情
    報によって与えるズームレンズカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、制御手段は、ズーム
    操作手段が操作されたとき全体移動手段のみを動作させ
    るズームレンズカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、制御手段は、ズーム
    操作手段が操作されたとき全体移動手段と相対移動手段
    の双方を動作させるズームレンズカメラの制御方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも物体側に位置する可動の前群
    レンズと像面側に位置する可動の後群レンズとを有する
    レンズ系;前群レンズと後群レンズを一体に移動させる
    全体移動手段;後群レンズと前群レンズを相対的に移動
    させ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる相対
    移動手段;上記レンズ系による焦点距離を設定するズー
    ム操作手段;このズーム操作手段による設定焦点距離に
    応じてファインダ視野を変化させるズームファインダ;
    上記ズーム操作手段を操作したとき、少なくとも全体移
    動手段を動作させて前群レンズと後群レンズを上記レン
    ズ系による焦点位置が光軸方向に変動するように移動さ
    せるズーム制御手段;及び上記ズーム操作手段によって
    設定された少なくとも一部の焦点距離で、上記全体移動
    手段と相対移動手段の双方を動作させて被写体に合焦さ
    せるフォーカス制御手段;を有することを特徴とするズ
    ームレンズカメラ。
  6. 【請求項6】 物体側に位置する正の前群レンズと像面
    側に位置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レンズ
    を一体に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群レ
    ンズに対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レン
    ズの間隔を変化させる後群相対移動手段;上記前後のレ
    ンズによる焦点距離を設定するズーム操作手段;このズ
    ーム操作手段による設定焦点距離に応じてファインダ視
    野を変化させるズームファインダ;及び合焦動作を開始
    させるフォーカス操作手段;及び上記ズーム操作手段に
    よって設定される少なくとも一部の焦点距離域におい
    て、フォーカス操作手段を操作したとき、上記全体移動
    手段と相対移動手段の双方を動作させて被写体に合焦さ
    せる制御手段;を有することを特徴とするズームレンズ
    カメラ。
  7. 【請求項7】 物体側に位置する正の前群レンズと像面
    側に位置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レンズ
    を一体に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群レ
    ンズに対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レン
    ズの間隔を変化させる後群相対移動手段;上記前後のレ
    ンズによる焦点距離を設定するズーム操作手段;このズ
    ーム操作手段による設定焦点距離に応じてファインダ視
    野を変化させるズームファインダ;上記ズーム操作手段
    を操作したとき、少なくとも全体移動手段を動作させて
    前群レンズと後群レンズを該前後のレンズ群による焦点
    位置が光軸方向に変動するように移動させるズーム制御
    手段;及び上記ズーム操作手段によって設定された少な
    くとも一部の焦点距離で、上記全体移動手段と後群相対
    移動手段の双方を動作させて被写体に合焦させるフォー
    カス制御手段;を有することを特徴とするズームレンズ
    カメラ。
  8. 【請求項8】 少なくとも物体側に位置する可動の前群
    レンズと像面側に位置する可動の後群レンズとを有する
    レンズ系;前群レンズと後群レンズを一体に移動させる
    全体移動手段;後群レンズと前群レンズを相対的に移動
    させ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる相対
    移動手段;上記レンズ系による焦点距離を設定するズー
    ム操作手段;及び、合焦動作を開始させるフォーカス操
    作手段;を有し、 ズーム操作手段によって設定される少なくとも一部の焦
    点距離域において、フォーカス操作手段を操作したと
    き、上記全体移動手段と相対移動手段の双方を動作させ
    て被写体に合焦させることを特徴とするズームレンズカ
    メラの制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、フォーカス操作手段
    を操作したときの全体移動手段と相対移動手段のそれぞ
    れの移動量は、ズーム操作手段によって与えられる焦点
    距離情報のみによって得られる移動量と、被写体距離情
    報のみによって得られる移動量との合成情報によって与
    えられるズームレンズカメラの制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、ズーム操作手段が
    操作されたとき全体移動手段のみを動作させるズームレ
    ンズカメラの制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項8において、ズーム操作手段が
    操作されたとき全体移動手段と相対移動手段の双方を動
    作させるズームレンズカメラの制御方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも物体側に位置する可動の前
    群レンズと像面側に位置する可動の後群レンズとを有す
    るレンズ系;前群レンズと後群レンズを一体に移動させ
    る全体移動手段;後群レンズと前群レンズを相対的に移
    動させ、前群レンズと後群レンズの間隔を変化させる相
    対移動手段;上記レンズ系による焦点距離を設定するズ
    ーム操作手段;及び、 合焦動作を開始させるフォーカス操作手段;を有し、 ズーム操作手段を操作したとき、少なくとも全体移動手
    段を動作させて前群レンズと後群レンズを、上記レンズ
    系による焦点位置が光軸方向に変動するように移動さ
    せ、 フォーカス操作手段を操作したとき、少なくとも一部の
    焦点距離で、上記全体移動手段と相対移動手段の双方を
    動作させて被写体に合焦させることを特徴とするズーム
    レンズカメラの制御方法。
  13. 【請求項13】 物体側に位置する正の前群レンズと像
    面側に位置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レン
    ズを一体に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群
    レンズに対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レ
    ンズの間隔を変化させる後群相対移動手段;上記前後の
    レンズによる焦点距離を設定するズーム操作手段;及
    び、 合焦動作を開始させるフォーカス操作手段;を有し、 ズーム操作手段によって設定される少なくとも一部の焦
    点距離域において、フォーカス操作手段を操作したと
    き、上記全体移動手段と後群相対移動手段の双方を動作
    させて被写体に合焦させることを特徴とするズームレン
    ズカメラの制御方法。
  14. 【請求項14】 物体側に位置する正の前群レンズと像
    面側に位置する負の後群レンズ;前群レンズと後群レン
    ズを一体に移動させる全体移動手段;後群レンズを前群
    レンズに対して相対的に移動させ、前群レンズと後群レ
    ンズの間隔を変化させる後群相対移動手段;上記前後の
    レンズによる焦点距離を設定するズーム操作手段;及
    び、 合焦動作を開始させるフォーカス操作手段;を有し、 ズーム操作手段を操作したとき、少なくとも全体移動手
    段を動作させて前群レンズと後群レンズを、該前後のレ
    ンズ群による焦点位置が光軸方向に変動するように移動
    させ、 フォーカス操作手段を操作したとき、少なくとも一部の
    焦点距離で、上記全体移動手段と後群相対移動手段の双
    方を動作させて被写体に合焦させることを特徴とするズ
    ームレンズカメラの制御方法。
JP8149123A 1995-07-07 1996-06-11 ズームレンズカメラ及びその制御方法 Withdrawn JPH09292563A (ja)

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JP17221695 1995-07-07
JP4315896 1996-02-29
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6122112A (en) * 1997-05-15 2000-09-19 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Lens position adjusting method for zoom lens

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6122112A (en) * 1997-05-15 2000-09-19 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Lens position adjusting method for zoom lens

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