JPH09292536A - 光ファイバコード余長収納体及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバコード余長収納体及びその製造方法

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JPH09292536A
JPH09292536A JP8107002A JP10700296A JPH09292536A JP H09292536 A JPH09292536 A JP H09292536A JP 8107002 A JP8107002 A JP 8107002A JP 10700296 A JP10700296 A JP 10700296A JP H09292536 A JPH09292536 A JP H09292536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバコードに局部的に大きな曲げ応力
を与えることなく余長処理が可能な小型の光ファイバコ
ード収納体を提供すること。 【解決手段】 一端に形成された外側に間口を有するコ
の字状の保持部と、中央部を構成する板状部と、この板
状部の長手方向に穿設された長穴と、他端片面において
突設された一対の突起とを有する略矩形形状の保持部材
を二つ組み合わせ、突起によって互いの板状部を抱える
ように長手方向に摺動自在に摺接させた一対の保持部材
と、保持部材の長穴の長手方向に摺動自在に挿通させる
柱部を上部に設けた支持体とを備え、保持部材をプリン
ト基板等に支持体を介して固定し、光ファイバコードの
余長を保持部に円環状に巻回収納することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光デバイス間を
接続する光ファイバコードの余長処理に関する。
【0002】
【従来の技術】図15〜17は例えば実開平4−878
03号公報に示された従来の光ファイバコード余長収納
体の平面図、側面図及び保持部材の斜視図である。図1
5及び16において、1001は発光素子で、所定の位
置に配置され、1002は光コネクタ部で所定の位置に
配置されている。
【0003】1003はプリント基板でこのプリント基
板上に短円柱状のボス1004からなる固定部材が載置
固設され、ボス1004の上にプリント基板1003と
同じ大きさの保護部材1005が固設されている。ボス
1004の外周面には、弾性可動部材1006,100
7,1008,1009の基端が固定されている。各弾
性可動部材1006,1007,1008,1009
は、ボス1004から放射状に伸び、曲がることにおい
て弾性的性質を有する棒状体に構成され、力が掛からな
いとき緩やかな弧状に形成され、先端を半径の中心方向
に押すと曲がりが大きくなり、換言すれば、径方向に縮
径または拡径自在に変形可能で、それ自体の弾性的性質
により、拡径するように弾性力を有している。
【0004】各弾性可動部材1006,1007,10
08,1009の先端には、それぞれ保持部材101
0,1011,1012,1013が固定され、図17
に示すように、各保持部材1010,1011,101
2,1013は、対向する両先端がV字状に凹んだ断面
嘴状の板材にそれぞれ構成され、その内側部分1014
に光ファイバコード1015が挿入されて保持されるよ
うになっている。保持部材1010,1011,101
2,1013は、全体として円形状に配列されている。
そして、発光素子1001と光コネクタ部1002を接
続する光ファイバコード1015は、保持部材101
0,1011,1012,1013の周りに閉路状に巻
き回された状態で収納されている。
【0005】次に機能と動作について説明する。図12
に示すように、発光素子1001と光コネクタ部100
2とをそれぞれ所定の位置に配置した状態で、光ファイ
バコード1015が、発光素子1001から繰り出され
た後、複数の保持部材1010,1011,1012,
1013の周りに巻き回されて閉路1016が形成され
るが、閉路1016上の点から大きく曲がることなく繰
り出て、光コネクタ部1002に短くもなく長くもなく
至り、これに接続される。
【0006】即ち、弾性可動部材1006,1007,
1008,1009の径が自動的に縮径または拡径され
て閉路16上の点16Aから光コネクタ部1002まで
至る光ファイバコード1015の余長部分1015Aが
最適な長さにされ、且つ、光ファイバコード1015の
余長部分1015Aが閉路1016から大きく曲がるこ
となく繰り出る。そして、光ファイバコード1015の
長さに応じて弾性可動部材1006,1007,100
8,1009は、自動的に径方向に伸縮して、弾性可動
部材1006,1007,1008,1009の径が自
動的に制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバコー
ド余長収納体は以上のように構成されているので、ボス
1004に対して放射状に伸びた弾性可動部材100
6,1007,1008,1009が、光ファイバコー
ド1015の保持部材1010,1011,1012,
1013が形成する円形(閉路1016)を常に拡径す
る方向に力を作用させているため、保持部材1010,
1011,1012,1013で保持された光ファイバ
コード1015が、その保持部分で、光ファイバコード
1015の軸に対して直角方向の曲げ力を受け、保持部
材1010,1011,1012,1013の近傍にお
いて光ファイバコード1015が他の部分より小さな曲
げ半径を形成する結果、光ファイバコード1015に、
その部分において他の部分より大きな曲げ応力を発生せ
しめている。
【0008】透明石英ガラス等を延伸して構成される光
ファイバは、その曲げ半径に物理的限界があり、一般に
光ファイバを用いる通信装置においては、信頼性確保の
観点から、装置に必要な信頼性に応じてファイバの曲げ
半径を一定の値以上確保することが要求され、光ファイ
バコードの余長収納においては、曲げ半径が上記の値を
下回らないように設計される。
【0009】一方で、装置の小型高密度化の要求から、
光ファイバコード余長収納体についてもより小さなスペ
ースで実現することが求められ、余長収納部の光ファイ
バコードの曲げ半径を必要以上に大きくできない状況に
ある。
【0010】これらの通信装置の現状を鑑みた場合、前
述の従来技術における、保持部材1010,1011,
1012,1013が光ファイバコード1015の収納
円を常に拡径するように作用し、保持部材1010,1
011,1012,1013の近傍で光ファイバコード
1015に他の部分より小さな曲げ半径を形成せしめる
光ファイバコード余長収納体においては、保持部材の近
傍における光ファイバコード1015の曲げ半径を、前
述の信頼性確保上の最低曲げ半径とする必要があり、そ
の結果、他の部分の曲げ半径を必要以上に大きな曲げ半
径で形成せざるを得なく、総じて必要以上に大きなファ
イバコード余長収納体を構成するものとなり、装置の大
形化を招く一因となっている。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、最も縮径した場合には余長収納
部分における光ファイバコードのあらゆる部分を信頼性
確保上の最低曲げ半径で形成することが可能な、小型の
ファイバコード余長収納体とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
ファイバコード余長収納体は、一端に形成された外側に
間口を有するコの字状の保持部と、中央部を構成する板
状部と、この板状部の長手方向に穿設された長穴と、他
端片面において突設された一対の突起とを有する略矩形
形状の保持部材を二つ組み合わせ、突起によって互いの
板状部を抱えるように長手方向に摺動自在に摺接させた
一対の保持部材と、保持部材の長穴の長手方向に摺動自
在に挿通させる柱部を上部に設けた支持体とを備え、保
持部材をプリント基板等に支持体を介して固定し、光フ
ァイバコードの余長を保持部に円環状に巻回収納するこ
とを特徴とする。
【0013】請求項2の発明に係る光ファイバコード余
長収納体は、請求項1記載のものにおいて、複数対の保
持部材を備え、支持体の柱部を多角形にしたことを特徴
とする。
【0014】請求項3の発明に係る光ファイバコード余
長収納体は、請求項2記載のものにおいて、2対の保持
部材を備え、支持体の柱部を四角形にしたことを特徴と
する。
【0015】請求項4の発明に係る光ファイバコード余
長収納体は、請求項2記載のものにおいて、3対の保持
部材を備え、支持体の柱部を六角形にしたことを特徴と
する。
【0016】請求項5の発明に係る光ファイバコード余
長収納体の製造方法は、比較的薄い金属板で形成した保
持部材の一端に、折り曲げ加工によりコの字状部分を形
成し、このコの字状部分に、樹脂を溶融コーティングし
てコの字状の保持部を形成し、保持部材の他端に曲げ起
こしによって一対の突起を形成したことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明に係る光ファイバコード余
長収納体は、一端に形成された保持部と、板状部に穿設
された長穴と、他端に穿設された軸穴とを有する略三角
形状の複数の保持部材と、下面を突設された第1の軸
と、中心に穿設された固定穴を有する回転板と、上面に
突設された第2の軸と、固定穴に対向する位置にインサ
ートされた螺子穴が螺刻された金属ブッシュとを有する
支持体と、固定穴を挿通し螺子穴に螺合される螺子とを
備え、保持部材は、長穴が第1の軸と係合すると共に、
軸穴が第2の軸に係合して回転板と支持体の間に挟ま
れ、螺子を暖め回転板を螺子を中心に回転させることに
より、保持部を光ファイバコードの余長処理円環の直径
が拡径または縮径するように回動せしめることを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による光
ファイバコード余長収納体の構成を示す斜視図、図2は
同保持部材の詳細図、図3は同構成品を組み立てた状態
を示す斜視図である。図1、図2及び図3において、1
は樹脂成形加工によって製造された概矩形板状の保持部
材、1aはこの保持部材1の一端に構成されたコの字状
の保持部、1bは前記保持部材1の中央部を構成する板
状部、1cはこの板状部1bに穿設された長手方向に長
い長穴、1dは前記保持部材1の他端片面において板幅
方向に対向し、各々の間隔が板幅より僅かに大きく設定
され、板幅の外に突設した1対の突起、1zはこの突起
1dで互いの前記板状部1bを抱えるように摺接して組
み合わされた1対の保持部材、2はこの1対の保持部材
1zをプリント基板等に支持する支持体、2aは直径が
前記長穴1cの幅より僅かに小さく、高さが、前記板状
部1bの板厚の2倍より僅かに小さい、前記支持体2の
上部を形成する円柱部、3は前記1対の保持部材1zを
前記支持体2に螺着するための螺子、4はこの螺子3の
首下に挿入された座金、5は前記保持部1aに保持さ
れ、円環形に余長処理された光ファイバコード、6は以
上からなる光ファイバコード余長収納体を設置するプリ
ント基板等、7は光ファイバコード余長収納体をこのプ
リント基板等6に螺着する螺子、6aは前記プリント基
板等6に穿設した、螺子7が挿通する固定穴である。
【0019】図4は保持部材1を構成する板状部1bと
保持部1aの関係を主に示す側面図である。図4におい
て、1eは突起1dで互いの板状部1bを抱えるように
摺接した1対の保持部材1zの摺接面、Aはコの字形状
の保持部1aの間口であり、この間口Aは摺接面1eを
中心に均等に振り分けられた位置関係となっている。な
お、8はプリント基板等6に実装された部品、Bはプリ
ント基板等6上における部品実装高さ制限である。
【0020】次にこの実施の形態1の機能と動作につい
て説明する。支持体2はプリント基板等6の固定穴6a
に螺子7で螺着される。次いで突起1dで互いの板状部
1bを抱えるように摺接した1対の保持部材1zは、各
々の保持部材1の板状部1bに穿設された長手方向に長
い長穴1cにおいて、直径が長穴1cの幅より僅かに小
さく、高さが板状部1bの板厚の2倍より僅かに小さい
円柱部2aに対し、保持部材1が長穴1cの長手方向に
摺動自在に挿通され、座金4を介した螺子3により最後
まで締め切らない状態で螺合される。この状態において
は、保持部材1は各々の間隔が板状部1bの板幅より僅
かに大きく設定された1対の突起1dで互いに抱えられ
た関係にあることから、また螺子3を最後まで締め切ら
ない状態にあることから保持部材1相互間は、長手方向
にのみ摺動自在となる。次いでプリント基板等6上で構
成された光学回路に発生する光ファイバコードの余長
が、前記保持部材1の保持部1aに円環状に巻回され
る。その際、余長長さに従って、摺接した1対の保持部
材1z相互を摺動させることで、保持部1aを通過する
処理ファイバは処理半径が均一でゆがみのない円環に処
理されると共に、光ファイバコード余長収納体から光学
回路に至る光ファイバコードは最適な長さに処理され
る。次いで1対の保持部材1zは螺子3で螺着され、光
ファイバコード余長収納体がプリント基板等6に固定さ
れる。
【0021】なお、図4において保持部1aの間口A
が、摺接した1対の保持部材1zの摺接面1eを中心に
均等に振り分けられた位置関係となっているため、結果
複数の保持部1aと、光ファイバコード余長収納体を設
置するプリント基板等6の設置面との距離が各々におい
て均一になり、保持部1aで保持された光ファイバコー
ド5の余長処理円環は、プリント基板等6の設置面に対
して平行に処理されるため、プリント基板等6に実装さ
れた部品8との緩衝を回避しつつ、部品実装高さ制限B
内で効率的に処理される。
【0022】実施の形態2.上記実施の形態では1対の
保持部材で構成されたものを示したが、保持部材が複数
対で構成される場合においては、更に高い効果が期待さ
れる。以下、この発明の実施の形態2を図について説明
する。尚、下記に説明の無い符号は前記実施の形態1と
同一または同様の機能を有する部位である。
【0023】図5はこの発明の実施の形態2による光フ
ァイバコード余長収納体の構成を示す斜視図、図6は同
保持部材の詳細図、図7は同構成品を組み立てた状態を
示す斜視図である。図5、図6及び図7において、10
1は樹脂成形加工等によって製造された概矩形板状の第
1の保持部材、102は同様の第2の保持部材、101
a,102aは前記第1及び第2の保持部材101,1
02の各々の一端に構成されたコの字状の保持部、10
1b,102bは前記第1及び第2の保持部材101,
102の各々の中央部を構成する板状部、101c,1
02cはこの板状部101b,102bに穿設された長
手方向に長い角穴、101d,102dは前記保持部材
101,102の他端片面において板幅方向に対向し、
各々の間隔が板幅より僅かに大きく設定され、板幅の外
に突設した1対の突起であり、後述する板状部101
b,102bと保持部101a,102aの各々の位置
関係以外は、第1の保持部材101と第2の保持部材1
02は同一の形状となっている。100zは第1の保持
部材101と第2の保持部材102が、互いに摺動する
ように組み合わされた1対の保持部材に、同一の構成の
もう一対の保持部材が直交するように配置された2対の
保持部材、200はこの2対の保持部材100zをプリ
ント基板等に支持する支持体、200aは保持部材10
1,102の角穴101c,102cの幅より僅かに小
さい辺間寸法の正方形の水平断面を有し、高さが、保持
部材101,102の板状部101b,102bの各々
の板厚の4倍より僅かに小さい、前記支持体200の上
部を形成する角柱部である。
【0024】図8は保持部材101,102を構成する
板状部101b,102bと保持部101a,102a
の各々の関係を主に示す図7におけるY−Y線断面図で
ある。図8において、101fは第1の保持部材101
の板状部101bの1つの面であり、直交するもう1つ
の第1の保持部材101との摺接面である。101A,
102Aはコの字形状の保持部101a,102aの間
口であり、第1の保持部材101と第2の保持部材10
2が互いに摺接した状態において、この間口101A,
102Aは共に摺接面101fを中心に均等に振り分け
られた位置関係となっている。
【0025】次にこの複数対の保持部材で構成した場合
の実施の形態2の機能と動作について説明する。2対の
互いに直交する保持部材100zは、その1対におい
て、後述する板状部101b,102bと保持部101
a,102aの各々の位置関係以外は、前記実施の形態
1と同様に機能、動作する。角穴101c,102cの
幅より僅かに小さい辺間寸法の正方形の水平断面を有
し、高さが、板状部101b,102bの各々の板厚の
4倍より僅かに小さい角柱部200aに対して、2対の
保持部材100zが、角穴101c,102cで挿通さ
れ、螺子3が最後まで締め切らない状態で螺合されるこ
とで、互いに直交する2対の保持部材100zは、各対
の相対角度を維持しつつ、各々1対の保持部材において
は、第1の保持部材101と第2の保持部材102が互
いに長手方向にのみ摺動自在となる。次いで4カ所の保
持部101a,102aを通過し、巻回される光ファイ
バコード5の余長処理円環は、4カ所の保持部で保持さ
れ、実施の形態1に比べて保持部間の間隔が小さくなる
ことによって、よりそのゆがみが抑制され、更に振動に
よる光ファイバコード5の揺れが少なくなる等の、光フ
ァイバコードの保持性能向上が図られる。
【0026】なお、前述のとおり第1の保持部材101
と第2の保持部材102が互いに摺接した状態におい
て、この間口101A,102Aは共に摺接面101f
を中心に均等に振り分けられた位置関係となっているた
め、結果4カ所の保持部と、プリント基板等6の設置面
との距離が各々において均一になり、保持部101a,
102aで保持された光ファイバコード5の余長処理円
環が、プリント基板等6の設置面に対して平行に処理さ
れ、プリント基板等6に実装された部品8との緩衝を回
避しつつ、プリント基板6の部品実装高さ制限B内で効
率的に処理されるのは前記実施の形態1の場合と同じで
ある。
【0027】実施の形態3.上記実施の形態2は2対の
保持部材で構成されたものを示したが、角柱部の断面を
六角形等の多角形とし、3対以上の保持部材で構成して
もよい。図9は上部を形成する角柱部を六角柱部201
aとし、高さが、保持部材の板状部の各々の板厚の6倍
より僅かに小さいものとした支持体201を示す。これ
によれば、3対の保持部材を支持体に支持させることが
でき、保持部の数が実施の形態2に比較して更に増加す
ることによって、巻回される光ファイバコード5の余長
処理円環のゆがみが更に縮小され、また耐振動性能が一
段と向上する。
【0028】実施の形態4.また、前記実施の形態では
保持部材に樹脂成形品を使用したものを示したが、板金
加工を主体に製造してもよく、製造量が少ない場合の費
用効果を上げることが期待できる。以下この実施の形態
を図について説明する。尚、下記に説明の無い符号は前
記実施の形態1と同一または同様の機能を有する部位で
ある。図10はこの発明の実施の形態4の保持部材の斜
視図、図11,12は同コの字状部分を示す側面図、図
13は同保持部材の組立状態を示す斜視図である。図1
0、図11、図12及び図13において、501は比較
的薄板の板金加工によって製造された保持部材、501
gは、保持部材501の一端を折り曲げ加工によって成
形されたコの字状部分、501hはこのコの字状部分に
溶融コーティングされた樹脂であり、コの字状部分50
1gに樹脂501hを溶融コーティングすることで保持
部501aが形成される。501dは保持部材501の
他端において板幅方向に対向し、各々の間隔が板幅より
僅かに大きく設定され、板幅の外に突出させるように曲
げ起こした1対の突起である。前記実施の形態1と同様
に組み合わされた2つの保持部材501は、突起501
dを各々対向する方向に曲げ込まれ互いに抱えられる。
これは、曲げ力に対して比較的撓み易い薄板板金加工品
による保持部材が、外力で撓むことで対向する突起から
外れることを防ぎ、互いに長手方向にのみ摺動する状態
を維持する。
【0029】この実施の形態によれば樹脂成形加工にそ
の成形用金型が必要になること等に対して、比較的簡便
な加工方法によることができ、初期投資額が少なくて済
むという効果がある。
【0030】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図について説明する。図14はこの発明の実施の
形態5に示す分解斜視図である。図において、11は樹
脂成形加工で得た概三角形の板状の保持部材、11aは
この保持部材11の一端に形成された保持部、11cは
保持部材11の板状部に穿接された長穴、11kは他端
に設けられた軸穴、12は樹脂成形加工で得た回転板、
12aは前記長穴11cに係合するように回転板12の
下面に突設させた第1の軸、12bは回転板12の中心
に穿設された固定穴、13は樹脂成形加工で得た支持
体、13aは前記軸穴11kに係合するように支持体1
3の上面に突起させた第2の軸、13bは支持体13に
インサートされた金属ブッシュ、13cはこの金属ブッ
シュの中心に螺刻された螺子穴、14は固定穴12bを
挿通し螺子穴13cに螺合される螺子である。
【0031】次にこの実施の形態の機能と動作について
説明する。本実施の形態による光ファイバコード余長収
納体は、4枚の保持部材11が、第1の軸12aが長穴
11cに、第2の軸13aが軸穴11kにそれぞれ係合
すると共に、回転板12と支持体13の間に挟まれ、螺
子14により、固定穴12bを挿通後、螺子穴13cに
螺着されてなる。光ファイバコード余長収納体のプリン
ト基板等(図示省略)への固定は金属ブッシュ13bの
螺子穴13cと螺子(図示省略)によって行われる。螺
子14によって螺着後は、回転板12が金属ブッシュ1
3bに螺着されると同時に、4枚の保持部材11は回転
板12と支持体13に強固に挟まれその動きが固定され
るが、螺子4を僅か緩めることで、回転板12と支持体
13間で保持部材11が浮動状態となり、次いで回転板
12を螺子14を中心に回転させることにより、第1の
軸12aが回動し、この第1の軸12aが係合した長穴
11c内を移動し、各々の保持部材11は、各々の軸穴
11kが係合した第2の軸13aを中心に回動し、結果
保持部材11の保持部11aを、光ファイバコードの余
長処理円環の直径が拡径または縮径するように回動せし
める。
【0032】この実施の形態によれば、回転板を回転す
ることで、複数の保持部材を同時に、しかも中心に対し
て同心円を保って、光ファイバコードの余長処理円環の
直径が拡径または縮径するように回動することができる
ため、余長長さに応じた直径の光ファイバコード余長処
理円環を素早く得ることができる効果を有する。
【0033】上記実施の形態5は4枚の保持部材で構成
されているが、3枚あるいは5枚等保持部材の数を変え
てもよい。
【0034】前記の各実施の形態は光ファイバコードに
適用した例を示したが、電気配線用コードに使用しても
同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光ファイバコード
余長収納体は、一端に保持部を有する、1対の保持部材
を、互いに長手方向に摺動自在とし、摺動面を中心に保
持部の間口を均等に振り分けた位置関係としたので、保
持部によって円環状に保持される光ファイバコードは、
光ファイバコードに局部的に大きな曲げ応力を与えるこ
となく、その余長処理円環の直径を拡径または縮径する
ことができ、最も縮径した場合には信頼性の確保が可能
な範囲での最低曲げ半径を有するほぼ真円の円環で処理
することが可能になると共に、光ファイバコード余長収
納体を支持するプリント基板等と平行に、そして部品実
装高さ制限内で効率的に処理が可能な、小型の光ファイ
バコード余長収納体を得ることができる。
【0036】請求項2〜4の発明に係る光ファイバコー
ド余長収納体は、保持部間の間隔が小さくなることによ
って、よりそのゆがみが抑制され、更に振動による光フ
ァイバコードの揺れが少なくなる等の、光ファイバコー
ドの保持性能が向上する。
【0037】請求項5の発明に係る光ファイバコード余
長収納体の製造方法は、保持部材を比較的薄板の板金加
工で製造し、保持部に光ファイバコードを傷つけないよ
うに樹脂コーティングする光ファイバコード余長収納体
は、加工方法が簡便となり、初期投資額が少ない効果が
ある。
【0038】請求項6の発明に係る光ファイバコード余
長収納体は、回転板を回転することで、概三角形板状の
複数の保持部材を、その保持部で形成する光ファイバコ
ード余長処理円環を拡径または縮径するよう、各々回動
させる構成とした光ファイバコード余長収納体は、複数
の保持部材を同時に、しかも同心円を保って拡径または
縮径が可能であり、余長の長さに応じた直径の光ファイ
バコード余長処理円環を素早く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光ファイバコ
ード余長収納体を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による光ファイバコ
ード余長収納体の保持部材を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による光ファイバコ
ード余長収納体の組立状態を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による光ファイバコ
ード余長収納体の組立状態を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による光ファイバコ
ード余長収納体を示す分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による光ファイバコ
ード余長収納体の保持部材を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による光ファイバコ
ード余長収納体の組立状態を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による光ファイバコ
ード余長収納体の組立状態を示す側面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による光ファイバコ
ード余長収納体の支持体を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による光ファイバ
コード余長収納体の保持部材を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による光ファイバ
コード余長収納体の保持部材のコの字状部を示す側面図
である。
【図12】 この発明の実施の形態4による光ファイバ
コード余長収納体の保持部材の保持部を示す側面図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態4による光ファイバ
コード余長収納体の組立状態を示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態5による光ファイバ
コード余長収納体を示す分解斜視図である。
【図15】 従来の光ファイバコード余長収納体を示す
平面図である。
【図16】 従来の光ファイバコード余長収納体を示す
側面図である。
【図17】 従来の光ファイバコード余長収納体の保持
部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保持部材、1a 保持部、1b 板状部、1c 長
穴、1d 突起、1e摺動面、1z 1対の保持部材、
2 支持体、2a 円柱部、3 螺子、4座金、A 間
口、11 保持部材、11a 保持部、11c 長穴、
11k 軸穴、12 回転板、12a 第1の軸、12
b 固定穴、13 支持体、13a第2の軸、13c
金属ブッシュ、13c 螺子穴、14 螺子、100z
2対の保持部材、101 第1の保持部材、101c
角穴、102 第2の保持部材、102c 角穴、20
0a 角柱部、201a 六角柱部、501 保持部
材、501a 保持部、501d 突起、501g コ
の字状部分、501h 樹脂。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に形成された外側に間口を有するコ
    の字状の保持部と、中央部を構成する板状部と、この板
    状部の長手方向に穿設された長穴と、他端片面において
    突設された一対の突起とを有する略矩形形状の保持部材
    を二つ組み合わせ、前記突起によって互いの前記板状部
    を抱えるように長手方向に摺動自在に摺接させた一対の
    保持部材と、 前記保持部材の長穴の長手方向に摺動自在に挿通させる
    柱部を上部に設けた支持体と、 を備え、前記一対の保持部材の摺接面を中心に前記保持
    部の間口を均等に振り分けた構成とし、前記保持部材を
    プリント基板等に前記支持体を介して固定し、光ファイ
    バコードの余長を前記保持部に円環状に巻回収納するこ
    とを特徴とする光ファイバコード余長収納体。
  2. 【請求項2】 複数対の保持部材を備え、支持体の柱部
    を多角形にしたことを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバコード余長収納体。
  3. 【請求項3】 2対の保持部材を備え、支持体の柱部を
    四角形にしたことを特徴とする請求項2記載の光ファイ
    バコード余長収納体。
  4. 【請求項4】 3対の保持部材を備え、支持体の柱部を
    六角形にしたことを特徴とする請求項2記載の光ファイ
    バコード余長収納体。
  5. 【請求項5】 比較的薄い金属板で形成した保持部材の
    一端に、折り曲げ加工によりコの字状部分を形成し、 このコの字状部分に、樹脂を溶融コーティングしてコの
    字状の保持部を形成し、 前記保持部材の他端に曲げ起こしによって一対の突起を
    形成したことを特徴とする光ファイバコード余長収納体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 一端に形成された保持部と、板状部に穿
    設された長穴と、他端に穿設された軸穴とを有する略三
    角形状の複数の保持部材と、 下面に突設された第1の軸と、中心に穿設された固定穴
    を有する回転板と、 上面に突設された第2の軸と、前記固定穴に対向する位
    置にインサートされた螺子穴が螺刻された金属ブッシュ
    とを有する支持体と、 前記固定穴を挿通し前記螺子穴に螺合される螺子と、 を備え、前記保持部材は、前記長穴が前記第1の軸と係
    合すると共に、前記軸穴が前記第2の軸に係合して前記
    回転板と支持体の間に挟まれ、前記螺子を暖め前記回転
    板を前記螺子を中心に回転させることにより、前記保持
    部を光ファイバコードの余長処理円環の直径が拡径また
    は縮径するように回動せしめることを特徴とする光ファ
    イバコード余長収納体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014153564A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Fujitsu Ltd 光ケーブル保持装置及び電子機器

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