JPH09292480A - 磁気及び電磁波シールド材及び該シールド材の製造方法 - Google Patents
磁気及び電磁波シールド材及び該シールド材の製造方法Info
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- JPH09292480A JPH09292480A JP10739196A JP10739196A JPH09292480A JP H09292480 A JPH09292480 A JP H09292480A JP 10739196 A JP10739196 A JP 10739196A JP 10739196 A JP10739196 A JP 10739196A JP H09292480 A JPH09292480 A JP H09292480A
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Landscapes
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 透磁率が高く、形状に自由度のある磁気及び
電磁波シールド材を提供すること。 【解決手段】 多数の粒状あるいは薄片状磁性材料のシ
ールド層6を樹脂製弾性繊維から成る少なくとも二層の
弾性体層4,4の間に挟み込み、弾性体層4,4とシー
ルド層6とを一体成形して弾性繊維を部分的に溶融、固
化することにより磁性材料を弾性繊維に絡ませて半浮動
状態で保持するようにした。
電磁波シールド材を提供すること。 【解決手段】 多数の粒状あるいは薄片状磁性材料のシ
ールド層6を樹脂製弾性繊維から成る少なくとも二層の
弾性体層4,4の間に挟み込み、弾性体層4,4とシー
ルド層6とを一体成形して弾性繊維を部分的に溶融、固
化することにより磁性材料を弾性繊維に絡ませて半浮動
状態で保持するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気及び電磁波シー
ルド材及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、アモ
ルファス金属等の磁性材料あるいは磁性材料を含有する
複合材の薄片を綿状の弾性体で保持するようにした磁気
及び電磁波シールド材及びその製造方法に関する。
ルド材及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、アモ
ルファス金属等の磁性材料あるいは磁性材料を含有する
複合材の薄片を綿状の弾性体で保持するようにした磁気
及び電磁波シールド材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療機器、電子機器、加工機等の機器類
の中には、MRI(核磁気共鳴診断装置)、放電加工機
のように周辺に磁界や電磁波の影響を及ぼすものや、あ
るいは、ペースメーカー、脳波測定装置のように周辺か
ら磁界や電磁波の影響を受けやすいものがあり、このよ
うな機器類は、磁気シールドルームや電磁波シールドル
ームに収容することにより周辺に磁界や電磁波の影響を
与えないようにしたり、あるいは、適宜遮蔽することに
より周辺からの磁界や電磁波の影響を受けないようにし
ている。
の中には、MRI(核磁気共鳴診断装置)、放電加工機
のように周辺に磁界や電磁波の影響を及ぼすものや、あ
るいは、ペースメーカー、脳波測定装置のように周辺か
ら磁界や電磁波の影響を受けやすいものがあり、このよ
うな機器類は、磁気シールドルームや電磁波シールドル
ームに収容することにより周辺に磁界や電磁波の影響を
与えないようにしたり、あるいは、適宜遮蔽することに
より周辺からの磁界や電磁波の影響を受けないようにし
ている。
【0003】また、永久磁石の高性能化にシールド技術
がついていかず、高性能化した永久磁石を用いたアプリ
ケーション開発が遅れている。シールド材は平面状ある
いはシート状形態でしか用いることができず、応用機器
に使用する場合は、小型、軽量で、かつ、つなぎ部から
の漏洩磁気対策と3次元形状に対応するシールド材が必
要とされている。
がついていかず、高性能化した永久磁石を用いたアプリ
ケーション開発が遅れている。シールド材は平面状ある
いはシート状形態でしか用いることができず、応用機器
に使用する場合は、小型、軽量で、かつ、つなぎ部から
の漏洩磁気対策と3次元形状に対応するシールド材が必
要とされている。
【0004】従来、このような目的で使用されるシール
ド材として、磁気及び電磁波に対し優れたシールド効果
を有し、磁気を帯びることがないという利点を生かして
アモルファス金属が利用されており、例えばアモルファ
ス金属薄膜をゴムシート等に貼着したものや、複数のア
モルファス金属薄膜を互いに接着あるいは粘着させて積
層した積層シートが使用されている。
ド材として、磁気及び電磁波に対し優れたシールド効果
を有し、磁気を帯びることがないという利点を生かして
アモルファス金属が利用されており、例えばアモルファ
ス金属薄膜をゴムシート等に貼着したものや、複数のア
モルファス金属薄膜を互いに接着あるいは粘着させて積
層した積層シートが使用されている。
【0005】しかしながら、アモルファス金属薄膜をゴ
ムシートに貼着したものや、積層シートにおいてアモル
ファス金属薄膜の全面に接着剤あるいは粘着剤が塗布さ
れているものにあっては、アモルファス金属薄膜に変形
に対する自由度がないので、任意形状のシールド材を製
作するのが難しいばかりでなく、破断しやすく、積層体
の変形により、例えば透磁率等のシールド性能が低下す
るという問題があった。
ムシートに貼着したものや、積層シートにおいてアモル
ファス金属薄膜の全面に接着剤あるいは粘着剤が塗布さ
れているものにあっては、アモルファス金属薄膜に変形
に対する自由度がないので、任意形状のシールド材を製
作するのが難しいばかりでなく、破断しやすく、積層体
の変形により、例えば透磁率等のシールド性能が低下す
るという問題があった。
【0006】特開平8−31569号公報に記載の発明
は、かかる問題を解決することを目的として、積層シー
トにおける隣接するアモルファス金属薄膜を部分的に接
着あるいは粘着させ、接着あるいは粘着部以外の部分に
おいて互いに相対変位を可能にすることで、積層体の屈
曲が容易になり、屈曲に伴う積層体の破断を防止するよ
うにしている。
は、かかる問題を解決することを目的として、積層シー
トにおける隣接するアモルファス金属薄膜を部分的に接
着あるいは粘着させ、接着あるいは粘着部以外の部分に
おいて互いに相対変位を可能にすることで、積層体の屈
曲が容易になり、屈曲に伴う積層体の破断を防止するよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
モルファス金属薄膜積層シートにおいては、隣接するア
モルファス金属薄膜同士は、部分的とはいえ依然として
接合されており、ある程度の相対変位しか許容されない
ので、形状の自由度が十分とは言えず、積層シートの屈
曲に伴うアモルファス金属薄膜の変形あるいは切断によ
りシールド性能が低下することが予想される。
モルファス金属薄膜積層シートにおいては、隣接するア
モルファス金属薄膜同士は、部分的とはいえ依然として
接合されており、ある程度の相対変位しか許容されない
ので、形状の自由度が十分とは言えず、積層シートの屈
曲に伴うアモルファス金属薄膜の変形あるいは切断によ
りシールド性能が低下することが予想される。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、透磁率が高く、形状
に自由度のある磁気及び電磁波シールド材を提供するこ
とを目的としている。
題点に鑑みてなされたものであり、透磁率が高く、形状
に自由度のある磁気及び電磁波シールド材を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、少なくと
も二層の弾性体層と、該二層の弾性体層の間に挟み込ま
れた多数の粒状あるいは薄片状磁性材料のシールド層と
を有し、上記弾性体層は樹脂製弾性繊維から成り、上記
弾性体層とシールド層とを一体成形して上記弾性繊維を
部分的に溶融、固化することにより上記磁性材料を上記
弾性繊維に絡ませて半浮動状態で保持するようにしたこ
とを特徴とする磁気及び電磁波シールド材である。
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、少なくと
も二層の弾性体層と、該二層の弾性体層の間に挟み込ま
れた多数の粒状あるいは薄片状磁性材料のシールド層と
を有し、上記弾性体層は樹脂製弾性繊維から成り、上記
弾性体層とシールド層とを一体成形して上記弾性繊維を
部分的に溶融、固化することにより上記磁性材料を上記
弾性繊維に絡ませて半浮動状態で保持するようにしたこ
とを特徴とする磁気及び電磁波シールド材である。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記シー
ルド材を3次元形状に成形したことを特徴とする。
ルド材を3次元形状に成形したことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、上記弾
性体層により外力からのエネルギを吸収し、シールド性
能を保持するようにしたことを特徴とする。
性体層により外力からのエネルギを吸収し、シールド性
能を保持するようにしたことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、上記弾性
体層は少なくとも2種類の融点の異なる弾性繊維から成
り、上記磁性材料の物性が変化しない温度で加温及び加
圧成形を施したことを特徴とする。
体層は少なくとも2種類の融点の異なる弾性繊維から成
り、上記磁性材料の物性が変化しない温度で加温及び加
圧成形を施したことを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、上記弾性
体層に長繊維及び短繊維を用いたことを特徴とする。
体層に長繊維及び短繊維を用いたことを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、上記弾性
体層に導電性繊維を混入することにより導電性を付与し
たことを特徴とする。
体層に導電性繊維を混入することにより導電性を付与し
たことを特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、上記弾性
体層に導電処理を施すことにより導電性を付与したこと
を特徴とする。
体層に導電処理を施すことにより導電性を付与したこと
を特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、上記シー
ルド層に弾性材を混入して保持することにより上記磁性
材料の目付量を増加したことを特徴とする。
ルド層に弾性材を混入して保持することにより上記磁性
材料の目付量を増加したことを特徴とする。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、上記磁性
材料に焼鈍処理を施したことを特徴とする。
材料に焼鈍処理を施したことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項10に記載の発明は、樹脂
製弾性繊維から成る第一の弾性体層に多数の粒状あるい
は薄片状磁性材料を散布してシールド層を形成し、該シ
ールド層を樹脂製弾性繊維から成る第二の弾性体層で被
装し、金型内で加温及び加圧成形して上記第一及び第二
の弾性体層を構成する弾性繊維を部分的に溶融、固化す
ることにより上記磁性材料を上記弾性繊維に絡ませて半
浮動状態で保持するようにしたことを特徴とする磁気及
び電磁波シールド材の製造方法である。
製弾性繊維から成る第一の弾性体層に多数の粒状あるい
は薄片状磁性材料を散布してシールド層を形成し、該シ
ールド層を樹脂製弾性繊維から成る第二の弾性体層で被
装し、金型内で加温及び加圧成形して上記第一及び第二
の弾性体層を構成する弾性繊維を部分的に溶融、固化す
ることにより上記磁性材料を上記弾性繊維に絡ませて半
浮動状態で保持するようにしたことを特徴とする磁気及
び電磁波シールド材の製造方法である。
【0019】また、請求項11に記載の発明は、上記第
一及び第二の弾性体層は少なくとも2種類の融点の異な
る弾性繊維から成り、上記磁性材料の物性が変化しない
温度で加温及び加圧成形を施したことを特徴とする。
一及び第二の弾性体層は少なくとも2種類の融点の異な
る弾性繊維から成り、上記磁性材料の物性が変化しない
温度で加温及び加圧成形を施したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にか
かる磁気及び電磁波シールド材2を示しており、平板状
弾性体4の上に例えばアモルファス金属等の磁性材料あ
るいは磁性材料を内部に含む複合材の薄片6を多数ラン
ダムに散布した後、別の平板状弾性体4をその上に被装
し、低温成形することにより製造される。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にか
かる磁気及び電磁波シールド材2を示しており、平板状
弾性体4の上に例えばアモルファス金属等の磁性材料あ
るいは磁性材料を内部に含む複合材の薄片6を多数ラン
ダムに散布した後、別の平板状弾性体4をその上に被装
し、低温成形することにより製造される。
【0021】弾性体4としては、例えばポリエステル綿
(ポリエステル繊維の不織布)等の樹脂材料を所定形状
に成形したものが使用されるが、ポリエステル綿の場
合、ポリエステルの長繊維、短繊維及び融点の異なる複
数の繊維材料を混合後、熱処理(処理温度は低融点以
上、高融点以下)することで、各繊維が交点で溶融、固
化し立体的に交錯する。したがって、外部からの負荷に
対して劣化しにくく、弾力性を長く保てる弾性体とな
る。この弾性体の繊維材の網の目構造の中にアモルファ
ス金属等の磁性材料あるいは磁性材料を内部に含む複合
材の薄片が存在し、その端面と繊維とが絡み合って一体
的に成形される。接着剤等による固定の場合と異なり繊
維と薄片との絡み具合は、全体が固定されているのでは
なく、部分的にしか固定されていないので、各薄片は半
浮動状態で保持され、ある程度自由に動くことができる
構造である。
(ポリエステル繊維の不織布)等の樹脂材料を所定形状
に成形したものが使用されるが、ポリエステル綿の場
合、ポリエステルの長繊維、短繊維及び融点の異なる複
数の繊維材料を混合後、熱処理(処理温度は低融点以
上、高融点以下)することで、各繊維が交点で溶融、固
化し立体的に交錯する。したがって、外部からの負荷に
対して劣化しにくく、弾力性を長く保てる弾性体とな
る。この弾性体の繊維材の網の目構造の中にアモルファ
ス金属等の磁性材料あるいは磁性材料を内部に含む複合
材の薄片が存在し、その端面と繊維とが絡み合って一体
的に成形される。接着剤等による固定の場合と異なり繊
維と薄片との絡み具合は、全体が固定されているのでは
なく、部分的にしか固定されていないので、各薄片は半
浮動状態で保持され、ある程度自由に動くことができる
構造である。
【0022】すなわち、2種類以上の融点の異なる弾性
体(樹脂)の組み合わせで、低融点以上高融点以下の温
度に保つことで、低融点の樹脂が高融点の樹脂と接触し
ている部分が融けて、接着剤の役目を果たし、立体構造
の成形が可能となる。ただし、この温度は、磁性材料の
特性を失う温度(例えば、アモルファス金属において
は、ガラス転移温度)以下である。
体(樹脂)の組み合わせで、低融点以上高融点以下の温
度に保つことで、低融点の樹脂が高融点の樹脂と接触し
ている部分が融けて、接着剤の役目を果たし、立体構造
の成形が可能となる。ただし、この温度は、磁性材料の
特性を失う温度(例えば、アモルファス金属において
は、ガラス転移温度)以下である。
【0023】ポリエステル繊維は、3d×51mm、1
5d×64mm、13d×51mm等太さ、長さを種々
組み合わせて、硬度、耐久性等を変化させた製品を製造
できる。また、樹脂の接点となる低融点繊維の融点は1
10〜220℃の間で設定することができる。三次元骨
格構造を構成するポリエステル繊維の弾性により外部か
らのエネルギを吸収でき、シールド材である磁性材料あ
るいはその複合材の周囲を弾性材で覆っているので、外
部の衝撃が伝わりにくく、かつ、各磁性材料あるいはそ
の複合材が完全に固定されていないので、ある程度自由
に動けるために、変形等による歪み、たわみ等による磁
性特性の低下を受けにくい。
5d×64mm、13d×51mm等太さ、長さを種々
組み合わせて、硬度、耐久性等を変化させた製品を製造
できる。また、樹脂の接点となる低融点繊維の融点は1
10〜220℃の間で設定することができる。三次元骨
格構造を構成するポリエステル繊維の弾性により外部か
らのエネルギを吸収でき、シールド材である磁性材料あ
るいはその複合材の周囲を弾性材で覆っているので、外
部の衝撃が伝わりにくく、かつ、各磁性材料あるいはそ
の複合材が完全に固定されていないので、ある程度自由
に動けるために、変形等による歪み、たわみ等による磁
性特性の低下を受けにくい。
【0024】各構成繊維の長さは、例えば、25〜15
0mmぐらいの範囲内で設定できる。長繊維だけでは、
繊維の配向性が均一となり、構造が二次元的になりやす
い。そこで、長繊維の他に短繊維を加えることで、短繊
維は長繊維の間で三次元的な配向となり、立体的な構造
で、弾性、耐久性等が向上する。
0mmぐらいの範囲内で設定できる。長繊維だけでは、
繊維の配向性が均一となり、構造が二次元的になりやす
い。そこで、長繊維の他に短繊維を加えることで、短繊
維は長繊維の間で三次元的な配向となり、立体的な構造
で、弾性、耐久性等が向上する。
【0025】繊維と磁性材料あるいはその複合材の物理
的な絡みによる保持方法なので、磁性材料やその複合材
の使用量の変更については、自由に増減設定が可能であ
る。繊維材と磁性材料あるいはその複合材の固定に接着
剤等を使用していないので、繊維材及び磁性材料あるい
はその複合材の再利用が容易である。
的な絡みによる保持方法なので、磁性材料やその複合材
の使用量の変更については、自由に増減設定が可能であ
る。繊維材と磁性材料あるいはその複合材の固定に接着
剤等を使用していないので、繊維材及び磁性材料あるい
はその複合材の再利用が容易である。
【0026】また、図1においては、二層の弾性体4,
4で単層の磁性材料あるいはその複合材の薄片6を挟み
込む構造であったが、図2に示されるように、三層以上
の弾性体4,…,4の隣接する二層の弾性体4,4の間
にランダムに散布された多数の薄片6を挟み込んだ構造
2Aとすることもできる。
4で単層の磁性材料あるいはその複合材の薄片6を挟み
込む構造であったが、図2に示されるように、三層以上
の弾性体4,…,4の隣接する二層の弾性体4,4の間
にランダムに散布された多数の薄片6を挟み込んだ構造
2Aとすることもできる。
【0027】図1あるいは図2の積層体を成形するに際
し、磁性材料あるいはその複合材の薄片6が相互に必ず
接触または重なるように分布させ、適度な分布状態のシ
ールド材(薄片6)を挟み込んだ弾性体4を少なくとも
二層以上重ねて層状としたものを上型8及び下型10か
ら成る金型内に入れ、加温(低融点+30℃)及び加圧
(数kg〜数十kg)した状態で数十分保持すること
で、自由な形状の成形が可能となり、例えば、図3に示
されるような、3次元(立体的)形状を有する製品12
に成形することもできる。
し、磁性材料あるいはその複合材の薄片6が相互に必ず
接触または重なるように分布させ、適度な分布状態のシ
ールド材(薄片6)を挟み込んだ弾性体4を少なくとも
二層以上重ねて層状としたものを上型8及び下型10か
ら成る金型内に入れ、加温(低融点+30℃)及び加圧
(数kg〜数十kg)した状態で数十分保持すること
で、自由な形状の成形が可能となり、例えば、図3に示
されるような、3次元(立体的)形状を有する製品12
に成形することもできる。
【0028】なお、製品内の温度分布を均一にするため
に、金型8,10に複数の穴8a,10aを穿設するこ
とにより、通気性を向上させている。
に、金型8,10に複数の穴8a,10aを穿設するこ
とにより、通気性を向上させている。
【0029】また、繊維材にカーボン含有等の導電性繊
維を数%混入することにより、弾性体自体の導電性が向
上するので、磁気シールド性に加えて電磁波シールド性
も向上する。また、表面に金属メッキ処理等の導電性処
理を実施することによっても、電磁波シールド性は向上
する。
維を数%混入することにより、弾性体自体の導電性が向
上するので、磁気シールド性に加えて電磁波シールド性
も向上する。また、表面に金属メッキ処理等の導電性処
理を実施することによっても、電磁波シールド性は向上
する。
【0030】磁性材料及びその複合材の薄片の単層での
目付量を多くした場合、磁性体及びその複合材の層が厚
くなり、外周の弾性材料との接触、絡みによる固定、保
持が層の中心部までは及びにくくなり、自重による移動
が起こりやすくなる。これを防ぐために、磁性材料及び
その複合材料の間に構成部材の弾性体とは別に、薄片の
磁性体の動きを制限することを目的にごく少量の綿状の
弾性体を一緒に入れて成形する。こうすることにより外
周部を製作するときのストレスを磁性体に伝えずに磁性
材及びその複合材の量を増加することができる。
目付量を多くした場合、磁性体及びその複合材の層が厚
くなり、外周の弾性材料との接触、絡みによる固定、保
持が層の中心部までは及びにくくなり、自重による移動
が起こりやすくなる。これを防ぐために、磁性材料及び
その複合材料の間に構成部材の弾性体とは別に、薄片の
磁性体の動きを制限することを目的にごく少量の綿状の
弾性体を一緒に入れて成形する。こうすることにより外
周部を製作するときのストレスを磁性体に伝えずに磁性
材及びその複合材の量を増加することができる。
【0031】また、焼鈍処理を行った磁性材料は、磁気
特性は大きく向上する(約3〜5倍)が、物理的に大変
脆くなる。外部より力が掛かると破損または焼鈍処理以
前の特性に低下してしまう。したがって、大きな一枚の
磁性材料を使用したシールド材として、焼鈍処理を実施
した磁気材料は使用しにくい。しかし、薄片の材料を弾
性材料で緩やかに保持しているこの方法では、外部より
の力は、覆っている弾性体により分散され、薄片の磁性
材料には伝わりにくく、磁気特性を低下させ難いので、
シールド材に使用できる。
特性は大きく向上する(約3〜5倍)が、物理的に大変
脆くなる。外部より力が掛かると破損または焼鈍処理以
前の特性に低下してしまう。したがって、大きな一枚の
磁性材料を使用したシールド材として、焼鈍処理を実施
した磁気材料は使用しにくい。しかし、薄片の材料を弾
性材料で緩やかに保持しているこの方法では、外部より
の力は、覆っている弾性体により分散され、薄片の磁性
材料には伝わりにくく、磁気特性を低下させ難いので、
シールド材に使用できる。
【0032】なお、上記実施形態において、隣接する弾
性体4,4に挟持される磁性材料あるいは複合材は薄片
6としたが、粒状であってもよい。
性体4,4に挟持される磁性材料あるいは複合材は薄片
6としたが、粒状であってもよい。
【0033】次に、本発明にかかる磁気及び電磁波シー
ルド材2,2Aの磁気遮蔽特性、導電性特性、外部付加
の影響等について数々の実験を行った。
ルド材2,2Aの磁気遮蔽特性、導電性特性、外部付加
の影響等について数々の実験を行った。
【0034】図4は、一層当たりの目付量を同じにして
シールド層の層数を変えた場合の層別磁気遮蔽特性を示
しており、層数が少ない場合は、層数が増加するにつれ
て磁気遮蔽効果も急激に増加するが、層数が多くなる
と、層数の増加に伴う磁気遮蔽効果の向上は減少するこ
とがわかる。
シールド層の層数を変えた場合の層別磁気遮蔽特性を示
しており、層数が少ない場合は、層数が増加するにつれ
て磁気遮蔽効果も急激に増加するが、層数が多くなる
と、層数の増加に伴う磁気遮蔽効果の向上は減少するこ
とがわかる。
【0035】図5は、導電性繊維の含有率を変えた場合
の磁気遮蔽特性変化を示しており、導電性繊維の含有率
が増加するにつれて磁束密度が減少しており、磁気遮蔽
特性が向上する。
の磁気遮蔽特性変化を示しており、導電性繊維の含有率
が増加するにつれて磁束密度が減少しており、磁気遮蔽
特性が向上する。
【0036】また、図6は、焼鈍処理を施した発明品と
焼鈍処理を施していない従来品とにおいて、添加される
磁性材料あるいは複合材の目付量を変えた場合の目付量
別磁気遮蔽特性を示しており、目付量を増加することに
より遮蔽特性は向上するが、従来品に比べ、焼鈍処理を
施した発明品は目付量の増加とともに磁気遮蔽特性が急
激に向上している。また、焼鈍処理を施した発明品の場
合、約600g/m2まで目付量を増加すると遮蔽特性
は急激に向上し、それ以上目付量を増加した場合遮蔽特
性はある程度向上するものの、大きな向上は見られない
ことがわかる。
焼鈍処理を施していない従来品とにおいて、添加される
磁性材料あるいは複合材の目付量を変えた場合の目付量
別磁気遮蔽特性を示しており、目付量を増加することに
より遮蔽特性は向上するが、従来品に比べ、焼鈍処理を
施した発明品は目付量の増加とともに磁気遮蔽特性が急
激に向上している。また、焼鈍処理を施した発明品の場
合、約600g/m2まで目付量を増加すると遮蔽特性
は急激に向上し、それ以上目付量を増加した場合遮蔽特
性はある程度向上するものの、大きな向上は見られない
ことがわかる。
【0037】図7は、200mm×100mmの同一の
平板状矩形形状を有する発明品と、焼鈍処理を施してい
ない従来品Cと、焼鈍処理を施した従来品Dを折り曲げ
た場合の曲率半径Rに対する磁気遮蔽特性変化を示して
いる。
平板状矩形形状を有する発明品と、焼鈍処理を施してい
ない従来品Cと、焼鈍処理を施した従来品Dを折り曲げ
た場合の曲率半径Rに対する磁気遮蔽特性変化を示して
いる。
【0038】図7のグラフに示されるように、発明品は
折り曲げても磁気遮蔽特性がほとんど変化しないのに対
し、焼鈍処理を施していない従来品Cの場合、曲率半径
Rが約300mmまでは磁気遮蔽特性はほとんど変化し
ないが、曲率半径が約300mmよりも小さくなると磁
気遮蔽特性が急激に悪化する。なお、焼鈍処理を施した
従来品Dは、曲率半径Rが600mmまでは磁気遮蔽特
性はほとんど変化しないが、600mmの曲率半径で破
断し、600mm以下の曲率半径における磁気遮蔽特性
は測定できなかった。
折り曲げても磁気遮蔽特性がほとんど変化しないのに対
し、焼鈍処理を施していない従来品Cの場合、曲率半径
Rが約300mmまでは磁気遮蔽特性はほとんど変化し
ないが、曲率半径が約300mmよりも小さくなると磁
気遮蔽特性が急激に悪化する。なお、焼鈍処理を施した
従来品Dは、曲率半径Rが600mmまでは磁気遮蔽特
性はほとんど変化しないが、600mmの曲率半径で破
断し、600mm以下の曲率半径における磁気遮蔽特性
は測定できなかった。
【0039】図8は、短繊維含有率を変えた場合の発明
品の弾性変化を示しており、寸法が50mm以下で低融
点の短繊維を高融点の長繊維の中に織り込み、低融点ま
で温度上昇させることにより短繊維を溶け込ませて3次
元形状としている。
品の弾性変化を示しており、寸法が50mm以下で低融
点の短繊維を高融点の長繊維の中に織り込み、低融点ま
で温度上昇させることにより短繊維を溶け込ませて3次
元形状としている。
【0040】図8のグラフに示されるように、短繊維含
有率が増加するにつれて25%硬度が高くなり、硬くな
ることを示している。ここで、25%硬度とは、JIS
K6301に規定されており、部材を厚み方向に25
%圧縮させるのに必要な荷重(単位:ニュートン)によ
って示される硬度のことである。
有率が増加するにつれて25%硬度が高くなり、硬くな
ることを示している。ここで、25%硬度とは、JIS
K6301に規定されており、部材を厚み方向に25
%圧縮させるのに必要な荷重(単位:ニュートン)によ
って示される硬度のことである。
【0041】図9及び図10は、発明品に対する外部負
荷の影響を示すグラフで、図9は発明品に対し荷重10
0Nを2秒間複数回加えた後磁束密度を測定したもの
で、図10は発明品に対し異なる荷重を20秒間加えた
後磁束密度を測定したものである。
荷の影響を示すグラフで、図9は発明品に対し荷重10
0Nを2秒間複数回加えた後磁束密度を測定したもの
で、図10は発明品に対し異なる荷重を20秒間加えた
後磁束密度を測定したものである。
【0042】図9に示されるように、発明品の場合、加
圧回数400回迄は磁束密度はほとんど変化せず、加圧
回数が400回を超えると磁束密度がわずかに増加して
いるのに対し、従来品の場合、加圧回数の増加に伴う磁
束密度の大幅な増大が認められた。また、図10に示さ
れるように、発明品の場合、約500N以下の荷重に対
して磁束密度はあまり変化せず、磁気遮蔽特性の大きな
変化は見られなかったのに対し、従来品の場合、外部負
荷の影響による磁束密度の大幅な増大が認められた。
圧回数400回迄は磁束密度はほとんど変化せず、加圧
回数が400回を超えると磁束密度がわずかに増加して
いるのに対し、従来品の場合、加圧回数の増加に伴う磁
束密度の大幅な増大が認められた。また、図10に示さ
れるように、発明品の場合、約500N以下の荷重に対
して磁束密度はあまり変化せず、磁気遮蔽特性の大きな
変化は見られなかったのに対し、従来品の場合、外部負
荷の影響による磁束密度の大幅な増大が認められた。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】請求項1あるいは請求項10に記載の発明
によれば、樹脂製弾性繊維から成る少なくとも二層の弾
性体層と、その間に挟み込まれた粒状あるいは薄片状磁
性材料のシールド層とを一体成形することにより弾性繊
維を部分的に溶融、固化し、磁性材料を弾性繊維に絡ま
せて半浮動状態で保持するようにしたので、各粒子ある
いは薄片はある程度自由に移動することができ、外部負
荷あるいは衝撃によりシールド材が変形しても、各粒子
あるいは薄片が歪むことがなく、遮蔽特性が低下するこ
とがない。
によれば、樹脂製弾性繊維から成る少なくとも二層の弾
性体層と、その間に挟み込まれた粒状あるいは薄片状磁
性材料のシールド層とを一体成形することにより弾性繊
維を部分的に溶融、固化し、磁性材料を弾性繊維に絡ま
せて半浮動状態で保持するようにしたので、各粒子ある
いは薄片はある程度自由に移動することができ、外部負
荷あるいは衝撃によりシールド材が変形しても、各粒子
あるいは薄片が歪むことがなく、遮蔽特性が低下するこ
とがない。
【0045】また、請求項2に記載の発明によれば、シ
ールド材を3次元形状に成形することができるようにし
たので、任意形状の被遮蔽物に対応させることができ
る。
ールド材を3次元形状に成形することができるようにし
たので、任意形状の被遮蔽物に対応させることができ
る。
【0046】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
弾性体層により外力からのエネルギを吸収したので、シ
ールド層を構成する各粒子あるいは薄片は外力により歪
みを生じることがなく、シールド性能が保持される。
弾性体層により外力からのエネルギを吸収したので、シ
ールド層を構成する各粒子あるいは薄片は外力により歪
みを生じることがなく、シールド性能が保持される。
【0047】また、請求項4あるいは請求項11に記載
の発明によれば、弾性体層を少なくとも2種類の融点の
異なる弾性繊維で構成し、磁性材料の物性が変化しない
温度で加温及び加圧成形を施したので、低融点の樹脂の
みが部分的に溶融して接着剤の役目を果たし、立体的構
造の成形が可能となる。
の発明によれば、弾性体層を少なくとも2種類の融点の
異なる弾性繊維で構成し、磁性材料の物性が変化しない
温度で加温及び加圧成形を施したので、低融点の樹脂の
みが部分的に溶融して接着剤の役目を果たし、立体的構
造の成形が可能となる。
【0048】また、請求項5に記載の発明によれば、弾
性体層に長繊維及び短繊維を用いたので、短繊維が長繊
維の間で三次元的な配向となり、弾性、耐久性等が向上
する。
性体層に長繊維及び短繊維を用いたので、短繊維が長繊
維の間で三次元的な配向となり、弾性、耐久性等が向上
する。
【0049】また、請求項6あるいは請求項7に記載の
発明によれば、弾性体層に導電性繊維を混入することに
より、あるいは、導電処理を施すことにより導電性を付
与したので、電磁波シールド性が向上する。
発明によれば、弾性体層に導電性繊維を混入することに
より、あるいは、導電処理を施すことにより導電性を付
与したので、電磁波シールド性が向上する。
【0050】また、請求項8に記載の発明によれば、シ
ールド層に弾性材を混入して保持することにより磁性材
料の目付量を増加したので、シールド性能が一層向上す
る。
ールド層に弾性材を混入して保持することにより磁性材
料の目付量を増加したので、シールド性能が一層向上す
る。
【0051】また、請求項9に記載の発明によれば、磁
性材料に焼鈍処理を施したので、磁気特性が向上する。
性材料に焼鈍処理を施したので、磁気特性が向上する。
【図1】 本発明の一実施形態の磁気及び電磁波シール
ド材の製造工程を示す斜視図である。
ド材の製造工程を示す斜視図である。
【図2】 本発明の別の実施形態の磁気及び電磁波シー
ルド材の製造工程を示す斜視図である。
ルド材の製造工程を示す斜視図である。
【図3】 本発明にかかる磁気及び電磁波シールド材の
斜視図である。
斜視図である。
【図4】 シールド材に設けられたシールド層の層数を
変えた場合の層別磁気遮蔽特性を示すグラフである。
変えた場合の層別磁気遮蔽特性を示すグラフである。
【図5】 本発明のシールド材において導電性繊維の含
有率を変えた場合の磁気遮蔽特性を示すグラフである。
有率を変えた場合の磁気遮蔽特性を示すグラフである。
【図6】 本発明のシールド材と従来品の目付量別磁気
遮蔽特性を示すグラフである。
遮蔽特性を示すグラフである。
【図7】 本発明のシールド材と従来品の折り曲げによ
る磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
る磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
【図8】 本発明のシールド材の短繊維含有率の変化に
伴う弾性変化を示すグラフである。
伴う弾性変化を示すグラフである。
【図9】 本発明のシールド材の外部負荷の影響による
磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
【図10】 外部負荷の加え方を変えた場合の本発明の
シールド材の磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
シールド材の磁気遮蔽特性変化を示すグラフである。
2,2A 磁気及び電磁波シールド材 4 弾性体 6 磁性材料あるいは複合材の薄片 8 上金型 10 下金型 12 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 我田 茂樹 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 斉藤 奈己 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも二層の弾性体層と、該二層の
弾性体層の間に挟み込まれた多数の粒状あるいは薄片状
磁性材料のシールド層とを有し、上記弾性体層は樹脂製
弾性繊維から成り、上記弾性体層とシールド層とを一体
成形して上記弾性繊維を部分的に溶融、固化することに
より上記磁性材料を上記弾性繊維に絡ませて半浮動状態
で保持するようにしたことを特徴とする磁気及び電磁波
シールド材。 - 【請求項2】 上記シールド材を3次元形状に成形した
請求項1に記載の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項3】 上記弾性体層により外力からのエネルギ
を吸収し、シールド性能を保持するようにした請求項1
に記載の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項4】 上記弾性体層は少なくとも2種類の融点
の異なる弾性繊維から成り、上記磁性材料の物性が変化
しない温度で加温及び加圧成形を施した請求項1に記載
の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項5】 上記弾性体層に長繊維及び短繊維を用い
た請求項1に記載の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項6】 上記弾性体層に導電性繊維を混入するこ
とにより導電性を付与した請求項1に記載の磁気及び電
磁波シールド材。 - 【請求項7】 上記弾性体層に導電処理を施すことによ
り導電性を付与した請求項1に記載の磁気及び電磁波シ
ールド材。 - 【請求項8】 上記シールド層に弾性材を混入して保持
することにより上記磁性材料の目付量を増加した請求項
1に記載の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項9】 上記磁性材料に焼鈍処理を施した請求項
1に記載の磁気及び電磁波シールド材。 - 【請求項10】 樹脂製弾性繊維から成る第一の弾性体
層に多数の粒状あるいは薄片状磁性材料を散布してシー
ルド層を形成し、該シールド層を樹脂製弾性繊維から成
る第二の弾性体層で被装し、金型内で加温及び加圧成形
して上記第一及び第二の弾性体層を構成する弾性繊維を
部分的に溶融、固化することにより上記磁性材料を上記
弾性繊維に絡ませて半浮動状態で保持するようにしたこ
とを特徴とする磁気及び電磁波シールド材の製造方法。 - 【請求項11】 上記第一及び第二の弾性体層は少なく
とも2種類の融点の異なる弾性繊維から成り、上記磁性
材料の物性が変化しない温度で加温及び加圧成形を施し
た請求項10に記載の磁気及び電磁波シールド材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10739196A JPH09292480A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 磁気及び電磁波シールド材及び該シールド材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10739196A JPH09292480A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 磁気及び電磁波シールド材及び該シールド材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292480A true JPH09292480A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14457952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10739196A Pending JPH09292480A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 磁気及び電磁波シールド材及び該シールド材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09292480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110103475A (zh) * | 2019-01-26 | 2019-08-09 | 鼎铉商用密码测评技术(深圳)有限公司 | 一种壳体及其制作方法 |
CN111801831A (zh) * | 2019-02-01 | 2020-10-20 | 株式会社Lg化学 | 包括磁体的按压夹具和包括该按压夹具的电池模块 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10739196A patent/JPH09292480A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110103475A (zh) * | 2019-01-26 | 2019-08-09 | 鼎铉商用密码测评技术(深圳)有限公司 | 一种壳体及其制作方法 |
CN110103475B (zh) * | 2019-01-26 | 2021-07-06 | 鼎铉商用密码测评技术(深圳)有限公司 | 一种壳体及其制作方法 |
CN111801831A (zh) * | 2019-02-01 | 2020-10-20 | 株式会社Lg化学 | 包括磁体的按压夹具和包括该按压夹具的电池模块 |
US20210226246A1 (en) * | 2019-02-01 | 2021-07-22 | Lg Chem, Ltd. | Pressing jig comprising magnet and battery module comprising the same |
CN111801831B (zh) * | 2019-02-01 | 2024-04-26 | 株式会社Lg新能源 | 包括磁体的按压夹具和包括该按压夹具的电池模块 |
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