JPH09292103A - ボイラ後部伝熱部の下部構造 - Google Patents
ボイラ後部伝熱部の下部構造Info
- Publication number
- JPH09292103A JPH09292103A JP12914496A JP12914496A JPH09292103A JP H09292103 A JPH09292103 A JP H09292103A JP 12914496 A JP12914496 A JP 12914496A JP 12914496 A JP12914496 A JP 12914496A JP H09292103 A JPH09292103 A JP H09292103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- rear heat
- transfer section
- furnace wall
- tubes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 剛性の大きなボイラ後部伝熱部の下部構造を
提供する。 【解決手段】 上下方向の多数の炉壁管9と該炉壁管9
を接続するフィン10とによってボイラ後部伝熱部2の
上部を囲む炉壁管9の下部に外側に曲げた湾曲部17を
形成して炉壁管9の下端を後部伝熱部下部管寄せ5に接
続し、炉壁管9の下方延長線上に配設した管18の上端
を炉壁管9の湾曲部17に固着し、管18をフィン20
により接続してボイラ後部伝熱部2の下部を構成して剛
性を高くした。
提供する。 【解決手段】 上下方向の多数の炉壁管9と該炉壁管9
を接続するフィン10とによってボイラ後部伝熱部2の
上部を囲む炉壁管9の下部に外側に曲げた湾曲部17を
形成して炉壁管9の下端を後部伝熱部下部管寄せ5に接
続し、炉壁管9の下方延長線上に配設した管18の上端
を炉壁管9の湾曲部17に固着し、管18をフィン20
により接続してボイラ後部伝熱部2の下部を構成して剛
性を高くした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ後部伝熱部
の下部構造に関するものである。
の下部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されているボイラの概要を
図3の縦断面図によって説明すると、ボイラの火炉1の
後部には後部伝熱部2が接続されていて、後部伝熱部2
の内部には、再熱器3、過熱器4等が収容されており、
火炉1で発生した高温の燃焼ガスによって蒸気を加熱す
るようになっている。
図3の縦断面図によって説明すると、ボイラの火炉1の
後部には後部伝熱部2が接続されていて、後部伝熱部2
の内部には、再熱器3、過熱器4等が収容されており、
火炉1で発生した高温の燃焼ガスによって蒸気を加熱す
るようになっている。
【0003】後部伝熱部2の再熱器3、過熱器4よりも
下方位置の前後左右の壁には後部伝熱部下部管寄せ5が
水平に設けられており、後部伝熱部下部管寄せ5の下方
に続く下部ケーシング6の下端には蒸気温度調節ダンパ
7が取り付けられていて、蒸気温度調節ダンパ7の下方
は排気ダクト8につながっている。
下方位置の前後左右の壁には後部伝熱部下部管寄せ5が
水平に設けられており、後部伝熱部下部管寄せ5の下方
に続く下部ケーシング6の下端には蒸気温度調節ダンパ
7が取り付けられていて、蒸気温度調節ダンパ7の下方
は排気ダクト8につながっている。
【0004】後部伝熱部2の後部伝熱部下部管寄せ5よ
りも上の部分は、図4に示すように上下方向の多数の炉
壁管9と、これら多数の炉壁管9をつなぐフィン10と
により囲まれていて、図5にも示すように、炉壁管9の
下端は後部伝熱部下部管寄せ5に接続されており、炉壁
管9及び後部伝熱部下部管寄せ5の内部には水や蒸気が
流れて熱回収をするようになっている。
りも上の部分は、図4に示すように上下方向の多数の炉
壁管9と、これら多数の炉壁管9をつなぐフィン10と
により囲まれていて、図5にも示すように、炉壁管9の
下端は後部伝熱部下部管寄せ5に接続されており、炉壁
管9及び後部伝熱部下部管寄せ5の内部には水や蒸気が
流れて熱回収をするようになっている。
【0005】これに対し、後部伝熱部2の後部伝熱部下
部管寄せ5よりも下の下部ケーシング6は、薄い鉄板1
1で構成されていて、この鉄板11の上端は、図5に示
すように後部伝熱部下部管寄せ5の下側に設けてある張
出し部12に溶接13で固着されている。
部管寄せ5よりも下の下部ケーシング6は、薄い鉄板1
1で構成されていて、この鉄板11の上端は、図5に示
すように後部伝熱部下部管寄せ5の下側に設けてある張
出し部12に溶接13で固着されている。
【0006】後部伝熱部2の後部伝熱部下部管寄せ5よ
りも上の部分は、炉壁管9の中を流れる水や蒸気によっ
て冷却されるため、熱変形は小さいが、後部伝熱部2の
後部伝熱部下部管寄せ5よりも下の下部ケーシング6は
薄い鉄板11のみでできていて熱回収をしていないため
冷却されず、大きな熱変形をする。
りも上の部分は、炉壁管9の中を流れる水や蒸気によっ
て冷却されるため、熱変形は小さいが、後部伝熱部2の
後部伝熱部下部管寄せ5よりも下の下部ケーシング6は
薄い鉄板11のみでできていて熱回収をしていないため
冷却されず、大きな熱変形をする。
【0007】この大きな熱変形を吸収するために鉄板1
1の上部には、図4、図6に示すように縦方向のスリッ
ト14と、スリット14を覆う舟型に膨らんだ鉄板のエ
キスパンションボード15とを設けて水平方向の熱変形
を吸収できるようにしており、鉄板11の下部には、図
4に示すように側方に膨らんだエキスパンション16を
形成して上下方向の熱変形を吸収できるようにしてい
る。
1の上部には、図4、図6に示すように縦方向のスリッ
ト14と、スリット14を覆う舟型に膨らんだ鉄板のエ
キスパンションボード15とを設けて水平方向の熱変形
を吸収できるようにしており、鉄板11の下部には、図
4に示すように側方に膨らんだエキスパンション16を
形成して上下方向の熱変形を吸収できるようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】下部ケーシング6は、
スリット14、エキスパンションボード15、エキスパ
ンション16によって熱変形を吸収するようにしている
が、下部ケーシング6は薄い鉄板11のみで構成されて
いるため、炉壁管9とフィン10とによって構成されて
いる後部伝熱部下部管寄せ5よりも上の部分に比べて、
著しく剛性が小さくなっている。
スリット14、エキスパンションボード15、エキスパ
ンション16によって熱変形を吸収するようにしている
が、下部ケーシング6は薄い鉄板11のみで構成されて
いるため、炉壁管9とフィン10とによって構成されて
いる後部伝熱部下部管寄せ5よりも上の部分に比べて、
著しく剛性が小さくなっている。
【0009】このため鉄板11に歪変形が起こったり、
応力の集中によって鉄板11の溶接部分にクラックや破
損を生じるという問題があった。
応力の集中によって鉄板11の溶接部分にクラックや破
損を生じるという問題があった。
【0010】本発明はこのような問題を解消するため、
剛性を大きくしたボイラ後部伝熱部の下部構造を提供す
ることを目的とするものである。
剛性を大きくしたボイラ後部伝熱部の下部構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向の多
数の炉壁管と該炉壁管を接続するフィンとによってボイ
ラ後部伝熱部の上部を構成し、前記炉壁管の下部に外側
に曲げた湾曲部を形成して前記炉壁管の下端を後部伝熱
部下部管寄せに接続し、前記炉壁管の下方延長線上に配
設した管の上端を前記炉壁管の湾曲部に固着し、前記管
をフィンにより接続してボイラ後部伝熱部の下部を構成
したことを特徴とするボイラ後部伝熱部の下部構造に係
り、ボイラ後部伝熱部の下部を構成する管とフィンによ
って、ボイラ後部伝熱部の下部構造の剛性を大きくした
ものである。
数の炉壁管と該炉壁管を接続するフィンとによってボイ
ラ後部伝熱部の上部を構成し、前記炉壁管の下部に外側
に曲げた湾曲部を形成して前記炉壁管の下端を後部伝熱
部下部管寄せに接続し、前記炉壁管の下方延長線上に配
設した管の上端を前記炉壁管の湾曲部に固着し、前記管
をフィンにより接続してボイラ後部伝熱部の下部を構成
したことを特徴とするボイラ後部伝熱部の下部構造に係
り、ボイラ後部伝熱部の下部を構成する管とフィンによ
って、ボイラ後部伝熱部の下部構造の剛性を大きくした
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例を参照しつつ説明する。
示例を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態の一例を示す
縦断面図、図2は本発明の実施の形態の要部を示す拡大
縦断面図であって、図4、図5と同一部品には同一符号
を付して、その説明を省略する。
縦断面図、図2は本発明の実施の形態の要部を示す拡大
縦断面図であって、図4、図5と同一部品には同一符号
を付して、その説明を省略する。
【0014】本発明においては、図1、図2に示すよう
に、後部伝熱部2の上部における前後左右の壁を上下方
向に延びる炉壁管9とフィン10とにより構成し、前記
炉壁管9の下部に湾曲部17を形成して炉壁管9の下部
を斜め外側に向け、斜め外側に向けた炉壁管9の下端を
前後左右の後部伝熱部下部管寄せ5に接続している。
に、後部伝熱部2の上部における前後左右の壁を上下方
向に延びる炉壁管9とフィン10とにより構成し、前記
炉壁管9の下部に湾曲部17を形成して炉壁管9の下部
を斜め外側に向け、斜め外側に向けた炉壁管9の下端を
前後左右の後部伝熱部下部管寄せ5に接続している。
【0015】炉壁管9の下方延長線上にはそれぞれ管1
8を配設し、それぞれの管18の上端は、炉壁管9の湾
曲部17に溶接19(図2参照)によって炉壁管9に対
して非連通状態に固着している。
8を配設し、それぞれの管18の上端は、炉壁管9の湾
曲部17に溶接19(図2参照)によって炉壁管9に対
して非連通状態に固着している。
【0016】管18の内部は、炉壁管9の内部とは連通
しないので、水や蒸気は従来と同様に炉壁管9及び後部
伝熱部下部管寄せ5の内部で流通し、管18の内部には
水や蒸気は流れない。
しないので、水や蒸気は従来と同様に炉壁管9及び後部
伝熱部下部管寄せ5の内部で流通し、管18の内部には
水や蒸気は流れない。
【0017】炉壁管9の下方延長線上に配設した管18
はフィン20(図1参照)によってそれぞれつながれ、
管18とフィン20とにより後部伝熱部2の下部を構成
しており、管18及びフィン20の下端には蒸気温度調
節ダンパ7が直接取り付けられ、蒸気温度調節ダンパ7
の下方は排気ダクト8につながっている。
はフィン20(図1参照)によってそれぞれつながれ、
管18とフィン20とにより後部伝熱部2の下部を構成
しており、管18及びフィン20の下端には蒸気温度調
節ダンパ7が直接取り付けられ、蒸気温度調節ダンパ7
の下方は排気ダクト8につながっている。
【0018】このように、後部伝熱部2の後部伝熱部下
部管寄せ5よりも下方の部分も管18とフィン20とに
よって構成され、管18の存在により、後部伝熱部2下
部の剛性は著しく大きくなり、よって下部構造が歪んで
応力の集中によりクラックが発生するというような問題
を防止できる。
部管寄せ5よりも下方の部分も管18とフィン20とに
よって構成され、管18の存在により、後部伝熱部2下
部の剛性は著しく大きくなり、よって下部構造が歪んで
応力の集中によりクラックが発生するというような問題
を防止できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、後部伝熱部の後部伝熱部下部
管寄せよりも下方の部分の構成が上部と同じ構成にな
り、剛性が高くなって熱変形による歪みや破損が起こら
なくなる効果がある。
管寄せよりも下方の部分の構成が上部と同じ構成にな
り、剛性が高くなって熱変形による歪みや破損が起こら
なくなる効果がある。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施の形態の要部を示す拡大縦断面図
である。
である。
【図3】ボイラの概要を示す縦断面図である。
【図4】従来のボイラ後部伝熱部の下部構造を示す縦断
面図である。
面図である。
【図5】従来の後部伝熱部下部管寄せの部分を示す拡大
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】従来のボイラ後部伝熱部の下部構造の局部的な
拡大正面図である。
拡大正面図である。
2 後部伝熱部 5 後部伝熱部下部管寄せ 9 炉壁管 10 フィン 17 湾曲部 18 管 20 フィン
Claims (1)
- 【請求項1】 上下方向の多数の炉壁管と該炉壁管を接
続するフィンとによってボイラ後部伝熱部の上部を構成
し、前記炉壁管の下部に外側に曲げた湾曲部を形成して
前記炉壁管の下端を後部伝熱部下部管寄せに接続し、前
記炉壁管の下方延長線上に配設した管の上端を前記炉壁
管の湾曲部に固着し、前記管をフィンにより接続してボ
イラ後部伝熱部の下部を構成したことを特徴とするボイ
ラ後部伝熱部の下部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12914496A JPH09292103A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ボイラ後部伝熱部の下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12914496A JPH09292103A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ボイラ後部伝熱部の下部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292103A true JPH09292103A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15002224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12914496A Pending JPH09292103A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ボイラ後部伝熱部の下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09292103A (ja) |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP12914496A patent/JPH09292103A/ja active Pending
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