JPH09291947A - クラッチ押圧組立体 - Google Patents

クラッチ押圧組立体

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JPH09291947A
JPH09291947A JP1827897A JP1827897A JPH09291947A JP H09291947 A JPH09291947 A JP H09291947A JP 1827897 A JP1827897 A JP 1827897A JP 1827897 A JP1827897 A JP 1827897A JP H09291947 A JPH09291947 A JP H09291947A
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JP
Japan
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clutch
clutch cover
annular plate
pressing
inner peripheral
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JP1827897A
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Inventor
Tsunezo Yamamoto
恒三 山本
Takahiro Miyamoto
貴浩 宮本
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Exedy Corp
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レリーズ荷重の立ち上がり勾配を緩やかに
し、クラッチ連結時の操作をコントロールしやすくす
る。 【解決手段】 クラッチカバー組立体10は、フライホ
イール2に連結されるクラッチカバー28と、クラッチ
カバー28とフライホイール2との間に軸方向に移動自
在に配置されたプレッシャプレート29と、プレッシャ
プレート29を摩擦板群9側に付勢するためのダイヤフ
ラムスプリング30と弾性支持機構とを備えている。弾
性支持機構は、スタッドピン60とコーンスプリング6
2とを備え、ダイヤフラムスプリング30が押圧を解除
する際に、ダイヤフラムスプリング30をクラッチカバ
ー28に対して弾性的に支持するための機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ押圧組立
体、特に、剛性の高いクラッチカバーを有するクラッチ
押圧組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえばレース用自動車に使用
される乾式多板クラッチは、エンジンのフライホイール
に固定される筒状のフライホイールリングと、出力軸に
連結されるハブフランジと、両者の間に配置される複数
の摩擦板と、複数の摩擦板の連結及び連結を解除するた
めのクラッチ押圧組立体とを備えている。
【0003】ハブフランジは、出力軸に連結されるハブ
と、ハブから外周に延びるフランジと、フランジの外周
にフランジの両側に突出して設けられた筒状部とを備
え、この筒状部とフライホイールリングとの空間に摩擦
板が配置されている。この摩擦板設置空間の一端は、摩
擦板が押し付けられるフライホイールに面している。ク
ラッチ押圧組立体は、フライホイールリングに固定され
た円板状のクラッチカバーと、クラッチカバーに支持さ
れるとともにプレッシャプレートを摩擦板側に付勢する
付勢部材とを備えている。レリーズ装置が作動して付勢
部材からの付勢が解除されると、摩擦板は互いから離
れ、それによりクラッチが切断される。レリーズ装置に
より付勢部材の操作がなくなると、付勢部材がプレッシ
ャプレートを介して摩擦板同士を互いに付勢し、それに
よりクラッチが連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の乾式多板ク
ラッチでは、クラッチカバーの剛性が高いため、レリー
ズ特性においてレリーズ量の小さな領域においてレリー
ズ荷重の立ち上がり勾配が急になる。このような特性で
は、クラッチ連結時に半クラッチの状態を保つ等のコン
トロールが困難になる。また、レース用多板クラッチで
は、ダイヤフラムスプリングのレバー剛性が高くまたク
ッショニング機構がないために、レリーズ荷重の立ち上
がり勾配はさらに急になる。
【0005】本発明の目的は、レリーズ荷重の立ち上が
り勾配を緩やかにし、クラッチ連結時の操作をコントロ
ールしやすくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクラッ
チ押圧組立体は、被駆動部材を駆動部材に押し付けるま
たは押し付けを解除するためのものであり、クラッチカ
バーとプレッシャプレートと押圧部材と弾性支持機構を
備えている。クラッチカバーは駆動部材に連結される。
プレッシャプレートはクラッチカバーとプレッシャープ
レートとの間に軸方向に移動可能に配置されている。押
圧部材はクラッチカバーとプレッシャプレートの軸方向
間に両部材に反発するように配置された環状板部と、環
状板部から内周側に延びるレバー部とを有している。弾
性支持機構は、押圧部材が押圧を解除する際に、環状板
部をクラッチカバーに対して弾性的に支持するための機
構である。
【0007】このクラッチ押圧組立体では、押圧部材の
環状板部がプレッシャプレートを駆動部材側に押圧し、
これによりクラッチが連結される。押圧部材のレバー部
がレリーズ操作されると、環状板部から弾性支持機構に
荷重が作用し、弾性支持機構において弾性変形が行われ
る。その後に押圧部材からプレッシャープレートへの荷
重が解除される。このようにして、クラッチが遮断され
る。
【0008】以上の結果、レリーズ特性において、弾性
支持機構により緩やかな初期立ち上がり勾配が得られ
る。これは、半クラッチ時にクラッチ連結操作がコント
ロールしやすくなっていることを意味する。請求項2に
記載のクラッチ押圧組立体では、請求項1において、環
状板部は外周部駆動部材側面がプレッシャープレートに
支持され、内周部の駆動部材反対側面がクラッチカバー
側に支持されている。弾性支持機構は、環状板部の内周
部の駆動部材側面を支持している。
【0009】請求項3に記載のクラッチ押圧組立体で
は、請求項2において、弾性支持機構は支持部と弾性部
材とを含んでいる。支持部は、クラッチカバーから駆動
部材側に延びる本体と、本体の駆動部材側端に設けられ
環状板部の内周部から軸方向に離れた受け部を有する。
弾性部材は、受け部と環状板部の内周部との間に配置さ
れている。
【0010】請求項4に記載のクラッチ押圧組立体で
は、請求項2において、弾性支持機構は支持部材と弾性
部材とを含んでいる。支持部材は、クラッチカバー及び
押圧部材を軸方向に移動可能に貫通する本体と、本体の
駆動部材側端に設けられ環状板部の内周部の駆動部材側
面を支持する第1受け部と、本体の駆動部材反対側端に
設けられクラッチカバーの駆動部材反対側面との間に隙
間を開けて配置された第2受け部とを有している。弾性
部材は、クラッチカバーと第2受け部との間に配置され
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明の一実施形態としての自動車用乾式多板ク
ラッチ1の断面図である。乾式多板クラッチ1はプッシ
ュタイプであり、エンジン(図示せず)のフライホイー
ル2(駆動部材)からトランスミッションの入力軸(図
示せず)にトルクを伝達及び遮断するための装置であ
る。図1において、左側をエンジン側(駆動部材側)と
し、右側をトランスミッション側(駆動部材反対側)と
する。
【0012】この乾式多板クラッチ1は、主に、入力側
部材であるフライホイールリング5と、出力側部材であ
るハブフランジ6と、フライホイールリング5とハブフ
ランジ6との間に配置された複数のドライブプレート7
及びドリブンプレート8からなる摩擦板群9と、両プレ
ート7,8を圧接及び圧接解除するためのクラッチカバ
ー組立体10(クラッチ押圧組立体)とを備えている。
【0013】ハブフランジ6は、中心に配置されたボス
11と、ボス11から一体に外周側に広がるフランジ1
2と、フランジ12の外周に一体に設けられた第2筒状
部13とを有している。ボス11の中心には、トランス
ミッションの入力軸のスプライン歯に噛み合うスプライ
ン孔11aが形成されている。これにより、ハブフラン
ジ6はトランスミッションの入力軸に対して軸方向に移
動自在になっている。ハブフランジ6のフランジ12に
は、円周方向に間隔を隔てて複数の空気通路開口14が
設けられている。図1から明らかなように、空気通路開
口14により、フランジ12の両側のクラッチ内部空間
が導通している。第2筒状部13はフランジ12から軸
方向両側に突出している。第2筒状部13の外周には軸
方向に延びる多数の外歯18が形成されている。第2筒
状部13の軸方向両側に突出している部分には、それぞ
れ複数の空気通路孔19,20が形成されている。空気
通路孔19,20は、それぞれ第2筒状部13をほぼ半
径方向に貫通しており、半径方向外側の端部が外歯18
の底部に開口している。
【0014】第2筒状部13の半径方向外側にはフライ
ホイールリング5が同心に配置されている。フライホイ
ールリング5は、図1において左側の端部がエンジンの
フライホイール2に複数のボルト22(中心線のみ図
示)で固定される。フライホイールリング5は内歯23
を備えている。フライホイールリング5の外周面の軸方
向に間隔を隔てた複数の箇所(たとえば3か所)には、
空気通路溝24が設けられている。図1に示すように、
空気通路溝24はドリブンプレート8の半径方向外側に
設けてある。各空気通路溝24はフライホイールリング
5の円周方向に沿って円弧状に延びており、複数の内歯
23の底面に開口している。
【0015】フライホイールリング5の内側とハブフラ
ンジ6の第2筒状部13との間には、摩擦板群9が配置
されている。摩擦板群9は、軸方向にはフライホイール
2の摩擦面と環状のプレッシャプレート(後述)との間
に配置されている。摩擦板群9は、軸方向に交互に並ぶ
4枚のドライブプレート7(駆動部材)と3枚のドリブ
ンプレート8(被駆動部材)とからなる。ドライブプレ
ート7及びドリブンプレート8は乾式の環状摩擦板であ
り、いずれも、トランスミッションの入力軸と同心に配
置されている。ドライブプレート7は外周部に放射状の
突起26を備え、突起26はフライホイールリング5の
内歯23に相対回転不能にかつ軸方向に摺動自在に係合
している。ドリブンプレート8は放射状の突起27を内
周部に備えており、突起27は第2筒状部13の外歯1
8に相対回転不能にかつ軸方向に摺動自在に係合してい
る。
【0016】クラッチカバー組立体10(クラッチ押圧
組立体)は、クラッチカバー28と、クラッチカバー2
8と摩擦板群9との間に配置された環状のプレッシャプ
レート29と、プレッシャプレート29をフライホイー
ル2側に付勢するためのダイヤフラムスプリング30
(押圧部材)と、ダイヤフラムスプリング30をクラッ
チカバー28に支持させる支持機構31とを主に備えて
いる。
【0017】クラッチカバー28は肉厚の円板部材であ
り、前述のボルト22によりフライホイールリング5の
端面に外周部が固定されている。クラッチカバー28
は、アルミニウムを主とした金属製であり、軽量化され
ている。クラッチカバー28とフライホイールリング5
はフライホイール2に一体に固定された部材であり、全
体でクラッチカバー機能を実現している。クラッチカバ
ー28とフライホイールリング5とからなる構造は、肉
厚の金属製であり、板金からなるクラッチカバーに比べ
て大幅に剛性が高くなっている。なお、クラッチカバー
28とフライホイールリング5は一体の部品であって
も、同様の機能を実現可能である。
【0018】プレッシャプレート29は、最もクラッチ
カバー28側に配置されたドライブプレート7の図1右
側に配置されている。プレッシャプレート29は、放射
状の突起32を外周部に備え、突起32は係合溝23に
相対回転不能にかつ軸方向に摺動自在に係合している。
プレッシャプレート29の背面(ドリブンプレート8と
反対側の面)の内周よりの部分には、断面半円形の隆起
部33が形成されている。
【0019】ダイヤフラムスプリング30は、2枚のプ
レートを重ね合わせて押圧力を大きくしたものであり、
環状板部30aと環状板部30aの内周から半径方向内
方に延びる複数のレバー部30bとから構成されてい
る。レバー部30bは円周方向に等間隔を隔てて設けて
あり、隣接するレバー部30bの間にスリットが形成さ
れている。各スリットの半径方向外側部分には、円周方
向幅が比較的広い切欠き30cが形成されている。
【0020】支持機構31は、クラッチカバー28の内
周部に固定された複数のスタッドピン60(支持部材)
と、スタッドピン60により支持されたコーンスプリン
グ62(弾性部材)及び2本のワイヤリング63から構
成されている。スタッドピン60は、クラッチカバー2
8の内周部からフライホイール2側に延びている。各ス
タッドピン60の円柱形状本体はダイヤフラムスプリン
グ30の切欠き30c内を貫通し、そのエンジン側端に
は本体より径の大きい受け部61が形成されている。1
対のワイヤリング63は、ダイヤフラムスプリング30
の環状板部30aの内周端両側面にそれぞれ当接してい
る。コーンスプリング62は、外周側に円周方向に複数
の切欠きが形成されている。この切欠き部分にスタッド
ピン60が挿入されることでは、コーンスプリング62
はスタッドピン60に相対回転不能になっている。この
ため、コーンスプリング62の位置決めがされており、
コーンスプリング62と他の部材との間でがたつきや摩
擦が発生しにくい。また、図2に示すように、この切欠
きにより、コーンスプリング62は内周側の環状部62
aと環状部62aから外周側に延びる突出部62bとか
らなる形状である。環状部62aの内周縁は各受け部6
1に当接し、突出部62bの先端はダイヤフラムスプリ
ング30のフライホイール2側に配置されたワイヤリン
グ63に当接している。このようにして、一方のワイヤ
リング63はダイヤフラムスプリング30とクラッチカ
バー28との間に配置され、他方のワイヤリング63は
コーンスプリング62とダイヤフラムスプリング30と
の間に配置されている。図1に示すセット状態で突出部
62bと受け部61との軸方向間には隙間Sが形成され
ており、コーンスプリング62は軸方向に圧縮可能とな
っている。複数のスタッドピン60とコーンスプリング
62は、ダイヤフラムスプリング30のレリーズ解除動
作において荷重を弾性的に支持する弾性支持機構を構成
している。
【0021】以上の構造において、ダイヤフラムスプリ
ング30の環状板部30aの外周部エンジン側面はプレ
ッシャープレート29に支持され、環状部30bの内周
部トランスミッション側面はトランスミッション側のワ
イヤリング63を介してクラッチカバー28に支持され
ている。すなわち、ダイヤフラムスプリング30の環状
板部30aは、プレッシャープレート29とクラッチカ
バー28との間で弾性変形・反発しており、プレッシャ
ープレート29をフライホイール2側に付勢している。
【0022】ダイヤフラムスプリング30の内周部に隣
接させて図示しないレリーズ装置が配置されている。レ
リーズ装置は、ダイヤフラムスプリング30のレバー部
30b先端のトランスミッション側(図1の右側)に当
接している。上述の構造では、ハブフランジ6はトラン
スミッションの入力軸に対して軸方向に移動自在であ
り、従って、ハブフランジ6の軸方向移動を制限する必
要がある。そのために、ハブフランジ6の第2筒状部1
3には、3枚の弧状プレート52が連結されている。以
下にその構造及び取付け方法を説明する。第2筒状部1
3の外歯18のフライホイール2側には円周溝56が形
成されている。円周溝56は外歯18の底部付近までの
深さを有している。円周溝56には、円周方向に等間隔
で3箇所に半径方向内側に延び第2筒状部13を貫通す
る収容部56aが形成されている。各弧状プレート52
は円周溝56内に嵌入されている。各弧状プレート52
の両端に形成された固定部52aは隣接する固定部52
aとともに収容部56a内に挿入されている。各固定部
52aは、ボルト53によって第2筒状部13に固定さ
れている。このようにして、弧状プレート52が2枚の
第2ドリブンプレート8の突起27間に配置されてい
る。そして、ドリブンプレート8を含む摩擦板群9はフ
ライホイール2及びプレッシャープレート29に軸方向
の移動範囲を制限されている。したがって、ハブフラン
ジ6の軸方向の位置も所定範囲内に限定される。
【0023】次に図4に示すレリーズ特性を参照しなが
ら、クラッチ連結及び解除動作を説明する。図1に示す
クラッチ接続状態では、レリーズ装置はダイヤフラムス
プリング30をフライホイール2側に押圧しておらず、
ダイヤフラムスプリング30自らの弾性力がプレッシャ
プレート29を摩擦板群9側に押し付けている。これに
より、ドライブプレート7とドリブンプレート8とが互
いに圧接し、フライホイール2からフライホイールリン
グ5に入力されたトルクが、ドライブプレート7及びド
リブンプレート8を介してハブフランジ6に伝達され、
さらにハブフランジ6からトランスミッションの入力軸
に出力される。
【0024】クラッチをレリーズする場合は、レリーズ
装置によりダイヤフラムスプリング30のレバー部30
b先端をフライホイール2側に押す。すると、始めに、
環状板部30aの内周部がワイヤリング63とともにコ
ーンスプリング62の突出部62bを受け部61側に移
動させる。やがてコーンスプリング62がダイヤフラム
スプリング30と受け部61との間で圧縮されると(図
4のA)、次に環状板部30aの外周部がプレッシャプ
レート29から離れる方向に移動する。これにより、ド
ライブプレート7とドリブンプレート8の圧接力が解除
され、クラッチが遮断される。
【0025】クラッチレリーズ状態から再び連結する際
には、レリーズ装置がダイヤフラムスプリング30のレ
バー部30bから離れる。すると、ダイヤフラムスプリ
ング30が元の状態に戻っていく。この間はコーンスプ
リンク62は圧縮されており、ダイヤフラムスプリング
30による特性が得られる。レリーズ量が図4のA以下
になると、ダイヤフラムスプリング30の環状板部30
aの内周部がエンジン側のワイヤリング63から離れて
いく。このときコーンスプリング62の姿勢が元に戻っ
ていき、コーンスプリング62によるレリーズ特性が得
られる。ここでは、コーンスプリング62による勾配の
緩やかな特性が得られるため、操作者が半クラッチの操
作をコントロールしやすい。なお、図4のレリーズ量A
は、受け部61とコーンスプリング62の外周端との軸
方向隙間Sとダイヤフラムスプリング30のレバー比と
の積に等しい。第2実施形態 図3に示すように、コーンスプリング62においてスタ
ッドピン60が通過する部分に複数の切欠きの代わりに
孔62cを設けてもよい。
【0026】また、ダイヤフラムスプリングと受け部と
の間に配置する弾性部材はコーンスプリングに限定され
ない。第3実施形態 図5に第3実施形態におけるクラッチカバー組立体10
を示す。クラッチの他の構造は第1実施形態と同様であ
る。スタッドピン60の円柱状本体は、フライホイール
28の内周部に形成された孔71とダイヤフラムスプリ
ング30の切欠き30c内に軸方向に移動可能に配置さ
れている。スタッドピン60の本体のエンジン側端部に
は第1受け部69が配置されている。第1受け部69は
本体より径が大きく、環状板部30a内周部から軸方向
に隙間をあけて配置されている。第1受け部69とダイ
ヤフラムスプリング30の内周部エンジン側面との間に
はワイヤリング63が配置されている。スタッドピン6
0の本体のトランスミッション側端には第2受け部70
が設けられている。第2受け部70は本体より径が大き
く、クラッチカバー28の内周部トランスミッション側
面から軸方向に所定距離だけ離れて配置されている。ク
ラッチカバー28と各第2受け部との間にはコイルスプ
リング72(弾性部材)が配置されている。以上に述べ
た構造において、複数のスタッドピン60とコイルスプ
リング72により、ダイヤフラムスプリング30のレリ
ーズ解除動作において荷重を弾性的に支持する弾性支持
機構が構成されている。
【0027】この実施形態では、レリーズ動作において
はダイヤフラムスプリング30のレバー部30bがエン
ジン側に押されると、スタッドピン60がエンジン側に
移動する。このとき、コイルスプリング72が圧縮され
る。この場合でも、第1実施形態と同様の作用効果が得
られる。第4実施形態 図6に示すクラッチカバー組立体10はプルタイプ式ク
ラッチに用いられるものであり、ダイヤフラムプリング
30は環状板部30a内周部がプレッシャープレート2
9に支持され、環状板部30a外周部がクラッチカバー
28側に支持されている。環状板部30a外周部とクラ
ッチカバー28との間には、コーンスプリング75が配
置されている。コーンスプリング75は内周部がクラッ
チカバー28のエンジン側面に支持され、外周部が環状
板部30aの外周部トランスミッション側面に当接して
いる。コーンスプリング75は軸方向に弾性変形可能に
配置されている。コーンスプリング75は、ダイヤフラ
ムスプリング30のレリーズ解除動作において荷重を弾
性的に支持する弾性支持機構を構成している。
【0028】この実施形態では、レリーズ動作において
はダイヤフラムスプリング30のレバー部30bがトラ
ンスミッション側に引き出されると、環状板部30aが
トランスミッション側に移動する。このとき、コーンス
プリング75が圧縮される。この場合でも、第1実施形
態と同様の作用効果が得られる。本発明は、多板クラッ
チにも限定されないが、クラッチカバーの剛性やレバー
剛性が高い場合に特に効果的である。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るクラッチ押圧組立体では、
弾性支持機構により、押圧部材が押圧を解除する際に、
環状板部をクラッチカバーに対して弾性的に支持されて
いるため、レリーズ特性において緩やかな初期立ち上が
り勾配が得られる。この結果、半クラッチ時にクラッチ
連結操作をコントロールしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての自動車用乾式多
板クラッチの断面図。
【図2】コーンスプリングの部分平面図。
【図3】第2実施形態における、図2に相当する図。
【図4】本発明に係るクラッチカバー組立体のレリーズ
特性線図。
【図5】第3実施形態における、クラッチカバー組立体
の縦断面概略図。
【図6】第4実施形態における、クラッチカバー組立体
の縦断面概略図。図
【符号の説明】
1 乾式多板クラッチ 2 フライホイール 10 クラッチカバー組立体 28 クラッチカバー 30 ダイヤフラムスプリング 30a 環状部 30b レバー部 31 支持部 60 スタッドピン 61 受け部 62 コーンスプリング 69 第1受け部 70 第2受け部 72 コイルスプリング 75 コーンスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被駆動部材を駆動部材に押し付けるまたは
    押し付けを解除するためのクラッチ押圧組立体であっ
    て、 前記駆動部材に連結されるクラッチカバーと、 前記クラッチカバーと前記駆動部材との間に軸方向に移
    動可能に配置されたプレッシャープレートと、 前記クラッチカバーと前記プレッシャープレートとの軸
    方向間に両部材に反発するように配置された環状板部
    と、前記環状板部から内周側に延びるレバー部とを有す
    る押圧部材と、 前記押圧部材が押圧を解除する際に、前記環状板部を前
    記クラッチカバーに対して弾性的に支持するための弾性
    支持機構と、を備えたクラッチ押圧組立体。
  2. 【請求項2】前記環状板部は外周部の駆動部材側面が前
    記プレッシャープレートに支持され、内周部の駆動部材
    反対側面が前記クラッチカバー側に支持され、 前記弾性支持機構は前記環状板部の内周部の駆動部材側
    面を支持している、請求項1に記載のクラッチ押圧組立
    体。
  3. 【請求項3】前記弾性支持機構は支持部材と弾性部材と
    を含み、 前記支持部材は、前記クラッチカバーから前記駆動部材
    側に延びる本体と、前記本体の駆動部材側端に設けられ
    前記環状板部の内周部から軸方向に離れた受け部とを有
    し、 前記弾性部材は前記受け部と前記環状板部の内周部との
    間に配置されている、請求項2に記載のクラッチ押圧組
    立体。
  4. 【請求項4】前記弾性支持機構は支持部材と弾性部材と
    を含み、 前記支持部材は前記クラッチカバー及び前記押圧部材を
    軸方向に移動可能に貫通する本体と、前記本体の駆動部
    材側端に設けられ前記環状板部の内周部の4動部材側面
    を支持する第1受け部と、前記本体の駆動部材反対側端
    に設けられ前記クラッチカバーの駆動部材反対側面との
    間に隙間を開けて配置された第2受け部とを有し、 前記弾性部材は前記クラッチカバーと前記第2受け部と
    の間に配置されている、請求項2に記載のクラッチ押圧
    組立体。
JP1827897A 1996-02-29 1997-01-31 クラッチ押圧組立体 Pending JPH09291947A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009025163A1 (ja) * 2007-08-20 2009-02-26 Exedy Corporation クラッチ装置
CN102648360A (zh) * 2007-08-20 2012-08-22 株式会社艾科赛迪 离合器装置

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