JPH09290572A - 感熱発色性組成物及び感熱記録材料 - Google Patents

感熱発色性組成物及び感熱記録材料

Info

Publication number
JPH09290572A
JPH09290572A JP8129381A JP12938196A JPH09290572A JP H09290572 A JPH09290572 A JP H09290572A JP 8129381 A JP8129381 A JP 8129381A JP 12938196 A JP12938196 A JP 12938196A JP H09290572 A JPH09290572 A JP H09290572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
thermosensitive
compound
organic solvent
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8129381A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP8129381A priority Critical patent/JPH09290572A/ja
Publication of JPH09290572A publication Critical patent/JPH09290572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発色性と保存性に優れた感熱発色記録材料(シ
ート)の開発。 【解決手段】有機溶媒中に顕色性化合物、この顕色性化
合物と加熱下に反応して発色する発色性化合物及び高分
子化合物を分散してなる感熱発色性組成物に於て、該発
色性化合物として2−(o−フルオロアニリノ)−6−
ジエチルアミノフルオラン又は2−(o−クロロアニリ
ノ)−6−ジエチルアミノフルオランを、該顕色性化合
物として2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズ
アニリドを、さらにフィッシャー・トロプシュ・ワック
ス及び4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシ
ジルオキシ)ジフェニルスルホンを含有することを特徴
とする感熱発色性組成物及びそれを支持体上に塗布、乾
燥してなる感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱発色性組成物及び感
熱記録材料に関するものである。更に詳しくは、発色性
と保存性にすぐれた有機溶媒分散型の感熱発色性組成物
及びそれを塗布、乾燥してなる感熱記録材料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録材料は、ロイコ染料と
フェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状
に分散化後両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により、発色記録を得るものである。この様な感熱記
録シートの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵した
サーマルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は
他の記録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、
(2)現像、定着等の必要がない、(3)メンテナンス
フリーである、(4)機械が比較的安価である等の特徴
により、ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプ
ット、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダ
ー分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広
く用いられている。
【0003】また、最近では、その特徴を活かした定期
券、回数券等の券紙類やカード等への応用等その用途も
拡大してきている。そして感熱記録材料への要求も1回
だけの使用(記録)から多数回の使用に耐えるものへと
変化しており、感熱記録材料の支持体についても紙から
機械的強度、耐水性等の良好なプラスチックフィルムや
合成紙への変換が望まれている。
【0004】従来、紙から成る支持体に感熱発色記録層
を形成する為に使用される感熱発色性組成物(インキ或
は塗料等)は、水を媒体に分散化された感熱記録素材の
分散物であり、このものは紙への接着性は良いもののプ
ラスチックフィルムや合成紙等への塗工性或は印刷性お
よび接着性は低く不十分であった。その為に有機溶媒を
媒体にした感熱発色性組成物の使用が考えられ、塗工性
或は印刷性及び接着性は良くなったものの、使用する有
機溶媒、結着材となる高分子化合物、感熱記録素材等の
組合せに制約があり、肝心の感熱記録特性、特に地肌か
ぶりと発色感度更に耐可塑剤性、耐油性等に不満が見ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、地肌かぶ
りが少なく発色濃度に優れ且つ保存性の良い感熱発色記
録層を形成する為の有機溶媒型の感熱発色性組成物及び
記録材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち、本発明は、(1)有機溶媒中に顕
色性化合物、この顕色性化合物と加熱下に反応して発色
する発色性化合物及び高分子化合物を分散してなる感熱
発色性組成物に於て、該発色性化合物として2−(o−
フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン又
は2−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフ
ルオランを、該顕色性化合物として2,4−ジヒドロキ
シ−2’−メトキシベンズアニリドを、さらにフィッシ
ャー・トロプシュ・ワックス及び4−ベンジルオキシ−
4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスル
ホンを含有することを特徴とする感熱発色性組成物、
(2)有機溶媒が炭化水素系の有機溶媒である(1)の
感熱発色性組成物、(3)炭化水素系の有機溶媒が常温
で液状である(2)の感熱発色性組成物、(4)常温で
液状である炭化水素系の有機溶媒が芳香族炭化水素、ナ
フテン系炭化水素、パラフィン系炭化水素である(3)
の感熱発色性組成物、(5)(1)ないし(4)のいず
れか一項に記載の感熱発色性組成物を支持体上に塗布、
乾燥してなる感熱記録材料、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の感熱発色性組成物は、有
機溶媒中で、前記した発色性化合物、即ち2−(o−フ
ルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン又は
2−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフル
オランと顕色性化合物、即ち2,4−ジヒドロキシ−
2’−メトキシベンズアニリド、フィッシャー・トロプ
シュ・ワックス、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メ
チルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、及び高分
子化合物、さらにその他必要に応じた添加剤等とを共に
混合分散化して得られる。感熱発色性組成物中の割合と
しては、2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジエチル
アミノフルオラン又は2−(o−クロロアニリノ)−6
−ジエチルアミノフルオランの1重量部に対して、2,
4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリドは、
1〜10重量部好ましくは1〜5重量部が、フィッシャ
ー・トロプシュ・ワックスは1〜10重量部好ましくは
2〜8重量部が、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メ
チルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンは、0.5
〜5重量部好ましくは1〜3重量部が適当である。これ
らの発色性化合物、顕色性化合物、フィッシャー・トロ
プシュ・ワックス及び4−ベンジルオキシ−4’−(2
−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンは、総
量として組成物中に、その全固形分中に30〜90重量
%好ましくは60〜80重量%、含有せられる。
【0008】本発明に使用されるフィッシャー・トロプ
シュ・ワックスは、Fischer−Tropsch
合成法によってえられる合成ワックスである。このう
ち、外観が白色固体、一般的化学式はCn 2n+2、平均
分子量=814〜1262、融点=85〜110℃の性
状のものが好ましい。このワックスはサゾールワックス
という商品名でシューマンサソールAG社(南アフリ
カ)より販売されている。フレーク状、ペレット状、粉
末等の製品形状で入手できるが、本発明で使用するにあ
たっては粉末品が好ましい。
【0009】有機溶媒としては炭化水素系、好ましくは
常温で液状のものがあげられ、具体的には、例えば芳香
族炭化水素、ナフテン系炭化水素、パラフィン系炭化水
素があげられる。これらの溶媒は単独又は混合してもち
いられる。常温で液状の芳香族炭化水素としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、エチルト
ルエン等、或はこれらの混合物が挙げられ、中でもトル
エン及び(又は)キシレンを用いることが好ましい。常
温で液状のナフテン系炭化水素の例としては、シクロペ
ンタン、メチルシクロペンタン、1,1−ジメチルシク
ロペンタン、1,3−ジメチルシクロペンタン、シクロ
ヘキサン、エチルシクロヘキサン、1,2,4−トリメ
チルシクロヘキサン等、或はこれらの混合物が挙げら
れ、中でもシクロヘキサン及び(又は)エチルシクロヘ
キサンを用いることが好ましい。常温で液状のパラフィ
ン系炭化水素の例としては、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、n−ノナン、或はこれらの異性体、
或はこれらの混合物が挙げられる。この使用量は、固形
分全量に対して、50〜1000v/w%、好ましくは
100〜500v/w%程度である。
【0010】高分子化合物は結合剤として使用するもの
で、使用する有機溶媒に可溶で成膜性を有するものが用
いられる。その具体例としては、ポリ塩化ビニル、アク
リル樹脂、アクリルスチレン共重合体、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ビニルトル
エン共重合体、ロジンエステル樹脂等が挙げられる。こ
れらの高分子化合物は、組成物中の全固形分中に1〜7
0重量%、好ましくは10〜40重量%、含有せられ
る。
【0011】本発明の組成物には、上記の各成分の他
に、必要に応じ、その他の発色性化合物、顕色性化合物
及び添加剤を併用乃至使用してもよい。その具体例とし
ては、各々次のものが挙げられる。その使用量は、それ
ぞれ組成物中の全固形分中に0〜30重量%程度であ
る。
【0012】併用可能な発色性化合物としては、例えば
フルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、ス
ピロピラン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チア
ジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物
などが挙げられる。フルオラン系化合物としては、例え
ば2−アニリン−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル
−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチル
アミノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−3
−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−
フルオロアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−
(p−トリル)−N−エチルアミノ)フルオラン、2−
(p−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチ
ルアミノフルオラン、2−(o−フルオロアニリノ)−
6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ピペリジノフルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−エトキシエチ
ルアミノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルフルオラ
ン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
メチル−6−ジエチルアミノフルオランなどがあげられ
る。
【0013】トリアリールメタン系化合物としては、例
えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドール−3
−)イソフタリドなどが、スピロピラン系化合物として
は、例えば3−メチル−3−スピロージナフトピラン、
1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシ
スピロ(インドリン−2,2’−ベンゾピラン)など
が、ジフェニルメタン系化合物としては、例えばN−ハ
ロフェニル−ロイコオーラミンなどが、チアジン系化合
物としては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルーな
どが、ラクタム系化合物としては、例えばローダミン−
B−アニリノラクタムなどが、フルオレン系化合物とし
ては、例えば3,6−ブス(ジメチルアミノ)フルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリ
ド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ
(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、3−ジメチ
ルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,
3’)−6’−ピロリジノフタリドなどがあげられる。
【0014】又併用可能な顕色性化合物としては、例え
ばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェ
ノール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチル
フェノール、p−フェニルフェノール、1,1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’
−チオビスフェノール、4,4’−シクロ−ヘキシリデ
ンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、2,2’−ビス(2,5−ジブロム−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリ
デンビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4−クロロフェノール)、4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドキシ
ジフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチ
ル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘
導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩等が挙げら
れる。
【0015】使用可能な充填剤の例としては、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリ
カ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマ
リン樹脂等がある。
【0016】その他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の滑剤、各種の
界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が必要に応じて加
えられる。
【0017】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱発色性組成物が調製される。即ち、
常法によりまず、前記した2−(o−フルオロアニリ
ノ)−6−ジエチルアミノフルオラン又は2−(o−ク
ロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2,
4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、フ
ィッシャー・トロプシュ・ワックス、4−ベンジルオキ
シ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニル
スルホンを有機溶媒中で、それぞれ別々に結合剤あるい
は必要に応じてその他の添加剤等と共にボールミル、ア
トライター、サンドミルなどの分散機にて粉砕分散化し
た後、本発明中記述した範囲の割合で混合して本発明の
感熱発色性組成物を得る。
【0018】つぎに本発明の感熱記録材料につき説明す
る。本発明の感熱記録材料は、本発明の上記感熱発色性
組成物を常法により紙、プラスチックフィルム、合成
紙、繊維シート等の支持体上に塗布して得られるもので
ある。この場合、塗布はバーコーター、ロールコータ
ー、リバースコーター、ドクターコーター、マイクログ
ラビアコーター等を用い、通常のコーティング法により
実施出来るほか、グラビア、凸版、フレキソ、シルクス
クリーン等の方式による印刷も可能である。塗布した後
は、例えば風乾(常温)や150℃程度までの熱風乾燥
等の常法により有機溶媒を乾燥除去して本発明の感熱記
録材料が得られる。そして感熱記録層は乾燥時の重量で
通常0.5〜20g/m2 の塗膜として支持体上に形成
される。又、本発明の感熱記録材料では感熱記録層の上
に、必要に応じ、例えばポリビニルアルコールのオーバ
ーコート層を設けることができる。
【0019】有機溶媒中に、発色性化合物として2−
(o−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン又は2−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルア
ミノフルオランを、顕色性化合物として2,4−ジヒド
ロキシ−2’−メトキシベンズアニリドを、さらにフィ
ッシャー・トロプシュ・ワックス、4−ベンジルオキシ
−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルス
ルホン、及び高分子化合物を含有してなる本発明の感熱
発色性組成物は、紙、プラスチックフィルム、合成紙等
への塗工性或は印刷性及び接着性が良好であり、これを
用いて調製された本発明の感熱記録材料は発色性と保存
性に優れた特徴がある。
【0020】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。尚、
実施例中「部」は重量部を示す。
【0021】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて30分
間粉砕して各々[A]液、[B]液、[C]液、[D]
液を得た。 [A]液:2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン 40部 トルエン 60部 [B]液:2,4−ジヒドロキシ−2’メトキシベンズアニリド 40部 トルエン 60部 [C]液:フィッシャー・トロプシュ・ワックス(商品名:サゾールワックス SPRAY105 平均分子量=1100 融点=109℃ シュー マンサソールAG製) 40部 トルエン 60部 [D]液:4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェ ニルスルホン 30部 トルエン 70部
【0022】次いで、下記の割合で混合し本発明の感熱
発色性組成物を得た。 [A]液 12.5部 [B]液 37.5部 [C]液 15.0部 [D]液 16.0部 20%メタクリル酸メチル・スチレン共重合体(分子量=約10万 のトルエン溶液 50.0部 次に、この感熱発色性組成物を厚さ188μmの白色ポ
リエステルフィルム上に乾燥時の重量が9g/m2 とな
るよう塗布、乾燥し、感熱発色層を設けた。更に該感熱
発色層上に10%PVA水溶液を乾燥時の塗布量が3g
/m2 となるように塗布乾燥して本発明の感熱記録材料
を得た。
【0023】実施例2 実施例1の[A]液の2−(o−フルオロアニリノ)−
6−ジエチルアミノフルオランの代わりに2−(o−ク
ロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオランを用い
て実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0024】実施例3 実施例1の[A]液、[B]液、[C]液及び20%メ
タクリル酸メチル・スチレン共重合体トルエン溶液のト
ルエンの代わりにテトラリンを用いて実施例1と同様に
して本発明の感熱記録材料を得た。
【0025】実施例4 フィッシャー・トロプシュ・ワックスとしてサゾールワ
ックス SPRAY30(商品名: 平均分子量=75
0 融点=102℃ シューマンサソール AG製)を
用いるほかは実施例1と同様にして本発明の感熱記録材
料を得た。以上の様にして得た本発明の感熱記録材料を
用いて下記の品質試験を実施した。
【0026】
【表1】 表1 品質性能試験 地 肌1) 発色濃度2) 耐可塑剤性3) 耐油性4) 実施例1 0.04 1.53 1.51 1.53 実施例2 0.05 1.53 1.50 1.51 実施例3 0.04 1.63 1.60 1.61 実施例4 0.05 1.55 1.52 1.53
【0027】 1)地肌 : 作製した感熱記録材料の未発色部をマ
クベス反射濃度計RD−914型で測定した値(反射濃
度)。 2)発色濃度: 市販のサーマルプリンター(石田衡器
製、D−805P)で印字した部分のマクベス反射濃
度。 3)耐可塑剤性:上記プリンターで印字した部分にプラ
スチック消しゴムを100〜200g/cm2 の圧力を
加えた状態で室温で48時間放置した後のマクベス反射
濃度。 4)耐油性: 上記プリンターで印字した部分に綿実
油を塗布し、10秒後拭き取り24時間放置した後のマ
クベス反射濃度。
【0028】以上の品質性能試験表から明らかなように
本発明の感熱発色性組成物を用いて作製した感熱記録材
料は地肌かぶりが少なく、発色濃度、耐可塑剤性、耐油
性等の画像安定(保存)性が優れている。
【0029】
【発明の効果】地肌かぶりが少なく、発色濃度及び保存
性に優れた感熱発色記録材料(シート)が容易に得られ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶媒中に顕色性化合物、この顕色性化
    合物と加熱下に反応して発色する発色性化合物及び高分
    子化合物を分散してなる感熱発色性組成物に於て、該発
    色性化合物として2−(o−フルオロアニリノ)−6−
    ジエチルアミノフルオラン又は2−(o−クロロアニリ
    ノ)−6−ジエチルアミノフルオランを、該顕色性化合
    物として2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズ
    アニリドを、さらにフィッシャー・トロプシュ・ワック
    ス及び4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシ
    ジルオキシ)ジフェニルスルホンを含有することを特徴
    とする感熱発色性組成物。
  2. 【請求項2】有機溶媒が炭化水素系の有機溶媒である請
    求項1の感熱発色性組成物。
  3. 【請求項3】炭化水素系の有機溶媒が常温で液状である
    請求項2の感熱発色性組成物。
  4. 【請求項4】常温で液状である炭化水素系の有機溶媒が
    芳香族炭化水素、ナフテン系炭化水素、パラフィン系炭
    化水素である請求項3の感熱発色性組成物。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか一項に記載の
    感熱発色性組成物を支持体上に塗布、乾燥してなる感熱
    記録材料。
JP8129381A 1996-04-26 1996-04-26 感熱発色性組成物及び感熱記録材料 Pending JPH09290572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8129381A JPH09290572A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 感熱発色性組成物及び感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8129381A JPH09290572A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 感熱発色性組成物及び感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09290572A true JPH09290572A (ja) 1997-11-11

Family

ID=15008181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8129381A Pending JPH09290572A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 感熱発色性組成物及び感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09290572A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311409B2 (ja) ラベル用感熱記録シート
JPH09290572A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JPH03128285A (ja) 感熱記録シート
JP3019280B2 (ja) 感熱発色性組成物及びそれを塗布してなる感熱記録材料
JPH09290571A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JPH09188072A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JPH09118075A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JPH10100543A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JP2804334B2 (ja) 感熱発色性組成物
JP3592558B2 (ja) 2色発色感熱記録材料
JP2001018528A (ja) 2色発色感熱記録材料
JP2910031B2 (ja) 感熱記録体
JPH06227140A (ja) 感熱発色性組成物及びそれを塗布してなる感熱記録材料
JPH09156233A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JP2653041B2 (ja) 感熱記録紙
JP2000289345A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JP2000289343A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JPH06255260A (ja) 感熱発色性組成物及びそれを塗布してなる感熱記録材料
JP2005280107A (ja) 青発色感熱記録体
JP3603989B2 (ja) 2色感熱記録材料
JP2967712B2 (ja) 感熱記録体
JP2000326635A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JP2001121818A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料
JP2002079758A (ja) 感熱記録材料
JP2002120463A (ja) 感熱発色性組成物及び感熱記録材料