JPH09290192A - 中空状被塗装体の塗装装置 - Google Patents
中空状被塗装体の塗装装置Info
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- JPH09290192A JPH09290192A JP10581096A JP10581096A JPH09290192A JP H09290192 A JPH09290192 A JP H09290192A JP 10581096 A JP10581096 A JP 10581096A JP 10581096 A JP10581096 A JP 10581096A JP H09290192 A JPH09290192 A JP H09290192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空体の表面全体に、均一に塗膜を形成で
き、しかも、必要に応じて部分的に塗膜の厚みを調整で
き、或いは、部分的に別の塗料を塗布することのできる
塗装装置を提供を提供する。 【解決手段】 塗装装置に、中空状被塗装体Wに塗布す
る塗料を溜めた塗料槽1と、この塗料槽1内の塗料に中
空状被塗装体Wの一部を浸漬しながら、中空状被塗装体
Wを搬送する搬送機構2と、該搬送機構2の搬送経路の
途中において、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状
被塗装体Wの未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させ
る反転機構3とを備えた。
き、しかも、必要に応じて部分的に塗膜の厚みを調整で
き、或いは、部分的に別の塗料を塗布することのできる
塗装装置を提供を提供する。 【解決手段】 塗装装置に、中空状被塗装体Wに塗布す
る塗料を溜めた塗料槽1と、この塗料槽1内の塗料に中
空状被塗装体Wの一部を浸漬しながら、中空状被塗装体
Wを搬送する搬送機構2と、該搬送機構2の搬送経路の
途中において、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状
被塗装体Wの未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させ
る反転機構3とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に空間をもつ
中空体の表面を塗装する装置、詳しくは、車輌用燃料タ
ンクの表面を塗装する装置に関する。
中空体の表面を塗装する装置、詳しくは、車輌用燃料タ
ンクの表面を塗装する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内部に空間をもつ中空体、例え
ば、車輌用燃料タンクなどの表面を塗装する場合は、該
燃料タンクを、特公平4ー27572号公報に示される
ような吊下げ具に吊下げて、この吊下げ具を、塗装室内
に移動させて、燃料タンクの側方より塗料を吹き付ける
シャワーコート法やスプレーコート法などの吹付塗装に
より塗装を行っていた。
ば、車輌用燃料タンクなどの表面を塗装する場合は、該
燃料タンクを、特公平4ー27572号公報に示される
ような吊下げ具に吊下げて、この吊下げ具を、塗装室内
に移動させて、燃料タンクの側方より塗料を吹き付ける
シャワーコート法やスプレーコート法などの吹付塗装に
より塗装を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吹付塗装によ
る塗装では、中空体の表面に塗料を均一に吹き付けるの
が困難で、均一な塗膜を中空体の表面全体に形成するこ
とができず、また、例えば、燃料タンクなどでは、車輌
に取り付けられるタンクの下面側は、砂や砂利などのは
ね返りに対する耐チッピング性が要求されるので、この
下面側の塗膜を部分的に厚く形成したり、或いは、該部
分に耐チッピング性を有する塗料を塗布する必要がある
が、吹付塗装では、部分的に膜厚を厚くしたり、或い
は、部分的に別の塗料を塗布するようなことは困難で、
別の工程により処理する必要があった。
る塗装では、中空体の表面に塗料を均一に吹き付けるの
が困難で、均一な塗膜を中空体の表面全体に形成するこ
とができず、また、例えば、燃料タンクなどでは、車輌
に取り付けられるタンクの下面側は、砂や砂利などのは
ね返りに対する耐チッピング性が要求されるので、この
下面側の塗膜を部分的に厚く形成したり、或いは、該部
分に耐チッピング性を有する塗料を塗布する必要がある
が、吹付塗装では、部分的に膜厚を厚くしたり、或い
は、部分的に別の塗料を塗布するようなことは困難で、
別の工程により処理する必要があった。
【0004】また、被塗装体を、塗料を溜めた塗料槽に
浸漬して塗料を塗布する浸漬塗装によると、被塗装体の
表面全体に均一な塗膜を形成することができるが、中空
体を塗料槽に浸漬した場合には、中空体に働く比較的大
きな浮力により、中空体が塗料槽から浮き上がり、良好
な塗装を行うことが困難である。
浸漬して塗料を塗布する浸漬塗装によると、被塗装体の
表面全体に均一な塗膜を形成することができるが、中空
体を塗料槽に浸漬した場合には、中空体に働く比較的大
きな浮力により、中空体が塗料槽から浮き上がり、良好
な塗装を行うことが困難である。
【0005】本発明の目的は、中空体の表面全体に、均
一に塗膜を形成でき、しかも、必要に応じて部分的に塗
膜の厚みを調整でき、或いは、部分的に別の塗料を塗布
することのできる塗装装置を提供することにある。
一に塗膜を形成でき、しかも、必要に応じて部分的に塗
膜の厚みを調整でき、或いは、部分的に別の塗料を塗布
することのできる塗装装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、塗装装置に、中空状
被塗装体Wに塗布する塗料を溜めた塗料槽1と、この塗
料槽1内の塗料に中空状被塗装体Wの一部を浸漬しなが
ら、中空状被塗装体Wを搬送する搬送機構2と、該搬送
機構2の搬送経路の途中において、中空状被塗装体Wを
反転させて、中空状被塗装体Wの未塗装部分を塗料槽1
内の塗料に浸漬させる反転機構3とを備えている。
するため、請求項1記載の発明は、塗装装置に、中空状
被塗装体Wに塗布する塗料を溜めた塗料槽1と、この塗
料槽1内の塗料に中空状被塗装体Wの一部を浸漬しなが
ら、中空状被塗装体Wを搬送する搬送機構2と、該搬送
機構2の搬送経路の途中において、中空状被塗装体Wを
反転させて、中空状被塗装体Wの未塗装部分を塗料槽1
内の塗料に浸漬させる反転機構3とを備えている。
【0007】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、搬送
機構2により、中空状被塗装体Wを、塗料を溜めた塗料
槽1中で、該中空状被塗装体Wの一部を浸漬しながら搬
送すると共に、該搬送機構2の搬送経路の途中におい
て、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状被塗装体W
の未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させる反転機構
3を設けたので、中空状被塗装体Wに働く浮力により中
空状被塗装体Wが塗料槽1から浮き上がり、良好な塗装
を困難にすることなく、中空状被塗装体Wの表面全体に
均一に塗膜を形成することができる。
機構2により、中空状被塗装体Wを、塗料を溜めた塗料
槽1中で、該中空状被塗装体Wの一部を浸漬しながら搬
送すると共に、該搬送機構2の搬送経路の途中におい
て、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状被塗装体W
の未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させる反転機構
3を設けたので、中空状被塗装体Wに働く浮力により中
空状被塗装体Wが塗料槽1から浮き上がり、良好な塗装
を困難にすることなく、中空状被塗装体Wの表面全体に
均一に塗膜を形成することができる。
【0008】また、該反転機構3の前後で塗分けが可能
となり、例えば、反転機構3より前方側の塗料槽1と後
方側の塗料槽1とで、搬送機構2の送り方向の槽の長さ
を変えたり、搬送機構2の搬送速度を異ならしめるなど
それぞれの浸漬時間をかえたり、また、それぞれの槽に
おいて塗料の粘度を異ならしめることにより、反転機構
2より前方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体W
の一部と、反転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬され
た中空状被塗装体Wの残部との塗膜の厚さをかえること
ができ、よって、中空状被塗装体Wの塗装表面において
部分的に塗膜の厚みを調整することができ、さらには、
反転機構3より前方側の塗料槽1と後方側の塗料槽1と
で、それぞれ別の塗料を溜めておくことにより、反転機
構3より前方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体
Wの一部と、反転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬さ
れた中空状被塗装体Wの残部とで、それぞれ異なる塗料
を塗布することができ、よって、別の工程を付加するこ
となく中空状被塗装体Wの塗装表面において部分的に別
の塗料を塗布することができる。
となり、例えば、反転機構3より前方側の塗料槽1と後
方側の塗料槽1とで、搬送機構2の送り方向の槽の長さ
を変えたり、搬送機構2の搬送速度を異ならしめるなど
それぞれの浸漬時間をかえたり、また、それぞれの槽に
おいて塗料の粘度を異ならしめることにより、反転機構
2より前方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体W
の一部と、反転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬され
た中空状被塗装体Wの残部との塗膜の厚さをかえること
ができ、よって、中空状被塗装体Wの塗装表面において
部分的に塗膜の厚みを調整することができ、さらには、
反転機構3より前方側の塗料槽1と後方側の塗料槽1と
で、それぞれ別の塗料を溜めておくことにより、反転機
構3より前方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体
Wの一部と、反転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬さ
れた中空状被塗装体Wの残部とで、それぞれ異なる塗料
を塗布することができ、よって、別の工程を付加するこ
となく中空状被塗装体Wの塗装表面において部分的に別
の塗料を塗布することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の塗装装
置の概略説明図を示したものであって、本塗装装置は、
車輌用燃料タンクなどの中空状被塗装体Wに塗布する塗
料を溜めた塗料槽1と、この塗料槽1内の塗料に中空状
被塗装体Wの一部を浸漬しながら、中空状被塗装体Wを
搬送する搬送機構2と、該搬送機構2の搬送経路の途中
において、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状被塗
装体Wの未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させる反
転機構3とを備えている。
置の概略説明図を示したものであって、本塗装装置は、
車輌用燃料タンクなどの中空状被塗装体Wに塗布する塗
料を溜めた塗料槽1と、この塗料槽1内の塗料に中空状
被塗装体Wの一部を浸漬しながら、中空状被塗装体Wを
搬送する搬送機構2と、該搬送機構2の搬送経路の途中
において、中空状被塗装体Wを反転させて、中空状被塗
装体Wの未塗装部分を塗料槽1内の塗料に浸漬させる反
転機構3とを備えている。
【0010】前記塗料槽1は、反転機構3が設けられた
位置を境として仕切板12を用いて、反転機構3より前
方側の第1塗料槽1aと反転機構3より後方側の第2塗
料槽1bとに区画形成している。このように塗料槽1
を、第1塗料槽1aと第2塗料槽1bとに区画形成する
ことにより、それぞれ種類の異なる塗料、例えば、車輌
用燃料タンクでは、タンクの下面側に塗料を塗布する塗
料槽のみに、耐チッピング性塗料を溜めておくことなど
ができるようにしている。
位置を境として仕切板12を用いて、反転機構3より前
方側の第1塗料槽1aと反転機構3より後方側の第2塗
料槽1bとに区画形成している。このように塗料槽1
を、第1塗料槽1aと第2塗料槽1bとに区画形成する
ことにより、それぞれ種類の異なる塗料、例えば、車輌
用燃料タンクでは、タンクの下面側に塗料を塗布する塗
料槽のみに、耐チッピング性塗料を溜めておくことなど
ができるようにしている。
【0011】前記搬送機構2は、塗料槽1の上方におい
て、塗料槽1の全長に亘り架設されたコンベア21と、
中空状被塗装体Wを保持する枠体22と、前記コンベア
21に枠体22を吊下げる吊下げアーム23とをもち、
前記枠体22は、その枠内で中空状被塗装体Wを固定す
ると共に、前記枠体22の両側から一対の取付軸部2
4、24を突出させて、該取付軸部24、24に、略コ
字状とした吊下げアーム23の下端側を回転可能に取り
付ける一方、吊下げアーム23の上端側を前記コンベア
21に掛止して、前記コンベア21を駆動させることに
より、吊下げアーム23を介して枠体22に保持された
中空状被塗装体Wを塗料槽1内において、図1に示す矢
視A方向に移動させるようにしている。
て、塗料槽1の全長に亘り架設されたコンベア21と、
中空状被塗装体Wを保持する枠体22と、前記コンベア
21に枠体22を吊下げる吊下げアーム23とをもち、
前記枠体22は、その枠内で中空状被塗装体Wを固定す
ると共に、前記枠体22の両側から一対の取付軸部2
4、24を突出させて、該取付軸部24、24に、略コ
字状とした吊下げアーム23の下端側を回転可能に取り
付ける一方、吊下げアーム23の上端側を前記コンベア
21に掛止して、前記コンベア21を駆動させることに
より、吊下げアーム23を介して枠体22に保持された
中空状被塗装体Wを塗料槽1内において、図1に示す矢
視A方向に移動させるようにしている。
【0012】また、この搬送機構2は、塗料槽1に溜め
た塗料の液面より下方に位置する下側レール25aと、
塗料槽1に溜めた塗料の液面より上方に位置する上側レ
ール25bとを上下対向状に配設した一対の案内レール
25を備え、この案内レール25を、前記反転機構3の
前方側及び後方側に設けると共に、前記取付軸部24
に、該取付軸部24から互いに径方向反対側へ延びる一
対の案内杆26、26を設け、この案内杆26、26の
先端に、前記案内レール25に沿って摺動する摺動体2
7、27を設けて、この摺動体27、27の何れか一方
を下側レール25aの下側に摺動可能に係止させ、他方
を、上側レール25bの下側に摺動可能に係止させるこ
とにより、前記枠体22に保持された中空状被塗装体W
の一部を、塗料槽1内の塗料に浸漬させ、残部を塗料の
液面から露出させような位置に保持している。
た塗料の液面より下方に位置する下側レール25aと、
塗料槽1に溜めた塗料の液面より上方に位置する上側レ
ール25bとを上下対向状に配設した一対の案内レール
25を備え、この案内レール25を、前記反転機構3の
前方側及び後方側に設けると共に、前記取付軸部24
に、該取付軸部24から互いに径方向反対側へ延びる一
対の案内杆26、26を設け、この案内杆26、26の
先端に、前記案内レール25に沿って摺動する摺動体2
7、27を設けて、この摺動体27、27の何れか一方
を下側レール25aの下側に摺動可能に係止させ、他方
を、上側レール25bの下側に摺動可能に係止させるこ
とにより、前記枠体22に保持された中空状被塗装体W
の一部を、塗料槽1内の塗料に浸漬させ、残部を塗料の
液面から露出させような位置に保持している。
【0013】前記反転機構3は、搬送機構2の搬送経路
の途中において、コンベア21を上方に湾曲させた反転
軌道部31と、前記仕切板12の上端に支持された反転
レール32からなり、またこの反転レール32は、第1
塗料槽1aの下側レール25aに沿って摺動していた摺
動体27を受ける湾曲状の受け部32aと、該受け部3
2aの上端に形成され、前記摺動体27を一時的に保持
する保持部32bとを備えているのであって、第1塗料
槽1aを移動した中空状被塗装体Wが、反転機構3の位
置にくると、反転軌道部31に沿って上方に持ち上げら
れると共に、第1塗料槽1a内の下側レール25aに沿
って摺動していた摺動体27の前記反転レール32の受
け部32aに対する当接により、中空状被塗装体Wが、
受け部32aに沿って斜め上方に移動して、第1塗料槽
1aに溜めた塗料の液面からその全体が露出するように
している。そして、中空状被塗装体Wが反転軌道部31
の最上位置に到達し、次いで中空状被塗装体Wが反転軌
道部31に沿って下降を始めたところで、前記摺動体2
7が、反転レール32の保持部32bで一時保持され
て、中空状被塗装体Wが、下降とともに保持部32bで
保持された摺動体27を支点として、図1における矢視
B方向に反転させて、第1塗料槽1a内の塗料により塗
装されなかった未塗装部分を次の第2塗料槽1b内の塗
料に浸漬させるようにしている。
の途中において、コンベア21を上方に湾曲させた反転
軌道部31と、前記仕切板12の上端に支持された反転
レール32からなり、またこの反転レール32は、第1
塗料槽1aの下側レール25aに沿って摺動していた摺
動体27を受ける湾曲状の受け部32aと、該受け部3
2aの上端に形成され、前記摺動体27を一時的に保持
する保持部32bとを備えているのであって、第1塗料
槽1aを移動した中空状被塗装体Wが、反転機構3の位
置にくると、反転軌道部31に沿って上方に持ち上げら
れると共に、第1塗料槽1a内の下側レール25aに沿
って摺動していた摺動体27の前記反転レール32の受
け部32aに対する当接により、中空状被塗装体Wが、
受け部32aに沿って斜め上方に移動して、第1塗料槽
1aに溜めた塗料の液面からその全体が露出するように
している。そして、中空状被塗装体Wが反転軌道部31
の最上位置に到達し、次いで中空状被塗装体Wが反転軌
道部31に沿って下降を始めたところで、前記摺動体2
7が、反転レール32の保持部32bで一時保持され
て、中空状被塗装体Wが、下降とともに保持部32bで
保持された摺動体27を支点として、図1における矢視
B方向に反転させて、第1塗料槽1a内の塗料により塗
装されなかった未塗装部分を次の第2塗料槽1b内の塗
料に浸漬させるようにしている。
【0014】以上の如く構成された塗装装置は、反転機
構3の前方側においては、中空状被塗装体Wの一部を第
1塗料槽1a内の塗料に浸漬させ、また、前記反転機構
3の後方側においては、中空状被塗装体Wにおける第1
塗料槽1a内での液面からの露出部分、すなわち第1塗
料槽1aでの未塗装部分を、第2塗料槽1b内の塗料に
浸漬させることができ、よって、中空状被塗装体Wに働
く浮力により中空状被塗装体Wが塗料槽1から浮き出す
ことなく、中空状被塗装体Wの表面全体に均一に塗膜を
形成することができる。
構3の前方側においては、中空状被塗装体Wの一部を第
1塗料槽1a内の塗料に浸漬させ、また、前記反転機構
3の後方側においては、中空状被塗装体Wにおける第1
塗料槽1a内での液面からの露出部分、すなわち第1塗
料槽1aでの未塗装部分を、第2塗料槽1b内の塗料に
浸漬させることができ、よって、中空状被塗装体Wに働
く浮力により中空状被塗装体Wが塗料槽1から浮き出す
ことなく、中空状被塗装体Wの表面全体に均一に塗膜を
形成することができる。
【0015】また、該搬送機構2の搬送経路の途中にお
いて反転機構3を設けたので、該反転機構3の前後にお
いて、中空状被塗装体Wの塗分けが可能となり、例え
ば、反転機構3より前方側の塗料槽1と後方側の塗料槽
1とで、搬送機構2の送り方向の槽の長さを変えたり、
搬送機構2の搬送速度を異ならしめるなどそれぞれの浸
漬時間をかえたり、また、それぞれの槽において塗料の
粘度を異ならしめることにより、反転機構2より前方側
の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体Wの一部と、反
転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗
装体Wの残部との塗膜の厚さをかえることができ、よっ
て、中空状被塗装体Wの塗装表面において部分的に塗膜
の厚みを調整することができ、さらには、第1塗料槽1
aと第2塗料槽1bとで、それぞれ別の塗料を溜めてお
くことにより、中空状被塗装体Wに、それぞれ粘度や種
類の異なる塗料を塗布することができ、よって、別の工
程を付加することなく中空状被塗装体Wの塗装表面にお
いて部分的に別の塗料を塗布することができる。
いて反転機構3を設けたので、該反転機構3の前後にお
いて、中空状被塗装体Wの塗分けが可能となり、例え
ば、反転機構3より前方側の塗料槽1と後方側の塗料槽
1とで、搬送機構2の送り方向の槽の長さを変えたり、
搬送機構2の搬送速度を異ならしめるなどそれぞれの浸
漬時間をかえたり、また、それぞれの槽において塗料の
粘度を異ならしめることにより、反転機構2より前方側
の塗料槽1で浸漬された中空状被塗装体Wの一部と、反
転機構3より後方側の塗料槽1で浸漬された中空状被塗
装体Wの残部との塗膜の厚さをかえることができ、よっ
て、中空状被塗装体Wの塗装表面において部分的に塗膜
の厚みを調整することができ、さらには、第1塗料槽1
aと第2塗料槽1bとで、それぞれ別の塗料を溜めてお
くことにより、中空状被塗装体Wに、それぞれ粘度や種
類の異なる塗料を塗布することができ、よって、別の工
程を付加することなく中空状被塗装体Wの塗装表面にお
いて部分的に別の塗料を塗布することができる。
【0016】また、本発明の塗装装置は、図3〜図5に
示すように、搬送機構2として、中空状被塗装体Wを保
持する枠体22の両側から一対の摺動軸部28、28を
突出させて、該摺動軸部28、28の何れか一方に、コ
ンベア21から延びる吊下げアーム23を回転自由に取
り付けると共に、塗料槽1に溜めた塗料の液面より下方
に位置する左右一対の案内レール29、29を設けて、
摺動軸部28、28を前記案内レール29、29に摺動
させながら塗料槽1内を移動させるようにし、また、反
転機構3として、搬送機構2の搬送経路の途中におい
て、前記コンベア21を上方に突出させて、凸状の反転
軌道部33を形成すると共に、前記案内レール29の途
中を、前記反転軌道部33と略同形で且つ幅広の凸状に
形成して、この凸状部を反転部34となし、この反転部
34の凸状上部に、ラック34、34を形成すると共
に、枠体22の両側から延びる摺動軸部28、28の両
端に前記ラック34、34に噛合するピニオンギヤ3
5、35を形成して、反転機構3の位置にきた中空状被
塗装体Wを反転軌道部33に沿って上方に持ち上げると
共に、前記ラック34、34にピニオンギヤ35、35
を噛合させて、このピニオンギヤ35、35の回動によ
り、摺動軸部28、28及び枠体22を介して中空状被
塗装体Wを反転させるようにしてもよい。
示すように、搬送機構2として、中空状被塗装体Wを保
持する枠体22の両側から一対の摺動軸部28、28を
突出させて、該摺動軸部28、28の何れか一方に、コ
ンベア21から延びる吊下げアーム23を回転自由に取
り付けると共に、塗料槽1に溜めた塗料の液面より下方
に位置する左右一対の案内レール29、29を設けて、
摺動軸部28、28を前記案内レール29、29に摺動
させながら塗料槽1内を移動させるようにし、また、反
転機構3として、搬送機構2の搬送経路の途中におい
て、前記コンベア21を上方に突出させて、凸状の反転
軌道部33を形成すると共に、前記案内レール29の途
中を、前記反転軌道部33と略同形で且つ幅広の凸状に
形成して、この凸状部を反転部34となし、この反転部
34の凸状上部に、ラック34、34を形成すると共
に、枠体22の両側から延びる摺動軸部28、28の両
端に前記ラック34、34に噛合するピニオンギヤ3
5、35を形成して、反転機構3の位置にきた中空状被
塗装体Wを反転軌道部33に沿って上方に持ち上げると
共に、前記ラック34、34にピニオンギヤ35、35
を噛合させて、このピニオンギヤ35、35の回動によ
り、摺動軸部28、28及び枠体22を介して中空状被
塗装体Wを反転させるようにしてもよい。
【0017】このように、中空状被塗装体Wの反転をラ
ック34、34とピニオンギヤ35、35とで行う場合
には、ラック34、34とピニオンギヤ35、35との
ギヤ比を調整することで、確実に中空状被塗装体Wを反
転させることができる。
ック34、34とピニオンギヤ35、35とで行う場合
には、ラック34、34とピニオンギヤ35、35との
ギヤ比を調整することで、確実に中空状被塗装体Wを反
転させることができる。
【0018】尚、図1において、仕切板12はとくに設
けなくてもよく、また、図3においては、仮想線で示す
ように仕切板12を設けてもよい。
けなくてもよく、また、図3においては、仮想線で示す
ように仕切板12を設けてもよい。
【図1】本発明の塗装装置の概略説明図である。
【図2】図1におけるXーX線断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す側面からみた概略
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す平面からみた概略
説明図である。
説明図である。
【図5】図3におけるYーY線断面図である。
1 塗料槽 2 搬送機構 3 反転機構 W 中空状被塗装体
Claims (1)
- 【請求項1】 中空状被塗装体(W)に塗布する塗料を
溜めた塗料槽(1)と、この塗料槽(1)内の塗料に中
空状被塗装体(W)の一部を浸漬しながら、中空状被塗
装体(W)を搬送する搬送機構(2)と、該搬送機構
(2)の搬送経路の途中において、中空状被塗装体
(W)を反転させて、中空状被塗装体(W)の未塗装部
分を塗料槽(1)内の塗料に浸漬させる反転機構(3)
とを備えていることを特徴とする中空状被塗装体(W)
の塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10581096A JPH09290192A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 中空状被塗装体の塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10581096A JPH09290192A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 中空状被塗装体の塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09290192A true JPH09290192A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14417466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10581096A Pending JPH09290192A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 中空状被塗装体の塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09290192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014162294A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Unipres Corp | 車両用燃料タンクへの塗膜形成方法 |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP10581096A patent/JPH09290192A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014162294A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Unipres Corp | 車両用燃料タンクへの塗膜形成方法 |
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