JPH09289772A - 無停電性スイッチングレギュレータ - Google Patents

無停電性スイッチングレギュレータ

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JPH09289772A
JPH09289772A JP8134068A JP13406896A JPH09289772A JP H09289772 A JPH09289772 A JP H09289772A JP 8134068 A JP8134068 A JP 8134068A JP 13406896 A JP13406896 A JP 13406896A JP H09289772 A JPH09289772 A JP H09289772A
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JP
Japan
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circuit
frequency transformer
switching regulator
primary side
winding
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JP8134068A
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English (en)
Inventor
Akihisa Takeda
明久 武田
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NIPPON PUROTEKUTAA KK
Original Assignee
NIPPON PUROTEKUTAA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチングレギュレータ停電化には、回路基
板の付加と言った簡単な改造で対応でき、しかも新商品
として、同等の容量であれば共通の回路基板をそのまま
使用できる無停電性スイッチングレギュレータを実現す
ること。 【解決手段】スイッチングレギュレータ部における第1
高周波トランスへの一次側入力からの分岐路が、このス
イッチングレギュレータ部とは別の第2の高周波トラン
スの一方側の巻線に接続されて充放電一次側回路が構成
され、第2の高周波トランスの他方側の巻線には少なく
とも蓄電池が接続されて充放電二次側回路が構成される
とともに、スイッチングレギュレータ部から第2の高周
波トランスを介した蓄電池への充電電流と、蓄電池から
第2の高周波トランスを介したスイッチングレギュレー
タ部への放電電流の2種類の電流が分岐路に流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無停電性のスイッ
チングレギュレータにあって、低コスト化と省スペース
化が可能で、しかも既存のAC/DCスイッチングレギ
ュレータを無停電性のものに簡単に改造できる構成を実
現する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種のOA機器やセキュリティシステム
のような直流負荷への電力供給には、一般に、商用交流
を入力、安定化直流を出力とするAC/DCスイッチン
グレギュレータが使用されている。これは、一次側にお
いて交流入力を整流した後に高速のスイッチング素子で
チョッピングし、高周波トランスを介して二次側に出力
して平滑化し、安定した直流出力を得るものである。こ
れは、商用交流が整流回路によって整流された後、一次
側の平滑コンデンサに充電され、スイッチング素子の高
速チョッピング動作によってチョッピングされ、高周波
トランスを介して、二次側に出力される。高周波トラン
スから二次側に出力された高周波電流は、整流ダイオー
ド、転流ダイオード、チョークコイルよりなる二次側回
路によって安定した直流電力となって、負荷に供給され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、最近のOA化
や情報化の進展を受け、情報の保全を目的として無停電
性スイッチングレギュレータの需要が、急速に高まりつ
つある。ところが、この従来のスイッチングレギュレー
タは、その回路構成から明らかなように、停電によって
商用交流が断となた時には負荷に対して電力を供給する
ことはできない。すなわち、無停電性を有していない。
そこで、このスイッチングレギュレータを無停電性にす
るに当たっては、一般に商用交流の無停電化が図られ
る。つまり、交流の無停電電源(UPS)を介して交流
電力を供給する、という構成が取られている。このよう
なUPSの利用は、全く別個の機器が必要となることか
ら、そのコストが高くなったり、多くのスペースが必要
となり、ユーザー側の負担が大きい。また、交流のUP
Sは蓄電池を充電するために一旦直流に変換し、再び交
流に変換するためにその効率も低く、かつ商用電源とス
イッチングレギュレータの間に直列に入ることになる。
従って、UPSの効率×使用中のスイッチングレギュレ
ータの効率から決まるトータル効率と負荷の容量により
UPSの容量を設定しなければならないことから、UP
Sが大型化してしまう。このことも、やはり大幅なコス
トアップ要因となってしまう。ここで、昨今のOAシス
テムの低価格化の流れの中で、無停電性スイッチングレ
ギュレータとしても一層の低価格化が望まれていること
は、言うまでもないことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような現状により、
無停電性スイッチングレギュレータのメーカーとして
は、顧客が使用中の従来のスイッチングレギュレータの
無停電化には、例えば回路基板の付加と言った簡単な改
造で対応でき、しかも新商品として、同等の容量であれ
ば共通の回路基板をそのまま使用できる、と言う構成
が、コストダウンの見地からは望ましい。
【0005】そこで本発明者は鋭意検討し、顧客および
メーカーのどちらにも理想的な、上記要望を満足できる
無停電性スイッチングレギュレータを案出した。このよ
うな本発明の無停電性スイッチングレギュレータは、第
1の高周波トランスを介して交流入力側となる一次側回
路と、直流出力側となる二次側回路とが構成されたスイ
ッチングレギュレータ部における第1の高周波トランス
への一次側入力からの分岐路が、このスイッチングレギ
ュレータ部とは別の第2の高周波トランスの一方側の巻
線に接続されて充放電一次側回路が構成され、第2の高
周波トランスの他方側の巻線には少なくとも蓄電池が接
続されて充放電二次側回路が構成されるとともに、スイ
ッチングレギュレータ部から第2の高周波トランスを介
した蓄電池への充電電流と、蓄電池から第2の高周波ト
ランスを介したスイッチングレギュレータ部への放電電
流の2種類の電流が分岐路に流れるようにしたものであ
る。
【0006】ここでより好ましくは、第2の高周波トラ
ンスの一方側の巻線と他方側の巻線が互いに逆極性に接
続され、充放電一次側回路には、放電電流の方向が順方
向となるようにダイオードが並列に接続された一次側ス
イッチング手段が、また充放電二次側回路には、充電電
流の方向が順方向となるようにダイオードが並列に接続
された二次側スイッチング手段がそれぞれ設けられると
ともに、スイッチングレギュレータ部における整流回路
の入力電圧によって、一次側スイッチング手段と二次側
スイッチング手段に対して発振停止信号と発振開始信号
がそれぞれ与えられる構成を取るとよい。
【0007】さらには、一次側スイッチング手段および
二次側スイッチング手段のそれぞれに内蔵ダイオードを
有する電界効果トランジスタを用いることにより、それ
ぞれのスイッチング手段がダイオードと一体化された構
成を取ることもできる。
【0008】次に、本発明の作用について説明する。第
1の高周波トランスを介して交流入力側となる一次側回
路と、直流出力側となる二次側回路とが構成されたスイ
ッチングレギュレータ部、または使用中のスイッチング
レギュレータにおける第1の高周波トランスへの一次側
入力、例えば、一次側平滑コンデンサの両極から分岐路
を取り出し、蓄電池を含む充放電回路を取り付ける。従
って、既存のスイッチングレギュレータに容易に改造を
施すことができる。加えて、バックアップ用の充放電回
路が、商用電源を入力とするスイッチングレギュレータ
の主幹路に対して並列に接続されることになる。この分
岐路に接続される充放電回路は、スイッチングレギュレ
ータ部とは別の第2の高周波トランスの一方側の巻線に
この分岐路が接続された充放電一次側回路と、第2の高
周波トランスの他方側の巻線に少なくとも蓄電池が接続
された充放電二次側回路によって構成されている。従っ
て、一つの高周波トランス(第2の高周波トランス)
に、一次側から二次側と二次側から一次側という、二方
向のエネルギーが流れることになる。よって、スイッチ
ングレギュレータ部から第2の高周波トランスを介した
蓄電池への充電電流と、蓄電池から第2の高周波トラン
スを介したスイッチングレギュレータ部への放電電流の
2種類の電流が分岐路に流れるため、充電用の回路と放
電用の回路が兼用される。
【0009】さらに具体例に沿って説明すると、第2の
高周波トランスの一方側の巻線と他方側の巻線が互いに
逆極性に接続され、フライバック方式による充放電一次
側回路と充放電二次側回路が結合されている。そして、
下記のダイオードの作用によって極めて効率的な動作が
行われることになる。すなわち、充放電一次側回路に
は、放電電流の方向が順方向となるようにダイオードが
並列に接続された一次側スイッチング手段が、また充放
電二次側回路には、充電電流の方向が順方向となるよう
にダイオードが並列に接続された二次側スイッチング手
段がそれぞれ設けられているので、充電時には、充放電
一次側回路のダイオードが逆方向になって一次側スイッ
チング手段がアクティブ状態となるため、第2の高周波
トランスによってエネルギーが伝達されて蓄電池が充電
される。この蓄電池への充電時には、充放電二次側回路
のダイオードは充電電流の方向に対して順方向となって
いるので、そのまま蓄電池に充電されることになる。逆
に停電時等、蓄電池から電力を供給する場合は、今度は
充放電二次側回路のダイオードは放電電流の方向に対し
て逆方向となり、二次側スイッチング手段がアクティブ
状態となり、蓄電池のエネルギーが第2の高周波トラン
スによって充放電一次側回路に伝達される。この時、充
放電一次側回路のダイオードは、放電電流に対して順方
向となるので、スイッチングパルス電流のまま分岐路か
らスイッチングレギュレータ部に供給される。これよ
り、交流入力の断に対するバックアッブ動作が行われ
る。ここで、一次側スイッチング手段と二次側スイッチ
ング手段は、スイッチングレギュレータ部における整流
回路の入力電圧に基づく発振停止信号と発振開始信号に
よって制御される。
【0010】加えて一次側スイッチング手段および二次
側スイッチング手段のそれぞれに内蔵ダイオードを有す
る電界効果トランジスタを用いることにより、それぞれ
のスイッチング手段をダイオードと一体化すると、ダイ
オードを別付けすることなく回路を構成することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の無停電性スイッ
チングレギュレータの回路構成例を表している。図は第
1の高周波トランス7を介して交流入力側となる一次側
回路2aと、直流出力側となる二次側回路2bとが構成
されたスイッチングレギュレータ部2または既設の従来
型スイッチングレギュレータ2における第1の高周波ト
ランス7への一次側入力からの分岐路2cが、このスイ
ッチングレギュレータ部2とは別の第2の高周波トラン
ス33の一方側の巻線34に接続されて充放電一次側回
路53aが構成され、第2の高周波トランス33の他方
側の巻線36には少なくとも蓄電池52が接続されて充
放電二次側回路53bが構成されるとともに、スイッチ
ングレギュレータ部2から第2の高周波トランス33を
介した、蓄電池52への充電電流と、蓄電池52から第
2の高周波トランス33を介したスイッチングレギュレ
ータ部2への放電電流の2種類の電流が分岐路2cに流
れるようにした無停電性スイッチングレギュレータであ
る。
【0012】以下、さらに詳細を説明する。スイッチン
グレギュレータ部2から取り出された分岐路2cには、
充放電一次側回路53aと同二次側回路53bよりなる
バックアップ回路53が接続されている。スイッチング
レギュレータ部2からは、商用電源の交流入力電圧1の
停電検出を行うため、交流入力電圧1を受ける端子とし
て、活性側の端子17および接地側の端子18から停電
検出回路23に、整流ダイオード21,22を介して全
波整流が入力される。バックアップ回路53の充放電一
次側回路へのエネルギー供給路は、スイッチングレギュ
レータ部2の一次側交流入力電圧の整流用ブリッジ3に
よって直流変換を行った後に、その脈流分を平滑化させ
るために設けられた平滑コンデンサ4の両端より取り出
され、正側が接続端19に、負側が接続端20にそれぞ
れ接続されている。またバックアップ回路53は、第2
の高周波トランス33の一方側の巻線34と他方側の巻
線36が互いに逆極性に接続され、充放電一次側回路5
3aには、放電電流の方向が順方向となるようにダイオ
ード31が並列に接続された一次側スイッチング手段3
0が、また充放電二次側回路53bには、充電電流の方
向が順方向となるようにダイオード38が並列に接続さ
れた二次側スイッチング手段37がそれぞれ設けられる
とともに、スイッチングレギュレータ部2における整流
回路の入力電圧によって、一次側スイッチング手段30
と二次側スイッチング手段37に対して発振停止信号と
発振開始信号がそれぞれ与えられる構成となっている。
【0013】従って、このバックアップ回路53は、既
設されている従来の一般的なスイッチングレギュレータ
に付加的に接続することもできるし、本図の構成を有す
る無停電性スイッチングレギュレータとして製作するこ
ともできる。
【0014】続いて、図示した本発明の無停電性スイッ
チングレギュレータの動作について詳細に説明する。交
流入力電圧1が正常な時は、商用交流入力を整流した√
2倍に近い電圧が平滑コンデンサ4の両端に発生し、そ
の電圧をPWM制御回路5によって制御されるスイッチ
ング素子6によってスイッチングし、第1の高周波トラ
ンス7を経由して負荷16に安定した直流出力を供給す
る。ここで9は二次側整流ダイオード、10は転流ダイ
オード、11は平滑用チョークコイル、12は二次側平
滑コンデンサ、13は出力電圧の分圧抵抗、14は同電
圧の検出用抵抗である。このような商用交流による動作
時には、平滑コンデンサ4の両端電圧はバックアップ回
路53へのエネルギー供給路となる接続端19を経て、
このバックアップ回路53内に設けられた第2の高周波
トランス33の一方側の巻線(一次巻線)34を通り、
一次側スイッチング手段30を経由し、過電流検出抵抗
32を通って接続端20から平滑コンデンサ4に戻る。
ここで、図から明らかなように、充放電一次側回路53
aのコンバータには一次側RCC制御回路29を用いて
おり、その発振出力が、一次側スイッチング手段30を
構成する電界効果トランジスタ(FET)のゲートに供
給される。この第2の高周波トランス33は商用交流に
よる動作時、すなわち交流入力電圧1が正常な時は、蓄
電池52の充電用の降圧トランスとして働き、後述の商
用交流の停電時、すなわち交流入力電圧1の異常時に
は、蓄電池52の電圧の昇圧トランスとして働き、双方
向にエネルギーを伝達する機能を有している。
【0015】第2の高周波トランス33の別の巻線35
は帰還巻線であり、蓄電池52への充電電流を定電流化
させるため、抵抗32の電圧降下を検出して一次側RC
C制御回路29にフィードバックしている。すなわち、
抵抗32の電圧降下が増大すると、一次側RCC回路2
9は一次側スイッチング手段30のFETのON時間を
短くするよう作動し、定電流制御が行われる。また、も
う一つの別の巻線40は二次側RCC制御回路42のた
めの帰還巻線であり、抵抗39は、蓄電池52からの放
電時の定電流制御のためのものである。
【0016】いま、交流入力電圧1が正常な時には、停
電検出回路23の停電信号1の出力端54および停電信
号2の出力端55の出力はいずれもゼロ電圧に近いレベ
ルにあり、一次側RCC制御回路29の発振出力をO
N,OFF制御するトランジスタ27のベース電圧がカ
ットオフレベルにあるため、同トランジスタ27はOF
F状態となる。従って、一次側RCC回路29は発振動
作を行い、一次側スイッチング手段30を構成するFE
Tのゲートに駆動入力が加わり、リバースチョークコン
バータ動作を行う。
【0017】この作用に基づき、図3を参照しながら説
明すると、一次側スイッチング手段30がOFF時に、
第2の高周波トランス33に蓄積される電磁エネルギー
(一次側スイッチング手段30のON時電流I1に基づ
く)によって、他方の巻線(二次巻線)36に矢印方向
の電圧E2が誘起され、充電電流12が、二次巻線36
の巻き始め端より蓄電池52の正極から負極を通り、電
流検出抵抗39を経由して二次側スイッチング手段37
のFETの内蔵ダイオード38の順方向を通り、二次巻
線36の巻き終わり端に戻るように流れる。ここで、二
次側スイッチング手段37がOFFの時には、そのFE
Tの内蔵ダイオード38がFETのドレイン電流とほぼ
同じ電流容量を持つため、これが充放電二次側回路53
bの整流ダイオードとして機能する。従って、一般的な
FETによってスイッチング素子の機能と整流ダイオー
ド機能を併用することができ、コストダウンと省スペー
ス化に大きく寄与することができる。
【0018】この交流入力電圧1の正常時には、停電検
出回路23の停電信号2のゼロレベル出力を受け、フォ
トカプラ50のLEDは点灯せず、フォトトランジスタ
出力がOFFとなり、反転増幅回路51によって信号出
力を反転させる。すると、トランジスタ43のベースを
動作レベルとする能動出力が与えられ、二次側RCC制
御回路42は発振停止状態となるので、二次側スイッチ
ング手段37は停止状態となる。
【0019】この時の、蓄電池52への充電をコントロ
ールするための充電電流12の制御は、充放電一次側回
路53aの電流検出用抵抗32を用いて行われる。ま
た、過電圧を防止するために蓄電池52の両端電圧を検
出し、分圧抵抗44と検出抵抗45によって検出レベル
を適当な値に分圧するとともに、比較する基準電圧を内
蔵した定電圧制御回路47によって充電時の定電圧制御
が行われる。具体的には、例えば蓄電池電圧が高い場合
には、フォトカプラー46のフォトトランジスタの出力
電流を増加させ、その結果、一次側RCC制御回路29
のON時間を短くするようPWM制御が行われる。低い
場合はこの逆になる。
【0020】次に交流入力電圧1が低下、すなわち停電
時には、停電検出回路23の停電信号1および2のいず
れかが正常時に対して反転して能動状態となる結果、一
次側RCC制御回路29の発振制御トランジスタ27が
ON状態となり、一次側RCC制御回路29の発振が停
止するとともに、一次側スイッチング手段30が停止す
る。この時と同時に停電信号2によりフォトカプラ50
が能動状態となり、反転増幅回路51の出力がゼロレベ
ルになる結果、発振制御トランジスタ43がOFF状態
となり、二次側RCC制御回路42は発振状態となっ
て、二次側スイッチング手段37を構成しているFET
のゲートにドライブ入力が加わる。そうすると、充放電
二次側回路53bがリバースチョークコンバータ動作を
行い、蓄電池52を入力としたエネルギー変換と伝達が
行われる。以下、この動作を図4を用いて説明する。
【0021】蓄電池52からの電流は、二次側スイッチ
ング手段37のON期間に、第2の高周波トランスの二
次巻線36の巻き始め端より巻き終わり端を通って抵抗
39を経由し、蓄電池52の負極に向かう放電電流12
2となって流れる。これにより、第2の高周波トランス
33に電磁エネルギーが蓄積される。そして二次側スイ
ッチング手段37がOFF期間になると、第2の高周波
トランス33の一次側にE1なる昇圧された誘起電圧が
図中の矢印方向に発生する。この結果、一次巻線34の
巻き終わり端から接続端19を通して、スイッチングレ
ギュレータ部2の平滑コンデンサ4の正側から負側へ
と、111なる同コンデンサ4への充電電流が流れ、接
続端20を経て抵抗32と停止中の一次側スイッチング
手段30(FET)の内蔵ダイオード31の順方向を通
り、一次巻線34の巻き始め端へと流れる。これより平
滑コンデンサ4への充電が行われると同時に、この電圧
を入力として、スイッチングレギュレータ部2は停電前
と同様、負荷16に対して無瞬断で出力を供給し続ける
ことができる。
【0022】この時、平滑コンデンサ4の両端電圧が上
がり過ぎないよう、抵抗25,26で検出した電圧を、
基準電圧を内蔵する一次電圧定電圧制御回路48の比較
増幅回路によって判断して制御し、フォトカプラ49を
通して二次側RCC制御回路42をPWM制御し、定電
圧制御が行われる。
【0023】次に、停電検出回路23の動作について、
図2の回路図および図5の波形図を用いて説明する。交
流入力電圧1を、整流ダイオード21,22を通して全
波整流して抵抗73,74で分圧し、抵抗74の両端電
圧を入力検出電圧として認識する。ここで、コンデンサ
75はノイズ除去用コンデンサである。オペアンプ59
および70は、内部にプルアップ抵抗を内蔵したもので
あり、このオペアンプ70の基準電圧が、図5のVre
f1で示されている。この基準電圧Vref1は、5V
の外部補助電源を抵抗71,72で分圧し、オペアンプ
70の反転入力側に加えられている。交流入力電圧1が
正常範囲にある時には、抵抗74の両端電圧である正弦
波交流電圧の全波整流電圧が基準電圧Vref1を越え
ている部分が、オペアンプ70の非反転入力端子より入
力されて増幅され、図5に示すオペアンプ出力を得る。
この電圧は、パスコンとなるコンデンサ69を通し、反
転増幅器として機能するトランジスタ65のベースに印
加される。この結果として、瞬時停電の時間を決める抵
抗61とコンデンサ60の時定数から、コンデンサ60
に現れる電圧が図5に示すとおりとなる。従って、交流
入力電圧1が正常な時には、同図に示すように、抵抗6
2と63の分圧比で決まる基準電圧Vref2の値に届
かない。
【0024】いま半波瞬停で停電検出ができるよう抵抗
61とコンデンサ60の時定数を定めたとすると、停電
時にはオペアンプ70の出力に、図に示すような交流入
力電圧1の半波瞬停に対応する欠落部が生じる。その結
果、コンデンサ60の両端電圧は時間が経つにつれて基
準電圧Vref2を越えるとともに、オペアンプ59に
対して非反転入力となり、オペアンプ59の非反転出力
からは能動レベル出力が発生する。従って、停電信号1
(出力端54)および停電信号2(出力端55)も同様
に能動レベル出力となり、一次側RCC制御回路29の
ON/OFF制御用トランジスタ27、およびフォトカ
プラ50のいずれも能動状態となる。ここで、抵抗66
はオペアンプ59の出力をオペアンプ70の反転入力に
帰還させるためのものであり、停電検出電圧レベルにヒ
ステリシス性を持たせるためのものである。
【0025】また、上記実施形態の説明では、充放電一
次側回路33aおよび同二次側回路33bの一次側およ
び二次側のそれぞれのスイッチング手段30,37とし
てダイオード31,38を内蔵したFETを用いたが、
これとは別に、トランジスタとダイオードを並列接続し
たものを各スイッチング手段30,37として構成して
もよいことは勿論、その他にも適宜設計可能な他の構成
を取ることも可能であり、本発明は、上記実施形態に何
ら制限されるものではない。
【0026】
【発明の効果】このように、基幹ラインになっているス
イッチングレギュレータ部からの分岐路に第2の高周波
トランスを接続し、これに充電時と放電時の2方向のエ
ネルギーを伝達させるとともに、FETの内蔵ダイオー
ドを有効に使用することで、低コストでかつ省スペース
が可能な無停電性スイッチングレギュレータが実現でき
る。そしてそればかりでなく、既設の無停電性の無い従
来型のスイッチングレギュレータに対して簡単に改造を
施すことができる。従って、いずれの場合においても、
商用交流入力による主幹ラインに対して、蓄電池による
停電バックアップ回路が並列に介装されることになるの
で、トータル効率が従来のUPSの使用に比べて大幅に
向上することになる。このように本発明は、新たな無停
電性スイッチングレギュレータの製作と、既設のスイッ
チングレギュレータの無停電化の両方に対して、共通す
るバックアップ回路で適用できる、従来にない極めて革
新的なものであり、情報セキュリティ等の幅広い分野に
おいて、測り知れない大きな効果をもたらすものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無停電性スイッチングレギュレータの
回路例を表す説明図
【図2】停電検出回路の一例を表す説明図
【図3】交流入力電圧が正常な時のバックアップ回路の
動作説明図
【図4】交流入力電圧が停電した時のバックアップ回路
の動作説明図
【図5】停電検出における信号波形を表す説明図
【符号の説明】
1 交流入力電圧 2 スイッチングレギュレータ部 2a 一次側回路 2b 二次側回路 2c 分岐路 3 整流用ブリッジ 4 平滑コンデンサ 5 PWM制御回路 6 スイッチング素子 7 第1の高周波トランス 8 フォトカプラ 9 二次側整流ダイオード 10 転流ダイオード 11 平滑用チョークコイル 12 二次側平滑コンデンサ 13 分圧抵抗 14 検出抵抗 15 定電圧制御回路 16 負荷 17 活性側の交流検出端子 18 接地側の交流検出端子 19 エネルギー供給路となる正側の接続端 20 エネルギー供給路となる負側の接続端 21,22 整流ダイオード 23 停電検出回路 25,26,28,39,41,56,57,58,6
1,62,63,64,66,67,68,71,7
2,73,74 抵抗 27,43,65 トランジスタ 29 一次側RCC制御回路 30 一次側スイッチング手段 31,38 ダイオード 32,39 過電流検出抵抗 33 第2の高周波トランス 34 一方側の巻線(一次巻線) 35,40 第2の高周波トランスの別の巻線(帰還巻
線) 36 他方側の巻線(二次巻線) 37 二次側スイッチング手段 42 二次側RCC制御回路 43 発振制御トランジスタ 44 分圧抵抗 45 検出抵抗 46,49,50 フォトカプラ 47 定電圧制御回路 48 一次電圧定電圧制御回路 51 反転増幅回路 52 蓄電池 53 バックアップ回路 53a 充放電一次側回路 53b 充放電二次側回路 54 停電信号1の出力端 55 停電信号2の出力端 59,70 オペアンプ 60,69,75 コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の高周波トランスを介して交流入力側
    となる一次側回路と、直流出力側となる二次側回路とが
    構成されたスイッチングレギュレータ部における第1の
    高周波トランスへの一次側入力からの分岐路が、このス
    イッチングレギュレータ部とは別の第2の高周波トラン
    スの一方側の巻線に接続されて充放電一次側回路が構成
    され、第2の高周波トランスの他方側の巻線には少なく
    とも蓄電池が接続されて充放電二次側回路が構成される
    とともに、スイッチングレギュレータ部から第2の高周
    波トランスを介した蓄電池への充電電流と、蓄電池から
    第2の高周波トランスを介したスイッチングレギュレー
    タ部への放電電流の2種類の電流が分岐路に流れるよう
    にした無停電性スイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】第2の高周波トランスの一方側の巻線と他
    方側の巻線が互いに逆極性に接続され、充放電一次側回
    路には、放電電流の方向が順方向となるようにダイオー
    ドが並列に接続された一次側スイッチング手段が、また
    充放電二次側回路には、充電電流の方向が順方向となる
    ようにダイオードが並列に接続された二次側スイッチン
    グ手段がそれぞれ設けられるとともに、スイッチングレ
    ギュレータ部における整流回路の入力電圧によって、一
    次側スイッチング手段と二次側スイッチング手段に対し
    て発振停止信号と発振開始信号がそれぞれ与えられる、
    請求項1記載の無停電性スイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】一次側スイッチング手段および二次側スイ
    ッチング手段のそれぞれに内蔵ダイオードを有する電界
    効果トランジスタを用いることにより、それぞれのスイ
    ッチング手段がダイオードと一体化された、請求項2記
    載の無停電性スイッチングレギュレータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122873A2 (en) * 2000-02-07 2001-08-08 Nihon Protector Co., Ltd. Uninterruptible switching regulator
US7564223B2 (en) 2002-01-25 2009-07-21 Black & Decker Inc. High frequency battery charger and method of operating same
JP2013070539A (ja) * 2011-09-24 2013-04-18 Shiga Sekkei Co Ltd 絶縁型双方向dc−dcコンバータ

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