JPH09289422A - マイクロ波・ミリ波回路 - Google Patents
マイクロ波・ミリ波回路Info
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- JPH09289422A JPH09289422A JP12282796A JP12282796A JPH09289422A JP H09289422 A JPH09289422 A JP H09289422A JP 12282796 A JP12282796 A JP 12282796A JP 12282796 A JP12282796 A JP 12282796A JP H09289422 A JPH09289422 A JP H09289422A
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- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】能動素子の寄生発振を抑制し安定化を実現する
マイクロ波・ミリ波回路を提供する。 【解決手段】マイクロ波・ミリ波集積回路において、ル
ート伝送線路1(特性インピーダンスZ0 )に、周波数
f0 においてλ0 /4長(λ0 :波長)の長さのオープ
ン・スタブ3を設け、そのオープン・スタブ3に対し
て、ルート伝送線路から約λ0 /64離れた位置から約
15λ0 /64の長さにわたって伝送線路2を近接配置
して結合線路部を構成し、さらに伝送線路2の両端を、
抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗4,4
を介して接地する。
マイクロ波・ミリ波回路を提供する。 【解決手段】マイクロ波・ミリ波集積回路において、ル
ート伝送線路1(特性インピーダンスZ0 )に、周波数
f0 においてλ0 /4長(λ0 :波長)の長さのオープ
ン・スタブ3を設け、そのオープン・スタブ3に対し
て、ルート伝送線路から約λ0 /64離れた位置から約
15λ0 /64の長さにわたって伝送線路2を近接配置
して結合線路部を構成し、さらに伝送線路2の両端を、
抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗4,4
を介して接地する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波及びミ
リ波帯において用いられる帯域通過(バンド・パス)フ
ィルタや帯域阻止(バンド・エリミネーション)フィル
タ等といったマイクロ波・ミリ波回路に関するものであ
る。
リ波帯において用いられる帯域通過(バンド・パス)フ
ィルタや帯域阻止(バンド・エリミネーション)フィル
タ等といったマイクロ波・ミリ波回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のバンド・パスあるいはバンド・エ
リミネーション・フィルタは、例えば図12に示したよ
うに、ルート伝送線路1,1に、周波数f0 においてλ
0 /4の長さのオープン・スタブ5を設けたものであ
る。このフィルタは、基本周波数f0 とその奇数次高調
波に対して阻止、偶数次高調波に対して通過の特性を示
す。
リミネーション・フィルタは、例えば図12に示したよ
うに、ルート伝送線路1,1に、周波数f0 においてλ
0 /4の長さのオープン・スタブ5を設けたものであ
る。このフィルタは、基本周波数f0 とその奇数次高調
波に対して阻止、偶数次高調波に対して通過の特性を示
す。
【0003】ミリ波無線LANやミリ波自動車衝突防止
用レーダなどのシステムにおいては、MMIC高出力増
幅器(動作周波数2f0 )の後段に導波管を介してアン
テナが接続されることが多い。このため、増幅器から出
力側をみたインピーダンスは中心動作周波数においては
50Ωであっても、中心動作周波数から大きくずれた周
波数、例えば、中間の周波数f0 においては50Ωから
大きくずれてしまう。
用レーダなどのシステムにおいては、MMIC高出力増
幅器(動作周波数2f0 )の後段に導波管を介してアン
テナが接続されることが多い。このため、増幅器から出
力側をみたインピーダンスは中心動作周波数においては
50Ωであっても、中心動作周波数から大きくずれた周
波数、例えば、中間の周波数f0 においては50Ωから
大きくずれてしまう。
【0004】これが原因で、増幅器においてはしばしば
中間の周波数領域で寄生発振が発生する。この寄生発振
は比較的高い周波数であることから、発振の抑制をマル
チチップ構成のハイブリッドICの形では実現できな
い。
中間の周波数領域で寄生発振が発生する。この寄生発振
は比較的高い周波数であることから、発振の抑制をマル
チチップ構成のハイブリッドICの形では実現できな
い。
【0005】そこで、図12に示すような従来のフィル
タをMMIC(モノリシック集積回路)増幅器の寄生発
振抑制に用いる場合を考えると、増幅器(中心動作周波
数を2f0 とする)の出力側にこのフィルタを適用すれ
ば、動作周波数2f0 を通過させ、周波数f0 とそのご
く近辺の周波数の寄生発振を抑制する効果が得られる。
タをMMIC(モノリシック集積回路)増幅器の寄生発
振抑制に用いる場合を考えると、増幅器(中心動作周波
数を2f0 とする)の出力側にこのフィルタを適用すれ
ば、動作周波数2f0 を通過させ、周波数f0 とそのご
く近辺の周波数の寄生発振を抑制する効果が得られる。
【0006】ところが、このフィルタは実抵抗を有しな
いため、周波数f0 とその近辺の周波数の信号エネルギ
ーを減衰させる効果はなく、周波数f0 を中心としてそ
の近辺の周波数で広帯域に寄生発振を抑える効果はあま
り大きくない。一方、伝送線路のルート部に実抵抗を有
する構成にすると、寄生発振の抑制効果は大きくなる
が、今度は肝心の動作周波数の信号も減衰してしまうと
いう問題点がある。
いため、周波数f0 とその近辺の周波数の信号エネルギ
ーを減衰させる効果はなく、周波数f0 を中心としてそ
の近辺の周波数で広帯域に寄生発振を抑える効果はあま
り大きくない。一方、伝送線路のルート部に実抵抗を有
する構成にすると、寄生発振の抑制効果は大きくなる
が、今度は肝心の動作周波数の信号も減衰してしまうと
いう問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】更に、増幅器の中心動
作周波数2f0 が40GHz以上の時、図2に示したよ
うなフィルタ回路では、DCから15GHzぐらいの周
波数にかけての寄生発振を抑制することができなかっ
た。
作周波数2f0 が40GHz以上の時、図2に示したよ
うなフィルタ回路では、DCから15GHzぐらいの周
波数にかけての寄生発振を抑制することができなかっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みて成
されたもので、ルート伝送線路1,1(特性インピーダ
ンスZ0 )に、周波数f0 においてλ0 /4(λ0 :波
長)の長さのオープン・スタブ3を設け、そのオープン
・スタブ3に対して、ルート伝送線路1,1から距離L
g(Lg<λ0 /32)だけ離れた位置からLl(Ll
=λ0 /4−Lg)の長さにわたって伝送線路2を近接
配置して結合線路部を構成し、更に、伝送線路2の両端
を、抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗
4,4を介して接地した構成とする。
されたもので、ルート伝送線路1,1(特性インピーダ
ンスZ0 )に、周波数f0 においてλ0 /4(λ0 :波
長)の長さのオープン・スタブ3を設け、そのオープン
・スタブ3に対して、ルート伝送線路1,1から距離L
g(Lg<λ0 /32)だけ離れた位置からLl(Ll
=λ0 /4−Lg)の長さにわたって伝送線路2を近接
配置して結合線路部を構成し、更に、伝送線路2の両端
を、抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗
4,4を介して接地した構成とする。
【0009】このフィルタは、図12の従来構造のもの
と同様に、基本周波数f0 とその奇数次高調波に対して
阻止、偶数次高調波に対して通過の特性を示すが、近接
配置された伝送線路部分に実抵抗4,4を有するため、
周波数f0 近辺の信号エネルギーを減衰させる効果があ
り、能動素子に適用したとき、周波数f0 近辺の寄生発
振を抑える大きな効果を有する。
と同様に、基本周波数f0 とその奇数次高調波に対して
阻止、偶数次高調波に対して通過の特性を示すが、近接
配置された伝送線路部分に実抵抗4,4を有するため、
周波数f0 近辺の信号エネルギーを減衰させる効果があ
り、能動素子に適用したとき、周波数f0 近辺の寄生発
振を抑える大きな効果を有する。
【0010】更に、実抵抗4,4は近接配置された伝送
線路2に接続されており、伝送線路2のルート部に実抵
抗を有する構成でないので、肝心の動作周波数2f0 の
信号を全く減衰しない。
線路2に接続されており、伝送線路2のルート部に実抵
抗を有する構成でないので、肝心の動作周波数2f0 の
信号を全く減衰しない。
【0011】尚、近接配置されて電磁気的に結合するカ
ップラー部分の長さは、ルート伝送線路1に結合するの
を避けるために、λ0 /4の長さよりもLg(Lg<λ
0 /32)だけ短くしているが、機能の上ではλ0 /4
の長さのものと同様である。また、実抵抗4,4の値の
許容範囲は広く、抵抗値Rは、Z0 /2<R<2Z0を
満たせば実用的に充分である。
ップラー部分の長さは、ルート伝送線路1に結合するの
を避けるために、λ0 /4の長さよりもLg(Lg<λ
0 /32)だけ短くしているが、機能の上ではλ0 /4
の長さのものと同様である。また、実抵抗4,4の値の
許容範囲は広く、抵抗値Rは、Z0 /2<R<2Z0を
満たせば実用的に充分である。
【0012】また、本発明は1段か若しくは多段の増幅
器(中心動作周波数2f0 とする)の周波数f0 近辺の
寄生発振を抑えるためには、上記フィルタ回路を増幅器
の少なくとも1つの段の出力側に適用すればよい。上記
の理由から周波数f0 近辺の寄生発振が大きく抑えられ
る。
器(中心動作周波数2f0 とする)の周波数f0 近辺の
寄生発振を抑えるためには、上記フィルタ回路を増幅器
の少なくとも1つの段の出力側に適用すればよい。上記
の理由から周波数f0 近辺の寄生発振が大きく抑えられ
る。
【0013】更に、実抵抗4,4は近接配置された伝送
線路2に接続されており、伝送線路のルート部に実抵抗
を有する構成でないので、肝心の動作周波数2f0 の信
号を全く減衰しない。尚、近接配置されて電磁気的に結
合するカップラー部分の長さは、ルート伝送線路1に結
合するのを避けるために、λ0 /4の長さよりもLg
(Lg<λ0 /32)だけ短くしているが、機能の上で
はλ0 /4の長さのものと同様である。また、実抵抗
4,4の値の許容範囲は広く、抵抗値Rは、Z0 /2<
R<2Z0 を満たせば実用的に十分である。
線路2に接続されており、伝送線路のルート部に実抵抗
を有する構成でないので、肝心の動作周波数2f0 の信
号を全く減衰しない。尚、近接配置されて電磁気的に結
合するカップラー部分の長さは、ルート伝送線路1に結
合するのを避けるために、λ0 /4の長さよりもLg
(Lg<λ0 /32)だけ短くしているが、機能の上で
はλ0 /4の長さのものと同様である。また、実抵抗
4,4の値の許容範囲は広く、抵抗値Rは、Z0 /2<
R<2Z0 を満たせば実用的に十分である。
【0014】更に本発明は、増幅器の中心動作周波数2
f0 が40GHz以上の場合で、請求項1で示したフィ
ルタ機能を有する回路を増幅器に適用した場合におい
て、DCから15GHzぐらいの周波数にかけて、尚、
寄生発振が発生する際には、各段の各バイアス供給ライ
ンに対し、抵抗とキャパシタの直列回路を接地接続する
か、若しくは、抵抗をバイアス・ラインに直列に挿入
し、バイアス・ラインをキャパシタで接地すればよい。
f0 が40GHz以上の場合で、請求項1で示したフィ
ルタ機能を有する回路を増幅器に適用した場合におい
て、DCから15GHzぐらいの周波数にかけて、尚、
寄生発振が発生する際には、各段の各バイアス供給ライ
ンに対し、抵抗とキャパシタの直列回路を接地接続する
か、若しくは、抵抗をバイアス・ラインに直列に挿入
し、バイアス・ラインをキャパシタで接地すればよい。
【0015】この抵抗(Rb)とキャパシタ(Cb)と
からなる回路は、抵抗値RbとキャパシタンスCbを適
当な値に設定することにより、DCから20GHz程度
までの比較的低い周波数のrfエネルギーを減衰させる
フィルタとして機能し、この周波数の寄生発振の抑制に
有効である。
からなる回路は、抵抗値RbとキャパシタンスCbを適
当な値に設定することにより、DCから20GHz程度
までの比較的低い周波数のrfエネルギーを減衰させる
フィルタとして機能し、この周波数の寄生発振の抑制に
有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は本発明の第1の実施形態におけるフィルタ
回路の形態を示す図であり、マイクロストリップ・ライ
ンで形成されたマイクロ波・ミリ波集積回路として構成
されたものである。
する。図1は本発明の第1の実施形態におけるフィルタ
回路の形態を示す図であり、マイクロストリップ・ライ
ンで形成されたマイクロ波・ミリ波集積回路として構成
されたものである。
【0017】図においてルート伝送線路1,1(特性イ
ンピーダンスZ0 )に、周波数f0においてλ0 /4
(λ0 :波長)の長さのオープン・スタブ3を設け、そ
のオープン・スタブ3に対して、ルート伝送線路1,1
から距離Lg(Lg<λ0 /32)に相当する約λ0 /
64だけ離れた位置から、Ll(Ll=λ0 /4−L
g)に相当する約15λ0 /64の長さにわたって伝送
線路2を近接配置して結合線路部を構成し、更に、伝送
線路2の両端を、抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0を満
たす実抵抗4,4を介して接地している。
ンピーダンスZ0 )に、周波数f0においてλ0 /4
(λ0 :波長)の長さのオープン・スタブ3を設け、そ
のオープン・スタブ3に対して、ルート伝送線路1,1
から距離Lg(Lg<λ0 /32)に相当する約λ0 /
64だけ離れた位置から、Ll(Ll=λ0 /4−L
g)に相当する約15λ0 /64の長さにわたって伝送
線路2を近接配置して結合線路部を構成し、更に、伝送
線路2の両端を、抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0を満
たす実抵抗4,4を介して接地している。
【0018】本発明の第2の実施形態は、図2に示すよ
うに電界効果トランジスタ(FET)を含む3端子素子
を能動素子として用い、上記FETのドレイン端に出力
整合回路8を有し、ゲート端に入力整合回路7を有する
1段か若しくは多段の増幅器(中心動作周波数を2f0
とする)におけるものである。
うに電界効果トランジスタ(FET)を含む3端子素子
を能動素子として用い、上記FETのドレイン端に出力
整合回路8を有し、ゲート端に入力整合回路7を有する
1段か若しくは多段の増幅器(中心動作周波数を2f0
とする)におけるものである。
【0019】そして、少なくとも1つの段の増幅器の出
力整合回路8のルート伝送線路1(特性インピーダンス
Z0 )に、周波数f0 においてλ0 /4(λ0 :波長)
の長さのオープン・スタブ3を設け、そのオープン・ス
タブ3に対して、ルート伝送線路から距離Lg(Lg<
λ0 /32)に相当する約λ0 /64だけ離れた位置か
ら、Ll(Ll=λ0 /4−Lg)に相当する約15λ
0 /64の長さにわたって伝送線路2を近接配置して結
合線路部を構成し、更に、伝送線路2の両端を、抵抗値
RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗4,4を介し
て接地するものである。
力整合回路8のルート伝送線路1(特性インピーダンス
Z0 )に、周波数f0 においてλ0 /4(λ0 :波長)
の長さのオープン・スタブ3を設け、そのオープン・ス
タブ3に対して、ルート伝送線路から距離Lg(Lg<
λ0 /32)に相当する約λ0 /64だけ離れた位置か
ら、Ll(Ll=λ0 /4−Lg)に相当する約15λ
0 /64の長さにわたって伝送線路2を近接配置して結
合線路部を構成し、更に、伝送線路2の両端を、抵抗値
RがZ0 /2<R<2Z0 を満たす実抵抗4,4を介し
て接地するものである。
【0020】図3は第2の実施形態において、能動素子
としてFETを用いた1段増幅器を示す回路図であっ
て、伝送線路とオープン・スタブからなる入力整合回路
7及び出力整合回路8を有している。そして、第1の実
施形態のフィルタ回路がドレイン側に適用されている。
としてFETを用いた1段増幅器を示す回路図であっ
て、伝送線路とオープン・スタブからなる入力整合回路
7及び出力整合回路8を有している。そして、第1の実
施形態のフィルタ回路がドレイン側に適用されている。
【0021】また、ゲート側とドレイン側のそれぞれ
に、周波数2f0 において4分の1波長の長さの伝送線
路6,6とキャパシタC,Cからなるバイアス供給ライ
ンが接続されている。
に、周波数2f0 において4分の1波長の長さの伝送線
路6,6とキャパシタC,Cからなるバイアス供給ライ
ンが接続されている。
【0022】本発明の第3の実施形態は、上記の増幅器
において更に、増幅器各段の各バイアス供給ラインを、
抵抗9とキャパシタ10の直列回路によって接地する
(図3(a))、か若しくは、抵抗9をバイアス・ライ
ンに直列に挿入し、バイアス・ラインをキャパシタ10
で接地している(図3(b))。
において更に、増幅器各段の各バイアス供給ラインを、
抵抗9とキャパシタ10の直列回路によって接地する
(図3(a))、か若しくは、抵抗9をバイアス・ライ
ンに直列に挿入し、バイアス・ラインをキャパシタ10
で接地している(図3(b))。
【0023】
【実施例】図4は本発明の第1の実施例を示す回路図で
あり、フィルタ回路を構成している。ここではマイクロ
波・ミリ波ICでの応用を想定して、GaAs基板上の
マイクロストリップ線路と抵抗で構成した。また、基板
厚は40μm、配線厚は2μmとし、抵抗にはエピタキ
シャル抵抗を用いた。本構成では、配線幅30μmのと
き伝送線路の特性インピーダンスZ0 は50Ωである。
あり、フィルタ回路を構成している。ここではマイクロ
波・ミリ波ICでの応用を想定して、GaAs基板上の
マイクロストリップ線路と抵抗で構成した。また、基板
厚は40μm、配線厚は2μmとし、抵抗にはエピタキ
シャル抵抗を用いた。本構成では、配線幅30μmのと
き伝送線路の特性インピーダンスZ0 は50Ωである。
【0024】また、フィルタのバンド・エリミネーショ
ンの所望中心動作周波数f0 は30GHzとした。従っ
て、周波数f0 におけるλ0 /4(λ0 :波長)の長さ
は930μmである。
ンの所望中心動作周波数f0 は30GHzとした。従っ
て、周波数f0 におけるλ0 /4(λ0 :波長)の長さ
は930μmである。
【0025】配線幅30μmのルート伝送線路1(特性
インピーダンスZ0 =50Ω)に、周波数f0 =30G
Hzにおいてλ0 /4=930μm(λ0 :波長)の長
さで配線幅30μmのオープン・スタブ3を設け、その
オープン・スタブ3に対して、ルート伝送線路1から約
λ0 /64=60μmだけ離れた位置に約15λ0 /6
4=870μmの長さにわたって配線幅30μmの伝送
線路2を近接配置して結合線路部を構成し、更に、伝送
線路2の両端を、抵抗値Rが約50Ω(Z0 /2<R<
2Z0 を満たす)の実抵抗4,4を介して接地した。
インピーダンスZ0 =50Ω)に、周波数f0 =30G
Hzにおいてλ0 /4=930μm(λ0 :波長)の長
さで配線幅30μmのオープン・スタブ3を設け、その
オープン・スタブ3に対して、ルート伝送線路1から約
λ0 /64=60μmだけ離れた位置に約15λ0 /6
4=870μmの長さにわたって配線幅30μmの伝送
線路2を近接配置して結合線路部を構成し、更に、伝送
線路2の両端を、抵抗値Rが約50Ω(Z0 /2<R<
2Z0 を満たす)の実抵抗4,4を介して接地した。
【0026】図5は、本実施例のフィルタ回路(図4)
における反射特性(S11)と通過特性(S12)を示
す特性図である。一方、図13は、従来のフィルタ回路
の反射特性(S11)と通過特性(S12)を示す特性
図である。本実施例のフィルタ回路は、従来のものに比
べてf0 =30GHz付近の帯域において同様の帯域阻
止特性を示し、より広帯域の帯域阻止特性となってい
る。
における反射特性(S11)と通過特性(S12)を示
す特性図である。一方、図13は、従来のフィルタ回路
の反射特性(S11)と通過特性(S12)を示す特性
図である。本実施例のフィルタ回路は、従来のものに比
べてf0 =30GHz付近の帯域において同様の帯域阻
止特性を示し、より広帯域の帯域阻止特性となってい
る。
【0027】次に、本実施例のフィルタ回路が能動素子
の安定性に与える影響を調べた。ここでは能動素子とし
てゲート幅Wg=200μmのGaAs系FETを用い
た。バイアス条件は、ドレイン・バイアスVd=2.0
V,ゲート・バイアスVg=−0.8Vを用いた。ここ
で用いたFETは約60GHzでMSGとMAGが切り
替わり、60GHz以下で安定係数Kが1以下(不安
定)となる特性を示す。
の安定性に与える影響を調べた。ここでは能動素子とし
てゲート幅Wg=200μmのGaAs系FETを用い
た。バイアス条件は、ドレイン・バイアスVd=2.0
V,ゲート・バイアスVg=−0.8Vを用いた。ここ
で用いたFETは約60GHzでMSGとMAGが切り
替わり、60GHz以下で安定係数Kが1以下(不安
定)となる特性を示す。
【0028】図6は本発明の第2の実施例を示したもの
であり、FETのドレイン端子に本発明の第1の実施例
のフィルタ回路を接続したものである。一方、図14は
同じくゲート幅200μmのFETのドレイン端子に従
来のフィルタ回路を接続したものである。
であり、FETのドレイン端子に本発明の第1の実施例
のフィルタ回路を接続したものである。一方、図14は
同じくゲート幅200μmのFETのドレイン端子に従
来のフィルタ回路を接続したものである。
【0029】図7は、図6の回路構成において回路の安
定係数(K)を示したものであり、図15は、図14の
回路構成において回路の安定係数(K)を示したもので
ある。従来のフィルタ回路を接続した場合(図14)に
おいては、回路はf0 =30GHzとそのごく近傍にお
いてだけ回路の安定係数Kが1以上であり、安定化の効
果がみられる。
定係数(K)を示したものであり、図15は、図14の
回路構成において回路の安定係数(K)を示したもので
ある。従来のフィルタ回路を接続した場合(図14)に
おいては、回路はf0 =30GHzとそのごく近傍にお
いてだけ回路の安定係数Kが1以上であり、安定化の効
果がみられる。
【0030】一方、本発明の第1の実施例におけるフィ
ルタ回路を接続した場合(図6)においては、回路のK
値は22GHz以上の周波数において1以上で、回路は
大変広帯域にわたって安定になっており、本発明のフィ
ルタ回路の効果が示されている。また、2f0 =60G
Hz近傍の周波数領域には、フィルタ回路による影響が
わずかであることがわかる。
ルタ回路を接続した場合(図6)においては、回路のK
値は22GHz以上の周波数において1以上で、回路は
大変広帯域にわたって安定になっており、本発明のフィ
ルタ回路の効果が示されている。また、2f0 =60G
Hz近傍の周波数領域には、フィルタ回路による影響が
わずかであることがわかる。
【0031】このことは、2f0 =60GHzの中心動
作周波数をもつ増幅器などに本発明のフィルタ回路を適
用したときに、動作領域の周波数にはほとんど影響がな
く、かつ、中間領域の周波数f0 では大きな回路安定化
が図られることを示している。
作周波数をもつ増幅器などに本発明のフィルタ回路を適
用したときに、動作領域の周波数にはほとんど影響がな
く、かつ、中間領域の周波数f0 では大きな回路安定化
が図られることを示している。
【0032】図16は、従来の2段増幅器(中心動作周
波数60GHz)の例であって、能動素子としてFET
を用いている。各段の増幅器は伝送線路とオープン・ス
タブからなる入力整合回路7及び出力整合回路8を有し
ており、ソース端は接地している。
波数60GHz)の例であって、能動素子としてFET
を用いている。各段の増幅器は伝送線路とオープン・ス
タブからなる入力整合回路7及び出力整合回路8を有し
ており、ソース端は接地している。
【0033】また、ゲート側とドレイン側のそれぞれ
に、周波数2f0 において4分の1波長の長さの伝送線
路6とキャパシタからなるバイアス供給ラインが接続さ
れおり、更に、ゲート・バイアス・ラインには直列に抵
抗が接続されている(ゲートの正方向ブレーク・ダウン
電流の阻止のため)。
に、周波数2f0 において4分の1波長の長さの伝送線
路6とキャパシタからなるバイアス供給ラインが接続さ
れおり、更に、ゲート・バイアス・ラインには直列に抵
抗が接続されている(ゲートの正方向ブレーク・ダウン
電流の阻止のため)。
【0034】図8は、本発明の第2の実施例の応用回路
であり、図16の従来の2段増幅器(中心動作周波数6
0GHz)の後段のドレイン側に、本発明の第1の実施
例におけるフィルタ回路を適用した例である。これらの
増幅器を、前記と同様にGaAs系MMICで構成した
ものである。
であり、図16の従来の2段増幅器(中心動作周波数6
0GHz)の後段のドレイン側に、本発明の第1の実施
例におけるフィルタ回路を適用した例である。これらの
増幅器を、前記と同様にGaAs系MMICで構成した
ものである。
【0035】尚、FETには、ゲート長0.15μmの
T型ゲートAlGaAs/InGaAsヘテロ接合FE
T(ゲート幅200μm)を用いた。このFETのバイ
アス条件は、ドレイン・バイアスVd=2.0V,ゲー
ト・バイアスVg=−0.8Vを用いた。抵抗にはエピ
タキシャル抵抗を用い、キャパシタには金属−絶縁体−
金属(MIM)構造を用いた。
T型ゲートAlGaAs/InGaAsヘテロ接合FE
T(ゲート幅200μm)を用いた。このFETのバイ
アス条件は、ドレイン・バイアスVd=2.0V,ゲー
ト・バイアスVg=−0.8Vを用いた。抵抗にはエピ
タキシャル抵抗を用い、キャパシタには金属−絶縁体−
金属(MIM)構造を用いた。
【0036】また、基板厚は40μm、配線厚は2μm
とし、伝送線路にはマイクロストリップ線路を用いた。
本MMICでは、配線幅が30μmのとき、伝送線路の
特性インピーダンスは丁度50Ωである。所望の動作周
波数は60GHzであり、このときλ/4の長さは46
5μmである。
とし、伝送線路にはマイクロストリップ線路を用いた。
本MMICでは、配線幅が30μmのとき、伝送線路の
特性インピーダンスは丁度50Ωである。所望の動作周
波数は60GHzであり、このときλ/4の長さは46
5μmである。
【0037】更に、ルート伝送線路のDCカット用キャ
パシタとバイアス回路のキャパシタのキャパシタンス値
はそれぞれ1pF、2pFである。そしてゲート・バイ
アス・ラインに挿入されている抵抗の抵抗値は150Ω
である。尚、本MMICのフィルタ回路の部分は第1の
実施例(図4)と同様の構成で形成した。
パシタとバイアス回路のキャパシタのキャパシタンス値
はそれぞれ1pF、2pFである。そしてゲート・バイ
アス・ラインに挿入されている抵抗の抵抗値は150Ω
である。尚、本MMICのフィルタ回路の部分は第1の
実施例(図4)と同様の構成で形成した。
【0038】図17(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ、図16の従来の2段増幅器の反射特性(入力側S1
1、出力側S22)、利得(S21)、安定係数(K)
を示した特性図である。この増幅器は65GHz付近で
電力整合型の入出力インピーダンス整合をし(図17
(a))、利得は17.5dB程度あることがわかる
(図17(b))。
れ、図16の従来の2段増幅器の反射特性(入力側S1
1、出力側S22)、利得(S21)、安定係数(K)
を示した特性図である。この増幅器は65GHz付近で
電力整合型の入出力インピーダンス整合をし(図17
(a))、利得は17.5dB程度あることがわかる
(図17(b))。
【0039】更に、図17(c)をみると、12GHz
付近と30GHz付近で安定係数Kは1以下となってお
り、この領域で回路は不安定であり、負荷インピーダン
スの如何によっては、寄生発振を生ずる可能性があるこ
とが分かる。
付近と30GHz付近で安定係数Kは1以下となってお
り、この領域で回路は不安定であり、負荷インピーダン
スの如何によっては、寄生発振を生ずる可能性があるこ
とが分かる。
【0040】一方、図9(a)、(b)、(c)はそれ
ぞれ、図8に示した本発明の第2の実施例の応用回路に
対応した2段増幅器の反射特性(入力側S11、出力側
S22)、利得(S21)、安定係数(K)を示す特性
図である。従来型と同様に、65GHz付近で出力整合
型の入出力インピーダンス整合をし(図9(a))、利
得は17.5dB程度あることがわかる(図9
(b))。
ぞれ、図8に示した本発明の第2の実施例の応用回路に
対応した2段増幅器の反射特性(入力側S11、出力側
S22)、利得(S21)、安定係数(K)を示す特性
図である。従来型と同様に、65GHz付近で出力整合
型の入出力インピーダンス整合をし(図9(a))、利
得は17.5dB程度あることがわかる(図9
(b))。
【0041】ところで、図9(c)をみると、30GH
z付近で安定係数Kが5以上であり、図9(b)でも3
0GHz付近の利得が従来型より小さくなっており、本
発明のフィルタ回路による安定化の効果がはっきりとみ
られる。尚、60GHz付近の出力には、従来型との差
はみられなかった。
z付近で安定係数Kが5以上であり、図9(b)でも3
0GHz付近の利得が従来型より小さくなっており、本
発明のフィルタ回路による安定化の効果がはっきりとみ
られる。尚、60GHz付近の出力には、従来型との差
はみられなかった。
【0042】図10は、本発明の第3の実施例を示して
おり、図8の本発明の第2の実施例応用例の増幅器にお
いて、更に、増幅器各段の各バイアス供給ラインを、抵
抗9とキャパシタ10の直列回路によって接地したもの
である。この際、抵抗9の抵抗値には15Ω、キャパシ
タ10のキャパシタンス値は5pFとした。
おり、図8の本発明の第2の実施例応用例の増幅器にお
いて、更に、増幅器各段の各バイアス供給ラインを、抵
抗9とキャパシタ10の直列回路によって接地したもの
である。この際、抵抗9の抵抗値には15Ω、キャパシ
タ10のキャパシタンス値は5pFとした。
【0043】図11(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ、図10の本発明の第3の実施例に対応した2段増幅
器の反射特性(入力側S11、出力側S22)、利得
(S21)、安定係数(K)であって、従来型と同様
に、65GHz付近でパワーマッチ型の入出力インピー
ダンス整合をし(図11(a))、利得は17.5dB
程度あることがわかる(図11(b))。
れ、図10の本発明の第3の実施例に対応した2段増幅
器の反射特性(入力側S11、出力側S22)、利得
(S21)、安定係数(K)であって、従来型と同様
に、65GHz付近でパワーマッチ型の入出力インピー
ダンス整合をし(図11(a))、利得は17.5dB
程度あることがわかる(図11(b))。
【0044】ところが図11(c)をみると、従来型で
みられた12GHz付近と30GHz付近での不安定領
域は消滅しており、全周波数において安定係数Kは1以
上となっており、回路の完全な安定化が達成されている
ことがわかる。一方、パワー特性は実施例2とほとんど
全く同様の特性を示した。これにより、本発明の第3の
実施例の増幅器は、動作周波数2f0 での特性を全く劣
化することなく、全周波数において回路の安定化を達成
していることがわかった。
みられた12GHz付近と30GHz付近での不安定領
域は消滅しており、全周波数において安定係数Kは1以
上となっており、回路の完全な安定化が達成されている
ことがわかる。一方、パワー特性は実施例2とほとんど
全く同様の特性を示した。これにより、本発明の第3の
実施例の増幅器は、動作周波数2f0 での特性を全く劣
化することなく、全周波数において回路の安定化を達成
していることがわかった。
【0045】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
たが、本発明は上記した実施形態に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限
り、どのようにでも実施できる。例えば、本実施例で
は、能動素子にFETを使用したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、バイポーラ・トランジスタを使
用しても構わない。
たが、本発明は上記した実施形態に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限
り、どのようにでも実施できる。例えば、本実施例で
は、能動素子にFETを使用したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、バイポーラ・トランジスタを使
用しても構わない。
【0046】
【発明の効果】以上で述べたごとく、本発明のマイクロ
波・ミリ波回路は、増幅器等において寄生発振防止用の
安定化回路としてたいへん効果が大きく、従って、マイ
クロ波・ミリ波集積回路の発展に寄与するところ大であ
る。
波・ミリ波回路は、増幅器等において寄生発振防止用の
安定化回路としてたいへん効果が大きく、従って、マイ
クロ波・ミリ波集積回路の発展に寄与するところ大であ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す回路図である。
【図3】(a)、(b)は何れも本発明の第3の実施形
態を示す回路図である。
態を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施例における小信号特性を示
す特性図である。
す特性図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施例における能動素子の安定
係数を示す特性図である。
係数を示す特性図である。
【図8】本発明の第2の実施例の応用回路を示す回路図
である。
である。
【図9】(a)、(b)、(c)は何れも本発明の第2
の実施例の応用回路における小信号特性を示す特性図で
ある。
の実施例の応用回路における小信号特性を示す特性図で
ある。
【図10】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図11】(a)、(b)、(c)は何れも本発明の第
3の実施例における小信号特性を示す特性図である。
3の実施例における小信号特性を示す特性図である。
【図12】従来のフィルタ回路を示す回路図である。
【図13】(a)、(b)は何れも従来のフィルタ回路
における小信号特性を示す特性図である。
における小信号特性を示す特性図である。
【図14】従来のフィルタ回路を用いた増幅器を示す回
路図である。
路図である。
【図15】従来のフィルタ回路を用いた増幅器の安定係
数を示す特性図である。
数を示す特性図である。
【図16】従来のフィルタ回路を用いた増幅器の応用回
路を示す回路図である。
路を示す回路図である。
【図17】(a)、(b)、(c)は何れも従来のフィ
ルタ回路を用いた増幅器の応用回路における小信号特性
を示す特性図である。
ルタ回路を用いた増幅器の応用回路における小信号特性
を示す特性図である。
1 ルート伝送線路1(特性インピーダンスZ0 ) 2 伝送線路2(長さ15λ0 /64;ここでλ0 は周
波数f0 での波長) 3 オープン・スタブ(長さλ0 /4、カプラー部分あ
り) 4 実抵抗R 5 オープン・スタブ(長さλ0 /4) 6 増幅器のバイアス・ラインにおける伝送線路(増幅
器の動作周波数2f0において1/4波長の長さ) 7 入力整合回路 8 出力整合回路 9 低周波発振抑制用の抵抗 10 低周波発振抑制用のキャパシタ
波数f0 での波長) 3 オープン・スタブ(長さλ0 /4、カプラー部分あ
り) 4 実抵抗R 5 オープン・スタブ(長さλ0 /4) 6 増幅器のバイアス・ラインにおける伝送線路(増幅
器の動作周波数2f0において1/4波長の長さ) 7 入力整合回路 8 出力整合回路 9 低周波発振抑制用の抵抗 10 低周波発振抑制用のキャパシタ
Claims (3)
- 【請求項1】 ルート伝送線路1(特性インピーダンス
Z0 )に、周波数f0においてλ0 /4(λ0 :波長)
の長さのオープン・スタブ3を設け、そのオープン・ス
タブ3に対して、ルート伝送線路から距離Lg(Lg<
λ0 /32)だけ離れた位置からLl(Ll=λ0 /4
−Lg)の長さにわたって伝送線路2を近接配置して結
合線路部を構成し、更に、伝送線路2の両端を、抵抗値
RがZ0/2<R<2Z0 を満たす実抵抗4,4を介し
て接地したことを特徴とするマイクロ波・ミリ波回路。 - 【請求項2】 電界効果トランジスタか若しくはバイポ
ーラ・トランジスタを含む3端子素子を能動素子として
用い、上記トランジスタのドレイン端か若しくはコレク
タ端に出力整合回路を有すると共に、ゲート端か若しく
はベース端に入力整合回路を設けた1段か若しくは多段
の増幅器(中心動作周波数を2f0 とする)において、 少なくとも1段の増幅器の出力整合回路のルート伝送線
路1(特性インピーダンスZ0 )に、周波数f0 におい
てλ0 /4(λ0 :波長)の長さのオープン・スタブを
設け、そのオープン・スタブに対して、ルート伝送線路
から距離Lg(Lg<λ0 /32)だけ離れた位置から
Ll(Ll=λ0 /4−Lg)の長さにわたって伝送線
路2を近接配置して結合線路部を構成し、更に、伝送線
路2の両端を、抵抗値RがZ0 /2<R<2Z0 を満た
す実抵抗4,4を介して接地したことを特徴とするマイ
クロ波・ミリ波回路。 - 【請求項3】 電界効果トランジスタか若しくはバイポ
ーラ・トランジスタを含む3端子素子を能動素子として
用い、上記トランジスタのドレイン端か若しくはコレク
タ端に出力整合回路を有すると共に、ゲート端か若しく
はベース端に入力整合回路を設けた1段か若しくは多段
の増幅器(中心動作周波数を2f0 とする)において、 少なくとも1つの段の増幅器の出力整合回路のルート伝
送線路1(特性インピーダンスZ0 )に、周波数f0 に
おいてλ0 /4(λ0 :波長)の長さのオープン・スタ
ブ3を設け、そのオープン・スタブ3に対して、ルート
伝送線路から距離Lg(Lg<λ0 /32)だけ離れた
位置からLl(Ll=λ0 /4−Lg)の長さにわたっ
て伝送線路2を近接配置して結合線路部を構成し、且
つ、伝送線路2の両端を、抵抗値RがZ0 /2<R<2
Z0 を満たす実抵抗4,4を介して接地し、 更に、各段の各バイアス供給ラインが、抵抗とキャパシ
タの直列回路によって接地されるか、若しくは抵抗はバ
イアス・ラインに直列に挿入され、バイアス・ラインは
キャパシタで接地されることを特徴とするマイクロ波・
ミリ波回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12282796A JPH09289422A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | マイクロ波・ミリ波回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12282796A JPH09289422A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | マイクロ波・ミリ波回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289422A true JPH09289422A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14845628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12282796A Pending JPH09289422A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | マイクロ波・ミリ波回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09289422A (ja) |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP12282796A patent/JPH09289422A/ja active Pending
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