JPH09289044A - 空気電池 - Google Patents
空気電池Info
- Publication number
- JPH09289044A JPH09289044A JP8102163A JP10216396A JPH09289044A JP H09289044 A JPH09289044 A JP H09289044A JP 8102163 A JP8102163 A JP 8102163A JP 10216396 A JP10216396 A JP 10216396A JP H09289044 A JPH09289044 A JP H09289044A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- case
- positive electrode
- battery
- depth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Cell Separators (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】大電流を取り出すことが可能で、且つ空気孔か
らの電解液漏出防止を備えた安全性及び信頼性の高い空
気電池を提供すること。 【解決手段】空気孔及び空気溜りの段部を有する正極ケ
ースと、正極ケース内底部に、拡散紙，撥水膜，空気
極，セパレータからなる正極組立体を配置し、正極組立
体の上部に負極作用物質，電解液を収容した負極容器
と、正極ケースと負極容器との間に絶縁ガスケットを介
して封口した空気電池において、正極ケース段部の深さ
を少なくとも０．１５ｍｍ、拡散紙の厚さを正極ケース
段部の深さの６０〜８０％にしたものは、大電流放電に
て標準容量と同様に水銀電池の２倍以上の放電容量を取
り出すことができ、且つ空気孔からの電解液漏出を完全
に防止し、安全性にも優れた信頼性の高い空気電池を提
供できる。
らの電解液漏出防止を備えた安全性及び信頼性の高い空
気電池を提供すること。 【解決手段】空気孔及び空気溜りの段部を有する正極ケ
ースと、正極ケース内底部に、拡散紙，撥水膜，空気
極，セパレータからなる正極組立体を配置し、正極組立
体の上部に負極作用物質，電解液を収容した負極容器
と、正極ケースと負極容器との間に絶縁ガスケットを介
して封口した空気電池において、正極ケース段部の深さ
を少なくとも０．１５ｍｍ、拡散紙の厚さを正極ケース
段部の深さの６０〜８０％にしたものは、大電流放電に
て標準容量と同様に水銀電池の２倍以上の放電容量を取
り出すことができ、且つ空気孔からの電解液漏出を完全
に防止し、安全性にも優れた信頼性の高い空気電池を提
供できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は空気電池に係わり、
詳しくは電解液漏出防止を備えた大電流用に適する空気
電池に関するものである。
詳しくは電解液漏出防止を備えた大電流用に適する空気
電池に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、補聴器用電源として水銀電池や空
気電池が使用されていた。すなわち、軽〜中度の難聴用
補聴器の電源としては空気電池が、また高度の難聴用補
聴器の電源として水銀電池が用いられてきた。そして、
これまで正極ケース段部の深さは０．１０ｍｍで拡散紙
の厚さは正極ケース段部の深さ寸法以下としていた。
気電池が使用されていた。すなわち、軽〜中度の難聴用
補聴器の電源としては空気電池が、また高度の難聴用補
聴器の電源として水銀電池が用いられてきた。そして、
これまで正極ケース段部の深さは０．１０ｍｍで拡散紙
の厚さは正極ケース段部の深さ寸法以下としていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これまで大
電流を必要とする高度の難聴用補聴器の電源として用い
られてきた水銀電池の生産が、環境問題の観点から国内
外で中止され、最近この代替となる空気電池の開発が要
望されている。
電流を必要とする高度の難聴用補聴器の電源として用い
られてきた水銀電池の生産が、環境問題の観点から国内
外で中止され、最近この代替となる空気電池の開発が要
望されている。
【０００４】しかし、従来の空気電池では、水銀電池並
みの大電流を取り出すことができなかった。また、それ
ばかりでなく、放電後には空気孔より電池内の電解液が
漏出するという安全性面での問題も発生した。
みの大電流を取り出すことができなかった。また、それ
ばかりでなく、放電後には空気孔より電池内の電解液が
漏出するという安全性面での問題も発生した。
【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は水銀電池並みの大電流を取り出すことが
可能で、且つ空気孔からの電解液漏出防止を備えた安全
性及び信頼性の高い空気電池を提供することにある。
で、その目的は水銀電池並みの大電流を取り出すことが
可能で、且つ空気孔からの電解液漏出防止を備えた安全
性及び信頼性の高い空気電池を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、空気孔及び空気溜りの段部を
有する正極ケースと、この正極ケース内底部に、拡散
紙，撥水膜，空気極，セパレータからなる正極組立体を
配置し、この正極組立体の上部に負極作用物質，電解液
を収容した負極容器と、前記正極ケースと前記負極容器
との間に絶縁ガスケットを介して封口した空気電池にお
いて、前記正極ケース段部の深さを少なくとも０．１５
ｍｍ、前記拡散紙の厚さを正極ケース段部の深さの６０
〜８０％としたことを特徴とする。
に、本発明の請求項１は、空気孔及び空気溜りの段部を
有する正極ケースと、この正極ケース内底部に、拡散
紙，撥水膜，空気極，セパレータからなる正極組立体を
配置し、この正極組立体の上部に負極作用物質，電解液
を収容した負極容器と、前記正極ケースと前記負極容器
との間に絶縁ガスケットを介して封口した空気電池にお
いて、前記正極ケース段部の深さを少なくとも０．１５
ｍｍ、前記拡散紙の厚さを正極ケース段部の深さの６０
〜８０％としたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図１は本発明の一実施例であるボタ
ン型空気電池（ＰＲ４４Ｐ）の断面図である。
参照して説明する。図１は本発明の一実施例であるボタ
ン型空気電池（ＰＲ４４Ｐ）の断面図である。
【０００８】同図において、１は正極ケースであり、そ
の底部に空気孔２を有しており、空気溜りとして深さ
０．２０ｍｍの段部３を備えている。４は拡散紙、５は
撥水膜、６は空気極、７はセパレータ、８は電解液を含
有する負極作用物質、９は負極容器、１０は絶縁ガスケ
ット、１１はシールテープである。
の底部に空気孔２を有しており、空気溜りとして深さ
０．２０ｍｍの段部３を備えている。４は拡散紙、５は
撥水膜、６は空気極、７はセパレータ、８は電解液を含
有する負極作用物質、９は負極容器、１０は絶縁ガスケ
ット、１１はシールテープである。
【０００９】また、本発明の特性を試験するために、拡
散紙４の厚さ０．１２ｍｍ（実施例１）と０．１６ｍｍ
（実施例２）のものを、また比較用として拡散紙４の厚
さ０．１０ｍｍ（比較例１）と０．１８ｍｍ（比較例
２）のものを用いた。さらに、従来仕様の正極ケース段
部の深さが０．１０ｍｍで拡散紙の厚さも０．１０ｍｍ
（比較例３）として他の条件は前記の本発明の実施例と
同様として電池を作製し、また同サイズの水銀電池とと
もに大電流放電試験として、３ｍＡ−１秒及び３０ｍＡ
−１秒の連続パルス放電を各６回ずつ行い、その試験結
果について平均値を表１に示した。
散紙４の厚さ０．１２ｍｍ（実施例１）と０．１６ｍｍ
（実施例２）のものを、また比較用として拡散紙４の厚
さ０．１０ｍｍ（比較例１）と０．１８ｍｍ（比較例
２）のものを用いた。さらに、従来仕様の正極ケース段
部の深さが０．１０ｍｍで拡散紙の厚さも０．１０ｍｍ
（比較例３）として他の条件は前記の本発明の実施例と
同様として電池を作製し、また同サイズの水銀電池とと
もに大電流放電試験として、３ｍＡ−１秒及び３０ｍＡ
−１秒の連続パルス放電を各６回ずつ行い、その試験結
果について平均値を表１に示した。
【００１０】
【表１】
【００１１】次に、温度２５℃で、相対湿度７５％ＲＨ
の環境下にて２５０Ωの定抵抗放電を各２０ヶずつ電気
容量の２倍まで行い、その直後の空気孔からの漏液有無
を目視にてチェックした結果を表２に示した。
の環境下にて２５０Ωの定抵抗放電を各２０ヶずつ電気
容量の２倍まで行い、その直後の空気孔からの漏液有無
を目視にてチェックした結果を表２に示した。
【００１２】
【表２】
【００１３】次に、上記試験結果を考察すると、正極ケ
ース段部の深さを従来の１．５倍の０．１５ｍｍ以上大
きくすると、空気孔より取り入れる正極作用物質である
酸素を含む大気をその分、大量に保持しておくことがで
きるため、大電流を発生させるときに必要な酸素を容易
に反応させることができる。
ース段部の深さを従来の１．５倍の０．１５ｍｍ以上大
きくすると、空気孔より取り入れる正極作用物質である
酸素を含む大気をその分、大量に保持しておくことがで
きるため、大電流を発生させるときに必要な酸素を容易
に反応させることができる。
【００１４】また、電池の放電が進むにつれて、負極作
用物質がＺｎ→ＺｎＯに反応し、負極側の体積が増加す
るのに伴い、セパレータを介して空気極を圧迫し、下方
に湾曲する力が働く。このため、その下に構成される拡
散紙の厚さについては、正極段部深さの６０％未満で
は、上記の湾曲に伴い、正極ケース段部の空気溜り量が
減少し、大電流放電に必要な酸素の供給が困難となり、
放電反応が進められなくなり、放電利用率が低下してし
まう。
用物質がＺｎ→ＺｎＯに反応し、負極側の体積が増加す
るのに伴い、セパレータを介して空気極を圧迫し、下方
に湾曲する力が働く。このため、その下に構成される拡
散紙の厚さについては、正極段部深さの６０％未満で
は、上記の湾曲に伴い、正極ケース段部の空気溜り量が
減少し、大電流放電に必要な酸素の供給が困難となり、
放電反応が進められなくなり、放電利用率が低下してし
まう。
【００１５】一方、拡散紙の厚さが正極段部深さの８０
％より大きい場合は負極側からの圧迫を押え、負極側の
内圧上昇を招き、負極側の電解液がガスケット底部に浸
透し、正極ケース内側を這い、やがて、拡散紙に触れる
と毛管現象によって呼び込みが著しくなり、遂には空気
孔を通して電池外部に漏出することと推察される。
％より大きい場合は負極側からの圧迫を押え、負極側の
内圧上昇を招き、負極側の電解液がガスケット底部に浸
透し、正極ケース内側を這い、やがて、拡散紙に触れる
と毛管現象によって呼び込みが著しくなり、遂には空気
孔を通して電池外部に漏出することと推察される。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大電流放電にて標準容量と同様に水銀電池の２倍以上の
放電容量を取り出すことができ、且つ、空気孔からの電
解液漏出を完全に防止し、安全性にも優れた信頼性の高
い大電流用に適する空気電池を提供できる。
大電流放電にて標準容量と同様に水銀電池の２倍以上の
放電容量を取り出すことができ、且つ、空気孔からの電
解液漏出を完全に防止し、安全性にも優れた信頼性の高
い大電流用に適する空気電池を提供できる。
【図１】本発明の一実施例であるボタン型空気電池の断
面図。
面図。
１…正極ケース、２…空気孔、３…段部、４…拡散紙、
５…撥水膜、６…空気極、７…セパレータ、８…負極作
用物質、９…負極容器、１０…絶縁ガスケット、１１…
シールテープ。
５…撥水膜、６…空気極、７…セパレータ、８…負極作
用物質、９…負極容器、１０…絶縁ガスケット、１１…
シールテープ。
Claims (1)
- 【請求項１】 空気孔及び空気溜りの段部を有する正極
ケースと、この正極ケース内底部に、拡散紙，撥水膜，
空気極，セパレータからなる正極組立体を配置し、この
正極組立体の上部に負極作用物質，電解液を収容した負
極容器と、前記正極ケースと前記負極容器との間に絶縁
ガスケットを介して封口した空気電池において、前記正
極ケース段部の深さを少なくとも０．１５ｍｍ、前記拡
散紙の厚さを正極ケース段部の深さの６０〜８０％とし
たことを特徴とする空気電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8102163A JPH09289044A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 空気電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8102163A JPH09289044A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 空気電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09289044A true JPH09289044A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14320054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8102163A Pending JPH09289044A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 空気電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09289044A (ja) |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP8102163A patent/JPH09289044A/ja active Pending
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