JPH09288U - 保護着衣具 - Google Patents

保護着衣具

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JPH09288U
JPH09288U JP7565193U JP7565193U JPH09288U JP H09288 U JPH09288 U JP H09288U JP 7565193 U JP7565193 U JP 7565193U JP 7565193 U JP7565193 U JP 7565193U JP H09288 U JPH09288 U JP H09288U
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JP
Japan
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core
yarn
layer
per inch
fiber
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Pending
Application number
JP7565193U
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English (en)
Inventor
勝義 並木
陽一 谷山
純造 平田
清春 横山
紀典 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mie Prefecture
Original Assignee
Mie Prefecture
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Publication date
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Publication of JPH09288U publication Critical patent/JPH09288U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性、軽量、着脱容易で、高速回転する刃
物が当るとその刃物をすべらせ、さらに布地内部への食
い込みを困難にさせる主にチエンソー、刈払機などを用
いる作業の安全上着用される保護着衣具を提供するこ
と。 【構成】 芯にステンレス繊維を、中間層にポリエステ
ル繊維を芯にしたアラミド繊維のコアヤーンを、最外層
にポリエステル加工糸を、それぞれ用いて形成された三
層複合糸を使った、2/2の綾織組織で、密度が経糸に
おいてインチ当り15〜40本、緯糸においてインチ当
り20〜40本の布地より作る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、保護着衣具に関し、詳しくは高速回転する刃物を備えた主にチエン ソー、刈払機などを用いる作業の安全上着用される手袋、手甲、脚絆、膝カバー 、腕カバーなどの保護着衣具、とくに改良された布組織を有する保護着衣具に関 する。
【0002】
【従来の技術】
伐木造材作業、林業等においてチエンソーなどによって切り傷を負う災害が多 く発生している。また、鉄道路肩の雑草刈りの際に用いる刈払機によっても同様 の危険がある。
【0003】 このような作業のために用いるプロテクターとして、従来では、合成繊維、天 然繊維などの布帛を上下に用いて、その中にエステルなどの合成綿或いは天然綿 を詰めたサンドイッチ構造のものが知られており、チエンソーの回転刃物がその 布帛を食い込んだ際にその綿にからましてその回転の停止を期待するものであっ た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例のものは、全体に重く、通気性に欠け、作業者の機動性を損なわせ るなどの欠点がみられた。
【0005】 本考案の目的は、通気性があり、軽量であるため着脱が容易で、また高速度で 回転する刃物が当るとその刃物をすべらせ、さらに布地内部への食い込みを困難 にさせる主にチエンソー、刈払機などを用いる作業の安全上着用される手袋、手 甲、脚絆、膝カバー、腕カバーなどの保護着衣具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記した目的は、芯にステンレス繊維を、中間層にポリエステル繊維を芯にし たアラミド繊維のコアヤーンを、最外層にポリエステル加工糸を、それぞれ用い て形成された三層複合糸を使った、2/2の綾織組織で、密度が経糸においてイ ンチ当り15〜40本、緯糸においてインチ当り20〜40本の布地より作るこ とにより、達成される。
【0007】
【作用】
芯にステンレス繊維を、中間層にポリエステル繊維を芯にしたアラミド繊維の コアヤーンを、最外層にポリエステル加工糸を、それぞれ用いて形成された三層 複合糸を使った、2/2の綾織組織にすることにより、布地表面に適当な凹凸が 形成され、またその凹凸間の適当な距離により高速回転する刃物が布地に当たっ てもすべり移動する。
【0008】 アラミド繊維自体が刃物に切れにくい、耐切創、耐摩耗の特性と共に高耐熱性 、高弾性率の特性も備えていることはよく知られており、この特性を重畳利用す るために、前記三層複合糸を使い、しかも厚地にするため密度が経糸においてイ ンチ当り15〜40本、緯糸においてインチ当り20〜40本の布地を使用する 。これにより、回転刃物がこのような厚地織物表面に当たってすべり移動しなが らも、もしその織物表面に当たってもその切り込みに大きな抵抗を示す。
【0009】
【実施例】
本考案の好適な実施例は図面に基づいて説明される。 図1は本考案による綾織物布地の表面部分破断図であり、長さ2倍で面積4倍 により拡大したものが示されている。
【0010】 10は綾織物組織を示した布地であり、Dは1インチの距離を示している。1 2が経糸でインチ当り25本、14が緯糸でインチ当り20本により織られてお り、それぞれの糸は複合糸が使われており、芯にステンレス繊維を、中間層にポ リエステル繊維を芯にしたアラミド繊維のコアヤーンを、最外層にポリエステル 加工糸を、それぞれ用いて形成された三層複合糸である。
【0011】 この図示例の綾織りで使われているステンレス繊維は直径0.19ミリである 。最外層のポリエステル加工糸は三層構造糸の構成形態を強固にする(断面円形 を偏平に変形させない)と同時に中間層のアラミド繊維のより戻し防止のために もなっている。このような複合糸は三層構造の複合糸及びその製造方法に関する 発明を記載した特公平2−48657号公報により知られている。また、図示例 のものは2/2の綾織組織で構成されている。
【0012】 なお、図示例による他に、密度が経糸においてインチ当り15〜40本、緯糸 においてインチ当り20〜40本であれば、高速回転刃物に対して必要な耐切削 強度が得られると考えられる。
【0013】 図2は本考案による着衣具を身につけた作業者の描画図であり、20が脚絆、 22は膝カバー、24が腕カバーであり、いずれも図1に示すような綾織布地に より作られており、なお詳しくは図3により脚絆を、図4により膝カバーを、ま た図5により腕カバーを、それぞれ平面図で示している。固定具として紐、マジ ックテープ、成形締め具などが使われる。また、肌に触れる部分にはメリヤスな どの裏地が用いられる。
【0014】 本考案による着衣具を三重県林業センターにより試験してその効果を確認して もらった。その内容ないしあらましを以下に記載する。 (1)試験方法
【0015】 イ.試験材料について 試験材料はコアになる部分として直径18cmのヒノキ丸太と、その上に卷き つけられた25mmの断熱材と通常の作業ズボンの布と、最上部に卷きつけられ た図示実施例の綾織り布地(保護布)とからなり、このような試験材の両端を釘 でしっかり固定した。また、図示実施例の綾織り布地(保護布)だけを除いた試 験材も別に設けた。
【0016】 ロ.切削機械について 試験材料の切削に使用した機械は主としてチェーンソーであり、刈払機も一部 使用した。試験に使用したチェーンソーはタナカ工業社製(Tanakaチェー ンソーECS−4000型 40cc、4.8kg)であり、ソーチェンはOR EGON社製(型式20BP 70 チッパー型 チェーンバー:450mm) であった。チェーンソー、ソーチェンともに新品のものを使用した。
【0017】 ハ.切削方法について チェーンソーを使用した切削試験については、試験材料が動かないようにしっ かりと架台に取り付け、試験者がチェーンソーを手動で保持し、回転計により回 転数を確認しながらチェーンソーの回転数を一定に保ち、ほぼ一定の力で試験材 料に押し当てた。なお、押し当てる力は試験材に軽く当てる程度とし、各試験条 件ごとに異ならないようにできるだけ一定になるようにした。試験条件としてチ エンソーの回転数を5,000、7,000、9,000rpmで試してみた。
【0018】 (2)試験結果について 切削評価として、切削によりできた傷の長さ(最大長さ)、幅(最大幅)、深 さ(目視による判断)を計測した。また、切削後の状況を写真撮影したので、評 価の判断材料とし有用である(写真は添付されていない)。
【0019】 イ.チェーンソーにより保護布の長軸方向に対し直角方向に切削した場合 保護布の長軸方向に対し直角方向とはヒノキ丸太の長軸に対する直角方向であ る。保護布の両脇には繊維がほどけないように白い布で縁どりがされていたが、 その白い布方向に対して直角である。この場合は回転数が高くなるに従い、切削 による傷が大きくなってきた。しかし毛羽立つ程度で作業ズボンまで貫通するこ とはなかった。
【0020】 ロ.チェーンソーにより保護布の綾織斜文方向に平行に切削した場合 保護布の綾織斜文方向とは布の最上部の畝方向に対して平行ということである 。この場合も回転数が高くなるに従い切削による傷が大きくなる傾向はみられた が、その傷の程度は浅く、イ.の場合より軽傷である。
【0021】 ハ.チェーンソーにより保護布の織方向に対して45度の方向に切削した場合 保護布の織方向に対して45度の方向とは布の最上部の畝方向に対して45度 ということである。この場合はおもしろいことに回転数が高くなるに従い、切削 による傷の幅が狭くなっていくのが認められた。しかし、傷の深さというか、引 っかき傷は回転数が高い方が少し深いようであった。低速回転数によりこのよう な方向に切削する場合はソーチェーンが滑べっているようである。
【0022】 ニ.保護布を2重にし、チェーンソーにより保護布の長軸方向に対し直角方向に 切削した場合 ここでは並の押圧力と少し強めの押圧力の場合についてテストしてみた。並の 押圧力よりも少し強めの押圧力の方が当然のことながら切削傷は大きいようであ る。この場合の傷の深さは1枚目の保護布までが切れる程度であり、2枚目には 全く影響が見られなかった。
【0023】 ホ.保護布を当てない場合 回転数が高くなるに従い、切削による傷が大きくなる傾向がはっきり認めらた 。回転数が9,000rpmの場合には完全にコアである丸太のところまで貫通 した。
【0024】
【効果】
本考案によれば、手袋、手甲、脚絆、膝カバー、腕カバーなどの保護着衣具に チエンソー、刈払機などの回転刃物が当たるとその刃物がその着衣具の領域外へ すべり移動すれば傷を負うことがなく、またはすべり移動しながらもその着衣具 自体に触れてもその当り強度を抑制し、さらにその抑制がきかずその着衣具に食 い込んでもその切り込みに抵抗を示し、すぐに傷を負うのではなく、ある程度の 回避時間の確保あるいは切創を負ってもその傷の程度を軽減させる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による綾織物布地の表面部分破断図。
【図2】本考案による着衣具を身につけた作業者の描画
図。
【図3】脚絆の展開平面図。
【図4】膝カバーの展開平面図。
【図5】腕カバーの展開平面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A41D 31/00 502 A41D 31/00 502B 503 503M D03D 15/12 D03D 15/12 (72)考案者 谷山 陽一 大阪市都島区友渕町1丁目5番8−807号 (72)考案者 平田 純造 大阪府枚方市杉山手1丁目21−14 (72)考案者 横山 清春 三重県津市高茶屋小森町3195 (72)考案者 渡邊 紀典 大阪市淀川区西中島7丁目1番3号株式会 社タイセイ内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯にステンレス繊維を、中間層にポリエ
    ステル繊維を芯にしたアラミド繊維のコアヤーンを、最
    外層にポリエステル加工糸を、それぞれ用いて形成され
    た三層複合糸を使った、2/2の綾織組織で、密度が経
    糸においてインチ当り15〜40本、緯糸においてイン
    チ当り20〜40本の布地より作られていることを特徴
    とする、主にチエンソー、刈払機などを用いる作業の安
    全上着用される手袋、手甲、脚絆、膝カバー、腕カバー
    などの保護着衣具。
JP7565193U 1993-12-27 1993-12-27 保護着衣具 Pending JPH09288U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7565193U JPH09288U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 保護着衣具

Applications Claiming Priority (1)

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JP7565193U JPH09288U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 保護着衣具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09288U true JPH09288U (ja) 1997-05-20

Family

ID=13582371

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JP7565193U Pending JPH09288U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 保護着衣具

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JP (1) JPH09288U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62154952U (ja) * 1986-03-26 1987-10-01
JP2010077583A (ja) * 2008-08-27 2010-04-08 Max:Kk チェーンソー作業用防護衣

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62154952U (ja) * 1986-03-26 1987-10-01
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