JPH0928887A - 弾球遊技機の球払出装置 - Google Patents

弾球遊技機の球払出装置

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JPH0928887A
JPH0928887A JP18552695A JP18552695A JPH0928887A JP H0928887 A JPH0928887 A JP H0928887A JP 18552695 A JP18552695 A JP 18552695A JP 18552695 A JP18552695 A JP 18552695A JP H0928887 A JPH0928887 A JP H0928887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球詰まりを発生させることなく、円滑な球の
払出しを行うことができる球払出装置を提供する。 【解決手段】 球払出装置12は、弾球遊技機の球払出
通路14を通る遊技球と接触する位置に、遊技球の通過
に伴って払出方向に回転自在に配置されたスプロケット
21と、このスプロケット21に係合して払出方向への
回転を停止する第1の状態とその回転を停止させない第
2の状態とに設定可能な第1のストッパー24と、通常
は第1のストッパー24をスプリング25で引張って第
1の状態に設定し、所定の入賞状態になったときソレノ
イド22を励磁して第1のストッパー24を第2の状態
に設定し、スプロケット21が所定個数の球を通過させ
た後、ソレノイド22の励磁を解除して第1のストッパ
ー24を第1の位置に戻す制御手段と、遊技球の通過に
伴ってスプロケット21が払出方向に回転するとき以外
はスプロケット21の回転を制止する第2のストッパー
27とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の弾
球遊技機に用いられる遊技球の払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機は、遊技者が
遊技盤上に発射した遊技球が所定の入賞領域に入賞した
とき、その入賞に応じた景品球を払い出すために球払出
装置を備えている。
【0003】図6は、パチンコ機に用いられている従来
の球払出装置の一例を示す。この球払出装置32は、後
述のようなパチンコ機の遊技盤の基枠(図2参照)の裏
面側において、球供給路33の下流側終端部から下方に
向かって延びた球払出通路34の途中に配置されてい
る。球払出装置32は、所定個数の球を払い出すための
払出部材として、球払出通路34を通る遊技球Pと接触
する位置に回転自在に配置されたスプロケット41を有
する。このスプロケット41の回転は、ソレノイド42
を使用した停止制御機構により制御される。
【0004】この球払出装置32の停止制御機構は、所
定の位置に固定した支持枠43に装着されたソレノイド
42と、その支持枠43の上端部に、図6において左右
に揺動可能に取り付けられたストッパー44と、支持枠
43の上方においてストッパー44の上端部を左方向に
引っ張っているスプリング45とで構成されている。ソ
レノイド42は、パチンコ機の制御部(例えば、マイク
ロコンピュータ)からの駆動信号によって励磁される。
【0005】上記の構成において、球を払い出さない状
態では、制御部はソレノイド42を励磁しない。このと
き、ストッパー44はスプリング45で引っ張られた状
態(図6)で、ストッパー44の下端がスプロケット4
1の歯の1つに上から係合している。このため、スプロ
ケット41は時計回りに回転することができず、球払出
通路34の上方から来た球Pは、球払出通路34内に位
置するスプロケット41の歯に当って止められる。
【0006】一方、球Pを払い出すときには、制御部は
ソレノイド42を励磁する。このため、ストッパー44
は、スプリング45の引張力に抗してソレノイド42に
引き付けられ、ストッパー44の先端が左側に移動して
スプロケット41の歯から離れるので、スプロケット4
1は自由に回転可能となる。従って、球Pは、その自重
により、スプロケット41を時計方向に回転させながら
球払出通路34を落下し、最終的に下方の払出し口(図
示せず)から排出される。かくして、スプロケット41
の歯に当ってこれを時計方向に回転させる球が所定個数
に達するまで、ソレノイド42の励磁を続けることによ
り、所定個数の球を払い出すことができる。なお、払い
出された球の個数は、周知のように、球払出通路34の
下方位置に設置された球検出器(図示せず)からの信号
に基づいて上記制御部において計数される。
【0007】その後、ソレノイド42の励磁を止める
と、ストッパー44はスプリング45の引張力で図6の
状態に復帰するので、スプロケット41の時計方向の回
転が阻止され、球の払出しがなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の球払出装置では、球の払い出しを行うため
にスプロケット41が時計方向に回転可能な状態におい
て、球払出通路34の上方から複数の球が間隔をあけて
順次落ちてくるとき、図7に示すように、ある球Pがス
プロケット41の歯の1つに当った位置がデッドポイン
トとなり、スプロケット41が回転不能になってしまう
場合がある。
【0009】すなわち、図7において、先に落ちた球P
0 の勢いでスプロケット41が時計方向に回転し、その
スプロケット41のある歯41aがデッドポイント(例
えば、垂直方向に対し53°傾いた位置)に来た時、こ
の歯41aに当接した球Pが球払出通路34の内壁35
と歯41aとに挟まれて、スプロケット41を回転させ
ることができず、そのまま停止してしまう。
【0010】このような状態について、図8及び図9を
参照して更に詳細に説明する。
【0011】まず、球払出通路34の上方から落ちてき
た球Pがスプロケット41の歯41aと接触する位置
(点)をW、球Pが球払出通路34の内壁35と接触す
る位置(点)をW’とする。図8に示すように、球Pが
その自重でスプロケット41を回転させるとき、球Pに
働く重力Fは、球払出通路34の内壁面を押す力(接触
点W’に作用する力)Fx と、スプロケット41を回転
させようとする力(接触点Wに作用する力)Fy とに分
解される。後者の分解成分Fy は更に、スプロケット4
1と球Pとの接触点Wで、スプロケット41の軸心Qに
向かう方向の力成分Fb と、下方に向かう力成分Fc
に分解される。結果的には、下方に向かう力成分Fc
よりスプロケット41の歯41aは下方に押され、スプ
ロケット41が回転する。この場合、球Pは円滑に払い
出される。
【0012】一方、上記のデッドポイントでは、図9に
示すように、球Pとスプロケット41との接触点Wは歯
41aの歯先となり、球Pに働く重力Fの分解成分Fy
の向きは、スプロケット41の軸心Qに向かう方向と一
致する。このため、スプロケット41の歯41aを下方
に向かわせる力成分Fc が0で、スプロケット41は回
転しない。そのため、球払出通路34において球詰まり
が発生してしまう。
【0013】従って、本発明の目的は、上記のような球
詰まりを発生させることなく、球の円滑に払い出すこと
ができる球払出装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の球払出装置は、
弾球遊技機の球払出通路を通る遊技球と接触する位置
に、遊技球の通過に伴って払出方向に回転自在に配置さ
れた払出部材と、該払出部材に係合してその球払出方向
の回転を停止する第1の状態とその回転を停止させない
第2の状態とに設定可能な第1の停止部材と、通常は第
1の停止部材を第1の状態に設定し、弾球遊技機が所定
の払出し状態になったとき第1の停止部材を第2の状態
に設定し、上記払出部材が所定個数の遊技球を通過させ
た後、第1の停止部材を第1の状態に戻す制御手段と、
遊技球の通過に伴って払出部材が球払出方向に回転する
とき以外は払出部材の回転を制止する第2の停止部材と
を備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の一態様では、払出部材は複数の歯
を円周上に有するスプロケットであり、第2の停止部材
は、該スプロケットの歯のいずれか1つが上記球払出通
路内の特定の位置を避けて停止するように該スプロケッ
トに係合するものである。
【0016】より具体的な態様では、第2の停止部材
は、上記スプロケットの近傍に設置された支軸から上記
スプロケットに向けて延設された弾性薄板であり、その
先端が上記スプロケットの歯の回転軌跡上に位置するよ
うに設定される。
【0017】
【作用及び効果】本発明によれば、球を払い出さない通
常の状態では、制御手段は第1の停止部材を第1の状態
に設定しており、払出部材は球払出方向に回転しない。
このため、遊技球は球払出通路を通過することができ
ず、球の払い出しは行われない。この状態で、払出部材
に球払出方向と反対の方向へ回転させる力が加えられて
も、第2の停止部材が払出部材の回転を制止する。従っ
て、払出部材が不要に回転して球払出通路内の遊技球を
挟んでしまうような位置(前述のデッドポイント)で遊
技球と接触するのを防止することができる。
【0018】弾球遊技機が所定の払出し状態になると、
制御手段は第1の停止部材を第2の状態に設定する。こ
のとき、払出部材は、前記デッドポイントを回避した位
置で、球払出通路を通過しようとする遊技球と接触する
と共に、第2の停止部材は遊技球の通過に伴う払出部材
の回転を許容するので、遊技球の通過によって払出部材
は球払出方向に回転する。このときも、第2の停止部材
が、先に通過した遊技球の勢いで払出部材が不要に回転
するのを阻止するので、球払出通路中で球詰まりが生じ
ることなく、遊技球が円滑に払い出される。
【0019】所定個数の遊技球が払い出されると、制御
手段は第1の停止部材を再び第1の状態に戻す。これに
より、第1の停止部材が払出部材に係合し、払出部材の
球払出方向への回転を停止する。また、第2の停止部材
により、払出部材が不要に球払出方向と反対の方向に回
転して前記デッドポイントで停止することが防止され
る。
【0020】本発明の一態様では、第2の停止部材が、
払出部材を構成するスプロケットの歯のいずれか1つが
球払出通路内において上記デッドポイントのような特定
の位置を避けて停止するようにスプロケットに係合して
いるので、スプロケットの複数の歯の1つと球払出通路
とで遊技球が挟まれることはなく、球を払い出す時に
は、払出部材が球払出方向に回転して円滑に球を払い出
すことができる。
【0021】より具体的な態様では、第2の停止部材を
形成している弾性薄板は、その先端が上記スプロケット
の歯の回転軌跡上に位置することで、スプロケットの歯
の1つに係合するようになっているので、球を払い出す
時、回転するスプロケットの歯が弾性薄板の先端に当る
毎に弾性薄板が弾性変形する。これにより、スプロケッ
トの球払出方向への回転を許容し、確実な球払い出しを
達成する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の球払
出装置を備えるパチンコ遊技機の正面図である。
【0023】図において、パチンコ遊技機1の前面扉2
の上部ガラスの内側には遊技盤3が配置され、その盤面
上には、表示態様が変化する可変表示部3Aが配置され
ると共に、この可変表示部3Aに作動を開始させる始動
口となる特定入賞口3B、特定の遊技状態として可変表
示部3Aの可変表示が停止した時の表示状態が特定の態
様になった場合に遊技者にとって不利な閉状態から有利
な開状態になる変動入賞装置3C、通常入賞口3D及び
可変入賞装置(所謂チューリップ)などの入賞領域が配
設されている。
【0024】このパチンコ遊技機の場合、始動口である
特定入賞口3Bに遊技者の発射した遊技球(この場合、
パチンコ球)が入賞すると、その遊技球を図示しないス
タート検出器で検出して、可変表示部3Aによる可変表
示を開始する。そして、可変表示が特定の態様で終了し
た場合(大入賞)には、開閉扉を有する変動入賞装置
(所謂アタッカ)3Cが遊技者にとって不利な閉状態か
ら有利な開状態に変換駆動される。この場合、変動入賞
装置3Cを所定時間継続して開くだけでなく、断続的に
開閉するようにしてもよい。
【0025】上記遊技盤3の下方には、払い出される景
品球の出口4と、これから出た景品球を受け入れると共
に図示しない球発射装置に送り込まれる遊技球を貯留す
る上皿5が設けられ、更にその下方には、下皿8、遊技
球発射用ハンドル9、及び下皿8へ遊技球を排出する出
口10が設けられている。
【0026】遊技中は、遊技者がハンドル9を操作する
ことで、遊技球が球発射装置(図示省略)から遊技盤3
上に打ち出される。遊技球が入賞することなく遊技盤面
を落下した場合には、その遊技球は遊技盤面の下端に設
けられたアウト口(図示省略)から排出される。また、
球発射装置から発射された遊技球が遊技盤面の上部に到
達せず、球発射装置の方に戻ってしまった場合には、そ
の戻り球は下方の回収路に落ち込み、遊技球出口10か
ら下皿8に戻される。
【0027】図2は、図1の遊技盤3を固定する基枠1
1の裏面側を示す概略図である。
【0028】基枠11の裏面側の上部には、パチンコ球
容器15と、このパチンコ球容器15から下向きに傾斜
して延びた球供給路13とが設けられ、その下流側終端
部(図中右側)から下方に向かって屈曲しながら延びた
球払出通路14の途中に、本発明による球払出装置12
が配置されている。なお、球払出通路14の下部は中心
部に向かって屈曲し、その下端部は、図1に示す正面側
の下皿8への出口10に通じている。
【0029】図3(A)は、球払出装置12の内部構成
図である。
【0030】この球払出装置12は、前述した従来例と
同様に、1回の入賞につき所定個数(例えば5個)の球
を払い出すための払出部材として、球払出通路14を通
る遊技球Pと接触する6つの歯を有して回転自在に配置
されたスプロケット21を有する。このスプロケット2
1の回転は、ソレノイド22を使用した停止制御機構に
より制御される。
【0031】この停止制御機構も、従来例と同様、所定
の位置に固定した支持枠23に装着されたソレノイド2
2と、その支持枠23の上端部に左右に揺動可能に取り
付けられたストッパー24と、支持枠23の上方におい
てストッパー24の上端部を左方向に引張るスプリング
25とで構成されている。
【0032】ストッパー24は、前記図6に示されたス
トッパー44と同様、下端がスプロケット21に係合し
て球払出方向(図において時計方向)の回転を停止する
第1の状態と、図3(A)のように下端がスプロケット
21から離れることによってその回転を許容する第2の
状態とに設定可能であり、本発明の球払出装置における
第1の停止部材として機能する。
【0033】ソレノイド22は、図1のパチンコ遊技機
1の制御部を構成するマイクロコンピュータ(図示省
略)からの駆動信号によって励磁される。その制御部と
上記停止制御機構とで、本発明の球払出装置における制
御手段を構成している。この制御手段では、通常はスト
ッパー24を第1の状態に設定し、パチンコ遊技機1が
所定の入賞状態になったときストッパー24を第2の状
態に設定し、後述のようにスプロケット21が所定個数
の遊技球を通過させた後、ストッパー24を第1の状態
に戻すため、それぞれ必要な信号がパチンコ遊技機1の
制御部からソレノイド22に供給される。
【0034】以上の構成によれば、球を払い出さない状
態では、制御部はソレノイド22を励磁しない。このと
き、ストッパー24はスプリング25で引っ張られた状
態で、ストッパー24の下端がスプロケット21の歯の
1つに上から係合している。このため、スプロケット2
1は時計回りに回転することができず、球払出通路14
の上方から来た球Pは、球払出通路14内に位置するス
プロケット21の歯に当って止められる。
【0035】一方、球Pを払い出すときには、制御部は
ソレノイド22を励磁する。このため、ストッパー24
は、図3(A)に示すように、スプリング25の引張力
に抗してソレノイド22に引き付けられ、ストッパー2
4の先端が左側に移動してスプロケット21の歯から離
れるので、スプロケット21は自由に回転可能となる。
【0036】球払出装置12において、以上の構成は従
来例と同様である。しかし、この球払出装置12は、以
上の構成に加えて、第2の停止部材としてストッパー2
7を備えている。
【0037】この第2のストッパー27は、図4に示す
ように、帯状の薄板(例えば金属板)27aと、その一
端から突出した部分を直角に折り曲げてなる取付片27
bとで構成される。そして、その取付片27bを、背面
部26に突設された筒状の支持軸28の先端に設けた孔
29に嵌合するネジ30で止めることにより、図3
(B)に示すように、第2のストッパー27が取り付け
られる。この時、第2のストッパー27は、弾性を有す
る薄板27aの先端部がスプロケット21の歯の1つ
(例えば、歯21c)に接触することにより、遊技球の
通過に伴ってスプロケット21が払出方向(図において
時計回り)に回転するとき以外は不要に回転しないよう
に、スプロケット21を制止している。
【0038】上記のように構成された球払出装置12の
作動は、次の通りである。
【0039】まず、遊技機が入賞状態になって遊技者に
所定個数の球が払い出される場合には、上記制御部から
の信号によりソレノイド22が励磁されるので、第1の
ストッパー24の先端がスプロケット21の歯から離脱
する。このため、それまで球払出通路14内においてス
プロケット21の歯に止められていた球P1 は、その自
重によりスプロケット21を時計方向に回転させ、下方
の払出し口(図示せず)に向かって落ちていく。このと
き、第2のストッパー27は、上記のように弾性を有す
る薄板に形成されているので、スプロケット21の歯が
第2のストッパー27に当っても薄板27aが弾性変形
して、スプロケット21の回転を許容する。これによ
り、球払出通路14の上方から来た遊技球は、順次スプ
ロケット21を回転させながら落下していく。
【0040】このように第1のストッパー24が解除さ
れた状態で複数個の球がスプロケット21の横を通過し
た後、次に払い出される球が上方から落ちてくるまでの
間、スプロケット21は先に通過した球の勢いで時計方
向に多少回転を続けるが、この回転は、第2のストッパ
ー27の先端部とスプロケット21の歯との接触摩擦に
より減速され、次に払い出される球が来ない限り、図3
(A)に示すようにスプロケット21の歯の1つ(例え
ば、21c)が第2のストッパー27に接触した位置で
停止する。このとき、第2のストッパー27に接触した
歯21c(又はこれと対称の位置にある歯)は、前述の
デッドポイントを避けた角度(例えば垂直方向に対し4
2°の角度)で停止しており、上記第2のストッパー2
7の存在により、この角度を超えて回転することはな
い。すなわち、後から落ちてくる球P2 の自重がスプロ
ケット21の軸心Qに向かうためにスプロケット21の
回転が停止してしまう角度(図7のデットポイント)で
は、スプロケット21の歯は停止しない。このため、後
から落ちてきた球P2 は、スプロケット21の歯を下方
に押すことができ、円滑にスプロケット21を回転させ
て下方へ落ちていくことができる。
【0041】一方、上述のように、先に通過した球P1
の勢いでスプロケット21が回転するとき、スプロケッ
ト21は反時計方向にわずかに逆回転することがある
が、この場合は、図5に示すように、スプロケット21
の歯21dが第2のストッパー27の先端に当たって回
転を阻止される。このときの歯21d(又はこれと対称
の位置にある歯21a)も、上記デッドポイントを避け
る角度(例えば垂直方向に対し62°の角度)に位置
し、第2のストッパー27の存在により、この角度以下
に逆回転することはない。従って、この場合も、後から
落ちてくる球P2 は、スプロケット21の歯21aを下
方に押すことができ、円滑にスプロケット21を回転さ
せて下方へ移動することができる。
【0042】上記のように、本発明による球払出装置1
2には第2のストッパー27が設けられているので、球
詰まりを発生させることなく、必要な個数の球を払い出
すことができる。
【0043】尚、上記実施形態では、第2の停止部材と
して薄板状のストッパーを用いているが、第2の停止部
材はこれに限らず、払出部材がデッドポイントの位置で
停止するのを阻止できるものであれば、どのような形状
でもよい。
【0044】更に、上記実施形態におけるデッドポイン
トやそれ以外の位置を示す角度は例示であり、第2の停
止部材の形状や取付位置、或いは払出部材の一例のスプ
ロケットの歯数などにより、変化するものである。
【0045】また、上記実施形態では、遊技球が所定の
入賞領域に入賞したときの景品球の払い出しについて述
べたが、本発明は、これに限らず、例えばCR機で遊技
球を借りるときの遊技球の払い出しについても適用され
る。すなわち、本発明における所定の払出し状態には、
遊技中に入賞が発生したときやCR機で遊技球を借りる
とき等、遊技球が払い出される状態の全てが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の球払出装置を用いる弾球遊技機の正面
図。
【図2】図1の遊技機の裏側部分の構成を示す図。
【図3】(A)は実施形態の球払出装置の構成を示す平
面図、(B)は(A)の矢印B方向から見た図。
【図4】発明の実施形態における第2のストッパーの構
成を示す図。
【図5】実施形態の球払出装置の動作説明図。
【図6】従来の球払出装置の構成を示す図。
【図7】従来の球払出装置の動作説明図。
【図8】従来の球払出装置の動作を説明する模式図。
【図9】従来の球払出装置において球詰まりが発生した
ときの状態を示す模式図。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…前面扉、3…遊技盤、4…出
口、5…上皿、8…下皿、9…発射ハンドル、10…出
口、11…基枠、12…球払出装置、13…球供給路、
14…球払出通路、15…パチンコ球容器、21…スプ
ロケット、22…ソレノイド、24…第1のストッパ
ー、26…背面部、27…第2のストッパー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾球遊技機の球払出通路を通る遊技球と接
    触する位置に、該遊技球の通過に伴って払出方向に回転
    自在に配置された払出部材と、 該払出部材に係合してその球払出方向の回転を停止する
    第1の状態と該回転を停止させない第2の状態とに設定
    可能な第1の停止部材と、 通常は該第1の停止部材を前記第1の状態に設定し、前
    記弾球遊技機が所定の払出し状態になったとき該第1の
    停止部材を前記第2の状態に設定し、前記払出部材が所
    定個数の遊技球を通過させた後、該第1の停止部材を前
    記第1の状態に戻す制御手段と、 前記遊技球の通過に伴って前記払出部材が球払出方向に
    回転するとき以外は前記払出部材の回転を制止する第2
    の停止部材とを備えたことを特徴とする弾球遊技機の球
    払出装置。
  2. 【請求項2】前記払出部材は、複数の歯を円周上に有す
    るスプロケットから成り、前記第2の停止部材は、該ス
    プロケットの歯のいずれか1つが前記球払出通路内の特
    定の位置を避けて停止するように該スプロケットに係合
    する部材であることを特徴とする請求項1記載の球払出
    装置。
  3. 【請求項3】前記第2の停止部材は、前記スプロケット
    の近傍に設置された支軸から前記スプロケットに向けて
    延設された弾性薄板であり、その先端が前記スプロケッ
    トの歯の回転軌跡上に位置していることを特徴とする請
    求項2記載の球払出装置。
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