JPH09288619A - 主記憶装置 - Google Patents

主記憶装置

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JPH09288619A
JPH09288619A JP8100554A JP10055496A JPH09288619A JP H09288619 A JPH09288619 A JP H09288619A JP 8100554 A JP8100554 A JP 8100554A JP 10055496 A JP10055496 A JP 10055496A JP H09288619 A JPH09288619 A JP H09288619A
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JP
Japan
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data
error
memory cell
bit
circuit
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JP8100554A
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English (en)
Inventor
Seiichi Hiraoka
精一 平岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のECC回路を内蔵した主記憶制御装置
を変更することなく流用し、二重化したメモリセルを等
価に扱うことにより、一方のメモリセルで2ビット以上
のエラーが検出されても他方のメモリセルを用いて処理
が継続できる安価で信頼性の高い主記憶装置を提供す
る。 【解決手段】 メモリセル1・2を二重系にし、上記メ
モリセル1・2に接続されデータの誤りを検査する誤り
検査手段3・4と、メモリセル1・2からの出力データ
を選択する選択手段5とを付加して、上記誤り検査手段
3・4の検査結果により、データを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムの主記憶装置の主として信頼性向上に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】メモリの信頼性を向上させる従来技術と
して、ECC回路技術をあげることができる。この技術
では1ビットのデータ誤りについては自動訂正が可能で
ある反面、2ビット以上の誤りを検出することは可能で
はあるが、訂正することは不可能であるという問題点が
あった。
【0003】これを解決するための技術として、特開昭
63−228248号公報にて公開されている、複数誤
り訂正可能主記憶装置を挙げることができる。これは、
1個のECC回路を用いてメモリセルからの読み出しデ
ータの誤りを検出および訂正する機能を有する主記憶装
置において、メモリセルを二重系とし、一方のメモリセ
ルからのデータ誤りを前記ECC回路にて自動検出し、
複数ビットの誤りを検出したときのデータと、このデー
タに対応する他方のメモリセルに記憶されているデータ
との排他的論理和をとる訂正回路を付加し、複数ビット
誤り訂正可能な主記憶装置である。
【0004】図11は、従来の複数ビット誤り訂正可能
主記憶装置の概念図であり、101は主記憶制御器、1
02はメモリを駆動するためのRAS・CAS・WE信
号ライン、103は通常使用メモリセル用データ用ラッ
チ回路、104は通常使用メモリセル用チェックビット
用ラッチ回路、105は訂正用メモリセル用データ用ラ
ッチ回路、106は訂正用メモリセル用チェックビット
用ラッチ回路、107はECC回路、108は訂正回
路、109はデータリードバスバッファ、110はデー
タライト用バスバッファ、111はデータ入出力バッフ
ァ、112・113は通常用メモリセル、114・11
5は訂正用メモリセル、116はシステムバス、117
はデータバスである。
【0005】図11を用いて、従来の複数ビット誤り訂
正可能主記憶装置における主記憶に対するライト動作と
リード動作を説明する。プロセッサからメモリに対する
アクセスがシステムバス上に送出されると、主記憶制御
器がメモリセルに対して該当するメモリ番値を選択する
ため、RAS・CAS・WE信号102を発生する。も
し、ライト動作であれば入出力バッファ111をライト
方向に設定し、ライト用データバスバッファ110を動
作させてデータバス117上のデータをECC回路10
7に入力し、ECC回路107においてチェックビット
データを生成させて、データバス117上のデータとと
もに通常用メモリセル112・113および訂正用メモ
リセル114・115に格納する。
【0006】次に、リード動作であれば、プロセッサか
らアドレスラインで指定されたアドレスラインで指定さ
れたメモリ番値の内容が通常使用メモリセルより読み出
される。このとき、通常使用メモリセル用ラッチ回路1
03・104で出力データをラッチし、メモリデータお
よびチェックビットをECC回路107に入力する。チ
ェックの結果、ノーエラーであればデータリードバスバ
ッファ109を動作させ、また、データ入出力バッファ
111をリード方向に設定して、データバス117にメ
モリデータを送出する。
【0007】次に、1ビットエラーであれば、ECC回
路107内で訂正されたデータが同様の動作でデータバ
ス117に送出される。2ビット以上のエラーが検出さ
れた時には訂正回路108での訂正が行われる。この動
作を図12を用いて説明する。図12は、訂正回路10
8の内部構成を示した図であり、201は2ビット以上
のエラーを含んだデータを保持するラッチ回路、202
および203はEOR回路である。通常使用メモリセル
から読み出された2ビット以上のエラーを含んだデータ
はラッチ回路201で保持される。この状態で、該デー
タに対応したデータが記憶されている訂正用のメモリセ
ル114・115に対してアクセスを行ない、ECC回
路107で読み出されたデータの誤り検出を行なう。こ
のとき、読み出されたデータがノーエラーあるいは1ビ
ットエラーの場合、ECC回路から出力されるときは、
すべて正しいデータに訂正され、その訂正されたデータ
が訂正回路108に入力される。ここで、ラッチ回路2
01には前の2ビット以上のエラーを含んだデータが保
持されたままである。訂正用のメモリセル114・11
5から読み出され、訂正されたデータはEOR回路20
2に入力され、ラッチ回路201に保持されたエラーを
含んだデータとの排他的論理和が得られる。この結果を
EOR回路203に入力し、ラッチ回路201に保持さ
れたエラーを含んだデータと再度排他的論理和を取り、
その出力されるデータは完全に訂正されたデータが得ら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、訂
正用のメモリセルの読み出しが通常使用のメモリセルの
データに2ビット以上のエラーが発生されたときに限ら
れている。したがって、訂正用のメモリセルが通常使用
のメモリセルよりも先に2ビット以上のエラーの状態に
なったときには訂正ができない。また、データの読み出
し制御は通常のECC回路と1個のメモリセルを用いた
主記憶制御と異なっており、専用の複雑な主記憶制御回
路を製作しなければいけないという問題があった。
【0009】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、この発明は既存のECC回路を内
蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重
化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモ
リセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメ
モリセルを用いて処理が継続できる安価で信頼性の高い
主記憶装置を提供すること目的とする。
【0010】第1の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できる安価で信頼性の高い主記
憶装置を提供しようとするものである。
【0011】第2の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、片系のデータ
が1ビットエラーの状態で、他系が正常なデータの場
合、正常なデータを選択して、より的確なデータを確保
できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供しようと
するものである。
【0012】第3の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、片系のデータ
が2ビットエラーの状態で、他系が正常なデータの場
合、正常なデータを選択して、より的確なデータを確保
できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供しようと
するものである。
【0013】第4の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、片系のデータ
が1ビットエラーの状態であった場合には、1ビットエ
ラーのデータを選択して、より的確なデータを確保でき
る、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供しようとする
ものである。
【0014】第5の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、データ反転回
路を具備し、エラーデータを生成することによって、よ
り的確なデータを確保できる、安価で信頼性の高い主記
憶装置を提供しようとするものである。
【0015】第6の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、片系のデータ
が正常で、他系が2ビットエラーの場合に正常側のデー
タを1ビット反転することにより、1ビットエラーの状
態を作ることによって、より的確なデータを確保でき
る、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供しようとする
ものである。
【0016】第7の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、外部からの信
号により、1ビットまたは複数ビットを反転することに
より、1ビットまたは複数ビットエラーの状態を作るこ
とによって、より的確なデータを確保できる、安価で信
頼性の高い主記憶装置を提供しようとするものである。
【0017】第8の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、メモリをアク
セスするアドレスを保持するレジスタを具備し、エラー
が発生したアドレス情報を保持することによって、より
的確なデータを確保できる、安価で信頼性の高い主記憶
装置を提供しようとするものである。
【0018】第9の発明は、既存のECC回路を内蔵し
た主記憶制御装置を変更することなく流用し、二重化し
たメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメモリセ
ルで2ビット以上のエラーが検出されても他方のメモリ
セルを用いて処理が継続できるとともに、比較器とデー
タ選択抑止回路を具備し、複数回エラーを検出したアド
レスについては、当該メモリセルの出力データを選択し
ないようにすることによって、より的確なデータを確保
できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供しようと
するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明の主記憶装置
においては、ECC回路を内蔵した主記憶制御装置に制
御され、ECC回路を使用してデータの誤り検出および
訂正を行う主記憶装置において、メモリセルを二重系に
し、上記メモリセルに接続されデータの誤りを検査する
誤り検査手段と、メモリセルからの出力データを選択す
る選択手段とを付加して、上記誤り検査手段の検査結果
により、データを選択することを特徴としている。
【0020】第2の発明においては、第1の発明の主記
憶装置において、上記誤り検査手段の検査結果により、
片系のデータが1ビットエラーの状態で、他系が正常な
データの場合、正常なデータを選択することを特徴とし
ている。
【0021】第3の発明においては、第1の発明の主記
憶装置において、上記誤り検査手段の検査結果により、
片系のデータが2ビットエラーの状態で、他系が正常な
データの場合、正常なデータを選択することを特徴とし
ている。
【0022】第4の発明においては、第1の発明の主記
憶装置において、上記誤り検査手段の検査結果により、
片系のデータが1ビットエラーの状態であった場合に
は、1ビットエラーのデータを選択することを特徴とし
ている。
【0023】第5の発明においては、第1の発明の主記
憶装置において、データ反転回路を具備し、エラーデー
タを生成することを特徴としている。
【0024】第6の発明においては、第1・第3または
第5の発明の主記憶装置において、片系のデータが正常
で、他系が2ビットエラーの場合に、正常側のデータを
1ビット反転することによって、1ビットエラーの状態
を作ることを特徴としている。
【0025】第7の発明においては、第1・第2・第3
または第5の発明の主記憶装置において、外部からの信
号により、1ビットまたは複数ビットを反転することに
より、1ビットまたは複数ビットエラーの状態を作るこ
とを特徴としている。
【0026】第8の発明においては、第1の発明の主記
憶装置において、メモリをアクセスするアドレスを保持
するレジスタを具備し、エラーが発生したアドレス情報
を保持することを特徴としている。
【0027】第9の発明においては、第1または第8の
発明において、比較器とデータ選択抑止回路を具備し、
複数回エラーを検出したアドレスについては、当該メモ
リセルの出力データを選択しないことを特徴としてい
る。
【0028】この発明の実施の形態においては、次のよ
うな作用を有する。この発明の主記憶装置は、ECC回
路を内蔵した主記憶制御装置に制御され、メモリセルを
二重系にし、上記メモリセルに接続されデータの誤りを
検査する第1・第2のECC誤り検査回路と、メモリセ
ルからの出力データを選択するセレクタを付加し、上記
ECC検査回路の検査結果により、データを選択するこ
とにより、メモリのリードアクセスがあった場合、常に
両方のメモリセルの誤り状態を検査し、ライトアクセス
時には両方のメモリセルにデータを書き込むことによ
り、両方のメモリセルが同時に2ビット以上のエラーに
なるという極めてまれな場合を除き、常に正常なデータ
を得られ、主記憶装置の信頼性は大幅に向上される。
【0029】また、上記ECC検査回路の検査結果によ
り、片系のデータが1ビットエラーの状態で、他系が正
常なデータの場合、正常なデータを選択することをによ
り、常に正常なデータを得ることも可能である。
【0030】また、上記ECC検査回路の検査結果によ
り、片系のデータが2ビットエラーの状態で、他系が正
常なデータの場合、正常なデータを選択することによ
り、常に正常なデータを得ることも可能である。
【0031】また、上記ECC検査回路の検査結果によ
り、片系のデータが1ビットエラーの状態であった場合
には、1ビットエラーのデータを選択することにより、
主記憶制御装置に内蔵したECC回路をより、エラーを
訂正し、正常なデータを得ることも可能である。
【0032】また、データ反転回路を具備し、正常デー
タからエラーデータを生成することにより、任意のエラ
ー状態をつくり出し、ECC回路を内蔵したMCUにエ
ラーデータを供給し、MCU内のECC回路において、
誤り検出・訂正を行なうことが可能である。
【0033】また、片系のデータが正常で、他系が2ビ
ットエラーの場合に正常側のデータを1ビット反転する
ことにより、1ビットエラーの状態を作ることにより、
主記憶制御装置に内蔵したECC回路により、誤り検
出、訂正を行ない、正常なデータを得ることも可能であ
る。また、MCUの1ビットエラー検出時におけるメモ
リへの書き戻し機能により、2ビット以上の誤りデータ
を持つメモリセルに対する書き戻しを行なうことも可能
である。
【0034】また、外部からの信号により、1ビットま
たは複数ビットを反転することにより、正常データから
1ビットまたは複数ビットエラーの状態のデータを得る
ことも可能であり、主記憶装置のエラー試験を容易に行
なうことも可能である。
【0035】また、メモリをアクセスするアドレスを保
持するレジスタを具備し、エラーが発生したアドレス情
報を保持することにより、エラー発生情報を提供するこ
とも可能である。
【0036】また、比較器とデータ選択抑止回路を具備
し、複数回エラーを検出したアドレスについては、当該
メモリセルの出力データを選択しないことをにより、正
常な一方のメモリセルを用いて処理を継続することも可
能である。
【0037】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の一実施形態を示す半
導体メモリ装置の構成図である。図において、1・2は
それぞれ第1メモリセル・第2メモリセル、3・4はそ
れぞれメモリセル1・2の誤り検査を行うためのECC
検査回路からなる誤り検査手段、5はECC検査回路の
検査結果によりメモリセル1・2の出力を選択する選択
器からなる選択手段、6はECC回路すなわち誤り訂正
符号回路を内蔵した主記憶制御装置(以下、MCUとい
う)、7はメモリセルを制御するための制御線、8・9
はそれぞれメモリセル1・2とECC検査回路3・4お
よび選択器5とを結ぶデータバス、10は選択器と主記
憶制御装置を結ぶデータバス、11・12はそれぞれE
CC検査回路3・4での結果を選択器5に伝達するため
の信号線、13はシステムバスである。
【0038】主記憶装置からのデータ読み出し操作につ
いて説明する。システムバス13から読みだし要求を受
けたMCU6はメモリセル1・2の読み出し動作を起動
するための制御信号を制御線7に出力する。これを受け
たメモリセル1・2はそれぞれデータバス8・9にデー
タを送出する。メモリセル1・2から読み出されたデー
タはECC検査回路3・4に入力され、誤り検査を行
う。検査結果は信号線11・12を通して選択器5に送
られる。選択器5はECC検査回路3・4の検査結果に
より、データを選択し、選択したデータをデータバス1
0を介してMCU6に送る。MCU6は受けとったデー
タをシステムバス13に出力する。ECC検査回路3・
4および選択器5についても、制御線7の制御信号を入
力し、これによりデータの入力タイミング・出力タイミ
ングおよび入出力の方向を制御する。
【0039】次に、図2を用いてメモリセル1・2から
読み出したデータを選択器5で選択し、MCU6に送る
までの動作タイミングを説明する。MCU6は、アクセ
スタイムT2のメモリセルに対応したものであり、実際
に接続するメモリセル1・2にはアクセスタイムT1の
ものを使用する。このような構成にすることにより、メ
モリセル1・2からは制御線7に制御信号が出力されて
から時間T1が経過した時点で安定した出力が得られる
が、実際にMCU6がデータを受けとるのは時間T2経
過した時点ということになる。したがって、選択器5は
時間T1経過した時点でデータを読み込み、データの検
査を行ない、時間T2経過した時点に安定した出力をデ
ータバス10に出力することにより、MCU6は正常な
データを受けとることができる。
【0040】次に、主記憶装置へのデータの書き込み操
作について説明する。システムバス13から書き込み要
求と書き込みデータを受けたMCU6はデータバス10
にデータを出力する。同時に書き込み制御信号を制御線
7に出力する。データバス10から書き込みデータを受
けた選択器はそのデータをデータバス8・9に送出す
る。メモリセル1・2は制御線7の制御に従いデータバ
ス8・9のデータを取り込む。
【0041】このようにして、2組のメモリセルのデー
タを誤り検査の結果に従い選択することにより、ECC
回路を内蔵したMCUをそのまま利用して、メモリセル
の2重化を行ない、ECCのエラーチェックの結果に従
いどちらか一方を選択することにより、主記憶装置の信
頼性を向上させることができる。
【0042】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2における選択器の構成図である。図において、1
1aおよび12aはそれぞれECC検査回路3および4
における検査結果においてノーエラーだったことを示す
信号線、11bおよび12bはそれぞれECC検査回路
3および4における検査結果において1ビットエラーだ
ったことを示す信号線、11cおよび12cはそれぞれ
ECC検査回路3および4における検査結果において2
ビット以上エラーだったことを示す信号線、14〜16
はANDゲート、17は第2メモリセル出力データ有効
信号、18は第2メモリセル出力データ有効信号17が
1の場合に第2メモリセルからのデータを選択し、その
他の場合には第1メモリセルからのデータを選択するセ
レクタである。ただし、第1ECC検査回路の検査結果
の信号線11aおよび11cは反転してANDゲート1
4に入力され、第2ECC検査回路の検査結果の信号線
12bおよび12cは反転してANDゲート15に入力
される。その他の構成要素については図1と同一であ
る。
【0043】第1メモリセル1からの読み出しデータに
1ビットエラーが含まれ、第2メモリセル2からの読み
出しデータが正常である場合を例にとり、動作について
説明する。第1メモリセル1から読み出されたデータは
第1ECC検査回路3で検査され、その結果は1ビット
エラーなので、信号線11a・11b・11cには
(0,1,0)が出力される。従って、ANDゲート1
4の出力は1になる。第2メモリセル2から読み出され
たデータは第2ECC検査回路4で検査され、その結果
はノーエラーなので、信号線12a・12b・12cに
は(1,0,0)が出力される。ANDゲート15の出
力は1になる。よって、ANDゲート16の入力は
(1,1)になるので、出力である第2メモリセル出力
データ有効信号17に1が出力され、セレクタ3は第2
メモリセルからの読み出しデータを選択し、データバス
10に出力する。
【0044】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータが正常であり、第2メモリセル2からの読み出しデ
ータに1ビットエラーが含まれた場合は、信号線11a
・11b・11cは(1,0,0)、信号線12a・1
2b・12cは(0,1,0)になるので、ANDゲー
ト14・15の出力はそれぞれ0になり、ANDゲート
16の出力である第2メモリセル出力データ有効信号1
7は0になるため、セレクタ3は正常データである、第
1メモリセル1からの読み出しデータを選択する。
【0045】上記実施の形態の主記憶装置は、一方の読
み出しデータが正常で、他方が1ビットエラーであった
場合、ECC検査回路の検査結果により正常な読み出し
データを選択するので、誤りのない正常データを読み出
すことが可能である。
【0046】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3における選択器の構成図である。図において、第
1ECC検査回路の検査結果の信号線11aおよび11
bは反転してANDゲート14に入力され、第2ECC
検査回路の検査結果の信号線12bおよび12cは反転
してANDゲート15に入力される。その他の構成要素
については図1および図3と同一である。
【0047】第1メモリセル1からの読み出しデータに
2ビット以上エラーが含まれ、第2メモリセル2からの
読み出しデータが正常である場合を例にとり、動作につ
いて説明する。第1メモリセル1から読み出されたデー
タは第1ECC検査回路3で検査され、その結果は2ビ
ット以上エラーなので、信号線11a・11b・11c
には(0,0,1)が出力される。したがって、AND
ゲート14の出力は1になる。第2メモリセル2から読
み出されたデータは第2ECC検査回路4で検査され、
その結果はノーエラーなので、信号線12a・12b・
12cには(1,0,0)が出力される。ANDゲート
15の出力は1になる。よって、ANDゲート16の入
力は(1,1)になるので、出力である第2メモリセル
出力データ有効信号17に1が出力され、セレクタ3は
第2メモリセルからの読み出しデータを選択し、データ
バス10に出力する。
【0048】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータが正常であり、第2メモリセル2からの読み出しデ
ータに2ビット以上エラーが含まれた場合は、信号線1
1a・11b・11cは(1,0,0)、信号線12a
・12b・12cは(0,0,1)になるので、AND
ゲート14・15の出力はそれぞれ0になり、ANDゲ
ート16の出力である第2メモリセル出力データ有効信
号17は0になるため、セレクタ3は正常データであ
る、第1メモリセル1からの読み出しデータを選択す
る。
【0049】上記実施の形態の主記憶装置は、一方の読
み出しデータが正常で、他方が2ビット以上エラーであ
った場合、ECC検査回路の検査結果により正常な読み
出しデータを選択するので、誤りのない正常データを読
み出すことが可能である。
【0050】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4における選択器の構成図である。図において、第
1ECC検査回路の検査結果の信号線11aおよび11
cは反転してANDゲート14に入力され、第2ECC
検査回路の検査結果の信号線12aおよび12cは反転
してANDゲート15に入力される。また、ANDゲー
ト14の出力は反転してANDゲート16に入力され
る。その他の構成要素については、図1および図3と同
一である。
【0051】第1メモリセル1からの読み出しデータに
1ビットエラーが含まれ、第2メモリセル2からの読み
出しデータが正常である場合を例にとり、動作について
説明する。第1メモリセル1から読み出されたデータ
は、第1ECC検査回路3で検査され、その結果は2ビ
ット以上エラーなので、信号線11a・11b・11c
には(0,1,0)が出力される。したがって、AND
ゲート14の出力は1になる。第2メモリセル2から読
み出されたデータは、第2ECC検査回路4で検査さ
れ、その結果はノーエラーなので、信号線12a・12
b・12cには(1,0,0)が出力される。ANDゲ
ート15の出力は1になる。よって、ANDゲート16
の入力は(0,0)になるので、出力である第2メモリ
セル出力データ有効信号17に0が出力され、セレクタ
3は第1メモリセルから1の読み出しデータを選択し、
データバス10に出力する。
【0052】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータが正常であり、第2メモリセル2からの読み出しデ
ータに1ビットエラーが含まれた場合は、信号線11a
・11b・11cは(1,0,0)、信号線12a・1
2b・12cは(0,1,0)になるので、ANDゲー
ト14・15の出力はそれぞれ(0,1)になり、AN
Dゲート16の出力である第2メモリセル出力データ有
効信号17は1になるため、セレクタ3は第2メモリセ
ル2からの読み出しデータを選択する。
【0053】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータ、および第2メモリセル2からの読み出しデータの
双方に1ビットエラーが含まれた場合は、信号線11a
・11b・11cは(0,1,0)、信号線12a・1
2b・12cは(0,1,0)になるので、ANDゲー
ト14・15の出力はそれぞれ1になり、ANDゲート
16の出力である第2メモリセル出力データ有効信号1
7は0になるため、セレクタ3は第1メモリセル1から
の読み出しデータを選択する。
【0054】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータに2ビット以上のエラーが含まれており、第2メモ
リセル2からの読み出しデータに1ビットエラーが含ま
れた場合は、信号線11a・11b・11cは(0,
0,1)、信号線12a・12b・12cは(0,1,
0)になるので、ANDゲート14・15の出力はそれ
ぞれ(0,1)になり、ANDゲート16の出力である
第2メモリセル出力データ有効信号17は1になるた
め、セレクタ3は第2メモリセル2からの読み出しデー
タを選択する。
【0055】また、第1メモリセル1からの読み出しデ
ータに1ビットエラーが含まれており、第2メモリセル
2からの読み出しデータに2ビット以上のエラーが含ま
れた場合は、信号線11a・11b・11cは(0,
1,0)、信号線12a・12b・12cは(0,0,
1)になるので、ANDゲート14・15の出力はそれ
ぞれ(1,0)になり、ANDゲート16の出力である
第2メモリセル出力データ有効信号17は0になるた
め、セレクタ3は第1メモリセル1からの読み出しデー
タを選択する。
【0056】上記実施の形態の主記憶装置は、どちらか
のデータが1ビットエラーであった場合、ECC検査回
路の検査結果により1ビットエラーの読み出しデータを
選択するので、ECC回路を内蔵したMCUで誤り訂正
を行なうことが可能であり、読みだし要求を出したプロ
セッサに対して正常なデータを供給することが可能であ
る。また、ECC回路を内蔵したMCUに1ビットエラ
ーを自動訂正した場合、メモリへの書き戻しを行なう機
能により、メモリセル内のエラーの訂正が可能になる。
【0057】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5における選択器の構成図である。図において、1
9・20はEORゲート、21・22はそれぞれ第1・
第2メモリセルからのデータを反転させるための第1・
第2反転制御線である。その他の構成要素については、
図1および図3と同一である。
【0058】第1メモリセル1から読み出されたデータ
の1ビットをバスから抜き出し、EORゲート19に入
力し、EORゲート19の出力を元データの代わりにセ
レクタ3に入力する。同様に、第2メモリセル2の出力
の1ビットをEORゲート20に入力し、EORゲート
20の出力を元データの代わりにセレクタ3に入力す
る。第2反転制御線22に1を入力し、第2メモリセル
出力データ有効信号17に1を設定すると、第2メモリ
セル2の出力の1ビットを反転したデータがデータバス
10に出力される。また、第1反転制御線21に1を入
力し、第2メモリセル出力データ有効信号17に0を設
定すると、第1メモリセル1の出力の1ビットを反転し
たデータがデータバス10に出力される。反転制御線2
1・22に(0,0)を設定した場合にはメモリセルか
らのデータはそのままデータバス10に出力される。
【0059】また、複数ビットにEOR回路を挿入する
ことにより、複数ビットを反転させることも可能であ
る。
【0060】上記実施の形態の主記憶装置は、EOR回
路を挿入し、制御線の制御の元、データの 反転ができ
るので、任意のエラー状態を作ることが可能である。
【0061】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6における選択器の構成図である。図において、2
3・24はANDゲートである。その他の構成要素につ
いては図1・図3および図6と同一である。ただし、反
転用のEORゲート23・24はそれぞれ、メモリセル
の読みだしパスの1ビットに対して挿入されている。ま
た、第2メモリセル出力データ有効信号17の生成方式
については実施の形態3と同一であり、図7上では省略
している。
【0062】第1メモリセル1からの読み出しデータに
2ビット以上エラーが含まれ、第2メモリセル2からの
読み出しデータが正常である場合を例にとり、動作につ
いて説明する。第1メモリセルのデータに2ビット以上
エラーが含まれているので、第1ECC検出回路の出力
信号11a・11b・11cは(0,0,1)になり、
第2メモリセルのデータにはエラーがないので、第2E
CC検出回路の出力信号12a・12b・12cは
(1,0,0)になる。したがって、第2メモリセル出
力データ有効信号17は、実施の形態3で示した手順に
より、1になる。したがって、第2メモリセルからの読
み出しデータが選択される。ANDゲート24の入力は
(1,1)になるので、出力である第2反転制御信号は
1となり、実施の形態5の手順に従い第2メモリセル2
からの読みだしデータのうち1ビットが反転する。上記
動作により、選択された正常データである第2メモリセ
ル2からの読み出しデータがデータバス10に出力され
る。
【0063】上記実施の形態の主記憶装置は、一方の読
み出しデータが正常で、他方が2ビット以上エラーであ
った場合、ECC検査回路の検査結果により正常な読み
出しデータを選択し、正常なデータの1ビットを反転す
るので、1ビットエラーのデータをECC回路を内蔵し
たMCUに返すので、MCU内のECC回路で自動訂正
するので、読みだし要求を出したプロセッサに対して正
常なデータを供給することが可能である。また、ECC
回路を内蔵したMCUの1ビットエラー自動訂正時のメ
モリへの書き戻し機能により、正常データを書き戻すの
で、2ビット以上のエラーの発生したメモリセルについ
ても正常データに書き戻すことが可能である。
【0064】実施の形態7.図8は、この発明の実施の
形態7における選択器の構成図である。図において、2
5は外部からの反転要求を受けるレジスタである。その
他の構成要素については図1・図3・図6および図7と
同一である。また、第2メモリセル出力データ有効信号
17の生成方式については、実施の形態2または実施の
形態3と同一であり、図8上では省略している。
【0065】外部からの反転要求に従い、レジスタ25
に値を設定する。反転をさせたい場合はレジスタ25に
1を設定する。第1メモリセルのデータにエラーがない
場合、第1ECC検査回路の結果の信号11a・11b
・11cは(1,0,0)になり、ANDゲート23の
入力は(1,1)となり、第1反転制御線21は1にな
り、第1メモリセル1からの読み出しデータが反転す
る。同様に、第2メモリセル2からの読み出しデータを
反転させることもできる。
【0066】また、メモリセル1・2からの読み出しデ
ータにエラーが含まれていた場合にはECC検査回路の
出力信号11a・12aは0になり、ANDゲート23
・24の出力信号である反転制御線21・22は0にな
るので、メモリセル1・2からの読み出しデータは反転
しない。
【0067】上記実施の形態の主記憶装置は、外部から
制御できるレジスタに値をセットすることにより、正常
データに対してデータの反転を可能になる。これによ
り、メモリのエラー試験を容易に行なうことができる。
【0068】実施の形態8.図9は、この発明の実施の
形態8における主記憶装置の構成図のうち、第1メモリ
セル1に対するエラー情報保持に関する部分である。図
において、26はシステムバスから受けとったアドレス
情報を保持するためのレジスタ、27は各アドレスに対
しエラー情報を保持するためのレジスタファイル、27
a・27bはそれぞれ1ビットエラー、2ビット以上の
エラーの情報を保持するレジスタ、28はレジスタファ
イル27の中からアドレスに対応したレジスタを指定す
るための制御線、29・30はレジスタファイル27か
ら読み出したエラー履歴27a・27bを保持するレジ
スタ、31・32はそれぞれ第1ECC検査回路の出力
信号の1ビットエラー、2ビット以上エラーの情報を保
持するレジスタである。33・34はORゲートであ
る。その他の構成要素については、図1および図3と同
一である。
【0069】システムバスからメモリの読みだし要求が
来ると、そのアドレスをレジスタ26に取り込み、制御
線28に信号を送り、レジスタファイル27内の対応レ
ジスタを選択する。レジスタファイル27から対応する
アドレスのエラー履歴をレジスタ27a・27bから読
み出し、レジスタ29・30に取り込む。メモリセル1
からデータを読み出し、ECC検査回路3でエラーのチ
ェックを行ない、1ビットエラーおよび2ビット以上の
エラーに関する情報を一旦レジスタ31・32に取り込
み、レジスタ29・30の内容とORゲート33・34
で論理和を取ったものを制御線28の指定したレジスタ
ファイル27内の該当するレジスタ27a・27bに値
を書き込む。
【0070】上記実施の形態は、一度エラーがあったア
ドレスに関する情報を保持することができるが、ORゲ
ート33・34を加算器に置き換えると検出したエラー
の回数を保持することができる。
【0071】上記実施の形態の主記憶装置は、アドレス
に対応してECC検査結果を保持するレジスタファイル
を持つことにより、エラーの発生状況を保存することが
可能になる。
【0072】実施の形態9.図10は、この発明の実施
の形態9における主記憶装置の構成図である。図におい
て、35は第1メモリセル1に対するエラーアドレス保
持ブロック、36は第2メモリセル2に対するエラーア
ドレス保持ブロック、37は第1メモリセルの同一アド
レスで2ビット以上のエラーが複数回発生したことを保
持するレジスタ、38・39はそれぞれ第一メモリセル
1、第2メモリセル2で複数回エラーが発生したことを
示す第1メモリセル抑止信号および第2メモリセル抑止
信号、40はECC検査回路の検査結果11・12から
メモリセル選択信号を生成する選択信号生成回路、41
・42はANDゲート、43・44はORゲートであ
る。その他の構成要素については図1・図3および図9
と同一である。
【0073】同一アドレスに対するアクセスにおいて、
メモリセルからの読み出しデータに2ビット以上エラー
が複数回検出された場合の抑止動作について説明する。
ただし、第2メモリセル2は抑止されていないものとす
る。システムバスからメモリの読みだし要求が来ると、
そのアドレスをレジスタ26に取り込み、制御線28に
信号を送り、レジスタファイル27内の対応レジスタを
選択する。レジスタファイル27から対応するレジスタ
27cの内容を読み出し、レジスタ30に取り込む。こ
れ以前のアクセスにおいて2ビット以上のエラーが検出
されているので、レジスタ30には1が設定される。メ
モリセル1からデータを読み出し、ECC検査回路3で
エラーのチェックを行ない、2ビット以上のエラーに関
する情報を一旦レジスタ32に取り込む。このとき、レ
ジスタ32には1が設定される。レジスタ30の内容と
レジスタ32の内容をANDゲート41で論理積を取っ
たものをレジスタ37に格納する。レジスタ30・32
にはそれぞれ1が設定されているので、ANDゲートの
出力も1になり、レジスタ37には1が設定される。O
Rゲート43により一旦レジスタ37に1が設定される
と、以降のメモリアクセスのECC検査結果によらず、
第1メモリセル抑止線38が1になり、ORゲート44
により、ANDゲート42の一方の入力は常に1にな
る。第2メモリセル抑止信号39は0なので、ANDゲ
ート42の出力である第2メモリセル選択信号17は常
に1になり、選択信号生成回路40の出力によらず、第
2メモリセルがセレクタ18で選択され、データバス1
0に出力される。
【0074】上記実施の形態の主記憶装置は、過去のエ
ラー履歴とECC検査結果を比較することにより、複数
回エラーの発生したメモリセルの選択を抑止するので、
エラーの多発するメモリセルを縮退することができる。
【0075】
【発明の効果】第1の発明によれば、既存のECC回路
を内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、
二重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方の
メモリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方
のメモリセルを用いて処理が継続できる安価で信頼性の
高い主記憶装置を提供することができる。
【0076】第2の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、片系の
データが1ビットエラーの状態で、他系が正常なデータ
の場合、正常なデータを選択して、より的確なデータを
確保できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供する
ことができる。
【0077】第3の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、片系の
データが2ビットエラーの状態で、他系が正常なデータ
の場合、正常なデータを選択して、より的確なデータを
確保できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供する
ことができる。
【0078】第4の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、片系の
データが1ビットエラーの状態であった場合には、1ビ
ットエラーのデータを選択して、より的確なデータを確
保できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供するこ
とができる。
【0079】第5の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、データ
反転回路を具備し、エラーデータを生成することによっ
て、より的確なデータを確保できる、安価で信頼性の高
い主記憶装置を提供することができる。
【0080】第6の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、片系の
データが正常で、他系が2ビットエラーの場合に正常側
のデータを1ビット反転することにより、1ビットエラ
ーの状態を作ることによって、より的確なデータを確保
できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供すること
ができる。
【0081】第7の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、外部か
らの信号により、1ビットまたは複数ビットを反転する
ことにより、1ビットまたは複数ビットエラーの状態を
作ることによって、より的確なデータを確保できる、安
価で信頼性の高い主記憶装置を提供することができる。
【0082】第8の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、メモリ
をアクセスするアドレスを保持するレジスタを具備し、
エラーが発生したアドレス情報を保持することによっ
て、より的確なデータを確保できる、安価で信頼性の高
い主記憶装置を提供することができる。
【0083】第9の発明によれば、既存のECC回路を
内蔵した主記憶制御装置を変更することなく流用し、二
重化したメモリセルを等価に扱うことにより、一方のメ
モリセルで2ビット以上のエラーが検出されても他方の
メモリセルを用いて処理が継続できるとともに、比較器
とデータ選択抑止回路を具備し、複数回エラーを検出し
たアドレスについては、当該メモリセルの出力データを
選択しないようにすることによって、より的確なデータ
を確保できる、安価で信頼性の高い主記憶装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における主記憶装置
の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における主記憶装置
の読み出し動作を例示するタイム・チャートを示す図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態2における選択器の構
成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における選択器の構
成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における選択器の構
成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5における選択器の構
成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における選択器の構
成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7における選択器の構
成図である。
【図9】 この発明の実施の形態8における主記憶装置
の構成図のうち、第1メモリセル1に対するエラー情報
保持に関する部分である。
【図10】 この発明の実施の形態9における主記憶装
置を示す構成図である。
【図11】 従来の複数ビット誤り訂正可能主記憶装置
の概念図である。
【図12】 従来の複数ビット誤り訂正可能主記憶装置
における訂正回路の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1・2 第1・第2メモリセル、3・4 第1・第2E
CC検査回路、5 選択器、6 主記憶制御装置、7
制御線、8・9 メモリセルとECC検査回路および選
択器間のデータバス、10 選択器と主記憶制御装置を
結ぶデータバス、11・12 ECC検査回路の結果を
選択器に伝達するための信号線、13システムバス、1
4・15・16・23・24・41・42 ANDゲー
ト、17 第2メモリセル出力データ有効信号、18
セレクタ、19・20 EORゲート、21・22 第
1・第2反転制御線、25 外部からの反転要求を受け
るレジスタ、26アドレス情報を保持するためのレジス
タ、27 エラー履歴レジスタファイル、28 制御
線、29・30 エラー履歴保持レジスタ、31・32
エラー情報保持レジスタ、33・34・43・44
ORゲート、35第1エラーアドレス保持ブロック、3
6 第2エラーアドレス保持ブロック、37 複数回エ
ラー発生情報保持レジスタ、38 第1メモリセル抑止
信号、39第2メモリセル抑止信号、40 選択信号生
成回路、101 主記憶制御器、102 RAS・CA
S・WE信号ライン、103 通常使用メモリセル用デ
ータ用ラッチ回路、104 通常使用メモリセル用チェ
ックビット用ラッチ回路、105 訂正メモリセル用デ
ータ用ラッチ回路、106 訂正用メモリセル用チェッ
クビット用ラッチ回路、107 ECC回路、108
訂正回路、109データリードバスバッファ、110
データライト用バスバッファ、111 データ入出力バ
ッファ、112・113 通常用メモリセル、114・
115 訂正用メモリセル、116 システムバス、1
17 データバス、201 2ビット以上のエラーを含
んだデータを保持するラッチ回路、202・203 E
OR回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ECC回路を内蔵した主記憶制御装置に
    制御され、ECC回路を使用してデータの誤り検出およ
    び訂正を行う主記憶装置において、メモリセルを二重系
    にし、上記メモリセルに接続されデータの誤りを検査す
    る誤り検査手段と、メモリセルからの出力データを選択
    する選択手段とを付加して、上記誤り検査手段の検査結
    果により、データを選択することを特徴とする主記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 上記誤り検査手段の検査結果により、片
    系のデータが1ビットエラーの状態で、他系が正常なデ
    ータの場合、正常なデータを選択することを特徴とする
    請求項1記載の主記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記誤り検査手段の検査結果により、片
    系のデータが2ビットエラーの状態で、他系が正常なデ
    ータの場合、正常なデータを選択することを特徴とする
    請求項1記載の主記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記誤り検査手段の検査結果により、片
    系のデータが1ビットエラーの状態であった場合には、
    1ビットエラーのデータを選択することを特徴とする請
    求項1記載の主記憶装置。
  5. 【請求項5】 データ反転回路を具備し、エラーデータ
    を生成することを特徴とする請求項1記載の主記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 片系のデータが正常で、他系が2ビット
    エラーの場合に正常側のデータを1ビット反転すること
    により、1ビットエラーの状態を作ることを特徴とする
    請求項1・請求項3または請求項5記載の主記憶装置。
  7. 【請求項7】 外部からの信号により、1ビットまたは
    複数ビットを反転することにより、1ビットまたは複数
    ビットエラーの状態を作ることを特徴とする請求項1・
    請求項2・請求項3または請求項5記載の主記憶装置。
  8. 【請求項8】 メモリをアクセスするアドレスを保持す
    るレジスタを具備し、エラーが発生したアドレス情報を
    保持することを特徴とする、請求項1記載の主記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 比較器とデータ選択抑止回路を具備し、
    複数回エラーを検出したアドレスについては、当該メモ
    リセルの出力データを選択しないことを特徴とする、請
    求項1または請求項8記載の主記憶装置。
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