JPH0928811A - 血管内留置カテーテル組立体 - Google Patents
血管内留置カテーテル組立体Info
- Publication number
- JPH0928811A JPH0928811A JP7209254A JP20925495A JPH0928811A JP H0928811 A JPH0928811 A JP H0928811A JP 7209254 A JP7209254 A JP 7209254A JP 20925495 A JP20925495 A JP 20925495A JP H0928811 A JPH0928811 A JP H0928811A
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- JP
- Japan
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- inner needle
- catheter
- assembly
- outer cylinder
- hub
- Prior art date
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- Pending
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、極めて容易な操作で、内針
が保護機構内に自動的に移動収納され、医療技術者の血
液感染を防止できる血管内留置カテーテル組立体を提供
する。 【解決手段】 血管内留置用カテーテル組立体1は、カ
テーテル2とカテーテルハブ3からなるカテーテル組立
体4と、先端に穿刺用刃面5aを有する内針5と内針ハ
ブ6とからなる内針組立体7と、カテーテル組立体4を
装着した内針組立体7を収納し、先端が開口した外筒8
と、内針ハブ6と係合する係合部10aと外筒8の外方
に設けられた把持部10aを有する内針組立体移動用部
材10とからなる。外筒8は、内針ハブ6を外筒8の先
端付近にて係止するための係止手段11を備え、内針ハ
ブ6は外筒8内を摺動可能であり、かつ、内針ハブ6の
先端方向への移動により、外筒8内に減圧空間を形成す
るための気密性保持部材12を有している。
が保護機構内に自動的に移動収納され、医療技術者の血
液感染を防止できる血管内留置カテーテル組立体を提供
する。 【解決手段】 血管内留置用カテーテル組立体1は、カ
テーテル2とカテーテルハブ3からなるカテーテル組立
体4と、先端に穿刺用刃面5aを有する内針5と内針ハ
ブ6とからなる内針組立体7と、カテーテル組立体4を
装着した内針組立体7を収納し、先端が開口した外筒8
と、内針ハブ6と係合する係合部10aと外筒8の外方
に設けられた把持部10aを有する内針組立体移動用部
材10とからなる。外筒8は、内針ハブ6を外筒8の先
端付近にて係止するための係止手段11を備え、内針ハ
ブ6は外筒8内を摺動可能であり、かつ、内針ハブ6の
先端方向への移動により、外筒8内に減圧空間を形成す
るための気密性保持部材12を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸血、輸液などの
ために血管内に一時的に留置される血管内留置カテーテ
ル組立体に関する。より詳しくは、患者の静脈等に穿刺
し、カテーテルが留置された後、静脈等から抜去される
内針を収納可能な内針収納機能を備えた血管内留置カテ
ーテル組立体に関する。
ために血管内に一時的に留置される血管内留置カテーテ
ル組立体に関する。より詳しくは、患者の静脈等に穿刺
し、カテーテルが留置された後、静脈等から抜去される
内針を収納可能な内針収納機能を備えた血管内留置カテ
ーテル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多くの血管内留置カテーテル
組立体が使用されている。この血管内留置カテーテル組
立体としては、血管内留置用カテーテルとこのカテーテ
ルの基端部に固着されたカテーテルハブとを有するカテ
ーテル組立体と、カテーテル組立体内を抜去可能に挿通
し、かつ先端に穿刺用刃面を有する内針と内針の基端部
に固着されカテーテルハブの後端部と係合する内針ハブ
とからなる内針組立体とにより構成されたものが一般的
である。この血管内留置カテーテル組立体で輸血、輸
液、血液透析等をする場合、まず、カテーテル組立体お
よび内針組立体を一体にした状態の留置カテーテル組立
体を、患者の血管内(例えば、静脈内)に穿刺し、つぎ
に内針組立体を引き抜き、残されたカテーテル組立体に
輸血セット(または輸液セット、血液回路)等のコネク
タを接続し、目的とする血液(または薬液)の投与もし
くは血液体外循環を行う。
組立体が使用されている。この血管内留置カテーテル組
立体としては、血管内留置用カテーテルとこのカテーテ
ルの基端部に固着されたカテーテルハブとを有するカテ
ーテル組立体と、カテーテル組立体内を抜去可能に挿通
し、かつ先端に穿刺用刃面を有する内針と内針の基端部
に固着されカテーテルハブの後端部と係合する内針ハブ
とからなる内針組立体とにより構成されたものが一般的
である。この血管内留置カテーテル組立体で輸血、輸
液、血液透析等をする場合、まず、カテーテル組立体お
よび内針組立体を一体にした状態の留置カテーテル組立
体を、患者の血管内(例えば、静脈内)に穿刺し、つぎ
に内針組立体を引き抜き、残されたカテーテル組立体に
輸血セット(または輸液セット、血液回路)等のコネク
タを接続し、目的とする血液(または薬液)の投与もし
くは血液体外循環を行う。
【0003】ところで、近年、医療技術者が上記操作の
際に誤ってエイズや肝炎などに感染することをより確実
に防止することが求められている。しかし、このような
血管内留置カテーテル組立体の操作においては、患者の
血管内にカテーテルを留置した状態で、内針組立体を抜
去するが、その後、カテーテルが血管より離脱しないよ
うにテープ等で固定する作業も必要なため、抜去した内
針組立体には余り注意を払うことができない。このた
め、内針の先端部に患者の血液等が付着した状態で、抜
去された内針組立体が放置され、上記のカテーテルの固
定作業が終了した後、内針にキャップ等が被嵌され廃棄
されていた。しかし、抜去後テーブル等に放置される
と、床などに落下して血液感染の原因となり、さらに、
キャップ被嵌時に露出した内針を指に刺すなどの危険性
もあった。そこで、最近では、内針の保護機構を設けた
血管内留置カテーテル組立体が提案されている。具体的
には、米国特許5,000,740号などがある。この
血管内留置カテーテル組立体100は、図15に示すよ
うに、内針101が後端側に移動可能であり、移動した
内針101は内針収納部102に収納されるように構成
されている。
際に誤ってエイズや肝炎などに感染することをより確実
に防止することが求められている。しかし、このような
血管内留置カテーテル組立体の操作においては、患者の
血管内にカテーテルを留置した状態で、内針組立体を抜
去するが、その後、カテーテルが血管より離脱しないよ
うにテープ等で固定する作業も必要なため、抜去した内
針組立体には余り注意を払うことができない。このた
め、内針の先端部に患者の血液等が付着した状態で、抜
去された内針組立体が放置され、上記のカテーテルの固
定作業が終了した後、内針にキャップ等が被嵌され廃棄
されていた。しかし、抜去後テーブル等に放置される
と、床などに落下して血液感染の原因となり、さらに、
キャップ被嵌時に露出した内針を指に刺すなどの危険性
もあった。そこで、最近では、内針の保護機構を設けた
血管内留置カテーテル組立体が提案されている。具体的
には、米国特許5,000,740号などがある。この
血管内留置カテーテル組立体100は、図15に示すよ
うに、内針101が後端側に移動可能であり、移動した
内針101は内針収納部102に収納されるように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記血管内留
置カテーテル組立体100において、血管内留置カテー
テルの留置終了後に、内針101を内針収納部102に
収納するには、内針101の基端部103に設けられた
把持部104を把持して後端側に移動させなければなら
ず、前述した操作がさらに煩雑なものとなっていた。そ
こで、本発明の目的は、血管内留置カテーテルの留置作
業終了後、極めて容易な操作で内針組立体を保護機構内
に自動的に移動収納可能であり、医療技術者の血液感染
を防止できる血管内留置カテーテル組立体を提供するこ
とにある。
置カテーテル組立体100において、血管内留置カテー
テルの留置終了後に、内針101を内針収納部102に
収納するには、内針101の基端部103に設けられた
把持部104を把持して後端側に移動させなければなら
ず、前述した操作がさらに煩雑なものとなっていた。そ
こで、本発明の目的は、血管内留置カテーテルの留置作
業終了後、極めて容易な操作で内針組立体を保護機構内
に自動的に移動収納可能であり、医療技術者の血液感染
を防止できる血管内留置カテーテル組立体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するもの
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口し、後
端部が閉塞した外筒と、前記内針ハブと係合する係合部
を有し、一端が前記外筒の前記先端開口の外方に設けら
れ、該一端を引張ることにより前記カテーテル組立体を
装着した前記内針組立体を前記外筒の先端側に移動させ
るための内針組立体移動用部材と、前記カテーテルが前
記外筒より突出した状態にて、前記内針組立体の前記内
針ハブを前記外筒の先端付近で係止するための係止手段
とを備え、前記内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒
内を摺動可能であり、かつ、前記内針ハブの先端方向へ
の移動により、前記外筒内に減圧空間を形成するための
気密性保持部材を有している血管内留置カテーテル組立
体である。
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口し、後
端部が閉塞した外筒と、前記内針ハブと係合する係合部
を有し、一端が前記外筒の前記先端開口の外方に設けら
れ、該一端を引張ることにより前記カテーテル組立体を
装着した前記内針組立体を前記外筒の先端側に移動させ
るための内針組立体移動用部材と、前記カテーテルが前
記外筒より突出した状態にて、前記内針組立体の前記内
針ハブを前記外筒の先端付近で係止するための係止手段
とを備え、前記内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒
内を摺動可能であり、かつ、前記内針ハブの先端方向へ
の移動により、前記外筒内に減圧空間を形成するための
気密性保持部材を有している血管内留置カテーテル組立
体である。
【0006】また、上記課題を達成するものは、血管内
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記内針組立体を収納可能な収納
空間を有し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒と、
前記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係止する係止
手段とからなり、前記内針組立体は、前記係止手段によ
り前記内針および前記血管内留置カテーテルが前記外筒
より突出した状態にて係止されており、さらに、前記外
筒内に形成された空間は減圧空間となっており、かつ、
前記内針ハブは、該減圧空間の気密性を保持するための
気密性保持部材を有している血管内留置カテーテル組立
体である。
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記内針組立体を収納可能な収納
空間を有し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒と、
前記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係止する係止
手段とからなり、前記内針組立体は、前記係止手段によ
り前記内針および前記血管内留置カテーテルが前記外筒
より突出した状態にて係止されており、さらに、前記外
筒内に形成された空間は減圧空間となっており、かつ、
前記内針ハブは、該減圧空間の気密性を保持するための
気密性保持部材を有している血管内留置カテーテル組立
体である。
【0007】そして、前記係止手段は、前記内針ハブを
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
ることが好ましい。
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
ることが好ましい。
【0008】また、上記課題を達成するものは、血管内
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記カテーテル組立体を装着した
前記内針組立体を収納し、先端が開口した外筒と、前記
内針ハブと係合する係合部を有し、一端が前記外筒の前
記先端開口の外方に設けられ、該一端を引張ることによ
り前記カテーテル組立体を装着した前記内針組立体を前
記外筒の先端側に移動させるための内針組立体移動用部
材と、前記カテーテルが前記外筒より突出した状態に
て、前記内針組立体の前記内針ハブを前記外筒の先端付
近で係止するための係止手段とからなり、前記内針組立
体の前記内針ハブは、前記外筒内を移動可能であり、前
記外筒内には、前記内針ハブの先端方向への移動により
発生する前記内針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引
力を付与する引力付与機構(言い換えれば、前記内針ハ
ブの外筒の先端方向への移動により発生する、前記内針
ハブを前記外筒の後端方向に付勢する付勢機構)が設け
られており、さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
る血管内留置カテーテル組立体である。
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記カテーテル組立体を装着した
前記内針組立体を収納し、先端が開口した外筒と、前記
内針ハブと係合する係合部を有し、一端が前記外筒の前
記先端開口の外方に設けられ、該一端を引張ることによ
り前記カテーテル組立体を装着した前記内針組立体を前
記外筒の先端側に移動させるための内針組立体移動用部
材と、前記カテーテルが前記外筒より突出した状態に
て、前記内針組立体の前記内針ハブを前記外筒の先端付
近で係止するための係止手段とからなり、前記内針組立
体の前記内針ハブは、前記外筒内を移動可能であり、前
記外筒内には、前記内針ハブの先端方向への移動により
発生する前記内針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引
力を付与する引力付与機構(言い換えれば、前記内針ハ
ブの外筒の先端方向への移動により発生する、前記内針
ハブを前記外筒の後端方向に付勢する付勢機構)が設け
られており、さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
る血管内留置カテーテル組立体である。
【0009】また、上記課題を達成するものは、血管内
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記内針組立体を収納可能な収納
空間を有し、先端が開口した外筒と、前記内針組立体を
前記外筒の先端付近にて係止する係止手段とからなり、
前記内針組立体は、前記係止手段により前記内針および
前記血管内留置カテーテルが前記外筒より突出した状態
にて係止されており、さらに、前記外筒内には、前記内
針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引力を付与する引
力付与機構が設けられており、さらに、前記係止手段
は、前記内針ハブを係止した状態にて、前記カテーテル
ハブに当接し、係止手段の係止解除を抑制する係止解除
抑制機構を有している血管内留置カテーテル組立体であ
る。
留置用カテーテルと、該血管内留置用カテーテルの基端
部に固着されたカテーテルハブとからなるカテーテル組
立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能に挿通し、
かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺用刃面を有
する内針と、該内針の基端部に固着された内針ハブとか
らなる内針組立体と、前記内針組立体を収納可能な収納
空間を有し、先端が開口した外筒と、前記内針組立体を
前記外筒の先端付近にて係止する係止手段とからなり、
前記内針組立体は、前記係止手段により前記内針および
前記血管内留置カテーテルが前記外筒より突出した状態
にて係止されており、さらに、前記外筒内には、前記内
針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引力を付与する引
力付与機構が設けられており、さらに、前記係止手段
は、前記内針ハブを係止した状態にて、前記カテーテル
ハブに当接し、係止手段の係止解除を抑制する係止解除
抑制機構を有している血管内留置カテーテル組立体であ
る。
【0010】本発明の血管内留置カテーテル組立体によ
れば、内針ハブを先端側に移動用部材を用いて移動する
ことにより、外筒内の後方部に減圧空間が形成され、こ
の減圧空間の吸引力により、内針ハブは常時外筒の後端
側に引っ張られた状態となる。そして、この状態のま
ま、内針ハブは、係止手段によりカテーテルおよび内針
が外筒より突出する状態にて係止される。この状態に
て、患者に穿刺し、カテーテルより内針を抜去したの
ち、係止手段により内針ハブの係止を解除すると、内針
組立体は、上記の減圧空間の吸引力により、外筒の後端
方向に移動し、内針組立体は自動的に外筒内に収納され
る。
れば、内針ハブを先端側に移動用部材を用いて移動する
ことにより、外筒内の後方部に減圧空間が形成され、こ
の減圧空間の吸引力により、内針ハブは常時外筒の後端
側に引っ張られた状態となる。そして、この状態のま
ま、内針ハブは、係止手段によりカテーテルおよび内針
が外筒より突出する状態にて係止される。この状態に
て、患者に穿刺し、カテーテルより内針を抜去したの
ち、係止手段により内針ハブの係止を解除すると、内針
組立体は、上記の減圧空間の吸引力により、外筒の後端
方向に移動し、内針組立体は自動的に外筒内に収納され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】そこで、本発明の血管内留置カテ
ーテル組立体を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の血管内留置カテーテル組立体の一実施
例の正面概略図であり、図2は、本発明の血管内留置カ
テーテル組立体の一実施例の平面図であり、図3は、図
2のA−A線縦断面図であり、図4は、図3のB−B線
断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。
ーテル組立体を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の血管内留置カテーテル組立体の一実施
例の正面概略図であり、図2は、本発明の血管内留置カ
テーテル組立体の一実施例の平面図であり、図3は、図
2のA−A線縦断面図であり、図4は、図3のB−B線
断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。
【0012】この実施例の血管内留置カテーテル組立体
1は、図6に示すように、血管内留置用カテーテル2
と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着されたカ
テーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4と、カテ
ーテル組立体4内に抜去可能に挿通され、かつカテーテ
ル2の先端より突出する穿刺用刃面5aを有する内針5
と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とからなる
内針組立体7と、カテーテル組立体4および内針組立体
7を収納し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒8
と、内針ハブ6と係合する係合部10aを有し、一端で
ある把持部10bが外筒8の先端開口8aの外方に設け
られ、一端10bを引張ることによりカテーテル組立体
4を内針組立体7とともに外筒8の先端付近に移動させ
る内針組立体移動用部材10と、外筒8に設けられ、内
針組立体7の内針ハブ6を外筒8の先端付近で係止する
ための係止手段11とを備え、内針組立体7の内針ハブ
6は、外筒8内を摺動可能であり、かつ、内針ハブ6の
先端方向への移動により、外筒8内に減圧空間を形成す
るための気密性保持部材12を有している。
1は、図6に示すように、血管内留置用カテーテル2
と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着されたカ
テーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4と、カテ
ーテル組立体4内に抜去可能に挿通され、かつカテーテ
ル2の先端より突出する穿刺用刃面5aを有する内針5
と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とからなる
内針組立体7と、カテーテル組立体4および内針組立体
7を収納し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒8
と、内針ハブ6と係合する係合部10aを有し、一端で
ある把持部10bが外筒8の先端開口8aの外方に設け
られ、一端10bを引張ることによりカテーテル組立体
4を内針組立体7とともに外筒8の先端付近に移動させ
る内針組立体移動用部材10と、外筒8に設けられ、内
針組立体7の内針ハブ6を外筒8の先端付近で係止する
ための係止手段11とを備え、内針組立体7の内針ハブ
6は、外筒8内を摺動可能であり、かつ、内針ハブ6の
先端方向への移動により、外筒8内に減圧空間を形成す
るための気密性保持部材12を有している。
【0013】以下、各構成を順次説明する。カテーテル
組立体4は、血管内に一時的に留置されるカテーテル2
と、カテーテル2の後端部に固着されたカテーテルハブ
3とからなっている。カテーテル2は、内部にルーメン
を有するチューブ体であり、かつ、内面に流れる液体の
色などを確認できる程度の透明性とある程度の可撓性を
有することが好ましい。このような条件を満たすカテー
テル2の成形材料としては、PTFE,ETFE、FE
P、PFA等のフッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のオレフィン系樹脂などが好適である。また、
カテーテルの外径としては、0.6〜2.2mm程度が
一般的である。また、長さは、15〜65mm程度が一
般的である。
組立体4は、血管内に一時的に留置されるカテーテル2
と、カテーテル2の後端部に固着されたカテーテルハブ
3とからなっている。カテーテル2は、内部にルーメン
を有するチューブ体であり、かつ、内面に流れる液体の
色などを確認できる程度の透明性とある程度の可撓性を
有することが好ましい。このような条件を満たすカテー
テル2の成形材料としては、PTFE,ETFE、FE
P、PFA等のフッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のオレフィン系樹脂などが好適である。また、
カテーテルの外径としては、0.6〜2.2mm程度が
一般的である。また、長さは、15〜65mm程度が一
般的である。
【0014】カテーテルハブ3は、筒状体に形成され、
その内部はカテーテルのルーメンを連通している。カテ
ーテルハブ3は、後述する内針組立体7の内針ハブ6の
先端部に着脱自在に装着されるように、後端部の内形が
内針ハブ6の外形に対応した形状に形成されている。ま
た、カテーテルハブ3は、内針5が抜去された後に薬液
等が注入される際、薬液注入ラインと接続するためのコ
ネクターとして機能する。このため、カテーテルハブ3
の後端は、所定の雌型ルアーテーパー形状をした開口部
3aとなっており、この開口部3aより、内針組立体3
の内針ハブ6の先端部分が挿入可能となっている。カテ
ーテルハブ3は、薬液、血液の流入が確認できる程度の
透明性を有することが好ましい。カテーテルハブの形成
材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレンなどの熱可塑性合成樹脂が使
用でき、特に、上記の樹脂であってかつある程度の透明
性を有するものが好適である。
その内部はカテーテルのルーメンを連通している。カテ
ーテルハブ3は、後述する内針組立体7の内針ハブ6の
先端部に着脱自在に装着されるように、後端部の内形が
内針ハブ6の外形に対応した形状に形成されている。ま
た、カテーテルハブ3は、内針5が抜去された後に薬液
等が注入される際、薬液注入ラインと接続するためのコ
ネクターとして機能する。このため、カテーテルハブ3
の後端は、所定の雌型ルアーテーパー形状をした開口部
3aとなっており、この開口部3aより、内針組立体3
の内針ハブ6の先端部分が挿入可能となっている。カテ
ーテルハブ3は、薬液、血液の流入が確認できる程度の
透明性を有することが好ましい。カテーテルハブの形成
材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレンなどの熱可塑性合成樹脂が使
用でき、特に、上記の樹脂であってかつある程度の透明
性を有するものが好適である。
【0015】カテーテル2とカテーテルハブ3との固定
は、接着剤、溶剤などにより固定でもよいが、できれば
そのような固着剤を使用しないことが好ましく、カテー
テル2の後端より短い金属パイプを挿入し、この金属パ
イプを用いてカシメにより固定することが好ましい。カ
テーテルハブ3の後端外面には、図2に示すように、外
方かつ軸方向に対して直交する方向に延びるリブ3b,
3cが形成されていることが好ましい。このリブ3b,
3cは、その下端面が、図6に示す内針ハブ6の突起部
6aの上端面6bに当接し、カテーテル組立体4の内針
組立体7への装着状態を安定させ、また、カテーテル組
立体4が軸を中心として回転してしまうことを防止す
る。
は、接着剤、溶剤などにより固定でもよいが、できれば
そのような固着剤を使用しないことが好ましく、カテー
テル2の後端より短い金属パイプを挿入し、この金属パ
イプを用いてカシメにより固定することが好ましい。カ
テーテルハブ3の後端外面には、図2に示すように、外
方かつ軸方向に対して直交する方向に延びるリブ3b,
3cが形成されていることが好ましい。このリブ3b,
3cは、その下端面が、図6に示す内針ハブ6の突起部
6aの上端面6bに当接し、カテーテル組立体4の内針
組立体7への装着状態を安定させ、また、カテーテル組
立体4が軸を中心として回転してしまうことを防止す
る。
【0016】内針組立体7は、図6に示すように、内針
5とその後端に固定された内針ハブ6とにより構成され
ている。内針5と内針ハブ6は、接着剤、溶剤などによ
り固定されていてもよいが、できれがそのような固着剤
を使用しないことが好ましく、内針ハブとして熱可塑性
材料を用いて、誘導加熱により、固定することが好まし
い。内針5は、患者の血管内に留置カテーテル2を導入
するためのものであり、先端に穿刺用刃面5aを有して
いる。そして、カテーテル組立体4を内針組立体7に装
着した際、カテーテル2内を挿通し、刃面5aがカテー
テル2の先端より突出するような長さを有している。内
針5としては、ステンレス等により形成された中空針が
好適に使用できる。
5とその後端に固定された内針ハブ6とにより構成され
ている。内針5と内針ハブ6は、接着剤、溶剤などによ
り固定されていてもよいが、できれがそのような固着剤
を使用しないことが好ましく、内針ハブとして熱可塑性
材料を用いて、誘導加熱により、固定することが好まし
い。内針5は、患者の血管内に留置カテーテル2を導入
するためのものであり、先端に穿刺用刃面5aを有して
いる。そして、カテーテル組立体4を内針組立体7に装
着した際、カテーテル2内を挿通し、刃面5aがカテー
テル2の先端より突出するような長さを有している。内
針5としては、ステンレス等により形成された中空針が
好適に使用できる。
【0017】内針ハブ6は、内針5を固定する機能の他
に、カテーテル組立体4を所定の位置に装着する機能、
後述する内針組立体移動用部材10と係合するための移
動用部材用係合機能、係止手段11の係止部11bと当
接し、内針組立体7を外筒8の先端付近にて係止し、内
針ハブ6の外筒の後端側への移動を規制するための係止
手段用係止機構、内針ハブ6の先端方向の移動によって
外筒8内後方部に減圧空間を形成するためおよびその維
持のための減圧空間形成および維持機能、係止手段11
の誤操作を防止するための係止解除抑制機構を構成する
延出部11aをカテーテルハブ3と係合させるための誘
導機能を有している。内針ハブ6の先端部は、図6に示
すように、カテーテルハブ3の後端部内に進入可能な形
状を有している。また、内針ハブ6は、図3に示すよう
に、閉塞体であり、内針5を患者の血管に穿刺しても血
液が流入しないように形成されている。
に、カテーテル組立体4を所定の位置に装着する機能、
後述する内針組立体移動用部材10と係合するための移
動用部材用係合機能、係止手段11の係止部11bと当
接し、内針組立体7を外筒8の先端付近にて係止し、内
針ハブ6の外筒の後端側への移動を規制するための係止
手段用係止機構、内針ハブ6の先端方向の移動によって
外筒8内後方部に減圧空間を形成するためおよびその維
持のための減圧空間形成および維持機能、係止手段11
の誤操作を防止するための係止解除抑制機構を構成する
延出部11aをカテーテルハブ3と係合させるための誘
導機能を有している。内針ハブ6の先端部は、図6に示
すように、カテーテルハブ3の後端部内に進入可能な形
状を有している。また、内針ハブ6は、図3に示すよう
に、閉塞体であり、内針5を患者の血管に穿刺しても血
液が流入しないように形成されている。
【0018】そして、内針ハブ6の中央部付近には、図
6に示すように、第1の拡径部6cが設けられている。
第1の拡径部6cは、カテーテル組立体4の内針組立体
7への装着位置を規制するためのものであり、その先端
面がカテーテルハブ3の後端面に当接し、その位置にカ
テーテルハブが係止された状態で、カテーテル組立体4
を装着する。そして、この状態にて、内針の先端刃面は
カテーテルの先端より突出する。第1の拡径部6cの後
端面6eの下方部は、図3に示すように、内針組立体移
動用部材10の係合部10aと係合するためのものであ
り、これにより、移動用部材10を用いて、カテーテル
組立体4を装着した内針組立体7の先端方向への移動が
可能となっている。第1の拡径部6cの後端面6eの上
方部、特にこの後端面は、図9に示すように、使用時に
カテーテル組立体4を装着した内針組立体7を外筒8の
先端付近に移動させた際、係止手段11の係止部11b
の先端面と当接して、内針ハブ6の後端側への移動を規
制する。そして、この係止力は、外筒8内に形成された
減圧空間の吸引力に対抗し、図9に示すように、吸引力
と上記の係止力により、カテーテル組立体4および内針
組立体7が外筒8の先端付近に係止もしくは固定された
状態となる。さらに、第1の拡径部6cの先端側下部に
は、前述したように、カテーテルハブ3のリブ3b,3
cと係合する薄い湾曲状の突起部6aが形成されてお
り、これにより、カテーテルハブ3の回転を規制してい
る。
6に示すように、第1の拡径部6cが設けられている。
第1の拡径部6cは、カテーテル組立体4の内針組立体
7への装着位置を規制するためのものであり、その先端
面がカテーテルハブ3の後端面に当接し、その位置にカ
テーテルハブが係止された状態で、カテーテル組立体4
を装着する。そして、この状態にて、内針の先端刃面は
カテーテルの先端より突出する。第1の拡径部6cの後
端面6eの下方部は、図3に示すように、内針組立体移
動用部材10の係合部10aと係合するためのものであ
り、これにより、移動用部材10を用いて、カテーテル
組立体4を装着した内針組立体7の先端方向への移動が
可能となっている。第1の拡径部6cの後端面6eの上
方部、特にこの後端面は、図9に示すように、使用時に
カテーテル組立体4を装着した内針組立体7を外筒8の
先端付近に移動させた際、係止手段11の係止部11b
の先端面と当接して、内針ハブ6の後端側への移動を規
制する。そして、この係止力は、外筒8内に形成された
減圧空間の吸引力に対抗し、図9に示すように、吸引力
と上記の係止力により、カテーテル組立体4および内針
組立体7が外筒8の先端付近に係止もしくは固定された
状態となる。さらに、第1の拡径部6cの先端側下部に
は、前述したように、カテーテルハブ3のリブ3b,3
cと係合する薄い湾曲状の突起部6aが形成されてお
り、これにより、カテーテルハブ3の回転を規制してい
る。
【0019】さらに、第1の拡径部6cの後方側には、
図6に示すように、第2の拡径部6dが設けられてい
る。第2の拡径部6dは、内針組立体移動用部材10に
より、カテーテル組立体4を装着した内針組立体7を引
張る際、言い換えれば、先端側に移動させる際、図8に
示すように、その先端面が係止手段11の係止部11b
の後端面と当接して、外筒8よりカテーテル組立体4お
よび内針組立体7が離脱してしまうことを防止するよう
に機能する。
図6に示すように、第2の拡径部6dが設けられてい
る。第2の拡径部6dは、内針組立体移動用部材10に
より、カテーテル組立体4を装着した内針組立体7を引
張る際、言い換えれば、先端側に移動させる際、図8に
示すように、その先端面が係止手段11の係止部11b
の後端面と当接して、外筒8よりカテーテル組立体4お
よび内針組立体7が離脱してしまうことを防止するよう
に機能する。
【0020】第2の拡径部6dの後方側には、図3に示
すように、第3の拡径部6fが設けられており、その外
周面には気密性保持部材を構成するガスケット12が設
けられている。気密性保持部材12は、内針組立体7の
先端方向への移動時に、外筒8内に保持部材12と外筒
8の内面により形成される密閉された減圧空間を形成す
るとともに、内針ハブ6が係止手段11により、係止さ
れている間、この減圧状態を維持するためのものであ
る。よって、保持部材12としては、外筒8内面に密着
した状態で軸方向に摺動可能であることが必要である。
保持部材12としては、その全周が外筒8の内面に環状
に接触することにより、気密性を発揮するものが使用さ
れ、特に、外筒8内に収納された状態にて、外筒8の内
面に押圧され、若干弾性変形することにより、外筒の内
面に密着するものが好適である。図に示した実施例で
は、保持部材12は、弾性材料により形成された環状体
であり、ハブ6の外面に設けられた環状溝に、その外周
面が露出する状態にて、取り付けられている。具体的に
は、保持部材12の一部が、環状溝内に入り込んだ状態
にとなっている。本発明の血管内留置カテーテル組立体
は、内針ハブ6がこのような気密性保持部材12を有し
ているので、外筒8内の後方部に形成された減圧空間の
吸引力により、内針組立体7の外筒8内への自動収納が
可能となっている。
すように、第3の拡径部6fが設けられており、その外
周面には気密性保持部材を構成するガスケット12が設
けられている。気密性保持部材12は、内針組立体7の
先端方向への移動時に、外筒8内に保持部材12と外筒
8の内面により形成される密閉された減圧空間を形成す
るとともに、内針ハブ6が係止手段11により、係止さ
れている間、この減圧状態を維持するためのものであ
る。よって、保持部材12としては、外筒8内面に密着
した状態で軸方向に摺動可能であることが必要である。
保持部材12としては、その全周が外筒8の内面に環状
に接触することにより、気密性を発揮するものが使用さ
れ、特に、外筒8内に収納された状態にて、外筒8の内
面に押圧され、若干弾性変形することにより、外筒の内
面に密着するものが好適である。図に示した実施例で
は、保持部材12は、弾性材料により形成された環状体
であり、ハブ6の外面に設けられた環状溝に、その外周
面が露出する状態にて、取り付けられている。具体的に
は、保持部材12の一部が、環状溝内に入り込んだ状態
にとなっている。本発明の血管内留置カテーテル組立体
は、内針ハブ6がこのような気密性保持部材12を有し
ているので、外筒8内の後方部に形成された減圧空間の
吸引力により、内針組立体7の外筒8内への自動収納が
可能となっている。
【0021】気密性保持部材12を形成する弾性材料と
しては、例えば、ラテックスゴム、シリコンゴム、イソ
ブレンゴムなどのゴム材料、SBS、SEBS、ポリウ
レタンなどの合成樹脂エラストマーが好適に使用でき
る。保持部材12は、ハブ6に固着してもよい。さら
に、保持部材12を、ハブ6に二色成形もしくはインサ
ート成形などにより一体に形成してもよい。また、保持
部材12の形状は、図面に示したものに限らず、通常の
シリンジに用いられるガスケットのように、ほぼ外筒8
の内面形状と同じ断面形状を有する円柱体に形成すると
ともに、その外周に外筒8の内面に環状に接触する環状
リブを設けたものであってもよい。この場合には、ハブ
6の後端にこの保持部材を固定すればよい。
しては、例えば、ラテックスゴム、シリコンゴム、イソ
ブレンゴムなどのゴム材料、SBS、SEBS、ポリウ
レタンなどの合成樹脂エラストマーが好適に使用でき
る。保持部材12は、ハブ6に固着してもよい。さら
に、保持部材12を、ハブ6に二色成形もしくはインサ
ート成形などにより一体に形成してもよい。また、保持
部材12の形状は、図面に示したものに限らず、通常の
シリンジに用いられるガスケットのように、ほぼ外筒8
の内面形状と同じ断面形状を有する円柱体に形成すると
ともに、その外周に外筒8の内面に環状に接触する環状
リブを設けたものであってもよい。この場合には、ハブ
6の後端にこの保持部材を固定すればよい。
【0022】さらに、内針ハブ6の上部には、図3また
は図5に示すように、軸方向に延びる凹部6gが形成さ
れている。この凹部6gは、カテーテル組立体4および
内針組立体7を外筒8の先端付近で係止する際、図8に
示すように、係止手段11bの延出部11aを収納し
て、カテーテルハブ3の後端開口内に位置(誘導)させ
るためのものである。
は図5に示すように、軸方向に延びる凹部6gが形成さ
れている。この凹部6gは、カテーテル組立体4および
内針組立体7を外筒8の先端付近で係止する際、図8に
示すように、係止手段11bの延出部11aを収納し
て、カテーテルハブ3の後端開口内に位置(誘導)させ
るためのものである。
【0023】外筒8は、使用前にはカテーテル組立体4
および内針組立体7を収納し、使用後には穿刺した内針
5を収納するためのものである。よって、図1に示すよ
うに、カテーテル組立体4および内針組立体7を収納で
きる内部空間8bと、少なくとも内針5を収納可能な長
さを有する筒状体に形成されている。
および内針組立体7を収納し、使用後には穿刺した内針
5を収納するためのものである。よって、図1に示すよ
うに、カテーテル組立体4および内針組立体7を収納で
きる内部空間8bと、少なくとも内針5を収納可能な長
さを有する筒状体に形成されている。
【0024】外筒8は、先端に開口8aを有しており、
使用時には、カテーテル組立体4および内針組立体7が
先端方向に移動されて、図9に示すように、この開口8
aからカテーテル組立体4と内針組立体7の一部が突出
する。また、外筒8は、カテーテル組立体4および内針
組立体7の先端方向の移動に伴って外筒8内後方空間に
減圧空間が形成されるように、気密性を有する材料で形
成されると共に、少なくとも後端から気密性保持部材1
2が摺動する部位までは、外部と連通する部位を有さ
ず、密閉された空間を形成するように構成されている。
なお、この実施例の外筒8の後端には、図3に示すよう
に、貫通孔8cが設けられているが、この貫通孔8c
は、製造時にカテーテル組立体4および内針組立体7を
外筒8内に収納するためのものであり、使用時には貫通
孔8cを封止するためのシール部材8dにより封止(閉
塞)されている。なお、外筒の閉塞は、後端でなく、若
干もしくは所定距離先端側の位置にて閉塞されていても
よい。外筒8を形成する材質としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレンな
どの熱可塑性合成樹脂が使用でき、特に、上記の樹脂で
あってかつある程度の透明性および減圧に耐え得る硬質
性を有するものが好適である。
使用時には、カテーテル組立体4および内針組立体7が
先端方向に移動されて、図9に示すように、この開口8
aからカテーテル組立体4と内針組立体7の一部が突出
する。また、外筒8は、カテーテル組立体4および内針
組立体7の先端方向の移動に伴って外筒8内後方空間に
減圧空間が形成されるように、気密性を有する材料で形
成されると共に、少なくとも後端から気密性保持部材1
2が摺動する部位までは、外部と連通する部位を有さ
ず、密閉された空間を形成するように構成されている。
なお、この実施例の外筒8の後端には、図3に示すよう
に、貫通孔8cが設けられているが、この貫通孔8c
は、製造時にカテーテル組立体4および内針組立体7を
外筒8内に収納するためのものであり、使用時には貫通
孔8cを封止するためのシール部材8dにより封止(閉
塞)されている。なお、外筒の閉塞は、後端でなく、若
干もしくは所定距離先端側の位置にて閉塞されていても
よい。外筒8を形成する材質としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレンな
どの熱可塑性合成樹脂が使用でき、特に、上記の樹脂で
あってかつある程度の透明性および減圧に耐え得る硬質
性を有するものが好適である。
【0025】内針組立体移動用部材10は、図3に示す
ように、一端10bを引張ることによりカテーテル組立
体4および内針組立体7を外筒8の先端付近に移動させ
るものであり、内針ハブ6と係合する係合部10aと、
外筒8の先端開口8aの外方に設けられた一端10b、
両者を連結する連結部10cからなっている。この実施
例の係合部10aは、図5に示すように、断面中央部が
円形に切り欠かれた半月形状を有し、この半月形状部の
先端側の面が内針ハブ6の第1の拡径部6cの後端面に
当接、係合することにより、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7を外筒8の先端付近まで移動可能とし
ている。ただし、係合部10aはこのような構造に限定
されるものではなく、内針ハブ6と係合して内針組立体
7を先端方向に移動可能に係合するものであればどのよ
うな形状のものでもく、例えば、棒状、歯車状、などの
一つもしくは複数の突起であってもよい。
ように、一端10bを引張ることによりカテーテル組立
体4および内針組立体7を外筒8の先端付近に移動させ
るものであり、内針ハブ6と係合する係合部10aと、
外筒8の先端開口8aの外方に設けられた一端10b、
両者を連結する連結部10cからなっている。この実施
例の係合部10aは、図5に示すように、断面中央部が
円形に切り欠かれた半月形状を有し、この半月形状部の
先端側の面が内針ハブ6の第1の拡径部6cの後端面に
当接、係合することにより、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7を外筒8の先端付近まで移動可能とし
ている。ただし、係合部10aはこのような構造に限定
されるものではなく、内針ハブ6と係合して内針組立体
7を先端方向に移動可能に係合するものであればどのよ
うな形状のものでもく、例えば、棒状、歯車状、などの
一つもしくは複数の突起であってもよい。
【0026】内針組立体移動用部材10の一端10bは
把持部を形成しており、その形状は四角柱形状となって
いる。把持部の後端上部は、図2に示すような延出部収
納用凹部10dを有し、使用前の状態では、係止手段1
1の延出部11aを収納している。連結部10cは、こ
の実施例では断面略半円形状の長尺体で形成されてお
り、図3に示すように、上部に形成される凹部にカテー
テル組立体4を装着した内針組立体7を収納可能な形状
に形成されている。ただし、このような形状に限定され
るものではなく、係合部10aと一端10bとを連結す
るものではあれば、例えば、一本もしくは多数の棒状体
からなるものであってもよい。
把持部を形成しており、その形状は四角柱形状となって
いる。把持部の後端上部は、図2に示すような延出部収
納用凹部10dを有し、使用前の状態では、係止手段1
1の延出部11aを収納している。連結部10cは、こ
の実施例では断面略半円形状の長尺体で形成されてお
り、図3に示すように、上部に形成される凹部にカテー
テル組立体4を装着した内針組立体7を収納可能な形状
に形成されている。ただし、このような形状に限定され
るものではなく、係合部10aと一端10bとを連結す
るものではあれば、例えば、一本もしくは多数の棒状体
からなるものであってもよい。
【0027】そして、外筒8には、内針組立体7の内針
ハブ6を外筒8の先端付近で係止するための係止手段1
1が取り付けられている。この実施例では、係止手段1
1は、外筒8の先端付近の外面に取り付けられている。
係止手段11の取り付けは、図1に示すように、係止手
段11の軸部11dを、外筒8の外面に形成された軸受
凹部8dに挿入して、図2に示すように固定部材13
a,13bで固定することにより行われている。係止手
段11はこの状態で、軸を中心として、所定角度回動す
る。具体的には、この実施例の係止手段11は、図3に
示すように、操作部11eと、操作部11eの先端より
下方に延びる係止部11bと、係止部11bの下端部よ
り先端方向に延びる延出部11aからなっている。
ハブ6を外筒8の先端付近で係止するための係止手段1
1が取り付けられている。この実施例では、係止手段1
1は、外筒8の先端付近の外面に取り付けられている。
係止手段11の取り付けは、図1に示すように、係止手
段11の軸部11dを、外筒8の外面に形成された軸受
凹部8dに挿入して、図2に示すように固定部材13
a,13bで固定することにより行われている。係止手
段11はこの状態で、軸を中心として、所定角度回動す
る。具体的には、この実施例の係止手段11は、図3に
示すように、操作部11eと、操作部11eの先端より
下方に延びる係止部11bと、係止部11bの下端部よ
り先端方向に延びる延出部11aからなっている。
【0028】操作部11eは、係止を解除する際に一部
を指で押圧するものであり、先端側操作部11gと、先
端側操作部11gより所定角度に傾斜して設けられた後
端側押圧部11fと、両者の中央部付近に設けられ、軸
方向に対して垂直方向に延びる軸部11dとから構成さ
れている。後端側押圧部11fは、内針ハブ6の第1の
拡径部6cと係止部11bとの係合を解除し、内針組立
体7を外筒8内に収納する際、上方より押圧する部位で
ある。この押圧により、図11に示すように、後端側押
圧部11fが軸部11dを支点として若干下方に下がる
とともに、係止部11bが上方に移動し、係止状態が解
除される。
を指で押圧するものであり、先端側操作部11gと、先
端側操作部11gより所定角度に傾斜して設けられた後
端側押圧部11fと、両者の中央部付近に設けられ、軸
方向に対して垂直方向に延びる軸部11dとから構成さ
れている。後端側押圧部11fは、内針ハブ6の第1の
拡径部6cと係止部11bとの係合を解除し、内針組立
体7を外筒8内に収納する際、上方より押圧する部位で
ある。この押圧により、図11に示すように、後端側押
圧部11fが軸部11dを支点として若干下方に下がる
とともに、係止部11bが上方に移動し、係止状態が解
除される。
【0029】なお、後端側押圧部11fと外筒8の外面
の間には、弾力性を有する付勢部材14が収納されてお
り、後端側押圧部11fを押圧しない状態では、図3に
示すように、操作部11eは後端側押圧部11fが上方
に位置し、先端側操作部11gが下方に位置するように
付勢されている。このように付勢部材14を設けること
により、係止部11bによる係止を自動的なものとする
ことができ、操作部11eの操作を係止解除時における
押圧操作のみとすることができ、操作が極めて容易とな
る。付勢部材14としては、スポンジ材、ゴム材、バネ
材等が好適に使用できる。
の間には、弾力性を有する付勢部材14が収納されてお
り、後端側押圧部11fを押圧しない状態では、図3に
示すように、操作部11eは後端側押圧部11fが上方
に位置し、先端側操作部11gが下方に位置するように
付勢されている。このように付勢部材14を設けること
により、係止部11bによる係止を自動的なものとする
ことができ、操作部11eの操作を係止解除時における
押圧操作のみとすることができ、操作が極めて容易とな
る。付勢部材14としては、スポンジ材、ゴム材、バネ
材等が好適に使用できる。
【0030】延出部11aは、カテーテルハブ3に当接
し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解除抑制機
構を構成する。具体的には、使用中、誤操作により後端
側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7が外筒8内に収納されてしまうことを
防止するものであり、カテーテルハブ3に係合するもの
である。この実施例では、延出部11aはカテーテルハ
ブ3に係合するように構成されており、具体的には、図
9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の係止部1
1bに係止された状態では、内針ハブ6の凹部6gに収
納され、先端部がカテーテルハブ3の後端開口内に位置
するように形成されている。すなわち、この状態で、後
端側押圧部11fに誤って触れても、延出部11aの上
面がカテーテルハブ3の内面に当接するので、後端側押
圧部11fを押圧することができない。よって、係止状
態が解除されることがなく、使用前もしくは使用中に、
カテーテル組立体4を装着した内針組立体7が外筒8内
に収納されてしまうこともない。なお、内針組立体移動
用部材10および係止手段11の成形材料としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ
スチレンなどの熱可塑性合成樹脂が好適に使用できる。
し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解除抑制機
構を構成する。具体的には、使用中、誤操作により後端
側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7が外筒8内に収納されてしまうことを
防止するものであり、カテーテルハブ3に係合するもの
である。この実施例では、延出部11aはカテーテルハ
ブ3に係合するように構成されており、具体的には、図
9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の係止部1
1bに係止された状態では、内針ハブ6の凹部6gに収
納され、先端部がカテーテルハブ3の後端開口内に位置
するように形成されている。すなわち、この状態で、後
端側押圧部11fに誤って触れても、延出部11aの上
面がカテーテルハブ3の内面に当接するので、後端側押
圧部11fを押圧することができない。よって、係止状
態が解除されることがなく、使用前もしくは使用中に、
カテーテル組立体4を装着した内針組立体7が外筒8内
に収納されてしまうこともない。なお、内針組立体移動
用部材10および係止手段11の成形材料としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ
スチレンなどの熱可塑性合成樹脂が好適に使用できる。
【0031】つぎに、図12に示した本発明の他の実施
例の血管内留置用カテーテル組立体20について説明す
る。なお、同一構成部分については同一符号を付す。血
管内留置カテーテル組立体20は、血管内留置用カテー
テル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着さ
れたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4
と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、かつ先
端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有する
内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とか
らなる内針組立体7と、内針組立体7を収納可能な収納
空間21を有し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒
22と、内針組立体7を外筒22の先端付近にて係止す
る係止手段11とからなり、内針組立体7は、係止手段
11により内針5および血管内留置カテーテル2が外筒
22より突出した状態にて係止されており、さらに、こ
の状態で外筒22内に形成された収納空間21は減圧状
態となっており、かつ、内針ハブ6は、減圧された収納
空間21の気密性を保持するための気密性保持部材12
を有している。
例の血管内留置用カテーテル組立体20について説明す
る。なお、同一構成部分については同一符号を付す。血
管内留置カテーテル組立体20は、血管内留置用カテー
テル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着さ
れたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4
と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、かつ先
端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有する
内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とか
らなる内針組立体7と、内針組立体7を収納可能な収納
空間21を有し、先端が開口し、後端部が閉塞した外筒
22と、内針組立体7を外筒22の先端付近にて係止す
る係止手段11とからなり、内針組立体7は、係止手段
11により内針5および血管内留置カテーテル2が外筒
22より突出した状態にて係止されており、さらに、こ
の状態で外筒22内に形成された収納空間21は減圧状
態となっており、かつ、内針ハブ6は、減圧された収納
空間21の気密性を保持するための気密性保持部材12
を有している。
【0032】この血管内留置カテーテル組立体20と前
述した血管内留置カテーテル組立体1との基本的な相違
は、あらかじめカテーテル組立体を装着した内針組立体
が、係止手段11により外筒22の先端付近に、係止さ
れているとともに、外筒22内に減圧された収納空間2
1が形成されており、さらに、外筒8の先端にカテーテ
ル組立体を被包するキャップ23が取り付けられている
点である。このように形成されることにより、使用時に
カテーテル組立体4および内針組立体7を外筒22の先
端側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易
なものとすることができる。また、内針組立体移動用部
材が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものと
なる。
述した血管内留置カテーテル組立体1との基本的な相違
は、あらかじめカテーテル組立体を装着した内針組立体
が、係止手段11により外筒22の先端付近に、係止さ
れているとともに、外筒22内に減圧された収納空間2
1が形成されており、さらに、外筒8の先端にカテーテ
ル組立体を被包するキャップ23が取り付けられている
点である。このように形成されることにより、使用時に
カテーテル組立体4および内針組立体7を外筒22の先
端側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易
なものとすることができる。また、内針組立体移動用部
材が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものと
なる。
【0033】カテーテル組立体、内針組立体、外筒、係
止手段などは、上述したものと同じでよい。なお、内針
ハブに設けられる気密性保持部材としては、図12に示
すように、内針ハブが係止手段により係止された状態に
おいて、減圧された収納空間21の気密性を保持するこ
とができればよく、外筒22の内面に密着して摺動可能
でなくてもよい。言い換えれば、気密性保持部材12
は、内針ハブが係止手段により係止された状態となる位
置において、外筒8内面に密着するものであればよく、
この位置より後端側は外筒の内径が拡径しているような
ものでもよい。しかし、内針組立体の確実な収納および
収納した内針組立体の外筒からの突出を抑制するために
は、保持部材12は、外筒22の内面に密着して摺動可
能なものが好適である。
止手段などは、上述したものと同じでよい。なお、内針
ハブに設けられる気密性保持部材としては、図12に示
すように、内針ハブが係止手段により係止された状態に
おいて、減圧された収納空間21の気密性を保持するこ
とができればよく、外筒22の内面に密着して摺動可能
でなくてもよい。言い換えれば、気密性保持部材12
は、内針ハブが係止手段により係止された状態となる位
置において、外筒8内面に密着するものであればよく、
この位置より後端側は外筒の内径が拡径しているような
ものでもよい。しかし、内針組立体の確実な収納および
収納した内針組立体の外筒からの突出を抑制するために
は、保持部材12は、外筒22の内面に密着して摺動可
能なものが好適である。
【0034】また、外筒としては、内部の減圧状態を製
造後、使用時に至るまで確実に維持できるようにするた
めに、減圧に変形しないで耐え得る硬さと、ある程度の
ガスバリヤー性を有するように形成することが好まし
い。このような方法としては、ガスバリヤー性の高い材
料、例えば、アクリルニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、PMMA(ポリメチ
ルメタアクリレート)、ポリエルテル樹脂等を用いるこ
とが好ましい。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートとポ
リエチレンイソフタレート系樹脂との混合物などが好ま
しい。また、ガスバリヤー性の低い材質(例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなど)で形成
した場合は、外筒の表面(例えば、外面)にポリビニル
アルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の
ガスバリヤー性を有する被膜をコーティングすること、
また有底管の内部の減圧状態を維持するために、包装形
態を工夫することなどすることにより使用することがで
きる。このカテーテル組立体20は、例えば、減圧雰囲
気下で外筒8内にカテーテル組立体4を装着した内針組
立体7の収納作業を行うことにより、製造することがで
きる。この場合には、外筒8の後端に開口を形成する必
要がなく、さらにこれを閉塞するためのシール部材22
aも不要となる。
造後、使用時に至るまで確実に維持できるようにするた
めに、減圧に変形しないで耐え得る硬さと、ある程度の
ガスバリヤー性を有するように形成することが好まし
い。このような方法としては、ガスバリヤー性の高い材
料、例えば、アクリルニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、PMMA(ポリメチ
ルメタアクリレート)、ポリエルテル樹脂等を用いるこ
とが好ましい。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートとポ
リエチレンイソフタレート系樹脂との混合物などが好ま
しい。また、ガスバリヤー性の低い材質(例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなど)で形成
した場合は、外筒の表面(例えば、外面)にポリビニル
アルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の
ガスバリヤー性を有する被膜をコーティングすること、
また有底管の内部の減圧状態を維持するために、包装形
態を工夫することなどすることにより使用することがで
きる。このカテーテル組立体20は、例えば、減圧雰囲
気下で外筒8内にカテーテル組立体4を装着した内針組
立体7の収納作業を行うことにより、製造することがで
きる。この場合には、外筒8の後端に開口を形成する必
要がなく、さらにこれを閉塞するためのシール部材22
aも不要となる。
【0035】図13に示した本発明の他の実施例の血管
内留置用カテーテル組立体30について説明する。な
お、同一構成部分については同一符号を付す。この実施
例の血管内留置カテーテル組立体30は、血管内留置用
カテーテル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に
固着されたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立
体4と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、か
つ先端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有
する内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6
とからなる内針組立体7と、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7を収納し、先端が開口した外筒8と、
内針ハブ6と係合する係合部10aを有し、一端10b
が外筒8の先端開口8aの外方に設けられ、一端10b
を引張ることによりカテーテル組立体4を装着した内針
組立体7を外筒8の先端付近に移動させる内針組立体移
動用部材10と、カテーテル2が外筒8より突出した状
態にて、内針組立体7の内針ハブ6を外筒の先端付近で
係止するための係止手段11とを備える。さらに、内針
組立体7の内針ハブ6は、外筒8内を移動可能であり、
外筒8内には、内針ハブ6の先端方向への移動により発
生する内針ハブ6を外筒8の後端方向に引張る引力を付
与する引力付与機構31が設けられており、さらに、係
止手段11は、内針ハブ6を係止した状態にて、カテー
テルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制す
る係止解除抑制機構11aを有している。
内留置用カテーテル組立体30について説明する。な
お、同一構成部分については同一符号を付す。この実施
例の血管内留置カテーテル組立体30は、血管内留置用
カテーテル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に
固着されたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立
体4と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、か
つ先端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有
する内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6
とからなる内針組立体7と、カテーテル組立体4を装着
した内針組立体7を収納し、先端が開口した外筒8と、
内針ハブ6と係合する係合部10aを有し、一端10b
が外筒8の先端開口8aの外方に設けられ、一端10b
を引張ることによりカテーテル組立体4を装着した内針
組立体7を外筒8の先端付近に移動させる内針組立体移
動用部材10と、カテーテル2が外筒8より突出した状
態にて、内針組立体7の内針ハブ6を外筒の先端付近で
係止するための係止手段11とを備える。さらに、内針
組立体7の内針ハブ6は、外筒8内を移動可能であり、
外筒8内には、内針ハブ6の先端方向への移動により発
生する内針ハブ6を外筒8の後端方向に引張る引力を付
与する引力付与機構31が設けられており、さらに、係
止手段11は、内針ハブ6を係止した状態にて、カテー
テルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制す
る係止解除抑制機構11aを有している。
【0036】この血管内留置カテーテル組立体30と前
述した血管内留置カテーテル組立体1との基本的な相違
は、使用後に外筒内に内針組立体を収納するための機構
が相違する点のみであり、その他は同じである。上述し
た、実施例のカテーテル組立体1では、内針は外筒内に
形成された減圧空間の引力により外筒内に収納される。
しかし、この実施例のカテーテル組立体30では、一端
が内針ハブ6の後端部33に固定され、他端が外筒8の
閉塞部材32に固定された弾性部材31が設けられてお
り、この弾性部材31の復原力により、使用後、内針は
外筒内に収納される。なお、内針組立体の先端側への移
動作業時におけるガタツキをなくすためには、図13に
示すような、環状弾性部材12を設けてもよいが、かな
らずしも必要としない。弾性部材31としては、図13
に示すようなコイルバネのようなバネ部材が好適である
が、紐状もしくは棒状などのゴム部材でもよい。
述した血管内留置カテーテル組立体1との基本的な相違
は、使用後に外筒内に内針組立体を収納するための機構
が相違する点のみであり、その他は同じである。上述し
た、実施例のカテーテル組立体1では、内針は外筒内に
形成された減圧空間の引力により外筒内に収納される。
しかし、この実施例のカテーテル組立体30では、一端
が内針ハブ6の後端部33に固定され、他端が外筒8の
閉塞部材32に固定された弾性部材31が設けられてお
り、この弾性部材31の復原力により、使用後、内針は
外筒内に収納される。なお、内針組立体の先端側への移
動作業時におけるガタツキをなくすためには、図13に
示すような、環状弾性部材12を設けてもよいが、かな
らずしも必要としない。弾性部材31としては、図13
に示すようなコイルバネのようなバネ部材が好適である
が、紐状もしくは棒状などのゴム部材でもよい。
【0037】そして、内針ハブ6を係止した状態にて、
カテーテルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を
抑制する係止解除抑制機構11aは、上述した延出部に
より構成されている。延出部11aは、カテーテルハブ
3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解
除抑制機構を構成する。具体的には、使用中、誤操作に
より後端側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体
4を装着した内針組立体7が外筒8内に収納されてしま
うことを防止するものであり、カテーテルハブ3に係合
するものである。この実施例では、延出部11aはカテ
ーテルハブ3に係合するように構成されており、具体的
には、図9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の
係止部11bに係止された状態では、内針ハブ6の凹部
6gに収納され、先端部がカテーテルハブ3の後端開口
内に位置するように形成されている。すなわち、この状
態で、後端側押圧部11fに誤って触れても、延出部1
1aの上面がカテーテルハブ3の内面に当接するので、
後端側押圧部11fを押圧することができない。よっ
て、係止状態が解除されることがなく、使用前もしくは
使用中に、カテーテル組立体4および内針組立体7が外
筒8内に収納されてしまうこともない。また、係止解除
抑制機構は、カテーテル組立体の内針組立体からの離脱
を抑制するものではない。そして、カテーテル組立体が
内針組立体より離脱すると、この係止抑制機構による係
止抑制が自然に消滅し、特別な操作の必要なく、いつで
も係止状態を解除できる。言い換えれば、カテーテル組
立体のカテーテルハブが、延出部11aより前方(延出
部に当接しない位置)に移動した後であれば、内針組立
体を外筒内に収納可能となる。なお、この実施例では、
外筒の後端部は閉塞していなくてもよい。
カテーテルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を
抑制する係止解除抑制機構11aは、上述した延出部に
より構成されている。延出部11aは、カテーテルハブ
3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解
除抑制機構を構成する。具体的には、使用中、誤操作に
より後端側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体
4を装着した内針組立体7が外筒8内に収納されてしま
うことを防止するものであり、カテーテルハブ3に係合
するものである。この実施例では、延出部11aはカテ
ーテルハブ3に係合するように構成されており、具体的
には、図9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の
係止部11bに係止された状態では、内針ハブ6の凹部
6gに収納され、先端部がカテーテルハブ3の後端開口
内に位置するように形成されている。すなわち、この状
態で、後端側押圧部11fに誤って触れても、延出部1
1aの上面がカテーテルハブ3の内面に当接するので、
後端側押圧部11fを押圧することができない。よっ
て、係止状態が解除されることがなく、使用前もしくは
使用中に、カテーテル組立体4および内針組立体7が外
筒8内に収納されてしまうこともない。また、係止解除
抑制機構は、カテーテル組立体の内針組立体からの離脱
を抑制するものではない。そして、カテーテル組立体が
内針組立体より離脱すると、この係止抑制機構による係
止抑制が自然に消滅し、特別な操作の必要なく、いつで
も係止状態を解除できる。言い換えれば、カテーテル組
立体のカテーテルハブが、延出部11aより前方(延出
部に当接しない位置)に移動した後であれば、内針組立
体を外筒内に収納可能となる。なお、この実施例では、
外筒の後端部は閉塞していなくてもよい。
【0038】さらに、図14に示した本発明の他の実施
例の血管内留置用カテーテル組立体40について説明す
る。なお、同一構成部分については同一符号を付す。血
管内留置カテーテル組立体40は、血管内留置用カテー
テル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着さ
れたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4
と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、かつ先
端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有する
内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とか
らなる内針組立体7と、内針組立体7を収納可能な収納
空間21を有し、先端が開口した外筒22と、外筒22
に設けられ、カテーテル組立体4および内針組立体7を
外筒22の先端付近にて係止するための係止手段11を
有する。内針組立体7は、係止手段11により内針5お
よび血管内留置カテーテル2が外筒22より突出した状
態にて係止されており、さらに、外筒内には、内針ハブ
6を外筒8の後端方向に引張る引力を付与する引力付与
機構41が設けられており、さらに、係止手段11は、
内針ハブ6を係止した状態にて、カテーテルハブ3に当
接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解除抑制
機構11aを有している。さらに、内針5を保護するた
めのキャップ42を有している。
例の血管内留置用カテーテル組立体40について説明す
る。なお、同一構成部分については同一符号を付す。血
管内留置カテーテル組立体40は、血管内留置用カテー
テル2と、血管内留置用カテーテル2の基端部に固着さ
れたカテーテルハブ3とからなるカテーテル組立体4
と、カテーテル組立体4内を抜去可能に挿通し、かつ先
端にカテーテル2より突出する穿刺用刃面5aを有する
内針5と、内針5の基端部に固着された内針ハブ6とか
らなる内針組立体7と、内針組立体7を収納可能な収納
空間21を有し、先端が開口した外筒22と、外筒22
に設けられ、カテーテル組立体4および内針組立体7を
外筒22の先端付近にて係止するための係止手段11を
有する。内針組立体7は、係止手段11により内針5お
よび血管内留置カテーテル2が外筒22より突出した状
態にて係止されており、さらに、外筒内には、内針ハブ
6を外筒8の後端方向に引張る引力を付与する引力付与
機構41が設けられており、さらに、係止手段11は、
内針ハブ6を係止した状態にて、カテーテルハブ3に当
接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解除抑制
機構11aを有している。さらに、内針5を保護するた
めのキャップ42を有している。
【0039】この血管内留置カテーテル組立体40と前
述した血管内留置カテーテル組立体30との基本的な相
違は、あらかじめカテーテル組立体を装着した内針組立
体が、係止手段11により外筒8の先端付近に、係止さ
れているとともに、外筒8内に内針ハブ6を外筒8の後
端方向に引張る状態の引力を付与する、言い換えれば、
内針ハブ6を外筒の後端方向に付勢する、引力付与機構
41が設けられ、さらに、外筒8の先端にカテーテル組
立体を被包するキャップ23が取り付けられている点で
ある。このように形成されることにより、使用時にカテ
ーテル組立体4および内針組立体7を外筒22の先端側
に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易なも
のとすることができる。また、内針組立体移動用部材が
不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものとな
る。
述した血管内留置カテーテル組立体30との基本的な相
違は、あらかじめカテーテル組立体を装着した内針組立
体が、係止手段11により外筒8の先端付近に、係止さ
れているとともに、外筒8内に内針ハブ6を外筒8の後
端方向に引張る状態の引力を付与する、言い換えれば、
内針ハブ6を外筒の後端方向に付勢する、引力付与機構
41が設けられ、さらに、外筒8の先端にカテーテル組
立体を被包するキャップ23が取り付けられている点で
ある。このように形成されることにより、使用時にカテ
ーテル組立体4および内針組立体7を外筒22の先端側
に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易なも
のとすることができる。また、内針組立体移動用部材が
不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものとな
る。
【0040】この実施例のカテーテル組立体40も上述
のカテーテル組立体30と同様に、一端が内針ハブ6の
後端部43に固定され、他端が外筒8の閉塞部材44に
固定された弾性部材41が設けられており、この弾性部
材41は引き伸ばされた状態となっており、この弾性部
材の復原力により、使用後、内針は外筒内に収納され
る。なお、使用時における外筒に対する内針ハブのガタ
ツキをなくすためには、図14に示すような、環状弾性
部材12を設けてもよいが、かならずしも必要としな
い。弾性部材41としては、図14に示すようなコイル
バネのようなバネ部材が好適であるが、紐状もしくは棒
状などのゴム部材でもよい。
のカテーテル組立体30と同様に、一端が内針ハブ6の
後端部43に固定され、他端が外筒8の閉塞部材44に
固定された弾性部材41が設けられており、この弾性部
材41は引き伸ばされた状態となっており、この弾性部
材の復原力により、使用後、内針は外筒内に収納され
る。なお、使用時における外筒に対する内針ハブのガタ
ツキをなくすためには、図14に示すような、環状弾性
部材12を設けてもよいが、かならずしも必要としな
い。弾性部材41としては、図14に示すようなコイル
バネのようなバネ部材が好適であるが、紐状もしくは棒
状などのゴム部材でもよい。
【0041】そして、内針ハブ6を係止した状態にて、
カテーテルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を
抑制する係止解除抑制機構11aは、上述した延出部に
より構成されている。延出部11aは、カテーテルハブ
3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解
除抑制機構を構成する。具体的には、使用中、誤操作に
より後端側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体
4を装着した内針組立体7が外筒8内に収納されてしま
うことを防止するものであり、カテーテルハブ3に係合
するものである。この実施例では、延出部11aはカテ
ーテルハブ3に係合するように構成されている。具体的
には、図9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の
係止部11bに係止され、かつ、カテーテル組立体が内
針組立体に装着された状態では、延出部11aは、内針
ハブ6の凹部6gに収納され、先端部がカテーテルハブ
3の後端開口内に位置するように形成されている。すな
わち、この状態で、後端側押圧部11fに誤って触れて
も、係止手段がごくわずか動くと、延出部11aの上面
がカテーテルハブ3の内面に当接するので、それ以上後
端側押圧部11fを押圧することができない。よって、
係止状態が解除されることがなく、使用する前に、カテ
ーテル組立体4および内針組立体7が外筒8内に収納さ
れてしまうこともない。なお、この実施例では、外筒の
後端部は閉塞していなくてもよい。
カテーテルハブ3に当接し、係止手段11の係止解除を
抑制する係止解除抑制機構11aは、上述した延出部に
より構成されている。延出部11aは、カテーテルハブ
3に当接し、係止手段11の係止解除を抑制する係止解
除抑制機構を構成する。具体的には、使用中、誤操作に
より後端側押圧部11fが押圧され、カテーテル組立体
4を装着した内針組立体7が外筒8内に収納されてしま
うことを防止するものであり、カテーテルハブ3に係合
するものである。この実施例では、延出部11aはカテ
ーテルハブ3に係合するように構成されている。具体的
には、図9に示すように、内針ハブ6が係止手段11の
係止部11bに係止され、かつ、カテーテル組立体が内
針組立体に装着された状態では、延出部11aは、内針
ハブ6の凹部6gに収納され、先端部がカテーテルハブ
3の後端開口内に位置するように形成されている。すな
わち、この状態で、後端側押圧部11fに誤って触れて
も、係止手段がごくわずか動くと、延出部11aの上面
がカテーテルハブ3の内面に当接するので、それ以上後
端側押圧部11fを押圧することができない。よって、
係止状態が解除されることがなく、使用する前に、カテ
ーテル組立体4および内針組立体7が外筒8内に収納さ
れてしまうこともない。なお、この実施例では、外筒の
後端部は閉塞していなくてもよい。
【0042】つぎに、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の使用方法について、図7ないし図11を用いて説
明する。血管内留置カテーテル組立体1を使用するに
は、まず、内針組立体移動用部材10の一端10bを把
持して、図7に示すように、先端方向に引張し、カテー
テルハブ4を装着した内針組立体7を先端方向に移動さ
せ、外筒8の先端開口8aよりカテーテル組立体4と内
針組立体7の一部を突出させる。この操作中、係止手段
11は、図7に示すように、その係止部11bの下端部
が、カテーテルハブ3の外面に当接し、カテーテルハブ
3の先端方向への移動に伴って上方に押し上げられる。
したがって、操作部11eの操作は不要である。
立体の使用方法について、図7ないし図11を用いて説
明する。血管内留置カテーテル組立体1を使用するに
は、まず、内針組立体移動用部材10の一端10bを把
持して、図7に示すように、先端方向に引張し、カテー
テルハブ4を装着した内針組立体7を先端方向に移動さ
せ、外筒8の先端開口8aよりカテーテル組立体4と内
針組立体7の一部を突出させる。この操作中、係止手段
11は、図7に示すように、その係止部11bの下端部
が、カテーテルハブ3の外面に当接し、カテーテルハブ
3の先端方向への移動に伴って上方に押し上げられる。
したがって、操作部11eの操作は不要である。
【0043】さらに、内針組立体移動用部材10の一端
10bを引張ると、図8に示すように、係止手段11の
係合部11bの後端面が内針ハブ6の第2の拡径部6d
の先端面に当接してこれ以上先端側には移動できなくな
る。この状態で、内針組立体移動用部材10の後端に設
けられている係合部10aを若干下方に移動させて、内
針ハブ6との係合を解除する。すると、図9に示すよう
に、外筒8内部に形成された減圧空間の吸引力により、
カテーテル組立体4および内針ハブ7が若干後方に移動
する。この状態で、係止手段11の係止部11bの先端
面と内針ハブ6の第1の拡径部6cの上部後端面が当接
して、カテーテル組立体4および内針ハブ7が外筒8の
先端付近で係止される。また、係止手段11の延出部1
1aはカテーテルハブ3内に位置するので、係止手段1
1の後端側押圧部11fに接触しても、係止解除されて
しまうことがない。
10bを引張ると、図8に示すように、係止手段11の
係合部11bの後端面が内針ハブ6の第2の拡径部6d
の先端面に当接してこれ以上先端側には移動できなくな
る。この状態で、内針組立体移動用部材10の後端に設
けられている係合部10aを若干下方に移動させて、内
針ハブ6との係合を解除する。すると、図9に示すよう
に、外筒8内部に形成された減圧空間の吸引力により、
カテーテル組立体4および内針ハブ7が若干後方に移動
する。この状態で、係止手段11の係止部11bの先端
面と内針ハブ6の第1の拡径部6cの上部後端面が当接
して、カテーテル組立体4および内針ハブ7が外筒8の
先端付近で係止される。また、係止手段11の延出部1
1aはカテーテルハブ3内に位置するので、係止手段1
1の後端側押圧部11fに接触しても、係止解除されて
しまうことがない。
【0044】この状態の血管内留置用カテーテル1の外
筒8を親指と中指で支持して、カテーテル2の先端部か
ら所定長突出する内針5を患者の静脈に穿刺し、カテー
テル2の先端部を静脈内に位置させる。その後、図10
に示すように、人指し指でカテーテル組立体4を先端方
向に押し進めて内針組立体7より離脱させると同時に、
カテーテル2を他方の手で押さえて血液の流出を防ぐ。
そして、その後、カテーテル組立体4の後端開口に必要
なコネクターまたはチューブ等を装着して、薬液注入等
医療行為を行うので、内針が露出したまま放置されるこ
とがない。
筒8を親指と中指で支持して、カテーテル2の先端部か
ら所定長突出する内針5を患者の静脈に穿刺し、カテー
テル2の先端部を静脈内に位置させる。その後、図10
に示すように、人指し指でカテーテル組立体4を先端方
向に押し進めて内針組立体7より離脱させると同時に、
カテーテル2を他方の手で押さえて血液の流出を防ぐ。
そして、その後、カテーテル組立体4の後端開口に必要
なコネクターまたはチューブ等を装着して、薬液注入等
医療行為を行うので、内針が露出したまま放置されるこ
とがない。
【0045】他方、内針5は、カテーテル組立体4を内
針組立体7より離脱させた段階で、係止手段11の後端
側押圧部11fを親指で押圧するのみで、外筒8内に形
成された減圧空間の吸引力により自動的に外筒8内に収
納される。このように、本発明の血管内留置カテーテル
組立体は、係止手段による内針ハブの係止を解除すると
いう極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外筒内後端
方向に自動的に移動し収納されるため操作が容易で、医
療技術者の血液感染をより確実に防止できる。
針組立体7より離脱させた段階で、係止手段11の後端
側押圧部11fを親指で押圧するのみで、外筒8内に形
成された減圧空間の吸引力により自動的に外筒8内に収
納される。このように、本発明の血管内留置カテーテル
組立体は、係止手段による内針ハブの係止を解除すると
いう極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外筒内後端
方向に自動的に移動し収納されるため操作が容易で、医
療技術者の血液感染をより確実に防止できる。
【0046】
【発明の効果】本発明の血管内留置用カテーテル組立体
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口し、後
端部が閉塞した外筒と、前記内針ハブと係合する係合部
を有し、一端が前記外筒の前記先端開口の外方に設けら
れ、該一端を引張ることにより前記カテーテル組立体を
装着した前記内針組立体を前記外筒の先端側に移動させ
るための内針組立体移動用部材と、前記カテーテルが前
記外筒より突出した状態にて、前記内針組立体の前記内
針ハブを前記外筒の先端付近で係止するための係止手段
とを備え、前記内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒
内を摺動可能であり、かつ、前記内針ハブの先端方向へ
の移動により、前記外筒内に減圧空間を形成するための
気密性保持部材を有している。このため、血管内留置用
カテーテル組立体を患者の血管内に留置した後、係止手
段による内針ハブの係止を解除するという極めて簡単な
操作のみで、内針組立体は外筒内後端方向に自動的に移
動し収納されるため操作が容易で、医療技術者の血液感
染をより確実に防止できる。
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口し、後
端部が閉塞した外筒と、前記内針ハブと係合する係合部
を有し、一端が前記外筒の前記先端開口の外方に設けら
れ、該一端を引張ることにより前記カテーテル組立体を
装着した前記内針組立体を前記外筒の先端側に移動させ
るための内針組立体移動用部材と、前記カテーテルが前
記外筒より突出した状態にて、前記内針組立体の前記内
針ハブを前記外筒の先端付近で係止するための係止手段
とを備え、前記内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒
内を摺動可能であり、かつ、前記内針ハブの先端方向へ
の移動により、前記外筒内に減圧空間を形成するための
気密性保持部材を有している。このため、血管内留置用
カテーテル組立体を患者の血管内に留置した後、係止手
段による内針ハブの係止を解除するという極めて簡単な
操作のみで、内針組立体は外筒内後端方向に自動的に移
動し収納されるため操作が容易で、医療技術者の血液感
染をより確実に防止できる。
【0047】本発明の血管内留置用カテーテル組立体
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組立体を収納
可能な収納空間を有し、先端が開口し、後端部が閉塞し
た外筒と、前記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係
止する係止手段とからなり、前記内針組立体は、前記係
止手段により前記内針および前記血管内留置カテーテル
が前記外筒より突出した状態にて係止されており、さら
に、前記外筒内に形成された空間は減圧空間となってお
り、かつ、前記内針ハブは、該減圧空間の気密性を保持
するための気密性保持部材を有している。このため、使
用時にカテーテル組立体を装着した内針組立体を外筒の
先端側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容
易なものとすることができる。また、内針組立体移動用
部材が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なもの
となる。そして、血管内留置用カテーテル組立体を患者
の血管内に留置した後、係止手段による内針ハブの係止
を解除するという極めて簡単な操作のみで、内針組立体
は外筒内後端方向に自動的に移動し収納されるため操作
が容易で、医療技術者の血液感染をより確実に防止でき
る。
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組立体を収納
可能な収納空間を有し、先端が開口し、後端部が閉塞し
た外筒と、前記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係
止する係止手段とからなり、前記内針組立体は、前記係
止手段により前記内針および前記血管内留置カテーテル
が前記外筒より突出した状態にて係止されており、さら
に、前記外筒内に形成された空間は減圧空間となってお
り、かつ、前記内針ハブは、該減圧空間の気密性を保持
するための気密性保持部材を有している。このため、使
用時にカテーテル組立体を装着した内針組立体を外筒の
先端側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容
易なものとすることができる。また、内針組立体移動用
部材が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なもの
となる。そして、血管内留置用カテーテル組立体を患者
の血管内に留置した後、係止手段による内針ハブの係止
を解除するという極めて簡単な操作のみで、内針組立体
は外筒内後端方向に自動的に移動し収納されるため操作
が容易で、医療技術者の血液感染をより確実に防止でき
る。
【0048】さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
るものであれば、カテーテルハブが係止解除抑制機構と
当接する状態にある間には、係止手段の操作による係止
解除が行えないため、係止手段に誤って触れても、係止
状態が解除されることがなく、使用前もしくは使用時
に、カテーテル組立体を装着した内針組立体が外筒内に
収納されてしまうことがない。そして、カテーテル組立
体の血管内留置後に、カテーテル組立体のカテーテルハ
ブが、延出部11aより前方(延出部に当接しない位
置)に移動させると、この係止抑制機構による係止抑制
が自然に消滅する。よって、その後であれば、特別な操
作の必要なく、いつでも係止状態を解除でき、内針組立
体を外筒内に収納可能となる。
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
るものであれば、カテーテルハブが係止解除抑制機構と
当接する状態にある間には、係止手段の操作による係止
解除が行えないため、係止手段に誤って触れても、係止
状態が解除されることがなく、使用前もしくは使用時
に、カテーテル組立体を装着した内針組立体が外筒内に
収納されてしまうことがない。そして、カテーテル組立
体の血管内留置後に、カテーテル組立体のカテーテルハ
ブが、延出部11aより前方(延出部に当接しない位
置)に移動させると、この係止抑制機構による係止抑制
が自然に消滅する。よって、その後であれば、特別な操
作の必要なく、いつでも係止状態を解除でき、内針組立
体を外筒内に収納可能となる。
【0049】本発明の血管内留置用カテーテル組立体
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口した外
筒と、前記内針ハブと係合する係合部を有し、一端が前
記外筒の前記先端開口の外方に設けられ、該一端を引張
ることにより前記カテーテル組立体を装着した前記内針
組立体を前記外筒の先端側に移動させるための内針組立
体移動用部材と、前記カテーテルが前記外筒より突出し
た状態にて、前記内針組立体の前記内針ハブを前記外筒
の先端付近で係止するための係止手段とからなり、前記
内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒内を移動可能で
あり、前記外筒内には、前記内針ハブの先端方向への移
動により発生する前記内針ハブを前記外筒の後端方向に
引張る引力を付与する引力付与機構が設けられており、
さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを係止した状態
にて、前記カテーテルハブに当接し、係止手段の係止解
除を抑制する係止解除抑制機構を有している。このた
め、血管内留置用カテーテル組立体を患者の血管内に留
置した後、係止手段による内針ハブの係止を解除すると
いう極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外筒内後端
方向に自動的に移動し収納されるため操作が容易で、医
療技術者の血液感染をより確実に防止できる。さらに、
カテーテルハブが係止解除抑制機構と当接する状態にあ
る間には、係止手段の操作による係止解除が行えないた
め、係止手段に誤って触れても、係止状態が解除される
ことがなく、使用前もしくは使用時に、カテーテル組立
体を装着した内針組立体が外筒内に収納されてしまうこ
とがない。そして、カテーテル組立体の血管内留置後
に、カテーテル組立体のカテーテルハブが、延出部11
aより前方(延出部に当接しない位置)に移動させる
と、この係止抑制機構による係止抑制が自然に消滅す
る。よって、その後であれば、特別な操作の必要なく、
いつでも係止状態を解除でき、内針組立体を外筒内に収
納可能となる。
は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カテー
テルの基端部に固着されたカテーテルハブとからなるカ
テーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去可能
に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する穿刺
用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着された内
針ハブとからなる内針組立体と、前記カテーテル組立体
を装着した前記内針組立体を収納し、先端が開口した外
筒と、前記内針ハブと係合する係合部を有し、一端が前
記外筒の前記先端開口の外方に設けられ、該一端を引張
ることにより前記カテーテル組立体を装着した前記内針
組立体を前記外筒の先端側に移動させるための内針組立
体移動用部材と、前記カテーテルが前記外筒より突出し
た状態にて、前記内針組立体の前記内針ハブを前記外筒
の先端付近で係止するための係止手段とからなり、前記
内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒内を移動可能で
あり、前記外筒内には、前記内針ハブの先端方向への移
動により発生する前記内針ハブを前記外筒の後端方向に
引張る引力を付与する引力付与機構が設けられており、
さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを係止した状態
にて、前記カテーテルハブに当接し、係止手段の係止解
除を抑制する係止解除抑制機構を有している。このた
め、血管内留置用カテーテル組立体を患者の血管内に留
置した後、係止手段による内針ハブの係止を解除すると
いう極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外筒内後端
方向に自動的に移動し収納されるため操作が容易で、医
療技術者の血液感染をより確実に防止できる。さらに、
カテーテルハブが係止解除抑制機構と当接する状態にあ
る間には、係止手段の操作による係止解除が行えないた
め、係止手段に誤って触れても、係止状態が解除される
ことがなく、使用前もしくは使用時に、カテーテル組立
体を装着した内針組立体が外筒内に収納されてしまうこ
とがない。そして、カテーテル組立体の血管内留置後
に、カテーテル組立体のカテーテルハブが、延出部11
aより前方(延出部に当接しない位置)に移動させる
と、この係止抑制機構による係止抑制が自然に消滅す
る。よって、その後であれば、特別な操作の必要なく、
いつでも係止状態を解除でき、内針組立体を外筒内に収
納可能となる。
【0050】また、本発明の血管内留置用カテーテル組
立体は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カ
テーテルの基端部に固着されたカテーテルハブとからな
るカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去
可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する
穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着され
た内針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組立体を
収納可能な収納空間を有し、先端が開口した外筒と、前
記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係止する係止手
段とからなり、前記内針組立体は、前記係止手段により
前記内針および前記血管内留置カテーテルが前記外筒よ
り突出した状態にて係止されており、さらに、前記外筒
内には、前記内針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引
力を付与する引力付与機構が設けられており、さらに、
前記係止手段は、前記内針ハブを係止した状態にて、前
記カテーテルハブに当接し、係止手段の係止解除を抑制
する係止解除抑制機構を有している。このため、使用時
にカテーテル組立体を装着した内針組立体を外筒の先端
側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易な
ものとすることができる。また、内針組立体移動用部材
が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものとな
る。そして、血管内留置用カテーテル組立体を患者の血
管内に留置した後、係止手段による内針ハブの係止を解
除するという極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外
筒内後端方向に自動的に移動し収納されるため操作が容
易で、医療技術者の血液感染をより確実に防止できる。
さらに、カテーテルハブが係止解除抑制機構と当接する
状態にある間には、係止手段の操作による係止解除が行
えないため、係止手段に誤って触れても、係止状態が解
除されることがなく、使用前もしくは使用時に、カテー
テル組立体を装着した内針組立体が外筒内に収納されて
しまうことがない。そして、カテーテル組立体の血管内
留置後に、カテーテル組立体のカテーテルハブが、延出
部11aより前方(延出部に当接しない位置)に移動さ
せると、この係止抑制機構による係止抑制が自然に消滅
する。よって、その後であれば、特別な操作の必要な
く、いつでも係止状態を解除でき、内針組立体を外筒内
に収納可能となる。
立体は、血管内留置用カテーテルと、該血管内留置用カ
テーテルの基端部に固着されたカテーテルハブとからな
るカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内を抜去
可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突出する
穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固着され
た内針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組立体を
収納可能な収納空間を有し、先端が開口した外筒と、前
記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係止する係止手
段とからなり、前記内針組立体は、前記係止手段により
前記内針および前記血管内留置カテーテルが前記外筒よ
り突出した状態にて係止されており、さらに、前記外筒
内には、前記内針ハブを前記外筒の後端方向に引張る引
力を付与する引力付与機構が設けられており、さらに、
前記係止手段は、前記内針ハブを係止した状態にて、前
記カテーテルハブに当接し、係止手段の係止解除を抑制
する係止解除抑制機構を有している。このため、使用時
にカテーテル組立体を装着した内針組立体を外筒の先端
側に移動させる作業が不要となり、操作をさらに容易な
ものとすることができる。また、内針組立体移動用部材
が不要となり、部品点数が減少し製造が容易なものとな
る。そして、血管内留置用カテーテル組立体を患者の血
管内に留置した後、係止手段による内針ハブの係止を解
除するという極めて簡単な操作のみで、内針組立体は外
筒内後端方向に自動的に移動し収納されるため操作が容
易で、医療技術者の血液感染をより確実に防止できる。
さらに、カテーテルハブが係止解除抑制機構と当接する
状態にある間には、係止手段の操作による係止解除が行
えないため、係止手段に誤って触れても、係止状態が解
除されることがなく、使用前もしくは使用時に、カテー
テル組立体を装着した内針組立体が外筒内に収納されて
しまうことがない。そして、カテーテル組立体の血管内
留置後に、カテーテル組立体のカテーテルハブが、延出
部11aより前方(延出部に当接しない位置)に移動さ
せると、この係止抑制機構による係止抑制が自然に消滅
する。よって、その後であれば、特別な操作の必要な
く、いつでも係止状態を解除でき、内針組立体を外筒内
に収納可能となる。
【図1】図1は、本発明の血管内留置カテーテル組立体
の一実施例の正面概略図である。
の一実施例の正面概略図である。
【図2】図2は、本発明の血管内留置カテーテル組立体
の一実施例の平面概略図である。
の一実施例の平面概略図である。
【図3】図3は、図2のA−A線縦断面図である。
【図4】図4は、図3のB−B線断面図である。
【図5】図5は、図3のC−C線断面図である。
【図6】図6は、図1に示した血管内留置カテーテル組
立体の部品図である。
立体の部品図である。
【図7】図7は、本発明の血管内留置カテーテル組立体
の作用を説明するための説明図である。
の作用を説明するための説明図である。
【図8】図8は、本発明の血管内留置カテーテル組立体
の作用を説明するための説明図である。
の作用を説明するための説明図である。
【図9】図9は、本発明の血管内留置カテーテル組立体
の作用を説明するための説明図である。
の作用を説明するための説明図である。
【図10】図10は、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の作用を説明するための説明図である。
立体の作用を説明するための説明図である。
【図11】図11は、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の作用を説明するための説明図である。
立体の作用を説明するための説明図である。
【図12】図12は、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の他の実施例の断面図である。
立体の他の実施例の断面図である。
【図13】図13は、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の他の実施例の断面図である。
立体の他の実施例の断面図である。
【図14】図14は、本発明の血管内留置カテーテル組
立体の他の実施例の断面図である。
立体の他の実施例の断面図である。
【図15】図15は、従来の血管内留置カテーテル組立
体の斜視図である。
体の斜視図である。
1、20、30、40 血管内留置カテーテル組立体 2 血管内留置用カテーテル 3 カテーテルハブ 4 カテーテル組立体 5 内針 5a 穿刺用刃面 6 内針ハブ 7 内針組立体 8 外筒 9 係合部 10 内針組立体移動用部材 10a 係合部 10b 一端 11 係止手段 12 気密性保持部材
Claims (5)
- 【請求項1】 血管内留置用カテーテルと、該血管内留
置用カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと
からなるカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内
を抜去可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突
出する穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固
着された内針ハブとからなる内針組立体と、前記カテー
テル組立体を装着した前記内針組立体を収納し、先端が
開口し、後端部が閉塞した外筒と、前記内針ハブと係合
する係合部を有し、一端が前記外筒の前記先端開口の外
方に設けられ、該一端を引張ることにより前記カテーテ
ル組立体を装着した前記内針組立体を前記外筒の先端側
に移動させるための内針組立体移動用部材と、前記カテ
ーテルが前記外筒より突出した状態にて、前記内針組立
体の前記内針ハブを前記外筒の先端付近で係止するため
の係止手段とを備え、前記内針組立体の前記内針ハブ
は、前記外筒内を摺動可能であり、かつ、前記内針ハブ
の先端方向への移動により、前記外筒内に減圧空間を形
成するための気密性保持部材を有していることを特徴と
する血管内留置カテーテル組立体。 - 【請求項2】 血管内留置用カテーテルと、該血管内留
置用カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと
からなるカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内
を抜去可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突
出する穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固
着された内針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組
立体を収納可能な収納空間を有し、先端が開口し、後端
部が閉塞した外筒と、前記内針組立体を前記外筒の先端
付近にて係止する係止手段とからなり、前記内針組立体
は、前記係止手段により前記内針および前記血管内留置
カテーテルが前記外筒より突出した状態にて係止されて
おり、さらに、前記外筒内に形成された空間は減圧空間
となっており、かつ、前記内針ハブは、該減圧空間の気
密性を保持するための気密性保持部材を有していること
を特徴とする血管内留置カテーテル組立体。 - 【請求項3】 前記係止手段は、前記内針ハブを係止し
た状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止手段の
係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有している請求
項1または2に記載の血管内留置カテーテル組立体。 - 【請求項4】 血管内留置用カテーテルと、該血管内留
置用カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと
からなるカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内
を抜去可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突
出する穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固
着された内針ハブとからなる内針組立体と、前記カテー
テル組立体を装着した前記内針組立体を収納し、先端が
開口した外筒と、前記内針ハブと係合する係合部を有
し、一端が前記外筒の前記先端開口の外方に設けられ、
該一端を引張ることにより前記カテーテル組立体を装着
した前記内針組立体を前記外筒の先端側に移動させるた
めの内針組立体移動用部材と、前記カテーテルが前記外
筒より突出した状態にて、前記内針組立体の前記内針ハ
ブを前記外筒の先端付近で係止するための係止手段とか
らなり、前記内針組立体の前記内針ハブは、前記外筒内
を移動可能であり、前記外筒内には、前記内針ハブの先
端方向への移動により発生する前記内針ハブを前記外筒
の後端方向に引張る引力を付与する引力付与機構が設け
られており、さらに、前記係止手段は、前記内針ハブを
係止した状態にて、前記カテーテルハブに当接し、係止
手段の係止解除を抑制する係止解除抑制機構を有してい
ることを特徴とする血管内留置カテーテル組立体。 - 【請求項5】 血管内留置用カテーテルと、該血管内留
置用カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと
からなるカテーテル組立体と、前記カテーテル組立体内
を抜去可能に挿通し、かつ先端に前記カテーテルより突
出する穿刺用刃面を有する内針と、該内針の基端部に固
着された内針ハブとからなる内針組立体と、前記内針組
立体を収納可能な収納空間を有し、先端が開口した外筒
と、前記内針組立体を前記外筒の先端付近にて係止する
係止手段とからなり、前記内針組立体は、前記係止手段
により前記内針および前記血管内留置カテーテルが前記
外筒より突出した状態にて係止されており、さらに、前
記外筒内には、前記内針ハブを前記外筒の後端方向に引
張る引力を付与する引力付与機構が設けられており、さ
らに、前記係止手段は、前記内針ハブを係止した状態に
て、前記カテーテルハブに当接し、係止手段の係止解除
を抑制する係止解除抑制機構を有していることを特徴と
する血管内留置カテーテル組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7209254A JPH0928811A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 血管内留置カテーテル組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7209254A JPH0928811A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 血管内留置カテーテル組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928811A true JPH0928811A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16569918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7209254A Pending JPH0928811A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 血管内留置カテーテル組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0928811A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-07-24 JP JP7209254A patent/JPH0928811A/ja active Pending
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