JPH09287780A - 空気調和装置の室外機取付装置 - Google Patents

空気調和装置の室外機取付装置

Info

Publication number
JPH09287780A
JPH09287780A JP9865696A JP9865696A JPH09287780A JP H09287780 A JPH09287780 A JP H09287780A JP 9865696 A JP9865696 A JP 9865696A JP 9865696 A JP9865696 A JP 9865696A JP H09287780 A JPH09287780 A JP H09287780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outdoor unit
bush
column
stopper
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9865696A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Yasuda
正義 保田
Masahiro Hirai
正宏 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP9865696A priority Critical patent/JPH09287780A/ja
Publication of JPH09287780A publication Critical patent/JPH09287780A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所で重量のある室外機8を窓の外に据え付
けるときも、安全かつ確実に据付作業を完了することが
できる「空気調和装置の室外機取付装置」を提供するこ
と。 【解決手段】 室外機8を窓の外に垂下して取付けると
き、室外機8側のブッシュ30を上方から支柱33の摺
動面Sにスライドさせて嵌着し、所定の摩擦抵抗を持っ
て下降するようにしたものであり、しかもこの下降時に
室外機8の支持を怠ったとき、室外機8がブッシュ30
を中心として大きく傾斜しないように、前記ブッシュ3
0と転倒防止ストッパ60との共動で前記支柱33を挟
持するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭等で使用され
る空気調和装置の室外機を窓掛け方式により据付けるた
めの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の家庭用空気調和装置は、室外機と
室内機が分離された分離型空気調和装置が多用されてい
るが、この分離型空気調和装置の据え付けには、従来か
ら屋根置き方式、壁取付け方式、吊り下げ式、置き台の
上に設置する方式、窓掛け方式等がある。
【0003】最近では、窓掛け方式が多用されている。
これは、室外機の重量が軽減されたこと、省スペース化
を図ることができること、使用者自ら据付可能等が主な
理由である。
【0004】この窓掛け方式は、室外機の取付装置を窓
の桟に取付け、この取付装置の支持台上に室外機を設置
するようにしたものである。例えば、従来の取付装置1
は、図10に示すように、窓サッシ2のレール3あるい
は水切りに係合する溝部4aを有する係合部4と、該係
合部4から窓の下部の外壁5に沿って垂下される支柱6
と、この支柱6から外方に向かって水平に突出するよう
に設けられた受け部材7とからなる支持枠体10を有
し、この支持枠体10を窓に取付けた後、受け部材7上
にマウント部材9を介して支持台7aを載置し、この支
持台7a上に室外機8を載置するように構成したもので
ある(例えば、実公平5−31461号公報参照)。
【0005】なお、室外機8は、屋内の壁等に取付けた
室内機Rと、壁を挿通する冷媒配管用のパイプPを介し
て接続される。
【0006】また、図示はしないが、窓サッシのレール
から支持台が外部に突出するように設け、この支持台上
に室外機を載置するようにしたものもある(実開平2−
52023号公報参照)。
【0007】この取付装置1による室外機8の据え付け
作業は、室外機8を持ち上げ、室内側から体を乗り出す
ようにして窓の外に持ち出し、支持台7上に載置するこ
とになる。また、室外機8の据え付け場所が2階以上の
場合には、窓近傍に梯子を掛け、この梯子を利用して室
外機8を持ち上げ、窓の外から室外機8を支持台7上に
載置することもある。
【0008】しかし、室外機8のような重量物を梯子を
利用して持ち上げる場合には、片手昇りとなり、安定が
悪い作業となり、また、室外機8を支持台7上に載置す
るときには、室内側から体を乗り出すようにして重量物
である室外機8を窓の外に持ち出さなければならず、体
にも負担も掛かる。
【0009】さらに、このような室外機の設置作業のた
めに、使用者によっては、自ら作業を行なうことが困難
な場合もあり、据付業者に依頼すれば、コストの高いも
のとなる。
【0010】このため、本件出願人は、室外機の一部を
支柱に上方から挿入して固定保持するようにした室外機
の取付装置を提案した(例えば、特願平7−33189
5号等参照)。
【0011】この室外機の取付装置は、窓サッシに上端
が係合され、下端が窓サッシ下部の外壁に沿って垂下さ
れた支持枠体を有し、該支持枠体に空気調和装置の室外
機を取付けるようにしたものである。
【0012】そして、室外機の取付けは、支柱の摺動面
に、室外機の背面下部に設けられた弾性ブッシュを嵌着
し、該摺動面に沿ってブッシュとともに室外機を下方移
動させ、摺動面とブッシュとの間の摩擦抵抗によりその
移動速度を抑制し、支柱の上下方向所定の高さ位置に設
けられたストッパにより室外機を停止し、ボルト等によ
り室外機と支持枠体とを連結するようにしたものであ
る。
【0013】したがって、この取付装置では、室外機側
に設けられた弾性ブッシュを支柱の摺動面に嵌合し、こ
の摺動面に沿って下方移動するのみで、室外機を室内側
から室外側に簡単にかつ安全に移動し、設置することが
でき、作業者は室外機全体の重量を支えることなく、安
全な据付け作業ができるという利点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この取付装置は、支柱
の摺動面にブッシュを嵌合した状態の室外機を下方移動
させるとき、室外機を円滑に下方移動させるには、室外
機の垂直状態を常に保持するように支持することが好ま
しいものとなっている。
【0015】しかし、室外機の垂直支持は、窓の外で行
なうことになるので、十分注意して行なわなければなら
ず、またこの支持が不十分なため室外機が傾いた状態で
下降端まで到達すると、窓から上半身を出しこれを修正
しなければならない虞れもある。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解消す
るためになされたものであり、高所で重量のある室外機
を窓の外に据え付けるときも、安全かつ確実に据付作業
を完了することができる空気調和装置の室外機取付装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明は、窓サッシのレールあるいは水切りに
係合する溝部を有する係合部と、該係合部から窓サッシ
の下部の外壁に沿って垂下される支柱とからなる支持枠
体を有し、当該支持枠体に室外機を取付けて支持するよ
うにした室外機取付装置において、前記室外機の背面下
部に弾性を有する部材により構成されたブッシュを設
け、前記支持枠体の支柱にブッシュが所定の摩擦抵抗を
持って摺動する摺動面を形成し、さらに前記室外機に、
ブッシュを上方より摺動面に嵌合して下方に移動すると
き、室外機がブッシュを中心として所定角度以上傾動す
ると、ブッシュと共動して支柱を挟持し得る転倒防止ス
トッパを設けたことを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明にかかる支柱は、開
放部が相互に対向するように所定間隔離間して配置され
た一対の断面コ字状のチャンネル材よりなり、当該チャ
ンネル材の対向する一対の面を摺動面としたことを特徴
とする。
【0019】請求項3に記載の発明にかかる転倒防止ス
トッパは、弾性を有する部材により構成され、前記ブッ
シュより下位であってかつ当該ブッシュの近傍に設けら
れたことを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の発明にかかる支柱は、上
下方向所定間隔に複数の通孔が開設され、これら通孔の
うちの1つに着脱自在に取付けられた位置調節ストッパ
に前記室外機のブッシュが係合して当該室外機の取付位
置を調節するように構成してなり、当該位置調節ストッ
パが通孔のうちの最下位に取り付けられたときでも転倒
防止ストッパがブッシュと共動して当該支柱を挟持し得
る程度の長さとしたことを特徴とする。
【0021】
【作用】このように構成した請求項1に記載の発明にあ
っては、支持枠体の支柱にブッシュを上方より嵌合し、
室外機とともに下方に移動するとき、室外機がブッシュ
を中心として所定角度以上傾動すると、ブッシュと転倒
防止ストッパとの共動により室外機が所定角度以上傾斜
しないようにしたので、窓の外で室外機を支持している
ときも、室外機が不必要に傾斜することなく、安心して
室外機の下降作業ができる。また、仮に室外機の支持が
不十分なため室外機が傾いた状態で下降端まで到達した
としても、単に室外機を垂直な状態まで起こせば良いた
め、修正作業が極めて簡単にできる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、支柱を一
対の断面コ字状のチャンネル材より構成し、当該チャン
ネル材の対向する一対の面を摺動面としたので、この一
対の摺動面に上方よりブッシュを嵌合し、当該ブッシュ
とともに室外機を下方に移動させるときも、ブッシュの
下降速度を制御しやすく、室外機の支持も容易で、室外
機の傾斜状態の修正も容易となる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、転倒防止
ストッパをブッシュと同様の弾性を有するものにより構
成し、ブッシュより下位に設けたので、室外機の傾斜を
より小さなものとすることができ、しかも傾斜時に両弾
性部材により支柱を挟持するので、支柱を損傷すること
もなく、より安全な室外機の取付けが可能となる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、支柱の長
さを、最下位の位置調節ストッパに室外機のブッシュが
係合したときに、前記傾斜が起こっても、ブッシュと転
倒防止ストッパとの共動により支柱を挟持し得るように
しているので、より安全な室外機の取付けが可能とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
空気調和装置の室外機と取付装置を示す分解斜視図、図
2は室外機を背面側から示す斜視図、図3は室外機の取
付け状態を示す説明図、図4は前記取付装置の要部を示
す概略断面図、図5は図3の5−5線に沿う断面図、図
6はブッシュの摺動時の状態を示す説明図、図7は位置
調節ストッパの取付け状態を拡大して示す斜視図、図8
は室外機の傾斜状態を示す概略側面図、図9は同室外機
の下端位置での傾斜状態を示す説明図である。なお、図
中、図10に示す部材と共通する部材には同一符号を使
用している。
【0026】図1において、本実施の形態の室外機取付
装置は、室外機8を窓掛け方式により据付けるときに使
用され、窓サッシ2に取付ける支持枠体20と、この支
持枠体20に取付けられる室外機8とから構成されてい
る。
【0027】まず、室外機8について説明すれば、この
室外機8は、内部にコンプレッサ、室外側熱交換器、フ
ァン、モータ等の冷房用の構成部品が収納された箱状ケ
ース21を有している。
【0028】箱状ケース21には、平坦な背面に冷媒配
管用のパイプP(図2参照)及び前記支持枠体20と連
結するための取付けブラケット23、頂部と前面に搬送
あるいは取り扱いを容易にするための把手22a,22
bがそれぞれ設けられ、また、内部のファンを作動する
ことにより空気導入口24より外気を内部に導入し、室
外側熱交換器25等を冷却し、空気吐出口26,27よ
り外部に排出するようになっている。
【0029】前記取付けブラケット23は、支持枠体2
0と連結される両突出片23a,23aが一体に形成さ
れ、箱状ケース21に直接溶接等により固着されている
が、ここには、配管用パイプPを縛る固定具Kが設けら
れている。
【0030】箱状ケース21の背面側には、取付部材T
が固着されているが、この取付部材Tは、両側より支持
枠体20側に向かって一対の支持ブラケット28が突出
され、側部近傍には、パイプPが内部に挿通されるパイ
プ押え用の膨出部29が形成されている。
【0031】支持ブラケット28には、シャフト31が
挿通され、シャフト31の両端に円筒状のゴム等の弾性
部材からなるブッシュ30が取付けられている。
【0032】ここに、ブッシュ30とは、室外機8が支
柱33に沿って下降するときの下降速度を制御するもの
であり、摺動面Sとの間で所定の摩擦抵抗を発揮するよ
うに支柱33に形成される一対の摺動面S間に嵌着され
るものであれば、円筒状、球状あるいは多角形状等どの
ような形状であっても良い。
【0033】一方、支持枠体20は、窓サッシ2のレー
ル3あるいは水切りと係合する係合部32,32と、こ
の係合部32から窓サッシ2が取付けられた外壁5(図
3参照)に沿って垂下された支柱33,33とを有して
いる。
【0034】前記各係合部32,32は、各支柱33,
33と窓サッシ2とを連結するものであり、図1に示す
ように、直立の側壁片32a,32aと、この側壁片3
2a,32aの上下方向中間位置より内方に向かって突
出された内方突出片32b,32bと、側壁片32aの
先端に一体的に設けられたガイド片32c,32cと、
側壁片32a,32aの基端側下面に取り付けられ、窓
サッシ2上に載置されたとき、レール3あるいは水切り
と係合する溝部32dが設けられた溝プレート32eと
から構成されている。
【0035】この係合部32では、内方突出片32bの
上面が室外機8側のブッシュ30が転動される搬送路と
なり、また、側壁片32aの内、内方突出片32bより
上方に位置する部分が、ブッシュ30を左右方向からガ
イドするものとなり、ガイド片32cがブッシュ30を
支柱33に向かって確実に下降させるガイドとなるの
で、より安全に室外機8を支持枠体20に取り付けるこ
とができる。
【0036】この係合部32の内方突出片32bは、支
柱33と直角となるように、つまり窓のサッシ2から水
平に突出するように形成してもよいが、好ましくは、図
4に示すように、屋内から屋外に向かって下り傾斜する
ように形成することが望ましい。このようにすれば、室
外機8のブッシュ30を内方突出片32bの上に乗せて
窓の外に向かって移動する場合に、内方突出片32b、
つまりブッシュ30が転動される搬送路が窓の外に向か
って下り傾斜となるので、この傾斜を利用してより簡単
に移動させることができる。
【0037】なお、前記溝プレート32eは、支持枠体
20全体の剛性を高めるために、側壁片32aとは別部
材のものを所定形状に成形し、これを前記側壁片32a
に形成された切込み内に嵌着し、溶接等により固着して
いるが、これのみに限定されるものではなく、側壁片3
2aにレール3等が嵌合する切込みを形成するのみであ
っても良い。
【0038】前記各支柱33は、断面がコ字状をしたチ
ャンネル材より構成され、このチャンネル材は、開放部
分が相互に対向するように配置されるが、この支柱33
と係合部32との連結は、前記ガイド片32c,32c
の背面と、内方突出片32b,32bの先端と、側壁片
32a,32aの先端側内側壁とによって形成される区
域に、支柱33の上端が挿入され、ここで係合部32と
支柱33とを溶接などにより固着することにより行な
う。
【0039】各支柱33は、当該チャンネル材の相互に
対向する一対の側片33aの内面が、前記ブッシュ30
が摺接する摺動面Sとされている。
【0040】このブッシュ30は、図2,5に示すよう
に、支持ブラケット28,28に支持されたシャフト3
1の両端に取り付けられ、摺動面Sに沿って移動する
が、このブッシュ30と摺動面Sとの関係は、室外機8
を最適な下降速度で下降させるためにきわめて重要であ
る。
【0041】室外機8を支柱33に安全にかつ簡単に取
り付けるには、ブッシュ30と支柱33が、当該室外機
8の重量を支えて最適な下降速度で下降させ得るような
所定の摩擦抵抗を有するものであることが望ましい。
【0042】このような摩擦抵抗を発揮するよう構成す
るには、所望の下降速度に対応する弾性体であるブッシ
ュ30の硬度あるいは圧縮率を設定すればよいことにな
る。この圧縮率を実験により求めると、前記弾性体であ
るブッシュ30に、例えば、一般的なゴムブッシュを使
用した場合には、ブッシュ30の圧縮率が15%程度と
なるように設定することが好ましいことが判明した。
【0043】したがって、本実施の形態では、この圧縮
率が得られるように、図6に示すブッシュ30の外径D
と両摺動面S間の距離Lとを設定し、ブッシュ30が所
定量圧縮された状態で下降するようにしている。ただ
し、これのみでなく、ゴムの硬さを調節したり、あるい
は摺動面Sの材質を適宜選択し、所望の摩擦抵抗が得ら
れるようにしても良い。
【0044】室外機8は、背面を下にしてブッシュ30
を係合部32上に載置し、該室外機8を係合部32の最
前端に移動させたとき、ブッシュ30が当該ガイド片3
2cに衝突し、ブッシュ30を支柱33内に向かってガ
イドするようにしている。
【0045】このガイド片32cには、図1に示すよう
に、略U字状の切欠部35が形成され、ここに、防振用
の弾性材36が嵌挿されるようになっている。したがっ
て、切欠部35に弾性材36を嵌挿し、ボルト37及び
ナット38により前記室外機8の取付けブラケット23
とともに支柱33に固着すれば、室外機8は弾性的に支
持されることになる。
【0046】また、各支柱33には、対向する側片33
a,33aに複数か所通孔Oが開設され、これら通孔O
には、図7に示すように、ボルト39が貫通して取り付
けられる。このボルト39は、支柱33内を室外機8と
ともにブッシュ30が下降したときに、該ブッシュ30
が衝突し、所定の高さ位置に室外機8を停止させる位置
調節ストッパとして機能するものである。このボルト3
9は、対向する両側片33aを貫通してボルト39が取
り付けられるので、捩じり等に対しても支柱33の強度
が向上することになる。
【0047】このボルト39は、通孔Oを選択すること
により室外機8の取付位置が調節できるので、室外機8
は、所望の位置にセットでき、この結果、室内側ユニッ
トRと室外機8とを接続する配管用パイプPの長さを一
定に設定することができ、部品の共通化により室外機取
付装置としてのコストを低減できる。また、室外機を取
付位置調節可能とすれば、窓の高さを考慮して室外機の
位置設定もでき、窓からの視界が室外機により妨げられ
ないようにもできる。
【0048】各支柱33の下端には、一端が弾性片40
を介して前記外壁5に当接し、他端が支柱33内に突出
するサポート部材41が設けられている。
【0049】このサポート部材41は、支持枠体20を
外壁5と平行に取付けたり、また室外機8の振動が外壁
5を介して室内に伝達しないようにするものであるが、
好ましくは、該サポート部材41の先端部41aが支柱
33内に突出するように構成し、前記位置調節用のボル
ト39のストッパ機能が何等かの原因で機能せず、室外
機8の支持ができなくなったとき、このサポート部材4
1の先端部41aが前記ブッシュ30と当るようにして
もよい。
【0050】このようにすれば、サポート部材41も一
種のストッパとなるので、前記ボルト39のストッパ機
能と合わせ、いわばダブルストッパとなり、より安全に
室外機8の支持が可能となる。
【0051】本実施の形態では、さらに安全性向上のた
めに、支柱33の下端にL字状のアングル材42を溶接
などにより固着し、このアングル材42により支柱33
の下端開口を閉塞している。
【0052】図1中、符号「50」は、補強用アングル
材である。
【0053】特に、本実施の形態では、図8,9に示す
ように、前記箱状ケース21の側面に転倒防止ストッパ
60が設けられている。この転倒防止ストッパ60は、
ブッシュ30を上方より摺動面Sに嵌合して下方に移動
するとき、室外機8が当該ブッシュ30を中心として所
定角度以上傾動すると、ブッシュ30と共動して前記支
柱33を挟持するようにしたものである。
【0054】この転倒防止ストッパ60は、前記ブッシ
ュ30と同様のゴム等の弾性を有する円筒状部材をビス
等により箱状ケース21の側面に取付けたものであり、
このように前記ブッシュ30と同様の弾性を有する部材
により構成すれば、室外機8の傾斜時に支柱33を損傷
することなく挟持できる。
【0055】この転倒防止ストッパ60の取付位置とし
ては、必ずしも箱状ケース21の側面のみに限定される
ものではなく、ブッシュ30より下位であってかつ当該
ブッシュ30の近傍であればどのような位置であっても
良い。このような位置に取付けると、室外機8の傾斜を
より小さなものとすることができ、より安全な室外機の
取付けが可能となる。
【0056】また、この転倒防止ストッパ60を室外機
8に取付けた場合には、支柱33は、図9に示すよう
に、前記位置調節ストッパ39が前記通孔Oのうちの最
下位に取り付けられたときでも、当該転倒防止ストッパ
60がブッシュ30と共動して支柱33を挟持し得るよ
うに所定長Mだけ延長した延長部33bを形成すること
が好ましい。
【0057】次に、作用を説明する。窓の外に室外機8
を窓掛け方式により据付けるには、まず、支持枠体20
のみを窓の桟に取付ける。支持枠体20の係合部32
は、溝プレート32eを有しているので、この溝プレー
ト32eの溝部32dを窓サッシ2のレール3あるいは
水切りに係合し、支持枠体20全体を窓の外壁5に沿っ
て垂下する。
【0058】この場合、支持枠体20が壁5に対し平行
となるようにサポート部材41の突出長さを調節する。
また、支持枠体20の横方向の倒れや傾きあるいは浮き
上がりを防止するために、各係合部32、特に溝プレー
ト32eの上面や側面からビス等を捩じ込み、窓サッシ
2に固定しても良い。
【0059】そして、支柱33の上下方向所定位置にボ
ルト39を貫通して取り付ける。このボルト39の捩じ
込み位置は、配管用パイプPの長さに応じた位置とす
る。
【0060】このようにして支持枠体20の取付けが完
了すれば、室外機8を持ち上げ、図4に示すように、内
方突出片32bの上面に、室外機8の背面が下になるよ
うにしてブッシュ30を載せる。そして、室外機8を側
壁片32a,32aを横方向のガイドとし、内方突出片
32bの上面を搬送路として移動し、ブッシュ30を室
内から室外に向かって押し出すと、ブッシュ30は、内
方突出片32bの終端位置において、係合部32のガイ
ド片32cに衝突する。
【0061】ブッシュ30の直径Dは、支柱33の摺動
面S間の幅Lよりも大きく設定しているので、ブッシュ
30は、直ちに支柱33内に入り込まず、ここで一旦停
止する。つまり、室外機8は、前進端を確認する作業を
行なわなくても、室外機8を窓の外に向かって移動する
ことができる。
【0062】したがって、室外機8は、ここで、ブッシ
ュ30を支点としてスムーズに水平状態から垂直状態と
なるように姿勢を変えることができる。
【0063】なお、室外機8は、必ずしも完全な垂直状
態にしなくても、ある程度水平な状態から起こした段階
で、ブッシュ30が支柱33内に入り込むようになる。
これは、室外機8を窓の外に向かって不必要に起こさな
くても、室外機8を支柱33内に落とし込むことができ
ることを意味するので、高所で取付け作業する場合に安
心して作業することができる。
【0064】そして、室外機8が垂直状態になると、そ
の自重がブッシュ30と支柱33との摩擦抵抗に打ち勝
ち、自ら摺動面Sに沿って下方に移動する。この下方移
動の速度は、ブッシュ30と支柱33の摩擦抵抗により
制御されることになるので、室外機8はスムーズに、し
かも緩やかに支柱33に沿って下降する。
【0065】室外機8が、支柱33に沿って所定位置ま
で下降すると、位置調節ストッパであるボルト39に当
たることになるので、ブッシュ30はボルト39上に載
置され、室外機8の移動は停止する。
【0066】この停止後、ガイド片32cとブラケット
23を防振用の弾性材36を介してボルト37及びナッ
ト38により取り付けると、室外機8は、支柱33に対
して弾性的に支持された状態で固定される。
【0067】室外機8の固定後、配管用パイプPを室内
側ユニットRと連結すれば、予め室外機8に封入されて
いた冷媒が、冷房装置全体に充満する。
【0068】したがって、室外機8を作動すると、通常
の冷房あるいは暖房運転が行なわれることになるが、こ
の室外機8の振動や騒音は、前記弾性材36、弾性パッ
キンのみでなくブッシュ30によっても支柱33に伝達
されることはなく、これにより室内側への振動伝達は確
実に防止される。
【0069】ところが、室外機8を垂直にし、自重によ
りブッシュ30を支柱33の摺動面Sに沿って下方に移
動しているときに、何等かの原因で室外機8の把手22
aを放したりあるいは支持する力を弱める等、室外機8
の垂直支持を怠った場合には、室外機8は、図8に実線
矢印で示すように、ブッシュ30を中心として外方側に
傾く。
【0070】このような外方傾斜状態が発生すると、箱
状ケース21側面の転倒防止ストッパ60が支柱33に
当たり、ブッシュ30と共動して支柱33を挟持し、室
外機8が必要以上傾斜するのを防止する。
【0071】ここに、ブッシュ30と転倒防止ストッパ
60とは、ゴム等の弾性部材により形成されているの
で、転倒防止ストッパ60が支柱33に衝突しても支柱
33は損傷を受けることがないのみでなく、ゴム等の弾
性部材の高い摺動抵抗により室外機8の下方移動は停止
される。
【0072】したがって、室外機8の把手22aを持
ち、室外機8を手前に引くと、簡単に元の状態に戻すこ
とができる。そして、所望の位置まで再度下降させれば
良い。また、最下位の位置調節ストッパ39に室外機8
のブッシュ30が係合したときに、前記傾斜が起こって
も、支柱33は、所定長Mの延長部33bを有している
ので、ブッシュ30と転倒防止ストッパ60との共動に
より支柱33を挟持することができ、不必要に室外機8
が傾斜し、元の状態に戻す作業が面倒になることもな
い。
【0073】なお、上述したように屋内から屋外に向か
って室外機8を移動する場合でも、作業者は、単に内方
突出片32bの上面を滑らせるのみでよく、しかも、屋
外に室外機8を出した時も、直ちにブッシュ30と支柱
33の摩擦抵抗により室外機8を保持することができる
ので、体に負担が掛かることもなく、所定の場所に室外
機8を簡単にセットすることができ、作業は極めて楽な
ものとなる。
【0074】据え付け場所が2階以上の場合でも、梯子
を掛けたり、梯子を利用して室外機8を持ち上げる必要
はなく、室内側から体を乗り出すようにして窓の外に持
ち出すこともないので、作業の安全性も確保される。
【0075】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変使用
することができる。例えば、上述した実施の形態では、
支柱33を一対の断面コ字状のチャンネル材を用いてい
るが、これのみでなく、例えば断面T字状をした支柱を
用いても良く、その形状は問われない。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、ブッシュと転倒防止ストッパとの共動により
室外機が所定角度以上傾斜しないようにしたので、窓の
外で室外機を支持しているときも、室外機が不必要に傾
斜することなく、安心して室外機の下降作業ができる。
また、仮に室外機の支持を怠り傾斜しても、修正作業は
極めて簡単にできる。
【0077】請求項2に記載の発明によれば、支柱を一
対の断面コ字状のチャンネル材より構成し、当該チャン
ネル材の対向する一対の面を摺動面としたので、ブッシ
ュの下降速度を制御しやすく、室外機の支持も容易で、
室外機の傾斜状態の修正も容易となる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、転倒防止
ストッパをブッシュと同様の弾性を有するものにより構
成し、ブッシュより下位に設けたので、室外機の傾斜を
より小さなものとすることができ、支柱を損傷すること
もなく、より安全な室外機の取付けが可能となる。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、支柱の長
さを所定長長くしたので、如何なる位置で室外機が傾斜
しても、修正作業は極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す概略分解斜視図で
ある。
【図2】 室外機を背面側から示す斜視図である。
【図3】 室外機の取付け状態を示す説明図である。
【図4】 取付装置の要部を示す概略断面図である。
【図5】 図3の5−5線に沿う断面図である。
【図6】 ブッシュの摺動時の状態を示す説明図であ
る。
【図7】 位置調節ストッパの取付け状態を拡大して示
す斜視図である。
【図8】 室外機の傾斜状態を示す概略側面図である。
【図9】 位置調節ストッパと転倒防止ストッパの関係
を示す説明図である。
【図10】 従来の空気調和装置の室外機取付装置を示
す断面図である。
【符号の説明】
2…窓サッシ、 3…レール、5…外壁、
8…室外機、20…支持枠体、
30…ブッシュ、32…係合部、 32c
…ガイド部、32d…溝部、 33…支柱、
39…ストッパ(ボルト)、60…転倒防止ストッパ、
O…通孔、 S…摺動面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓サッシ(2)のレール(3)あるいは水切
    りに係合する溝部(32d) を有する係合部(32)と、該係合
    部(32)から窓サッシ(2)の下部の外壁(5)に沿って垂下
    される支柱(33)とからなる支持枠体(20)を有し、当該支
    持枠体(20)に室外機(8)を取付けて支持するようにした
    室外機取付装置において、 前記室外機(8)の背面下部に弾性を有する部材により構
    成されたブッシュ(30)を設け、前記支持枠体(20)の支柱
    (33)にブッシュ(30)が所定の摩擦抵抗を持って摺動する
    摺動面(S) を形成し、さらに前記室外機(8)に、ブッシ
    ュ(30)を上方より摺動面(S) に嵌合して下方に移動する
    とき、室外機(8)がブッシュ(30)を中心として所定角度
    以上傾動すると、ブッシュ(30)と共動して支柱(33)を挟
    持し得る転倒防止ストッパ(60)を設けたことを特徴とす
    る空気調和装置の室外機取付装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱(33)は、開放部が相互に対向す
    るように所定間隔離間して配置された一対の断面コ字状
    のチャンネル材よりなり、当該チャンネル材の対向する
    一対の面を摺動面(S) としたことを特徴とする請求項1
    に記載の室外機取付装置。
  3. 【請求項3】 前記転倒防止ストッパ(60)は、弾性を有
    する部材により構成され、前記ブッシュ(30)より下位で
    あってかつ当該ブッシュ(30)の近傍に設けられたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の室外機取付装置。
  4. 【請求項4】 前記支柱(33)は、上下方向所定間隔に複
    数の通孔(O)が開設され、これら通孔(O)のうちの1つ
    に着脱自在に取付けられた位置調節ストッパ(39)に室外
    機(8)のブッシュ(30)が係合して当該室外機(8)の取付
    位置を調節するように構成してなり、当該位置調節スト
    ッパ(39)が通孔(O)のうちの最下位に取り付けられたと
    きでも転倒防止ストッパ(60)がブッシュ(30)と共動して
    当該支柱(33)を挟持し得る程度の長さとしたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の室外機取付装
    置。
JP9865696A 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置の室外機取付装置 Withdrawn JPH09287780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9865696A JPH09287780A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置の室外機取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9865696A JPH09287780A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置の室外機取付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09287780A true JPH09287780A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14225564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9865696A Withdrawn JPH09287780A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置の室外機取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09287780A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308243A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Daikin Ind Ltd 空気調和機用室外機の壁面置台及びこれを用いた空気調和機用室外機の据付方法
CN116753573A (zh) * 2023-08-16 2023-09-15 中建八局第一建设有限公司 一种高空作业空调外机安装辅助装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308243A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Daikin Ind Ltd 空気調和機用室外機の壁面置台及びこれを用いた空気調和機用室外機の据付方法
CN116753573A (zh) * 2023-08-16 2023-09-15 中建八局第一建设有限公司 一种高空作业空调外机安装辅助装置
CN116753573B (zh) * 2023-08-16 2023-10-20 中建八局第一建设有限公司 一种高空作业空调外机安装辅助装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4715760A (en) Hoist for installing cabinets, ceiling frames and the like
KR20070067086A (ko) 전동 리프트 장치
WO2015023598A1 (en) Wall-mounted devices, systems, and methods for selectively positioning objects
US4368869A (en) Leveler for dishwasher and the like
JP6609203B2 (ja) 昇降装置
US7055802B1 (en) Appliance lift tool
JPH09287780A (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
US5628610A (en) Combination of lifting apparatus and bracket
KR20180020726A (ko) 실외기용 방진 거치대
JPH10227492A (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
JP3389025B2 (ja) ガス排出フード装置
JP3260267B2 (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
JPH09229429A (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
JP2002274769A (ja) エレベーターかご
JPH09119673A (ja) 室外機用取付スタンド
JPH09170789A (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
JPH10185245A (ja) 空気調和装置の室外機取付装置
JPH09119674A (ja) 室外機用取付スタンド
JP2943131B2 (ja) 片持ち式エアコン据付け台
CN211204264U (zh) 一种空调用支撑基座
JPS62261840A (ja) 空気清浄装置
JPH09119675A (ja) 室外機用取付スタンド
JPH11287485A (ja) 分離型空気調和機の据付装置
KR102105802B1 (ko) 냉난방 공조 시스템
CN217977768U (zh) 一种用于机电工程抗震支吊架装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701