JPH09287736A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH09287736A
JPH09287736A JP27926896A JP27926896A JPH09287736A JP H09287736 A JPH09287736 A JP H09287736A JP 27926896 A JP27926896 A JP 27926896A JP 27926896 A JP27926896 A JP 27926896A JP H09287736 A JPH09287736 A JP H09287736A
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combustion
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burner
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time
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Takatoshi Saeki
孝敏 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各バーナの夫々についての時間経過に伴う燃
焼状態を定めた燃焼制御パターンの変更を、簡単に行う
ことができるようにする。 【解決手段】 炉内3を加熱する複数のバーナ4が分散
配置されて設けられ、各バーナ4の夫々についての時間
経過に伴う燃焼状態を定めた燃焼制御パターンを設定す
るパターン設定手段72と、そのパターン設定手段72
にて設定された燃焼制御パターンで、複数のバーナ4を
制御する制御手段73が設けられた燃焼装置において、
パターン設定手段72は、複数種の燃焼制御パターンを
記憶する記憶手段72aと、複数種の燃焼制御パターン
から一つを選択して指令するパターン指令手段72bを
備えて構成され、制御手段73は、パターン指令手段7
2bの指令情報に基づいて、指令された燃焼制御パター
ンで複数のバーナ4を制御するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉内を加熱する複
数のバーナが分散配置されて設けられ、各バーナの夫々
についての時間経過に伴う燃焼状態を定めた燃焼制御パ
ターンを設定するパターン設定手段と、そのパターン設
定手段にて設定された燃焼制御パターンで、前記複数の
バーナを制御する制御手段が設けられた燃焼装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる燃焼装置は、分散配置した複数の
バーナを、各バーナの夫々についての時間経過に伴う燃
焼状態を定めた燃焼制御パターンに基づいて制御するこ
とにより、炉内の雰囲気(以下、炉気と略記する場合が
ある)を攪拌して、炉内を所定の目標温度になるよう
に、又は、所定の目標温度分布になるように加熱するも
のである。ところで、例えば、目標温度や目標温度分布
を変更したり、処理物を炉内に配置する際の分布を変更
したりして、目標加熱条件を変更する場合は、燃焼制御
パターンを目標加熱条件に合った燃焼制御パターンに変
更設定する必要が生じる。従来は、燃焼制御パターンを
変更設定するときは、人為操作にて、各バーナの夫々に
ついて、時間経過に伴う燃焼状態を変更調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、燃焼制御パターンを変更設定する場合、人為
操作にて、各バーナの夫々について、時間経過に伴う燃
焼状態を変更調整する必要があるが、その人為操作によ
る作業が非常に複雑で煩雑なため、改善が望まれてい
た。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、各バーナの夫々についての時間
経過に伴う燃焼状態を定めた燃焼制御パターンの変更
を、簡単に行うことができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、記憶手段には、複数種の燃焼制御パターン
が記憶されていて、パターン指令手段により、記憶手段
に記憶されている複数種の燃焼制御パターンから一つが
選択されて指令され、制御手段により、指令された燃焼
制御パターンで複数のバーナが制御される。従って、燃
焼制御パターンを変更するために、従来の装置において
必要であった、人為操作による各バーナの夫々について
の時間経過に伴う燃焼状態の変更調整が不要となり、燃
焼制御パターンの変更を簡単に行うことができるように
なった。
【0006】ところで、炉気の攪拌は、例えば、時間経
過に伴って燃焼と燃焼停止を繰り返すオンオフ運転を、
複数のバーナについて順に実行させたり、時間経過に伴
って燃焼量を変化させる強弱運転を、複数のバーナにつ
いて順に実行させたりすることにより、実現することが
できる。そして、バーナ夫々をオンオフ運転する際のバ
ーナ夫々の燃焼時間、バーナ夫々を強弱運転する際のバ
ーナ夫々の燃焼量や燃焼時間、又は、オンオフ運転又は
強弱運転する際の順序を変更することにより、燃焼制御
パターンを目標加熱条件に合わせたものに変更すること
ができる。
【0007】請求項2に記載の特徴構成によれば、燃焼
制御パターンは、バーナ夫々の燃焼時間、バーナ夫々の
燃焼量、及び、複数のバーナを燃焼させる順序の各パラ
メータのうちの少なくとも一つが変更されて設定され
る。つまり、バーナ夫々をオンオフ運転する際のバーナ
夫々の燃焼時間、バーナ夫々を強弱運転する際のバーナ
夫々の燃焼量又は燃焼時間、又は、オンオフ運転又は強
弱運転する際の順序を変更して、種々の目標加熱条件に
適合した燃焼制御パターンを設定することができる。従
って、炉内を種々の目標加熱条件に加熱することができ
るので、更に汎用性を向上することができる。
【0008】請求項3に記載の特徴構成によれば、燃焼
制御パターンが、設定サイクル時間で繰り返されるパタ
ーンとして設定され、その燃焼制御パターンが、設定サ
イクル時間を変更することにより、変更設定される。つ
まり、燃焼制御パターンを変更設定するにしても、燃焼
装置の運転開始から停止に至る時間経過にわたって設定
するのではなく、設定サイクル時間内の時間経過にわた
って設定すればよい。従って、記憶手段に記憶させるた
めの情報量を少なくすることができて、記憶手段として
は小容量のものを使用することができるので、本発明を
実施するためのコストを低減することができる。
【0009】請求項4に記載の特徴構成によれば、燃焼
制御パターンが、複数のバーナをグループ分けして、各
グループ毎のパターンとして設定され、その燃焼制御パ
ターンが、複数のバーナのグループ分け形態を変更する
ことにより、変更設定される。つまり、目標加熱条件に
合わせて、複数のバーナのグループ分け形態が変更され
るとともに、複数のバーナがグループ分けされたグルー
プ毎に設定された燃焼制御パターンで制御されるので、
炉内を複数のゾーンに区画して、ゾーン毎に加熱を制御
することができる。従って、特に炉内を所定の目標温度
分布に加熱する精度を一層向上することができる。
【0010】請求項5に記載の特徴構成によれば、燃焼
停止中のバーナから空気が炉内に供給されて、炉気が攪
拌されるとともに、燃焼停止中のバーナから空気を供給
する時間が、目標加熱条件に合わせて変更される。従っ
て、炉気の攪拌作用を増大させることができるので、炉
内を所定の目標温度及び目標温度分布に加熱する精度を
一層向上することができるようになった。尚、目標温度
が低いときは、バーナをオンオフ運転する際の燃焼停止
時間が長くなるが、その燃焼停止中に空気が炉内に供給
されるとともに、その空気供給時間が目標温度に合わせ
て変更されるので、目標温度が低いときに特に有効であ
る。
【0011】請求項6に記載の特徴構成によれば、人為
操作にて、複数種の燃焼制御パターンから一つを選択し
て指令することができる。従って、目標加熱条件や、そ
のときの状況、例えば、燃焼装置の始動時等のように、
炉内を速く昇温させる必要がある場合等、に応じて、燃
焼装置の操作者の判断で、燃焼制御パターンを選択する
ことができるので、使い勝手を一層向上することができ
るようになった。
【0012】請求項7に記載の特徴構成によれば、目標
温度指令手段によって、炉内を加熱するための目標温度
を指令すると、複数種の燃焼制御パターンから、目標温
度指令手段にて指令された目標温度に応じた燃焼制御パ
ターンが自動的に選択されて、その選択された燃焼制御
パターンで炉内が加熱される。従って、目標温度を指令
するだけで、その目標温度に合った燃焼制御パターンで
自動的に炉内が加熱されるので、かかる燃焼装置を用い
て各種の加熱処理作業を行うに際し、操作性を向上する
ことができるとともに、人為的な操作ミスにより目標温
度とは適合しない燃焼制御パターンで加熱されるといっ
た不具合を確実に防止することができるようになった。
【0013】請求項8に記載の特徴構成によれば、目標
加熱条件に合った燃焼制御パターンで、複数のバーナが
制御されるとともに、それら複数のバーナ夫々の単位時
間当たりの燃焼量が、炉内の熱負荷に応じて調節された
値になるように制御される。従って、特に、炉内を所定
の目標温度に加熱する精度を一層向上することができる
ようになった。尚、例えば、燃焼制御パターンが、オン
オフ運転が設定サイクル時間で繰り返されるパターンと
して設定される場合においては、バーナの単位時間当た
りの燃焼量の調節は以下のように行う。バーナの燃焼時
間を一定に維持する状態で、設定サイクル時間を炉内の
熱負荷に応じて調節することにより、バーナの単位時間
当たりの燃焼量の調節する。以下、このように、バーナ
の燃焼時間を一定に維持する状態で、設定サイクル時間
を炉内の熱負荷に応じて調節する制御を「サイクル時間
制御」と略記する場合がある。あるいは、設定サイクル
時間を一定に維持する状態で、バーナの燃焼時間を炉内
の熱負荷に応じて調節することにより、バーナの単位時
間当たりの燃焼量の調節する。以下、このように、設定
サイクル時間を一定に維持する状態で、バーナの燃焼時
間を炉内の熱負荷に応じて調節する制御を「燃焼時間制
御」と略記する場合がある。
【0014】請求項9に記載の特徴構成によれば、熱負
荷検出手段によって、炉内の熱負荷が検出され、その検
出情報に基づいて、複数のバーナ夫々の単位時間当たり
の燃焼量が調節される。従って、請求項8に記載の特徴
構成により得られる効果に加えて、更に、省力化が図れ
るという効果を奏することができる。
【0015】請求項10に記載の特徴構成によれば、炉
内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの燃焼量の
調節が、前記サイクル時間制御により行われる。ちなみ
に、炉内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの燃
焼量の調節は、前記燃焼時間制御によっても行うことが
できるが、この場合、複数のバーナの単位時間当たりの
燃焼量の調節を行う場合、複数のバーナ夫々の燃焼時間
を調節する必要がある。これに対して、炉内の熱負荷に
応じたバーナの単位時間当たりの燃焼量の調節を、前記
サイクル時間制御により行うと、複数のバーナ夫々の単
位時間当たりの燃焼量を調節するにしても、設定サイク
ル時間の調節のみで調節することができるので、制御構
成を簡略化することができる。
【0016】請求項11に記載の特徴構成によれば、炉
内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの燃焼量の
調節が、前記燃焼時間制御により行われる。ところで、
炉内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの燃焼量
の調節は、前記サイクル時間制御によっても行うことが
できるが、この場合、炉内の熱負荷が小さいときは、設
定サイクル時間が長くなり過ぎて応答性が遅くなり、炉
内温度の制御精度が多少低下する虞れがある。これに対
して、炉内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの
燃焼量の調節を、前記燃焼時間制御により行うと、設定
サイクル時間は炉内の熱負荷にかかわらず一定に維持さ
れるため、熱負荷が小さいときでも、応答性良く制御す
ることができるので、炉内の熱負荷にかかわらず、炉内
の温度を精度良く制御することができる。
【0017】請求項12に記載の特徴構成によれば、炉
内の熱負荷に応じたバーナの単位時間当たりの燃焼量の
調節が、炉内の熱負荷が設定値以上のときは、前記サイ
クル時間制御により行われ、炉内の熱負荷が設定値より
も小のときは、前記燃焼時間制御により行われる。
【0018】ちなみに、バーナの単位時間当たりの燃焼
量の調節を、炉内の熱負荷の全範囲にわたって、前記サ
イクル時間制御により行う場合、熱負荷の小さいときに
おける応答性の遅さを回避するためには、炉内の熱負荷
の全範囲にわたって、全体的に設定サイクル時間を短く
すればよい。しかしながら、設定サイクル時間を短くす
ると、バーナのオンオフの回数が増加して、耐久性に問
題が生じる虞れがある。これに対して、請求項12に記
載の特徴構成によれば、熱負荷が大きい範囲では、耐久
性に問題が生じないような設定サイクル時間にて前記サ
イクル時間制御を実行して応答性良く制御し、前記サイ
クル時間制御では設定サイクル時間が長くなり過ぎて応
答性が遅くなるような、熱負荷の小さい範囲では、前記
燃焼時間制御を実行して、応答性が遅くなるのを回避し
ているのである。従って、バーナのオンオフの回数が増
加して耐久性に問題が生じるのを回避しながら、炉内の
熱負荷の全範囲にわたって、炉内の温度を可及的に精度
良く制御することができる。
【0019】請求項13に記載の特徴構成によれば、温
度検出手段にて検出された炉内の温度と目標温度との偏
差が、炉内の熱負荷として検出される。そして、その偏
差が小さくなるほど、バーナの単位時間当たりの燃焼量
が小さくなるように調節されるので、目標温度に対する
炉内の温度制御精度を可及的に向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、ピット式熱処理炉を加熱する燃
焼装置に適用した本発明の第1の実施の形態について、
図1ないし図6に基づいて説明する。図1及び図2に示
すように、有底円筒状の炉体1の内部の炉内3に、有底
円筒状のマッフル2を、炉体1の内面と間隙を有する状
態で設け、炉内3を加熱する複数のバーナ4を、炉体1
の周壁部に分散配置して設けてある。図中の5は、マッ
フル2の上面開口部を開閉自在に設けた蓋体であり、そ
の蓋体5に、マッフル2内の雰囲気を攪拌するためのフ
ァン6を設けてある。バーナ4夫々の制御を行う制御部
7と、その制御部7に各種の制御指令を送る操作盤8を
設けてある。そして、マッフル2内に処理物を配置し
て、制御部7により複数のバーナ4を制御して、炉内3
(具体的には、マッフル2内)を所定の目標加熱条件に
加熱し、処理物の加熱処理を行うように構成してある。
【0021】次に、バーナ4について、説明を加える。
バーナ4は、炉体1の周壁を周方向に4等分した位置の
夫々に、2台のバーナ4を上下に分散配置して設けてあ
り、全部で8台のバーナ4を設けてある。バーナ4は、
炉内3に設けたマッフル2の周壁を加熱することによ
り、マッフル2の内部を加熱するように構成してある。
バーナ4夫々には、燃料ガス供給路9と、燃焼用空気供
給路10を接続してある。燃料ガス供給路9には、バー
ナ4への燃料ガスの供給を断続するガス用開閉弁Vgを
介装し、燃焼用空気供給路10には、バーナ4への燃焼
用空気の供給を断続する空気用開閉弁Vaを介装してあ
る。尚、詳細な説明は省略するが、バーナ4には着火用
のサブバーナ(図示せず)を備えてあり、ガス用開閉弁
Vgによりバーナ4への燃料ガスの供給を断続すること
により、バーナ4を燃焼させたり、燃焼を停止させたり
できるように構成してある。
【0022】尚、バーナ4夫々は、同様に構成してある
が、バーナ4夫々の位置関係を明確にするために、炉体
1の周壁の上側に位置するものを、夫々、4a,4b,
4c,4dと記載し、バーナ4aの下側に位置するもの
をバーナ4e、バーナ4bの下側に位置するものをバー
ナ4f、バーナ4cの下側に位置するものをバーナ4
g、バーナ4dの下側に位置するものをバーナ4hと夫
々記載する。
【0023】次に、燃焼装置の制御構成について説明す
る。炉内3の温度を検出する温度検出手段として温度セ
ンサT1,T2を設けてあり、温度センサT1はマッフ
ル2内の上方の温度を検出するように、温度センサT2
はマッフル2内の下方の温度を検出するように設けてあ
る。そして、基本的には、これらの2つの温度センサT
1,T2夫々の検出情報に基づいて、炉内3を上下の2
つのゾーンに分けて、8台のバーナ4を各ゾーンに対応
させてグループ分けして、グループ毎に制御するように
構成してある。尚、以下の説明では、上のゾーンを第1
ゾーン、下のゾーンを第2ゾーンと称する場合がある。
又、本第1実施形態における燃焼装置は、燃焼装置の起
動時等のように、できるだけ速く目標温度に到達させる
ための昇温モード、加熱処理の温度範囲が150°C以
上で500°C未満である焼戻モード、加熱処理の温度
範囲が500°C以上で930°C以下である焼鈍・浸
炭モードの夫々の運転モードでの運転が可能なように構
成してある。
【0024】操作盤8には、目標温度を設定する温度設
定部81(目標温度指令手段に相当する)、運転モード
の切り換えを自動で行う自動モードと手動で行う手動モ
ードとに切り換える自動/手動切り換えスイッチ82、
自動/手動切り換えスイッチ82が手動モードに切り換
えられている状態において、3つの運転モードから一つ
を選択する運転モード選択スイッチ83、及び、運転開
始/停止スイッチ(図示せず)等を備えてある。
【0025】制御部7について、説明を加える。制御部
7には、温度センサT1,T2夫々に対応させて設けた
2台の温度調節手段71と、各バーナ4の夫々について
の時間経過に伴う燃焼条件を定めた燃焼制御パターンを
設定するパターン設定手段72と、そのパターン設定手
段72にて設定された燃焼制御パターンで、8台のバー
ナ4を制御する制御手段73を備えてある。
【0026】一方の温度調節手段71は、第1ゾーンの
温度を検出する温度センサT1の検出温度と温度設定部
81にて設定された目標温度との偏差に基づいて、第1
ゾーンに対応する温調出力信号を出力し、他方の温度調
節手段71は、第2ゾーンの温度を検出する温度センサ
T2の検出温度と温度設定部81にて設定された目標温
度との偏差に基づいて、第2ゾーンに対応する温調出力
信号を出力するように構成してある。尚、温度調節手段
71は、前記偏差が大になるほど、大なる加熱出力を要
求すべく、大なる温調出力信号を出力する。
【0027】パターン設定手段72は、複数種の燃焼制
御パターンを記憶する記憶手段72aと、複数種の燃焼
制御パターンから一つを選択して指令するパターン指令
手段72bを備えて構成してあり、制御手段73は、パ
ターン指令手段72bの指令情報に基づいて、指令され
た燃焼制御パターンで8台のバーナ4を制御するように
構成してある。
【0028】記憶手段72aに記憶させる燃焼制御パタ
ーンとしては、昇温モード、焼戻モード、焼鈍・浸炭モ
ードの夫々に対応させて、図3に示すように、昇温モー
ド用パターン、焼戻モード用パターン、焼鈍・浸炭モー
ド用パターンの3つのパターンを設定して記憶させてあ
る。燃焼制御パターンは、バーナ4夫々の燃焼時間、及
び、8台のバーナ4を燃焼させる順序の各パラメータを
変更して設定するように構成してある。更に、燃焼制御
パターンは、設定サイクル時間毎に繰り返されるパター
ンとして設定するように構成し、燃焼制御パターンのパ
ラメータとして、設定サイクル時間が含まれる。更に、
燃焼制御パターンは、8台のバーナ4をグループ分けし
て、各グループ毎のパターンとして設定するように構成
し、燃焼制御パターンのパラメータとして、8台のバー
ナ4のグループ分け形態が含まれる。
【0029】具体的には、図3の(イ)に示すように、
昇温モード用パターンでは、8台のバーナ4をグループ
分けせずに、設定サイクル時間毎に、8台のバーナ4
を、4a,4c,4e,4g,4b,4d,4f,4h
の順に、夫々について設定した燃焼時間で燃焼させるこ
とを繰り返すように設定する。又、図3の(ロ)に示す
ように、焼戻モード用パターンでは、8台のバーナ4
を、第1ゾーンに対応する4a,4b,4cと、第2ゾ
ーンに対応する4d,4e,4f,4g,4hの2グル
ープにグループ分けする。そして、第1ゾーンでは、設
定サイクル時間毎に、4a,4b,4cの順に、夫々に
ついて設定した燃焼時間で燃焼させることを繰り返し、
並びに、第2ゾーンでは、設定サイクル時間毎に、4
g,4h,4d,4e,4fの順に、夫々について設定
した燃焼時間で燃焼させることを繰り返すように設定す
る。又、図3の(ハ)に示すように、焼鈍・浸炭モード
用パターンでは、8台のバーナ4を、第1ゾーンに対応
する4a,4b,4c,4dと、第2ゾーンに対応する
4e,4f,4g,4hの2グループにグループ分けす
る。そして、第1ゾーンでは、設定サイクル時間毎に、
4a,4b,4c,4dの順に、夫々について設定した
燃焼時間で燃焼させることを繰り返し、並びに、第2ゾ
ーンでは、設定サイクル時間毎に、4g,4h,4e,
4fの順に、夫々について設定した燃焼時間で燃焼させ
ることを繰り返すように設定する。
【0030】パターン指令手段72bは、記憶手段72
aに記憶されている昇温モード、焼戻モード、焼鈍・浸
炭モードの3つのパターンから一つを選択するととも
に、選択したパターンにおいて、設定サイクル時間を、
温度調節手段71夫々から出力される各ゾーンの温調出
力信号に基づいて、グループ毎に変更設定する。尚、昇
温モードにおいては、グループ分けされていないので、
第1ゾーンの温度調節手段71から出力される温調出力
信号に基づいて、設定サイクル時間を変更設定する。
【0031】つまり、炉内3の熱負荷を検出する熱負荷
検出手段Dは、温度センサT1及び度センサT2夫々の
検出温度と温度設定部81にて設定された目標温度との
偏差を前記熱負荷として検出するように構成してある。
又、パターン設定手段72は、選択したパターンにおい
て、複数のバーナ4夫々の燃焼時間を一定に維持する状
態で、前記熱負荷に応じて、設定サイクル時間を調節す
るように構成してある。
【0032】設定サイクル時間は、具体的には、バーナ
4夫々の燃焼時間のうち最長の燃焼時間を温調出力信号
で除することにより設定する。例えば、昇温モード用パ
ターンでは、以下のように設定される。最長の燃焼時間
は10秒であり、例えば、80%の出力を指示する温調
出力信号は0.8であるので、設定サイクル時間は、1
0秒÷0.8にて算出されて12.5秒になり、同様
に、50%のときは20秒、25%のときは40秒にな
る。焼戻モード用パターンの各グループ、及び、焼鈍・
浸炭モード用パターンにおける各グループの最長の燃焼
時間は、昇温モード用パターンにおける最長の燃焼時間
と同じ10秒になっている。従って、どのパターンにお
いても、温調出力信号が同じであれば、設定サイクル時
間は同じである。
【0033】パターン指令手段72bは、上述のように
設定した燃焼制御パターンを、各バーナ4夫々につい
て、時間経過に伴う燃焼及び燃焼停止のバーナ制御信号
として出力する。図4ないし図6に、パターン指令手段
72bから出力されるバーナ制御信号のタイムチャート
を示す。尚、図4に、昇温モード用パターンにおける制
御タイムチャートを示し、図5に焼戻モード用パターン
における制御タイムチャートを示し、図6に、焼鈍・浸
炭モード用パターンにおける制御タイムチャートを示
す。尚、図4、図5及び図6において、Cは設定サイク
ル時間を示し、並びに、ONにて燃焼状態、OFFにて
燃焼停止状態を夫々示す。そして、制御手段73は、パ
ターン指令手段72bから出力されるバーナ制御信号に
基づいて、各バーナ4に対応するガス用開閉弁Vg及び
空気用開閉弁Va夫々を開閉制御して、各バーナ4の燃
焼及び燃焼停止制御を行うのである。
【0034】尚、昇温モード用パターン及び焼鈍・浸炭
モード用パターンでは、燃焼停止中、つまり、ガス用開
閉弁Vgの閉成中は、空気用開閉弁Vaも閉成するが、
焼戻モード用パターンでは、加熱温度が低いので、燃焼
停止中も空気用開閉弁Vaを開成することにより、バー
ナ4から燃焼用空気を噴出するようにして、その燃焼用
空気の噴出により炉内3の空気を攪拌して、温度分布の
均一化を図っている。
【0035】次に、制御部7の制御作動について説明す
る。自動/手動切り換えスイッチ82により、手動モー
ドが指令されているときは、以下のような制御作動が実
行される。燃焼装置の操作者は、温度設定部81にて目
標温度を設定し、運転モード選択スイッチ83により、
運転モードを任意に選択する。パターン指令手段72b
は、燃焼制御パターンを、運転モード選択スイッチ83
からの指令に基づいて、記憶手段72aの記憶情報か
ら、昇温モード用パターン、焼戻モード用パターン、及
び、焼鈍・浸炭モード用パターンのうちから一つを選択
するとともに、更に、選択したパターンにおいて、温度
調節手段71から出力される温調出力信号に基づいて設
定サイクル時間を調節して、その調節した設定サイクル
時間で繰り返されるパターンとして設定し、そのように
設定した燃焼制御パターンをバーナ制御信号として出力
する。そして、制御手段73は、パターン指令手段72
bから出力されるバーナ制御信号に基づいて、8台のバ
ーナ4を制御する。
【0036】自動/手動切り換えスイッチ82により、
自動モードが指令されているときは、以下のような制御
作動が実行される。燃焼装置の操作者は、温度設定部8
1にて目標温度を設定する。起動後、温度センサT1の
検出温度が目標温度に到達するまでは、昇温モード用パ
ターンを選択し、続いて、温度センサT1の検出温度が
目標温度に到達すると、目標温度に応じて、目標温度が
150°C以上で500°C未満のときは焼戻モード用
パターンを、目標温度が500°C以上で930°C以
下のときは焼鈍・浸炭モード用パターンを選択する。更
に、選択したパターンにおいて、温度調節手段71から
出力される温調出力信号に基づいて設定サイクル時間を
調節して、そのように調節した設定サイクル時間で繰り
返されるパターンとして設定し、そのように設定した燃
焼制御パターンをバーナ制御信号として出力する。そし
て、制御手段73は、パターン指令手段72bから出力
されるバーナ制御信号に基づいて、8台のバーナ4を制
御する。
【0037】従って、自動/手動切り換えスイッチ82
により手動モードを設定することにより、パターン指令
手段72bを、複数種の燃焼制御パターンから人為的に
選択された一つを指令するように構成してある。又、自
動/手動切り換えスイッチ82により自動モードを設定
することにより、パターン指令手段72bを、温度セン
サT1,T2の検出温度に基づいて、燃焼制御パターン
を自動的に選択して指令するとともに、温度設定部81
にて設定された目標温度に応じた燃焼制御パターンを自
動的に選択して指令するように構成してある。
【0038】〔第2実施形態〕以下、ボックス式熱処理
炉を加熱する燃焼装置に適用した本発明の第2の実施の
形態について、図7ないし図10に基づいて説明する。
図7に示すように、開閉扉12を備えた箱状の炉体11
の炉内13を加熱する4台のバーナ4を、炉体11の天
井部に分散配置して設けてある。バーナ4夫々の制御を
行う制御部7と、その制御部7に各種の制御指令を送る
操作盤8を設けてある。そして、炉内13内に処理物を
配置して、制御部7により4台のバーナ4を制御して、
炉内13(具体的には、マッフル2内)を所定の目標加
熱条件に加熱し、処理物の加熱処理を行うように構成し
てある。
【0039】バーナ4夫々は、上述の第1実施形態と同
様に構成するとともに、バーナ4夫々には、上述の第1
実施形態と同様に、ガス用開閉弁Vgを介装した燃料ガ
ス供給路9と、空気用開閉弁Vaを介装した燃焼用空気
供給路10を接続してある。そして、第1実施形態と同
様に、ガス用開閉弁Vgによりバーナ4への燃料ガスの
供給を断続することにより、バーナ4を燃焼させたり、
燃焼を停止させたりできるように構成してある。
【0040】尚、バーナ4夫々は、同様に構成してある
が、バーナ4夫々の位置関係を明確にするために、開閉
扉12に近い位置に位置するものから順に、4m,4
n,4o,4pと夫々記載する。
【0041】次に、燃焼装置の制御構成について説明す
る。本第2実施形態においては、上述の第1実施形態の
ように炉内3を複数のゾーンにゾーン分けするのではな
く、炉内13の全体を一つのゾーンとして制御するよう
に構成してある。又、本第2実施形態における燃焼装置
は、加熱処理の温度範囲が870°C未満である焼戻モ
ード、及び、加熱処理の温度範囲が870°C以上であ
る焼入モードの夫々の運転モードでの運転が可能なよう
に構成してある。
【0042】操作盤8には、第1実施形態と同様に、目
標温度を設定する温度設定部81(目標温度指令手段に
相当する)、運転モードの切り換えを自動で行う自動モ
ードと手動で行う手動モードとに切り換える自動/手動
切り換えスイッチ82、自動/手動切り換えスイッチ8
2が手動モードに切り換えられている状態において、2
つの運転モードから一つを選択する運転モード選択スイ
ッチ83、及び、運転開始/停止スイッチ(図示せず)
等を備えてある。
【0043】制御部7について、説明を加える。制御部
7には、炉内13の温度を検出する温度検出手段として
の温度センサT3の検出温度と温度設定部81にて設定
された目標温度との偏差に基づいて、温調出力信号を出
力する温度調節手段71と、各バーナ4の夫々について
の時間経過に伴う燃焼条件を定めた燃焼制御パターンを
設定するパターン設定手段72と、そのパターン設定手
段72にて設定された燃焼制御パターンで、4台のバー
ナ4を制御する制御手段73を備えてある。尚、温度調
節手段71は、前記偏差が大になるほど、大なる加熱出
力を要求すべく、大なる温調出力信号を出力する。
【0044】パターン設定手段72は、複数種の燃焼制
御パターンを記憶する記憶手段72aと、複数種の燃焼
制御パターンから一つを選択して指令するパターン指令
手段72bを備えて構成してあり、制御手段73は、パ
ターン指令手段72bの指令情報に基づいて、指令され
た燃焼制御パターンで4台のバーナ4を制御するように
構成してある。
【0045】記憶手段72aに記憶させる燃焼制御パタ
ーンとしては、焼戻モード、焼入モードの夫々に対応さ
せて、図8の(イ)及び(ロ)に示すように、焼戻モー
ド用パターン、焼入モード用パターンの2つのパターン
を設定して記憶させてある。燃焼制御パターンは、焼戻
モード及び焼入モードで、4台のバーナ4を燃焼させる
順序は同じに設定し、バーナ4夫々の燃焼時間を異なら
せて設定するように構成してある。更に、燃焼制御パタ
ーンは、設定サイクル時間毎に繰り返されるパターンと
して設定するように構成し、燃焼制御パターンのパラメ
ータとして、設定サイクル時間が含まれる。
【0046】パターン指令手段72bは、記憶手段72
aに記憶されている焼戻モード及び焼入モードの2つの
パターンから一つを選択するとともに、選択したパター
ンにおいて、温度調節手段71から出力される温調出力
信号が最小温調出力値以上のときは、バーナ4夫々の燃
焼時間を一定に維持する状態で、前記温調出力信号に応
じて、前記設定サイクル時間を調節し(つまり、前記サ
イクル時間制御を実行し)、並びに、前記温調出力信号
が前記最小温調出力値よりも小のときは、前記設定サイ
クル時間を一定に維持する状態で、前記温調出力信号に
応じて、バーナ4夫々の燃焼時間を調節する(つまり、
前記燃焼時間制御を実行する)。
【0047】つまり、炉内3の熱負荷を検出する熱負荷
検出手段Dは、温度センサT3の検出温度と温度設定部
81にて設定された目標温度との偏差を前記熱負荷とし
て検出するように構成してある。又、パターン設定手段
72は、選択したパターンにおいて、前記熱負荷が設定
値以上のときは、バーナ4夫々の燃焼時間を一定に維持
する状態で、前記熱負荷に応じて、前記設定サイクル時
間を調節し、並びに、前記熱負荷が前記設定値よりも小
のときは、前記設定サイクル時間を一定に維持する状態
で、前記熱負荷に応じて、バーナ4夫々の燃焼時間を調
節するように構成してある。
【0048】以下、前記サイクル時間制御において前記
設定サイクル時間を調節する方法、及び、前記燃焼時間
制御においてバーナ4夫々の燃焼時間を調節する方法に
ついて説明する。尚、以下の説明においては、温度調節
手段71から出力される温調出力信号をO、前記設定サ
イクル時間をCと夫々記載する。又、記憶手段72aに
記憶されているバーナ4m,4n,4o,4p夫々の燃
焼時間をHmS ,HnS ,HoS,HpS 夫々と記載
し、前記燃焼時間制御において調節されるバーナ4m,
4n,4o,4p夫々の燃焼時間をHm,Hn,Ho,
Hp夫々と記載する。
【0049】設定サイクル時間は、具体的には、記憶手
段72aに記憶されている4台のバーナ4の燃焼時間H
S ,HnS ,HoS ,HpS のうち最長の燃焼時間を
温調出力信号Oで除することにより調節する。更に、設
定サイクル時間Cには、最長サイクル時間Csを設定し
(本実施形態においては、例えば60秒に設定する)、
その最長サイクル時間Csに対応する温調出力信号Oを
最小温調出力値Osとして設定してある。ちなみに、焼
戻モード用パターンにおいては、最長の燃焼時間はバー
ナ4mの燃焼時間HmS の10秒であり、HmS /Cs
=10/60=0.167となるので、最小温調出力値
Osは0.167に設定する。又、焼入モード用パター
ンにおいては、最長の燃焼時間はバーナ4mの燃焼時間
HmS の12秒であり、HmS /Cs=12/60=
0.2となるので、最小温調出力値Osは0.2に設定
する。
【0050】そして、温調出力信号Oが最小温調出力値
Os以上のとき(即ち、設定サイクル時間Cが最長サイ
クル時間Cs以内のとき)は、下記の数式に基づいて、
設定サイクル時間Cを調節する前記サイクル時間制御を
実行する。 C=HmS /O 又、温調出力信号Oが最小温調出力値Osよりも小のと
きは、設定サイクル時間Cを最長サイクル時間Csに維
持する状態で、下記の数式に基づいて、バーナ4m,4
n,4o,4p夫々の燃焼時間Hm,Hn,Ho,Hp
夫々を調節する前記燃焼時間制御を実行する。4台のバ
ーナ4のうち、記憶手段72aに記憶されている燃焼時
間が最長であるバーナ4mについて、その燃焼時間Hm
を、下記の数式にて調節する。 Hm=Cs×O 又、バーナ4m以外のバーナ4n,4o,4p夫々の燃
焼時間Hn,Ho,Hp夫々は、下記の数式にて調節す
る。 Hn=Hm×(HnS /HmS ) Ho=Hm×(HoS /HmS ) Hp=Hm×(HpS /HmS
【0051】パターン指令手段72bは、上述のように
設定した燃焼制御パターンを、各バーナ4夫々につい
て、時間経過に伴う燃焼及び燃焼停止のバーナ制御信号
として出力する。パターン指令手段72bは、焼戻モー
ド用パターンにおいては、図9に示す如き制御タイムチ
ャートにてバーナ制御信号を出力し、焼入モード用パタ
ーンにおいては、図10に示す如き制御タイムチャート
にてバーナ制御信号を出力する。図9及び図10には、
例として、温調出力信号Oが50%、20%及び10%
夫々のときの制御タイムチャートを示し、温調出力信号
Oが50%及び20%のときは、前記サイクル時間制御
が実行されて、設定サイクル時間Cが調節され、温調出
力信号Oが10%のときは、前記燃焼時間制御が実行さ
れて、バーナ4夫々の燃焼時間が調節されている。
【0052】次に、制御部7の制御作動について説明す
る。自動/手動切り換えスイッチ82により、手動モー
ドが指令されているときは、以下のような制御作動が実
行される。燃焼装置の操作者は、温度設定部81にて目
標温度を設定し、運転モード選択スイッチ83により、
運転モードを任意に選択する。パターン指令手段72b
は、運転モード選択スイッチ83からの指令に基づい
て、記憶手段72aの記憶情報から、焼戻モード用パタ
ーン及び焼入モード用パターンのうちから一つを選択す
るとともに、選択したパターンにおいて、上述のよう
に、温度調節手段71から出力される温調出力信号に基
づいて前記サイクル時間制御又は前記燃焼時間制御を実
行して、バーナ制御信号を出力する。そして、制御手段
73は、パターン指令手段72bから出力されるバーナ
制御信号に基づいて、4台のバーナ4を制御する。
【0053】自動/手動切り換えスイッチ82により、
自動モードが指令されているときは、以下のような制御
作動が実行される。燃焼装置の操作者は、温度設定部8
1にて目標温度を設定する。装置が起動されると、パタ
ーン指令手段72bは、温度設定部81にて目標温度に
基づいて、目標温度が870°C未満のときは焼戻モー
ドを、目標温度が870°C以上のときは焼入モードを
夫々選択するとともに、選択したパターンにおいて、上
述のように、温度調節手段71から出力される温調出力
信号に基づいて前記サイクル時間制御又は前記燃焼時間
制御を実行して、バーナ制御信号を出力する。そして、
制御手段73は、パターン指令手段72bから出力され
るバーナ制御信号に基づいて、4台のバーナ4を制御す
る。
【0054】従って、自動/手動切り換えスイッチ82
により手動モードを設定することにより、パターン指令
手段72bを、複数種の燃焼制御パターンから人為的に
選択された一つを指令するように構成してあり、自動/
手動切り換えスイッチ82により自動モードを設定する
ことにより、パターン指令手段72bを、温度設定部8
1にて設定された目標温度に応じた燃焼制御パターンを
自動的に選択して指令するように構成してある。
【0055】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 燃焼制御パターンの設定方法は、上記の各実施形態
において例示した方法以外にも、下記のように種々の方
法で設定可能である。 (イ) 上記の第1実施形態においては、バーナ4夫々
の燃焼時間、複数のバーナ4を燃焼させる順序、設定サ
イクル時間、グループ分け形態の4つのパラメータの全
てを変更して、燃焼制御パターンを設定したが、4つの
パラメータのうち少なくとも一つを変更して設定するこ
とができる。
【0056】(ロ) 上記の第2実施形態において、複
数のバーナ4を燃焼させる順序、又は、複数のバーナ4
のグループ分け形態も変更して燃焼制御パターンを設定
してもよい。
【0057】(ハ) 燃焼制御パターンのパラメータと
して、バーナ4夫々の燃焼量を含めてもよい。この場合
は、燃焼制御パターンは、燃焼量が異なる状態を繰り返
すようなパターンとして設定し、夫々の燃焼量、及び、
夫々の燃焼量で燃焼させる燃焼時間を変更して設定す
る。この場合は、上記の各実施形態において、ガス用開
閉弁Vgの代えて、ガス供給量の調整が可能な比例弁を
介装する。
【0058】(ニ) 制御手段73を、ガス用開閉弁V
gを閉成してバーナ4の燃焼を停止させている間も、空
気用開閉弁Vaを開成してバーナ4に燃焼用空気を供給
する送風運転を実行するように構成し、燃焼制御パター
ンのパラメータとして、前記送風運転の時間を含ませる
ようにしてもよい。尚、前記送風運転の時間は、目標温
度に応じて変更したり、温度調節手段71から出力され
る温調出力信号に基づいて変更する。従って、空気用開
閉弁Vaが、バーナ4に燃焼用空気を供給する送風手段
として機能する。
【0059】(ホ) 上記の第1実施形態においては、
温度調節手段71から出力される温調出力信号に基づい
て、設定サイクル時間を変更する場合について例示した
が、これに代えて、設定サイクル時間は所定の値に固定
設定し、温度調節手段71から出力される温調出力信号
に基づいて、温調出力信号が大きくなるほど、バーナ4
夫々の燃焼時間を長くするように設定する。燃焼時間
は、例えば、下記の式で算出する。 燃焼時間=設定サイクル時間×温調出力信号 設定サイクル時間を変更する場合は、温調出力信号が小
さくなるほど、設定サイクル時間が長くなって、温度制
御の精度が悪くなる虞があるが、設定サイクル時間を固
定して、バーナ4夫々の燃焼時間を変更するようにすれ
ば、温調出力信号が小さい場合でも、温度制御の精度の
悪化を抑制することができる。
【0060】(ヘ) 燃焼制御パターンのパラメータと
して、複数のバーナ4のグループ分け形態を含ませる場
合、グループ分け数は適宜変更可能である。
【0061】 上記の各実施形態において、ガスバー
ナ4の設置台数や配置形態は適宜変更可能である。
【0062】 加熱能力の異なる複数の燃焼制御パタ
ーンを予め設定しておき、そのように設定した複数種の
燃焼制御パターンから、温度センサT1,T2,T3の
検出温度と目標温度との偏差に基づいて、その偏差が大
きくなるほど加熱能力の大きい燃焼制御パターンが自動
的に選択されるようにしておくと、炉内を可及的に速く
目標温度に加熱することができ、しかも、精度良く目標
温度に加熱することができる。
【0063】 上記の各実施形態においては、熱負荷
検出手段Dは、温度センサT1,T2,T3の検出温度
と温度設定部81にて設定された目標温度との偏差を前
記熱負荷として検出するように構成する場合について例
示したが、これに代えて、目標温度や、炉内3,13に
収容された処理物の容量等を前記熱負荷として検出する
ように構成してもよい。但し、目標温度に対する温度制
御精度を向上する上では、前記検出温度と前記目標温度
との偏差を前記熱負荷として検出する構成が適してい
る。
【0064】 上記の各実施形態においては、熱負荷
検出手段Dを設けて、熱負荷が自動的に検出されるよう
に構成する場合について例示したが、これに代えて、熱
負荷検出手段Dを省略して、熱負荷を人為的に入力する
ように構成してもよい。この場合、人為的に入力する熱
負荷としては、例えば、炉内3,13を加熱するための
目標温度や炉内3,13に収容された処理物の容量等を
適用することができる。
【0065】 上記の第1実施形態では、炉内3にマ
ッフル2を設け、バーナ4によりマッフル2を外周から
加熱することにより、マッフル2内の処理物を間接的に
加熱する場合について例示した。これに代えて、炉内3
にマッフル2を設けずに、炉内3に処理物を配置して、
バーナ4により直接炉内3の処理物を加熱するように構
成してもよい。
【0066】 上記の実施の形態では、本発明を、ピ
ット式熱処理炉やボックス式熱処理炉を加熱する燃焼装
置に適用する場合について例示したが、これ以外にも、
本発明は、種々の炉を加熱する燃焼装置に適用すること
ができる。例えば、処理物を入口から炉内に導入すると
ともに、炉内を通過させた後、出口から排出させる搬送
手段を備えた連続炉を加熱する燃焼装置にも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる燃焼装置を適用したピッ
ト式熱処理炉の斜視図
【図2】第1実施形態にかかる燃焼装置の全体構成を示
すブロック図
【図3】第1実施形態にかかる燃焼装置における燃焼制
御パターンの設定例を示す図
【図4】第1実施形態にかかる燃焼装置における制御作
動のタイムチャートを示す図
【図5】第1実施形態にかかる燃焼装置における制御作
動のタイムチャートを示す図
【図6】第1実施形態にかかる燃焼装置における制御作
動のタイムチャートを示す図
【図7】第2実施形態にかかる燃焼装置の全体構成を示
すブロック図
【図8】第2実施形態にかかる燃焼装置における燃焼制
御パターンの設定例を示す図
【図9】第2実施形態にかかる燃焼装置における制御作
動のタイムチャートを示す図
【図10】第2実施形態にかかる燃焼装置における制御
作動のタイムチャートを示す図
【符号の説明】
3,13 炉内 4 バーナ 72 パターン設定手段 72a 記憶手段 72b パターン指令手段 73 制御手段 81 目標温度指令手段 D 熱負荷検出手段 T1,T2,T3 温度検出手段 Va 送風手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内を加熱する複数のバーナが分散配置
    されて設けられ、 各バーナの夫々についての時間経過に伴う燃焼状態を定
    めた燃焼制御パターンを設定するパターン設定手段と、 そのパターン設定手段にて設定された燃焼制御パターン
    で、前記複数のバーナを制御する制御手段が設けられた
    燃焼装置であって、 前記パターン設定手段は、複数種の燃焼制御パターンを
    記憶する記憶手段と、複数種の燃焼制御パターンから一
    つを選択して指令するパターン指令手段を備えて構成さ
    れ、 前記制御手段は、前記パターン指令手段の指令情報に基
    づいて、指令された燃焼制御パターンで前記複数のバー
    ナを制御するように構成されている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記燃焼制御パターンは、前記バーナ夫
    々の燃焼時間、前記バーナ夫々の燃焼量、及び、前記複
    数のバーナを燃焼させる順序の各パラメータのうちの少
    なくとも一つを変更させて設定されるように構成されて
    いる請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記燃焼制御パターンが、設定サイクル
    時間で繰り返されるパターンとして設定されるように構
    成され、 前記燃焼制御パターンのパラメータとして、前記設定サ
    イクル時間が含まれる請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼制御パターンが、前記複数のバ
    ーナをグループ分けして、各グループ毎のパターンとし
    て設定されるように構成され、 前記燃焼制御パターンのパラメータとして、前記複数の
    バーナのグループ分け形態が含まれる請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記バーナの燃焼を停
    止させている間も、前記バーナに燃焼用空気を供給する
    送風手段を作動させる送風運転を実行するように構成さ
    れ、 前記燃焼制御パターンのパラメータとして、前記送風運
    転の時間が含まれる請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記パターン指令手段が、複数種の燃焼
    制御パターンから人為的に選択された一つを指令するよ
    うに構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記炉内の目標温度を指令する目標温度
    指令手段が設けられ、 前記パターン指令手段が、複数種の燃焼制御パターンか
    ら、前記目標温度指令手段にて指令された目標温度に応
    じた燃焼制御パターンを自動的に選択して指令するよう
    に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記パターン設定手段は、選択した燃焼
    制御パターンにおいて、前記炉内の熱負荷に応じて、前
    記バーナの単位時間当たりの燃焼量を調節するように構
    成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃焼
    装置。
  9. 【請求項9】 前記熱負荷を検出する熱負荷検出手段が
    設けられ、 前記パターン設定手段は、前記熱負荷検出手段の検出情
    報に基づいて、前記バーナの単位時間当たりの燃焼量を
    調節するように構成されている請求項8記載の燃焼装
    置。
  10. 【請求項10】 前記パターン設定手段は、前記バーナ
    の燃焼時間を一定に維持する状態で、前記熱負荷に応じ
    て、前記設定サイクル時間を調節するように構成されて
    いる請求項8又は9記載の燃焼装置。
  11. 【請求項11】 前記パターン設定手段は、前記設定サ
    イクル時間を一定に維持する状態で、前記熱負荷に応じ
    て、前記バーナの燃焼時間を調節するように構成されて
    いる請求項8又は9記載の燃焼装置。
  12. 【請求項12】 前記パターン設定手段は、前記熱負荷
    が設定値以上のときは、前記バーナの燃焼時間を一定に
    維持する状態で、前記熱負荷に応じて、前記設定サイク
    ル時間を調節し、並びに、前記熱負荷が前記設定値より
    も小のときは、前記設定サイクル時間を一定に維持する
    状態で、前記熱負荷に応じて、前記バーナの燃焼時間を
    調節するように構成されている請求項8又は9記載の燃
    焼装置。
  13. 【請求項13】 前記炉内の温度を検出する温度検出手
    段が設けられ、 前記温度検出手段の検出温度と目標温度との偏差を、前
    記熱負荷として検出するように構成されている請求項8
    〜12のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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