JPH09287706A - 過熱低減器 - Google Patents

過熱低減器

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JPH09287706A
JPH09287706A JP9676196A JP9676196A JPH09287706A JP H09287706 A JPH09287706 A JP H09287706A JP 9676196 A JP9676196 A JP 9676196A JP 9676196 A JP9676196 A JP 9676196A JP H09287706 A JPH09287706 A JP H09287706A
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Shinichi Takahama
伸一 高浜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過熱低減器のスプレイノズルから90°エル
ボに至る給水系統にハンマリングが生じるのを防止す
る。 【解決手段】 胴本体1左右両側からスプレイノズル2
を水平に胴本体1内に挿入し、スプレイノズル2に水平
なスプレイ給水入口配管4、90°エルボ5、下方へ垂
直に延在するスプレイ給水入口配管6を接続し、胴本体
1の外周及び下方へ垂直に延在するスプレイ給水入口配
管6の外周に保温材12を取り付け、スプレイ給水入口
配管4の保温材12を取り付けていない部分に冷却フィ
ン13を固設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレイ給水が間
歇的に注入される際に発生するハンマリングを防止し得
るようにした過熱低減器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電設備においては、高圧タービンから
抽気された過熱蒸気は再熱器に送られて再熱されるが、
再熱器へ導入される過熱蒸気の温度が高過ぎる場合に
は、再熱器が焼損する虞れがある。このため、従来は高
圧タービンから再熱器へ至る過熱蒸気管の中途部に過熱
低減器を設けて間歇的に過熱蒸気に水をスプレイし、過
熱蒸気の温度を低減することが行われている。
【0003】而して、従来の過熱低減器の一例は図3に
示されており、図3中、1は紙面と直交する方向へ延在
する円管状の胴本体、2は左右両側から胴本体1を貫通
して胴本体1内へ挿入され、胴本体1内の中心部近傍ま
で延在する水平配置されたスプレイノズル、2aはスプ
レイノズル2の胴本体1内に位置する部分に過熱蒸気流
れ方向下流側へ向けて穿設された複数のスプレイ孔、3
はスプレイノズル2の胴本体1中心側端部に接続された
閉塞板、4は胴本体1の左右両外側に位置し、前記スプ
レイノズル2に接続された水平なスプレイ給水入口配
管、5はスプレイ給水入口配管4のスプレイノズル2と
は反対側の端部に接続された90°エルボである。
【0004】90°エルボ5は水平状態から90°曲折
して垂直下方へ延在しその下端はスプレイ給水入口配管
4よりも下方に位置している。
【0005】6は左右の90°エルボ5の下端に垂直に
接続されたスプレイ給水入口配管、7は下端において左
右の垂直なスプレイ給水入口配管6同士を接続する水平
なスプレイ給水入口配管、8はスプレイ給水入口配管7
に接続されたスプレイ給水配管であり、スプレイ給水配
管8の中途部には、スプレイ給水流れ方向D上流側から
下流側へ向けて遮断弁9、逆止弁10が接続され、スプ
レイ給水配管8のスプレイ給水流れ方向D上流側端部に
は給水ポンプ11が接続されている。
【0006】12は保温材であり、胴本体1からスプレ
イ給水入口配管4、90°エルボ5、スプレイ給水入口
配管6,7、スプレイ給水配管8の外周は、スプレイノ
ズル2接続部も含めて露出部がないように保温材12に
より被覆されている。
【0007】高圧タービンから抽気された過熱蒸気は、
過熱蒸気管及び過熱蒸気管の中途部に設けられた過熱低
減器を経て再熱器へ送給される。
【0008】而して、過熱低減器において過熱蒸気に水
Wをスプレイする場合は、給水ポンプを駆動した状態で
遮断弁9を開く。このため、給水は、スプレイ給水配管
8からスプレイ給水入口配管7へ流入して左右へ分岐
し、左右へ分岐した給水は夫々左右のスプレイ給水入口
配管6、90°エルボ5、スプレイ給水入口配管4から
スプレイノズル2へ送給され、スプレイノズル2のスプ
レイ孔2aから胴本体1内へ過熱蒸気流れ方向へ向けて
スプレイされる。このため、過熱蒸気は温度を低減さ
れ、その結果、再熱器は過熱蒸気により焼損することは
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】過熱低減器への給水の
スプレイは連続的には行われず、必要に応じて間歇的に
行われるが、この場合には、以下に述べるごとき問題点
がある。
【0010】すなわち、図3に示す遮断弁9を閉止して
スプレイノズル2のスプレイ孔2aからの給水のスプレ
イを中断すると、スプレイノズル2及びスプレイ給水入
口配管4並に90°エルボ5、スプレイ給水入口配管6
内には下側のスプレイ孔2a下縁部が上端の液面X1と
なるよう水Wが残存する(図4参照)。
【0011】この場合、例えばスプレイ給水入口配管4
上部の温度は約198℃、スプレイ給水入口配管4下部
の温度は約148℃となる。スプレイ給水入口配管4下
部の方が上部よりも温度が低いのは、スプレイ給水入口
配管4下部には水Wが残存しているためである。又、9
0°エルボ5下端近傍の温度は例えば約111℃となる
が、これは、スプレイ時に低温の水Wが給水されている
ためである。
【0012】遮断弁9を閉止して長時間経過すると、図
4に示す水Wの一部は熱により蒸発して水位は下降し、
例えば90°エルボ5の下端近傍となる。而して、この
場合、閉止時間が長い程液面X2は低下し、液面X2よ
りも上方の90°エルボ5、スプレイ給水入口配管4、
スプレイノズル2内には、湿り蒸気VWが残存する(図
5参照)。この場合、液面X2の部分は飽和水WS(温
度約202℃)であり、スプレイ給水入口配管4の部分
の上部の温度は約335℃、下部の温度は約318℃程
度になり、これらのメタル温度は高圧タービン排気圧力
の飽和温度以上である。又、胴本体1内を流れる過熱蒸
気は、例えば圧力15.5kg/cm2Gである。
【0013】過熱蒸気に水Wをスプレイするために再び
図3の遮断弁9を開くと、スプレイ給水入口配管6に
は、温度が約58℃よりも高い低温給水WLが供給さ
れ、飽和水WSは上方へ押上げられるため、熱により飽
和水WSは急速に蒸発して沸騰が生じ、飽和蒸気VSが
発生する(図6参照)。
【0014】その後更に少量の低温給水WLがスプレイ
給水入口配管6、90°エルボ5、スプレイ給水入口配
管4を通ってスプレイノズル2内へ流入すると、スプレ
イノズル2内下部にある飽和蒸気VSは凝縮して水Wと
なるが、スプレイノズル2内上部には、飽和蒸気VSが
残存する(図7参照)。
【0015】又スプレイノズル2下部で発生した水W
は、高速流WHとなってスプレイノズル2内を前進し、
閉塞板3に衝突して跳ねかえり、高速の圧力波WPとし
て90°エルボ5側へ戻り90°エルボ5に衝突する
(図8参照)。
【0016】このためスプレイノズル2から90°エル
ボ5に至る給水系統にはハンマリングが発生し、各機器
に悪影響を与えていた。
【0017】斯かるハンマリングを防止するために、ス
プレイ給水入口配管4,6,7やスプレイ給水配管8に
沿ってスチームトレーサー管や電気ヒータ等の加熱手段
を配置し、これら加熱手段により配管4,6,7,8内
の給水の温度を飽和温度近傍まで上昇させることも行わ
れているが、この場合には加熱手段を敷設する必要があ
るため、工事が複雑でコストアップを招来する虞れがあ
る。
【0018】本発明は、上述の実情に鑑み、簡単な手段
で過熱低減器へ水を供給する給水系統にハンマリングが
生じないようにすることを目的としてなしたものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、胴本体内に側
部からスプレイノズルを水平に胴本体内に挿入し、スプ
レイノズルからスプレイ給水流れ方向上流側へ向けて順
次水平なスプレイ給水入口配管、下方へ延在するスプレ
イ給水入口配管を接続し、胴本体の外周及び下方へ延在
するスプレイ給水配管の外周に保温材を取り付け、スプ
レイ給水入口配管の保温材を取り付けていない部分に冷
却フィンを固設したものである。
【0020】本発明では、スプレイノズルから下方へ延
在するスプレイ給水入口配管に至る給水系統に保温材の
ない部分があるうえ冷却フィンを設けているため、温度
の放熱が良好に行われる。このため、スプレイノズルや
スプレイ給水入口配管のメタル温度は、過熱低減器の本
体胴内の内圧に対応した飽和温度以下に保持される。
【0021】従って、過熱蒸気に給水をスプレイするた
めに低温の給水をスプレイノズルに供給した場合、スプ
レイノズル内等に滞留していた水に沸騰が生じることが
なく、その結果、沸騰した水の凝縮も生じないため、高
速流や圧力波が発生せず、ハンマリングを防止すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0023】図1、2は本発明の実施の形態の一例で、
保温材12は、胴本体1の外周と90°エルボ5下方の
スプレイ給水入口配管6,7、スプレイ給水配管8の外
周には巻付けてあるが、スプレイノズル2外側のスプレ
イ給水入口配管4から90°エルボ5下端までの間に
は、保温材12は巻付けられず、左右のスプレイ給水入
口配管4、90°エルボ5は露出した状態となってい
る。
【0024】又、スプレイ給水入口配管4の露出部に
は、胴本体1に出来るだけ近接して片側2枚の円板状の
冷却フィン13が固設されており、隣り合う冷却フィン
13同士はブラケット14により連結されている。
【0025】なお、図1中、図3に示すものと同一のも
のには同一の符号が付してある。
【0026】本発明の実施の形態においては、スプレイ
を中断するために遮断弁9を閉止しておくと、胴本体1
内を通過する過熱蒸気により、スプレイノズル2、スプ
レイ給水入口配管4、90°エルボ5等が加熱される
が、給水系統の一部には保温材12が取り付けてないう
え、冷却フィン13により熱は大気中に積極的に放熱さ
れるため、スプレイノズル2やスプレイ給水入口配管
4、90°エルボ5等のメタル温度は、過熱低減器の胴
本体1内の内圧に対応した飽和温度以下に保持される。
【0027】従って、過熱蒸気に水Wをスプレイするた
めに遮断弁9を開いて低温の給水をスプレイノズル2に
供給した場合、スプレイノズル2内等に滞留していた水
に沸騰が生じることがなく、その結果、沸騰した水の凝
縮も生じないため、高速流や圧力波が発生せず、ハンマ
リングを防止することができる。
【0028】なお、本発明の実施の形態においては放熱
フィンを片側2枚設ける場合について説明したが、放熱
フィンの枚数は、過熱低減器の胴本体側の温度(熱容
量)と、フィン設置部の保持温度とのバランスで調整可
能なこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明の過熱低減器によれば、過熱低減
器のスプレイノズル、スプレイ給水入口配管等の給水系
統にハンマリングが生じることを防止できるという優れ
た効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過熱低減器の縦断面図である。
【図2】図1に示す冷却フィンの側面図である。
【図3】従来の過熱低減器の縦断面図である。
【図4】従来の過熱低減器において遮断弁を閉止した直
後にスプレイノズルからスプレイ給水入口配管に至る給
水系統に水が残留する状態を示す縦断面図である。
【図5】従来の過熱低減器において過熱蒸気に給水をス
プレイするために遮断弁を開く直前の給水系統内の湿り
蒸気の状態を示す縦断面図である。
【図6】従来の過熱低減器において給水を行った場合に
飽和水が沸騰する状態を示す縦断面図である。
【図7】従来の過熱低減器において、スプレイノズル入
口下部で凝縮が生じ、上部で蒸発が生じた状態を示す縦
断面図である。
【図8】従来の過熱低減器において、スプレイノズルか
ら90°エルボまでの給水系統に高速流が発生すると共
に圧力波が伝播する状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 胴本体 2 スプレイノズル 4 スプレイ給水入口配管 6 スプレイ給水入口配管 12 保温材 13 冷却フィン D スプレイ給水流れ方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴本体内に側部からスプレイノズルを水
    平に胴本体内に挿入し、スプレイノズルからスプレイ給
    水流れ方向上流側へ向けて順次水平なスプレイ給水入口
    配管、下方へ延在するスプレイ給水入口配管を接続し、
    胴本体の外周及び下方へ延在するスプレイ給水配管の外
    周に保温材を取り付け、スプレイ給水入口配管の保温材
    を取り付けていない部分に冷却フィンを固設したことを
    特徴とする過熱低減器。
JP09676196A 1996-04-18 1996-04-18 過熱低減器 Expired - Fee Related JP3726341B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087017A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 三菱日立パワーシステムズ株式会社 過熱低減器

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