JPH09286440A - ラップフィルム用ケース - Google Patents

ラップフィルム用ケース

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JPH09286440A
JPH09286440A JP9495496A JP9495496A JPH09286440A JP H09286440 A JPH09286440 A JP H09286440A JP 9495496 A JP9495496 A JP 9495496A JP 9495496 A JP9495496 A JP 9495496A JP H09286440 A JPH09286440 A JP H09286440A
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JP
Japan
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wrap film
case
holding member
cutter
core
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JP9495496A
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Takeshi Nishimura
剛 西村
Shoichi Kato
昭一 加藤
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラップフィルムを入れ換えるだけで長期間使
用することができて、紙箱の消費を低減させる省資源型
であり、ラップフィルムが安定に保持されていてカッタ
ーの機能が向上したラップフィルム用ケースを提供する
ことにある。 【解決手段】 ロール状に巻かれたラップフィルム14
を保持する保持部材12とカッター18とを備えたラッ
プフィルム用ケース10において、保持部材12による
保持長さが、ラップフィルム14の幅に合うように調節
される手段を備えてラップフィルム用ケース10を構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラップフィルムの容
器に関し、より詳しくは、幅の異なる多種類のロール状
ラップフィルムに対応できて、長期間使用することの出
来るラップフィルム用ケースに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、家庭用のラップ
フィルムは、幅が数10cm、長さが数10mでロール
状に巻かれ、紙箱に収められて市販されている。紙箱の
外側には鋸歯状のカッターが取り付けられていて、紙箱
から引き出されたラップフィルムを適当な長さに切断し
て使用する仕組みになっている。ラップフィルムの全部
が使用されてしまうと、残ったラップフィルムの巻芯と
共に紙箱は捨てられてしまう。
【0003】上述の従来技術については、ラップフィル
ムを使いきる毎に紙箱を捨てなくてはならず、貴重な資
源を浪費する結果になっていた。このため、長期間にわ
たって使用できるラップフィルム用ケースの開発が期待
されている。
【0004】さらにまた、ラップフィルムの巻芯がしっ
かり固定されていないことや、紙箱の蓋によるラップフ
ィルムの押さえが不安定であること等によって、切断に
必要な十分な張力が得られず、ラップフィルムがうまく
切断できないというトラブルが頻繁に発生していた。ま
た、鋸歯状のカッターは紙箱と一緒に使い捨てされるも
のであるから、生産コストは自ずから制約され、カッタ
ーの材質や形状は限定されたものになってしまう。その
結果、十分な切断機能が得られないという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決しようとするものであって、ラップフィルムの入替
えをするだけで長期間使用することが出来て、紙箱の消
費を低減させる省資源型のラップフィルム用ケースを提
供しようとするものである。さらにまた、本発明の別の
目的は、ラップフィルムの巻芯をしっかり固定させ、切
断時のラップフィルム押さえを安定にし、カッターの機
能を高めることによって、切断を確実に行うことのでき
るラップフィルム用ケースを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、次の手段を取るものである。すなわち本
発明に係るラップフィルム用ケースの要旨とするところ
は、ロール状に巻かれたラップフィルムを保持する保持
部材とカッターとを備えたラップフィルム用ケースにお
いて、前記保持部材による保持長さが、ラップフィルム
の幅に合うように調節される手段を有することにある。
【0007】また、このラップフィルム用ケースにおい
て、前記保持部材の調節手段が、ケースの内壁に設けら
れた溝又は突条と、その溝又は突条に出し入れ自在に取
り付けられるストッパーとから構成されることにあり、
更に、前記カッターを、取り替え可能としたことにあ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の対象とするラップフィル
ムは、ポリエチレン、塩化ビニリデン等々の合成樹脂か
らなるものや、アルミフォイル等の金属からなるもので
あるが、特にこれらに限定されるものではない。家庭用
の台所用資材として一般的に市販されているものを主な
対象とするが、食品包装等に用いられる業務用のフィル
ムも対象としている。フィルムの幅は数10cm以下で
ある。
【0009】保持部材は、ラップフィルムの幅に応じ
て、保持幅を調節できる手段を有するものでなければな
らない。保持するとは、ラップフィルムがケースから外
れて飛び出さないようにすることを意味し、必ずしもラ
ップフィルムが保持部材に固定されている必要はない。
例えば、細いシャフトがロール状ラップフィルムの紙管
の中に通されていて、ラップフィルムがシャフトに引っ
掛かって外に飛び出せない状態でもよいのである。しか
しながら、切断をスムーズに行うためには、ロール状に
巻かれたラップフィルムから安定に引き出されることが
必要である。そのためには、回転可能なシャフトに固定
したり、出来るだけ太いシャフトの回りを回転させたり
して、ロール状ラップフィルムの回転をブレないように
するのが有効な手段である。
【0010】本発明に用いるラップフィルムの保持部材
は、ラップフィルムの巻芯である紙管を保持するもので
あり、紙管を用いた巻き取り工程等で一般的に用いられ
ている様々な保持方法を適用することが出来る。例え
ば、紙管の両端にテーパー状のコア材を差し込んで固定
するとか、紙管の両端に平板を当てて紙管の横移動を抑
えるとか、空気圧で膨らんで太くなるシャフトを紙管の
中に挿入し、空気を吹き込んで紙管をシャフトに固定す
るとかの方法を採用することが出来る。
【0011】しかしながら、本発明に特徴的な保持方法
は、ケースの内壁を利用したものであって、従来に例を
見ることが出来ない方法である。すなわち、ケース内の
側壁に複数個の溝又は突条を設け、ラップフィルムの幅
に合わせた適当な溝又は突条に、保持部材を取り付ける
ことによって、幅の異なるそれぞれのラップフィルムに
対応させて、適切に保持するのである。
【0012】本発明に用いるケースは、紙、木、金属、
プラスチック等々から製造される。プラスチックは、成
形し易すいために一般的に用いることが出来るが、軽量
にする目的とか、手触りを良くする目的とか、特に静電
気の発生を嫌う目的の場合には、紙や木を用いると良
い。ラップフィルムの主な用途は食品の包装であるか
ら、ケースは通常密閉されていて、埃等が入らないよう
にするのが望ましく、必要な時だけ開閉できる蓋を設け
るのがよい。
【0013】本発明に用いるカッターは、怪我しにくい
という安全性の観点からみて鋸歯状が望ましいが、これ
に限定されるものではない。カミソリ刃を走行させる方
法や熱線で溶断させる方法等々も、安全性を十分に考慮
した設計とすることにより、使用することが出来る。ま
た、カッターの取り付け位置も、広い範囲からの選択が
可能となり、ケースの外側だけでなく内側にも、あるい
は、開口部の端面にも取り付けることが出来る。
【0014】カッターは取り替え可能とするのが好まし
い。長期間の使用によって切断能力が低下した場合に
は、新しいカッターに取り替えて切断機能を更新するこ
とができる。
【0015】鋸歯状のカッターを用いる時の切断は、例
えば、次のようにして行う。ラップフィルム用ケースを
左手に持ち、カッターにラップフィルムを強く押し当て
ながらラップフィルムの端を右手で引いて切断する。こ
の時、左手側のラップフィルムの把持が不均一で、幅方
向に張力のムラが発生すると、切断がスムーズに進ま
ず、直線的な切断が出来ない。したがって、ロール状の
ラップフィルム自身をしっかりと把持するか、ロール状
ラップフィルムとカッターとの間に位置するラップフィ
ルムを均一に把持する工夫が必要である。
【0016】ラップフィルムの把持は、剛性のある部材
で挟み込むことによって達成される。すなわち、ケース
の蓋と開口部の端面とを、剛性の高い材料で構成しラッ
プフィルムを挟み込めばよい。さらに望ましくは、挟み
込む面のいずれかをゴム等の弾性体にして、把持力を増
大させることである。
【0017】次に、本発明に係わるラップフィルム用ケ
ースの実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0018】図1は本発明のラップフィルム用ケースの
例であるが、ケースの蓋を開けてラップフィルムを引き
出している状態を示している。ケース10の内側には保
持部材12に保持されたロール状のラップフィルム14
が収められており、ケース10の蓋16には、カッター
18が設けられている。
【0019】図2は本発明に用いる保持部材12の例を
示しているが、保持部材12はシャフト20とコア22
とストッパー24とスプリング26とから構成されてい
る。コア22はシャフト20の表面に設けられたネジ溝
に沿って移動することができるように構成されていて、
ラップフィルム14の紙管の両端をコア22とストッパ
ー24により挟み込むことによって、ラップフィルム1
4を保持部材12に固定することが出来る。
【0020】ストッパー24及びシャフト20は、スプ
リング26によってケース10の両端内面に押しつけら
れ、軸受け部28にその軸部が挿入されて支持されるよ
うに構成されていて、保持部材12は、その両端を軸に
してスムーズに回転できる。したがって、保持部材12
に固定されているラップフィルム14をブレることなく
安定に引き出すことが出来るのである。ラップフィルム
14を入替える時は、コア22をずらして紙管の押さえ
を緩めた後、スプリング26を圧縮し、ストッパー24
を軸受け部28から外すことによって保持部材12をケ
ース10から取り出すことが出来る。ラップフィルム1
4の入替えは、コア22をシャフト20から抜き取って
行うことができる。
【0021】図3は本発明の保持部材12の他の例を示
したものである。ラップフィルム14は、移動可能な2
個のコア22によってシャフト20に固定されている。
本例においては、ラップフィルムをシャフト20に固定
したままでもストッパー24を動かすことが出来るの
で、保持部材12をケース10から取り出すのが簡便で
ある。また、コア22が2個共動かせるので、ラップフ
ィルム14を幅方向の任意の位置に固定することもでき
るので便利である。
【0022】図4は本発明の保持部材12のまた他の例
を示したものである。片側のコア22をコイルバネ材3
0が押しつけることで、ラップフィルム14を固定する
ように構成されている。本例によれば、コア22を手動
で移動させる手間が省ける利点がある。
【0023】上述の例では、ラップフィルムはシャフト
に固定され、軸受け部に挿入された保持部材の両端を軸
として回転するようになっている。しかしながら、ラッ
プフィルムは必ずしもシャフトに固定されている必要は
なく、例えば、図2または図3において、コア22の押
さえを緩くしてコア22とラップフィルム14の紙管と
の間が滑るようにして、ラップフィルム14だけが回転
して引き出されるようにしてもよいのである。
【0024】また、軸受け部への挿入もスプリングの利
用だけでなく、図5に示すような溝27を備えた軸受け
部28への落とし込みによることもできる。保持部材の
出し入れ操作が簡単になる上、スプリングによる壁面へ
の押し付けが無くなるので、ラップフィルムの回転がよ
りスムーズになる利点もある。軸受け部28から保持部
材が飛び出さないように、軸受け部28の溝27の方向
と形状については十分な考慮が必要である。
【0025】図6は、シャフトを用いない方式の保持部
材の例を示したものである。紙管押さえ部材34を備え
たストッパー24を、ケース10の内壁に設けた溝32
に差し込んでラップフィルム14を保持する方式であ
る。溝32はケース10の両側面内壁に複数条設けら
れ、ストッパー24の両辺が差し込まれると、簡単には
抜けないような形状と寸法精度で製作されている。例え
ば、下方が細くなるテーパー形状等が適している。本方
式によれば、ラップフィルムの紙管にシャフトを通す操
作が省かれること、ストッパー24の取り付け、取り外
しが簡単になること等々によって、ラップフィルム14
の入替え作業を大幅に改善することができるのである。
【0026】図7を用いてさらに詳しく説明する。長方
形のストッパー24には円筒状の紙管押さえ部材34が
設けられており、その両辺をケース10の内壁に設けら
れた溝32に上方から挿入することできる。ラップフィ
ルム14の両端より1対の紙管押さえ部材34を差し入
れてラップフィルム14を2枚のストッパー24で挟ん
だ状態にして、2枚のストッパー24を溝32に挿入
し、ケース10の中にラップフィルム14を保持させ
る。紙管押さえ部材34の外径は紙管の内径より幾分小
さめに製作されているので、ラップフィルム14は紙管
押さえ部材34の表面を滑って回転し、引き出される。
【0027】図8は溝32の上にスライド溝36を設け
た例である。ストッパー24をスライド溝36に沿って
スライドさせ、適当な位置の溝32にその肩部を挿入し
て固定する。本例では、ストッパー24をスライド溝3
6に引っかけながら横に移動できるので、1枚のストッ
パー24だけを少し動かすだけで、ラップフィルムの取
り替え等の作業ができて、非常に便利となる。
【0028】紙管押さえ部材34を、スプリングを介し
てストッパー24に取り付ければ、ラップフィルムの入
替えが一段と簡単になる。すなわち、図9の例に示すよ
うに構成すれば、スプリング38を縮めるだけで、紙管
押さえ部材34をラップフィルム端部に出し入れ出来る
ので、ストッパー24をケースから外さなくてもラップ
フィルムを入れ換えることが出来る。
【0029】図10は、シャフトを用いない方式の保持
部材12の他の例である。紙管押さえ部材34を備えた
外筒40と突起44及び軸端48とを備えた内筒42と
がスライドできるように組み合わされている。突起44
が挿入されている櫛歯状の開口部46は、スライド案内
とストッパーの機能を果たしている。すなわち、スライ
ドさせるときには縦長の開口部分に沿って突起44を移
動させて保持部材12の全体の長さを調節し、長さを固
定するときには、外筒40を回転させて、断続的に設け
られた溝状の開口部分に突起44を入れてやればよい。
軸端48は、図では省略されているケースに設けられて
いる軸受け部に挿入されて、保持部材12全体をケース
に固定して外れないようにする機能を果たすのである。
本例は2重筒の例であるが、大きな調整長さが要請され
る時には、3重以上の多重筒で構成することも可能であ
る。
【0030】紙管押さえ部材は、ラップフィルムを円滑
に回転して引き出すための有効な部材であるが、本発明
の必要条件ではない。ラップフィルムの性状とケースの
形状の組み合わせによっては、紙管押さえ部材が無くて
もラップフィルムがケースから外れずに、安定に引き出
される場合もあり、そのような場合には紙管押さえ部材
を省くことが出来る。
【0031】本発明のラップフィルム用ケースの使用方
法は次の通りである。図11(a)に示すように、ケー
ス10の蓋16を開いてラップフィルム14の端部を矢
印の方向に手で引出し、適当な長さになったところで、
蓋16を閉じる。次に、図11(b)に示すように、カ
ッター18に鋭角に当たるように角度を付けて、矢印の
方向に引っ張り、ラップフィルムを切断するのである。
【0032】カッターによる切断をスムーズに行うため
には、引っ張られたラップフィルムの張力が幅方向に均
一であることが大切である。張力が不均一であれば、カ
ッターの切断力が変化して引き裂け等が発生して好まし
くない。張力を幅方向に均一にするには、ロール状ラッ
プフィルムを安定に保持しなければならないし、ケース
の開口部端とケースの蓋裏面との間で、ラップフィルム
が滑らないように確実に挟み込みこまなければならな
い。図12に示すように、ケースの開口部端50の形状
を凸にしたり、ケースの蓋16の裏面をゴム状弾性体5
2にする等々の手段によって挟持力を強めれば、より円
滑な切断を行うことが出来る。
【0033】上述したように、ラップフィルムの引き出
しは、ケースの蓋を開けながら行うのが望ましい。その
ため、蓋を開けやすくするための工夫も大切である。図
13に示すように、指を掛けるための張出部54を蓋1
6に設ければ、親指を使って容易に蓋16の開閉が出来
るようになって便利である。
【0034】カッターの取り付け位置は限定されない。
例えば、図14に示すように、蓋16の端イ、ケースの
開口部端ロ、ケースの底部端ハ等々に取り付けられる。
鋸歯状のカッターは鉄製、ステンレス製、紙製等々が用
いられるが、これらに限定されるものではない。紙製は
焼却が出来るために廃棄が容易であり、望ましい材料で
ある。
【0035】本発明のラップフィルム用ケースは長期間
の使用に堪えるものでなければならない。したがって、
カッターの性能が低下すれば、取り替えて切断機能を更
新する必要があり、カッターの取り付け方法は取り替え
作業が容易に行えるものでなければならない。例えば、
図15に示すような、U字形に曲げた板バネ材等をカッ
ター保持部材56に用いると便利であるが、この他、ボ
ルトの使用、開口部への突起の引っ掛け等々の、業界で
よく知られている諸方法を採用することが出来る。
【0036】図16は、カッターに電熱線を用いる例で
ある。ケースの蓋16の裏側に電熱線58を設け、ケー
スの開口部端50との間にラップフィルム14を挟む。
この時、リミットスイッチと連動して電熱線58に通電
し発熱させれば、ラップフィルムは溶断される。リミッ
トスイッチが作動した時だけしか発熱しないので、火傷
等トラブルが発生する恐れはない。蓋16の裏側にスプ
リング等のクッション部材を設け、蓋16の自重だけで
はリッミットスイッチが作動しないようにする工夫等も
有効な対策である。
【0037】図17は、カミソリ刃状の走行カッターを
用いる例である。ケースの開口部端50とケースの蓋1
6の裏側とでラップフィルム14を挟み、図の紙面と直
角の方向に走行する走行カッター60によってラップフ
ィルム14を切断することが出来る。走行は手動によっ
て行ってもよいし電動によってもよい。カッターの先端
は凹部に隠れるようにし、手を切る等の怪我が発生しな
いようにしてある。
【0038】カッターに電熱線や走行カッターを用いる
ラップフィルム用ケースは、食品包装等の業務用に使わ
れるのが特に適している。比較的幅が広く、長く巻かれ
ていて重い業務用ラップフィルムを手作業だけで切断す
るのは難しくて能率が悪い。ラップフィルム用ケースを
壁や机上に固定しておいて、電熱等による切断機構を取
り入れれば、両手を使った包装作業が可能となり、作業
能率を大幅に向上させることが出来る。
【0039】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変
形を加えた態様で実施し得るものえある。
【0040】
【実施例】本発明に係るラップフィルム用ケースの実施
例を以下に詳しく説明する。
【0041】実施例1 図1及び図2に示すのと同様のラップフィルム用ケース
を製作した。ケース10はポリプロピレン製で厚さ3m
mであり、大きさは53mm×53mm×350mmで
ある。ケース10の蓋16には紙製の鋸歯状カッター1
8を接着剤で接着固定した。コア22とストッパー24
の外径は47mmで45°の角度にテーパーがとられた
円錐状とした。シャフト20は直径25mmであり、表
面にはピッチ4mmのネジ溝が切られている。スプリン
グ26はループ径18mmのコイルバネを使用した。ま
た、図12に示すように、蓋16の裏面には薄いゴム板
からなるゴム状弾性体52を貼り、ケース10の開口部
端50は山形の形状としてある。
【0042】30cm幅、20m巻のロール状ポリエチ
レンラップフィルム14を、保持部材12に固定して、
本例のラップフィルム用ケース10に収め、図1に示す
ようにラップフィルム14を引き出した。保持部材12
は、ケース10に設けられた軸受け部28に支持されて
ブレることなくスムーズに回転した。また、図11
(b)に示すように、蓋16を手で押さえてラップフィ
ルム14を蓋16の裏面とケース10の開口部端50と
の間に挟んで動かないようにして、ラップフィルム14
を引っ張ったところ、力をあまり入れなくても、スムー
ズに切断することができた。
【0043】次に、20cm幅ラップフィルムへの入替
えを試みた。図2に示すように、30cm幅のラップフ
ィルムが保持されている状態で、コア22を回転させて
移動させ、ラップフィルム14の紙管から引き抜き、ス
トッパー24の動きを自由にする。次に、ストッパー2
4の軸部をケース10の軸受け部28から抜くことによ
って、保持部材12全体をケース10から外すことが出
来た。ストッパー24をシャフト20から抜き出し、3
0cm幅のラップフィルムを外し、代わりに、20cm
幅のラップフィルムに差し込んだ。ストッパー24をシ
ャフト20に挿入してから保持部材12全体をケース1
0に入れ、ストッパー24及びシャフト20の軸部を再
び軸受け部28に差し込み、保持部材12をケース10
に固定することが出来た。最後に、コア22を回転させ
て移動させ、ラップフィルム14の紙管端に押し当てる
ことによって、ラップフィルムの入替えを完了させるこ
とが出来た。
【0044】実施例2 図6及び図8に示すのと同様の、シャフトを用いない方
式のラップフィルム用ケースを製作した。ケース10の
外寸法は実施例1と同一である。15cmから30cm
幅のラップフィルムに対応できるように、溝32が10
mmピッチで設けられている。紙管押さえ部材34の直
径は33mmとしラップフィルムの35mm紙管に合わ
せてある。また、図9に示すように、ストッパー24と
はコイルバネのスプリング38で繋ぎ、紙管押さえ部材
34をラップフィルムの紙管から抜くのに、わざわざス
トッパー24をケース10から外さなくてもよいように
してある。
【0045】本例のラップフィルム用ケースを用いて、
ラップフィルムの引き出し安定性、ラップフィルムの入
替え作業性を検討したところ、いずれも問題なく良好な
結果を得ることが出来た。
【0046】実施例3 厚さ0.2mmのステンレスバネ板を用いて図15に示
すのと同様なカッター保持部材56を製作した。幅は2
0mmである。本例のカッター保持部材を50mm間隔
でケースの蓋に取り付け、ステンレス製の鋸歯状カッタ
ーを把持させたところ、使用中又は保管中にカッターが
外れることはなく、また、カッターの切断能力も十分で
あることが確認できた。
【0047】
【発明の効果】本発明のラップフィルム用ケースによれ
ば、従来の紙箱に代わってラップフィルムを収容、切断
することが出来るようになり、ラップフィルムを入れ換
えるだけで長期間にわたっての使用が可能となる。この
ため、従来のようなラップフィルムの重包装が不要とな
り、ゴミ処理コストの低減と資源の節約に寄与すること
が出来る。さらに、ラップフィルムを安定に保持するた
めの工夫を加えたこと及びカッター機能を向上させたこ
とによって、ラップフィルムに対する切断を確実かつ簡
便に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるラップフィルム用ケースの一例
を示す斜視図である。
【図2】本発明に係わるラップフィルム用ケースの他の
一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係わるラップフィルム用ケースの他の
一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係わるラップフィルム用ケースの他の
一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係わり、軸受け部の一例を説明する斜
視図である。
【図6】本発明に係わるラップフィルム用ケースの他の
一例を示す説明図である。
【図7】本発明に係わり、図6の一部を拡大して示す説
明図である。
【図8】本発明に係わるラップフィルム用ケースの他の
一例を説明するものであり、その一部を拡大して示す説
明図である。
【図9】本発明に係わり、紙管押さえ部材の一例を示す
説明図である。
【図10】本発明に係わり、保持部材の一例を示す説明
図であり、図(a)は断面図、図( b)は平面図であ
る。
【図11】本発明に係わり、ラップフィルムの切断動作
を説明する模式図である。
【図12】本発明に係わり、ラップフィルムを挟持する
部分の一例を示す説明図である。
【図13】本発明に係わり、ケースの蓋形状の一例を示
す説明図である。
【図14】本発明に係わり、カッターの取り付け位置の
例を示す説明図である。
【図15】本発明に係わり、カッター保持部材の一例を
示す説明図である。
【図16】本発明に係わり、カッターの取り付け状態の
一例を示す説明図である。
【図17】本発明に係わり、カッターの取り付け状態の
他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10:ケース 12:保持部材 14:ラップフィルム 16:蓋 18:カッター 20:シャフト 22:コア 24:ストッパー 26、38:スプリング 28:軸受け部 30:コイルバネ材 32:溝 34:紙管押さえ部材 36:スライド溝 40:外筒 42:内筒 44:突起 46:開口部 48:軸端 50:開口部端 52:ゴム弾性体 54:張出部 56:カッター保持部材 58:電熱線 60:走行カッター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻かれたラップフィルムを保
    持する保持部材とカッターとを備えたラップフィルム用
    ケースにおいて、前記保持部材による保持長さが、ラッ
    プフィルムの幅に合うように調節される手段を有するこ
    とを特徴とするラップフィルム用ケース。
  2. 【請求項2】 前記保持部材の調節手段が、ケースの内
    壁に設けられた溝又は突条と、その溝又は突条に出し入
    れ自在に取り付けられるストッパーとから構成されるこ
    とを特徴とする前記請求項1に記載のラップフィルム用
    ケース。
  3. 【請求項3】 前記カッターが、取り替え可能であるこ
    とを特徴とする前記請求項1又は2に記載のラップフィ
    ルム用ケース。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100724603B1 (ko) * 2005-10-07 2007-06-07 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 랩 케이스 장치
KR20220059875A (ko) * 2020-11-03 2022-05-10 김강은 포장용 랩핑 거치대
US11827445B1 (en) 2022-09-29 2023-11-28 Suzhou Hexin New Material Co., Ltd. Support mechanism and transport container using support mechanism
WO2024066219A1 (zh) * 2022-09-29 2024-04-04 苏州禾芯新材料有限公司 一种支撑结构及应用该支撑结构的运输箱

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