JPH09285488A - 伸縮性複合シートおよびその製造方法 - Google Patents

伸縮性複合シートおよびその製造方法

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JPH09285488A
JPH09285488A JP8103083A JP10308396A JPH09285488A JP H09285488 A JPH09285488 A JP H09285488A JP 8103083 A JP8103083 A JP 8103083A JP 10308396 A JP10308396 A JP 10308396A JP H09285488 A JPH09285488 A JP H09285488A
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JP
Japan
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stretchable
composite sheet
diaper
stretchable composite
stretchability
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JP8103083A
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English (en)
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Nobuo Hatta
信雄 八田
Katsumasa Hata
勝将 秦
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨ておむつの大面積を有する伸縮性サイ
ド部材として用いるのに適した複合シートで、伸縮性を
維持しつつ、少なくともその左右両端部は他の部材と安
定に接合して使用することができる伸縮性複合シートを
提供せんとする。 【解決手段】 伸縮性を有する弾性シートと、引張強度
を有し、かつ少なくとも横方向に伸長可能な不織布と
を、その左右両端部での他部材と接合させる領域では凸
部押圧部を持った一対の押圧ロールによって熱接合し、
該接合領域で挟まれる中央中間領域では熱接合を行わな
いないか、軽いエンボス程度の接合に止どめることによ
って、複合シートは、その押圧ロールによって熱接合し
た領域は、弾性シート中に不織布が埋設されたFRPの
如く固く伸縮性のない領域となり、その領域での他部材
との接合が安定強固に行えるものであり、中間部領域で
は元の伸縮性を実質上低下させることがない伸縮性を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央部は十分なる伸縮
性と引張強度とを具備する伸縮性でありながら、少なく
ともその左右両端部に、他の部材を安定に強固に接合し
て使用することができる伸縮性複合シートに関するもの
である。とりわけ本発明は、その伸縮性複合シートをお
むつのサイド部材として構成する場合の製品上、製造上
での問題点を克服したものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる「使い捨ておむつ」、特に大人
用のそれの一種は、例えば図3に示す如く、透液性の表
面シート、不透液性の裏面シートおよびこれら両シート
間に介在する吸液性コアからなるおむつ本体部1と、該
本体部1後部側の左右各側縁から外方に延出して腰周り
側部を形成するサイド部材としての後身頃の翼部分2
a、2bからなり、該翼部分2a、2bを本体部前部側
に回し係合させるための、その先端部に取り付けた係合
部材の一方3a、3bと、本体部1の後部側に取り付け
る他方の係合部材4a、4bとで形成されている。
【0003】そして、この腰周り側部を形成する後身頃
の左右翼部分2a、2bは、おむつとしての伸縮性のた
めに伸縮性スパンボンドやゴム糸を使用した伸縮バンド
が使用されている。ところで最近においては、使用者の
着用性を考慮し、多様な体格に合わせるための伸縮性だ
けでなく、適度に荒く引張っても破損することのない引
張強度を有することも求められるようになり、例えば、
共に伸縮性のあるトリコット編物と伸縮性スパンボンド
不織布とが複合された、伸縮性の複合シートが用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような伸
縮性の良好なシートは、その一端側2a1はおむつ本体
部1に、例えば熱接着方式で取り付け、また他端側2a
2も同じく熱接着方式で係合部材を取り付けているが、
該シート自体が上記のように伸縮性の素材であるため、
またシート素材間および取り付ける本体部材や係合部材
との熱溶融特性が異なるため、該伸縮性シートとおむつ
本体部および係合部材と間の両者接合が不安定で、安定
強固な接合ができない。またこのものは、引っ張った
時、場合によりネッキングがおこり、本体との結合が切
れる不都合が生ずることがわかった。
【0005】従って、該伸縮性シートとおむつ本体部お
よび該伸縮性シートと係合部材と間の両者間での接合を
安定強固なものとするために、従来においては、上記伸
縮性の複合シートの両サイド部2a1および2a2に、
更に非伸縮性のスパンボンド不織布を当てがって熱接合
させ、該両サイド部での伸縮性が生じないよう、即ち非
伸縮性として、該伸縮性を固定している。或は又、上記
伸縮性のスパンボンド不織布と非伸縮性のスパンボンド
不織布との熱接合をより強固なものとするため、更に両
スパンボンド不織布間に熱可塑性フイルムを挟み、熱接
合している。
【0006】しかし、おむつ製造におけるこのようなサ
イド部材の製造処理工程は、上記両サイド部での伸縮性
固定のために、多段の工程を必要とし、当然人手を要す
ることとなり、その製造工程に要するコストを高めてい
た。
【0007】なお、使い捨ておむつ、特に子供用のそれ
の本体部後部側(後身頃)と本体部前部側(前身頃)と
を係止する係止部材として、伸縮性を有する合成樹脂製
テープ基材を用い、おむつ本体部に係止する係止端とな
る該テープ基材両端部に伸縮性のないフィルム等を接着
させ、中央部伸縮性、両端部非伸縮性の止着テープとす
ることは公知である。しかしこのような止着テープの伸
縮性機能と同様な機能を有し、おむつのサイド部材とし
て有効な構成するためには、単に上記止着テープの各構
成部材を大きくしても、そのようなものは、おむつのサ
イド部材としては満足のゆくものではない。
【0008】即ち、上記の如き合成樹脂製テープ基材か
らなる、例えば一辺が7cm以上四方の四角形状の如
き、大面積のシート状物は、それが肌に直接に接する素
材としては面積が大きいものであるが故に不適であり、
またそのような大面積の、引張強力に耐えるシート状物
は、樹脂シート独特なごあごあ感があり硬く、不織布の
如きシートで見られる柔らかさがなく、複雑な体形に沿
わなければならないサイド部材としては好ましくなく、
かつまたそのような大面積で伸縮性があり強力もある弾
性素材のシート状物としようとすれば、高いコストを要
し、使い捨ておむつに要求される低コスト素材としては
全く適していない。いずれにしても、おむつの大面積を
要するサイド部材に構成するといった考えは好ましくな
く、実際上採用し難いものである。
【0009】従って本発明は、使い捨ておむつの大面積
を有する伸縮性サイド部材として用いるのに適した複合
シートを創出し提供せんとするものであり、しかもその
ような伸縮性複合シート素材の伸縮性を維持しつつ、少
なくともその左右両端部は他の部材と安定に接合して使
用することができる伸縮性複合シートを提供せんとする
ものである。またそのような伸縮性複合シートの改良さ
れた製造方法を提供せんとするものである。とりわけ、
本発明は、その伸縮性複合シートをおむつのサイド部材
として構成する場合の製造上での問題点を克服し、素材
として低コストに製造できるばかりか、製造方法として
容易に製造でき、その製造コストを下げることができ、
結局、おむつ素材およびおむつとしても、より低コスト
となし得る製造方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1項発明は、
少なくともその横方向に伸長可能で、該伸長度が100
%以上であり、同方向への100%伸長時での引張応力
が100g/5cm以上である不織布と、伸度が400
〜800%の伸縮性を有する弾性シートとが、その中央
部領域では両者が軽く接合するか又は接合されておらず
に実質上の伸縮性を維持する領域を構成し、その横方向
の左右端部領域では両者が全面的に熱融着して実質上の
伸縮性を有しない領域を構成し、該両領域は前記不織布
と弾性シートのみからなる一体的なものである、伸縮性
を維持しつつ、左右両端部領域にそれぞれ所要部材を強
固に接合した結合部を形成可能とする伸縮性複合シート
である。
【0011】また本発明の第2項発明は、弾性シートが
弾性フィルムであることを特徴とする第1項発明に記載
された伸縮性複合シートである。
【0012】また本発明の第3項発明は、横方向の左右
端部領域での10%伸長時での引張応力が2000g/
5cm以上であることを特徴とする第1項または第2項
発明に記載された伸縮性複合シートである。
【0013】また本発明の第4項発明は、第1項ないし
第3項のいずれかの発明に記載された伸縮性複合シート
がおむつの両サイド部材を構成し、その横方向での一端
側がおむつ本体部に結合され他端側におむつ本体部への
係合部材を結合するおむつサイド部材である。
【0014】また本発明の第5項発明は、少なくともそ
の横方向に伸縮可能な伸縮性複合シートであって、その
左右両端部領域にそれぞれ所要部材を強固に接合した結
合体を形成可能とする伸縮性複合シートを製造する方法
において、ロールの幅方向に所要の間隔をおいてその周
面を取巻く凸部分を設けたニップロールと、該ニップロ
ールに対応する冷却ロールからなる一対の押圧ロールと
の間に、伸縮性を有する弾性シートの少なくとも片面
に、少なくとも横方向に伸長可能な不織布を重ねて導
き、該複合部材を、前記ニップロール凸部分に対応する
部分において、その長さ方向に熱接合させることを特徴
とする伸縮性複合シートの製造方法である。
【0015】また本発明の第6項の発明は、伸縮性複合
シートを構成する不織布が、その横方向への伸長度が1
00%以上であり、同方向への100%伸長時での引張
応力が100g/5cm以上である第5項発明に記載さ
れた伸縮性複合シートの製造方法である。
【0016】さらに本発明の第7項発明は、伸縮性複合
シートがおむつの両サイド部材を構成し、その横方向で
の一端側がおむつ本体部に結合され他端側におむつ本体
部への係合部材を結合するための、第5項発明に記載さ
れた伸縮性複合シートからなるおむつサイド部材の製造
方法である。
【0017】
【作用】本発明は、伸縮性を有する弾性シート(より好
ましくは弾性フィルム)と、引張強度を有し、かつ少な
くとも横方向に伸長可能な不織布とを、その左右両端部
での他部材と接合させる領域では凸部押圧部を持った一
対の押圧ロールによって熱接合し、該接合領域で挟まれ
る中央中間領域では熱接合を行わないないか、軽いエン
ボス程度の接合に止どめるもので、このような製造工程
によって、複合シートは、その押圧ロールによって熱接
合した領域は、弾性シート中に不織布が埋設された、即
ち補強部材で補強されたFRPの如く、固く伸縮性のな
い領域となり、したがってその領域での他部材との接合
が安定強固に行えるものである。しかも中間部領域では
元の伸縮性を実質上低下させることがない。しかも本発
明では、このような伸縮性複合シートの製造工程は、弾
性シートと不織布とを、熱接合させる1工程で足り、他
段の製造処理工程を必要としない。
【0018】以下本発明を図面を用いてより詳細に説明
する。本発明で用いる一方の弾性シートは、他方の不織
布との間で、最終的に得ようとする複合シートが伸縮性
を有するようにすることと、さらに該複合シートの左右
両端部では伸縮性のない強固なフィルム様あるいはシー
ト様の生地領域とするためのものであり、弾性で伸縮性
のフィルムあるいはシートであることが必要である。こ
のような弾性フィルムあるいはシートは、熱可塑性弾性
ポリマーからなるものであればいずれも好適に使用する
ことができ、具体的にはポリウレタン系、スチレン系、
ポリエステル系等の弾性ポリマーからなるフィルムある
いは布帛、例えばメルトブローン不織布やスパンボンド
不織布等を挙げることができる。
【0019】弾性シートと共に用いる他方の不織布は、
最終的に得ようとする複合シートが伸縮性で、かつ実用
的な引張強度を有する、という特性を具備させるため
に、単に一方向に伸長可能であるばかりでなく、おむつ
の両サイド部材として用いる場合で明らかなように、あ
る程度の引張力に耐える強力を備えたものであることが
必要で、少なくともその横方向の伸長度が100%以上
であり、同方向への100%伸長時での引張応力が10
0g/5cm以上であることが必要である。尚本発明の
複合シートにおいては、延ばされたシートは、それを構
成する弾性シートの収縮によって収縮するものであるの
で、不織布としては、延伸することが可能なものであれ
ばよく、それ自体収縮可能であることは必須ではない。
【0020】このような特性を有する不織布として、伸
縮性を備えたメルトブローン不織布も考えられるが、メ
ルトブローン不織布は一般的には強力が弱く、実用的で
はない。しかし上記を満足する伸縮性と強力の高いもの
であればその使用が制限されるものではない。しかし、
より好ましくは伸長可能なスパンボンド不織布、さらに
好ましくは、横幅方向に伸長可能な乾式不織布を挙げる
ことができる。
【0021】不織布の伸長性は、おむつ部材として用い
る場合の、即ち、その使用上での好ましい感覚的な要求
からくるもので一概には規定できないが、その伸度とし
ては元長から100%以上に伸長できるものであればよ
い。
【0022】これに適合する代表的な乾式不織布は、水
流絡合方式で得られるものが好ましく、この方式であれ
ば、タテ方向の伸びが少なく、ヨコ方向が低モジュラス
で高伸長のものが得られる。このような製造法でつくら
れる上市品不織布としては、例えば(株)クラレ製の
「クラフレックス」(商品名)がこれにあたる。
【0023】本伸縮性複合シートの製造方法を図1およ
び図2の概念図を用いて説明する。図1は、ニップロー
ル5と冷却ロール6、および該ニップロール5を冷却ロ
ール6側に押すプレスロール7からなる加熱押圧手段を
示し、上記弾性シート8と横方向に伸長可能な不織布9
とは、そのニップロール5と冷却ロール6の一方側から
両者重ねて導入される。
【0024】ニップロール5は、図2で示す如く、その
幅方向に所要の間隔をおいて、その周面方向に取り巻く
凸部10(10a、10b、10c、・・・)を形成し
たロールとなっており、上記導入された両シート素材
は、このロール5の凸部10a、10b、10c、・・
・を通る部分が冷却ロール6との間で加熱押圧され、そ
の部分では、不織布9が弾性シート8中に埋設された状
態となり、伸縮性が顕著に抑えられた領域をつくるもの
である。そしてこの部分が、最終的に得る伸縮性複合シ
ートの、他の素材との接合領域となるものである。
【0025】容易に理解されるように、ニップロール5
の凸部10aと10bの間、凸部10bと10cの間で
は、両シート素材は両ロール5、6間で熱圧を受けるこ
とがないので、その領域では両シート素材の元々の特性
は損なわれない。そしてこの部分が、最終的に得る伸縮
性複合シートの伸縮性を維持する部分となるものであ
る。
【0026】もっとも、最終的に得る伸縮性複合シート
の熱圧を受けない領域は、両シート素材が何等の接合点
もなく両者分離した状態となるので、その両者を、その
伸縮性、伸長性を阻害しない程度に軽く、例えば分離し
た点状に熱エンボスすることは可能であり、本発明の目
的を損なうものではない。
【0027】このような目的のためには、該ニップロー
ル5を、その凸部10aと10bの間、凸部10bと1
0cの間に、該熱エンボスのための突起部を有するロー
ル表面とすればよい。また、そのような熱エンボスのた
めに該ニップロール5を特別なロール表面とすることな
く、冷却ロール6を出た時点以降または一旦巻き上げ
て、別の、熱エンボスロール手段を設けて行ってもよ
い。
【0028】なお、図2での該ニップロール5の例は、
例えば凸部10aと10bでおむつの左サイドのサイド
部材をつくり、凸部10bと10cでおむつの右サイド
のサイド部材がとれるといったように、得ようとするサ
イド部材の横幅方向での寸法、並びに同時に得ようとす
る該サイド部材の量等を考慮し、予じめ各凸部10a、
10b、10c、・・・および各凸部10a、10b、
10c、・・・間の幅を決めたロールとすればよい。
【0029】また、これまでの説明においては、伸縮性
複合シートを構成するシート素材として、弾性シート8
と伸長性を有する不織布9とのいはば2層タイプの複合
シートにつき説明し、少なくとも身体側に接する側が不
織布面とすることができる態様を説明してきたが、この
場合、弾性シート8が1表面側に出るので、特に該弾性
シート8が弾性フィルムである場合には、そのぬめり感
のあるシート(フイルム)が表面に出ることを嫌うので
あれば、該弾性シート8が中間層として入るように、接
触感の優れたもう1層の伸長性布帛、即ち、伸長性不織
布、伸縮性メルトブローン不織布、伸縮性編地等を用
い、伸長性布帛/弾性フイルム/伸長性不織布からなる
3者構成、あるいはそれ以上の伸縮性複合シートとする
ことができる。上記もう1層の伸長性布帛が不織布の場
合、該不織布がベースシートである他の1層の伸長性不
織布と同一であってもよく、また異種の不織布であって
もよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例によってさらに本発明を説明す
る。 実施例1;本例は、大人用使い捨ておむつの胴サイド部
材として用いる伸縮性複合シートとして、横(幅)方向
伸長性不織布(a)/弾性フィルム(c)/横(幅)方
向伸長性不織布(b)の3者構成からなる複合シートの
例である。
【0031】A:シート素材として用いた伸長性不織布
および弾性フィルムの仕様は次ぎのとおりである。
【0032】(1)横方向伸長性不織布(a) 素材;ポリエステル繊維(1.4dr×51mm)80
重量%とポリエステル/ポリエチレンの芯鞘型複合熱融
着繊維(2dr×51mm)20重量%からなるセミラ
ンダムウェブを水流絡合してなる不織布。 目付;25g/m2、 強度;3.37kg/5cm(タテ)×0.68kg/
5cm(ヨコ)、 伸度;40%(タテ)×192%(ヨコ)、 ヨコ方向50%伸長時の応力;100g/5cm、 ヨコ方向100%伸長時の応力;220g/5cm、 ヨコ方向150%伸長時の応力;440g/5cm、
【0033】(2)横方向伸長性不織布(b) 素材;ポリウレタン樹脂 目付;20g/m2、 強度;920g/5cm(タテ)×850g/5cm
(ヨコ)、 伸度;380%(タテ)×416%(ヨコ)、 ヨコ方向50%伸長時の応力;190g/5cm、 ヨコ方向100%伸長時の応力;270g/5cm、 ヨコ方向150%伸長時の応力;340g/5cm、
【0034】(3)弾性フィルム(c) 素材;ポリウレタン樹脂 厚み;40μ、 強度;4900g/5cm(タテ)×4750g/5c
m(ヨコ)、 伸度;720%(タテ)×750%(ヨコ)、 ヨコ方向50%伸長時の応力;510g/5cm、 ヨコ方向100%伸長時の応力;690g/5cm、 ヨコ方向150%伸長時の応力;780g/5cm、
【0035】B:伸長性不織布(a)/弾性フィルム
(c)/伸長性不織布(b)の熱接合装置としては、図
1および2に示した構成の装置を用いた。冷却ロール6
の温度は15度℃となるように設定した。両ロール5、
6間での加圧は0.7kg/cm2となるように設定し
た。また図2で示されるニップロール5の凸部および凸
部間の寸法は次ぎのとおりである。 (1)凸部10aおよび10cの幅長さ寸法;5cm、 (2)凸部10bの幅長さ寸法;10cm、 (3)凸部10aおよび10b間、凸部10bおよび1
0c間の幅長さ寸法;10cm
【0036】C:上記Bでの熱接合装置の後段側(出口
側)には、上記B装置から出た熱接合した複合シート
を、上記ニップロール5の凸部10aおよび10b間、
凸部10bおよび10c間に相当する位置の、非接合領
域を軽く接合するためのエンボス装置を設置した(図示
省略)。エンボス装置の一方のエンボスロールは、圧着
面積20%の円形パターンを設けたものであり、他方の
ロールは金属フラットロールである。
【0037】D:上記Aで用意した伸長性不織布
(a)、ポリウレタンメルトブローン不織布(b)およ
びポリウレタン弾性フィルム(c)を用い、該ポリウレ
タン弾性フィルム(c)が3者層の中心層となるように
積層状態で、しかも伸長性不織布(a)がニップロール
5側となるように、上記Bで設定した熱接合装置に導入
し3者層所定領域の強固な熱接合を行うと共に、その後
非接合領域のエンボッシングを行い、左右両端部が他の
部材との強固な接合領域を持ち、その接合領域の間に伸
縮性を維持した非接合領域を有する、本発明の伸縮性複
合シートを得た。
【0038】E:該得られた複合シートの伸縮性箇所
(エンボッシング箇所)と、その両端部の熱接合固定箇
所の強伸度等の特性は次のとおりであった。 (1)伸縮性箇所 強度;5350g/5cm(タテ)×2560g/5c
m(ヨコ)、 伸度;34%(タテ)×232%(ヨコ)、 ヨコ方向50%伸長時の応力;920g/5cm、 ヨコ方向100%伸長時の応力;1350g/5cm、 ヨコ方向150%伸長時の応力;2000g/5cm、 (2)熱接合固定箇所 強度;7050g/5cm(タテ)×6350g/5c
m(ヨコ)、 伸度;12%(タテ)×18%(ヨコ)、
【0039】実施例2;本例は、大人用使い捨ておむつ
の胴サイド部材として用いる伸縮性複合シートとして、
実施例1で用いた(a)/(c)/(b)の3者構成に
代え(a)/(c)/(a)の3者構成の複合シートと
した例であり、(a)および(c)はそれぞれ実施例1
で用いた不織布およびフィルムと同一のものである。
【0040】実施例1で用いた装置を用い、同様条件で
複合化を行い、左右両端部が強固な接合領域を持ち、そ
の接合領域の間に伸縮性を維持した非接合領域を有する
伸縮性複合シートを得た。
【0041】E:得られた複合シートの伸縮性箇所(エ
ンボッシング箇所)と、その両端部の熱接合固定箇所の
強伸度等の特性は次のとおりであった。 (1)伸縮性箇所 強度;6370g/5cm(タテ)×3350g/5c
m(ヨコ)、 伸度;28%(タテ)×198%(ヨコ)、 ヨコ方向50%伸長時の応力;1020g/5cm、 ヨコ方向100%伸長時の応力;1730g/5cm、 ヨコ方向150%伸長時の応力;2650g/5cm、 (2)熱接合固定箇所 強度;8370g/5cm(タテ)×7870g/5c
m(ヨコ)、 伸度;10%(タテ)×15%(ヨコ)、
【0042】
【発明の効果】本発明の伸縮性複合シートは、特に大人
用使い捨ておむつ等衛生用品の伸縮性固定部材として、
さらにスポーツ等に使用されるサポターの伸縮性固定部
材として、その伸縮部での固定の不安なく他の部材に安
定に接続固定できるものであり、従来の製品に比べその
取り扱いの安定性を顕著に増すものである。また本発明
のシートの製造法は、工業的に安定に均一なものが容易
に製造できるものであり、製造法上かつコスト上極めて
有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明伸縮性複合シートの製造装置を示す側面
図である。
【図2】本発明製造装置に用いるニップロールの一例を
模式的に示す正面図である。
【図3】1例としてのおむつの構造を示す、広げた状態
でのおむつの展開図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体部 2(2a、2b) 後身頃の翼部分(サイド部材) 2a1 翼部分2aの一方の端部 2a2 翼部分2aの他方の端部 3(3a、3b) 一方の係合部材 4(4a、4b) 他方の係合部材 5 ニップロール 6 冷却ロール 7 プレスロール 8 弾性シート 9 横方向に伸長性のある不織布 10(10a、10b、10c) ニップロールの凸部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその横方向に伸長可能で、該
    伸長度が100%以上であり、同方向への100%伸長
    時での引張応力が100g/5cm以上である不織布
    と、伸度が400〜800%の伸縮性を有する弾性シー
    トとが、その中央部領域では両者が軽く接合するか又は
    接合されておらずに実質上の伸縮性を維持する領域を構
    成し、その横方向の左右端部領域では両者が全面的に熱
    融着して実質上の伸縮性を有しない領域を構成し、該両
    領域は前記不織布と弾性フイルムのみからなる一体的な
    ものである、伸縮性を維持しつつ、左右両端部領域にそ
    れぞれ所要部材を強固に接合した結合部を形成可能とす
    る伸縮性複合シート。
  2. 【請求項2】 弾性シートが弾性フィルムであることを
    特徴とする請求項1に記載された伸縮性複合シート。
  3. 【請求項3】 横方向の左右端部領域での10%伸長時
    での引張応力が2000g/5cm以上であることを特
    徴とする請求項1または2に記載された伸縮性複合シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載され
    た伸縮性複合シートがおむつの両サイド部材を構成し、
    その横方向での一端側がおむつ本体部に結合され他端側
    におむつ本体部への係合部材を結合するおむつサイド部
    材。
  5. 【請求項5】 少なくともその横方向に伸縮可能な伸縮
    性複合シートであって、その左右両端部領域にそれぞれ
    所要部材を強固に接合した結合体を形成可能とする伸縮
    性複合シートを製造する方法において、ロールの幅方向
    に所要の間隔をおいてその周面を取巻く凸部分を設けた
    ニップロールと、該ニップロールに対応する冷却ロール
    からなる一対の押圧ロールとの間に、伸縮性を有する弾
    性シートの少なくとも片面に、少なくとも横方向に伸長
    可能な不織布を重ねて導き、該複合部材を、前記ニップ
    ロール凸部分に対応する部分において、その長さ方向に
    熱接合させることを特徴とする伸縮性複合シートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 伸縮性複合シートを構成する不織布が、
    その横方向への伸長度が100%以上であり、同方向へ
    の100%伸長時での引張応力が100g/5cm以上
    である請求項5に記載された伸縮性複合シートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 伸縮性複合シートがおむつの両サイド部
    材を構成し、その横方向での一端側がおむつ本体部に結
    合され他端側におむつ本体部への係合部材を結合するた
    めの、請求項5に記載された伸縮性複合シートからなる
    おむつサイド部材の製造方法。
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