JPH09285331A - 断熱容器 - Google Patents

断熱容器

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JPH09285331A
JPH09285331A JP9891696A JP9891696A JPH09285331A JP H09285331 A JPH09285331 A JP H09285331A JP 9891696 A JP9891696 A JP 9891696A JP 9891696 A JP9891696 A JP 9891696A JP H09285331 A JPH09285331 A JP H09285331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内のスペースを分断することなく、複数
の蓋体を安定して支持できる断熱容器を提供する。 【解決手段】 上面13側に矩形状の開口部10が形成
され、開口部10の少なくとも長手方向に延びる一対の
内側面11の上端にはそれぞれ段部14が設けられた筐
体1と、開口部10の開閉が可能な状態で、開口部10
の長手方向に並べて筐体1に取り付けられた少なくとも
一対の蓋体2と、段部14の間に掛け渡されて蓋体2の
下面20と当接可能な蓋支持部材3とを断熱容器に設け
る。そして、蓋支持部材3と段部14との係合位置に
は、蓋支持部材3を一対の蓋体2の区分位置に保持する
保持手段(突起14a及び切欠部32a)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣における獲物
の保冷や新鮮な荷物の運搬時の保冷、保温等に用いられ
る断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の断熱容器として、例えば実開昭
55−114235号公報には、筐体の上面開口部をそ
の長手方向に並べられた二枚の蓋体にて開閉するものが
開示されている。この断熱容器では、蓋体の区分位置に
対応して筐体内部に間仕切り壁が設けられ、その間仕切
り壁の上面が蓋体の下面と接触して蓋体に加わる荷重の
一部が支持される。また、間仕切り壁は着脱可能とされ
ている。さらに、各蓋体の下面の外周部には、温・冷気
の漏れを防止するためのパッキンが取り付けられてい
る。蓋体を閉じたとき、各パッキンは筐体の外周部の上
面、及び、間仕切り壁の上面とそれぞれ密着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した断熱容器で
は、大きなものを収納時等に間仕切り壁を筐体から取り
外すと、その取り外された部分において蓋体の支持が不
可能となる。そのため、蓋体やこれを筐体と連結するた
めの蝶番等に過負荷が加わってこれらが損壊するおそれ
がある。間仕切り壁が装着されていればそのような問題
は生じないものの、間仕切り壁によって筐体内が複数の
スペースに区分されるため、各スペースを越える長さや
容積の物品を収納できない不都合が生じる。
【0004】また、間仕切り壁を取り外したときは、蓋
体を閉じてもそのパッキンの一部が筐体と接触しない。
この点を考慮して、上記公報の断熱容器では、間仕切り
壁に対応する位置で各蓋体のパッキン同士を接触させて
いるが、そのような構成では次の問題が生じる。
【0005】まず、間仕切り壁で支持されていない蓋体
は弾性変形し易く、その変形に伴ってパッキン同士の間
に隙間が生じるおそれが大きい。また、パッキン同士を
接触させるには、蓋体の下面側のみならず外周面側にも
パッキンを露出させる必要があるが、そのような状態で
はパッキンが環境変化の影響を受け易くて耐久性が劣化
しがちである。各パッキンが蓋体の開閉方向に相互に干
渉するように変形し、それにより蓋体の開閉が困難とな
るおそれもある。パッキンのへたり等に起因して温・冷
気が漏れるおそれもある。
【0006】従って、本発明は、筐体内のスペースを分
断することなく、複数の蓋体を安定して支持できる断熱
容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に基づいて本発明を説明する。但し、本発明
は図示の形態に限定されない。
【0008】図1〜図3に示したように、請求項1の発
明は、上面(13)側に矩形状の開口部(10)が形成
され、開口部(10)の少なくとも長手方向に延びる一
対の内側面(11)の上端にはそれぞれ段部(14)が
設けられた筐体(1)と、開口部(10)の開閉が可能
な状態で、開口部(10)の長手方向に並べて筐体
(1)に取り付けられた少なくとも一対の蓋体(2)
と、段部(14)の間に掛け渡されて蓋体(2)の下面
(20)と当接可能な蓋支持部材(3)と、蓋支持部材
(3)と段部(14)との係合位置に設けられて蓋支持
部材(3)を一対の蓋体(2)の区分位置に保持する保
持手段(14a、32a)とを具備する断熱容器によ
り、上述した目的を達成する。
【0009】この発明によれば、蓋支持部材(3)を筐
体(1)の上端側に設けた一対の段部(14)の間に掛
け渡すようにしたため、蓋支持部材(3)によって筐体
(1)内のスペースが分断されることはなく、蓋支持部
材(3)を取り外して筐体(1)内のスペースのほぼ全
域に渡る長さや容積の物品を収納できる。物品の収納後
は、蓋支持部材(3)を筐体(1)に装着して保持手段
(14a、32a)により蓋体(2)の区分位置に保持
し、それにより各蓋体(2)に加わる荷重を蓋支持部材
(3)にて安定的に支持できる。また、蓋支持部材
(3)により蓋体(2)の区分位置からの温・冷気の漏
れを防止することもできる。
【0010】図7に示したように、請求項2の発明は、
上面(13)側に矩形状の開口部(10)が形成され、
開口部(10)の少なくとも長手方向に延びる一対の内
側面(11)の上端にはそれぞれ段部(14)が設けら
れた筐体(1)と、開口部(10)の開閉が可能な状態
で、開口部(10)の長手方向に並べて筐体(1)に取
り付けられた少なくとも一対の蓋体(2)と、筐体
(1)の開口部(10)の周縁に装着されて段部(1
4)に係止される枠体(8)とを具備し、枠体(8)に
は、蓋体(2)の下面(20)と当接可能な蓋支持部材
(82)が一対の蓋体(2)の区分位置に位置を合わせ
て設けられた断熱容器により、上述した目的を達成す
る。
【0011】この発明によれば、筐体(1)の上端側に
設けた一対の段部(14)に枠体(8)を係止させ、そ
の枠体(8)に蓋支持部材(82)を設けたため、枠体
(8)やその蓋支持部材(82)によって筐体(1)内
のスペースが分断されることはなく、枠体(8)を取り
外して筐体(1)内のスペースのほぼ全域に渡る長さや
容積の物品を収納できる。物品の収納後は、枠体(8)
を筐体(1)に装着するだけで蓋支持部材(82)が蓋
体(2)の区分位置に保持され、それにより各蓋体
(2)に加わる荷重が蓋支持部材(82)にて安定的に
支持される。また、蓋支持部材(82)により蓋体
(2)の区分位置からの温・冷気の漏れを防止すること
もできる。
【0012】図1、図5、図6及び図7に示すように、
請求項3の発明では、請求項1又は2の断熱容器におい
て、蓋体(2)の下面(20)と蓋支持部材(3)の上
面との一方には弾性部材(6)が装着される溝部(2
1)を設け、他方には溝部(21)に装着された弾性部
材(6)と係合可能な突条(33)を設けた。この発明
では、蓋体(2)の区分位置において、各蓋体(2)に
それぞれ対応させて設けられる弾性部材(6)同士を蓋
体(2)の外周面側に露出させて相互に係合させる必要
がない。従って、弾性部材(6)の耐久性の劣化やへた
りに起因する断熱性能の低下を防止できる。弾性部材
(6)同士の干渉による蓋体(2)の開閉不良も防止で
きる。
【0013】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかの断熱容器において、蓋支持部材(3)に断熱部材
(34)が設けられている。従って、蓋支持部材(3)
による蓋体(2)の区分位置の断熱効果を断熱部材(7
4)にて高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態− 図1〜図3を参照して本発明の第1の実施形態に係る断
熱容器を説明する。図1に示すように、この断熱容器
は、筐体1と、その上面開口部10を開閉するための一
対の蓋体2と、筐体1に対して着脱自在な蓋支持部材3
とを備えている。各蓋体2は、上面開口部10の長手方
向(図1の矢印A方向)に並べられた状態で蝶番4を介
して筐体1の一側部に連結されている。筐体1の他側部
には、蓋体2を閉じた位置に拘束する錠5が設けられて
いる。
【0015】図2に示したように、筐体1は、連結部C
にて互いに接合される一対の外筐体1A及び内筐体1B
と、それらの間に介在される断熱材(例えば発泡ウレタ
ン)1Cとを備えている。内筐体1Bには、筐体1の内
側面11、12(図1参照)及び上面13がそれぞれ形
成され、その上面13は蓋体2の下面20と当接可能で
ある。また、内側面11、12の上端にはそれぞれ段部
14、15が連接されている。そして、蓋支持部材3
は、上面開口部10の長手方向に延びる一対の段部14
の間に掛け渡される。
【0016】図3にも示したように、蓋支持部材3は、
上部壁30と、一対の側壁31と、一対の端部壁32と
を有する梁形状に成形される。そして、蓋支持部材3の
保持手段として、各端部壁32にはそれぞれ一対の切欠
部からなる保持手段32aが形成され、筐体1の各段部
14には一対の突起からなる保持手段14aが設けられ
ている(図1及び図2参照)。これらの保持手段14a
と保持手段32aとを相互に係合させながら蓋支持部材
3を一対の段部14の間に掛け渡すことにより、上面開
口部10の長手方向に関して蓋支持部材3が一定位置に
保持される。このときの保持位置は、一対の蓋体2の区
分位置(図3のP−P線の位置)に対して蓋支持部材3
がほぼ対称となるよう定められている。なお、本実施形
態では一対の蓋体2が互いに等しい大きさに形成されて
いるので、蓋支持部材3は上面開口部10の長手方向の
中央に保持される。
【0017】蓋支持部材3の高さHは、段部14の深さ
Dとほぼ同一に設定される。従って、段部14上に載置
された蓋支持部材3の上部壁30の上面30aは筐体1
の上面13とほぼ面一となり、そのため、各蓋体2を閉
じるとそれらの下面20は筐体1の上面13及び蓋体3
の上部壁30の上面30aの双方に当接する。なお、蓋
体2を閉じた状態を図2に実線で、図3に想像線でそれ
ぞれ示したが、これらの図では蓋体2と上面13、30
aとの隙間を誇張して描いている。実際には、後述する
弾性部材6の弾性変形により蓋体2は上面13、30a
とほぼ隙間なく当接する。
【0018】蓋体2の下面20には、図1乃至図3に示
したように、その全周に亘って溝部21が形成されてい
る。そして、溝部21には、ゴム等のパッキンにて構成
された弾性部材6が装着されている。蓋体2を閉じたと
き、この弾性部材6が筐体1の上面13及び蓋支持部材
3の上面30aとそれぞれ当接し、それにより断熱容器
の内部からの温・冷気の漏れが防止される。なお、溝部
21はその全長に渡って下面20のみに開口し、蓋体2
の外周面側には開口しない。従って、蓋体2を閉じたと
きに弾性部材6が外周に露出し、あるいは蓋体2からは
み出すことはない。
【0019】図1から明らかなように、蓋体2の角部に
おいて溝部21は円弧状に湾曲する。そのため、蓋支持
部材3の両端には、溝部21に沿って弧を描くように拡
張部3aが設けられている。拡張部3aを設けたため、
蓋支持部材3の両端の幅Waはその中間部の幅Wbより
も大きくなる(図3参照)。従って、蓋支持部材3が段
部14と幅広く係合して蓋支持部材3の安定性が増すと
ともに、開口部10に対する蓋支持部材3の張り出しが
抑えられて蓋体2を開いたときの開口面積が十分に確保
される。
【0020】以上の構成の断熱容器によれば、蓋支持部
材3が筐体1の上端のみに設けられるから、蓋支持部材
3を装着した状態でも筐体1の内部スペースは分断され
ない。そして、蓋支持部材3を取り外すことにより、筐
体1の内部スペースのほぼ全域に及ぶような長さや容積
の物品でも収納できる。蓋支持部材3を取り付けて蓋体
2を閉じた場合には、各蓋体2がその全周に渡って筐体
1及び蓋支持部材3の上面13、30aで支持されるか
ら、蓋体2が変形せず、蓋体2や蝶番4に負荷が加わる
ことはない。弾性部材6がその全長に渡って上面13、
30aと密着するから温・冷気が漏れることもない。
【0021】なお、蓋体2の開閉機構は、筐体1の上面
開口部10の一側部のみを軸として開閉させるものに限
らない。上面開口部10の長手方向に延びる両側部にそ
れぞれ各蓋体2を選択的に係止及び蝶着するための蓋取
付機構(不図示)を設け、それにより蓋体2を両側部の
いずれの側からも開閉可能とすることもできる。このよ
うな蓋体2の取付機構は、例えば実公平7−55908
号公報に開示されている。
【0022】蓋支持部材3の保持手段としては、図4に
示すように、端部壁32の下端に突起32bを形成し、
これと係合する凹所(不図示)を段部14に形成しても
よい。なお、突起32bは下向きに突出する例に限ら
ず、端部壁32から蓋支持部材3の長手方向外側へ突出
するものでもよい。
【0023】筐体1の上面13及び蓋支持部材3の上面
30a側に弾性部材6を装着するための溝部を形成し、
蓋体2の下面20をそれらの溝部に挿入された弾性部材
6と当接させても良い。
【0024】−第2の実施形態− 図5及び図6を参照して本発明の第2の実施形態を説明
する。なお、図5及び図6において図1〜図3と共通す
る部分には同一符号を付してある。
【0025】この実施形態では、蓋支持部材3は、上記
の第1の実施形態と同様に、上部壁30と、一対の側壁
31と、一対の端部壁32とを有する梁形状に成形さ
れ、端部壁32には筐体1の突起からなる保持手段14
a(図1参照)と係合するための一対の切欠部からなる
保持手段32aがそれぞれ設けられている。そして、上
部壁30には一対の突条33が設けられ、各突条33の
上面33aから側壁30の下端までの高さHは、筐体1
の段部14の深さD(図2参照)と等しく設定されてい
る。従って、各蓋体2を閉じたとき、各蓋体2に装着さ
れた弾性部材6が各突条33の上面33aとそれぞれ係
合し、それにより断熱容器の内部からの温・冷気の漏れ
が防止される。
【0026】図6に示したように、突条33同士の間、
及び蓋支持部材3の内面側にはそれぞれ断熱部材34が
設けられる。これにより蓋体2の区分位置(図6にP−
P線で示す)における断熱性が向上する。断熱部材34
には、例えばウレタン樹脂を用いることができる。図5
では断熱部材34の図示を省略した。
【0027】なお、本実施形態でも、蓋支持部材3の両
端部には、蓋体2の溝部21に沿って弧を描くように拡
張部3aが設けられ、それにより蓋支持部材3の両端の
幅Waがその中間部の幅Wbよりも大きく設定される
(図6参照)。尚、本実施形態においても、切欠部から
なる保持手段32aに代えて、図4の突起32bに相当
する構成を設けてもよい。蓋体2の溝部21内に弾性部
材6を完全に収納し、突条33を溝部21内に嵌入させ
てもよい。筐体1の上面13及び蓋支持部材3の上面3
3a側に弾性部材6を装着するための溝部を形成し、蓋
体2の下面20側に突条を設けて蓋支持部材3側の弾性
部材6と係合させてもよい。
【0028】−第3の実施形態− 図7を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。な
お、図7において図1と共通する部分には同一符号を付
してある。
【0029】図7から明らかなように、本実施形態で
は、上述した第1の実施形態の蓋支持部材3に代えて蓋
支持枠体8が使用される。蓋支持枠体8は、一対の長辺
部材80と、これらの両端を相互に連結する一対の短辺
部材81と、長辺部材80の中間位置を相互に連結する
蓋支持部材82とを有する。
【0030】蓋支持枠体8を筐体1の上面開口部10の
周縁に装着したときに、その長辺部材80は上面開口部
10の長手方向に延びる一対の段部14と、短辺部材8
1は他の一対の段部15とそれぞれ係合する。これによ
り、蓋支持部材82が上面開口部10の長手方向のほぼ
中央(蓋体2の区分位置に等しい)に位置決めされてそ
の位置に保持される。そして、蓋支持枠体8の高さHは
全周に渡って段部14、15の深さD(図2参照)に等
しく設定される。従って、各蓋体2を閉じたとき、各蓋
体2に装着された弾性部材6が筐体1の上面13及び蓋
支持枠体8の蓋支持部材82の上面82aとそれぞれ係
合し、それにより断熱容器の内部からの温・冷気の漏れ
が防がれる。
【0031】なお、長辺部材80、短辺部材81及び蓋
支持部材82はそれぞれ一体に成形してもよく、別々に
製造して後工程で相互に組み合わせてもよい。以上に説
明した各実施形態では、筐体1の上面開口部10の短辺
側にも一対の段部15を設けたが、これらは省略しても
よい。第1及び第2の実施形態では、蓋支持部材3とそ
れぞれ係合する個所のみに段部14を設けるようにして
もよい。蓋体2は三枚以上設けてもよく、複数の蓋体2
をそれぞれ異なる形状、大きさに形成してもよい。それ
らの場合でも、蓋支持部材3、82は蓋体2の区分位置
に保持されていればよい。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1〜4の
発明によれば、筐体の上端側に設けた一対の段部を利用
して蓋支持部材を支持するようにしたため、蓋支持部材
による筐体内のスペースの分断を防止し、蓋支持部材を
取り外すことによって筐体内のスペースのほぼ全域に渡
る長さや容積の物品を収納することができる。物品の収
納後は、蓋支持部材を筐体に装着して蓋体の区分位置に
保持し、それにより各蓋体に加わる荷重を蓋支持部材で
安定的に支持できる。このため、蓋体やこれを筐体と連
結するための蝶番等への過負荷を防止して、これらの部
材の損壊を未然に防止できる。さらに、蓋支持部材によ
り蓋体の区分位置の隙間を確実に塞いで蓋体間からの温
・冷気の漏れを防止し、それにより断熱容器の断熱性能
を向上させることもできる。
【0033】加えて、請求項3の発明によれば、蓋体の
区分位置において、各蓋体にそれぞれ対応させて設けら
れる弾性部材同士を各蓋体の外周面側へ露出させて相互
に係合させる必要がないから、弾性部材の耐久性の劣化
やへたりに起因する断熱性能の低下を防止できる。弾性
部材同士の干渉による蓋体の開閉不良も防止できる。さ
らに、請求項4の発明では、蓋体の区分位置の断熱効果
を断熱部材にて高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る断熱容器の斜視
図。
【図2】図1のII−II線における断面図。
【図3】図1のIII −III 線における断面矢視図。
【図4】蓋支持部材の保持手段を変更した例を図3と同
一の断面矢視上にて示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る断熱容器で使用
する蓋支持部材の斜視図。
【図6】図5のVI−VI線における断面矢視図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る断熱容器の斜視
図。
【符号の説明】
1…筐体 2…蓋体 3、82…蓋支持部材 6…弾性部材 8…蓋支持枠体 10…筐体の開口部 11…筐体の上面開口部の長手方向に延びる内側面 13…筐体の上面 14、15…筐体の段部 14a、32a、32b…保持手段 20…蓋体の下面 21…蓋体の下面に設けた溝部 34…断熱部材 P…蓋体の区分位置
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかの断熱容器において、蓋支持部材(3)に断熱部材
(34)が設けられている。従って、蓋支持部材(3)
による蓋体(2)の区分位置の断熱効果を断熱部材(3
4)にて高めることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、本実施形態でも、蓋支持部材3の両
端部には、蓋体2の溝部21に沿って弧を描くように拡
張部3aが設けられ、それにより蓋支持部材3の両端の
幅Waがその中間部の幅Wbよりも大きく設定される
(図6参照)。尚、本実施形態においても、切欠部から
なる保持手段32aに代えて、図4の突起32bに相当
する構成を設けてもよい。蓋体2の溝部21内に弾性部
材6を完全に収納し、突条33を溝部21内に嵌入させ
てもよい。筐体1の上面13及び蓋支持部材3の上面3
3a側に弾性部材6を装着するための溝部を形成し、蓋
体2の下面20側に突条を設けて蓋支持部材3側の弾性
部材6と当接させてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側に矩形状の開口部が形成され、前
    記開口部の少なくとも長手方向に延びる一対の内側面の
    上端にはそれぞれ段部が設けられた筐体と、 前記開口部の開閉が可能な状態で、前記開口部の前記長
    手方向に並べて前記筐体に取り付けられた少なくとも一
    対の蓋体と、 前記段部の間に掛け渡されて前記蓋体の下面と当接可能
    な蓋支持部材と、 前記蓋支持部材と前記段部との係合位置に設けられて前
    記蓋支持部材を前記一対の蓋体の区分位置に保持する保
    持手段と、を具備することを特徴とする断熱容器。
  2. 【請求項2】 上面側に矩形状の開口部が形成され、前
    記開口部の少なくとも長手方向に延びる一対の内側面の
    上端にはそれぞれ段部が設けられた筐体と、 前記開口部の開閉が可能な状態で、前記開口部の前記長
    手方向に並べて前記筐体に取り付けられた少なくとも一
    対の蓋体と、 前記筐体の前記開口部の周縁に装着されて前記段部に係
    止される枠体とを具備し、 前記枠体には、前記蓋体の下面と当接可能な蓋支持部材
    が前記一対の蓋体の区分位置に位置を合わせて設けられ
    ていることを特徴とする断熱容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体の下面と前記蓋支持部材の上面
    との一方には弾性部材が装着される溝部を設け、他方に
    は前記溝部に装着された前記弾性部材と係合可能な突条
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の断熱容
    器。
  4. 【請求項4】 前記蓋支持部材に断熱部材が設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の断熱
    容器。
JP09891696A 1996-04-19 1996-04-19 断熱容器 Expired - Fee Related JP3384679B2 (ja)

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