JPH09285108A - 直流昇圧回路およびソレノイド駆動装置 - Google Patents

直流昇圧回路およびソレノイド駆動装置

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JPH09285108A
JPH09285108A JP11574996A JP11574996A JPH09285108A JP H09285108 A JPH09285108 A JP H09285108A JP 11574996 A JP11574996 A JP 11574996A JP 11574996 A JP11574996 A JP 11574996A JP H09285108 A JPH09285108 A JP H09285108A
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JP
Japan
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level
output line
voltage
circuit
switching means
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JP11574996A
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Inventor
Tsuneo Adachi
恒夫 安達
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流検出抵抗を用いることなく昇圧スイッチ
ング手段のオン/オフを適切に制御し、エネルギ蓄積時
間の短縮を図ると共に電流検出抵抗に起因する弊害を除
去する。 【解決手段】 コイル11に流れる電流が0から所定の
電流値に立上るまでの時間幅となるように昇圧スイッチ
ング手段12のオン時間を計時するオンタイマ手段15
と、コイル11に流れる電流が所定の電流値から0に立
下るまでの時間幅となるように昇圧スイッチング手段1
2のオフ時間を計時するオフタイマ手段16とを交互に
駆動し、オンタイマ手段15のオン時間およびオフタイ
マ手段16のオフ時間に従って昇圧スイッチング手段1
2をオン/オフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流昇圧回路および
この昇圧回路を用いたソレノイド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は直流昇圧回路の従来例で、直流電
源1に一端が接続されたコイル2と、コイル2の他端と
直流電源1との間に挿入されたスイッチング手段3と、
このスイッチング手段3に逆流防止用ダイオード4を介
して並列に挿入されたエネルギ蓄積用コンデンサ5とを
有している。このような直流昇圧回路は、コイル2に印
加される直流電源1をスイッチング手段3によってオン
/オフし、このオン/オフによってコイル1に発生する
自己誘導エネルギでエネルギ蓄積用コンデンサ5を充電
するもので、スイッチング手段3のオン/オフを繰り返
すことによってエネルギ蓄積用コンデンサ5の充電電圧
として所望の高電圧を得て、これを昇圧出力VH として
与える。特開平6−327238号公報に記載のDC−
DCコンバータ回路はこの種の直流昇圧回路の一例であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような直流昇圧回
路では、スイッチング手段3のオン/オフ制御の如何に
よって、エネルギ蓄積用コンデンサ5に所望の高電圧が
充電されるまでの時間すなわちエネルギ蓄積時間が長く
なったり、回路素子に支障を来したりするなどのおそれ
がある。
【0004】図2および図3は図1の構成においてコイ
ル2に流れる電流IL とスイッチング手段3のオン/オ
フ時間との関係を説明するための説明図で、図2の
(a)はスイッチング手段3のオン時間が長すぎる場
合、図2の(b)はスイッチング手段3のオン時間が短
すぎる場合、図2の(c)はスイッチング手段3のオフ
時間が短すぎる場合、図2の(d)はスイッチング手段
3のオフ時間が長すぎる場合、図3はスイッチング手段
3のオン/オフ時間が適切な場合をを示している。図2
の(a)に示すようにスイッチング手段3のオン時間が
長すぎたり、また、図2の(c)に示すようにスイッチ
ング手段3のオフ時間が短すぎると、コイル2に許容電
流ILmax以上の電流が流れ、回路素子に支障を来すこと
となる。また、図2の(b)に示すようにスイッチング
手段3のオン時間が短すぎると、コイル2に流れる電流
L が小となってコイル2に蓄積されるエネルギが少な
くなり、エネルギ蓄積用コンデンサ5へのエネルギ蓄積
時間が長くなる。また、図2の(d)に示すようにスイ
ッチング手段3のオフ時間が長すぎると、コイル2への
エネルギの蓄積に無駄時間tlossが生じ、エネルギ蓄積
用コンデンサ5へのエネルギ蓄積時間が長くなる。従っ
て、エネルギ蓄積時間を短くし、また、回路素子に支障
を来さないようにするためには、図3に示すように、ス
イッチング手段3が、コイル2に流れる電流IL が零か
ら許容電流ILmaxに達するまでの間オンし、電流IL
許容電流ILmaxから0になるまでの間オフするように、
制御することが必要となる。
【0005】エネルギ蓄積時間を短くすることは、この
ような直流昇圧回路を例えばソレノイドの駆動によって
内燃機関への燃料噴射を調節する燃料噴射弁の駆動に適
用するような場合に、重要な課題となる。すなわち、内
燃機関の高速回転のために燃料噴射弁のソレノイドの駆
動周期が短くなっても、燃料噴射弁のソレノイドの駆動
毎に所望の高電圧が供給されなければならない。換言す
れば、エネルギ蓄積時間が燃料噴射弁のソレノイドの最
小駆動周期よりも短くなければならず、エネルギ蓄積時
間の短縮が必要となる。
【0006】スイッチング手段3のオン/オフ制御とし
て、コイル2に直列に電流検出抵抗を挿入し、この電流
検出抵抗の両端に生ずる電位差からコイル2に流れる電
流IL を検出し、これに基づいてコイル2に流れる電流
L が図3に示すような電流波形となるようにスイッチ
ング手段3をオン/オフ制御することが考えられる。し
かしながら、これによれば、電流検出抵抗を用いるの
で、それによる電力損失および発熱の問題を生じるばか
りでなく、電流検出抵抗自体の寸法が比較的大きいので
装置が大型化し、更に、電流検出抵抗の抵抗値如何によ
ってはノイズ耐力に問題を生じるなどの欠点がある。
【0007】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、電流検出抵抗を用いることなくスイッ
チング手段のオン/オフを適切に制御することができ、
エネルギ蓄積時間を短くすることができると共に、電流
検出抵抗を用いることによる弊害を除去することのでき
る直流昇圧回路を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、このような直流昇圧
回路を用いたソレノイド駆動装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、直流
電源と、前記直流電源に一端が接続されたコイルと、前
記コイルの他端と前記直流電源との間に挿入された昇圧
スイッチング手段と、前記昇圧スイッチング手段に並列
に挿入されたエネルギ蓄積用コンデンサと、前記直流電
源の電源電圧を入力し、前記コイルに流れる電流が0か
ら所定の電流値に立上るまでの時間幅となるように、前
記昇圧スイッチング手段のオン時間を計時するオンタイ
マ手段と、前記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧を
入力し、前記コイルに流れる電流が前記所定の電流値か
ら0に立下るまでの時間幅となるように、前記昇圧スイ
ッチング手段のオフ時間を計時するオフタイマ手段と
、前記オンタイマ手段と前記オフタイマ手段とを交互
に駆動し、前記オンタイマ手段および前記オフタイマ手
段のオン時間およびオフ時間に従って前記昇圧スイッチ
ング手段をオン/オフする制御手段とを有する直流昇圧
回路によって、上記目的を達成する。このような構成に
よれば、制御手段が、オンタイマ手段とオフタイマ手段
とを交互に作動させ、オンタイマ手段のオン時間および
オフタイマ手段のオフ時間に従って昇圧スイッチング手
段をオン/オフする。オンタイマ手段はコイルに流れる
電流が0から所定の電流値に立上るまでの時間幅となる
ようにオン時間を計時し、オフタイマ手段はコイルに流
れる電流が所定の電流値から0に立下るまでの時間幅と
なるようにオフ時間を計時するので、昇圧スイッチング
手段は、コイルに流れる電流が0から所定の電流値に立
上るまでの間オンし、所定の電流値から0に立下るまで
の間オフするように制御されることとなり、電流検出抵
抗を用いることなく、昇圧スイッチング手段のオン/オ
フ制御を適切に行うことが可能となる。
【0010】また、本発明においては、上記構成のオン
タイマ手段に代えて、前記コイルと前記昇圧スイッチン
グ手段との間の接続点電位を入力し、前記接続点電位と
所定の電圧値との比較に基づいて、前記コイルに流れる
電流が0から所定の電流値に立上るまでの間、前記昇圧
スイッチング手段をオン状態にする比較手段を設け、前
記制御手段が、前記比較手段と前記オフタイマ手段とを
交互に作動させ、前記比較手段および前記オフタイマ手
段のオフ時間に従って前記昇圧スイッチング手段をオン
/オフするように構成することによって、上記目的を達
成する。このような構成によれば、比較手段によってコ
イルに流れる電流が0から所定の電流値に立上るまでの
間昇圧スイッチング手段がオン状態にされるので、上述
と同様の制御を行うことが可能となる。
【0011】更に、このような直流昇圧回路と、ソレノ
イドと、外部からのソレノイド駆動信号に応答して、前
記ソレノイドの始動期間の間前記直流昇圧回路の昇圧出
力を前記ソレノイドに印加し、前記始動期間に続く保持
期間の間前記ソレノイドに保持電流を与えると共に、前
記始動期間の終了で前記直流昇圧回路に前記イネーブル
信号を与え、前記直流昇圧回路の充電電圧が所定値にな
ることで前記イネーブル信号の出力を停止するソレノイ
ド駆動手段とを有するソレノイド駆動装置によって、上
記目的を達成する。
【0012】
【発明の実施の形態】図4は本発明による直流昇圧回路
の実施の形態の一例を示す回路図である。
【0013】図4において、10は電源電圧VB を与え
る直流電源で、この直流電源10にコイル11の一端が
接続され、コイル11の他端とグランドとの間に昇圧ス
イッチング手段12が挿入されていると共に、昇圧スイ
ッチング手段12に逆流防止用のダイオード13を介し
てエネルギ蓄積用コンデンサ14が並列に挿入され、エ
ネルギ蓄積用コンデンサ14の両端電圧が昇圧電圧VH
として与えられるようになっている。エネルギ蓄積用コ
ンデンサ14は、昇圧スイッチング手段12のオン/オ
フによってコイル11に発生する自己誘導エネルギで充
電され、昇圧スイッチング手段12のオン/オフを繰り
返すことによって所望の高電圧に充電される。
【0014】15はオンタイマ手段、16はオフタイマ
手段、17は制御手段である。
【0015】オンタイマ手段15は出力段がオープンコ
レクタの第1コンパレータ20を有している。第1コン
パレータ20の出力端子は第1出力ライン21に接続さ
れている。第1コンパレータ20の(+)入力端子は直
列接続された第1基準抵抗22と第2基準抵抗23との
間に接続されている。第1基準抵抗22と第2基準抵抗
23との直列接続は、一端が第1電源VCC1 に接続さ
れ、他端が第1出力ライン21に接続されており、第1
コンパレータ20の(+)入力端子に、第1出力ライン
21がLレベルの場合に第1電源VCC1 を分圧した第1
の閾値電圧Vth1を与え、第1出力ライン21がHレベ
ルの場合に第1の閾値電圧Vth1 よりも高い第1電源V
CC1 に略等しい第2の閾値電圧Vth2 を与えるようにな
っている。第1コンパレータ20の(−)入力端子は、
直列接続された第1抵抗24と第1コンデンサ25との
間に接続されていると共に、第1トランジスタ26のエ
ミッタに接続されている。第1抵抗24と第1コンデン
サ25との直列接続は、第1抵抗24側が直流電源10
に接続され、第1コンデンサ25側がグランドされてい
る。第1トランジスタ26のコレクタは抵抗27を介し
てグランドされ、そのベースは抵抗28を介して第1出
力ライン21に接続されている。第1トランジスタ26
は、第1出力ライン21がLレベルの場合にオン状態に
なって第1コンデンサ25の放電路を形成し、第1出力
ライン21がHレベルの場合にオフ状態になって第1コ
ンデンサ25を電源電圧VB によって充電される状態に
おくようになっている。このような(+)入力および
(−)入力が与えられる第1コンパレータ20は、
(−)入力が(+)入力よりも低い場合にはオフ状態
で、(−)入力が(+)入力を越えることでオン状態と
なる。第1コンパレータ20は前述したように出力段が
オープンコレクタとなっているので、第1出力ライン2
1は、第1コンパレータ20および後述する制御手段1
7の第3トランジスタ51の双方が共にオフの場合にの
みHレベルとなり、それ以外ではLレベルとなる。この
ようなオンタイマ手段15は、後の動作説明で詳細に述
べるように、第1出力ライン21がHレベルになること
で、第1トランジスタ26がオフして第1コンデンサ2
5の充電が開始し、その充電電圧が第1コンパレータ2
0に与えられると共に、第2の閾値電圧Vth2 が第1コ
ンパレータ20に与えられて、昇圧スイッチング手段1
2のオン時間幅の計時を開始する。そして、第1コンデ
ンサ25の充電電圧が第2の閾値電圧Vth2 を越える
と、第1コンパレータ20のオンにより第1出力ライン
21をLレベルにし、昇圧スイッチング手段12のオン
時間幅の計時を終了する。オンタイマ手段15は第1出
力ライン21がHレベルになる毎にこのような動作を繰
り返す。オンタイマ手段15は、後述するように、直流
電源10の電源電圧VB の値に拘らず、コイル11に流
れる電流IL が0から許容電流ILmaxに達した時点で第
1コンパレータ20がオンに転ずるように構成されてい
る。
【0016】オフタイマ手段16は出力段が第1コンパ
レータ20と同様にオープンコレクタの第2コンパレー
タ30を有している。第2コンパレータ30の出力端子
は第2出力ライン31に接続されている。第2コンパレ
ータ30の(+)入力端子は直列接続された第3基準抵
抗32と第4基準抵抗33との間に接続されている。第
3基準抵抗32と第4基準抵抗33との直列接続は、一
端が第2電源VCC2 に接続され、他端が第2出力ライン
31に接続されており、第2コンパレータ30の(+)
入力端子に、第2出力ライン31がLレベルの場合に第
2電源VCC2 を分圧した第3の閾値電圧Vth3 を与え、
第2出力ライン31がHレベルの場合に第3の閾値電圧
th3 よりも高い第2電源VCC2 に略等しい第4の閾値
電圧Vth4 を与えるようになっている。第2コンパレー
タ30の(−)入力端子は、直列接続された第2抵抗3
4と第2コンデンサ35との間に接続されていると共
に、第2トランジスタ36のエミッタに接続されてい
る。第2抵抗34と第2コンデンサ35との直列接続
は、第2抵抗34側がエネルギ蓄積用コンデンサ14に
並列に挿入された直列接続の第1分圧抵抗37と第2分
圧抵抗38との間に接続され、第2コンデンサ35側が
グランドされている。第2トランジスタ36のコレクタ
は抵抗39を介してグランドされ、そのベースは抵抗4
0を介して第2出力ライン31に接続されている。第2
トランジスタ36は、第2出力ライン31がLレベルの
場合にオン状態になって第2コンデンサ35の放電路を
形成し、第2出力ライン31がHレベルの場合にオフ状
態になって第2コンデンサ35をエネルギ蓄積用コンデ
ンサ14の端子電圧VH の分圧電圧で充電される状態に
おくようになっている。このような(+)入力および
(−)入力が与えられる第2コンパレータ30は、
(−)入力が(+)入力よりも低い場合にはオフ状態
で、(−)入力が(+)入力を越えることでオン状態と
なる。第2コンパレータ30は前述したように出力段が
オープンコレクタとなっているので、第2出力ライン3
1は、第2コンパレータ30および後述する制御手段1
7の第4トランジスタ52の双方が共にオフの場合にの
みHレベルとなり、それ以外ではLレベルとなる。この
ようなオフタイマ手段16は、後の動作説明で詳細に述
べるように、第2出力ライン31がHレベルになること
で、第2トランジスタ36がオフして第2コンデンサ3
5の充電が開始し、その充電電圧が第2コンパレータ3
0に与えられると共に、第4の閾値電圧Vth4 が第2コ
ンパレータ30に与えられて、昇圧スイッチング手段1
2のオフ時間幅の計時を開始する。そして、第2コンデ
ンサ35の充電電圧が第4の閾値電圧Vth4 を越える
と、第2コンパレータ30のオンにより第2出力ライン
31をLレベルにし、昇圧スイッチング手段12のオフ
時間幅の計時を終了する。オフタイマ手段16は第2出
力ライン31がHレベルになる毎にこのような動作を繰
り返す。オフタイマ手段16は、後述するように、エネ
ルギ蓄積用コンデンサ14の端子電圧VH の値に拘ら
ず、コイル11に流れる電流IL が許容電流ILmaxから
0になった時点で第2コンパレータ30がオンに転ずる
ように構成されている。
【0017】制御手段17は、イネーブル信号入力端子
50,第3トランジスタ51および第4トランジスタ5
2を有している。イネーブル信号入力端子50にはイネ
ーブル信号SENが与えられる。イネーブル信号SENは、
この昇圧回路の駆動/停止を制御する信号で、Hレベル
で昇圧動作を停止し、Lレベルで昇圧動作を許容する。
第3トランジスタ51は、コレクタが第1出力ライン2
1に接続され、エミッタがグランドされている。そのベ
ースは、第1ダイオード53および抵抗54を介してイ
ネーブル信号入力端子50に接続されていると共に、第
2ダイオード55および抵抗56を介して第2出力ライ
ン31に接続され、更に、抵抗57を介してエミッタに
接続されている。第4トランジスタ52は、コレクタが
第2出力ライン31に接続され、エミッタがグランドさ
れている。そのベースは、第3ダイオード58および抵
抗59,60を介してイネーブル信号入力端子50に接
続され、抵抗59と60との間が第3コンデンサ61を
介してグランドされていると共に、第4ダイオード62
および抵抗63を介して第1出力ライン21に接続さ
れ、更に、抵抗64を介してエミッタに接続されてい
る。このような制御手段17は、後の動作説明で詳細に
述べるように、イネーブル信号SENがHレベルの場合、
第3トランジスタ51および第4トランジスタ52を共
にオン状態とし、第1出力ライン21および第2出力ラ
イン31をLレベルにして、昇圧動作を停止状態にす
る。イネーブル信号SENがLレベルになると、第3トラ
ンジスタ51のオフにより第1出力ライン21をHレベ
ルにしてオンタイマ手段15を駆動すると共に、第4ト
ランジスタ52を、第3コンデンサ61の作用によって
イネーブル信号SENがLレベルになってもオン状態に保
ち、これによるオン状態の間に第1出力ライン21から
ベース電流を供給することによってオン状態をそのまま
維持させ、オフタイマ手段16を停止状態に保持する。
オンタイマ手段15がオン時間幅の計時を終えて第1出
力ライン21をLレベルにすることで、第4トランジス
タ52のオフにより第2出力ライン31をHレベルにし
てオフタイマ手段16を駆動すると共に、第2出力ライ
ン31から第3トランジスタ51にベース電流を供給し
てオンタイマ手段15を停止状態に保持する。オフタイ
マ手段16がオフ時間幅の計時を終えて第2出力ライン
31をLレベルにすることで、第3トランジスタ51の
オフにより第1出力ライン21をHレベルにして同様の
動作を繰り返す。
【0018】昇圧スイッチング手段12は、第3コンパ
レータ70と、スイッチング素子としてのFET71を
有している。第3コンパレータ70は、(+)入力端子
が第1出力ライン21に接続され、(−)入力端子が直
列接続の第5基準抵抗72と第6基準抵抗73との間に
接続されている。第5基準抵抗72と第6基準抵抗73
との直列接続は、一端が第3電源VCC3 に接続され、他
端がグランドされている。第5および第6基準抵抗7
2,73によって与えられる第5の閾値電圧は、第1出
力ライン21のLレベル時の電圧よりも高く、そのHレ
ベル時の電圧よりも低くなるように設定されている。第
3コンパレータ70の出力端子は、抵抗74を介してF
ET71のゲートに接続されていると共に、抵抗75を
介して第3電源VCC3 に接続されている。第3コンパレ
ータ70は、第3電源VCC3 を第1電源VCC1 とは独立
に設定することによって、所望の出力電圧をFET71
のゲート電圧として与えることができるようになってい
る。FET71は、ドレインがコイル11の他端に接続
され、ソースがグランドされている。このような昇圧ス
イッチング手段12は、第1出力ライン21がHレベル
の場合に第3コンパレータ70のオンによりFET71
がオンし、第1出力ライン21がLレベルの場合に第3
コンパレータ70のオフによりFET71がオフ状態と
なる。
【0019】次に、オンタイマ手段15の第1コンパレ
ータ20が、直流電源10の電源電圧VB の値に拘ら
ず、コイル11に流れる電流IL が0から許容電流I
Lmaxに達した時点でオンに反転することについて説明す
る。図5は図4の構成においてFET71がオンである
期間における直流電源10,コイル11,FET71か
らなる回路の等価回路を示している。図5において、L
はコイル11のインダクタンス、rはコイル11の抵抗
とFET71のオン抵抗との和である。時刻t=0でコ
イル11に流れる電流がIL(t)=0とすると、数式1の
関係が成立する。
【数1】 数式1についてラプラス変換を行うと、数式2および数
式3が得られる。
【数2】
【数3】 数式3についてラプラスの逆変換を行うと、数式4が得
られる。
【数4】 時刻t=t1 でコイル11に流れる電流がIL(t1) =I
Lmaxになるとすると、数式4から数式5が得られる。
【数5】 数式5からコイル11に流れる電流がIL(t1) =ILmax
になる時刻t1 を求めると、数式6になる。
【数6】 一方、図6は図4の構成において第1トランジスタ26
がオフのときのオンタイマ手段15の充電部の等価回路
を示している。図6において、R1 は第1抵抗24の抵
抗値、C1 は第1コンデンサ25の容量、VC1は第1コ
ンデンサ25の端子電圧である。時刻t=0で第1コン
デンサ25の端子電圧がVC1(t) =0とすると、数式7
の関係が成立する。
【数7】 数式7についてラプラス変換およびその逆変換等を用い
て上述と同様に解を求めると、数式8が得られる。
【数8】 時刻t=t1 で第1コンデンサ25の端子電圧がVC1(t
1)=第1電源VCC1 になるとすると、数式8から数式9
が得られる。
【数9】 数式9から第1コンデンサ25の端子電圧がVC1(t1)=
CC1 になる時刻t1 を求めると、数式10になる。
【数10】 数式6と数式10とから、 r・ILmax=VCC1 L/r=R1 ・C1 が成立すれば、電源電圧VB の値に拘らず、コイル11
に流れる電流がIL =ILmaxとなった時点で、第1コン
パレータ20がオンとなりオンタイマ手段15が昇圧ス
イッチング手段12のオン時間の計時を終了することと
なる。オンタイマ手段15はこのような関係が成立する
ように構成されている。すなわち、許容電流ILmax,コ
イル11の抵抗とFET71のオン抵抗との和rおよび
コイル11のインダクタンスLは昇圧回路を設計すると
定められる値であり、これらに対応して上述の関係を満
足するように第1電源VCC1 ,第1抵抗24の抵抗値R
1 および第1コンデンサ25の容量C1 が設定されてい
る。
【0020】次に、オフタイマ手段16の第2コンパレ
ータ30が、エネルギ蓄積用コンデンサ14の端子電圧
H の値に拘らず、コイル11に流れる電流IL が許容
電流ILmaxから0になった時点でオンに反転することに
ついて説明する。図7は図4の構成においてFET71
がオフである期間における直流電源10,コイル11,
ダイオード13,エネルギ蓄積用コンデンサ14からな
る回路の等価回路を示している。図7において、Lはコ
イル11のインダクタンス、r’はコイル11の抵抗と
等価的ダイオード抵抗分との和、C0 はエネルギ蓄積用
コンデンサ14の容量である。時刻t=0でエネルギ蓄
積用コンデンサ14の端子電圧がVH であるとすると、
数式11の関係が成立する。
【数11】 時刻t=0でコイル11に流れる電流がIL(0)=ILmax
の条件下で数式11を解くと、数式12が得られる。
【数12】 数式12より、コイル11に流れる電流IL(t)は周期β
で振動することがわかる。時刻t=t2 でコイル11に
流れる電流がIL(t2) =0になるとすれば、数式12か
ら数式13が、数式13から数式14が、更に数式14
から数式15が得られる。
【数13】
【数14】
【数15】 数式15において、数式16に示されるように仮定し、
コイル11に流れる電流がIL(t2) =0になる時刻t2
を求めると、数式17になる。
【数16】
【数17】 一方、図8は図4の構成において第2トランジスタ36
がオフのときのオフタイマ手段16の充電部の等価回路
を示している。図8において、C0 はエネルギ蓄積用コ
ンデンサ14の容量、R3 は第1分圧抵抗37の抵抗
値、R4 は第2分圧抵抗38の抵抗値、R2 は第2抵抗
34の抵抗値、C2 は第2コンデンサ35の容量であ
る。時刻t=0でエネルギ蓄積用コンデンサ14の端子
電圧がVH であるとすると、オフタイマ手段16の計時
期間中のVH 変化は通常小さいので、数式18の関係が
成立する。
【数18】 時刻t=0で第2コンデンサ35の端子電圧がVC2(0)
=0の条件下で数式18を解くと、数式19が得られ
る。
【数19】 時刻t=t2 で第2コンデンサ35の端子電圧がVC2(t
2)=第2電源VCC2 になるとすると、数式19から、時
刻t2 を表す数式20が得られる。
【数20】 数式20において、VCC2 ≪k・VH と仮定すると、数
式21になる。なお、k=R4 /(R3 +R4 )であ
る。
【数21】 数式17と数式21とから、 {C2 ・(R2 +R3 )・VCC2 }/k=L・ILmax が成立すれば、エネルギ蓄積用コンデンサ14の端子電
圧VH の値に拘らず、コイル11に流れる電流IL がI
Lmaxから減少しIL =0となった時点で、第2コンパレ
ータ30がオンとなりオフタイマ手段16が昇圧スイッ
チング手段12のオフ時間の計時を終了することとな
る。オフタイマ手段16はこのような関係が成立するよ
うに構成されている。すなわち、許容電流ILmaxおよび
コイル11のインダクタンスLは昇圧回路を設計すると
定められる値であり、これらに対応して上述の関係を満
足するように第2抵抗34の抵抗値R2 ,第2コンデン
サ35の容量C2 ,分圧抵抗37および38の抵抗値R
3 およびR4 ,第2電源VCC2が設定されている。
【0021】図9は図4の構成の動作タイミングチャー
トで、図9を併用して図4の構成の動作を以下に説明す
る。
【0022】イネーブル信号入力端子50のイネーブル
信号SENがHレベルの状態では、制御手段17の第3ト
ランジスタ51および第4トランジスタ52が共にオン
状態で、第1出力ライン21および第2出力ライン31
は共にLレベルとなり、昇圧回路は停止状態におかれ
る。すなわち、第1出力ライン21のLレベルにより、
昇圧スイッチング手段12の第3コンパレータ70はオ
フでFET71は駆動されず、また、オンタイマ手段1
5は第1トランジスタ26がオン状態となるため第1コ
ンデンサ25の充電は行わない。オンタイマ手段15の
第1コンパレータ20には、(+)入力として分圧され
た第1の閾値電圧Vth1 が与えられ、(−)入力として
第1トランジスタ26がオンのために略0Vが与えられ
るので、第1コンパレータ20はオフ状態におかれる。
第2出力ライン31のLレベルにより、オフタイマ手段
16は第2トランジスタ36がオン状態となるため第2
コンデンサ35の充電は行わない。オフタイマ手段16
の第2コンパレータ30には、(+)入力として分圧さ
れた第3の閾値電圧Vth3 が与えられ、(−)入力とし
て第2トランジスタ36がオンのために略0Vが与えら
れるので、第2コンパレータ30もオフ状態におかれ
る。
【0023】時刻T0 でイネーブル信号SENがLレベル
になると、第3トランジスタ51はオフになるが、第4
トランジスタ52は第3コンデンサ61の作用によりオ
ン状態を保持する。オンタイマ手段15の第1コンパレ
ータ20はオフ状態になっているため、第3トランジス
タ51のオフで、第1出力ライン21がHレベルにな
る。第1出力ライン21がHレベルになると、昇圧スイ
ッチング手段12の第3コンパレータ70がオンしFE
T71がオン状態となって、コイル11に電流IL が流
れ始める。また、第1出力ライン21がHレベルになる
と、オンタイマ手段15の第1トランジスタ26がオフ
して第1コンデンサ25の充電が開始され、その端子電
圧が第1コンパレータ20に与えられる共に、第1の閾
値電圧Vth1 よりも高い第1電源VCC1 に略等しい第2
の閾値電圧Vth2 が第1コンパレータ20に与えられ
て、オンタイマ手段15が昇圧スイッチング手段12の
オン時間の計時を開始する。更に、第1出力ライン21
がHレベルになると、第1出力ライン21から抵抗63
および第4ダイオード62を通して制御手段17の第4
トランジスタ52にベース電流が供給され、第4トラン
ジスタ52がそのままオン状態を維持する。すなわち、
制御手段17の第4トランジスタ52は、イネーブル信
号SENがHレベルからLレベルに反転した場合、イネー
ブル信号SENのLレベルへの反転直後の間は第3コンデ
ンサ61の充電電圧によってオン状態を保持し、このオ
ン状態の間に第1出力ライン21から供給されるベース
電流によってオン状態をそのまま維持する。従って、第
2出力ライン31はLレベルのままであり、オフタイマ
手段16は駆動されない。
【0024】オンタイマ手段15の第1コンデンサ25
の充電が進み、時刻T1 で第1コンデンサ25の端子電
圧が第2の閾値電圧Vth2 を越えると、第1コンパレー
タ20がオンとなり、第1出力ライン21がLレベルに
なる。第1出力ライン21がLレベルになると、昇圧ス
イッチング手段12の第3コンパレータ70がオフして
FET71がオフ状態になり、コイル11に流れる電流
L が0に向かって減少し始める。オンタイマ手段15
は、構成説明で述べたように、直流電源10の電源電圧
B の値に拘らず、コイル11に流れる電流IL が許容
電流ILmaxに達した時点で第1コンパレータ20がオン
に反転するように構成されている。従って、コイル11
に流れる電流IL は、許容電流ILmaxに達した後、0に
向かって減少することとなる。また、第1出力ライン2
1がLレベルになると、オンタイマ手段15の第1トラ
ンジスタ26がオン状態となり、第1コンデンサ25の
放電が開始すると共に、第2の閾値電圧Vth2 よりも低
い第1の閾値電圧Vth1 が第1コンパレータ20に与え
られる。従って、オンタイマ手段15の第1コンパレー
タ20は、第1コンデンサ25の端子電圧が第1の閾値
電圧Vth1 以下に下がるまでは、オン状態を継続するこ
ととなる。更に、第1出力ライン21がLレベルになる
と、ベース電流の供給が絶たれて制御手段17の第4ト
ランジスタ52がオフ状態となる。第3コンデンサ61
は、イネーブル信号SENがHレベルからLレベルへの反
転後第1出力ライン21からベース電流が供給されるま
での間第4トランジスタ52をオン状態におく機能を有
しているだけであり、この時点では電荷は0である。従
って、第3コンデンサ61の作用によって第4トランジ
スタ52がオン状態を保持することはない。
【0025】制御手段17の第4トランジスタ52がオ
フすると、オフタイマ手段16の第2コンパレータ30
もオフ状態であるため、第2出力ライン31がHレベル
となる。第2出力ライン31がHレベルになると、オフ
タイマ手段16の第2トランジスタ36がオフして第2
コンデンサ35の充電が開始され、その端子電圧が第2
コンパレータ30に与えられる共に、第3の閾値電圧V
th3 よりも高い第2電源VCC2 に略等しい第4の閾値電
圧Vth4 が第2コンパレータ30に与えられて、オフタ
イマ手段16が昇圧スイッチング手段12のオフ時間の
計時を開始する。また、第2出力ライン31がHレベル
になると、第2出力ライン31から抵抗56および第2
ダイオード55を通して制御手段17の第3トランジス
タ51にベース電流が供給され、第3トランジスタ51
がオン状態となる。
【0026】オンタイマ手段15の第1コンデンサ25
の放電が進み、時刻T2 で第1コンデンサ25の端子電
圧が第1の閾値電圧Vth1 以下にさがると、第1コンパ
レータ20がオフ状態になる。制御手段17の第3トラ
ンジスタ51は上述したようにオン状態であるので、第
1出力ライン21はLレベルのままで、オンタイマ手段
15は駆動されない。
【0027】オフタイマ手段16の第2コンデンサ35
の充電が進み、時刻T3 で第2コンデンサ35の端子電
圧が第4の閾値電圧Vth4 を越えると、第2コンパレー
タ30がオンとなり、第2出力ライン31がLレベルに
なる。オフタイマ手段16は、構成説明で述べたよう
に、エネルギ蓄積用コンデンサ14の端子電圧VH の値
に拘らず、コイル11に流れる電流IL が許容電流I
Lmaxから0になった時点で第2コンパレータ30がオン
に転ずるように構成されている。従って、コイル11に
流れる電流IL が許容電流ILmaxから0になった時点
で、第2コンパレータ30がオンに反転する。第2出力
ライン31がLレベルになると、オフタイマ手段16の
第2トランジスタ36がオン状態となり、第2コンデン
サ35の放電を開始すると共に、第4の閾値電圧Vth4
よりも低い第3の閾値電圧Vth3 が第2コンパレータ3
0に与えられる。従って、第2コンパレータ30は、第
2コンデンサ35の端子電圧が第3の閾値電圧Vth3
下に下がるまでは、オン状態を継続することとなる。ま
た、第2出力ライン31がLレベルになると、ベース電
流の供給が絶たれて制御手段17の第3トランジスタ5
1がオフ状態となる。
【0028】制御手段17の第3トランジスタ51がオ
フすると、オンタイマ手段15の第1コンパレータ20
もオフ状態になっているので、第1出力ライン21がH
レベルになる。第1出力ライン21がHレベルになる
と、前述したように、昇圧スイッチング手段12のFE
T71がオン状態となってコイル11に再び電流IL
流れ始めると共に、オンタイマ手段15が昇圧スイッチ
ング手段12のオン時間の計時を開始し、更に、第1出
力ライン21から制御手段17の第4トランジスタ52
にベース電流が供給され、第4トランジスタ52がオン
状態になる。オフタイマ手段16の第2コンデンサ35
の放電が進み、時刻T4 で第2コンデンサ35の端子電
圧が第3の閾値電圧Vth3 以下にさがると、第2コンパ
レータ30がオフ状態になる。制御手段17の第4トラ
ンジスタ52は上述したようにオン状態であるので、第
2出力ライン31はLレベルのままで、オフタイマ手段
16は駆動されない。
【0029】オンタイマ手段15の第1コンデンサ25
の充電が進み、時刻T5 で第1コンデンサ25の端子電
圧が第2の閾値電圧Vth2 を越えると、第1コンパレー
タ20がオンとなり、第1出力ライン21がLレベルに
なって、同様の動作を繰り返す。イネーブル信号SEN
任意の時刻にHレベルになれば、制御手段17の第3ト
ランジスタ51および第4トランジスタ52がオン状態
となり、第1出力ライン21および第2出力ライン31
がLレベルになって、昇圧動作を停止する。
【0030】以上の説明から明らかなように、イネーブ
ル信号SENがLレベルの間、オンタイマ手段15とオフ
タイマ手段16とが交互に駆動され、コイル11に流れ
る電流IL が図9に示されるように適切に制御されるこ
ととなる。オンタイマ手段15が駆動されている間すな
わち第1出力ライン21がHレベルの間は、第1出力ラ
イン21から制御手段17の第4トランジスタ52にベ
ース電流が供給されてオフタイマ手段16の駆動が停止
され、また、オフタイマ手段16が駆動されている間す
なわち第2出力ライン31がHレベルの間は、第2出力
ライン31から制御手段17の第3トランジスタ51に
ベース電流が供給されてオンタイマ手段15の駆動が停
止されるので、オンタイマ手段15とオフタイマ手段1
6とが確実に排他的に動作することとなる。
【0031】図10は本発明による直流昇圧回路の実施
の形態の別の例を示す回路図である。
【0032】本例の特徴は、図4のオンタイマ手段15
に代えて比較手段80を設けることにある。比較手段8
0は、出力段がオープンコレクタの第4コンパレータ8
1を有している。第4コンパレータ81の出力端子は第
1出力ライン21に接続されている。第4コンパレータ
81の(+)入力端子は直列接続された第7基準抵抗8
2と第8基準抵抗83との間に接続されている。第7基
準抵抗82と第8基準抵抗83との直列接続は、一端が
第4電源VCC4 に接続され、他端が第1出力ライン21
に接続されており、第4コンパレータ80の(+)入力
端子に、第1出力ライン21がLレベルの場合に第4電
源VCC4 を分圧した第6の閾値電圧Vth6 を与え、第1
出力ライン21がHレベルの場合に第6の閾値電圧V
th6 よりも高い第4電源VCC4 に略等しい第7の閾値電
圧Vth7 を与えるようになっている。第4電源VCC4
は、昇圧スイッチング手段12のFET71のオン抵抗
ONとコイル11の許容電流ILmaxとにより、RON×I
Lmaxとなるように設定されている。第4コンパレータ8
1の(−)入力端子は、ダイオード84を介して第1出
力ライン21に接続されていると共にコンデンサ85を
介してグランドされ、更に、抵抗86を介してコイル1
1と昇圧スイッチング手段12のFET71との間に接
続されて、その(−)入力端子にコイル11とFET7
1との間の接続点電位VJ が与えられるようになってい
る。このような比較手段80は、第1出力ライン21が
Hレベルの場合に、ダイオード84がオフとなり、第4
コンパレータ81が第7の閾値電圧Vth7 と接続点電位
J との比較を行ない、接続点電位VJ が第7の閾値電
圧Vth7 に達することで、すなわち電流IL が許容電流
Lmaxに達することで、第4コンパレータ81がオンと
なる。第1出力ラインがLレベルの場合には、ダイオー
ド84がオンとなり、第4コンパレータ81の(−)入
力が第6の閾値電圧Vth6 よりも低い第1出力ライン2
1のLレベルとなって、第4コンパレータ81をオフ状
態にする。その他の構成は図4で述べた通りである。
【0033】FETは、ゲート電圧を十分高くして駆動
すると、ソース・ドレイン間電圧VDSとドレイン電流I
D との間に図11の関係が成立し、そのオン抵抗RON
略一定でVDS=RON×ID が成立する。そのため、昇圧
スイッチング手段12のFET71がオンの間、接続点
電位VJ はコイル11に流れる電流IL に比例して増加
し、VJ =RON×IL の関係が成立する。従って、接続
点電位VJ がRON×ILmaxに達した時点で第4コンパレ
ータ81を反転させるようにすれば、コイル11に流れ
る電流IL が許容電流ILmaxに達した時点で昇圧スイッ
チング手段12のFET71がオフされることとなる。
この観点から、第4電源VCC4 はVCC4=RON×ILmax
に設定されている。
【0034】以上のごとき構成で、イネーブル信号SEN
がHレベルの状態では、制御手段17の第3トランジス
タ51がオンで、第1出力ライン21はLレベルにな
る。従って、スイッチング手段12のFET71はオフ
状態で、コイル11に電流ILは流れない。比較手段8
0の第4コンパレータ81は、(+)入力として分圧電
圧である第6の閾値電圧Vth6 が与えられ、(−)入力
にはダイオード84がオンであるため略0Vが与えられ
るので、オフ状態におかれる。オフタイマ手段16の動
作については図4で述べた通りである。
【0035】イネーブル信号SENがLレベルになると、
制御手段17の第3トランジスタ51がオフして第1出
力ライン21がHレベルとなり、昇圧スイッチング手段
12のFET71がオン状態となってコイル11に電流
L が流れ始めると共に、第4コンパレータ81に第4
電源VCC4 (=RON×ILmax)に略等しい第7の閾値電
圧Vth7 が与えられる。コイル11に流れる電流IL
増加に伴って接続点電位VJ が上昇し、電流IL が許容
電流ILmaxに達すると接続点電位VJ がRON×ILmax
なり、比較手段80の第4コンパレータ81がオンとな
る。これにより、第1出力ライン21がLレベルとな
り、昇圧スイッチング手段12のFET71がオフして
電流IL が許容電流ILmaxから0に向かって下降し始め
ると共に、図4で述べたように、第2出力ライン31が
Hレベルとなってオフタイマ手段16がオフ時間の計時
を開始する。更に、第1出力ライン21がLレベルにな
ることで、比較手段80の第4コンパレータ81の
(+)入力には分圧電圧である第6の閾値電圧Vth6
与えられる。第4コンパレータ81の(−)入力は、ダ
イオード84がオンであるので、第6の閾値電圧Vth6
よりも低い第1出力ライン21のLレベルとなり、第4
コンパレータ81はオフ状態になる。また、制御手段1
7の第3トランジスタ51が第2出力ライン31から供
給されるベース電流によってオン状態となり、第1出力
ライン21のLレベルはそのまま保持される。オフタイ
マ手段16は図4で述べたようにコイル11に流れる電
流IL が0になった時点で第2出力ライン31をLレベ
ルにするので、制御手段17の第3トランジスタ51が
オフして第1出力ライン21が再びHレベルになり、比
較手段80が駆動される。イネーブル信号SENがHレベ
ルになるまで上述の動作が繰り返される。オフタイマ手
段16の動作については図4で述べた通りである。
【0036】図10において昇圧スイッチング手段12
のスイッチング素子としてFET71を用いたが、これ
に限定するものではなく、例えばバイポーラトランジス
タ等を用いることもできる。バイポーラトランジスタの
エミッタ・コレクタ間電圧はコレクタ電流の増加に伴っ
て略比例的に上昇するので、コレクタ電流として許容電
流ILmaxが流れた時のエミッタ・コレクタ間電圧をVTH
とすれば、比較手段80の第4電源VCC4 をVCC4 =V
THに設定すればよい。
【0037】図12は本発明によるソレノイド駆動装置
の実施の形態の一例を示す構成図で、本例では内燃機関
への燃料噴射をソレノイドの励磁/非励磁によって調節
する燃料噴射弁の駆動を例に説明する。
【0038】図12において、90はソレノイド、91
は図4または図10の直流昇圧回路、92は駆動制御回
路、93は定電流回路である。
【0039】ソレノイド90は、内燃機関への燃料噴射
を調節する燃料噴射弁のソレノイドで、その励磁で燃料
噴射弁が開弁して内燃機関に燃料が噴射供給され、その
非励磁で燃料噴射弁が閉弁して燃料の噴射供給が停止さ
れる。ソレノイド90の一端はグランドされ、その他端
は、ソレノイド90に流れる負荷電流IDRV を検出する
ための電流検出抵抗94を介して、スイッチング素子と
しての第1のPチャンネル型FET95のドレインおよ
び第2のPチャンネル型FET96のドレインに接続さ
れている。第1のFET92は、ソースに直流昇圧回路
91の昇圧電圧VH を受け、ゲートが駆動制御回路92
に接続されており、駆動制御回路92によってオン/オ
フされるようになっている。第2のFET93は、ソー
スに定電流回路93の出力を受け、ゲートが駆動制御回
路92に接続されており、駆動制御回路92によってオ
ン/オフされるようになっている。電流検出抵抗94は
その両端が電流検出回路97に接続され、電流検出回路
97によって検出された負荷電流IDRV が駆動制御回路
92に与えられるようになっている。なお、ダイオード
98およびツェナーダイオード99はサージ吸収回路で
ある。
【0040】直流昇圧回路91は、図4または図10で
述べたように直流電源10に接続され、昇圧電圧VH
第1のFET95を介してソレノイド90に与えるよう
になっていると共に昇圧電圧VH を駆動制御回路92に
与えるようになっており、更に、イネーブル信号入力端
子50(図4または図10参照)に駆動制御回路92か
らイネーブル信号SENを入力するようになっている。定
電流回路93は、直流電源10に接続され、定電流制御
された保持電流を第2のFET96を介してソレノイド
90に与えるようになっている。駆動制御回路92は、
ソレノイド駆動信号SD を受ける駆動信号入力端子10
0を有し、ソレノイド駆動信号SD がアクティブになる
と、第1のFET95をオンにし、負荷電流IDRV が所
定電流値まで上昇することで第1のFET95をオフす
る機能と、第1のFET95をオフした後負荷電流I
DRV が略保持電流値まで降下することで、第2のFET
96をオンにし、ソレノイド駆動信号SD がアクティブ
からインアクティブになることで第2のFET96をオ
フする機能と、第1のFET95のオフにより直流昇圧
回路91がソレノイド90から切り離された後にイネー
ブル信号SENをHレベルからLレベルにし、直流昇圧回
路91の昇圧電圧VH が所定電圧値に達することでイネ
ーブル信号SENをLレベルからHレベルにする機能とを
有している。
【0041】図13は図12の構成の動作タイミングチ
ャートで、図13を併用して図12の構成の動作を以下
に説明する。
【0042】ソレノイド駆動信号SD は、本例では、H
レベルでアクティブ、Lレベルでインアクティブであ
る。ソレノイド駆動信号SD がアクティブになると、駆
動制御回路92が第1のFET95をオンし、直流昇圧
回路91の昇圧電圧VH がソレノイド90に印加され
る。これにより、ソレノイド90に流れる負荷電流I
DRVが急峻に立上り、燃料噴射弁が短時間で開弁する。
負荷電流IDRV が所定電流値まで上昇すると、駆動制御
回路92が第1のFET95をオフする。これにより、
直流昇圧回路91がソレノイド90から切り離され、エ
ネルギ蓄積用コンデンサ14(図4または図10参照)
から余分なエネルギが放出されることが防止される。第
1のFET95のオフで負荷電流IDRV が下降し略保持
電流値に達すると、駆動制御手段92が第2のFET9
6をオンし、定電流回路93からソレノイド90に保持
電流が供給される。これにより、燃料噴射弁は開弁状態
に保持される。また、第1のFET95のオフにより直
流昇圧回路91がソレノイド90から切り離されると、
駆動制御回路92がイネーブル信号SENをHレベルから
Lレベルにし、これにより直流昇圧回路91の昇圧動作
が開始する。駆動制御回路92は、ソレノイド駆動信号
D がアクティブからインアクティブになることで第2
のFET96をオフし、これにより燃料噴射弁が閉弁す
る。また、駆動制御回路92は、直流昇圧回路91の昇
圧電圧VH が所定電圧値に達することでイネーブル信号
ENをLレベルからHレベルにし、これにより直流昇圧
回路91の昇圧動作が停止し、次回のソレノイド90の
駆動に備えられる。
【0043】図12の例では燃料噴射弁のソレノイドの
駆動を例に説明したが、これに限定されるものではない
ことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
イルに流れる電流が0から所定の電流値に立上るまでの
時間幅となるように昇圧スイッチング手段のオン時間を
計時するオンタイマ手段と、コイルに流れる電流が所定
の電流値から0に立下るまでの時間幅となるように昇圧
スイッチング手段のオフ時間を計時するオフタイマ手段
とを交互に作動させ、オンタイマ手段のオン時間および
オフタイマ手段のオフ時間に従って昇圧スイッチング手
段をオン/オフするように構成したので、コイルに流れ
る電流が0から所定の電流値に立上るまでの間オンし、
所定の電流値から0に立下るまでの間オフするように昇
圧スイッチング手段が制御されることとなり、電流検出
抵抗を用いることなく、昇圧スイッチング手段のオン/
オフ制御を適切に行うことが可能となる。そのため、エ
ネルギ蓄積時間を短くすることができると共に、電流検
出抵抗を用いることによる弊害、すなわち、電流検出抵
抗による電力損失および発熱、電流検出抵抗自体の寸法
が比較的大となることによる装置の大型化、電流検出抵
抗の抵抗値を小さくした場合のノイズ耐力等の問題を生
じることがない。
【0045】また、本発明によれば、オンタイマ手段に
代えて、コイルと昇圧スイッチング手段との間の接続点
電位を入力し、接続点電位と所定の電圧値との比較に基
づいて、コイルに流れる電流が0から所定の電流値に立
上るまでの間、昇圧スイッチング手段をオン状態にする
比較手段を設け、この比較手段とオフタイマ手段とを交
互に作動させることによって昇圧スイッチング手段をオ
ン/オフするように構成したので、上述と同様の効果を
奏することができる。
【0046】また、本発明によれば、このような直流昇
圧回路を用いたソレノイド駆動装置を提供することがで
き、電力損失および発熱の低減、装置の小型化およびノ
イズ耐力の向上等に有効なソレノイド駆動装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は直流昇圧回路の従来例を示す回路図であ
る。
【図2】図2はコイルに流れる電流とスイッチング手段
のオン/オフ時間との関係を説明するための説明図で、
スイッチング手段のオン/オフ時間が不適切な場合を示
している。
【図3】図3はコイルに流れる電流とスイッチング手段
のオン/オフ時間との関係を説明するための説明図で、
スイッチング手段のオン/オフ時間が適切な場合を示し
ている。
【図4】図4は本発明による直流昇圧回路の実施の形態
の一例を示す回路図である。
【図5】図5は図4の構成においてFET71がオンで
ある期間における直流電源10,コイル11,FET7
1からなる回路の等価回路を示す。
【図6】図6は図4の構成において第1トランジスタ2
6がオフのときのオンタイマ手段15の充電部の等価回
路を示す。
【図7】図7は図4の構成においてFET71がオフで
ある期間における直流電源10,コイル11,ダイオー
ド13,エネルギ蓄積用コンデンサ14からなる回路の
等価回路を示す。
【図8】図8は図4の構成において第2トランジスタ3
6がオフのときのオフタイマ手段16の充電部の等価回
路を示している。
【図9】図9は図4の構成の動作タイミングチャートで
ある。
【図10】図10は本発明による直流昇圧回路の実施の
形態の別の例を示す回路図である。
【図11】図11はFETのソース・ドレイン間電圧と
ドレイン電流との関係を説明するための説明図である。
【図12】図12は本発明によるソレノイド駆動装置の
実施の形態の一例を示す構成図である。
【図13】図13は図12の構成の動作タイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
10 直流電源 11 コイル 12 昇圧スイッチング手段 14 エネルギ蓄積用コンデンサ 15 オンタイマ手段 16 オフタイマ手段 17 制御手段 20,30,81 コンパレータ 21 第1出力ライン 22,23,32,33,82,83 基準抵抗 24,34 抵抗 25,35,61 コンデンサ 26,36,51,52 トランジスタ 31 第2出力ライン 37,38 第1および第2分圧抵抗 50 イネーブル信号入力端子 71 FET 80 比較手段 90 ソレノイド 91 直流昇圧回路 92 駆動制御回路 93 定電流回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、 前記直流電源に一端が接続されたコイルと、 前記コイルの他端と前記直流電源との間に挿入された昇
    圧スイッチング手段と、 前記昇圧スイッチング手段に並列に挿入されたエネルギ
    蓄積用コンデンサと、 前記直流電源の電源電圧を入力し、前記コイルに流れる
    電流が0から所定の電流値に立上るまでの時間幅となる
    ように、前記昇圧スイッチング手段のオン時間を計時す
    るオンタイマ手段と、 前記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧を入力し、前
    記コイルに流れる電流が前記所定の電流値から0に立下
    るまでの時間幅となるように、前記昇圧スイッチング手
    段のオフ時間を計時するオフタイマ手段と、 前記オンタイマ手段と前記オフタイマ手段とを交互に駆
    動し、前記オンタイマ手段および前記オフタイマ手段の
    オン時間およびオフ時間に従って前記昇圧スイッチング
    手段をオン/オフする制御手段とを有する直流昇圧回
    路。
  2. 【請求項2】 前記オンタイマ手段と前記制御手段とを
    接続する第1出力ラインと、前記オフタイマ手段と前記
    制御手段とを接続する第2出力ラインとを有し、 前記オンタイマ手段は、前記第1出力ラインが第1レベ
    ルになることで前記オン時間の計時を開始し、前記オン
    時間の計時終了で前記第1出力ラインを前記第1レベル
    から第2レベルに反転させ、 前記オフタイマ手段は、前記第2出力ラインが前記第1
    レベルになることで前記オフ時間の計時を開始し、前記
    オフ時間の計時終了で前記第2出力ラインを前記第1レ
    ベルから前記第2レベルに反転させ、 前記制御手段は、前記オンタイマ手段が前記第1出力ラ
    インを前記第1レベルから前記第2レベルに反転させる
    ことで、前記第1出力ラインを前記第2レベルに保持す
    ると共に前記第2出力ラインを前記第1レベルに制御
    し、前記オフタイマ手段が前記第2出力ラインを前記第
    1レベルから前記第2レベルに反転させることで、前記
    第2出力ラインを前記第2レベルに保持すると共に前記
    第1出力ラインを前記第1レベルに制御し、および、前
    記第1出力ラインが前記第1レベルの間前記昇圧スイッ
    チング手段をオンし、前記第1出力ラインが前記第2レ
    ベルの間前記昇圧スイッチング手段をオフする請求項1
    に記載の直流昇圧回路。
  3. 【請求項3】 前記オンタイマ手段が、 前記第1出力ラインが前記第1レベルになることで、前
    記直流電源によって充電されるコンデンサ回路と、 前記第1出力ラインが前記第1レベルの間、所定の閾値
    電圧を与える基準電圧回路と、 前記コンデンサ回路の出力電圧が前記基準電圧回路の前
    記所定の閾値電圧を越えることで、前記第1出力ライン
    を前記第1レベルから前記第2レベルに反転させるコン
    パレータ手段とを有する請求項2に記載の直流昇圧回
    路。
  4. 【請求項4】 前記オンタイマ手段の前記コンデンサ回
    路が、前記直流電源とグランドとの間に挿入された直列
    接続の抵抗およびコンデンサを有し、 前記オンタイマ手段の前記基準電圧回路が、所定の電源
    を有し、前記第1出力ラインが前記第1レベルの間前記
    所定の電源に略等しい前記所定の閾値電圧を与えるよう
    に構成されていると共に、 前記オンタイマ手段が、 r×ILmax=VCC1 L/r=R1 ×C1 ここで、rは前記コイルの抵抗と前記昇圧スイッチング
    手段のオン抵抗との和、ILmaxは前記所定の電流値、V
    CC1 は前記所定の電源の電圧値、Lは前記コイルのイン
    ダクタンス、R1 は前記コンデンサ回路の前記抵抗の抵
    抗値、C1 は前記コンデンサ回路の前記コンデンサの容
    量である、を満足するように構成されている請求項3に
    記載の直流昇圧回路。
  5. 【請求項5】 前記オフタイマ手段が、 前記第2出力ラインが前記第1レベルになることで、前
    記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧によって充電さ
    れるコンデンサ回路と、 前記第2出力ラインが前記第1レベルの間、所定の閾値
    電圧を与える基準電圧回路と、 前記コンデンサ回路の出力電圧が前記基準電圧回路の前
    記所定の閾値電圧を越えることで、前記第2出力ライン
    を前記第1レベルから前記第2レベルに反転させるコン
    パレータ手段とを有する請求項2に記載の直流昇圧回
    路。
  6. 【請求項6】 前記オフタイマ手段の前記コンデンサ回
    路が、前記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧を分圧
    する第1分圧抵抗および第2分圧抵抗の直列接続からな
    る分圧回路と、前記分圧回路の分圧電圧とグランドとの
    間に挿入された直列接続の抵抗およびコンデンサを有
    し、 前記オフタイマ手段の前記基準電圧回路が、所定の電源
    を有し、前記第2出力ラインが前記第1レベルの間前記
    前記所定の電源に略等しい前記所定の閾値電圧を与える
    ように構成されていると共に、 前記オフタイマ手段が、 {C2 ・(R2 +R3 )・VCC2 }/k=L・ILmax ここで、C2 は前記コンデンサ回路の前記コンデンサの
    容量、R2 は前記コンデンサ回路の前記抵抗の抵抗値、
    3 は前記第1分圧抵抗の抵抗値、VCC 2 は前記所定の
    電源の電圧値、kはK=R4 /(R3 +R4 )、R4
    前記第2分圧抵抗の抵抗値、Lは前記コイルのインダク
    タンス、ILmaxは前記所定の電流値である、を満足する
    ように構成されている請求項5に記載の直流昇圧回路。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、外部からのイネーブル
    信号に応答し、前記イネーブル信号がインアクティブの
    場合に前記第1および第2出力ラインを共に前記第2レ
    ベルにして昇圧動作を停止状態とし、前記イネーブル信
    号がアクティブになった際に前記第1出力ラインを前記
    第1レベルに前記第2出力ラインを前記第2レベルに制
    御して昇圧動作を開始させる請求項2に記載の直流昇圧
    回路。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、 前記第1出力ラインとグランドとの間に挿入され、前記
    第2出力ラインが前記第1レベルの間オンし、前記第2
    出力ラインが前記第2レベルの間オフする第1のスイッ
    チング手段と、 前記第2出力ラインとグランドとの間に挿入され、前記
    第1出力ラインが前記第1レベルの間オンし、前記第1
    出力ラインが前記第2レベルの間オフする第2のスイッ
    チング手段と、 前記イネーブル信号がインアクティブの場合に前記第1
    および第2のスイッチング手段を共にオン状態にして前
    記第1および第2出力ラインを前記第2レベルにし、前
    記イネーブル信号がアクティブになった際に、前記第1
    のスイッチング手段をオフして前記第1出力ラインを前
    記第1レベルにすると共に、前記第2のスイッチング手
    段のオンを保持して前記第2出力ラインを前記第2レベ
    ルに保持するイネーブル信号応答手段とを有する請求項
    7に記載の直流昇圧回路。
  9. 【請求項9】 直流電源と、 前記直流電源に一端が接続されたコイルと、 前記コイルの他端と前記直流電源との間に挿入された昇
    圧スイッチング手段と、 前記昇圧スイッチング手段に並列に挿入されたエネルギ
    蓄積用コンデンサと、 前記コイルと前記昇圧スイッチング手段との間の接続点
    電位を入力し、前記接続点電位と所定の電圧値との比較
    に基づいて、前記コイルに流れる電流が0から所定の電
    流値に立上るまでの間、前記昇圧スイッチング手段をオ
    ン状態にする比較手段と、 前記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧を入力し、前
    記コイルに流れる電流が前記所定の電流値から0に立下
    るまでの時間幅となるように、前記昇圧スイッチング手
    段のオフ時間を計時するオフタイマ手段と、 前記比較手段と前記オフタイマ手段とを交互に駆動し、
    前記比較手段および前記オフタイマ手段のオフ時間に従
    って前記昇圧スイッチング手段をオン/オフする制御手
    段とを有する直流昇圧回路。
  10. 【請求項10】 前記比較手段と前記制御手段とを接続
    する第1出力ラインと、前記オフタイマ手段と前記制御
    手段とを接続する第2出力ラインとを有し、 前記比較手段は、前記第1出力ラインが第1レベルにな
    ることで駆動され、前記接続点電位が前記所定の電圧値
    に達することで前記第1出力ラインを前記第1レベルか
    ら第2レベルに反転させ、 前記オフタイマ手段は、前記第2出力ラインが前記第1
    レベルになることで前記オフ時間の計時を開始し、前記
    オフ時間の計時終了で前記第2出力ラインを前記第1レ
    ベルから前記第2レベルに反転させ、 前記制御手段は、前記比較手段が前記第1出力ラインを
    前記第1レベルから前記第2レベルに反転させること
    で、前記第1出力ラインを前記第2レベルに保持すると
    共に前記第2出力ラインを前記第1レベルに制御し、前
    記オフタイマ手段が前記第2出力ラインを前記第1レベ
    ルから前記第2レベルに反転させることで、前記第2出
    力ラインを前記第2レベルに保持すると共に前記第1出
    力ラインを前記第1レベルに制御し、および、前記第1
    出力ラインが前記第1レベルの間前記昇圧スイッチング
    手段をオンし、前記第1出力ラインが前記第2レベルの
    間前記昇圧スイッチング手段をオフする請求項9に記載
    の直流昇圧回路。
  11. 【請求項11】 前記比較手段が、 前記第1出力ラインが前記第1レベルの間、前記所定の
    電圧値を与える基準電圧回路と、 前記接続点電位が前記基準電圧回路の前記所定の電圧値
    を越えることで、前記第1出力ラインを前記第1レベル
    から前記第2レベルに反転させるコンパレータ手段とを
    有し、 前記所定の電圧値が、前記コイルに前記所定の電流値が
    流れた時に前記接続点電位として与えられる電圧に設定
    される請求項10に記載の直流昇圧回路。
  12. 【請求項12】 前記昇圧スイッチング手段が、前記コ
    イルの他端と前記直流電源との間に挿入されるスイッチ
    ング素子としてFETを有し、 前記比較手段の前記所定の電圧値が、前記FETのオン
    抵抗と前記所定の電流値とによって定められる請求項1
    1に記載の直流昇圧回路。
  13. 【請求項13】 前記昇圧スイッチング手段が、前記コ
    イルの他端と前記直流電源との間に挿入されるスイッチ
    ング素子としてバイポーラトランジスタを有し、 前記比較手段の前記所定の電圧値が、前記所定の電流が
    流れたときの前記バイポーラトランジスタのエミッタ・
    コレクタ間電圧に定められる請求項11に記載の直流昇
    圧回路。
  14. 【請求項14】 前記オフタイマ手段が、 前記第2出力ラインが前記第1レベルになることで、前
    記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧によって充電さ
    れるコンデンサ回路と、 前記第2出力ラインが前記第1レベルの間、所定の閾値
    電圧を与える基準電圧回路と、 前記コンデンサ回路の出力電圧が前記基準電圧回路の前
    記所定の閾値電圧を越えることで、前記第2出力ライン
    を前記第1レベルから前記第2レベルに反転させるコン
    パレータ手段とを有する請求項10に記載の直流昇圧回
    路。
  15. 【請求項15】 前記オフタイマ手段の前記コンデンサ
    回路が、前記エネルギ蓄積用コンデンサの端子電圧を分
    圧する第1分圧抵抗および第2分圧抵抗の直列接続から
    なる分圧回路と、前記分圧回路の分圧電圧とグランドと
    の間に挿入された直列接続の抵抗およびコンデンサを有
    し、 前記オフタイマ手段の前記基準電圧回路が、所定の電源
    を有し、前記第2出力ラインが前記第1レベルの間前記
    所定の電源に略等しい前記所定の閾値電圧を与えるよう
    に構成されていると共に、 前記オフタイマ手段が、 {C2 ・(R2 +R3 )・VCC2 }/k=L・ILmax ここで、C2 は前記コンデンサ回路の前記コンデンサの
    容量、R2 は前記コンデンサ回路の前記抵抗の抵抗値、
    3 は前記第1分圧抵抗の抵抗値、VCC 2 は前記所定の
    電源の電圧値、kはK=R4 /(R3 +R4 )、R4
    前記第2分圧抵抗の抵抗値、Lは前記コイルのインダク
    タンス、ILmaxは前記所定の電流値である、を満足する
    ように構成されている請求項14に記載の直流昇圧回
    路。
  16. 【請求項16】 前記制御手段が、外部からのイネー
    ブル信号に応答し、前記イネーブル信号がインアクティ
    ブの場合に前記第1および第2出力ラインを共に前記第
    2レベルにして昇圧動作を停止状態とし、前記イネーブ
    ル信号がアクティブになった際に前記第1出力ラインを
    前記第1レベルに前記第2出力ラインを前記第2レベル
    に制御して昇圧動作を開始させる請求項10に記載の直
    流昇圧回路。
  17. 【請求項17】 前記制御手段が、 前記第1出力ラインとグランドとの間に挿入され、前記
    第2出力ラインが前記第1レベルの間オンし、前記第2
    出力ラインが前記第2レベルの間オフする第1のスイッ
    チング手段と、 前記第2出力ラインとグランドとの間に挿入され、前記
    第1出力ラインが前記第1レベルの間オンし、前記第1
    出力ラインが前記第2レベルの間オフする第2のスイッ
    チング手段と、 前記イネーブル信号がインアクティブの場合に前記第1
    および第2のスイッチング手段を共にオン状態にして前
    記第1および第2出力ラインを前記第2レベルにし、前
    記イネーブル信号がアクティブになった際に、前記第1
    のスイッチング手段をオフして前記第1出力ラインを前
    記第1レベルにすると共に、前記第2のスイッチング手
    段のオンを保持して前記第2出力ラインを前記第2レベ
    ルに保持するイネーブル信号応答手段とを有する請求項
    16に記載の直流昇圧回路。
  18. 【請求項18】 請求項1又は9に記載の直流昇圧回路
    と、 ソレノイドと、 外部からのソレノイド駆動信号に応答して、前記ソレノ
    イドの始動期間の間前記直流昇圧回路の昇圧出力を前記
    ソレノイドに印加し、前記始動期間に続く保持期間の間
    前記ソレノイドに保持電流を与えると共に、前記始動期
    間の終了で前記直流昇圧回路に前記イネーブル信号を与
    え、前記直流昇圧回路の充電電圧が所定値になることで
    前記イネーブル信号の出力を停止するソレノイド駆動手
    段とを有するソレノイド駆動装置。
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