JPH0928483A - Djミキサー - Google Patents

Djミキサー

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JPH0928483A
JPH0928483A JP20404095A JP20404095A JPH0928483A JP H0928483 A JPH0928483 A JP H0928483A JP 20404095 A JP20404095 A JP 20404095A JP 20404095 A JP20404095 A JP 20404095A JP H0928483 A JPH0928483 A JP H0928483A
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JP
Japan
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mixer
panel plate
fader
switch
sub
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JP20404095A
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English (en)
Inventor
Kazuo Higaki
和生 檜垣
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BESUTAKUSU KK
Original Assignee
BESUTAKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個別に交換可能なフェーダーやスイッチを組
み込んだDJミキサーの演奏時の操作性を改善し、簡単
な操作によって、多様な表現方法を可能とする。 【構成】 個別に交換可能なフェーダーやスイッチをD
Jミキサー本体にサブパネル板を介して取り付けた後
に、サブパネル板の表面を着脱可能なメインパネル板で
覆う。フェーダーやスイッチの一部として抵抗変化特性
を選択できるスイッチ付フェーダーユニットを使用し、
また、フォトカプラーとロータリーフェーダーの組み合
わせによってクロスフェーダーのミキシングカーブ特性
を変更可能とする。さらにフェーダーやスイッチの一部
を方向の異なる複数の取付位置に配置可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DJミキサー、特
にユニット化され個々に交換可能なフェーダーやスイッ
チなどの操作子を具備するDJミキサーと呼ばれる音響
機器に関する。DJミキサーは、複数の音源から得られ
る音声やステレオ信号を使用者(例えば、ディスコのデ
ィスクジョッキー)が自由にミキシングしてオリジナル
ミックスサウンドを出力するための装置であり、装置表
面のパネルに取り付けたクロスフェーダー、ロータリー
フェーダーなどのフェーダー類やトグルスイッチなどを
楽器を演奏するように頻繁に操作して使用するところか
ら、パホーマンスミキサーとも呼ばれる小型の音響機器
である。
【0002】
【従来の技術】従来のDJミキサーでは、これらのフェ
ーダー類やスイッチは、ミキサーを収納する箱体の表面
に取り付けるパネルに一体に固着されていた。したがっ
て、フェーダーやスイッチの一部が磨耗あるいは破損し
た場合には、箱体を分解して各部品を交換する必要があ
り、フェーダーやスイッチを頻繁に操作するDJミキサ
ーでは、これら部品の磨耗や破損は頻繁に生じるためき
わめて不経済であった。このためフェーダーやスイッチ
をユニット化し、個々に分離交換可能としてパネルに取
り付けたDJミキサーが最近開発された。このミキサー
では、それぞれのフェーダーやスイッチをユニット化
し、ミキサーの表面を覆うパネル板に設けた切り欠き部
に個々に収納した後に、ユニットを構成する小パネル板
によってミキサー本体に取り付けたものであり、フェー
ダーやスイッチが磨耗又は破損した場合には、該当する
フェーダーやスイッチのみを交換できるようにしたもの
であり、きわめて経済的であることから急速に普及しつ
つある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の個別に交
換可能なフェーダー類(以下、「デタッチャブルフェー
ダー」という)を具備するDJミキサーにおいては、個
々のデタッチャブルフェーダー類を固定する小パネル板
は、ミキサー本体を収納する箱体にネジなどによって固
着されている。そのため使用中に使用者の手や指がパネ
ル表面の切り欠き部の凹凸やネジに触れ指や爪を痛めた
り、微妙なタッチを必要とする演奏の支障となることか
ら、改善が求められていた。また、インプットセレクト
スイッチ等として使用するトグルスイッチを取り付ける
に際して、演奏者の好みによって(左利きの場合など)
スイッチの取り付け方向を変えられるようにすることが
求められていた。さらに、DJミキサーの音声回路のボ
リュームコントロールに使用される従来のカーボンフェ
ーダーにおいては、その抵抗特性(しゅう動子の移動量
に対する抵抗変化の特性)は、抵抗体を構成する炭素、
結合剤となる合成樹脂ならびに充填剤の種類及び配合割
合などの製造条件により決まる固有のものとなる。この
ため、ユーザーが使用環境や目的に合わせてカーボンフ
ェーダーの抵抗変化特性をセットし直すには別のカーボ
ンフェーダーに取り換えることが必要であり、一つのフ
ェーダーで複数の抵抗変化特性を選択できるようにした
フェーダーを備えたDJミキサーが求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、まず第一に
DJミキサーの表面を二重のパネル板で覆うことによっ
て、パネル板表面の凹凸やネジによって演奏が妨げられ
るという問題を解決した。つぎに、インプットセレクト
スイッチ等として使用されるトグルスイッチについて
は、これらのスイッチを固定するためのネジ穴を一定の
角度を回転させた複数の位置に設けることによって、演
奏者の好みにより取り付け方向を変えられるようにし
た。さらに、スイッチによって切り換え可能な回路をフ
ェーダーならびにスイッチと組み合わせてユニット化
し、一つのフェーダーで複数の抵抗変化特性を選択でき
るようにしたスイッチ付フェーダーユニットを、DJミ
キサーに搭載すること、ならびに、ステレオ音声信号経
路中に配置したフォトカプラーとロータリーフェーダー
の組み合わせのよって、クロスフェーダーユニットのミ
キシングカーブ特性を変更可能にすることによって、D
Jミキサーの操作性を大幅に改善し、より多様な表現方
法を可能としたものである。
【0005】はじめに、本発明の本質を理解する助けと
するために、DJミキサーについて図面を参照しながら
簡単に説明する。DJミキサーは、複数の音源をつなぐ
ための専用コンポであり、当初はディスコやダンスクラ
ブなどで主に使用されたが(このためディスコミキサー
と呼ばれることもある)、最近では個人でもその愛好者
は増加しており、ミキサーを操作し演奏する者は、DJ
と呼ばれている。
【0006】図1は、メインパネル板をはずした状態の
本発明のDJミキサーであり、図2は、本発明のDJミ
キサーの表面に取り付けるメインパネル板である。符号
1はサブパネル板、符号2は各音源の出力を徐々に切り
替えるクロスフェーダー、符号3、4は各音源の入力レ
ベルを設定するインプットフェーダー、符号5、6は各
プログラム・チャンネルの入力をPHONO、LINE
のいずれかに設定し、またトランスフォーマー・スクラ
ッチを行うためのインプットセレクタースイッチを表
す。図1の上部には、各プログラム・チャンネルの左右
バランスを調整するためのインプットバランスなどのつ
まみ類9が配置されている。
【0007】DJはミキサーを操作してマスター・ミッ
クスと呼ばれるテクニックを駆使して各音源からの音声
やステレオ信号をアレンジしながら曲をミックスして、
自分だけのオリジナル・ミックスサウンドを創作する。
例えば、一度始まった曲を聴衆が気づかないうちに次の
曲につなげたり、一拍のブレイク後に突然新しい曲に変
えたり、曲の終わりにエコーを残したり、アナログレコ
ードとレコード針を摩擦させて効果音を発生させたり
(スクラッチと呼ばれるテクニック)、オリジナルのレ
コードにはないドラムソロにより曲をつないだりするも
のである。
【0008】これらのテクニックを駆使するに当たっ
て、DJはヘッドホンで各プログラム・チャンネルから
の音声やステレオ信号をモニターしながら、片手でDJ
ミキサーのフェーダー類を楽器を演奏するようにリアル
タイムに頻繁に操作し、もう一方の手で音源となるアナ
ログレコードなどを操作してオリジナル・ミックスサウ
ンドを創作する。このようにDJミキサーは、従来の音
響機器とは全く異なったタイプの装置であり、DJがま
るで楽器を演奏するような微妙なタッチで操作するもの
であり、クロスフェーダーなどの操作用端子の配置設定
にはきわめて繊細な配慮を必要とする。
【0009】先に説明したように、最近のDJミキサー
ではユニット化された個々に交換可能なフェーダーやス
イッチを具備したものが開発されたが、これらのフェー
ダーやスイッチ類は個々にユニットを構成する小パネル
板を介して、ネジによってミキサー本体に固定されてお
り、DJがミキサーを演奏する際には、DJの手や指が
パネル表面の切り欠き部の凹凸やネジに触れ指や爪を痛
めたり、演奏の支障となっていた。また、インプットセ
レクタースイッチなどの取り付け方向もミキサーを演奏
するDJの好みによって変えられるようにすることが求
められていた。本発明は、このようなデタッチャブルフ
ェーダー類を具備するDJミキサーに特有の問題点を解
消するとともに、スイッチの切り換えやフォトカプラー
とロータリーフェーダーとの組み合わせによって、簡単
に音声回路のボリュームコントロールを構成するフェー
ダーの抵抗変化特性を選択できるようにして、DJミキ
サーの操作性を大幅に改善し、より多様な表現方法を可
能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、メインパネルをはずした
状態の本発明のDJミキサーの斜視図であり、図2は、
本発明のDJミキサーの表面に取り付けるメインパネル
板の斜視図である。図3は、本発明のDJミキサーで使
用されるユニット化された個々に交換可能なクロスフェ
ーダー、図4は、ユニット化されたトグルスイッチを方
向の異なる複数の位置に取り付けるための小パネル板、
図5は、本発明の別の実施形態で使用するメインパネル
板を示す図である。図6は本発明のDJミキサーに搭載
するスイッチ付カーボンフェーダーユニットの斜視図で
あり、図7は該スイッチ付カーボンフェーダーユニット
に取り付けるプリント回路板の回路を示す図であり、図
8は該スイッチ付カーボンフェーダーユニットの抵抗変
化特性を示す図である。図9はフォトカプラーとロータ
リーフェーダーとの組み合わせによってクロスフェーダ
ーのミキシングカーブ特性を変更可能とするブロック回
路図であり、図10〜図12はクロスフェーダーを使用
した2つの信号レベルのミキシングカーブ特性を示す図
である。
【0011】符号1はサブパネル板、符号2はクロスフ
ェーダー、符号3、4はインプットフェーダー、符号
5、6は各プログラム・チャンネルの入力をPHON
O、LINEのいずれかに設定し、またトランスフォー
マー・スクラッチを行うためのインプットセレクタース
イッチを表す。図1の上部には、各プログラム・チャン
ネルの左右バランスを調整するためのインプットバラン
スなどのつまみ類9が配置されている。これらのつまみ
類は、DJミキサーの演奏中にはそれほど頻繁には操作
しないのでこれらをまとめて配置することによって、リ
アルタイムに操作する操作子に広いスペースを与え誤動
作を防ぐなど、DJミキサーの操作性が改善される。ま
たミキサー表面を覆うメインパネルの形状を図2のよう
につまみ類以外の頻繁に操作する部分のみを覆うものと
するか、図5のように全体を覆うものとするか、選択可
能に構成することができるようになる。
【0012】クロスフェーダー2、インプットフェーダ
ー3、4及びインプットセレクタースイッチ5、6は個
々に交換可能にするためにユニット化されたものであ
り、それぞれネジでミキサー本体に固定されている。フ
ェーダー類が磨耗又は破損したときには、ネジをはずし
て、ユニットをミキサー本体から分離し、図3のように
フェーダーユニットからマルチケーブルコネクター20
を抜いて新しいフェーダーユニットと交換し、取付ネジ
で本体に固定する。このように、ユニット化されたフェ
ーダー類では、半田作業やプリント回路板の移動などの
いっさいのわずらわしい作業なしに、ユーザーが簡単に
フェーダー類を交換できる。
【0013】インプットセレクタースイッチユニット
5、6をミキサー本体に固定する小パネル板にはパネル
板の中心から一定の半径を有する円周上に一定の角度を
おいて複数のネジ穴21を設けてあり(図4参照)、ミ
キサーを演奏するDJの好みによって、スイッチの取付
方向を変えられるようにした。符号22はスイッチを収
納する切欠部である。小パネル板に一定の角度をおいて
複数のネジ穴を設ける代わりに、小パネル板を取り付け
るミキサー本体に、複数のネジ穴を同様に設けることに
よって、スイッチの取付方向を変えられるようにしても
よい。本実施例ではネジ穴は45度おきに設けたが、勿
論この角度は適宜変更することができる。サブパネル板
1のスイッチ5、6に対応する部分には、これらのスイ
ッチの方向を変更した場合にも、支障がないように必要
に応じて適宜形状の切欠部7、8を設ける。通常DJは
ミキサーを片手でリアルタイムに頻繁に操作し、微妙な
タッチのテクニックを駆使してオリジナルサウンドを創
作するために、特にDJが左利きの場合などには、好み
の位置にスイッチの方向を変更することのできる本発明
のDJミキサーのもたらす効果はきわめて大きいもので
ある。
【0014】本発明のDJミキサーに搭載するフェーダ
ー類の一部、例えばインプットフェーダー3、4とし
て、図6のスイッチ付カーボンフェーダーユニット23
を使用することができる。図6において、符号23はス
イッチ付カーボンフェーダーユニット、符号24はカー
ボンフェーダー、符号25はカーボンフェーダーのスラ
イダーを表す。カーボンフェーダー24としては、炭素
系の抵抗体を使用した通常のカーボンフェーダーが用い
られ、スライダー25の先端には、炭素系の抵抗体に接
触するしゅう動子が設けられる(図示せず)。符号26
は切り換え可能な回路を印刷したプリント回路板、符号
27は該回路の切り換えを行うスイッチ、符号28はマ
ルチケーブルコネクターの差込口を表す。この実施形態
では、プリント回路板26上にカーボンフェーダー24
とスイッチ27を一体に取り付けたが、プリント回路板
26とスイッチ27の主要部をカーボンフェーダー24
の内部に収容し、スイッチ27の操作端子のみをカーボ
ンフェーダー24の外部に設ける構成とすることもでき
る。
【0015】図7はプリント回路板における回路の接続
図であり、符号27はスイッチ、符号29、30および
31はスイッチ27と接続される端子を表す。スイッチ
27を各端子位置に切り換えることによって回路の抵抗
変化特性が変化し、したがってこれと接続されているフ
ェーダーの抵抗変化特性を図8のA,BおよびDの各曲
線で示されるものに切り換えることができる。図8にお
いて、横軸はスライダー(しゅう動子)のしゅう動距
離、縦軸は電圧比(抵抗比)を表す。モノラルの音声回
路では、プリント回路板に1つの回路を設けるが、通常
はステレオ回路とするために、プリント回路板には図7
の回路を2個並列に設ける構成とする。
【0016】また、本発明のDJミキサーでは、ステレ
オ音声信号経路中にフォトカプラーを各々配置し、クロ
スフェーダーユニットと接続する回路中に設けたロータ
リーフェーダーとの組み合わせによって、クロスフェー
ダーのミキシングカーブ特性を変更可能に構成すること
もできる。フォトカプラーとしては、例えば発光側に可
視発光ダイオード、受光側に2素子カドミウムサルファ
イド(CdS)セルを使用した2素子CdS出力型フォ
トカプラー(浜松ホトニクス社製、商品名「P873−
G35−911」、「P873−13」等)を使用す
る。図9は該構成を表すブロック回路図であり、ステレ
オ音声信号経路中に各々配置したCdS出力型フォトカ
プラーをフォトカプラーコントロール部に設けたクロス
フェーダーのカーブ調整ボリュームとなるロータリーフ
ェーダーを介してクロスフェーダーユニットと接続す
る。クロスフェーダーの抵抗体を使用して作り出された
2種類の連動して変化する電流が各プログラムチャンネ
ル(PGM1およびPGM2)のフォトカプラーをコン
トロールし、2つのステレオ音声信号のレベルを連動し
て変化させるが、そのミキシングカーブ特性はクロスフ
ェーダーのカーブ調整ボリュームにより変化させること
ができる。
【0017】図10〜図12は、クロスフェーダーを使
用した2つの信号レベルのミキシングカーブ特性を示す
図である。図10では、クロスフェーダーを左から右へ
動かすとPGM1の信号レベルは徐々に小さく、PGM
2の信号は徐々に大きくなりミックス(フェードイン/
アウト)される。図11では、クロスフェーダーを左か
ら右へ動かすとPGM1の信号レベルは変わらずに、P
GM2の信号が徐々にミックスされる。図12では、ク
ロスフェーダーを左から右へ動かすとPGM1の信号に
スイッチを切り換えるようにPGM2の信号がミックス
される。本発明では、クロスフェーダーカーブの調整ボ
リュームを回すことによって、2つの信号レベルのミキ
シングカーブ特性を図10から図12まで連続的に変化
させることができるので、様々な効果を演出することが
可能となる。また、フォトカプラーを使用することによ
って、ノイズの発生や音ぶれ等の問題を最小限に抑え、
耐久性をも向上させることができる。
【0018】本発明では、図1に見られるように、ま
ず、ミキサー本体にサブパネル板1によって個々のつま
み類を固定する。サブパネル板1には、ユニット化され
たフェーダーやスイッチを収納するための切欠部が設け
てあり、これらのユニットは個々にユニットを構成する
小パネル板によってミキサー本体にネジで固定される。
従来のDJミキサーは、この状態で完成品とするもので
あり、したがってミキサー表面には小パネル板を取り付
けるためのネジや小パネル板とミキサー本体との隙間に
よる凹凸があるために指や爪を痛めたり、微妙なタッチ
を必要とする演奏の支障となっていた。
【0019】本発明のDJミキサーでは、さらにミキサ
ーの表面にメインパネル板10を取り付ける。メインパ
ネル板の四隅には、ネジ穴11を設けるとともに、フェ
ーダーやスイッチ類と対応する位置にこれらを収納する
ために必要最小限の大きさとした切欠部12〜19を設
ける。メインパネル板の大きさは、図2のようにユニッ
ト化されたフェーダーやスイッチの配置された部分のみ
を覆う大きさとするか、または図5のようにつまみ類を
含めてミキサーの全表面を覆う大きさとすることも可能
であり、その大きさは必要に応じて適宜選択する。メイ
ンパネル板10を取り付けた後には、リアルタイムに操
作するフェーダーやスイッチの近辺には凹凸はなくな
り、スムースな演奏が可能となる。
【0020】メインパネル板及びサブパネル板の材料と
しては、特に限定はなく、通常音響機器のパネル板とし
て使用されるものであればどのようなものでも使用可能
であるが、好ましい材料としては、ABS樹脂板、アク
リル樹脂板のようなプラスチック板や金属板が使用され
る。また、メインパネル板をサブパネル板に着脱可能に
取り付ける方法としては、ネジによる固定、スナップ材
などによる嵌合固定、粘着材による固定などの一般の固
定方法が使用可能であるが、簡便性から通常はメインパ
ネル板の四隅をネジで固定する方法が用いられる。フェ
ーダーやスイッチ類が磨耗又は破損した場合には、まず
メインパネル板のネジをはずしてDJミキサー本体から
メインパネル板を分離し、その後は従来のDJミキサー
と同様に磨耗又は破損した操作子ユニットを交換すれば
よい。スイッチ付のフェーダーユニットを組み込んだD
Jミキサーでは、ミキサーの使用前に所望の抵抗変化特
性となる位置にスイッチを合わせておく。
【0021】
【発明の効果】本発明では、上記のようにユニット化さ
れた個々に交換可能な操作子を組み込んだDJミキサー
の表面を二重のパネル板で覆うことによって、演奏中に
リアルタイムで頻繁に使用されるこれらのユニット化さ
れた操作子の近辺における凹凸を解消して、演奏中に指
や爪を痛める可能性をなくすとともに、DJミキサーの
操作性を著しく改善したものである。また、ユニット化
された個々に交換可能な操作子の一部を方向の異なる複
数の取付位置に配置可能とすることによって、DJミキ
サーの操作性をさらに改善したものである。さらに、D
Jミキサーに搭載するフェーダーとして、複数の抵抗変
化特性を選択できるスイッチ付カーボンフェーダーユニ
ットを使用することにより、きわめて簡単かつ明確にD
Jミキサーのフェーダーの抵抗変化特性を所望のものに
切り換えることができるので、より多様な表現方法が可
能になった。例えば、徐々に音量を上げて微妙に調整し
たい場合には、Bの曲線にスイッチをセットすると、ス
ライダーの移動量に対してリニアに抵抗変化が行われる
ために、スライダーのストローク(移動範囲)をすべて
使ってコントロールすることができる。また、音量を素
早く上げたい場合には、Dの曲線にスイッチをセットす
るとスライダーのストロークの半分の移動量で音量のコ
ントロールが可能となる。したがって、スイッチを切り
換えることによって、見かけ上はスライダーの長さ、ス
トロークを変えることができることになり、ユーザーの
使用環境や目的に合わせたセッティングが可能となる。
そして、フォトカプラーとロータリーフェーダーとの組
み合わせによって、クロスフェーダーのミキシングカー
ブ特性を変更可能とし、ユーザーが様々な効果を演出で
きるようにした。このように、本発明はユニット化され
個々に交換可能な操作子を組み込んだDJミキサーに特
有の問題点を解決するとともに、DJミキサーの操作性
を大幅に改善し、より多様な表現方法を可能にしたもの
であり、きわめて顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDJミキサーにおいてメインパネル板
を取り付ける前の状態を示す図である。
【図2】本発明のDJミキサーで使用されるメインパネ
ル板の一例を示す図である。
【図3】本発明のDJミキサーで使用されるユニット化
されたクロスフェーダーを示す図である。
【図4】本発明でユニット化された操作子を方向の異な
る複数の位置に取り付けるための小パネル板を示す図で
ある。
【図5】本発明のDJミキサーで使用されるメインパネ
ル板の他の例を示す図である。
【図6】本発明のDJミキサーに搭載するスイッチ付カ
ーボンフェーダーユニットを示す図である。
【図7】図6のスイッチ付カーボンフェーダーユニット
に取り付けるプリント回路板の回路を示す図である。
【図8】図6のスイッチ付カーボンフェーダーユニット
の抵抗変化特性を示す図である。
【図9】本発明でフォトカプラーとロータリーフェーダ
ーとの組み合わせによって、クロスフェーダーのミキシ
ングカーブ特性を変更可能とするブロック回路図であ
る。
【図10】クロスフェーダーを使用した2つの信号レベ
ルのミキシングカーブ特性の一例を示す図である。
【図11】クロスフェーダーを使用した2つの信号レベ
ルのミキシングカーブ特性の他の例を示す図である。
【図12】クロスフェーダーを使用した2つの信号レベ
ルのミキシングカーブ特性の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 サブパネル板 2 クロスフェーダー 3、4 インプットフェーダー 5、6 インプットセレクタースイッチ 7、8 切欠部 9 つまみ 10 メインパネル板 11 ネジ穴 12〜19 切欠部 20 マルチケーブルコネクター 21 ネジ穴 22 スイッチ収納切欠部 23 スイッチ付カーボンフェーダーユニット 24 カーボンフェーダー 25 スライダー 26 切り換え可能な回路を印刷したプリント回路板 27 スイッチ 28 マルチケーブルコネクター差込口 29、30、31 端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミキサーの操作子をミキサー本体に取り付
    けるためのサブパネル板と、該サブパネル板の表面を覆
    う着脱可能なメインパネル板を具備する事を特徴とする
    ユニット化され個々に交換可能な操作子を組み込んだD
    Jミキサー。
  2. 【請求項2】サブパネル板の特定の領域につまみ類をま
    とめて配置した請求項1に記載のDJミキサー。
  3. 【請求項3】メインパネル板がサブパネル板の全面を覆
    うように構成された請求項1〜2に記載のDJミキサ
    ー。
  4. 【請求項4】メインパネル板がサブパネル板の頻繁に使
    用される操作子を配置した領域のみを覆うように構成さ
    れた請求項1〜2に記載のDJミキサー。
  5. 【請求項5】ユニット化され個々に交換可能な操作子の
    一部が、方向の異なる複数の取り付け位置に配置できる
    ように構成された請求項1〜4に記載のDJミキサー。
  6. 【請求項6】ユニット化され個々に交換可能な操作子の
    一部が、複数の抵抗変化特性を選択できるスイッチ付フ
    ェーダーユニットである請求項1〜5に記載のDJミキ
    サー。
  7. 【請求項7】ステレオ音声信号経路中に配置したフォト
    カプラーとロータリーフェーダーの組み合わせによっ
    て、クロスフェーダーユニットのミキシングカーブ特性
    を変更可能とした請求項1〜6に記載のDJミキサー。
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