JPH09284823A - 携帯通信機の表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明手段が発光する明るさを調節することが
でき、表示情報の見易さを向上する。 【解決手段】 入力手段４によって照明手段２が発光す
る明るさを設定すると、設定に応じて調節手段５が電源
３によって印可される電圧を調節し、調節手段５によっ
て調節された電圧に基づいて照明手段２が発光して表示
手段１を照らす。したがって、利用者は入力手段４によ
って照明手段２が発光する明るさを調節することがで
き、表示手段１に表示出力された情報を見易くすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報を表示出力す
る表示手段をＥＬパネル（electroluminescenceパネ
ル）やＬＥＤ（light emitting diode）等といった照明
手段を発光させて照らす携帯通信機の表示装置に関し、
特に、照明手段が発光する明るさを調節することのでき
る携帯通信機の表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話や小型呼出用受信機（ページ
ャ）等に使用されている携帯通信機の表示装置には、例
えば液晶パネルといった表示手段に入力した電話番号、
受信情報、電波の受信状態、時刻等の情報を表示出力
し、出力されている情報が確認できないような暗い状態
では、ＥＬパネルやＬＥＤといった照明手段を発光させ
ることによって表示手段を照らして情報を確認できるも
のがある。

【０００３】例えば、図３に示すページャの表示装置で
は、液晶パネル６には呼出信号に含まれている情報等が
表示されるが、夜等の暗い状態で表示情報が確認できな
い場合には、使用者が、例えばプッシュスイッチ９を押
下すると、ＣＰＵ１０ａが電源８からＥＬパネル７へ電
圧の印加を可能とし、電源８から発振回路１０ｂ、トラ
ンス１０ｃを介してＥＬパネル７へ電圧が印加される。
このＥＬパネル７へ印加される電圧は製造工程で設定さ
れた電圧となっており、ＥＬパネル７は予め設定された
適切な明るさで発光することとなり、液晶パネル６を照
らして表示情報を確認可能にする。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置は、ＥＬパネル７が適切な明るさで発光すると
いった設定が製造工程でなされているものの、表示装置
を構成する部品の質がばらついてしまうことがあり、表
示装置によってＥＬパネル７が発光する明るさが違って
しまい、明るさが不十分で表示情報を見づらいといった
ことも生じていた。また、たとえＥＬパネル７が設定さ
れている適切な明るさで発光しているとしても、ページ
ャが使用されている環境によって、また、ページャを利
用する人によっても、表示情報が見易いという基準が変
わってしまうために、表示情報が見づらいといったこと
が生じていた。

【０００５】更に、表示情報が見づらいことは、いつ呼
出があるかわからなく、たとえ夜等の暗い状態であって
も受信した情報等の表示情報を確認する必要が生じるペ
ージャ等の携帯通信機には特に問題となっていた。本発
明は上記した従来の事情に鑑みなされなされたもので、
照明手段が発光する明るさを調節することができ、表示
情報の見易さを向上することのできる携帯通信機の表示
装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した目標を達成する
ために、本発明に係る携帯通信機の表示装置は、情報を
表示する表示手段と、発光して表示手段を照らす照明手
段と、を備えた携帯通信機の表示装置において、照明手
段に電圧を印加する電源と、電源が印加する電圧によっ
て発光する明るさを変える照明手段と、照明手段が発光
する明るさを設定する入力手段と、入力手段による設定
に応じて電源が照明手段に印加する電圧を調節する調節
手段と、を備えたことを特徴とする。

【０００７】本発明に係る携帯通信機の表示装置は、入
力手段によって照明手段が発光する明るさを設定する
と、設定に応じて調節手段が電源によって印加される電
圧を調節し、調節手段によって調節された電圧に基づい
て照明手段が発光して表示手段を照らす。したがって、
利用者は入力手段によって照明手段が発光する明るさを
調節することができ、表示手段に表示出力された情報を
見易くすることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明に係る携帯通信機の表示装
置の一例としてページャの表示装置を図１を参照して説
明する。この表示装置は、情報を表示出力する表示手段
（液晶パネル）１と、発光して表示手段１を照らす照明
手段（ＥＬパネル）２と、ＥＬパネル２に電圧を印加す
る電源３と、ＥＬパネル２が発光する明るさを設定する
入力手段４と、入力手段４による明るさの設定に基づい
て電源３からＥＬパネル２へ印加する電圧を調節する調
節手段５と、を備えている。

【０００９】液晶パネル１は、受信部（図示せず）で受
信された自己宛の信号から抽出された情報、時刻、ペー
ジャの状態を示すキャラクタ等を表示出力する。ＥＬパ
ネル２は、印加される電圧が高いほど明るく発光するも
ので、液晶パネル１の背後に設置され、電源３から印加
される電圧に基づいた明るさで発光して液晶パネル１を
照らし、液晶パネル１に表示された情報を暗い環境でも
確認可能にする。

【００１０】入力手段４は、例えばプッシュスイッチに
よって構成されており、利用者がプッシュスイッチを押
下することによって、ＥＬパネル２が発光する明るさを
設定することができる。本実施例では、ＥＬパネル２が
発光する明るさを示す輝度設定を”大”、”中”、”
小”３段階から選択でき、また、輝度を設定せずにＥＬ
パネル２を発光させないといった設定も選択できる。

【００１１】調節手段５は、制御回路５ａと、トランジ
スタＴ０〜Ｔ３と、抵抗Ｒ２及びＲ３と、発振回路５ｂ
と、トランス５ｃと、を備えている。そして、調節手段
５では、まず、入力手段４によるＥＬパネル２に対する
輝度設定に基づいて制御回路５ａが備えている制御端子
Ｐ０〜Ｐ３を通じて制御信号を出力し、トランジスタＴ
０〜Ｔ３を動作させて電源３から印加される電圧を調節
し、調節した電圧を発振回路５ｂへ印加する。

【００１２】すなわち、制御回路（ＣＰＵ）５ａは、入
力手段４による設定に応じて図２に示すように、ＥＬパ
ネル２の輝度を設定している場合には、ＥＬパネル２を
発光することを意味するので制御端子Ｐ０から制御信号
を出力し、さらに、輝度設定が”大”の場合には制御端
子Ｐ１から、輝度設定が”中”の場合には制御端子Ｐ２
から、輝度設定が”小”の場合には制御端子Ｐ３からも
制御信号を出力する。このため、制御信号を受け取った
トランジスタが駆動を開始し、駆動されるトランジスタ
によって電源３から発振回路５ｂへ印加される電圧の経
路が変化し、経路によって抵抗が違うために発振回路５
ｂに印加される電圧が調節される。

【００１３】次いで、発振回路５ｂは印加された電圧を
規定の周波数で発振させてトランス５ｃへ印加し、トラ
ンス５ｃが印加された電圧を規定倍してＥＬパネル２を
発光させるために必要な電圧へ変換する。この結果、Ｅ
Ｌパネル２に印加される電圧は入力手段４による輝度設
定が”大”となっている場合が一番高く、続いて輝度設
定が”中”の場合、そして輝度設定が”小”の場合の順
番となっている。なお、輝度設定がされていない場合に
は、ＥＬパネル２を発光させないためにＥＬパネル２に
は電圧が印加されない。

【００１４】次に上記したページャの表示装置の動作を
説明する。このページャの表示装置は、例えば呼出信号
を受信したときには、当該信号に含まれている文字情報
等を液晶パネル１に表示出力を行っている。このとき
に、例えば夜にページャを利用し、環境が暗いために表
示されている情報が確認できない場合には、利用者が入
力手段４によってＥＬパネル２が発光する明るさを設定
すれば、設定に応じて調節手段５が電源３からＥＬパネ
ル２へ印加される電圧を調節し、調節された電圧に基づ
いてＥＬパネル２が発光して、液晶パネル１に出力表示
されている情報を確認可能にする。

【００１５】また、上記のように設定した場合に、ＥＬ
パネル２の発光が暗すぎたり、或いは明るすぎたりし
て、液晶パネル１に表示されている情報が見づらい時に
は、入力手段４によってＥＬパネル２に対する輝度設定
を変えることによって、ＥＬパネル２に印加される電圧
が調節され、ＥＬパネル２が発光する明るさが変化す
る。

【００１６】このように、入力手段４によってＥＬパネ
ル２に対する輝度設定を変えることによって、ＥＬパネ
ル２が発光する明るさを調節することができるために、
液晶パネル１へ表示されている情報を見易くすることが
できる。また、従来からページャで使用されている図３
に示すＣＰＵ１０ａに入力手段に応じた制御動作を行わ
せるようにし、トランジスタといったわずかな材料を備
えることによって上記した効果を得ることができるため
に必要な材料やコスト等を抑えることができ、表示装置
自体を大きくせずに済む。

【００１７】なお、照明手段２は上記したＥＬパネルに
限らず、ＬＥＤや、その他の照明装置でよく、要は、発
光することによって表示手段１に表されている情報を見
易くするものであればよい。なお、上記した実施例で
は、照明手段２が発光する明るさの調節を３段階にして
いたが、複数の段階の調節を可能としていればよく、よ
り多くの段階を調節できるようにすることによって微妙
な明るさの調節ができて表示手段１に表示される表示情
報の見易さが向上する。

【００１８】また、上記した実施例では、調節手段５は
トランジスタを使用し、電源３が印加する電圧の経路を
変えることで電圧を調節していたが、例えば、可変抵抗
を使用して電源３から印加される電圧を調節してもよ
い。このように可変抵抗を使用した場合には、リニアに
照明手段２が発光する明るさを調節することが可能とな
る。また、上記実施例では入力手段４による照明手段が
発光する明るさに対する設定は、、”大””中””小”
といった直接的に明るさを示す設定を行うようにしてい
たが、例えば、プッシュスイッチを押下する度に明るく
なるといった間接的な設定にしてもよく、要は、照明手
段２が発光する明るさを調節する設定が行えればよい。
なお、上記したページャの表示装置に限らず、広く一般
の携帯通信機の表示装置に本発明を適用することができ
る。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
通信機の表示装置では、入力手段による照明手段が発光
する明るさの設定に応じて、調節手段が電源から照明手
段に印加される電圧を調節するようにしたために、照明
手段が発光する明るさを調節することが可能となり、利
用者が表示手段に表示された情報を見易く調節すること
ができる。また、従来の携帯通信機の表示装置にわずか
な材料を備えることで本発明を適用でき、必要な材料や
コスト等を抑えることができるとともに、携帯通信機の
表示装置を大きくせずに済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係るページャの表示装置
の構成図である。

【図２】 調節手段が行う制御を説明する図である。

【図３】 従来例に係るページャの表示装置の構成図で
ある。

【符号の説明】

１・・表示手段、 ２・・照明手段、 ３・・電源、 ４・・入力手段、 ５・・調節手段、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報を表示する表示手段と、発光して表
   示手段を照らす照明手段と、を備えた携帯通信機の表示
   装置において、 照明手段に電圧を印加する電源と、 電源が印加する電圧によって発光する明るさを変える照
   明手段と、 照明手段が発光する明るさを設定する入力手段と、 入力手段による設定に応じて電源が照明手段に印加する
   電圧を調節する調節手段と、を備えたことを特徴とする
   携帯通信機の表示装置。