JPH09284397A

JPH09284397A - 高度通信サービスにおける着信呼の番号通知方法及びシステム

Info

Publication number: JPH09284397A
Application number: JP8672096A
Authority: JP
Inventors: Hajime Akiyama; 一秋山; Kiyoshi Saito; 潔齋藤; Toshiyuki Saito; 俊行斉藤; Yoshihisa Yamaguchi; 敬久山口; Kunio Kitaori; 邦生北折
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1996-04-09
Filing date: 1996-04-09
Publication date: 1997-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】発信者番号通知サービスと転送元番号通知サー
ビスを別個に取り扱い、契約加入者の希望に合せた番号
通知が可能な高度通信サービスにおける着信呼の番号通
知方法及びこれを実現するためのシステムを提供する。【解決手段】予め契約登録された契約加入者に対する着
信呼の番号通知サービスを着側加入者交換機ＬＳ₂が行
うに当たり、通信網Ｎ内に設置されたデータテーブル
Ｄ．Ｔに発信者番号通知のみが登録されている契約加入
者に転送された着信呼を受けた時には当該契約加入者に
転送呼の発信者番号のみを通知し、データテーブルＤ．
Ｔに転送元番号通知のみが登録されている契約加入者に
転送された着信呼を受けた時には、当該契約加入者に転
送呼の転送元番号のみを通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＳＤＮ(Integra
ted Service Digital Network)にて提供されている発信
者番号通知や転送元番号通知の技術に係り、特に必要な
番号情報のみを無駄なく通知することができる高度通信
サービスにおける着信呼の番号通知方法及びこの方法を
実現するシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＩＳＤＮの商用サービスであるＩＮＳネ
ットでは、発信者番号通知、着信転送、料金情報通知等
の付加サービスが提供されている。従来、契約加入者が
ＩＮＳネットにて発信者番号通知のサービスを受けるた
めには、ＩＮＳネットを提供する事業者と発信者番号通
知サービスの契約を結んだ後、当該事業者が専用端末Ｓ
の入力手段にて契約加入者交換機（着側加入者交換機）
ＬＳ₂に発信者番号通知サービスのデータを登録するこ
とにより行っている。

【０００３】以下、(1) 発信者が発信者番号通知契約を
登録した契約加入者に直接通話（直接呼）する場合、
(2) 発信者が発信者番号通知契約を登録した契約加入者
に転送通話（転送接呼）する場合の従来の発信者番号通
知のサービス手順について説明する。図５は従来の発信
者番号通知のサービス手順を示している。なお、発側加
入者交換機ＬＳ₁及び転送元加入者交換機ＬＳ₃はアナ
ログ交換機とし、着側加入者交換機ＬＳ₃はＩＳＤＮ交
換機として説明する。

【０００４】(1) 発信者が発信者番号通知サービスの契
約加入者に直接通話（直接呼）する場合先ず、発信者が相手先の加入者番号（電話番号）をダイ
ヤルすると、発側加入者の電話機Ａから発側加入者交換
機ＬＳ₁に発呼が出力され、発側加入者交換機ＬＳ₁か
ら着側加入者交換機ＬＳ₂にアドレス信号（ＩＡＭ）が
送出される。このＩＡＭは呼設定の最初に順方向に送信
されるもので、着信者番号等のルーチングに関する情報
や呼の取り扱いに関する情報、発信者番号を含んだメッ
セージである。着側加入者交換機ＬＳ₂はＩＡＭを受け
ると、Ａの発信者番号の情報を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）
を着側加入者の電話機Ｂに送出する。そして、着側契約
加入者が応答すると、電話機Ｂのディスプレイには発側
加入者の電話機Ａの発信者番号が表示される。

【０００５】(2) 発信者が発信者番号通知サービスの契
約加入者に転送通話（転送接呼）する場合先ず、発信者が転送元の加入者番号をダイヤルすると、
発側加入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発
呼が出力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から転送元加入
者交換機ＬＳ₃に、発信者番号が含まれたＩＡＭが送出
される。転送元加入者交換機ＬＳ₃はＡからＩＡＭを受
けると、転送先の着側加入者交換機ＬＳ₂に発側加入者
の電話機Ａの発信者番号、転送元の電話機Ｃの転送元番
号及び転送情報を含むＩＡＭを送信する。着側加入者交
換機ＬＳ₂は、ＩＡＭを受けると、Ａの発信者番号、Ｃ
の転送元番号及び転送情報を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）を
着側加入者の電話機Ｂに送出する。かかる着呼に対して
着側加入者が応答すると、電話機ＢのディスプレイにＡ
の発信者番号及びＣの転送元番号が表示される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の発信者番号通知システムでは、発信者番号と転送元
番号が通知されるため、利用者に不要な番号通知がなさ
れていた。例えば、一般利用者（加入者）においては発
信者番号の通知を希望しているのに転送元番号通知が行
われ、第二種電気通信事業者においては転送元番号の通
知のみで足りるのに発信者番号の通知が行われていた。

【０００７】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第１目的は、発信者番
号通知サービスと転送元番号通知サービスを別個に取り
扱い、契約加入者の希望に合せた番号通知が可能な高度
通信サービスにおける着信呼の番号通知方法及びこれを
実現するためのシステムを提供せんとするものである。

【０００８】本発明の第２目的は、契約加入者の希望に
合せて発信者番号と転送元番号の一方又は両方を通知可
能として、無駄な番号通知がなされないようにした高度
通信サービスにおける着信呼の番号通知方法及びこれを
実現するためのシステムを提供せんとするものである。

【０００９】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の記載から自ずと明らかとなろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記した課題の解決は、
本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を
採用することにより達成される。

【００１１】すなわち、本発明方法の第１の特徴は、予
め契約登録された契約加入者に対する着信呼の番号通知
サービスを着側加入者交換機が行うに当たり、通信網内
に設置されたデータテーブルに、発信者番号通知のみが
登録されている契約加入者に転送された着信呼を受けた
時には、当該契約加入者に転送呼の発信者番号のみを通
知し、前記データテーブルに転送元番号通知のみが登録
されている契約加入者に転送された着信呼を受けた時に
は、当該契約加入者に転送呼の転送元番号のみを通知す
る高度通信サービスにおける着信呼の番号通知方法にあ
る。

【００１２】本発明方法の第２の特徴は、前記本発明方
法の第１の特徴における前記データテーブルに、転送元
番号通知サービスの登録がされている契約加入者に対す
る直接呼を受けた時には、当該契約加入者に発信者番号
を通知しない高度通信サービスにおける着信呼の番号通
知方法にある。

【００１３】本発明方法の第３の特徴は、前記本発明方
法の第１又は第２の特徴において、発側加入者と転送元
の通信端末又は電話機がアナログ加入者交換機に接続さ
れ、前記契約加入者の通信端末又は電話機がＩＳＤＮ加
入者交換機に接続されてなる高度通信サービスにおける
着信呼の番号通知方法にある。

【００１４】本発明装置の第１の特徴は、通信網内に設
置されたサービス提供システムのデータテーブルと、当
該データテーブルに対して契約加入者ごとに発信者番号
通知サービスの登録をするための第１の番号通知サービ
ス登録手段と、契約加入者ごとに転送元番号通知サービ
スの登録をするための第２の番号通知サービス登録手段
とを備え、前記サービス提供システムは、第１の番号通
知サービスと第２の番号通知サービスとを別々のサービ
スとして取り扱い、契約加入者が登録した番号通知サー
ビスの番号のみを通知する構成とした高度通信サービス
における着信呼の番号通知システムにある。

【００１５】本発明装置の第２の特徴は、本発明装置の
第１の特徴における前記サービス提供システムが、第２
の番号通知サービスを登録した契約加入者への直接呼を
受けた時には、当該契約加入者に発信者番号を通知しな
いように着側加入者交換機を作動させる高度通信サービ
スにおける着信呼の番号通知システムにある。

【００１６】本発明装置の第３の特徴は、本発明装置の
第１又は第２の特徴における前記サービス提供システム
が、前記データテーブルに第１及び第２の番号通知サー
ビスの登録をした契約加入者への直接呼を受けた時には
当該契約加入者に発信者番号のみを通知し、当該契約加
入者への転送呼を受けた時には当該契約加入者に転送元
番号のみを通知するように着側加入者交換機を作動させ
る高度通信サービスにおける着信呼の番号通知システム
にある。

【００１７】本発明装置の第４の特徴は、本発明装置の
第１、第２又は第３の特徴における前記サービス提供シ
ステムが、着側加入者交換機のＩインターフェイス加入
者系モジュールに組み込まれてなる高度通信サービスに
おける着信呼の番号通知システムにある。

【００１８】本発明装置の第５の特徴は、本発明装置の
第１、第２、第３又は第４の特徴における前記サービス
提供システムが、着側加入者交換機と共通線信号網を介
して接続した専用コンピュータに組み込まれてなる高度
通信サービスにおける着信呼の番号通知システムにあ
る。

【００１９】本発明装置の第６の特徴は、本発明装置の
第１、第２、第３、第４又は第５の特徴において、発側
加入者と転送元とがアナログ加入者交換機に接続され、
前記契約加入者がＩＳＤＮ加入者交換機に接続されてな
る高度通信サービスにおける着信呼の番号通知システム
にある。

【００２０】本発明装置の第７の特徴は、本発明装置の
第１、第２、第３、第４、第５又は第６の特徴における
前記第１又は第２の番号通知サービスが、着信側の通信
端末又は電話機のディスプレイに発信者番号又は転送元
番号を表示することにより提供する高度通信サービスに
おける着信呼の番号通知システムにある。

【００２１】本発明装置の第８の特徴は、本発明装置の
第１、第２、第３、第４、第５、第６又は第７の特徴に
おける前記第１又は第２の番号通知サービスが、着信側
の電話機に発信者番号又は転送元番号の音声を出力する
ことにより提供する高度通信サービスにおける着信呼の
番号通知システムにある。

【００２２】本発明装置の第９の特徴は、本発明装置の
第１、第２、第３、第４、第５、第６、第７又は第８の
特徴における前記第１又は第２の番号通知サービスの登
録及び取消を、加入者交換機を管理する専用端末の入力
手段にて行う高度通信サービスにおける着信呼の番号通
知システムにある。

【００２３】本発明装置の第１０の特徴は、本発明装置
の第１、第２、第３、第４、第５、第６、第７又は第８
の特徴における前記第１又は第２の番号通知サービスの
登録及び取消を、着信側の通信端末又は電話機の入力手
段にて設定可能とする高度通信サービスにおける着信呼
の番号通知システムにある。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を、その装置例及び方法例に基づいて説明
する。（装置例）図１は本装置例で用いる通信システム全体の
概略構成を示す。通信システムαでは、図１に示すよう
に、発信者側の電話機Ａが発側加入者交換機ＬＳ₁に、
着信者側の電話機Ｂが着側加入者交換機ＬＳ₂に、転送
元の電話機Ｃが転送元加入者交換機ＬＳ₃にそれぞれ接
続され、さらに発側加入者交換機ＬＳ₁、着側加入者交
換機ＬＳ₂及び転送元加入者交換機ＬＳ₃が互いに接続
されて通信網Ｎが構成されている。

【００２５】なお、本装置例で提供される番号通知サー
ビスを受けるには、着側加入者交換機ＬＳ₂がＩＳＤＮ
交換機であれば、発側加入者交換機ＬＳ₁及び転送元加
入者交換機ＬＳ₃がアナログ交換機であっても良い。

【００２６】以下、着側加入者交換機ＬＳ₂がＩＳＤＮ
交換機であり、発側加入者交換機ＬＳ₁及び転送元加入
者交換機ＬＳ₃がアナログ交換機であることとして説明
する。本通信システムαには、本発明の装置例である、
高度通信サービスにおける着信呼の番号通知システムが
組み込まれている。着信呼の番号通知システムは、着側
加入者交換機ＬＳ₂のＩインターフェイス加入者系モジ
ュールＩＳＭに設けられ、各契約加入者にサービスが提
供される。

【００２７】着信呼の番号通知システムは、データテー
ブルＤ．Ｔを管理するサービス提供システムを備えてい
る。サービス提供システムにて管理されるデータテーブ
ルＤ．Ｔへは、事業者が専用端末Ｓの入力手段にて各契
約加入者の希望する発信者番号通知サービス（第１の番
号通知サービス）及び転送元番号通知サービス（第２の
番号通知サービス）をそれぞれ別個に登録できるように
なっている。なお、番号通知サービスの契約を登録する
別例としては、例えば、各契約加入者の電話機Ｂ又は通
信端末からコード番号を入力する手法を採用しても良
い。

【００２８】サービス提供システムは、第１の番号通知
サービスと第２の番号通知サービスとを別々のサービス
として取り扱い、契約加入者に対して登録された番号通
知サービスのみを通知する。例えば、第２の番号通知サ
ービスを登録した契約加入者への直接呼を受けた時に、
当該契約加入者に発信者番号を通知しないように着側加
入者交換機を作動させる。また第１及び第２の番号通知
サービスを登録した契約加入者への直接呼を受けた時に
当該契約加入者に発信者番号のみを通知したり、第１及
び第２の番号通知サービスを登録した契約加入者への転
送呼を受けた時に当該契約加入者に転送元番号のみを通
知するように着側加入者交換機を作動させる。

【００２９】なお、サービス提供システムの機能は、Ｉ
インターフェイス加入者系モジュールＩＳＭに必ずしも
設ける必要はなく、例えば、着側加入者交換機ＬＳ₂と
共通線信号網を介して接続した専用コンピュータにて実
現させても良い。

【００３０】（方法例）次に、各番号通知サービスの契
約登録ごとに前記装置例の着信呼の番号通知システムを
用いた番号通知の方法例について説明する。

【００３１】［第１の番号通知サービスの契約のみを登
録した場合］図２は第１の番号通知サービスの契約のみ
を登録した場合における本方法例の番号通知方法のサー
ビス手順を示す。 (1) 直接呼の場合発信者が相手先（第１の番号通知契約を登録した契約加
入者）の加入者番号（電話番号）をダイヤルすると、発
側加入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発呼
が出力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から着側加入者交
換機ＬＳ₂にアドレス信号（ＩＡＭ）が送出される。Ｉ
ＡＭには発信者番号が含まれている。

【００３２】着側加入者交換機ＬＳ₂はＩＡＭを受ける
と、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、Ａの
発信者番号の情報を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）を着側加入
者の電話機Ｂに送出する。そして、着側契約加入者が応
答すると、電話機ＢのディスプレイにはＡの発信者番号
が表示される。なお、本方法例では、番号通知を電話機
のディスプレイに表示させて通知する手法を採用した
が、音声出力にて通知する手法を採用しても良い。ま
た、端末は電話機だけでなく、ＦＡＸ、パソコン等の通
信端末にしても良い。

【００３３】(2)転送呼の場合発信者が転送元の加入者番号をダイヤルすると、発側加
入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発呼が出
力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から転送元加入者交換
機ＬＳ₃に、発信者番号を含んだＩＡＭが送出される。
転送元加入者交換機ＬＳ₃はＡからＩＡＭを受けると、
転送先の着側加入者交換機ＬＳ₂にＡの発信者番号、Ｃ
の転送元番号及び転送情報を含むＩＡＭを送信する。

【００３４】着側加入者交換機ＬＳ₂は、ＩＡＭを受け
ると、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、Ａ
の発信者番号を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）を着側加入者の
電話機Ｂに送出する。かかる着呼に対して着側加入者が
応答すると、電話機のディスプレイにＡの発信者番号が
表示される。よって、従来のシステムにおいて、必然的
に表示されていたＢの転送番号は表示されなくなる。

【００３５】［第２の番号通知サービスの契約のみを登
録した場合］図３は第２の番号通知サービスの契約のみ
を登録した場合における本方法例の番号通知方法のサー
ビス手順を示す。

【００３６】(1) 直接呼の場合発信者が相手先（第２の番号通知契約を登録した契約加
入者）の加入者番号（電話番号）をダイヤルすると、発
側加入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発呼
が出力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から着側加入者交
換機ＬＳ₂にアドレス信号（ＩＡＭ）が送出される。Ｉ
ＡＭには発信者番号が含まれている。

【００３７】着側加入者交換機ＬＳ₂はＩＡＭを受ける
と、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、着呼
（ＳＥＴＵＰ）を着側加入者の電話機Ｂに送出する。こ
の着呼（ＳＥＴＵＰ）にはＡの発信者番号が含まれてい
ないので、着側契約加入者が応答しても、電話機Ｂのデ
ィスプレイには何ら番号表示がなされない。

【００３８】(2) 転送呼の場合発信者が転送元の加入者番号をダイヤルすると、発側加
入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発呼が出
力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から転送元加入者交換
機ＬＳ₃に、発信者番号を含んだＩＡＭが送出される。
転送元加入者交換機ＬＳ₃はＡからＩＡＭを受けると、
転送先の着側加入者交換機ＬＳ₂にＡの発信者番号、Ｃ
の転送元番号及び転送情報を含むＩＡＭを送信する。

【００３９】着側加入者交換機ＬＳ₂は、ＩＡＭを受け
ると、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、Ｃ
の転送元番号を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）を着側加入者の
電話機Ｂに送出する。かかる着呼に対して着側加入者が
応答すると、電話機のディスプレイにＣの転送元番号が
表示される。よって、従来のシステムにおいて、必然的
に表示されていたＡの発信者番号は表示されなくなる。

【００４０】［第１及び第２の番号通知サービスの契約
を登録した場合］図４は第１及び第２の番号通知サービ
スの契約のみを登録した場合における本方法例の番号通
知方法のサービス手順を示す。

【００４１】(1) 直接呼の場合発信者が相手先（第１及び第２の番号通知契約を登録し
た契約加入者）の加入者番号（電話番号）をダイヤルす
ると、発側加入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ
₁に発呼が出力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から着側
加入者交換機ＬＳ₂にアドレス信号（ＩＡＭ）が送出さ
れる。ＩＡＭには発信者番号が含まれている。

【００４２】着側加入者交換機ＬＳ₂はＩＡＭを受ける
と、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、Ａの
発信者番号の情報を含む着呼（ＳＥＴＵＰ）を着側加入
者の電話機Ｂに送出する。そして、着側契約加入者が応
答すると、電話機ＢのディスプレイにはＡの発信者番号
が表示される。

【００４３】(2) 転送呼の場合発信者が転送元の加入者番号をダイヤルすると、発側加
入者の電話機Ａから発側加入者交換機ＬＳ₁に発呼が出
力され、発側加入者交換機ＬＳ₁から転送元加入者交換
機ＬＳ₃に、発信者番号を含んだＩＡＭが送出される。
転送元加入者交換機ＬＳ₃はＡからＩＡＭを受けると、
転送先の着側加入者交換機ＬＳ₂にＡの発信者番号、Ｃ
の転送元番号及び転送情報を含むＩＡＭを送信する。

【００４４】着側加入者交換機ＬＳ₂は、ＩＡＭを受け
ると、ＩＳＭのデータテーブルＤ．Ｔを読み込んで、Ａ
の発信者番号及びＣの転送元番号を含む着呼（ＳＥＴＵ
Ｐ）を着側加入者の電話機Ｂに送出する。かかる着呼に
対して着側加入者が応答すると、電話機のディスプレイ
にＡの発信者番号及びＣの転送元番号が表示される。な
お、本方法例では、第１及び第２の番号通知サービスの
契約が登録された転送呼の場合は、Ａの発信者番号及び
Ｃの転送元番号を通知するようにしたが、契約加入者の
希望に応じてＣの転送元番号のみを通知するシステム構
成にしても良い。

【００４５】以上説明したように本装置例のシステムで
は、発信者番号通知サービスと転送元番号通知サービス
を別個に取り扱い、契約加入者の希望に合せた柔軟で高
度な番号通知を行うことができる。

【００４６】以上本発明の代表的な装置例及び方法例に
ついて説明したが、本発明は必ずしもこれらの装置例の
手段及び方法例の手法だけに限定されるものではない。
本発明は、その目的を達成し、後述する効果を有する範
囲内において、適宜変更して実施することができるもの
である。

【００４７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
信者番号通知サービスと転送元番号通知サービスとが別
個に取り扱われ、契約加入者の希望に合せて発信者番号
と転送元番号の一方又は両方の通知が可能となる。その
結果、無駄な番号通知がなされない高度な通信サービス
の提供ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置例で用いる通信システム全体の概
略構成を示した図である。

【図２】本発明の方法例（第１の番号通知サービスの契
約のみを登録した場合）の番号通知方法のサービス手順
を示した図である。

【図３】本発明の方法例（第２の番号通知サービスの契
約のみを登録した場合）の番号通知方法のサービス手順
を示した図である。

【図４】本発明の方法例（第１及び第２の番号通知サー
ビスの契約を登録した場合）の番号通知方法のサービス
手順を示した図である。

【図５】従来の発信者番号通知のサービス手順を示した
図である。

【符号の説明】

α…通信システムＡ…発信者側の電話機Ｂ…着信者側の電話機Ｃ…転送元の電話機Ｄ．Ｔ…データテーブルＬＳ₁…発側加入者交換機（発信者側の加入者交換機）ＬＳ₂…着側加入者交換機（着信者側の加入者交換機）ＬＳ₃…転送元加入者交換機Ｎ…通信網Ｓ…専用端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者山口敬久東京都新宿区西新宿三丁目19番２号日本電信電話株式会社内 (72)発明者北折邦生東京都新宿区西新宿三丁目19番２号日本電信電話株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】予め契約登録された契約加入者に対する着
信呼の番号通知サービスを着側加入者交換機が行うに当
たり、通信網内に設置されたデータテーブルに、発信者番号通
知のみが登録されている契約加入者に転送された着信呼
を受けた時には、当該契約加入者に転送呼の発信者番号
のみを通知し、前記データテーブルに転送元番号通知のみが登録されて
いる契約加入者に転送された着信呼を受けた時には、当
該契約加入者に転送呼の転送元番号のみを通知する、ことを特徴とする高度通信サービスにおける着信呼の番
号通知方法。
【請求項２】前記データテーブルに、転送元番号通知サ
ービスの登録がされている契約加入者に対する直接呼を
受けた時には、当該契約加入者に発信者番号を通知しな
い、ことを特徴とする請求項１に記載の高度通信サービスに
おける着信呼の番号通知方法。
【請求項３】発側加入者と転送元の通信端末又は電話機
がアナログ加入者交換機に接続され、前記契約加入者の
通信端末又は電話機がＩＳＤＮ加入者交換機に接続され
てなる、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の高度通信サー
ビスにおける着信呼の番号通知方法。
【請求項４】通信網内に設置されたサービス提供システ
ムのデータテーブルと、当該データテーブルに対して契
約加入者ごとに発信者番号通知サービスの登録をするた
めの第１の番号通知サービス登録手段と、契約加入者ご
とに転送元番号通知サービスの登録をするための第２の
番号通知サービス登録手段とを備え、前記サービス提供システムは、第１の番号通知サービスと第２の番号通知サービスとを
別々のサービスとして取り扱い、契約加入者が登録した
番号通知サービスの番号のみを通知する構成とした、ことを特徴とする高度通信サービスにおける着信呼の番
号通知システム。
【請求項５】前記サービス提供システムは、第２の番号通知サービスを登録した契約加入者への直接
呼を受けた時には、当該契約加入者に発信者番号を通知
しないように着側加入者交換機を作動させる、ことを特徴とする請求項４に記載の高度通信サービスに
おける着信呼の番号通知システム。
【請求項６】前記サービス提供システムは、前記データテーブルに第１及び第２の番号通知サービス
の登録をした契約加入者への直接呼を受けた時には当該
契約加入者に発信者番号のみを通知し、当該契約加入者
への転送呼を受けた時には当該契約加入者に転送元番号
のみを通知するように着側加入者交換機を作動させる、ことを特徴とする請求項４又は５に記載の高度通信サー
ビスにおける着信呼の番号通知システム。
【請求項７】前記サービス提供システムは、着側加入者交換機のＩインターフェイス加入者系モジュ
ールに組み込まれてなる、ことを特徴とする請求項４、５又は６に記載の高度通信
サービスにおける着信呼の番号通知システム。
【請求項８】前記サービス提供システムは、着側加入者交換機と共通線信号網を介して接続した専用
コンピュータに組み込まれてなる、ことを特徴とする請求項４、５、６又は７に記載の高度
通信サービスにおける着信呼の番号通知システム。
【請求項９】発側加入者と転送元とがアナログ加入者交
換機に接続され、前記契約加入者がＩＳＤＮ加入者交換
機に接続されてなる、ことを特徴とする請求項４、５、６、７又は８に記載の
高度通信サービスにおける着信呼の番号通知システム。
【請求項１０】前記第１又は第２の番号通知サービス
は、着信側の通信端末又は電話機のディスプレイに発信者番
号又は転送元番号を表示することにより提供する、ことを特徴とする請求項４、５、６、７、８又は９に記
載の高度通信サービスにおける着信呼の番号通知システ
ム。
【請求項１１】前記第１又は第２の番号通知サービス
は、着信側の電話機に発信者番号又は転送元番号の音声を出
力することにより提供する、ことを特徴とする請求項４、５、６、７、８、９又は１
０に記載の高度通信サービスにおける着信呼の番号通知
システム。
【請求項１２】前記第１又は第２の番号通知サービスの
登録及び取消は、加入者交換機を管理する専用端末の入力手段にて行う、ことを特徴とする請求項４、５、６、７、８、９、１０
又は１１に記載の高度通信サービスにおける着信呼の番
号通知システム。
【請求項１３】前記第１又は第２の番号通知サービスの
登録及び取消は、着信側の通信端末又は電話機の入力手段にて設定可能と
する、ことを特徴とする請求項４、５、６、７、８、９、１０
又は１１に記載の高度通信サービスにおける着信呼の番
号通知システム。