JPH09284208A - 移動体交換局及びそれを含む移動通信システム - Google Patents
移動体交換局及びそれを含む移動通信システムInfo
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- JPH09284208A JPH09284208A JP8094234A JP9423496A JPH09284208A JP H09284208 A JPH09284208 A JP H09284208A JP 8094234 A JP8094234 A JP 8094234A JP 9423496 A JP9423496 A JP 9423496A JP H09284208 A JPH09284208 A JP H09284208A
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動機が複数の基地局を介して通信している
ときに移動機の同一のものから複数の基地局に送られた
パケットデータが全てフレームエラーであった場合にも
通信品質の低下を来さない移動通信システムを提供する
こと。 【解決手段】 この移動通信システムは、移動機１，複
数の基地局２ａ〜２ｎ（ｎは３以上の自然数），及び移
動体交換局３から成り、移動体交換局３はデータ選択部
４ａ，データ品質判定部４ｂ，及びデータ出力処理部４
ｃの他、パケットデータ処理手段としてのデータ演算処
理部４ｄ及びフレームエラー検出部４ｅを備えて構成さ
れる。パケットデータ処理手段は、同一な移動機１が送
信する１つのパケットデータを複数の基地局２ａ〜２ｎ
を介して複数のパケットデータをとして受信すると共
に、これらのパケットデータをビット単位で演算処理
し、複数のパケットデータから多数決処理を経て１つの
パケットデータを再生する。
ときに移動機の同一のものから複数の基地局に送られた
パケットデータが全てフレームエラーであった場合にも
通信品質の低下を来さない移動通信システムを提供する
こと。 【解決手段】 この移動通信システムは、移動機１，複
数の基地局２ａ〜２ｎ（ｎは３以上の自然数），及び移
動体交換局３から成り、移動体交換局３はデータ選択部
４ａ，データ品質判定部４ｂ，及びデータ出力処理部４
ｃの他、パケットデータ処理手段としてのデータ演算処
理部４ｄ及びフレームエラー検出部４ｅを備えて構成さ
れる。パケットデータ処理手段は、同一な移動機１が送
信する１つのパケットデータを複数の基地局２ａ〜２ｎ
を介して複数のパケットデータをとして受信すると共
に、これらのパケットデータをビット単位で演算処理
し、複数のパケットデータから多数決処理を経て１つの
パケットデータを再生する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動機が複数の基
地局を介して同時通信し得る符号分割多元アクセス方式
（以下、ＣＤＭＡ方式と呼ぶ）に適用されるサイトダイ
バーシチ方式の移動体交換局及びそれを含む移動通信シ
ステムに関する。
地局を介して同時通信し得る符号分割多元アクセス方式
（以下、ＣＤＭＡ方式と呼ぶ）に適用されるサイトダイ
バーシチ方式の移動体交換局及びそれを含む移動通信シ
ステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の移動体交換局を含む移動
通信システムとしては、例えば図４に示すような構成の
ものが挙げられる。
通信システムとしては、例えば図４に示すような構成の
ものが挙げられる。
【０００３】この移動通信システムでは、移動機１が複
数の基地局２ａ〜２ｎ（ここでｎは３以上の自然数を示
す）を介して通信中であるとき、移動体交換局３０中の
データ品質判定部５ｂが基地局２ａ〜２ｎから伝送され
る移動機１のパケットデータの品質を比較し、その比較
結果をデータ選択部５ａ及びデータ出力処理部５ｃに伝
送する。データ選択部５ａでは伝送された比較結果に基
づいて、基地局２ａ〜２ｎから伝送された移動機１のパ
ケットデータの中から最も品質の良いパケットデータを
１つ選択し、そのパケットデータをデータ出力処理部５
ｃへ伝送する。データ出力処理部５ｃでは、データ選択
部５ａから伝送されたパケットデータの符号変換を行っ
てそのパケットデータを外部に出力するための処理を行
う。
数の基地局２ａ〜２ｎ（ここでｎは３以上の自然数を示
す）を介して通信中であるとき、移動体交換局３０中の
データ品質判定部５ｂが基地局２ａ〜２ｎから伝送され
る移動機１のパケットデータの品質を比較し、その比較
結果をデータ選択部５ａ及びデータ出力処理部５ｃに伝
送する。データ選択部５ａでは伝送された比較結果に基
づいて、基地局２ａ〜２ｎから伝送された移動機１のパ
ケットデータの中から最も品質の良いパケットデータを
１つ選択し、そのパケットデータをデータ出力処理部５
ｃへ伝送する。データ出力処理部５ｃでは、データ選択
部５ａから伝送されたパケットデータの符号変換を行っ
てそのパケットデータを外部に出力するための処理を行
う。
【０００４】ところで、この移動通信システムでは、基
地局２ａ〜２ｎから伝送される移動機の同一なものから
のパケットデータの品質が全て悪い場合，即ち、全ての
パケットデータがフレームエラーであると、データ選択
部５ａではデータ品質判定部５ｂから全てのパケットデ
ータがフレームエラーであるという旨を受けると、フレ
ームエラーになっているパケットデータを全て棄却す
る。そこで、データ出力処理部５ｃは、このような旨を
受けると棄却された分のパケットデータの穴埋めとし
て、以前に送られてきたパケットデータを再度使用した
り、無音や背景雑音になるパケットデータを代わりに使
用して外部出力するようになっている。
地局２ａ〜２ｎから伝送される移動機の同一なものから
のパケットデータの品質が全て悪い場合，即ち、全ての
パケットデータがフレームエラーであると、データ選択
部５ａではデータ品質判定部５ｂから全てのパケットデ
ータがフレームエラーであるという旨を受けると、フレ
ームエラーになっているパケットデータを全て棄却す
る。そこで、データ出力処理部５ｃは、このような旨を
受けると棄却された分のパケットデータの穴埋めとし
て、以前に送られてきたパケットデータを再度使用した
り、無音や背景雑音になるパケットデータを代わりに使
用して外部出力するようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した移動通信シス
テムの場合、基地局から伝送される移動機の同一なもの
からのパケットデータが全部フレームエラーであると移
動体交換局では、データ選択部がそのパケットデータを
全て棄却してデータ出力処理部が棄却された分のパケッ
トデータの穴埋めを以前のパケットデータや代わりのデ
ータ（無音，背景雑音等）を用いて行うため、通信中の
呼びが瞬断したり、或いは一時的に雑音が入ってしまう
等の通信品質の低下を来してしまうという問題がある。
テムの場合、基地局から伝送される移動機の同一なもの
からのパケットデータが全部フレームエラーであると移
動体交換局では、データ選択部がそのパケットデータを
全て棄却してデータ出力処理部が棄却された分のパケッ
トデータの穴埋めを以前のパケットデータや代わりのデ
ータ（無音，背景雑音等）を用いて行うため、通信中の
呼びが瞬断したり、或いは一時的に雑音が入ってしまう
等の通信品質の低下を来してしまうという問題がある。
【０００６】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、移動機が複数の基
地局を介して通信しているときに移動機の同一のものか
ら複数の基地局に送られたパケットデータが全てフレー
ムエラーであった場合にも通信品質の低下を来さない移
動体交換局及びそれを含む移動通信システムを提供する
ことにある。
なされたもので、その技術的課題は、移動機が複数の基
地局を介して通信しているときに移動機の同一のものか
ら複数の基地局に送られたパケットデータが全てフレー
ムエラーであった場合にも通信品質の低下を来さない移
動体交換局及びそれを含む移動通信システムを提供する
ことにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、移動機
との間で複数の基地局を介して同時通信することが可能
なＣＤＭＡ方式に適用されるサイトダイバーシチ方式の
移動体交換局において、移動機の同一なものが送信する
１つのパケットデータを複数の基地局を介して複数のパ
ケットデータをとして受信すると共に、該複数のパケッ
トデータをビット単位で演算処理して該複数のパケット
データから１つのパケットデータを再生するパケットデ
ータ処理手段を有する移動体交換局が得られる。
との間で複数の基地局を介して同時通信することが可能
なＣＤＭＡ方式に適用されるサイトダイバーシチ方式の
移動体交換局において、移動機の同一なものが送信する
１つのパケットデータを複数の基地局を介して複数のパ
ケットデータをとして受信すると共に、該複数のパケッ
トデータをビット単位で演算処理して該複数のパケット
データから１つのパケットデータを再生するパケットデ
ータ処理手段を有する移動体交換局が得られる。
【０００８】この移動体交換局において、パケットデー
タ処理手段が演算処理をビット単位の多数決処理により
行うことや、或いはパケットデータ処理手段が通信中の
複数の基地局における該当するものの受信電界強度の大
きさにより複数のパケットデータに重み付けを行う重み
付け手段と、重み付けされたパケットデータに基づいて
演算処理を行う演算手段とを有することは好ましい。
タ処理手段が演算処理をビット単位の多数決処理により
行うことや、或いはパケットデータ処理手段が通信中の
複数の基地局における該当するものの受信電界強度の大
きさにより複数のパケットデータに重み付けを行う重み
付け手段と、重み付けされたパケットデータに基づいて
演算処理を行う演算手段とを有することは好ましい。
【０００９】又、本発明によれば、上記何れかの移動体
交換局と、ＣＤＭＡ方式に適用される移動機及び複数の
基地局とから成る移動通信システムが得られる。
交換局と、ＣＤＭＡ方式に適用される移動機及び複数の
基地局とから成る移動通信システムが得られる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に幾つかの実施例を挙げ、本
発明の移動体交換局及びそれを含む移動通信システムに
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
発明の移動体交換局及びそれを含む移動通信システムに
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【００１１】［実施例１］図１は、本発明の一実施例に
係る移動体交換局を含む移動通信システムの基本構成を
示したブロック図である。
係る移動体交換局を含む移動通信システムの基本構成を
示したブロック図である。
【００１２】この移動通信システムは、移動機１，複数
の基地局２ａ〜２ｎ（ここでもｎは３以上の自然数を示
す），及び移動体交換局３から成り、移動体交換局３は
データ選択部４ａ，データ品質判定部４ｂ，及びデータ
出力処理部４ｃの他、パケットデータ処理手段としての
データ演算処理部４ｄ及びフレームエラー検出部４ｅを
備えて構成される。ここで、パケットデータ処理手段は
後文にて詳述するように、同一な移動機１が送信する１
つのパケットデータを複数の基地局２ａ〜２ｎを介して
複数のパケットデータをとして受信すると共に、これら
のパケットデータをビット単位で演算処理し、複数のパ
ケットデータから多数決処理を経て１つのパケットデー
タを再生する。
の基地局２ａ〜２ｎ（ここでもｎは３以上の自然数を示
す），及び移動体交換局３から成り、移動体交換局３は
データ選択部４ａ，データ品質判定部４ｂ，及びデータ
出力処理部４ｃの他、パケットデータ処理手段としての
データ演算処理部４ｄ及びフレームエラー検出部４ｅを
備えて構成される。ここで、パケットデータ処理手段は
後文にて詳述するように、同一な移動機１が送信する１
つのパケットデータを複数の基地局２ａ〜２ｎを介して
複数のパケットデータをとして受信すると共に、これら
のパケットデータをビット単位で演算処理し、複数のパ
ケットデータから多数決処理を経て１つのパケットデー
タを再生する。
【００１３】この移動通信システムにおいて、移動体交
換局３が複数の基地局２ａ〜２ｎを介して移動機１との
間で同時通信しているとすると、移動体交換局３の中の
データ品質判定部４ｂは、基地局２ａ〜２ｎを介して伝
送される移動機１のパケットデータの品質とフレームエ
ラーの有無とを検出し、その検出結果をデータ選択部４
ａ及びデータ出力処理部４ｃに伝送する。
換局３が複数の基地局２ａ〜２ｎを介して移動機１との
間で同時通信しているとすると、移動体交換局３の中の
データ品質判定部４ｂは、基地局２ａ〜２ｎを介して伝
送される移動機１のパケットデータの品質とフレームエ
ラーの有無とを検出し、その検出結果をデータ選択部４
ａ及びデータ出力処理部４ｃに伝送する。
【００１４】データ選択部４ａは、伝送された傑出結果
に基づいて基地局２ａ〜２ｎから伝送されたパケットデ
ータの中から最も品質の良いパケットデータを１つ選択
し、その選択したパケットデータをデータ出力処理部４
ｃへ伝送する。
に基づいて基地局２ａ〜２ｎから伝送されたパケットデ
ータの中から最も品質の良いパケットデータを１つ選択
し、その選択したパケットデータをデータ出力処理部４
ｃへ伝送する。
【００１５】ここで、基地局２ａ〜２ｎを介して伝送さ
れた移動機１からのパケットデータの品質が全て悪い場
合，即ち、全てのパケットデータがフレームエラーであ
った場合、データ品質判定部４ｂからこの旨を受けたデ
ータ選択部４ａは、基地局２ａ〜２ｎから伝送されたフ
レームエラーのパケットデータは選択せずに、データ演
算処理部４ｄから伝送されるパケットデータを選択し、
この選択したパケットデータをデータ出力処理部４ｃに
出力する。
れた移動機１からのパケットデータの品質が全て悪い場
合，即ち、全てのパケットデータがフレームエラーであ
った場合、データ品質判定部４ｂからこの旨を受けたデ
ータ選択部４ａは、基地局２ａ〜２ｎから伝送されたフ
レームエラーのパケットデータは選択せずに、データ演
算処理部４ｄから伝送されるパケットデータを選択し、
この選択したパケットデータをデータ出力処理部４ｃに
出力する。
【００１６】データ演算処理部４ｄは、基地局２ａ〜２
ｎから伝送される複数のパケットデータから１つのパケ
ットデータを再生し、再生したパケットデータをデータ
選択部４ａ及びフレームエラー検出部４ｅへ伝送する。
フレームエラー検出部４ｅは、データ演算処理部４ｄか
ら伝送されるパケットデータのフレームエラーの有無を
検出し、その検出結果をデータ出力処理部４ｃへ伝送す
る。
ｎから伝送される複数のパケットデータから１つのパケ
ットデータを再生し、再生したパケットデータをデータ
選択部４ａ及びフレームエラー検出部４ｅへ伝送する。
フレームエラー検出部４ｅは、データ演算処理部４ｄか
ら伝送されるパケットデータのフレームエラーの有無を
検出し、その検出結果をデータ出力処理部４ｃへ伝送す
る。
【００１７】データ出力処理部４ｃは、データ選択部４
ａから伝送されるパケットデータに符号変換処理を施し
てから移動体交換局３の外部へ出力する。但し、データ
出力処理部４ｃは、データ選択部４ａ及びフレームエラ
ー検出部４ｅから伝送される情報内容によって異なる処
理を行う。
ａから伝送されるパケットデータに符号変換処理を施し
てから移動体交換局３の外部へ出力する。但し、データ
出力処理部４ｃは、データ選択部４ａ及びフレームエラ
ー検出部４ｅから伝送される情報内容によって異なる処
理を行う。
【００１８】具体的に云えば、第１にデータ出力処理部
４ｃは、基地局２ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られ
てきたパケットデータが全てフレームエラーであるとい
う報告をデータ品質判定部４ｂから受けると共に、フレ
ームエラー検出部４ｅから再生したパケットデータにフ
レームエラーが無いという報告を受けた場合、データ選
択部４ａから伝送されるパケットデータを符号変換して
移動体交換局３の外部へ出力する。
４ｃは、基地局２ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られ
てきたパケットデータが全てフレームエラーであるとい
う報告をデータ品質判定部４ｂから受けると共に、フレ
ームエラー検出部４ｅから再生したパケットデータにフ
レームエラーが無いという報告を受けた場合、データ選
択部４ａから伝送されるパケットデータを符号変換して
移動体交換局３の外部へ出力する。
【００１９】第２にデータ出力処理部４ｃは、基地局２
ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られてきたパケットデ
ータが全てフレームエラーであるという報告をデータ品
質判定部４ｂから受けると共に、フレームエラー検出部
４ｅから再生したパケットデータにフレームエラーが有
るという報告を受けた場合、データ選択部４ａから伝送
されるパケットデータを使用せずに、以前に移動機１か
ら送られてきたパケットデータのうち、フレームエラー
の無い最新のパケットデータを代わりに符号変換して移
動体交換局３の外部へ出力する。
ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られてきたパケットデ
ータが全てフレームエラーであるという報告をデータ品
質判定部４ｂから受けると共に、フレームエラー検出部
４ｅから再生したパケットデータにフレームエラーが有
るという報告を受けた場合、データ選択部４ａから伝送
されるパケットデータを使用せずに、以前に移動機１か
ら送られてきたパケットデータのうち、フレームエラー
の無い最新のパケットデータを代わりに符号変換して移
動体交換局３の外部へ出力する。
【００２０】第３にデータ出力処理部４ｃは、基地局２
ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られてきたパケットデ
ータのうちフレームエラーでないパケットデータが１つ
以上あったという報告をデータ品質判定部４ｂから受け
た場合、フレームエラー検出部４ｅから受ける報告に関
係無くデータ選択部４ａから伝送されるパケットデータ
を符号変換して移動体交換局３の外部へ出力する。
ａ〜２ｎから移動体交換局３に送られてきたパケットデ
ータのうちフレームエラーでないパケットデータが１つ
以上あったという報告をデータ品質判定部４ｂから受け
た場合、フレームエラー検出部４ｅから受ける報告に関
係無くデータ選択部４ａから伝送されるパケットデータ
を符号変換して移動体交換局３の外部へ出力する。
【００２１】図２は、この移動体交換局３におけるデー
タ選択部４ａが行うデータ選択処理の一例を示したもの
であり、同図（ａ）は４つの基地局２ａ〜２ｄから移動
体交換局３へのデータ抜粋に関するもの，同図（ｂ）は
多数決処理結果のデータ抜粋に関するものである。
タ選択部４ａが行うデータ選択処理の一例を示したもの
であり、同図（ａ）は４つの基地局２ａ〜２ｄから移動
体交換局３へのデータ抜粋に関するもの，同図（ｂ）は
多数決処理結果のデータ抜粋に関するものである。
【００２２】ここで、図２（ａ）に示される４つの基地
局２ａ〜２ｄから移動体交換局３へのデータ抜粋に関し
て、ｂｉｔ１〜ｂｉｔ４に対応する２値数は基地局２ａ
〜２ｄを介して移動体交換局３に送られてきた移動機１
のパケットデータの一部を抜き出したものを示し、受信
電界強度の値（ｄＢ）は移動機１が基地局２ａ〜２ｎか
ら送信される信号の電界強度を測定した結果を示してい
る。即ち、この移動体交換局３には、このような受信電
界強度の測定結果が基地局２ａ〜２ｄを介して伝送され
るようになっている。
局２ａ〜２ｄから移動体交換局３へのデータ抜粋に関し
て、ｂｉｔ１〜ｂｉｔ４に対応する２値数は基地局２ａ
〜２ｄを介して移動体交換局３に送られてきた移動機１
のパケットデータの一部を抜き出したものを示し、受信
電界強度の値（ｄＢ）は移動機１が基地局２ａ〜２ｎか
ら送信される信号の電界強度を測定した結果を示してい
る。即ち、この移動体交換局３には、このような受信電
界強度の測定結果が基地局２ａ〜２ｄを介して伝送され
るようになっている。
【００２３】即ち、この移動体交換局３では、データ演
算処理部４ｄが図２（ｂ）に示されるように、パケット
データの多数決処理結果のデータ抜粋を行うが、これに
際して図２（ａ）に示されるように移動機１に対して同
時通信中の基地局２ａ〜２ｄが偶数個（４個）の場合に
は多数決が取れないので、データ演算処理部４ｄは基地
局２ａ〜２ｄから送られてくるパケットデータの中から
受信電界強度の最も弱い基地局からのパケットデータを
棄却して奇数個にしてから多数決処理を行い、複数のパ
ケットデータから１つのパケットデータを再生する。
算処理部４ｄが図２（ｂ）に示されるように、パケット
データの多数決処理結果のデータ抜粋を行うが、これに
際して図２（ａ）に示されるように移動機１に対して同
時通信中の基地局２ａ〜２ｄが偶数個（４個）の場合に
は多数決が取れないので、データ演算処理部４ｄは基地
局２ａ〜２ｄから送られてくるパケットデータの中から
受信電界強度の最も弱い基地局からのパケットデータを
棄却して奇数個にしてから多数決処理を行い、複数のパ
ケットデータから１つのパケットデータを再生する。
【００２４】この多数決処理について、基地局２ｄのパ
ケットデータが受信電界強度の最も弱い棄却されるもの
とし、ｂｉｔ１を例にして説明すれば、ｂｉｔ１のデー
タ「１」は基地局２ａ，２ｂの２つであり、「０」が基
地局２ｃの１つだけなので、多数決処理によりｂｉｔ１
は「１」に再生される。同様にしてパケットデータの全
てのビットについて多数決処理を行う。このようにし
て，データ演算処理部４ｄは複数のパケットデータから
１つのパケットデータを再生する。
ケットデータが受信電界強度の最も弱い棄却されるもの
とし、ｂｉｔ１を例にして説明すれば、ｂｉｔ１のデー
タ「１」は基地局２ａ，２ｂの２つであり、「０」が基
地局２ｃの１つだけなので、多数決処理によりｂｉｔ１
は「１」に再生される。同様にしてパケットデータの全
てのビットについて多数決処理を行う。このようにし
て，データ演算処理部４ｄは複数のパケットデータから
１つのパケットデータを再生する。
【００２５】［実施例２］先の実施例１ではデータ演算
処理部４ｄが単純にビット単位で多数決処理を行うもの
として説明したが、この実施例２では、移動体交換局３
におけるデータ選択部４ａが通信中の基地局２ａ〜２ｎ
における該当するものの受信電界強度の大きさに応じて
複数のパケットデータに重み付けを行う重み付け手段と
して働き、データ演算処理部４ｄが重み付けされたパケ
ットデータに基づいて演算処理を行う演算手段として働
く。
処理部４ｄが単純にビット単位で多数決処理を行うもの
として説明したが、この実施例２では、移動体交換局３
におけるデータ選択部４ａが通信中の基地局２ａ〜２ｎ
における該当するものの受信電界強度の大きさに応じて
複数のパケットデータに重み付けを行う重み付け手段と
して働き、データ演算処理部４ｄが重み付けされたパケ
ットデータに基づいて演算処理を行う演算手段として働
く。
【００２６】従って、ここではデータ選択部４ａ，デー
タ演算処理部４ｄ，及びフレームエラー検出部４ｅが同
一な移動機１が送信する１つのパケットデータを複数の
基地局２ａ〜２ｎを介して複数のパケットデータとして
受信すると共に、これらのパケットデータをビット単位
で演算処理し、複数のパケットデータから１つのパケッ
トデータを再生するパケットデータ処理手段として働
く。
タ演算処理部４ｄ，及びフレームエラー検出部４ｅが同
一な移動機１が送信する１つのパケットデータを複数の
基地局２ａ〜２ｎを介して複数のパケットデータとして
受信すると共に、これらのパケットデータをビット単位
で演算処理し、複数のパケットデータから１つのパケッ
トデータを再生するパケットデータ処理手段として働
く。
【００２７】図３は実施例２に係る移動体交換局３にお
けるデータ選択部４ａが行うデータ選択処理の他例を示
したものであり、同図（ａ）は４つの基地局２ａ〜２ｄ
から移動体交換局３へのデータ抜粋に関するもの，同図
（ｂ）は演算処理結果に関するものである。同図（ｃ）
は演算処理結果のデータ抜粋に関するものである。
けるデータ選択部４ａが行うデータ選択処理の他例を示
したものであり、同図（ａ）は４つの基地局２ａ〜２ｄ
から移動体交換局３へのデータ抜粋に関するもの，同図
（ｂ）は演算処理結果に関するものである。同図（ｃ）
は演算処理結果のデータ抜粋に関するものである。
【００２８】即ち、この移動体交換局３では、先ず初め
にデータ選択部４ａが基地局２ａ〜２ｄを介して伝送さ
れる受信電界強度に基づいて基地局２ａ〜２ｄ毎に重み
付け関数を作成する。
にデータ選択部４ａが基地局２ａ〜２ｄを介して伝送さ
れる受信電界強度に基づいて基地局２ａ〜２ｄ毎に重み
付け関数を作成する。
【００２９】例えば、図３（ａ）に示されるように、基
地局２ａ〜２ｄの受信電界強度の値はそれぞれ７ｄＢ，
５ｄＢ，３ｄＢ，２ｄＢであるので、これらの受信電界
強度から基地局２ａ〜２ｄ毎の重み付け関数を基地局２
ａに関しては７ｄＢ／（７＋５＋３＋２）ｄＢ＝０．４
１，基地局２ｂに関しては５ｄＢ／（７＋５＋３＋２）
ｄＢ＝０．２９，基地局２ｃに関しては３ｄＢ／（７＋
５＋３＋２）ｄＢ＝０．１８，基地局２ｄに関しては２
ｄＢ／（７＋５＋３＋２）ｄＢ＝０．１２のように設定
する。
地局２ａ〜２ｄの受信電界強度の値はそれぞれ７ｄＢ，
５ｄＢ，３ｄＢ，２ｄＢであるので、これらの受信電界
強度から基地局２ａ〜２ｄ毎の重み付け関数を基地局２
ａに関しては７ｄＢ／（７＋５＋３＋２）ｄＢ＝０．４
１，基地局２ｂに関しては５ｄＢ／（７＋５＋３＋２）
ｄＢ＝０．２９，基地局２ｃに関しては３ｄＢ／（７＋
５＋３＋２）ｄＢ＝０．１８，基地局２ｄに関しては２
ｄＢ／（７＋５＋３＋２）ｄＢ＝０．１２のように設定
する。
【００３０】このようにして作成した基地局２ａ〜２ｄ
毎の重み付け関数と、基地局２ａ〜２ｄ毎のデータ符号
とを積算し、データ演算処理部４ｄは基地局２ａ〜２ｄ
毎の積算結果をビット毎に加算して図３（ｂ）に示され
るような演算処理を行う。
毎の重み付け関数と、基地局２ａ〜２ｄ毎のデータ符号
とを積算し、データ演算処理部４ｄは基地局２ａ〜２ｄ
毎の積算結果をビット毎に加算して図３（ｂ）に示され
るような演算処理を行う。
【００３１】具体的に云えば、データ選択部４ａにおけ
る以後の演算処理をｂｉｔ１を例にして説明すれば、ｂ
ｉｔ１の符号は基地局２ａ，２ｂ，２ｄが「１」であ
り、基地局２ｃが「０」であることより、ｂｉｔ１につ
いては基地局２ａに関する（１×０．４１）と、基地局
２ｂに関する（１×０．２９）と、基地局２ｃに関する
（０×０．１８）と、基地局２ｄに関する（１×０．１
２）とをそれぞれ加算し、このような演算処理の結果と
して０．８２を得る。
る以後の演算処理をｂｉｔ１を例にして説明すれば、ｂ
ｉｔ１の符号は基地局２ａ，２ｂ，２ｄが「１」であ
り、基地局２ｃが「０」であることより、ｂｉｔ１につ
いては基地局２ａに関する（１×０．４１）と、基地局
２ｂに関する（１×０．２９）と、基地局２ｃに関する
（０×０．１８）と、基地局２ｄに関する（１×０．１
２）とをそれぞれ加算し、このような演算処理の結果と
して０．８２を得る。
【００３２】同様にして、パケットデータの他の各ビッ
トについても演算処理を行う。このようにして算出され
た演算結果が０．５以上であればそのビットの符号を
「１」とし、０．５未満であればそのビットの符号を
「０」とすることにより、複数のパケットデータから１
つのパケットデータを再生する。
トについても演算処理を行う。このようにして算出され
た演算結果が０．５以上であればそのビットの符号を
「１」とし、０．５未満であればそのビットの符号を
「０」とすることにより、複数のパケットデータから１
つのパケットデータを再生する。
【００３３】尚、実施例２の移動通信システムでは、同
時通信中の基地局２ａ〜２ｎの数が偶数でも奇数でも関
係なく、演算処理することが可能となっている。
時通信中の基地局２ａ〜２ｎの数が偶数でも奇数でも関
係なく、演算処理することが可能となっている。
【００３４】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の移動体交換
局及びこれを含む移動通信システムによれば、移動体交
換局において複数の基地局を介して伝送された同一移動
機からのパケットデータが全てフレームエラーであって
もそれら複数のパケットデータに演算処理を施して１つ
のパケットデータを再生し、その再生したパケットデー
タにフレームエラーがなければ正常なデータとして使用
することを可能にしているので、移動機が複数の基地局
を介して通信しているときに移動機の同一のものから複
数の基地局に送られたパケットデータが全てフレームエ
ラーであった場合にも通信中の呼び瞬断や一時的な雑音
の混入等の通信品質の低下を防止できるようになる。
局及びこれを含む移動通信システムによれば、移動体交
換局において複数の基地局を介して伝送された同一移動
機からのパケットデータが全てフレームエラーであって
もそれら複数のパケットデータに演算処理を施して１つ
のパケットデータを再生し、その再生したパケットデー
タにフレームエラーがなければ正常なデータとして使用
することを可能にしているので、移動機が複数の基地局
を介して通信しているときに移動機の同一のものから複
数の基地局に送られたパケットデータが全てフレームエ
ラーであった場合にも通信中の呼び瞬断や一時的な雑音
の混入等の通信品質の低下を防止できるようになる。
【図１】本発明の実施例１に係る移動体交換局を含む移
動通信システムの基本構成を示したブロック図である。
動通信システムの基本構成を示したブロック図である。
【図２】図１に示す移動通信システムの移動体交換局
（実施例１に係るもの）におけるデータ選択部が行うデ
ータ選択処理の一例を示したものであり、（ａ）は４つ
の基地局から移動体交換局へのデータ抜粋に関するも
の，（ｂ）は多数決処理結果のデータ抜粋に関するもの
である。
（実施例１に係るもの）におけるデータ選択部が行うデ
ータ選択処理の一例を示したものであり、（ａ）は４つ
の基地局から移動体交換局へのデータ抜粋に関するも
の，（ｂ）は多数決処理結果のデータ抜粋に関するもの
である。
【図３】図１に示す移動通信システムの移動体交換局
（実施例２に係るもの）におけるデータ選択部が行うデ
ータ選択処理の他例を示したものであり、（ａ）は４つ
の基地局から移動体交換局へのデータ抜粋に関するも
の，（ｂ）は演算処理結果に関するものである。（ｃ）
は演算処理結果のデータ抜粋に関するものである。
（実施例２に係るもの）におけるデータ選択部が行うデ
ータ選択処理の他例を示したものであり、（ａ）は４つ
の基地局から移動体交換局へのデータ抜粋に関するも
の，（ｂ）は演算処理結果に関するものである。（ｃ）
は演算処理結果のデータ抜粋に関するものである。
【図４】従来の移動体交換局を含む移動通信システムの
基本構成を示したブロック図である。
基本構成を示したブロック図である。
１ 移動機 ２ａ〜２ｎ 基地局 ３，３０ 移動体交換局 ４ａ，５ａ データ選択部 ４ｂ，５ｂ データ品質判定部 ４ｃ，５ｃ データ出力処理部 ４ｄ データ演算処理部 ４ｅ フレームエラー検出部
Claims (4)
- 【請求項１】 移動機との間で複数の基地局を介して同
時通信することが可能な符号分割多元アクセス方式に適
用されるサイトダイバーシチ方式の移動体交換局におい
て、前記移動機の同一なものが送信する１つのパケット
データを前記複数の基地局を介して複数のパケットデー
タをとして受信すると共に、該複数のパケットデータを
ビット単位で演算処理して該複数のパケットデータから
１つのパケットデータを再生するパケットデータ処理手
段を有することを特徴とする移動体交換局。 - 【請求項２】 請求項１記載の移動体交換局において、
前記パケットデータ処理手段は、前記演算処理を前記ビ
ット単位の多数決処理により行うことを特徴とする移動
体交換局。 - 【請求項３】 請求項１記載の移動体交換局において、
前記パケットデータ処理手段は、通信中の前記複数の基
地局における該当するものの受信電界強度の大きさによ
り前記複数のパケットデータに重み付けを行う重み付け
手段と、前記重み付けされたパケットデータに基づいて
前記演算処理を行う演算手段とを有することを特徴とす
る移動体交換局。 - 【請求項４】 請求項１〜３の何れか一つに記載の移動
体交換局と、前記符号分割多元アクセス方式に適用され
る移動機及び複数の基地局とから成ることを特徴とする
移動通信システム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8094234A JP3009031B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 移動体交換局 |
| US08/843,592 US5936937A (en) | 1996-04-16 | 1997-04-16 | Mobile communication system using CDMA site diversity system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8094234A JP3009031B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 移動体交換局 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09284208A true JPH09284208A (ja) | 1997-10-31 |
| JP3009031B2 JP3009031B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=14104624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8094234A Expired - Fee Related JP3009031B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 移動体交換局 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5936937A (ja) |
| JP (1) | JP3009031B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR100357704B1 (ko) * | 2000-01-25 | 2002-10-25 | 주식회사 하이닉스반도체 | 이동통신 교환기의 신호 장비 에러 자동 검출방법 |
| US6728919B1 (en) | 1998-08-20 | 2004-04-27 | Nec Corporation | Mobile telephone system and site diversity reception method |
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| US7519328B2 (en) * | 2006-01-19 | 2009-04-14 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Wireless IC device and component for wireless IC device |
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| JPS5136004A (ja) * | 1974-09-24 | 1976-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | |
| JPS585617B2 (ja) * | 1978-04-05 | 1983-02-01 | 株式会社日立国際電気 | デイジタル伝送のダイバ−シチ送受信方法 |
| JPH08249826A (ja) * | 1995-03-10 | 1996-09-27 | Nippon Conlux Co Ltd | 情報記録媒体及び情報記録再生方法 |
| US5754586A (en) * | 1995-12-04 | 1998-05-19 | Motorola, Inc. | Data communication receiver and method therein for detecting poor signal quality |
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-
1996
- 1996-04-16 JP JP8094234A patent/JP3009031B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-04-16 US US08/843,592 patent/US5936937A/en not_active Expired - Fee Related
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| WO2000041335A1 (fr) * | 1998-12-28 | 2000-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Terminal radioelectrique mobile amcr |
| GB2350978A (en) * | 1998-12-28 | 2000-12-13 | Toshiba Kk | Cdma mobile radio terminal |
| GB2350978B (en) * | 1998-12-28 | 2003-11-05 | Toshiba Kk | Cdma mobile radio terminal |
| US7020122B1 (en) | 1998-12-28 | 2006-03-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | CDMA system mobile radio terminal equipment |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3009031B2 (ja) | 2000-02-14 |
| US5936937A (en) | 1999-08-10 |
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