JPH09283658A - 樹脂封止型高耐圧半導体装置並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents

樹脂封止型高耐圧半導体装置並びにその製造方法及び製造装置

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JPH09283658A
JPH09283658A JP8790596A JP8790596A JPH09283658A JP H09283658 A JPH09283658 A JP H09283658A JP 8790596 A JP8790596 A JP 8790596A JP 8790596 A JP8790596 A JP 8790596A JP H09283658 A JPH09283658 A JP H09283658A
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resin
solder
semiconductor device
insulating substrate
voltage semiconductor
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JP8790596A
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Tadao Kushima
忠雄 九嶋
Hideo Shimizu
英雄 清水
Yasutoshi Kurihara
保敏 栗原
Akira Tanaka
明 田中
Ryuichi Saito
隆一 斉藤
Kazuhiro Suzuki
和弘 鈴木
Yoshihiko Koike
義彦 小池
Kazuji Yamada
一二 山田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0271Arrangements for reducing stress or warp in rigid printed circuit boards, e.g. caused by loads, vibrations or differences in thermal expansion
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁基板の浮きパターン部に、端子接合に用い
た半田ペーストのフラックスが浸入せず、従ってフラッ
クス残渣がなく、ゲル状樹脂の硬化阻害の発生がない構
造とすることを主目的としており、端子の新半田接合方
法及び絶縁基板の浮きパターン部が充填したゲル状樹脂
にクラックを誘発させない構造並びに半田ペーストを使
わない半田付け方法により、高信頼性が確保でき、安価
な樹脂封止型高耐圧半導体装置とその製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明は、樹脂封止型高耐圧半導体装置
で、樹脂ブロック8に固定された複数の内部導電リード
端子7,絶縁基板(例えばAlN絶縁基板)2A,浮き
パターン部4A,ベース基板(例えばMo金属ベース)
1,ベース接合半田(例えばSn,Pbの2元系半田)
6,端子接合半田9C,ゲル状樹脂12A,半田ペース
ト9B,外部ケース11からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の内部導電
リード端子を有する樹脂封止型高耐圧半導体装置におけ
る内部導電リード端子の半田接合構造及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、特開平4−321259 号公報
に記載のように、半導体装置において、内部導電リード
形状が導電容量を維持する関係から同寸法幅,厚さと
し、絶縁耐圧を確保するため周囲をゲル状樹脂(例えば
シリコーン樹脂)で充填して硬化させた構成となってい
た。この場合、絶縁基板上の内部導電リード形状部は、
外部ケース樹脂との熱膨張係数差、すなわち熱的な膨張
・収縮による絶縁基板への引張りや圧縮応力を緩和する
ため、導電リード中間部に横U字型ベンド構造が設けら
れていた。しかし、半導体装置の通電容量が増すにつれ
て導電リード形状の厚さも大きくなるため、絶縁基板へ
の引張りや圧縮応力の緩和が難しく、絶縁基板を破壊さ
せ引いては半導体装置の破壊までに至らしめてしまう懸
念がある。そこで、絶縁基板への引張りや圧縮応力を緩
和する対策として、内部導電リードが接合される絶縁基
板のCuパターン部を、部分的に浮かし構造とした構成
のものが本発明と同じ出願人より特願平6−326633 号と
して提案されている。この場合、一般の半導体装置にお
ける絶縁基板と導電リードの半田接合の場合と同様に、
金属ベース(例えばMoベース)1上にベース接合半田
6で接合された絶縁基板(例えばAlN基板)2A上の
Cuパターン3の浮きパターン部4Aに半田ペースト材
9Bを滴下(図3)し、上部より予め迎え半田9Aした
導電リード7を搭載して加熱溶融させる。この時、半田
ペースト9Bのフラックス10Aが端子接合半田9Cや
浮きパターン部4Aから流れ落ちて、浮きパターン部直
下の空間部(20〜30μm)5へ浸入する(図4)。
この空間5に浸入したフラックス10Aは、有機溶剤系
洗浄剤による洗浄では除去できない(図5)。このた
め、モジュール組立て工程で、ゲル状樹脂12を注入し
て硬化させた場合、浮きパターン部直下の空間部5より
浸入したフラックス10Aが滲みでてゲル状樹脂12の
硬化阻害などの樹脂欠陥部(図6)を発生させてしまう
等の問題がある。
【0003】特開平5−21641号公報記載のように、内部
導電リード端子接合部直下の絶縁基板パターンをトンネ
ル形状に浮かした構造とするなど端子接合部の応力緩和
方法としての工夫がなされていた。この場合も、絶縁基
板と導電リードの半田接合では、一般同様に半田ペース
ト材が用いられ、モジュール組立てが実施されていると
判断されるため、前述同様の問題が懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、絶
縁基板への引張りや圧縮応力を緩和する対策として、内
部導電リードが接合される絶縁基板のCuパターン部
を、部分的に浮かし構造とした構成のものやトンネル形
状に浮かした構造である。これらの構造では、一般の半
導体装置における絶縁基板と導電リードの半田接合の場
合と同様に、信頼性に必要な半田フィレット形状を得る
ため、半田ペースト材を十分に滴下して加熱溶融させ、
有機溶剤系洗浄剤で洗浄をしてからモジュール組立てが
実施されている。しかし、前記の浮き構造では、その間
隙が数十μmと極端に狭く、加熱溶融時に一端浸入した
フラックスは有機溶剤系洗浄液では除去しきれない。ト
ンネル構造においても同様のことが懸念される。超音波
洗浄方式での洗浄は、半導体素子上のAlワイヤ接続信
頼性に悪影響するため不可である。このような状況にお
いて、絶縁耐圧を確保するため周囲をゲル状樹脂で覆っ
た場合、ゲル状樹脂の硬化過程において、間隙中のフラ
ックスが浮きパターン内部より滲み出て、ゲル状樹脂と
の硬化阻害を引起こし、引いては絶縁耐圧劣化となりモ
ジュール破壊に至ってしまう問題がある。これらの問題
を解決するためには、極端に狭い間隙にフラックスが浸
入しない半田接合方法が必要である。また、浮きパター
ン部直下に浸入したフラックスが、内部より滲み出ない
場合では、内部導電リード形状部は外部ケース樹脂との
熱膨張係数差で上下に変形する。このため、充填したゲ
ル状樹脂にクラックを誘発させて絶縁耐圧劣化となりモ
ジュール破壊に至ってしまう問題があり、充填したゲル
状樹脂に応力を付加させない工夫が必要である。
【0005】本発明の目的は、複数の内部導電リードを
有した樹脂封止型高耐圧半導体装置において、外部樹脂
ケース材と内部導電リード端子並びに絶縁基板間の熱膨
張係数の異なりからくる応力集中での絶縁基板割れを防
止するために考慮した絶縁基板の浮きパターンやトンネ
ル構造に関するものである。端子接合に用いた半田ペー
ストのフラックスが浸入せず、従ってフラックス残渣が
なく、ゲル状樹脂の硬化阻害の発生がない構造とするこ
とを主目的としており、端子の新半田接合方法及び絶縁
基板の浮きパターン部が充填したゲル状樹脂にクラック
を誘発させない構造並びに半田ペーストを使わない半田
付け方法により、高信頼性が確保でき、安価な半導体装
置とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、樹脂封止型高耐圧半導体装置の複数の内部導電リー
ド端子を、絶縁基板の浮きパターン部に接合する場合、
予め、絶縁基板の浮きパターン部に半田シートを予備半
田しておき、前記リード端子を接合するときに必要最小
量の半田ペーストを適下して半田接合する方法とした。
【0007】また、樹脂封止型高耐圧半導体装置で予め
樹脂モールドされた内部導電リード端子を、絶縁基板の
浮きパターン部に半田接合する場合、半田ペーストを用
いず、活性あるいは活性混合ガス中で半田接合する方法
とした。
【0008】また、前記絶縁基板上の浮きパターン部
を、予め、半田接合時に浸入した半田ペーストのフラッ
クスが、有機溶剤系洗浄剤で除去できる間隙を有する構
造とした。また、前記導電リードを半田接合した絶縁基
板上の浮きパターン部の周辺部を絶縁樹脂剤で覆う構造
とした。
【0009】また、前記導電リード端子材を、Cu,A
gあるいはCu合金,Ag合金のいずれかとし、導電リ
ード端子の表面のうち、全部または一部にAu,Sn,
Niのいずれかの組成のメタライズ層が形成されている
ようにしたものである。
【0010】また、前記の接合半田材が、Pb,Snの
2元系あるいはAg,Bi,Au,In等が添加された
3元系とした。
【0011】さらに、前記導電リード端子の半田接合
で、絶縁基板の浮きパターン部直下にフラックスが浸入
しない半田接合構造を有する樹脂封止型高耐圧半導体装
置を容易に製造できる方法を得るため、予備半田工程か
ら半田ペースト滴下,半田接合工程及び浮き端子部の樹
脂コート工程などを経るようにしたものである。
【0012】また、半田ペーストを使用しない樹脂封止
型高耐圧半導体装置を容易に製造できる方法を得るた
め、前記導電リード端子をモールドした端子ブロック部
を冷却できる構造を具備した半導体装置の製造装置とし
た。
【0013】本発明では、樹脂封止型高耐圧半導体装置
の複数の内部導電リード端子を、絶縁基板の浮きパター
ン部に接合する場合、予め、絶縁基板の浮きパターン部
に半田シートを予備半田しておき、前記リード端子を接
合するときに必要最小量の半田ペーストを適下して半田
接合する方法での構造とした。この構造では、一般の半
導体装置における導電リード端子の半田接合の場合と異
なり、信頼性に必要な半田フィレット形状を得るための
半田量は、その大半を予備半田の半田容量にもたせるこ
とにした。この方法により、該リード端子の接合では半
田ペーストを必要最小量にすることができる。従って、
半田ペースト含有のフラックス量もおのずと必要最小量
におさえることができ、リード端子接合におけるフラッ
クスが浮きパターン直下への流れ込まないものである。
【0014】また、端子ブロック部にモールドされた前
記導電リード端子部に、予め迎え半田を施し、絶縁基板
の浮きパターン部に半田シートを予備半田しておくこと
により、活性あるいは活性混合ガス雰囲気中でそれぞれ
を接合することができ、フラックスを使用しないで半導
体装置を製造することができる。この場合、それぞれの
半田の加熱溶融は下部方向からの加熱により、上部の端
子ブロック部を冷却する構造の加熱炉を用いることで目
的が達成できる。
【0015】また、予め、前記絶縁基板の浮きパターン
部の間隙を大きく確保、すなわち該絶縁基板と導電パタ
ーンの接続材を厚くした構造とし、浮きパターン直下に
浸入したフラックス残渣の洗浄が十分にできる形状とす
ることで目的が達成できるものである。
【0016】また、樹脂封止型高耐圧半導体装置の導電
リード材を、Cu及びAgあるいはこれらの合金のいず
れかで形成することのより、導電性が良くかつリード端
子を加工する上で容易で半田付け性も良好である。ま
た、導電リード端子の表面のうち、全面あるいは部分的
にAu,Sn,Niのいずれかの金属めっきを施すこと
により、導電リード端子の表面の耐食性が良く、半田の
ぬれ性も良くできる。さらに、前記導電リード端子と絶
縁基板の浮きパターン部とを接合する半田材として、半
田ぬれ性が良くかつ半田接合部の高信頼性が得られるP
b,Sn2元系或いはAg,Bi,Au,Inなどを添
加した3元系からなることが有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図12により説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例の樹脂封止型高
耐圧半導体装置の断面構造図で、図2は図1の内部導電
リード端子の半田接合部の平面図である。
【0019】図1は、本発明により樹脂封止型高耐圧半
導体装置の樹脂ブロック8に固定された複数の内部導電
リード端子7を、絶縁基板(例えばAlN絶縁基板)2
Aの浮きパターン部4Aに接合し半導体装置として組立
てた断面構造である。金属ベース基板(例えばMo金属
ベース)1上に、Cuパターン3の浮きパターン部4A
を形成させた絶縁基板2Aをベース接合半田(例えばS
n,Pbの2元系半田)6で接合し、さらに樹脂ブロッ
ク8に固定された複数の内部導電リード端子7を端子接
合半田9Cで半田付けし、ゲル状樹脂を注入硬化してモ
ジュール化したものである。該浮きパターン部直下には
端子接合時のフラックス残渣がない状態である。
【0020】図2は図1の内部導電リード端子の半田接
合部の平面状態を示す図である。前記Cuパターン3
で、部分的に形成された浮きパターン部4Aに接合され
た前記導電リード端子7の半田接合部は、端子接合半田
9Cのぬれ拡がり状態が角形半田形状となる部分9Dが
浮きパターン面領域で形成される。その周辺に半田接合
時のフラックスの洗浄痕が浮きパターン面領域内に見ら
れる。フラックスそのものの残渣はない。この結果は、
図1で述べた断面構造での状態と同様結果である。以下
に、浮きパターン部直下に端子接合時のフラックス残渣
がない半田接合構造を得る方法を、図7から図9を用い
その詳細を説明する。
【0021】図7は、予備半田完了状態を示す断面図
で、図8は半田ペーストを滴下しリード端子を接合する
断面状態図、図9は端子接合完了の状態を示す断面図あ
る。
【0022】前記ベース基板(例えばMo金属ベースに
Niめっきしたもの)1上に、厚さ0.3mmのCuパタ
ーン(4〜7μmNiめっきしたもの)3の浮きパター
ン部(絶縁基板との間隙0.02〜0.03mm)4Aを形
成させた厚さ0.6mm絶縁基板(例えばAlN基板)2A
を、ベース接合半田(例えばSn60wt%,Pb40
wt%2元系半田)6で接合する。該絶縁基板2Aの部
分的に形成された浮きパターン部4A上に、予備半田
(例えばSn60wt%,Pb40wt%2元系からな
り、端子接続に必要な半田ペースト体積の60%以上の
半田シート)13をカーボン治具などを用いてセットす
る。そして、加熱雰囲気炉中(例えばH2 又はH2 +N
2 混合ガス)で、温度約240℃に加熱し溶融させて予
備半田13を形成させる。この場合、加熱溶融された予
備半田13は、浮きパターン4AのNiめっき上では予
備半田形状以上にぬれ拡がらなく、予備半田の形状が残
る。ついで、図8に示すように、該予備半田13上に、
半田ペースト(例えばSn63wt%,Pb37wt%
2元系)9Bをデイスペンサー等の装置により滴下供給
する。この場合、滴下供給する半田ペースト9B量は、
端子接続に必要な半田ペースト体積の40%以下で、端
子接続に必要な最小量のペーストとした。一方、内部導
電リード端子7で接合される部分には予め、フラックス
を用いて半田浴槽中に浸漬する方法で端子迎え半田9A
を形成させる。そして、双方を治具などで位置合わせさ
せ、不活性ガス例えばN2 ガス中で温度約240℃に加
熱し溶融させて接合を完了させる。この端子接合におい
ては、予備半田と迎え半田とが半田ペーストにより良好
に接合されるものである。また、前述したように、半田
ペースト量が少ないことにより、溶融半田及び浮きパタ
ーン面領域から半田ペーストのフラックスが浮きパター
ン直下へ流れ落ちることはない。このため、使用した半
田ぺーストのフラックス洗浄では浮きパターン上面を重
点に実施すればよい。この場合の洗浄液は有機溶剤系洗
浄剤、例えばソルファインTMが有効で、図2で述べた
ように浮きパターン上面に、洗浄痕が残るだけである。
この半田接合方法により、図9に示すように、該絶縁基
板2Aの部分的に形成された浮きパターン4A直下の空
間部5に、フラックスの残渣がなく、しかも端子半田接
合が高信頼性を示す半田フイレット形状が形成できるこ
とを確認した。
【0023】図10は、該絶縁基板上に部分的に形成し
た浮きパターン部の変形を示す断面構造図である。該絶
縁基板2Aの部分的に形成された浮きパターンに、導電
リード端子を半田接合した後、外部樹脂ケース材との熱
膨張係数差により該内部導電リード端子7へ、高さ方向
に外力がかかる。このため、浮きパターン部では高さ方
向で上下に変形させられる。モジュールでは絶縁耐圧を
得るため、ゲル状樹脂を注入硬化させるが、前述した浮
き端子の変形でゲル状樹脂に応力が集中しクラックを発
生させ、モジュールの絶縁耐圧低下につながる。本発明
の一例では、この対策として図11に示すように、浮き
パターン部周辺を絶縁コート材例えばシリコーン樹脂T
SEー3221で覆う構造とした。この構造により、ゲ
ル状樹脂への応力集中が緩和されクラック発生をもたら
さず、絶縁耐圧低下のない構造となった。
【0024】図12に、本発明の一例である浮きパター
ン部直下の空間部に、端子接合時の半田ペーストフラッ
クスが浸入しない半田接合構造を得るため製造方法の工
程を示した。
【0025】これまでも述べたように、予備半田搭載,
2 雰囲気中で半田接合,ベースと絶縁基板との半田接
合,半田ペースト必要最小量の滴下供給,端子を絶縁基
板上に接合,洗浄・乾燥,浮き部樹脂コート等、本発明
の製造プロセスを経ることによって、目標達成できる。
【0026】図13は、半田ペーストを使わないで端子
の半田接合ができるすなわち樹脂封止型高耐圧半導体装
置を製造できる装置の断面構成図である。
【0027】該絶縁基板の浮きパターン部に予備半田を
し、さらに金属ベース基板1に端子接合半田9Cにより
接着した絶縁基板に、予め迎え半田をした端子7を固定
した端子ブロック8を位置決め搭載し、下部方向より端
子接合部を温度240℃に加熱ができるコンベア式加熱
ヒータ15上に載せ、上部より水冷方式などの輻射冷却
機構で端子ブロック8を、半田接合時に加熱させないよ
うな構造を具備したトンネル式半田接合炉17を通路す
ることにより目的が達成できるものである。この場合の
炉内雰囲気は、H2 あるいはH2 +N2 混合ガスが望ま
しい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、外部樹脂と内部リード
間の膨張係数差による応力の緩和が可能な浮きパターン
を形成した絶縁基板と導電リード端子の半田接合構造
で、浮きパターン直下部空間にフラックス残渣がなくま
た、樹脂コート構造とすることで応力集中によるクラッ
ク発生がなく従って絶縁耐圧低下につながるような問題
の発生がない高信頼性の樹脂封止型高耐圧半導体装置が
得られるものである。また、本発明の樹脂封止型高耐圧
半導体装置の製造方法も簡便で安価な装置を製造するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の樹脂封止型高耐圧半導体装
置の断面構造図である。
【図2】図1の内部導電リード端子の半田接合部の平面
図である。
【図3】本発明と比較する従来の半田接合方法図であ
る。
【図4】本発明と比較する従来方式による導電リード端
子の半田接合直後の断面構造図である。
【図5】従来の洗浄後の状態を示す断面図である。
【図6】従来の樹脂硬化後の状態を示す断面図である。
【図7】予備半田完了状態を示す断面図である。
【図8】半田ペーストを滴下しリード端子を接合する断
面状態図である。
【図9】端子接合完了の状態を示す断面図である。
【図10】該絶縁基板上に部分的に形成した浮きパター
ン部の変形を示す断面構造図である。
【図11】浮きパターン部周辺を絶縁コート材で覆った
構造図である。
【図12】本発明の一例である浮きパターン部直下の空
間部に、端子接合時の半田ペーストフラックスが浸入し
ない半田接合構造を得るため製造方法の工程図である。
【図13】半田ペーストを使わないで端子の半田接合が
できるすなわち樹脂封止型高耐圧半導体装置を製造でき
る装置の断面構成図である。
【符号の説明】
1…金属ベース基板、2A…AlN絶縁基板、2B…T
iN膜、3…Cuパターン、4A…浮きパターン部、4
B…浮きパターン部変形矢図、5…浮きパターン部直下
の空間、6…ベース接合半田、7…内部導電リード端
子、8…端子ブロック、9A…端子迎え半田、9B…半
田ペースト、9C…端子接合半田、9D…角形半田形状
となる部分、10A…フラックス、10B…フラックス
洗浄痕、11…外部ケース、12A…ゲル状樹脂、12
B…樹脂欠陥部、13…予備半田、14…絶縁コート
剤、15…コンベア式加熱ヒータ、16…接合炉外壁
体、17…トンネル式半田接合炉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 斉藤 隆一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 和弘 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小池 義彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山田 一二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の内部導電リード端子を有し、該リ
    ード端子を、部分的に浮かし構造とした絶縁基板上の導
    電パターン部に接合した樹脂封止型高耐圧半導体装置に
    おいて、該絶縁基板上の浮かし導電パターン直下に、端
    子接合に用いたはんだペーストのフラックス残渣がない
    半田接合構造を特徴とする樹脂封止型高耐圧半導体装
    置。
  2. 【請求項2】複数本の内部導電リード端子を、部分的に
    浮かした絶縁基板上の導電パターンへ接合した構造で、
    該絶縁基板上の浮かし導電パターン部を、予め、半田接
    合時に浸入した半田ペーストのフラックスが、洗浄で除
    去できる間隙を有する構造としたことを特徴とする樹脂
    封止型高耐圧半導体装置。
  3. 【請求項3】複数本の内部導電リードを、部分的に浮か
    した絶縁基板上の導電パターンへ接合した構造で、該パ
    ターン周辺部を絶縁樹脂剤で覆う構造としたことを特徴
    とする樹脂封止型高耐圧半導体装置。
  4. 【請求項4】複数の前記内部導電リード端子材は、C
    u,AgあるいはCu合金,Ag合金のいずれからかな
    り、全面あるいは部分的にAu,Sn,Niのいずれか
    の金属めっきが施されていることを特徴とする請求項第
    1,2,3記載の樹脂封止型高耐圧半導体装置。
  5. 【請求項5】前記の接合半田材が、Pb,Snの2元系
    あるいはAg,Bi,Au,In等が添加された3元系
    からなることを特徴とする請求項第1,2,3,4記載
    の樹脂封止型高耐圧半導体装置。
  6. 【請求項6】部分的に浮かし構造とした絶縁基板上の導
    電パターン部を有する樹脂封止型高耐圧半導体装置の製
    造方法において、該絶縁基板の導電パターン部に予め樹
    脂ブロックでモールドされた内部導電リードを、活性あ
    るいは活性混合ガス中で半田接合する構造としたことを
    特徴とする樹脂封止型高耐圧半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】樹脂封止型高耐圧半導体装置の端子の樹脂
    モールド部を高温加熱しないでH2またはH2 +N2
    ガス雰囲気中で、該絶縁基板の浮きパターン部へ接合で
    きることを特徴とする樹脂封止型高耐圧半導体装置の製
    造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014157927A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2015028998A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 株式会社豊田自動織機 半導体装置
DE112021007202T5 (de) 2021-03-05 2024-01-04 Mitsubishi Electric Corporation Verfahren zum Herstellen einer Halbleitervorrichtung, Halbleitervorrichtung, elektrische Leistungsumwandlungsvorrichtung und mobiler Körper

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