JPH09282958A - ブッシング - Google Patents
ブッシングInfo
- Publication number
- JPH09282958A JPH09282958A JP9809596A JP9809596A JPH09282958A JP H09282958 A JPH09282958 A JP H09282958A JP 9809596 A JP9809596 A JP 9809596A JP 9809596 A JP9809596 A JP 9809596A JP H09282958 A JPH09282958 A JP H09282958A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- bushing
- pipe
- center conductor
- central conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中心導体の温度上昇を抑制したブッシングを
提供する。 【解決手段】 中心導体２の内部に、アルミニウム等の
軽量で熱伝導率の大きい金属からなる放熱用パイプ６を
設け、通電時に中心導体２に発生するジュール熱を速や
かに放熱部４に移動させる。放熱用パイプ６にはフィン
７を設け、中心導体２からの熱移動を容易にする。フィ
ン７は放熱用パイプ６の軸線方向に延びる形状とするこ
とが好ましい。
提供する。 【解決手段】 中心導体２の内部に、アルミニウム等の
軽量で熱伝導率の大きい金属からなる放熱用パイプ６を
設け、通電時に中心導体２に発生するジュール熱を速や
かに放熱部４に移動させる。放熱用パイプ６にはフィン
７を設け、中心導体２からの熱移動を容易にする。フィ
ン７は放熱用パイプ６の軸線方向に延びる形状とするこ
とが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は放熱特性を向上させ
たブッシング、特にガスブッシングに関するものであ
る。
たブッシング、特にガスブッシングに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ガスブッシングは、図４に示されるよう
に絶縁性ガスが充填された碍管等からなる外郭部品１の
中心部に通電用の中心導体２を貫通させたものであり、
外郭部品１の内側にはＦＲＰ筒３が設けられ、碍管が破
損したときの破片飛散を防止する構造となっている。ま
た上端部には放熱部４が設けられ、中心導体２に通電し
たときに発生するジュール熱を周囲に放熱している。
に絶縁性ガスが充填された碍管等からなる外郭部品１の
中心部に通電用の中心導体２を貫通させたものであり、
外郭部品１の内側にはＦＲＰ筒３が設けられ、碍管が破
損したときの破片飛散を防止する構造となっている。ま
た上端部には放熱部４が設けられ、中心導体２に通電し
たときに発生するジュール熱を周囲に放熱している。
【０００３】図４の右側のグラフに「従来」として示し
たものは、このような構造を持つ従来のガスブッシング
に８ｋＡの交流を通電したときの、中心導体２の温度上
昇値である。なおグラフの縦軸は、左側に示されたガス
ブッシングの位置に対応させてある。このグラフから明
らかなように、従来のガスブッシングでは中心導体２の
うち放熱部４に近い部分の温度上昇はわずかである。と
ころが、中心導体２の上端から１／３程度の部分で早く
も最高温度に達しており、実質的にこの温度上昇値がガ
スブッシングの通電容量を決定する要因となっている。
たものは、このような構造を持つ従来のガスブッシング
に８ｋＡの交流を通電したときの、中心導体２の温度上
昇値である。なおグラフの縦軸は、左側に示されたガス
ブッシングの位置に対応させてある。このグラフから明
らかなように、従来のガスブッシングでは中心導体２の
うち放熱部４に近い部分の温度上昇はわずかである。と
ころが、中心導体２の上端から１／３程度の部分で早く
も最高温度に達しており、実質的にこの温度上昇値がガ
スブッシングの通電容量を決定する要因となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、通電容量を決定する要因となってい
る中心導体の温度上昇を抑制することができるブッシン
グを提供するためになされたものである。
の問題点を解決し、通電容量を決定する要因となってい
る中心導体の温度上昇を抑制することができるブッシン
グを提供するためになされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、中心導体の内部に、フィンを備
えた放熱用パイプを設けたことを特徴とするものであ
る。なお、この放熱用パイプのフィンは中心導体に接触
しないものであることが好ましい。またこの放熱用パイ
プが軽量で熱伝導率の大きいアルミニウム等の金属から
なることが好ましい。
めになされた本発明は、中心導体の内部に、フィンを備
えた放熱用パイプを設けたことを特徴とするものであ
る。なお、この放熱用パイプのフィンは中心導体に接触
しないものであることが好ましい。またこの放熱用パイ
プが軽量で熱伝導率の大きいアルミニウム等の金属から
なることが好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。図１は本発明のガスブッシングの要部を示す
図であり、１は碍管等からなる外郭部品、２はパイプ状
の中心導体、３は外郭部品１の内側の近接位置に設けら
れたＦＲＰ筒である。また４はブッシング上端の金属製
の放熱部であり、５はその周囲に設けられたコロナ防止
用のシールドリングである。
態を示す。図１は本発明のガスブッシングの要部を示す
図であり、１は碍管等からなる外郭部品、２はパイプ状
の中心導体、３は外郭部品１の内側の近接位置に設けら
れたＦＲＰ筒である。また４はブッシング上端の金属製
の放熱部であり、５はその周囲に設けられたコロナ防止
用のシールドリングである。
【０００７】本発明では、パイプ状の中心導体２の内部
に放熱用パイプ６が設けられている。この放熱用パイプ
６は中心導体２の高温部分の熱を速やかに中心導体２の
上端の放熱部４に伝導するためのものであり、この目的
のために熱伝導率の大きい金属製とすることが好まし
い。またこの放熱用パイプ６はブッシングの上方部分に
設けられるものであるので、耐震強度の観点からできる
だけ軽量な材質が好ましく、実用的にはアルミニウムの
ような軽量で熱伝導率の大きい金属が選択される。
に放熱用パイプ６が設けられている。この放熱用パイプ
６は中心導体２の高温部分の熱を速やかに中心導体２の
上端の放熱部４に伝導するためのものであり、この目的
のために熱伝導率の大きい金属製とすることが好まし
い。またこの放熱用パイプ６はブッシングの上方部分に
設けられるものであるので、耐震強度の観点からできる
だけ軽量な材質が好ましく、実用的にはアルミニウムの
ような軽量で熱伝導率の大きい金属が選択される。
【０００８】図１に示すように、この放熱用パイプ６の
上端は放熱部４に達している。また放熱用パイプ６の下
端は少なくとも図４のグラフにおける最高温度部分に達
していることが好ましい。これにより中心導体２の高温
部分の熱を放熱用パイプ６を介して放熱部４に導くこと
ができる。
上端は放熱部４に達している。また放熱用パイプ６の下
端は少なくとも図４のグラフにおける最高温度部分に達
していることが好ましい。これにより中心導体２の高温
部分の熱を放熱用パイプ６を介して放熱部４に導くこと
ができる。
【０００９】なお、この目的をより効率よく達成するた
めに、本発明では図１、図２に示すように放熱用パイプ
６の下半部の外周面にフィン７を突設しておくものとす
る。このフィン７は、中心導体２から熱を吸収するため
にその先端を中心導体２にできるだけ近接させることが
好ましい。しかしフィン７が中心導体２の内面に直接接
触すると、金属どうしの接触によって金属粉が発生し、
ブッシングの内部の電気的特性を阻害する。このため、
放熱用パイプ６のフィン７は中心導体２に接触しないよ
うにしておくことが好ましい。
めに、本発明では図１、図２に示すように放熱用パイプ
６の下半部の外周面にフィン７を突設しておくものとす
る。このフィン７は、中心導体２から熱を吸収するため
にその先端を中心導体２にできるだけ近接させることが
好ましい。しかしフィン７が中心導体２の内面に直接接
触すると、金属どうしの接触によって金属粉が発生し、
ブッシングの内部の電気的特性を阻害する。このため、
放熱用パイプ６のフィン７は中心導体２に接触しないよ
うにしておくことが好ましい。
【００１０】図１、図２の実施形態ではフィン７は断面
放射状のものとし、フィン７の溝が放熱用パイプ６の軸
線方向に延びる形状となっている。フィン７をこのよう
な形状のものとしておけば、中心導体２の内部における
ガスの流れがフィン７によって妨げられることがないの
で、優れた放熱効果を得ることができる利点がある。
放射状のものとし、フィン７の溝が放熱用パイプ６の軸
線方向に延びる形状となっている。フィン７をこのよう
な形状のものとしておけば、中心導体２の内部における
ガスの流れがフィン７によって妨げられることがないの
で、優れた放熱効果を得ることができる利点がある。
【００１１】図３はフィン７の変形例を示すもので、円
板状のフィン７が放熱用パイプ６の軸線方向に多数個設
けられている。この場合にもフィン７の先端が中心導体
２の内面に直接接触しないようにしておくことが好まし
い。
板状のフィン７が放熱用パイプ６の軸線方向に多数個設
けられている。この場合にもフィン７の先端が中心導体
２の内面に直接接触しないようにしておくことが好まし
い。
【００１２】このように構成された本発明のブッシング
は、通電により中心導体２に発生するジュール熱をフィ
ン７を介して放熱用パイプ６に伝え、中心導体２のみな
らず放熱用パイプ６を通じてもブッシング上端の放熱部
４に速やかに移動させて放熱させることができる。この
ため、放熱部４への熱伝導量が従来品よりも増加し、図
４のグラフに「本発明」として示されるとおり、中心導
体２の最高温度部の温度を低下させることができる。な
お、本発明はガスブッシングにおいて特に効果の大きい
ものであるが、内部に絶縁油を封入した油入ブッシング
に適用しても、効果がある。
は、通電により中心導体２に発生するジュール熱をフィ
ン７を介して放熱用パイプ６に伝え、中心導体２のみな
らず放熱用パイプ６を通じてもブッシング上端の放熱部
４に速やかに移動させて放熱させることができる。この
ため、放熱部４への熱伝導量が従来品よりも増加し、図
４のグラフに「本発明」として示されるとおり、中心導
体２の最高温度部の温度を低下させることができる。な
お、本発明はガスブッシングにおいて特に効果の大きい
ものであるが、内部に絶縁油を封入した油入ブッシング
に適用しても、効果がある。
【００１３】
【実施例】図４のグラフに「従来」として示したとおり
の温度上昇を示す通電容量が１０ｋＡのガスブッシング
の中心導体２の内部に、図２に示した形状のフィン７付
きの放熱用パイプ６を取り付けた。この放熱用パイプ６
はアルミニウム製であり、中心導体２の内径が２７０mm
であるのに対して、放熱用パイプ６の外径は２００mm、
フィン７の外径は２６０mmである。また放熱用パイプ６
の下部に設けられたフィン７の枚数は２０枚である。こ
のような放熱用パイプ６を中心導体２の内部に設けたこ
とにより、周波数が６０Ｈｚ、８ｋＡの交流を通電した
ときの中心導体２の温度上昇の最大値は、「従来」の約
３５℃から「本発明」として示す約２５℃まで低下し
た。また中心導体２の温度上昇が最大値に達する位置
は、「従来」では上端からほぼ１／３の位置であった
が、放熱用パイプ６を設けたことにより、「本発明」で
は均一に温度上昇がみられた。
の温度上昇を示す通電容量が１０ｋＡのガスブッシング
の中心導体２の内部に、図２に示した形状のフィン７付
きの放熱用パイプ６を取り付けた。この放熱用パイプ６
はアルミニウム製であり、中心導体２の内径が２７０mm
であるのに対して、放熱用パイプ６の外径は２００mm、
フィン７の外径は２６０mmである。また放熱用パイプ６
の下部に設けられたフィン７の枚数は２０枚である。こ
のような放熱用パイプ６を中心導体２の内部に設けたこ
とにより、周波数が６０Ｈｚ、８ｋＡの交流を通電した
ときの中心導体２の温度上昇の最大値は、「従来」の約
３５℃から「本発明」として示す約２５℃まで低下し
た。また中心導体２の温度上昇が最大値に達する位置
は、「従来」では上端からほぼ１／３の位置であった
が、放熱用パイプ６を設けたことにより、「本発明」で
は均一に温度上昇がみられた。
【００１４】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のブッシ
ングは中心導体の内部にフィン付きの放熱用パイプを設
けたことにより中心導体に発生するジュール熱を速やか
に放熱部に移動させ、中心導体の温度上昇を抑制するこ
とができる利点がある。また本発明はブッシングの外部
形状には影響を与えないので、既設の周辺機器をそのま
ま利用できる利点がある。
ングは中心導体の内部にフィン付きの放熱用パイプを設
けたことにより中心導体に発生するジュール熱を速やか
に放熱部に移動させ、中心導体の温度上昇を抑制するこ
とができる利点がある。また本発明はブッシングの外部
形状には影響を与えないので、既設の周辺機器をそのま
ま利用できる利点がある。
【図１】本発明のガスブッシングの要部を示す部分断面
図である。
図である。
【図２】放熱用パイプの一部を示す斜視図である。
【図３】放熱用パイプの他の例を示す斜視図である。
【図４】ガスブッシングとその温度上昇値のグラフであ
る。
る。
１ 外郭部品、２ 中心導体、３ ＦＲＰ筒、４ 放熱
部、５ シールドリング、６ 放熱用パイプ、７ フィ
ン
部、５ シールドリング、６ 放熱用パイプ、７ フィ
ン
Claims (3)
- 【請求項１】 中心導体の内部に、フィンを備えた放熱
用パイプを設けたことを特徴とするブッシング。 - 【請求項２】 フィンが中心導体に接触しないものであ
る請求項１記載のブッシング。 - 【請求項３】 放熱用パイプが軽量で熱伝導率の大きい
金属からなるものである請求項１又は２記載のブッシン
グ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9809596A JPH09282958A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ブッシング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9809596A JPH09282958A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ブッシング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09282958A true JPH09282958A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14210790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9809596A Withdrawn JPH09282958A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ブッシング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09282958A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103474896A (zh) * | 2013-09-26 | 2013-12-25 | 河南平高东芝高压开关有限公司 | 大电流超高压套管 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP9809596A patent/JPH09282958A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103474896A (zh) * | 2013-09-26 | 2013-12-25 | 河南平高东芝高压开关有限公司 | 大电流超高压套管 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |