JPH09282790A - スピンドルモータ制御装置及び制御方法 - Google Patents

スピンドルモータ制御装置及び制御方法

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JPH09282790A
JPH09282790A JP2991197A JP2991197A JPH09282790A JP H09282790 A JPH09282790 A JP H09282790A JP 2991197 A JP2991197 A JP 2991197A JP 2991197 A JP2991197 A JP 2991197A JP H09282790 A JPH09282790 A JP H09282790A
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spindle motor
output
linear velocity
clock
cycle
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JP2991197A
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Kazuhiro Teshirogi
和宏 手代木
Masanobu Shimizu
正信 清水
Katsutoshi Sumida
勝利 隅田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータ制御装置において、線速度
一定に制御するための再生データが得られなくなった場
合においても、回転暴走することなくディスクからデー
タの再生が可能な速度を維持することを目的する。 【解決手段】 クロック周期監視回路9で再生データの
クロック成分の周期が所定の範囲内であることを確認し
た場合は、線速度一定制御回路6の出力を平均値回路1
0で平均した出力信号の平均値を記憶回路11で記憶し
ておき、再生データが得られなくなった場合にクロック
周期監視回路9はスイッチ7を線速度一定制御回路6の
出力から記憶回路11の出力に切り替えて出力すること
により、データの記録再生が可能な速度を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクの回転の
線速度を一定に制御するスピンドルモータ制御装置及び
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを用いた再生装置または記録
再生装置において、光ディスクへの記録または再生時に
ディスクを線速度一定で回転させるために、光ディスク
上の螺旋状のトラックに線速度一定に記録された有限周
期のディジタルデータに基づき、スピンドルモータを線
速度一定になるよう制御を行うスピンドルモータ制御装
置が用いられている。従来のスピンドルモータ制御装置
の一例として特開平5−109182号公報に記載され
ているものの概要を図8に示す。
【0003】図8において、1は光ディスク、2は光デ
ィスク1からデータを再生する光学ヘッド、3は光学ヘ
ッド2からの再生データを波形整形するRFアンプ、4
は光学ヘッド2の光スポットのフォーカス、トラッキン
グを制御するフォーカス、トラッキング制御回路、5は
RFアンプ3から出力される再生データからクロック成
分を抽出するクロック抽出回路、6はクロック抽出回路
5で抽出したクロックに応じてスピンドルモータを線速
度一定に制御する線速度一定制御回路、8は線速度一定
制御回路6の出力によって駆動されるスピンドルモー
タ、13は光スポットのトラッキングの外れを検出する
トラック外れ検出回路、14はトラック外れ検出回路1
3の出力に応じて線速度一定制御回路の出力をオン、オ
フする切り替えスイッチである。
【0004】以上のように構成された従来のスピンドル
モータ制御装置について、以下その動作を説明する。光
学ヘッド2の光スポットが光ディスク1上を安定にトラ
ッキングしているときには、光ディスク1、光学ヘッド
2、RFアンプ3、およびフォーカス、トラッキング制
御回路4の制御ループによってフォーカス、トラッキン
グを維持しながら、光ディスク1、光学ヘッド2、RF
アンプ3、クロック抽出回路5、線速度一定制御回路
6、およびスピンドルモータ8からなる制御ループによ
り線速度一定制御がなされる。トラッキング外れ時に
は、トラッキング外れ検出回路13の出力により切り替
えスイッチ14がオフ状態になり、スピンドルモータ8
に線速度一定制御回路6からの駆動信号が伝わらないよ
うに構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスピ
ンドルモータ制御装置においては、安定な記録再生を行
うため常にデータの再生が可能な速度を維持することが
要求されているが、データの記録再生時に光ディスク上
の傷や汚れ、外部からの衝撃や振動等によって再生デー
タが得られなくなった場合に、クロックを検出できず、
スピンドルモータを線速度一定に制御できなくなり回転
暴走することがある。上記従来例では、このような場合
に切り替えスイッチ14によって線速度一定制御ループ
を遮断することによって暴走を防いでいるが、この状態
においては線速度を一定に保てないという問題点があっ
た。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、トラ
ッキング外れが起こっても回転暴走することがなく、か
つデータの再生が可能な速度を維持するスピンドルモー
タ制御装置を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピンドルモータ制御装置は、ディジタルデ
ータからクロック成分を抽出するクロック抽出手段と、
前記クロック成分を光ディスクの回転速度情報としてス
ピンドルモータを線速度一定に駆動する線速度一定制御
手段と、前記クロック成分の周期または周波数が所定時
間所定の範囲内にあることを検出するクロック周期監視
手段と、前記クロック周期監視手段で前記クロック成分
の周期または周波数が所定時間所定の範囲内にあること
を検出したときに所定の周期で前記スピンドルモータの
駆動信号の所定時間の平均値または低周波数成分を記憶
する記憶手段と、前記線速度一定制御手段の出力と前記
記憶手段の出力とのいづれかを切り替えて前記スピンド
ルモータに出力する切替え手段とを有する構成であり、
この構成によって前記クロック成分の周期または周波数
が所定時間所定の範囲内でないときは前記切り替え手段
を前記記憶手段の出力に切り替え、前記クロック成分の
周期または周波数が所定時間所定の範囲内であるときは
前記切り替え手段を前記線速度一定制御手段の出力に切
り替えて前記スピンドルモータに出力する。これにより
前記スピンドルモータを線速度一定に制御するための再
生データが得られない場合においても、回転暴走するこ
となくデータの記録再生が可能な速度を維持することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、ディジタ
ルデータからクロック成分を抽出するクロック抽出手段
と、前記クロック成分を光ディスクの回転速度情報とし
てスピンドルモータを線速度一定に駆動する線速度一定
制御手段と、前記クロック成分の周期または周波数が所
定時間所定の範囲内にあることを検出するクロック周期
監視手段と、前記クロック周期監視手段で前記クロック
成分の周期または周波数が所定時間所定の範囲内にある
ことを検出したときに所定の周期で前記スピンドルモー
タの駆動信号の所定時間の平均値または低周波数成分を
記憶する記憶手段と、前記線速度一定制御手段の出力と
前記記憶手段の出力とのいづれかを切り替えて前記スピ
ンドルモータに出力する切替え手段とを有する構成であ
り、前記クロック成分の周期または周波数が所定時間所
定の範囲内でないときは前記切り替え手段を前記記憶手
段の出力に切り替え、前記クロック成分の周期または周
波数が所定時間所定の範囲内であるときは前記切り替え
手段を前記線速度一定制御手段の出力に切り替えて前記
スピンドルモータに出力するように作用する。
【0009】本発明の第2の発明は、ディジタルデータ
からクロック成分を抽出するクロック抽出手段と、前記
クロック成分を光ディスクの回転速度情報としてスピン
ドルモータを線速度一定に駆動する線速度一定制御手段
と、前記クロック成分の周波数が所定時間所定の範囲内
にあることを検出するクロック周期監視手段と、前記ク
ロック周期監視手段で前記クロック成分の周波数が所定
時間所定の範囲内にあることを検出したときに所定の周
期で前記スピンドルモータの駆動信号の所定時間の平均
値または低周波数成分を記憶する記憶手段と、前記線速
度一定制御手段の出力が所定の範囲外の値を所定時間継
続したことを検出する駆動信号監視手段と、前記線速度
一定制御手段の出力と前記記憶手段の出力とのいづれか
を切り替えて前記スピンドルモータに出力する切替え手
段とを有する構成であり、前記線速度一定制御手段の出
力が所定の範囲外の値を所定時間継続していないときは
前記切り替え手段を前記線速度一定制御手段の出力に切
り替え、前記線速度一定制御手段の出力が所定の範囲外
の値を所定時間継続したときは前記切り替え手段を前記
記憶手段の出力に切り替えて前記スピンドルモータに出
力するように作用する。
【0010】以下本発明の第1の実施の形態について、
図1ないし図3を用いて説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態のスピンドルモータ制御装置の構成ブロッ
ク図、図2はクロック周期監視回路9の構成例を示す回
路ブロック図、図3は平均値回路10の構成例を示す回
路ブロック図、図4は本発明の第1の実施の形態のスピ
ンドルモータ制御方法のフローチャートを示している。
【0011】図1において、1は光ディスク、2は光学
ヘッド、3は光学ヘッド2の再生データを波形整形する
RFアンプ、4はフォーカス、トラッキング制御回路
で、RFアンプ3から出力されるフォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号によって光学ヘッド2から
出力される光スポットのフォーカス、トラッキングの制
御を行う。5はクロック抽出回路であり、PLL回路等
によって構成され、RFアンプ3によって波形整形され
た再生データから、そのクロック成分の抽出を行うもの
である。6は線速度一定制御回路で、フィルタ回路等に
よって構成され、前記抽出されたクロック成分が所定の
基準クロックの周期になるようにスピンドルモータ8の
駆動を行う。7は切り替えスイッチで、クロック周期監
視回路9の出力に応じて、線速度一定制御回路6の出力
と記憶回路11の出力とのいづれかを切り替えて図示し
ないディジタル・アナログ変換器、および、電力増幅を
行うドライバを介してスピンドルモータ8に出力する。
8は光ディスク1を回転させるスピンドルモータ、9は
クロック周波数監視回路で、カウンタ、コンパレータ等
によって構成され、前記抽出されたクロック成分の周期
が所定時間以上所定の範囲であるときHレベルを、それ
以外の時はLレベルを出力する。10は平均値回路で、
線速度一定制御回路6の出力の所定の周期の平均値の算
出、または、ローパスフィルタ等により線速度一定制御
回路6の出力の低周波数成分を算出する。11は記憶回
路で、クロック周期監視回路9の出力に応じて前記抽出
されたクロック成分の周期が所定時間以上所定の範囲な
ら平均値回路の出力を保持するものである。
【0012】図2において、101は第1のカウンタで
あり、再生データのクロック成分信号202の周期を十
分に高い周波数の第1のクロック信号201でカウント
する。102は第1のラッチ回路で、再生データのクロ
ック成分信号のタイミングで第1のカウンタ101の出
力を保持する。103はウィンドウコンパレータで、第
1のラッチ回路102の出力が周期上限値203と周期
下限値204との間のレベルであるときにHレベルを、
それ以外はLレベルを出力する。104は第2のカウン
タで、ウィンドウコンパレータ103の出力がHレベル
のときにクリアされ、コンパレータ105の出力がLレ
ベルのときに再生データのクロック信号202をカウン
トする。105はコンパレータで、第2のカウンタ10
4の出力が期間下限値205の値より小さいときはLレ
ベルを、それ以外はHレベルをクロック周期判定信号2
06として出力する。クロック周期判定信号206は再
生データのクロック成分信号202が周期上限値203
と周期下限値204の間のレベルで、かつその期間が期
間下限値205より大きいときにHレベルとなる。
【0013】このように構成されたクロック周期監視回
路9は、再生データのクロック成分信号202の周期が
所定時間以上所定の範囲であることを検出するように作
用する。図3において、207は線速度一定制御回路6
から出力されるスピンドルモータ駆動信号で、8ビット
のディジタルデータである。106は加算器で、スピン
ドルモータ駆動信号207と第2のラッチ回路107の
出力を加算し16ビットのデータとして出力する。10
7は第2のラッチ回路で、遅延回路110の出力でクリ
アされ、加算器106の出力を所定の周期の第2のクロ
ック信号208の周期で保持する。108は第3のラッ
チ回路で、第2のラッチ回路107の出力の上位8ビッ
トを第3のカウンタ109の出力の周期で保持し平均駆
動信号209として出力する。109は第3のカウンタ
で、8ビットのカウンタで構成され第2のクロック信号
208を256カウントするごとにパルスを出力する。
110は遅延回路で、第3のカウンタ109の出力を遅
延する。平均駆動信号209はスピンドルモータ駆動信
号207が第2のクロック信号208を256カウント
する期間の平均信号となる。
【0014】このように構成された平均値回路10は線
速度一定制御回路6の出力のスピンドルモータ駆動信号
207の所定の周期の平均値を算出する。以上のように
構成されたスピンドルモータ制御装置について、以下そ
の動作を説明する。まず、光ディスク1、光学ヘッド
2、RFアンプ3、およびフォーカス、トラッキング制
御回路4からなる制御ループにてフォーカス、トラッキ
ング制御がなされ、光ディスク1、光学ヘッド2、RF
アンプ3、フォーカス、クロック抽出回路5、線速度一
定制御回路6、およびスピンドルモータ8からなる制御
ループにより線速度一定制御がなされる。このとき、通
常は切り替えスイッチ7は線速度一定制御回路6の出力
をスピンドルモータ8にスピンドルモータ駆動信号20
7として出力している。また、クロック抽出回路5では
RFアンプ3によって波形整形された再生データからそ
のクロック成分信号202を抽出し、クロック周期監視
回路9でクロック成分信号202の周期が所定時間以上
所定の範囲であるか否かを検出してクロック周期判定信
号206を出力する。一方、平均値回路10では線速度
一定制御回路6の出力であるスピンドルモータ駆動信号
207の所定の周期の平均値を算出する。つぎに、記憶
回路11ではクロック周期監視回路9でクロック成分信
号202の周期が所定時間以上所定の範囲内であること
を検出したら平均値回路10の出力を更新して保持す
る。
【0015】つぎに、光ディスク1上の傷、汚れ、外部
からの衝撃や振動等によってスピンドルモータ8を線速
度一定に制御するためのクロック成分を含む再生データ
が得られなくなった場合には、まず、クロック周期監視
回路9によって再生データのクロック成分が所定の範囲
を超えていることを検出する。つぎに、記憶回路11で
は平均値回路10の出力の保持の更新を停止し、クロッ
ク成分の周期が所定の範囲を超える前に保持した値を出
力する。つぎに、切り替えスイッチ7ではスピンドルモ
ータ8への出力を線速度一定制御回路6の出力から記憶
回路11の出力に切り替える。このようにして、クロッ
ク抽出回路5で再生データのクロック成分が抽出できな
い場合でも、スピンドルモータ8を線速度一定制御時の
出力の平均、またはその低周波数成分で駆動し、確実に
安定に回転速度を維持することができる。
【0016】次に、マイクロコンピュータを使って構成
する場合の処理を、図4のフローチャートを使って説明
する。まず、フォーカス、トラッキング制御、および線
速度一定制御がなされた状態で、再生データから抽出し
たクロック成分が所定時間所定の範囲内かどうか判断す
る(ステップA1)。次に、前記クロック成分が所定時
間所定の範囲内であれば、前記クロック成分の周期ある
いは周波数から回転誤差に応動した駆動信号を求め(ス
テップA2)、前記駆動信号を出力する(ステップA
4)。次に、前記駆動信号の所定時間の平均値を記憶す
る(ステップA5)。ステップA1で、前記クロック成
分が所定時間所定の範囲内になければ、ステップA5で
最終記憶した平均値を駆動信号として出力する(ステッ
プA6)。このようにして、再生データのクロック成分
が抽出できない場合でも、スピンドルモータ8を線速度
一定制御時の出力の平均、またはその低周波数成分で駆
動し、確実に安定に回転速度を維持することができる。
【0017】以上のように本実施形態によれば、スピン
ドルモータ8が安定に線速度一定制御状態にあるとき
に、所定の周期で線速度一定制御回路6の出力の所定時
間の平均値または低周波数成分を記憶しておき、再生デ
ータのクロック成分が抽出できないときには、記憶回路
11に記憶した値でスピンドルモータ8を駆動するよう
にしたことにより、データの記録再生時に光ディスク上
の傷や汚れ、外部からの衝撃や振動等によって、スピン
ドルモータを線速度一定に制御するための再生データが
得られなくなった場合においても、回転暴走することな
く安定にデータの再生が可能な速度を維持することがで
きる。
【0018】つぎに本発明の第2の実施形態について、
図5ないし図7を用いて説明する。図5は本発明の第2
の実施形態のスピンドルモータ制御装置の構成ブロック
図、図6はその駆動信号監視回路12の内部構成例を示
す回路ブロック図、図7は本発明の第2の実施の形態の
スピンドルモータ制御方法のフローチャートを示してい
る。
【0019】図5において、第1の実施形態の図1記載
のものと同一機能を有するものは同一符号を付けて、そ
の詳細な説明を省略する。12は駆動信号監視回路で、
線速度一定制御回路6から出力されるスピンドルモータ
8の駆動信号が所定時間以上所定の範囲を越えたことを
検出したときLレベルを出力し、それ以外はHレベルを
出力する。13はクロック周波数監視回路9と駆動信号
監視回路12とのいずれかがLレベルのときLレベルを
出力するゲート回路である。
【0020】図6において、111はウィンドウコンパ
レータで、線速度一定制御回路6から出力されるスピン
ドルモータ駆動信号207が駆動信号上限値211と、
駆動信号下限値212との間のレベルであるときにHレ
ベルを、それ以外はLレベルを出力する。112は第4
のカウンタで、ウィンドウコンパレータ111の出力が
Hレベルのときにクリアされ、コンパレータ113の出
力がLレベルのときに所定の周波数の第3のクロック信
号213をカウントする。113はコンパレータで、第
4のカウンタ112の出力が期間下限値214の値より
小さいときはLレベルを、それ以外はHレベルを駆動信
号判定信号215として出力する。駆動信号判定信号2
15はスピンドル駆動信号207が駆動信号上限値21
1と駆動信号下限値212との間のレベルで、かつその
期間が期間下限値214より大きいときにHレベルとな
る。
【0021】このように構成された駆動信号監視回路1
2により、線速度一定制御回路6から出力されるスピン
ドルモータ駆動信号207が所定時間以上所定の範囲を
越えたか否かを検出し、駆動信号判定信号215を出力
する。以上のように構成された第2の実施形態のスピン
ドルモータ制御装置について、以下その動作を説明す
る。線速度一定制御が安定になされている状態では第1
の実施の形態の動作と同じであるため、光ディスク1上
の傷、汚れや外部からの衝撃や振動等が外部から加わっ
た場合の動作について説明する。この場合、クロック周
期監視回路9によって再生データのクロック成分が所定
の範囲を超えていることを検出した場合は第1の実施の
形態の動作と同様に、記憶回路11で平均値回路の出力
の保持の更新を停止し、クロック成分の周期が所定の範
囲を超える前に保持した値を出力する。つぎに、切り替
えスイッチ7ではスピンドルモータ8への出力を線速度
一定制御回路6の出力から記憶回路11の出力に切り替
える。
【0022】また、再生データにノイズが加わることな
どにより、クロック周期監視回路9で再生データのクロ
ック成分が所定の範囲を超えていることを検出しにくい
場合には、駆動信号監視回路12により、線速度一定制
御回路6から出力されるスピンドルモータ8を駆動する
スピンドルモータ駆動信号207が所定時間以上所定の
範囲を越えたことを検出し、クロック周期監視回路9で
検出した場合と同様にして、スピンドルモータ8を線速
度一定制御時の出力の平均、またはその低周波数成分で
駆動する。したがって、クロック周期監視回路9によ
り、線速度一定制御回路6から出力されるスピンドルモ
ータ8を駆動する駆動信号が所定時間以上所定の範囲を
越えたことを検出できない場合においても、スピンドル
モータ8は暴走回転に至らない駆動信号のレベルで駆動
されるため安定にデータの再生が可能な速度を維持する
ことができる。
【0023】次に、マイクロコンピュータを使って構成
する場合の処理を、図7のフローチャートを使って説明
する。まず、フォーカス、トラッキング制御、および線
速度一定制御がなされた状態で、再生データから抽出し
たクロック成分が所定時間所定の範囲内かどうか判断す
る(ステップA1)。次に、前記クロック成分が所定時
間所定の範囲内であれば、前記クロック成分の周期ある
いは周波数から回転誤差に応動した駆動信号を求め(ス
テップA2)、駆動信号が所定時間所定の範囲内かどう
か判断する(ステップA3)。次に、駆動信号が所定時
間所定の範囲内であれば、前記駆動信号を出力し(ステ
ップA4)、駆動信号の所定時間の平均値を記憶する
(ステップA5)。ステップA1で、前記クロック成分
が所定時間所定の範囲内にない場合や、ステップ3で駆
動信号が所定時間所定の範囲内にない場合は、ステップ
A5で最終記憶した平均値を駆動信号として出力する
(ステップA6)。このようにして、再生データのクロ
ック成分が抽出できない場合でも、スピンドルモータ8
を線速度一定制御時の出力の平均、またはその低周波数
成分で駆動し、確実に安定に回転速度を維持することが
できる。
【0024】以上のように本実施形態によれば、スピン
ドルモータ8が安定に線速度一定制御状態にあるとき
に、所定の周期で線速度一定制御回路6の出力の所定時
間の平均値または低周波数成分を記憶し、再生データの
クロック成分が抽出できないときには、記憶回路11に
記憶した値でスピンドルモータ8を駆動し、また、再生
データにノイズが加わることなどにより、クロック周期
監視回路9で再生データのクロック成分が所定の範囲を
超えていることを検出しにくい場合には、駆動信号監視
回路12により、線速度一定制御回路6から出力される
スピンドルモータ8の駆動信号が所定時間以上所定の範
囲を越えたことを検出し、クロック周期監視回路9で検
出した場合と同様にして、スピンドルモータ8を線速度
一定制御時の出力の平均、またはその低周波数成分で駆
動するようにしたため、データの記録再生時に光ディス
ク上の傷や汚れ、外部からの衝撃や振動等によって、ス
ピンドルモータを線速度一定に制御するための再生デー
タが得られなくなった場合や、再生データにノイズが加
わることなどにより、クロック周期監視回路9で再生デ
ータのクロック成分が所定の範囲を超えていることを検
出しにくい場合においても、回転暴走することなく確実
にデータの再生が可能な速度を維持することができる。
【0025】なお上記各実施例におけるクロック周期監
視回路9、平均値回路11、および駆動信号監視回路1
2等は例示の回路に限定されるものではなく、例示の数
値に限定されるものでもない。また上記各実施例ではク
ロック抽出回路5の出力の周期を検出したが、これは周
波数を検出するようにしてもよいのは当然である。ま
た、上記各実施例にトラック外れ検出回路を付加し、ト
ラック外れを検出した場合にも駆動信号を記憶回路11
に記憶した値でスピンドルモータ8を駆動するようにし
ても良いのはいうまでもない。さらにクロック抽出回路
5、線速度一定制御回路6、クロック周期監視回路9平
均値回路10、および駆動信号監視回路12等は個別の
回路でなく、マイクロコンピュータのソフトウエアによ
って構成できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスピンドル
モータ制御装置は、その第1の発明の構成によって、デ
ータの記録再生時に光ディスク上の傷や汚れ、外部から
の衝撃や振動等によって、スピンドルモータを線速度一
定に制御するための再生データが得られなくなった場合
においても回転暴走することなく安定にデータの再生が
可能な速度を維持することができ、さらに本発明の第2
の発明の構成によって、再生データにノイズが加わるこ
となどにより、クロック周期監視手段で再生データのク
ロック成分が所定の範囲を超えていることを検出しにく
い場合にも、回転暴走することなく確実にデータの再生
が可能な速度を維持することができるという有利な効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のスピンドルモータ制
御装置の構成ブロック図
【図2】同第1の実施の形態におけるクロック周波数監
視回路の内部構成例を示す回路ブロック図
【図3】同第1の実施の形態における平均値回路の内部
構成例を示す回路ブロック図
【図4】同第1の実施の形態におけるスピンドルモータ
制御方法のフローチャート
【図5】本発明の第2の実施形態のスピンドルモータ制
御装置の構成ブロック図
【図6】同第2の実施の形態における駆動信号監視回路
の内部構成例を示す回路ブロック図
【図7】同第2の実施の形態におけるスピンドルモータ
制御方法のフローチャート
【図8】従来例のスピンドルモータ制御装置の構成ブロ
ック図
【符号の説明】
5 クロック抽出回路 6 線速度一定制御回路 7 切り替えスイッチ 8 スピンドルモータ 9 クロック周期監視回路 10 平均値回路 11 記憶回路 12 駆動信号監視回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク上の螺旋状のトラックに線速
    度一定に記録されたディジタルデータに基づき、線速度
    一定制御を行うスピンドルモータ制御装置であって、 前記ディジタルデータからクロック成分を抽出するクロ
    ック抽出手段と、 前記クロック成分を光ディスクの回転速度情報としてス
    ピンドルモータを線速度一定に駆動する線速度一定制御
    手段と、 前記クロック成分の周期または周波数が所定時間所定の
    範囲内にあることを検出するクロック周期監視手段と、 前記クロック周期監視手段で前記クロック成分の周期ま
    たは周波数が所定時間所定の範囲内にあることを検出し
    たときに所定の周期で前記スピンドルモータの駆動信号
    の所定時間の平均値または低周波数成分を記憶する記憶
    手段と、 前記線速度一定制御手段の出力と前記記憶手段の出力と
    のいづれかを切り替えて前記スピンドルモータに出力す
    る切替え手段とを有し、 前記クロック成分の周期または周波数が所定時間所定の
    範囲内でないときは前記切り替え手段を前記記憶手段の
    出力に切り替え、前記クロック成分の周期または周波数
    が所定時間所定の範囲内であるときは前記切り替え手段
    を前記線速度一定制御手段の出力に切り替えて前記スピ
    ンドルモータに出力することを特徴とするスピンドルモ
    ータ制御装置。
  2. 【請求項2】 光ディスク上の螺旋状のトラックに線速
    度一定に記録されたディジタルデータに基づき、線速度
    一定制御を行うスピンドルモータ制御装置であって、 前記ディジタルデータからクロック成分を抽出するクロ
    ック抽出手段と、 前記クロック成分を光ディスクの回転速度情報としてス
    ピンドルモータを線速度一定に駆動する線速度一定制御
    手段と、 前記クロック成分の周波数が所定時間所定の範囲内にあ
    ることを検出するクロック周期監視手段と、 前記クロック周期監視手段で前記クロック成分の周波数
    が所定時間所定の範囲内にあることを検出したときに所
    定の周期で前記スピンドルモータの駆動信号の所定時間
    の平均値または低周波数成分を記憶する記憶手段と、 前記線速度一定制御手段の出力が所定の範囲外の値を所
    定時間継続したことを検出する駆動信号監視手段と、 前記線速度一定制御手段の出力と前記記憶手段の出力と
    のいづれかを切り替えて前記スピンドルモータに出力す
    る切替え手段とを有し、 前記線速度一定制御手段の出力が所定の範囲外の値を所
    定時間継続していないときは前記切り替え手段を前記線
    速度一定制御手段の出力に切り替え、前記線速度一定制
    御手段の出力が所定の範囲外の値を所定時間継続したと
    きは前記切り替え手段を前記記憶手段の出力に切り替え
    て前記スピンドルモータに出力することを特徴とするス
    ピンドルモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 光ディスク上の螺旋状のトラックに線速
    度一定に記録されたディジタルデータのクロック成分を
    前記光ディスクの回転速度情報としてスピンドルモータ
    を線速度一定に駆動するスピンドルモータ制御装置であ
    って、 スピンドルモータが安定に線速度一定制御状態にあると
    きは、所定の周期で前記スピンドルモータの駆動信号の
    所定時間における平均値または低周波数成分を記憶し、
    前記ディジタルデータが再生できないとき、または前記
    スピンドルモータの駆動信号が所定の範囲外の値を所定
    時間継続したことを検出したときに、前記記憶した駆動
    信号の所定の時間における平均値または低周波数成分の
    値で前記スピンドルモータを駆動することを特徴とする
    スピンドルモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 光ディスク上の螺旋状のトラックに線速
    度一定に記録されたディジタルデータのクロック成分を
    前記光ディスクの回転速度情報としてスピンドルモータ
    を線速度一定に駆動するスピンドルモータ制御方法であ
    って、 再生データのクロック成分を抽出し、 前記抽出したクロック成分の周期あるいは周波数が所定
    時間所定の範囲にあることを検出したなら、前記抽出し
    たクロック成分の周期あるいは周波数から回転誤差を求
    め前記回転誤差に応動した駆動信号を出力し、所定の周
    期で前記駆動信号の平均値あるいは低周波数成分を記憶
    し、 前記抽出したクロック成分の周期あるいは周波数が所定
    時間所定の範囲内でないことを検出したなら、前記記憶
    した駆動信号の平均値あるいは低周波数成分を駆動信号
    として出力してスピンドルモータを駆動することを特徴
    とするスピンドルモータ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記抽出したクロック成分の周期あるい
    は周波数が所定時間所定の範囲内でないことを検出した
    場合に加え、前記抽出したクロック成分の周期に応じた
    駆動信号が所定の範囲外の値を所定時間継続したなら、
    前記記憶した駆動信号の平均値あるいは低周波数成分を
    駆動信号として出力してスピンドルモータを駆動するこ
    とを特徴とする請求項4記載のスピンドルモータ制御方
    法。
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