JPH0928234A - 養殖魚槽 - Google Patents

養殖魚槽

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JPH0928234A
JPH0928234A JP21391995A JP21391995A JPH0928234A JP H0928234 A JPH0928234 A JP H0928234A JP 21391995 A JP21391995 A JP 21391995A JP 21391995 A JP21391995 A JP 21391995A JP H0928234 A JPH0928234 A JP H0928234A
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fish tank
seawater
red tide
fish
oxygen
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Tomoji Tanaka
友爾 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】赤潮プランクトンや海底ヘドロの有害ガス発生
による被害を防ぐ。 【解決手段】魚槽Aの外周にプラスチックスフィルムの
逆末広袋13を嵌挿し魚槽A内の酸欠を防ぐ為に低圧の
電解透析器と赤潮予防の次亜塩素酸アルカリの製造機と
を併設して、発生酸素ガスは魚槽Aの溶存酸素濃度を高
め、酸欠による発病を抑制し撒餌の残留物を逆末広袋1
3の下部中央出口に沈積せしめたものをポンプ14で吸
引濾別して回収して餌に再利用し、併せて魚槽A内の餌
の発酵による海水汚染を溶存酸素と海水の流通によって
カバーして、電解液の塩化鉄と好気性菌、有機肥料の添
加によって海底のヘドロの酸化分解を行い、嫌気発酵に
よる毒性ガスの発生を抑制し、赤潮プランクトンに対し
ては浄化船の移動と次亜塩素酸アルカリや陽極室液の散
布によって撲滅し、撲滅したプランクトン死骸はフィル
ターで濾別分離して魚の窒息死を防ぐ様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、養殖魚槽の中室を中性室として、海水を導
入し両側の陽極室と陰極室には移動式隔膜網を巻取り、
移動せしめた隔膜の表面積を拡大縮少せしめる如くし、
電解によってPO5NH3NaClOH
を各電極付近に移動せしめて、中性室内の過剰のイオン
即ち、PO5NH3Na Clを除去せしめ、有効なO
2を導入して養殖魚槽内の海水を浄化せしめ、油性分は
ガラスマットや隔膜で分離除去して鮮度を保持せしめた
魚槽内で養殖稚魚を飼育すると共に撒餌の過剰残物は魚
槽底部の末広袋中に集積して、ポンプで吸引回収して、
濾別したものを二次撒餌に再利用せしめ、末広袋にヘド
ロが出来ない様にする。そして、電解酸化によって酸欠
を予防し、又、クロレラを養殖してこれを活性酸素材と
しての餌料を培養して稚魚に与える様にし、再度発生す
る赤潮プランクトンに対しては、電解酸化塩素液によっ
て殺菌して、魚槽周辺を清潔に保つ様にした養殖魚槽の
開発にかかるものである。一般公知の養殖魚、特に、ハ
マチの養殖は全国的規模で実施されてはいるが、その歩
留は海洋汚染度に比例して減少し、特に赤潮プランクト
ンによって50%〜80%死滅する事が度々発生しその
対策に追われているが、魚槽の構造や撒餌の量的撒方や
海水汚染、海底のヘドロ化による酸欠の発生等、種々の
理由によってその進歩又は改善を得る事が出来なかっ
た。しかも、工業の発展と都市拡張発展による工場排水
や家庭排水の汚染水の流入は益々、海洋水の汚染を拡げ
て悪くなっても良くはならない状態にあった。その為、
養殖魚の急死と歩留の向上の為に、その飼育場を拡大移
動して汚染の少ない海域に移動飼育していたが、いずれ
も過剰撒餌の海底への沈積は海水の酸欠をまねき、ヘド
ロ化したものは嫌気性菌の分解によって硫化水素やアン
モニアガスの有毒ガス発生し、益々汚染が拡散する状態
にある。そこでこの対策として、養殖魚槽内の海水を浄
化する為、隔膜電解槽を形成せしめ、陽極室には酸素ガ
ス、塩素ガスを発生し酸性液を形成せしめ、隣接する中
性質に稚魚をいれて中性室内の海水中のNH4OHやH
2PO5を隔膜によって除去し一部活性酸素を導入し
て、海水中の酸素溶解度を増大せしめ、又、撒餌の魚肉
による汚染を酸欠から守ると共に陰極に於いてはNH4
OEを集合せしめ、中性室のNH3濃度を低下せしめ
るから、中性室の鮮度は増大する。そして、陰極には常
に水素ガスが発生するのでこれを回収利用する。しか
し、この海水中にはNacl2が一番多く入っているの
で、この電解によってCl2は陽極にNaOHは陰極に
発生し、中性室のNacl濃度は低下するので海水の補
給が必要であり、低電圧の弱電流の使用コントロールに
都合が良く、隔膜の回転ロールによる巻取りにより隔膜
の多孔の目の荒いものと密なものとを架設して隔膜電気
抵抗と移動性調整する時は、陽極内のイオンの調整にも
役立つばかりでなく、魚槽の酸性殺菌も行えて、アルカ
リ水は魚槽の死亡の溶解洗滌用に利用される。この電解
電極は、チタン金属やステンレス金属が使用されるが、
白金黒を付着したものや金鍍金したものも使用される。
そして、陽極に鉄やシリコンマンガン、シリコン電極が
使用されるが、鉄は塩化鉄として陽極に溜るが、これら
は酸欠ヘドロの処理に酸化材として利用される。特に、
キトサンの併用は効果的である。この塩化鉄の場合は、
塩素ガスよりHclが多くなり、シリコンマンガン、フ
ェロマンガンやフェロシリコンの電極は、溶解性が少な
いので焼結金属による電極は成型が自由に行われ多孔板
とする時は、電解表面積が増大する利点がある。亦、中
性室は、電解が進むにつれて金属イオンや陰イオンはそ
れぞれ両極室に移動するから、その塩分濃度は低下し、
塩分濃度を一定に保持するには魚槽外の海水を濾別して
導入して濃度の調整を行う時は異状はない。陽極に発生
する酸素ガスを増大せしめるには、陽極室の中性室の水
を導入して、苛性アルカリ水とした水液や陰極水を隔膜
電解すると陽極に酸素ガスが盛んに発生し、これを密封
した状態で中性室に導管を通じて空気視共に中性室に吹
込む時は、溶存ん酸素が中性室に増大し、稚魚の体重増
加に役立つ。又、陰極に発生する水素ガスは再生して他
に利用する。従って、これを2組の電解隔膜槽としてC
l2ガスの出る陽極とO2ガスの発生する陽極とを区別
設定する時は、浄化水の設定に都合が良い。アルカリ陰
極室水には、NH3イオンがたくさん発生し、外に、
NH2イオンも存在するので、この水を外槽の海水を
入換えか毛管吸収繊維で室内に導入する時は、アンモニ
ウやアミン濃度は低下し臭気が少なくなる。亦、海水の
苛性アルカリ水となると、稚魚はかなりの活動が活発化
されるので、その海水のPHをセンサーで調整すれば海
水のPHを自動的に調整され、隔膜による移動によって
も調整される。次に、赤潮対策としては、魚槽の外側を
限外瀘膜で遮蔽したり、ビニールフィルム袋でカバーす
る時は、赤潮プランクトンは魚槽外に遮蔽され、この陽
極室液を毛管繊維で流出せしめる時は、陽極室では生存
出来ない。又、陰極室のアルカリ水液中でも同様の殺菌
力があり、このアルカリ水液に陽極のCl2ガスを吹込
んだものは次亜塩素酸となり、殺菌性が極めて強いので
プランクトンは死滅し、海洋に流れる時は赤潮は殺菌さ
れる。従って、魚槽の外周に電解陽陰極室を作ると赤潮
の浸入が無い。又、陽極を鉄極として、電解陽極液を海
底ヘドロに酵母菌の入った有機肥料と共に海底に流入す
る時は、酸欠を防ぐ利点がある。この隔膜電解に於い
て、中性室を陽陰両極室の2室で海水の浄化を行う事も
出来るが、常にPHの調整が行われ、塩素遊離イオンの
量を減少する様に低電圧、弱電流の整流機による電力を
使用する時は、PHの変動は小さいので活性酸素イオン
ガ多く発生すれば良い結果を生む。又、太陽電池や波浪
発電機を使用すればコストは低下するが、設備費が高い
ので燃料電池の利用が有利であり、発生水素ガスの再利
用が可能となる。この様に、この発明の電解隔膜槽によ
って形成される魚槽の開発によって海水の浄化が行われ
ので、養殖魚の死亡自立率は5〜10%前後で推移し、
決して30%を越える事がない。そして、海底ヘドロを
酸欠から酸化による好気性菌の繁殖は海水の汚染による
毒性を抑制する作用があり、ヘドロ公害は次第に低下す
る。又、撒餌は、魚槽底部の逆末広袋からポンプで瀘別
回収され、この陽極電解液で水洗すれば腐敗が予防され
るので鮮度の高い撒餌となり、飼料袋の10〜20%が
回収によって利益化され、生産の合理化が行われる。従
って、長期的に観察すると海水汚染や移動による管理費
の増大餌料、クロレラの増大等の経費は、本電解装置を
上まわるものがあり、50%以上の死魚の発生は採算性
を無視した結果となり、本発明によってこれを改善する
事により、産業上有用な発明である。この発明の実施要
領を図面によって説明すると次の如くである。
【図1】は、養殖ハマチの正面図である。魚槽(A)の
両端に浮子(B)(2B)(3B)(4B)を取付け
て、魚槽を浮上せしめ、この魚槽内に陰極室ロール巻隔
膜(2)(2’)を取付けてハンドルで回転して隔膜の
穿孔面積を大小に調節し、陽極室ロール巻隔膜(3)
(3’)を架設して電解用隔膜とする。養殖稚魚(C)
は、その隔膜と隔膜の中間室に放流し、飼育する。この
魚槽(A)の各室は陰極室(4)と中央室(5)と陽極
室(6)に区別して各槽には、外部の海水を導入する導
管(2’)(3’)と導出する導管(7)(8)(9)
が架設されて海水の導出入をセンサーによって調節し、
陰極(10)ステンレス又は、チタン又は、シリコンマ
ンガン焼結板が吊下げられ、陽極(11)にも同様の電
極と鉄極が吊下げられて、電圧6v〜12v、電流0.
02〜0.2アンペアーの自動車用バッテリー充電器
(12)が使用され交流100ボルトから変圧され整流
されて電解用に架設されている。この電解魚槽を10m
角とする時は、約10分で陰極はPH8〜8.5、陽極
室はPH4〜5である各導出入管から海水を導水する
と、40分後でもPHは一定である。この注室(5)の
PHは6.8〜7で中性である。この様な魚槽では稚魚
の行動に変化は無い。電圧が1〜2ボルトでは更に、活
動的である。そして、撒餌は、10%くらい食べる量が
増大する。
【図2】は、この魚槽の側面図を示し、逆末広袋(1
3)の下部中中央にヘドロ餌が沈下したものをポンプ
(14)で揚水して、飼料をフィルター(15)で回収
し水液はパイプ(16)から排出する。濾別した餌は回
収して、再利用する。
【図2】の(16)(16’)は、油脂の分離器であ
る。撒餌(S)を魚槽上面から撒布すると喰い付き残り
餌(L’)は沈下して逆末広袋(13)の下部に沈積す
るから、これをポンプ(14)で吸引してフィルター
(15)で分離し、濾液はパイプ(2’)から排出し、
固形物は陽極水で洗滌して再撒餌として混合して使用
し、残餌(L’)が溜る事が無い様に、留存海水のB.
O.Dが1P.P.M以下に調整する。この時、陽極隔
膜(9)を移動すると、中性室は陽極の発生酸素ガス空
気と共に魚槽中央室(5)に送り込むと酸欠が生じない
し、アルカリ液を苛性アルカリで電解すると酸素ガスが
発生するので、これを空気と混合して吹込めば活性海水
が得られ海水はゼオライト、活性炭の吸着剤の併用で常
に浄化され、B.O.Dが0.1P.P.M以下の海水
として保持されるから死亡率は10分の1に低下する。
この魚槽(A)の横にクロレラ培養器(17)を架設し
て海水中に別の容器で培養し酸素を吹込むとクロレラは
繁殖し、酸素ガスを盛んに発生し、細胞分裂をして陽光
下で繁殖する。これを中央室に飼料として添加すると、
より魚は健康になる。このクロレラの培養は海水に浸積
しているので27℃以上の温度にはならない。この陽極
室の発生酸素ガスを導管(19)から吹込めば、クロレ
ラ容器の上面は透明なフィルムで密封されるので、パイ
プ(20)から出入すれば便利で、いづれもイカダに固
定されている。
【図3】は、その魚槽(A)を示す側面図である。発生
酸素ガスを空気ポンプ(21)で混合し、中央室の海水
中に吹込み、溶存酸素を増大せしめる。陽極室の上面は
フィルム(Z)で密封され、パイプ(22)と空気ポン
プ(23)とが交錯されて混合ガスを作り、中央室に吹
込まれる。又、陽極室に発生する水素ガスは、陰極室
(4)の上部のフィルム(Z’)によって、導管(2
2’)に接合されて水素ガスを回収する。この餌量とし
てのクロレラは活性酸素の供給源として摂取されるが、
単細胞群がより効果的で吸収が良く、陰極室(4)のN
H3イオンは時間と共に増大するが中央室の稚魚の回遊
部ではNH3イオンは次第に減少し、陰極に移動するか
ら海水の吸着濾別によって発病性は少ない。
【図4】は、海水の電解と淡水の電解による酸素ガス発
生と海水の塩素ガス発生とを区別した電解魚槽を組合せ
た魚槽の正面図である。(3n)(3’n)は海水液の
電解槽で、陰極隔膜(4’n)と陽極隔膜(4n)とを
架設し、中央室(5n)を作る。この中央室を稚魚池と
して飼育する。そして、上面を淡水電解膜(6n)
(6’n)を架設して、中央室(5n)と共有する。そ
して、この陰陽極室(7)(7’n)は、酸素、水素ガ
ス発生槽として上面を密封して各ガスを回収利用するの
を示す。稚魚の餌として、ワムシやクロレラは自給で作
られるので生産コストは安価である。一般に、生クロレ
ラの増産触媒にはしょう油モロミが使用されているが、
生の味噌を二次酵母菌発酵した液でも充分に触媒効果を
発揮するが、約一週間ごとに撹拌しながら電解酸素を吹
込む事によって量産が出来る。
【図5】は陰陽極二室より成る魚槽の正面図で、陽極室
(3D)と陰極室(3D)の電解透析槽(A)で陽極
(5D)の前方に遮蔽板(4D)を半分の幅に架設し、
一部ガスが中室に入る様にしたもので、陰極膜(4’
D)を隔膜として二室電解槽による魚槽を示し、魚(2
D)(2’D)は中央に集める。
【図6】電解隔膜を一部閉口した魚槽の正面図を示し、
陽極(5T)の前に隔膜(4T)架設して陽極室(3
T)と陰極室(3’T)に区別し、稚魚は陰極室(3’
T)に遊泳させたもので、海水がパイプ(2’P)から
入り、パイプ(2T)から排出する事によって弱アルカ
リを保持する。このPHは、7.5〜8である。そし
て、酸素ガスを吹込パイプ(1P)から導入して酸欠を
防ぐ。この両極の一定間隔を置いた中を遊泳させる事に
よって浄化し、病気を予防する事ができ排泄物の汚染は
無くなり、常にポンプフィルターで濾別し海水が流され
るから海水中の赤潮対策は養殖魚育成については切って
も切れない関係で、この対策無くして死亡率の低下は得
られない。この赤潮プランクトンの撲滅として、次亜塩
素酸ソーダーやCl2ガスを作り,これを殺菌剤として
使用し、プランクトンを瀘別除去する。この方法は、次
亜塩素酸ソーダーやCl2ガスは雨水に噴射しても瞬間
的接触であるから殺菌効果を発揮するには、次亜塩素酸
ソーダーをコルク粉やノコクズ粉界面活性剤と混合した
ものを噴射する時は、10〜20分間は海上に浮遊する
からこの殺菌効果が発揮される。この赤潮予防として
は、
【図8】に示す双胴船(m)に
【図7】の次亜塩素酸ソーダー製造機(1S)を積載し
て、船の発電機を利用して次亜塩素酸ソーダーを生産し
て、これら海上から赤潮に散布して撲滅する方法と、海
上に
【図9】や
【図10】の様に浮上回遊せしめながら魚槽付近で稼動
せしめて、電解透析法によって次亜塩素酸ソーダーを作
り、又、陽極参加の海水塩の酸性液や、陰極の苛性アル
カリ液を赤潮に噴射せしめながら、ポンプで吸引し、フ
ィルターで殺菌し撲滅を行う。
【図7】は、次亜塩素産ソーダーの生産装置の側面図を
示し、反応タンク(1’S)中に苛性ソーダー液の入っ
たホッパー(2S)から導入し、タービンポンプ(4
S)によってこの苛性アルカリ液を循環して、このター
ビンポンプ(4S)の上部に接続する吸引式噴射ノズル
(6S)からタンク内下部に苛性アルカリ液を噴射せし
める。この噴射ノズル(6S)の上部中央には吸引口が
接合されて、Cl2ガスパイプ(7S)に接合されCl
2ガスホッパーに連結し、ニードロバルブの操作でCl
2ガスをパイプ(7S)に送ったものを噴射ノズル(6
S)の吸引口(9S)から吸引せしめる。余剰のCl2
ガスは、L型パイプ(7’S)によりタンク(1’S)
に吸引され苛性アルカリ水は、Cl2を吸収しながら循
環する。出来た次亜塩素産ソーダーは、30分間処理後
パイプ(10S)からポンプで取り出され、ニーダー混
合機(12S)でコルク粉と混合したものを赤潮面に散
布する。
【図8】は、双胴船(m)の側面図を示し、
【図7】の装置(1S)を積載して赤い緒海域に散布し
て殺菌し、赤潮を駆除する。
【図7】の苛性アルカリパイプ(2’S)には、電解透
析器(1Q)の電解陽極室の酸性含Clイオン溶液(2
Q)をパイプ(3Q)から海水に放流しながら電解液を
補給して、連続透析を行う。この酸性溶液(2Q)を赤
潮プランクトンに散布する方法も、本発明に含まれてい
て、発生Cl2ガスは、陽極上面を密封したフィルムに
パイプ(4Q)を接合して、そのパイプよりCl2ガス
を陽極隔膜(5Q)によって仕切った陰極室(6Q)に
吹込み、陰極室の苛性アルカリ生成電解液にCl2ガス
を反応して次亜塩素産ソーダーを作り、これを放流して
赤潮の繁殖を予防する。特にこの装置は、
【図8】の双胴船(m)に積載し、海水の塩分を利用し
て次亜塩素酸を作り、又、
【図7】と併用して
【図7】のパイプ(3S)に連結して、反応タンク
(1’S)に導入する時は、塩素ガスもパイプ(4R)
より導入する事によって次亜塩素酸アルカリ水が出来る
ので長期生産にはコストが安くなる。
【図9】は、その次亜塩素酸アルカリを作る電解透析器
の側面図である。
【図10】は、海洋上に浮遊せしめる次亜塩素酸アルカ
リの製造装置(1P)を示す側面図であり、プラスチッ
クス容器(1’P)にプラスチックスやナイロン繊維布
を二重にラミネートした逆末広袋(2P)の中央下部に
バルブ(3P)を接合して、放出口(4P)より次亜塩
素酸アルカリ(5P)を排出して、赤潮海域を回遊せし
めて、次亜塩素酸アルカリを海水中に散布する。そし
て、吸引濾別するバルブ(3P)を調整して放出量を決
定するが、逆末広袋(2P)内の水位は、毛管繊維吸収
管(6P)(6’P)によって、自動的に吸引されて電
解槽中の水位を一定に保持する。この電解透析器(1
P)は、浮子(7P)(7’P)に取り付けられて浮上
し、回遊する。この電解透析器(1P)の中央は陽極室
を隔膜(8P)で作り、上面をプラスチックスフィルム
(9P)で密封し、パイプ(10P)(10’P)によ
って陰極室(11P)(11’P)に導入し、パイプ
(10P)を海水面にCl2ガスを吹込む様にしてあ
る。このガスの調整は、バルブ(13P)によって調整
され、船によって移動し、又は魚槽と共に移動する時
は、赤潮プランクトン対策として有効であり、赤潮を吸
引し、陽極水と混合して撹拌後、フィルターで瀘別した
廃水を海水面に放流する事によって赤潮は消失し、魚の
エラに挟着する事によって生ずる窒息死する事が無い。
亦、
【図2】の魚槽(A)の外面を遮蔽するプラスチックス
フィルムは、海洋の荒波にも耐える強度が必要であるの
で、プラスチックスフィルムをポリアラミットの薄い繊
維布をミシン掛して接合したもので逆末広袋を作る時
は、1年たっても充分な耐久性が保持出来る。又、プラ
スチックス多孔質フィルムは赤潮プランクトンを通過さ
せないから、ポリアラミット布でも多孔質隔膜フィルム
でも使用されるが、赤潮プランクトンが襲来した時は、
魚槽内に浸入するのを停止せしめるには無孔性のフィル
ムラミネートした袋が使用されると便利で安全である。
この場合、魚槽内の海水中の溶存酸素が当然少なくなる
ので、これを補充する酸素を電解透析によって出来る酸
素ガスをこの魚槽内に吹込む事によって、又、空気を併
用して溶存酸素量を増大すればその心配は生じない。そ
して、発生酸素には電気透析水や淡水を使用し、苛性ア
ルカリや炭酸アルカリの稀薄水液の電解によって作られ
るが、海水の場合は、Na Clの電気分解によるC
l2ガスのHeLOの発生があるので極めて低電圧1ボ
ルト0.01〜0.1アンペアーの弱電圧で分解する時
は、Cl2の発生は少なくなり、電圧が50ボルト1ア
ンペアーの様に大きくなるとCl2ガスの発生量が多く
なるから常に電力の調整が必要となる。電解液を0.5
% NaOH液として隔膜電解を行う時に、海水を1%
くらい入るとNa Clは分解し陽極室のPH値は1
0分でPH3になるので、PH3以下では殺菌力があ
り、赤潮プランクトンの活動も停止し、陽極に鋳鉄を使
う時は、塩化鉄が溶出して出来るのでこれを赤潮プラン
クトンに接触せしめても殺菌効果を発揮する。亦、
【図2】に示す様に、逆末広袋(13)に於いてポンプ
(14)によって沈積した餌を回収して瀘別器(15)
で分離し、固形物餌残留物と酸素と大豆、麦、穀物と接
合剤とで固形化したものを再利用する時、沈積した餌は
蛋白質が多いので分解しやすく、パパイア酵素とトウモ
ロコシ、オカラ等の澱粉とを混合した造粒物を撒餌に併
用撒布する時、酵素や酵母を1000部に対し造粒物1
部の割合で混合すると病気にかかり難い好結果となる
が、この餌が腐敗した物では好結果は得られない。又、
再生餌に米ヌカ、ガンマーリノリン酸、ビタミンE、酵
母を入れると良い。この魚槽の水位は、毛管吸収繊維束
を逆U字状にすれば自動的水位の調整が得られる。この
電解透析器による酸素ガスの魚槽への吹込みにより、
又、一部活性酸素の多い陽極室液の導入によって密閉し
た魚槽内でも充分に飼育が出来、特に、魚槽内の魚の排
泄物を常にフィルターで浄化したものは、その死亡率は
10%前後に減少し、公知の従来法の様に50%を越え
る事は無く、充分な採算が取れ、又赤潮プランクトン被
害の様に死亡率が80%に達する様な欠点は無い。又、
電解電源として発泡スチロール板に張付けた太陽電池の
配置によって電力を付与する事も出来るし、燃料電池の
利用も出来る。安い自動車用の低電圧充電器が交流10
0ボルトの変換によって使用出来るのでコストの点でも
余り問題はない。次に、次亜塩素酸アルカリの海水への
散布は、農薬のダイアジノンを副生する心配もあるが、
充分な酸素が供給溶存するならばその心配は少ない。
又、養殖帆立貝の場合のカドミウム含有量を低下せしめ
るに、アルカリ電解液を使用する。又、海底ヘドロの処
理は、一番に今後の問題点であるが、徐々に細菌による
電解酸化と好気性菌の繁殖を行えば、海水の汚染は減少
し電気分解による酸素イオンを増大すれば、海底でも充
分に溶存酸素が増大し、分解が促進されるので長期的に
考えるならば充分改善の余地がある。特に、電気分解で
陽極に鉄板を使用する時は、鉄板はNaClに溶けて塩
化鉄となり、これが海底のヘドロ化した硫化水素アンモ
ニアを無害な塩に換えるので、次第にその濃度は低下
し、養殖真珠や帆立貝の養殖にも役立ち、この電気透析
は帆立貝のカドミウムの除去にも役立つ。赤潮プランク
トンは、この電解液と共にポンプで回転すると死滅し、
電解透析により分離される。この様に、この発明の特徴
は、赤潮プランクトンの被害による養殖魚の死亡率が8
0%に達する欠点や一般ハマチ養殖魚の死亡率が50に
達するものを、本願の様名赤潮対策法によって、又、電
解透析器や次亜塩素酸アルカリの使用によって養殖魚の
死亡率を10%に低下せしめる事が出来るので極めて経
済性が高く、又撒餌の20〜30%は残留餌として従来
は海底に沈下しヘドロの要因となり、海洋汚染によって
赤潮プランクトンの発生要因の一部ともなっていたもの
を、回収利用する事によってその汚染を改善し、再利用
によって餌代の10〜20%を回収利用するので経済性
が高くなる。又、帆立貝その他の魚類のカドミウム除去
により再利用が出来る。又、濾別した濾液は、吸着剤処
理によって魚槽内に還元利用し、赤潮プランクトン発生
の予防を行い、海底ヘドロの浄化を行う事によって魚槽
の移動も少なくなり、周辺海域の次亜塩素酸アルカリ処
理や電解液処理によって赤潮プランクトンの発生を予防
する事が出来、又、処理船により赤潮プランクトンの浄
化が行われ死骸の吸引濾別によって赤潮汚染も少なくな
る利点があり、産業上有用な発明でである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電解透析器を具備した魚槽の正面図
【図2】 電解透析器を具備した魚槽の側面図
【図3】 本電解透析による発生酸素ガスの吹込み
魚槽の側面図
【図4】 酸素ガス発生と塩素ガス発生を具備した
魚槽の正面図
【図5】 陰陽極二室よりなる魚槽の正面図
【図6】 電解隔膜を一部閉口した魚槽の正面図
【図7】 次亜塩素酸ソーダーの製造装置の側面図
【図8】
【図7】を積載した双胴船の側面図
【図9】 船積した電解酸素発生槽の側面図
【図10】 次亜塩素酸ソーダーの海上浮上式生産装
置の側面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 520 C02F 1/50 520F 531 531J 531P 540 540B 550 550D 560 560F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後文記載の如く電解隔膜槽を魚槽内に作
    り、その隔膜で隔離をした中性室や陰極室や陽極室を利
    用した養殖魚を飼育し、常に海水を浄化して鮮度を保ち
    更にその魚槽の側面下部を逆末広袋で遮蔽して過剰散布
    した餌の残留物を、集束沈下したパイプを通じてポンプ
    で吸引濾別した残留物を再生飼料として併用し、餌量を
    節約せしめ、又、陽極室より発生する酸素を海水中溶存
    酸素として溶出せしめ、水液を魚槽の酸欠を守る様に
    し、又、発生Cl2やNao4は殺菌用に使用して赤潮
    プランクトンの殺菌に利用する事を特徴とする死亡率の
    少ない浮子養殖魚槽と赤潮プラナクトン殺菌装置を組合
    せた装置。
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