JPH09280867A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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Publication number
JPH09280867A
JPH09280867A JP8094997A JP9499796A JPH09280867A JP H09280867 A JPH09280867 A JP H09280867A JP 8094997 A JP8094997 A JP 8094997A JP 9499796 A JP9499796 A JP 9499796A JP H09280867 A JPH09280867 A JP H09280867A
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JP
Japan
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angular velocity
output
acceleration
sensor
sensors
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Pending
Application number
JP8094997A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kimura
和浩 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力消費のない、小型な低コストで製作でき
る角速度センサを提供する。 【解決手段】 回転中心を同一とし、異なる回転半径位
置に配置した少なくとも2個の加速度センサ1、2と、
加速度センサ1、2の出力差より角速度または角速度の
変化を検出する手段を具備し、印加電流無しに電気信号
が出力できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角速度センサに関
し、特に例えば、カメラ一体型VTRなどの手振れ補正
システムに用いられる角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型VTRの撮影時の手
ぶれ補正用として、カメラ本体の手ぶれに起因する角速
度を検出し、その振れに相応する反対方向のシフトを与
えることにより本来の振れを相殺するシステムが導入さ
れている。現在この角速度を検出する素子としては、圧
電振動子に発信または交流電圧を印加し、質量mの振動
体を速度Vで振動させた状態で、角速度ωを加えたとき
に発生するコリオリ力(Fc=2mmVω)を別の圧電
素子にて検出し、電気信号に変換する素子、所謂圧電振
動ジャイロと呼ばれるものが広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この圧電振動
ジャイロは、VTR本体を使用中に振動体を常時振動さ
せるだけの駆動電圧を印加する必要があり、消費電力の
増加につながっている。また、この素子の製作に当って
は振動効率を高めるために、一つ一つ振動の節を固定、
調整する作業が不可欠となり、最終的にコスト高の原因
また小型化の障害となっている。
【0004】一方、カメラ一体型VTRの手ぶれ補正機
能は、民生用品にまで導入されるにいたり、一層の低消
費電力化、低価格化および小型化が必要とされている。
またこれらの要望と合わせ、感度においても従来以上の
ものが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題に鑑
み、電力消費が全く無いか、或いは低消費電力であり、
かつ低コストにて製作可能、また小型化が可能な角速度
センサを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る角速度セン
サは、回転中心を同一とし、異なる回転半径位置に配置
した少なくとも2個の加速度センサと、加速度センサの
出力差より角速度または角速度の変化を検出する手段を
具備した構成とし、印加電流なしに電気信号が直接出力
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
について、図1〜図5を参照しつつ説明する。図1は本
発明による角速度センサの斜視図であり、1及び2は共
に、圧電セラミックで構成された加速度センサである。
まず、該加速度センサー1、2の構造と機能を図5によ
り詳細に説明する。加速度センサ1、2を構成する圧電
セラミック材料としてチタン酸ジルコン酸鉛の焼結体を
使用し、180μmにスライスした同圧電セラミック材
7および9を、導電性の接着層8を介して貼り合わせ、
貼り合わせの対面に電極として金鍍金層6、10を形成
し、導電層8と電極層6、10の間で分極を行い、所謂
バイモルフ構造としている。
【0008】板状バイモルフにおいては、図5(b)の
如くY方向の外力によって屈曲した場合、両側面の電極
6、10間の端子C、Dにおいて、長手方向に伸びた圧
電セラミック7の出力電圧と、同様に縮んだ圧電セラミ
ック9の出力電圧の差分としての出力電圧を得ることが
出来る。
【0009】逆に、図5(c)の如く−Y方向の外力に
よる屈曲に対しては、前者と極性の異なる出力電圧を得
る。一方、ZおよびX(紙面垂直)方向の外力による伸
縮に対しては、圧電セラミック7および9の伸縮が同期
するため、出力電圧は相殺されている。
【0010】本実施の形態例に係る角速度センサは、図
1に示すごとく板状バイモルフを中心線に対して線対称
な、上底6mm、下底12mm、高さ15mmの台形状
とし、2枚の加速度センサ1、2を、中心間隔15mm
で板面が同一面内に揃うように基板5に固定された構成
とする。また、図2は角速度センサ1、2をZ方向から
見た平面図、角速度に応答する出力電圧を得るための結
線を示す。2個のバイモルフの同一方向(紙面−Y方
向)を向く面を、導線11にて短絡し、各々の対面(紙
面Y方向)に出力端子A,Bを設ける。
【0011】図3は、図1の角速度センサの基板の1点
を回転中心とし、各軸の回りに単振り子運動を行ったと
きの、角速度と出力電圧の関係を示した図である。角速
度センサ1、2の回転中心は加速度センサ1の中心か
ら、−X方向に15mmの位置である。Z軸を中心とし
た単振り子運動の場合、角速度センサ1、2の自由端に
重り3、4を付けた場合は図4の線Laに示される如
く、角速度の平方に比例した出力電圧が得られ、重り
3、4を付けない場合は図3の線Lbに示される出力電
圧がえられる。また、XおよびY軸を中心とした単振り
子運動では、図3の線Lcに示される如く、ほとんど出
力電圧が得られない。
【0012】即ち、本発明による角速度センサは、所望
の選択された方向の回転軸に対し、効率的に角速度の変
化に応答した出力を得ることが可能である。また、角速
度センサに用いる加速度センサとして圧電セラミックを
用いることにより、印加電流なしに直接電圧出力を得る
ことが可能である。
【0013】次に、同一形状の2個の加速度センサを、
前記実施例のごとく配した場合の効果について説明す
る。図4は、加速度センサ1、2の組み合わせと加速度
センサ1のみを、Y方向に並進の単振動を行った場合の
出力電圧を示している。本発明による角速度センサの場
合、図4の線Leに示す如く2個の加速度センサ1、2
の出力電圧の差分が出力されるため、並進の加速度に係
る電圧出力は殆ど得られない。
【0014】一方、同じ運動における加速度センサ1の
みの出力電圧は図4の線Ldに示す如く、単振動の振動
数に応答して大きく変化する。即ち、本発明による角速
度センサは、所望の選択された方向の回転軸に対する回
転運動以外の加速度運動に対しては、効率良くその出力
電圧を相殺することが可能である。本実施の形態例で
は、1軸のみの並進の加速度運動について説明したが、
2つの加速度センサ1、2に同じ慣性力が作用する運動
形態では全て出力電圧が相殺されることは明らかであ
る。
【0015】次に、該加速度センサの駆動方向に、加速
度センサと共に移動可能にその自由端に重り3、4を付
加した場合の効果について、図1及び図3を用いて説明
する。加速度センサ1、2に付加する重り3、4として
1グラムのスチールを用い、それぞれが加速度センサの
基板5に対する固定端から離れた位置(自由端)に接着
してある。この角速度センサを前記実施例同様に、Z軸
を中心とした単振り子運動を行った場合、図3の線La
に示す如く、重りのない場合の線Lbに比較して4倍の
出力電圧が得られる。
【0016】即ち、本発明により、センサとしての容積
を大きく増加させることなく、出力電圧を大幅に増加さ
せることが可能となる。本発明に実施例においては、加
速度センサとしてバイモルフ構造の圧電セラミックを用
いたが、図2(b)に示す如く、1枚の圧電セラミック
13とほぼ同じ厚さの導電材12で構成される、所謂モ
ノモルフ構造の加速度センサを用いても、同様の結線に
て同様の効果が得られ、安価に製作することが可能とな
る。また、例えば2個以上の加速度センサを組み合わ
せ、2軸以上の角速度に応答する角速度センサ、および
加速度を同時に検出する構成とすることが可能であり更
に、出力電圧を増幅する構成とすることも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、印加電流なしに角速度
に応答した電気出力を得ることの出来る角速度センサを
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角速度センサの斜視図。
【図2】本発明の角速度センサの平面図、(a)バイモ
ルフ構造の場合、(b)モノモルフ構造の場合。
【図3】本発明の角速度センサの出力特性図。
【図4】角速度センサのY軸方向振動時の出力特性図。
【図5】一般の加速度センサの動作原理を説明するため
の模式図と出力変化図。(a)は角速度センサが静止し
た状態、(b)はY方向に変移した状態、(c)は−Y
方向に変移した状態。
【符号の説明】
1,2…加速度センサ(圧電バイモルフ)、3,4…重
り、5…基板、6,10,14…金メッキ層(電極
層)、7,9,13…圧電セラミック、11…導線、1
2…導電材、A,B,C,D…出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心を同一とし、異なる回転半径位
    置に配置した少なくとも2個の加速度センサと、 該加速度センサの出力差より角速度または角速度の変化
    を検出する手段を具備した角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記加速度センサが圧電セラミックで構
    成され、加速度の差を電気信号として出力する請求項1
    に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 上記加速度センサを同一形状とし、かつ
    加速度に最も応答する方向に平行に揃えて配置したこと
    を特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 該加速度センサの自由端に、該加速度セ
    ンサと共に移動可能な重りを付加した加速度センサを用
    いた請求項1に記載の角速度センサ。
JP8094997A 1996-04-17 1996-04-17 角速度センサ Pending JPH09280867A (ja)

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JP8094997A JPH09280867A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 角速度センサ

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JP8094997A JPH09280867A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 角速度センサ

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JPH09280867A true JPH09280867A (ja) 1997-10-31

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JP8094997A Pending JPH09280867A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 角速度センサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014504364A (ja) * 2010-12-08 2014-02-20 マイクロファイン・マテリアルズ・テクノロジーズ・ピーティーイー・リミテッド 高性能湾曲加速度計

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014504364A (ja) * 2010-12-08 2014-02-20 マイクロファイン・マテリアルズ・テクノロジーズ・ピーティーイー・リミテッド 高性能湾曲加速度計

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